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美容コラム

ハイフとボトックスは同時施術OK?順番と効果を解説

美容医療の分野では、メスを使わずに若々しい印象を取り戻すことができる非外科的施術が急速に進化しています。
中でも、肌を引き締める「ハイフ(HIFU)」と、筋肉の動きをコントロールしてシワやエラ張りを改善する「ボトックス注射」は、人気の高い2大施術として多くの方に選ばれています。
これらの施術は単独でも十分な効果を期待できますが、近年では「ハイフとボトックスを同日に受けたい」「より効率的に小顔効果を得たい」と考える患者様が増えており、同時施術の需要が高まっています。
一方で、「順番を間違えると効果が弱まるのでは?」「副作用のリスクはないのか?」といった不安もよく聞かれます。

この記事では、ハイフとボトックスの基本的な仕組みから、同時施術の可否、順番とその理由、効果を最大限に引き出すコツ、さらには医師が実際に気を付けている注意点まで、専門的かつわかりやすく解説していきます。

1. ハイフとボトックスの基本情報

ハイフとは

ハイフ(High Intensity Focused Ultrasound)は、肌の奥にあるSMAS(表在性筋膜)層に超音波を集中照射し、熱エネルギーで組織を収縮させてリフトアップを図る医療機器です。
肌表面を傷つけずに深部へアプローチできるため、施術直後からメイクが可能で、忙しい方にも好まれています。
照射は部位により3.0〜4.5mmの深さに行い、コラーゲン再生が促されることで、2〜3ヶ月後により引き締まったフェイスラインを実感することもあります。
切らずにリフトアップでき、ダウンタイムも短いため、自然な変化を求める現代のニーズに合ったアンチエイジング施術として、多くのクリニックで導入されています。

関連記事:ハイフの種類を比較!効果・特徴の違いを徹底解説!

ボトックスとは

ボトックスは、ボツリヌストキシンを微量注入して神経と筋肉の伝達を一時的に遮断し、筋肉の動きを抑える施術です。
これにより表情ジワが目立ちにくくなり、穏やかで若々しい印象を与えます。
エラの筋肉(咬筋)に注射すればフェイスラインが引き締まり、小顔効果も期待できるため、ハイフとの併用を希望する方も増えています。
効果は3〜6ヶ月続き、定期的な施術で維持可能です。
使用される製剤にはアラガン社製やナボタ、ボツラックスなどがあり、注入法や医師の技術によって仕上がりが大きく左右されます。

関連記事:ボトックス注射に適した部位は?効果や副作用も解説

それぞれの効果と役割の違い

ハイフは、皮膚の「たるみ」や「もたつき」を引き締める施術であり、肌の内側から物理的にリフトアップすることが目的です。
ボトックスは、筋肉の動きを抑えて「シワ」や「エラの張り」など筋肉由来の変化にアプローチします。
つまり、ハイフは皮膚〜脂肪層〜筋膜に対して働きかけ、ボトックスは筋肉レベルでの動きを制御するという、異なるレイヤーへの施術となります。
この補完関係こそが、両者を組み合わせた治療が高い評価を受けている理由です。

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2. ハイフとボトックスは同時施術できる?

同時施術が可能なケースとその条件

ハイフとボトックスは、原則として同日に施術可能です。ただし、部位や出力・注入量を医師が慎重に調整する必要があります。
たとえば、顔全体にハイフを行う場合は、先にボトックスを打つと筋肉の動きが変わり、照射ターゲットがずれる可能性があります。
一方、先にハイフを行えば、肌の土台が整い、ボトックスの効果もより狙いやすくなります。
咬筋へのボトックスは異なる層に作用するため、同日施術でも問題のないことが多いですが、皮膚の厚さや脂肪量、筋肉の状態によって異なるため、必ず医師の診察を受けたうえで判断しましょう。

それぞれの効果を最大限に引き出す組み合わせ方

ハイフとボトックスを同時に受ける際は、「まずハイフでフェイスラインや頬のたるみを引き締め、次にボトックスで筋肉の動きを抑える」という順序が理想的です。
この組み合わせにより、物理的にリフトアップしつつ、表情筋による再下垂を防ぐ効果が期待できます。
特にハイフ後に額や眉間、目尻にボトックスを打つことで、引き締めとシワ予防が同時に叶います。
また、エラや肩へのボトックスと併用すれば、輪郭がよりシャープに見え、全体の印象もすっきりします。
最適な効果を得るためには、事前に表情や肌質を確認し、出力や注入量を個別に調整することが重要です。

