【美容医療の闇】その見積もり危険かも?悪質な押し売りと後悔しないためのセカンドオピニオン
美容医療ではセカンドオピニオンが大切
美容医療を受ける際、「この施術は本当に自分に必要なのか」と迷うことは少なくありません。
クリニックで提案された施術に対して、少しでも疑問や不安がある場合は、すぐに契約せず、別の医師に相談することも大切です。
美容医療では、同じ悩みであっても医師によって治療方針が異なることがあります。ひとつのクリニックで提案された内容だけを絶対だと思わず、自分で情報を取りに行く姿勢が、後悔しないためには必要です。

「その施術しかない」と思い込まないこと
美容クリニックで「この施術しかありません」と言われると、患者様はそうなのだと思ってしまいがちです。
しかし、実際にはひとつの悩みに対して複数の治療方法があることも少なくありません。
特に美容医療初心者の方は、医師やカウンセラーから強く勧められると断りにくくなってしまうことがあります。
本当に納得できているのか、他に選択肢はないのかを一度立ち止まって考えることが大切です。

脱脂を勧められた場合は慎重に判断する
美容医療のセカンドオピニオンで多い相談のひとつが、目の下のクマに対して脱脂手術を勧められたケースです。
脱脂とは、目の下の脂肪が前に突出している場合に、その脂肪を取り除く手術です。
確かに、適応がある方にとっては効果が期待できる治療です。しかし、すべてのクマに脱脂が必要なわけではありません。
切らずに改善できるケースもあるため、手術を受ける前に慎重に判断することが重要です。

脱脂手術にはダウンタイムがある
「脱脂はダウンタイムがほとんどありません」と説明されることがあるようですが、手術である以上、ダウンタイムがないということは基本的にありません。
切開や組織への操作を伴う以上、腫れや内出血、違和感などが起こる可能性があります。
施術者の技術によってダウンタイムの程度が変わることもありますが、まったくないと考えるのは危険です。
甘い言葉だけを信じるのではなく、リスクや回復期間についてもきちんと確認することが大切です。

脱脂後の修正相談も少なくない
脱脂手術後に「思った仕上がりと違った」「目の下がガタガタになった」「脂肪が取りきれていない部分がある」といった相談もあります。
一度手術で脂肪を取ってしまうと、元の状態に完全に戻すことは簡単ではありません。
必要以上に脂肪を取ってしまった場合や、凹凸が出てしまった場合には、ベビーコラーゲンなどを使って修正を行うこともあります。
だからこそ、手術を受ける前に、本当に脱脂が必要なのかを確認することが大切です。
切らないクマ治療という選択肢
目の下のクマは、必ずしも手術だけで治療するものではありません。
ヒアルロン酸、ベビーコラーゲン、ジェンバー糸、ハイフ、脂肪溶解注射、スネコスなどを組み合わせることで、切らずに改善を目指せるケースもあります。
もちろん、すべての方に切らない治療が適しているわけではありません。
しかし、「脱脂しかない」と言われた場合でも、別の選択肢がある可能性はあります。
手術に抵抗がある方や、ダウンタイムを避けたい方は、セカンドオピニオンで他の治療方法を確認してみるとよいでしょう。

ほうれい線へのヒアルロン酸注入にも注意が必要
ほうれい線に対してヒアルロン酸注入を勧められるケースも多くあります。
ほうれい線に直接ヒアルロン酸を入れる施術は、短時間で行いやすく、直後の変化も分かりやすい治療です。
しかし、実はリスクもあります。
ほうれい線の周辺には血管が走っており、誤って血管内にヒアルロン酸が入ると、重大な合併症につながる可能性があります。
また、注入したヒアルロン酸が時間の経過とともに下がり、フェイスラインのたるみとして残ってしまうケースもあります。

ヒアルロン酸は「長持ちするほど良い」とは限らない
最近のヒアルロン酸製剤は、以前よりも持続性が高くなっています。
これはメリットでもありますが、逆にいえば、溶けきらずに残ったヒアルロン酸が重さとなり、たるみの原因になることもあります。
特に、皮膚の浅い部分やたるみがある部分に安易に注入すると、数ヶ月後から数年後にかけて下がってくる可能性があります。
直後はきれいに見えても、長期的に見たときに不自然さやたるみにつながることがあるため、注入部位や量は慎重に判断する必要があります。

広告価格につられて高額契約になるケース
美容医療では、安い広告価格を見て来院したにもかかわらず、実際には高額な見積もりを提示されるケースがあります。
例えば、数千円のボトックス広告を見て来院したところ、「あなたの場合はボトックスでは治りません」と言われ、ヒアルロン酸や糸リフトなどを追加され、非常に高額な見積もりになることがあります。
このようなアップセルは、患者様にとって大きな負担になります。
必要な治療を提案すること自体は問題ありませんが、患者様が納得していない状態で契約を迫るような対応は適切ではありません。