同時に施術することで得られる小顔効果とは

小顔治療としてハイフとボトックスを併用するメリットは非常に大きく、特に輪郭に悩む方には効果的です。
ハイフで皮膚を引き上げ、ボトックスで咬筋をゆるめることにより、余計な横幅が抑えられ、縦方向へのリフトアップ効果も際立ちます。
とくに日本人女性に多い「エラ張り+たるみ」という組み合わせには、ハイフとボトックスの同時施術が極めて有効です。
物理的な輪郭の変化に加え、筋肉の動きによる顔の表情印象も和らぐため、「キツく見える」「疲れて見える」といったお悩みにも対応できます。

3. ハイフとボトックスの施術順番と間隔

基本は「ハイフ→ボトックス」の順番が推奨される理由

先にも述べたように、ハイフとボトックスを同日に行う場合は、原則としてハイフを先に行うのが最も理にかなっています。
これは、ハイフが筋膜や脂肪層に熱エネルギーを届ける施術であるため、筋肉の状態がナチュラルなうちに照射しておく必要があるからです。
もし先にボトックスを注入してしまうと、筋肉の動きが抑制されてしまい、医師が筋肉の位置を正確に把握しにくくなるだけでなく、皮膚や筋層の構造が一時的に変わるため、ハイフの効果が低減するリスクがあります。
これは特に、施術経験の浅い医師によって行われた場合、左右差や照射漏れの原因になる可能性があるため注意が必要です。

ボトックス→ハイフは避けた方がいいのか?

どうしてもスケジュールの都合で「ボトックス→ハイフ」の順番になることもあります。
その場合、ボトックス注入後すぐにハイフを照射するのではなく、少なくとも2週間以上、できれば3〜4週間程度の間隔を空けるのが望ましいとされています。
なぜなら、ボトックスが筋肉に浸透し効果が安定するまでに数日から1週間ほどかかり、その間に筋肉の動きや肌表面の張り感が変化してくるからです。
安定しないうちにハイフを照射すると、出力や深度が狙った場所に届かず、十分な効果が得られにくくなります。

施術間隔の目安と理由(同日施術・数日空ける場合)

基本的に、同日施術を行う場合は「ハイフを先に行ってから、その日のうちにボトックスを注入する」という流れが最適です。
これは、照射後に多少の赤みや熱感が出ても、ボトックスの注入には大きな支障がないからです。
一方、先にボトックスを打った場合は、最低でも1〜2週間、できれば3〜4週間は空けるようにします。
これは、筋肉の動きや顔の印象が安定した上で、より正確にハイフを照射できる環境を整えるためです。
また、部位によっては同日でなくとも、1週間程度空けて順番に施術することで、それぞれのダウンタイムをコントロールしやすくなる利点もあります。

4. ハイフとボトックスを同時に受けるメリット

引き締めと筋肉抑制による相乗効果

ハイフによって皮膚や筋膜が引き上げられた状態を、ボトックスで筋肉の動きを制限することによって「維持」するという流れは、非常に理想的な相乗効果を生み出します。
たとえば、咬筋が発達してエラ張りのある顔型の方が、ハイフで頬のたるみを引き上げるだけでは、動きの強い筋肉によってまたすぐに下がってしまうことがあります。
しかし、そこにボトックスを適切に注入することで、筋肉が引っ張る力が軽減され、ハイフで得た引き締め効果を長くキープできるようになるのです。
このように、「肌の土台を作るハイフ」と「動きの癖を止めるボトックス」は、互いを補完し合う理想的な関係にあります。

施術回数や期間を短縮できる

それぞれの施術を別々に受ける場合、通院回数やスケジュール管理の煩雑さが問題になります。
忙しい現代人にとって、何度もクリニックに足を運ぶのは大きな負担です。
その点、ハイフとボトックスを同時に受けられるスケジュールが組めると、施術にかかる時間・回数・費用・移動の手間などを一気に圧縮でき、非常に合理的です。
たとえば「イベント前に短期間で顔立ちを整えたい」というようなニーズにも的確に応えることができます。
さらに、ボトックスとハイフの効果が重なることで、個別施術よりも効果を実感するスピードが早まることもあります。
こうした点からも、同時施術はコストパフォーマンスに優れた選択肢といえるでしょう。

小顔効果やリフトアップ効果の持続時間が延びる

通常、ハイフの効果は3~6ヶ月ボトックスは3~4ヶ月が目安とされていますが、併用によって「それぞれの効果の寿命を延ばす」ことが可能になります。
たとえば、ハイフで物理的にたるみを持ち上げた後、表情筋の動きによる再下垂をボトックスで抑えられるため、引き上げたフェイスラインを長期間維持しやすくなります。
また、皮膚が動かなくなることでコラーゲンの再生スピードも整い、肌全体のハリ感が安定しやすくなるという好循環が生まれます。
定期的に施術を受けることで「老化スピードそのものを緩やかにできる」という点でも、両者の組み合わせは長期的なアンチエイジングプランにおいて非常に有効です。

【YouTube】Dr.みさえの素敵になり隊「ボトックスとハイフで劇的若返り!」

5. ハイフとボトックスを併用する際の注意点

それぞれの施術に伴うダウンタイムと副作用

ハイフはダウンタイムが少ない施術ですが、直後に軽い赤みや熱感を伴うことがあります。
稀にむくみやしびれ、筋肉痛のような感覚が出ることもありますが、通常は数日〜1週間ほどで自然に治まります。
ボトックスは施術後すぐに効果が出るわけではなく、数日かけて筋肉の動きが抑えられるため、途中で表情に違和感を覚える方もいます。
内出血や注射部位の違和感、まれに頭痛を感じることもありますが、多くは数日以内に軽快します。
同時施術で副反応が強まることは基本的にありませんが、施術当日は保湿と紫外線対策を心がけ、飲酒や激しい運動、マッサージは控えましょう。

関連記事:ボトックス注射後の注意点は?ダウンタイムの症例も解説

どちらかの施術が適さない人の条件

ハイフは、皮膚が極端に薄く脂肪や筋肉が少ない方には刺激が神経に届く可能性があり、安全な出力に制限がかかる場合があります。また、金属インプラントやペースメーカーを使用している方、妊娠中、皮膚疾患がある方も施術を控えるべきとされています。
ボトックスは、神経筋疾患のある方や、ボツリヌストキシンにアレルギーがある方、妊娠・授乳中の方には不向きです。
これらの治療は誰でも受けられるわけではなく、安全に行うためには医師の診察と判断が不可欠です。

関連記事:ボトックス注射の注意事項とは?後悔しないために知っておくべきこと

順番を間違えることで起こるリスク

すでに述べたように、「ボトックス→ハイフ」の順番で同日施術を行うと、照射の狙いがズレる可能性があります。
ボトックスによって筋肉の緊張が抑えられた状態では、筋肉の形が通常とは異なっており、医師がハイフのターゲットを正確に定めにくくなるためです。
また、無理に同日施術を行うと、片方の施術効果が薄れるばかりか、仕上がりに左右差が生じるリスクもあります。
これにより「思っていた効果が出ない」「左右でたるみ具合が違う」といったトラブルに発展することもあり、注意が必要です。

実績のある医療機関でのカウンセリングが重要

ハイフとボトックスを同時に受ける場合、何より重要なのは「施術の経験が豊富な医師に相談すること」です。
単純に機械を当てるだけ、注射を打つだけではなく、それぞれの施術をどのタイミングで、どの出力・量・深さで行うべきかを判断できる技術力と解剖学の知識が求められます。
また、使用するハイフ機器やボトックス製剤の選定も、結果を左右する大きな要因です。
患者様の顔立ちや年齢、生活背景を総合的に加味した上で、最適な組み合わせを提案できるクリニックこそが、信頼すべき医療機関といえるでしょう。

6. まとめ

ハイフとボトックスは、それぞれ異なる層に働きかける優れた美容医療技術であり、組み合わせることでより高い効果を引き出すことができます。
特にたるみとシワ、エラの張りといった複合的なお悩みをお持ちの方にとって、両者を併用した治療は、自然かつ印象的な若返りを実現する有力な選択肢となるでしょう。
ただし、同時施術には順番やタイミングの注意が必要です。
正しい知識と豊富な経験を持った医師のもとで、自分の顔やライフスタイルに合った最適な治療プランを立てることが、満足度の高い結果につながります。
初めての方も、過去に施術経験のある方も、まずは丁寧なカウンセリングを受け、自分の顔としっかり向き合うところから始めてみてはいかがでしょうか。

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監修医師

                 

ミサクリニック 六本木本院 院長

寺井 美佐栄

  • 所属学会

    ・日本抗加齢医学会認定専門医
    ・日本美容皮膚科学会
    ・日本レーザー医学会
    ・日本産業衛生学会専門医

  • 資格

    ・アラガン社ボトックスビスタ認定医
    ・アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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