契約を急がせる言葉には注意
美容クリニックで注意したいのが、その場で契約を急がせる言葉です。
「今日だけ特別価格です」
「あなただけ割引できます」
「今契約しないとこの金額になりません」
このような言葉を聞くと、今決めなければ損をするように感じてしまいます。
しかし、本当に必要な治療であれば、焦ってその場で契約しなくてもよいはずです。
少しでも迷いがある場合は、一度持ち帰って考えることをおすすめします。
断れない雰囲気で契約しないこと
カウンセリングを長時間受けると、「ここまで話を聞いてもらったから断るのは悪い」と感じてしまう方もいます。
しかし、美容医療は自分の顔や体に関わる大切な選択です。
相手に申し訳ないという気持ちで契約してしまうと、後悔につながる可能性があります。
納得できない場合は、その場で契約せず、持ち帰って考えることが大切です。

セカンドオピニオンを受けるタイミング
セカンドオピニオンは、次のようなときに検討するとよいでしょう。
・提案された施術に納得できない
・手術しかないと言われた
・高額な見積もりを提示された
・ダウンタイムやリスクの説明が不十分だった
・他の治療方法がないのか知りたい
・契約を急かされて不安になった
少しでも疑問がある場合は、別の医師の意見を聞くことで冷静に判断しやすくなります。

カウンセリングで確認したい質問
美容医療で後悔しないためには、カウンセリング時にしっかり質問することが大切です。
まず確認したいのは、「なぜこの施術が必要なのか」です。
自分の悩みや状態を医師がどのように分析し、その結果としてなぜその治療を提案しているのかを説明してもらいましょう。
次に、「他に自分に合う治療方法はないのか」も確認してみてください。
ひとつの施術だけを強く勧められる場合でも、実際には他の選択肢があることがあります。
最後に、「今この治療をしなかった場合、どう変化していくのか」も聞いておくとよいでしょう。
治療した場合としなかった場合の違いを説明できる医師であれば、より納得して判断しやすくなります。

本当に自分に合った提案かを見極める
美容医療は自由診療であるため、クリニックによって提案内容や料金が大きく異なることがあります。
中には、患者様に本当に必要な治療ではなく、売上やキャンペーンの都合で施術を勧められるケースもあります。
だからこそ、患者様自身が「本当に自分に合った提案なのか」を見極める意識を持つことが大切です。
説明に納得できない場合や、質問にきちんと答えてもらえない場合は、すぐに決断せず、別のクリニックで相談してみましょう。

美容医療は納得して受けることが大切
美容医療は、正しく選べば見た目の悩みを改善し、自信や前向きな気持ちにつながる治療です。
しかし、納得しないまま受けてしまうと、仕上がりや費用、ダウンタイムの面で後悔することがあります。
「これしかないのかな」
「断りづらいから契約しよう」
「今日だけ安いなら受けた方がいいのかな」
このような気持ちで決めるのではなく、自分が心から納得できるかどうかを大切にしましょう。
まとめ
美容医療で後悔しないためには、提案された施術をそのまま受け入れるのではなく、本当に自分に必要な治療なのかを確認することが大切です。
脱脂手術やヒアルロン酸注入などは、適切に行えば効果が期待できる治療ですが、すべての方に必要なわけではありません。
また、広告価格につられて来院した結果、高額な見積もりを提示されたり、契約を急がされたりするケースにも注意が必要です。
少しでも不安や疑問がある場合は、その場で契約せず、一度持ち帰って考えましょう。
美容医療は、自分自身が納得して受けることで、初めて満足につながります。
セカンドオピニオンを上手に活用し、自分に本当に合った治療を選ぶことが、後悔しない美容医療への第一歩です。
この記事を書いた人

略歴
- 2004年産業医科大学医学部卒業
- 2004年労働者健康福祉機構 東京労災病院
- 2006年東京女子医科大学付属女性生涯健康センター
- 2013年都内美容クリニック
- 2014年上記クリニック院長就任
- 2019年都内美容クリニック院長
- 2022年MiSA Clinic六本木本院開設
所属学会
- 日本抗加齢医学会認定専門医
- 日本美容皮膚科学会
- 日本レーザー医学会
- 日本産業衛生学会専門医
資格
- アラガン社ボトックスビスタ認定医
- アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

略歴
- 2004年産業医科大学医学部卒業
- 2004年労働者健康福祉機構 東京労災病院
- 2006年東京女子医科大学付属女性生涯健康センター
- 2013年都内美容クリニック
- 2014年上記クリニック院長就任
- 2019年都内美容クリニック院長
- 2022年MiSA Clinic六本木本院開設
所属学会
- 日本抗加齢医学会認定専門医
- 日本美容皮膚科学会
- 日本レーザー医学会
- 日本産業衛生学会専門医
資格
- アラガン社ボトックスビスタ認定医
- アラガン社ヒアルロン酸注入認定医
