おすすめの「クマ取り治療」とは?切らない治療・切る治療のメリット・デメリット

おすすめの「クマ取り治療」とは?切らない治療・切る治療のメリット・デメリット

鏡を見るたびに気になる、目の下のクマ。コンシーラーで隠しても、夕方にはどんよりと疲れた印象になってしまい、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

目の下のクマは、見た目年齢を大きく左右する要因の一つです。

この記事では、そんなクマの悩みから解放されたいと願う女性のために、クマができる原因から、美容クリニックで受けられる治療法まで、詳しく解説します。

特に、「切らない治療」と「切る治療」それぞれのメリット・デメリットを徹底的に比較し、ご自身に合った治療法を見つけるための手助けをします。

後悔しないクマ取り治療のために、ぜひ最後までご覧ください。

目次

目の下のクマができる原因と種類

多くの女性を悩ませる目の下のクマですが、実はその原因は一つではありません。クマの種類によって原因や見た目の特徴が異なり、それぞれに適した対処法も変わってきます。

まずはご自身のクマがどのタイプなのかを正しく知ることが、改善への第一歩です。

なぜクマはできるの?主な原因を解説

目の下の皮膚は非常に薄く、デリケートな部分です。そのため、体調の変化や外部からの刺激、加齢などの影響を受けやすく、クマとして現れます。

主な原因としては、血行不良、色素沈着、そして加齢による皮膚のたるみが挙げられます。睡眠不足や疲労、ストレスは血行を滞らせ、皮膚の下にある毛細血管が透けて見えることで青っぽいクマになります。

また、目をこする癖や紫外線によるダメージは、メラニン色素を沈着させ、茶色いクマの原因となります。

年齢とともに肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンが減少すると、目の下の皮膚がたるみ、その影が黒いクマとして現れるのです。

クマの種類と主な原因

クマの種類主な原因特徴
青クマ血行不良、睡眠不足、疲労目の下を引っ張ると色が薄くなる
茶クマ色素沈着、紫外線、摩擦目の下を引っ張っても色が変わらない
黒クマたるみ、くぼみ、脂肪の突出上を向くと色が薄くなる

青クマの特徴と見分け方

青クマは、目の下の皮膚が薄いために、その下にある毛細血管が透けて青黒く見える状態です。主な原因は血行不良で、睡眠不足や長時間のデスクワークによる眼精疲労、体の冷えなどが引き金となります。

見分け方は簡単で、目の下の皮膚を指で軽く引っ張ってみてください。クマの色が薄くなる、あるいは消えるようであれば、それは青クマの可能性が高いです。

血行不良が原因なので、日によって色の濃さが変わることも特徴の一つです。

茶クマの特徴と見分け方

茶クマは、皮膚そのものに色が沈着している状態です。

アトピー性皮膚炎や花粉症などで目をこする癖がある方、アイメイクを落とす際に強くこすってしまう方、紫外線を浴びる機会が多い方にできやすい傾向があります。

これらが原因でメラニン色素が過剰に生成され、皮膚に沈着してしまうのです。

青クマとは対照的に、目の下の皮膚を引っ張ってもクマの色は薄くならず、そのまま移動します。色素沈着が原因であるため、一度できるとセルフケアでの改善は時間がかかりやすいのが特徴です。

黒クマの特徴と見分け方

黒クマは、加齢によって目の周りの筋力(眼輪筋)が衰えたり、肌のハリが失われたりすることで生じる「影」です。

目の下の脂肪(眼窩脂肪)が前方に突出してふくらみを作ったり、逆に皮膚がくぼんだりすることで段差ができ、その段差が影となって黒く見えます。

黒クマは色がついているわけではないため、上を向いて鏡を見ると、光の当たり方が変わって影が薄くなる、あるいは消えることで見分けられます。

たるみが主な原因なので、根本的な改善には美容医療によるアプローチが必要になることが多いです。複数の種類のクマが混在している「混合クマ」の場合もあります。

セルフケアでクマは改善できる?限界と注意点

美容医療に頼る前に、まずは自分でできることから試したいと考える方も多いでしょう。確かに、セルフケアで改善が期待できるクマもあります。

しかし、その効果には限界があり、やり方を間違えると逆効果になることもあるため注意が必要です。

生活習慣の見直しでできること

特に青クマは、生活習慣と密接に関係しています。十分な睡眠時間を確保し、質の良い睡眠を心がけることは基本中の基本です。また、栄養バランスの取れた食事も重要です。

血行を促進するビタミンE(ナッツ類、アボカドなど)や、鉄分(レバー、ほうれん草など)を意識的に摂取すると良いでしょう。

ぬるめのお湯にゆっくり浸かって体を温めたり、適度な運動を取り入れたりすることも、全身の血行を改善し、青クマの緩和につながります。

美容液やマッサージの効果

保湿効果の高いアイクリームや、美白成分(ビタミンC誘導体、トラネキサム酸など)が配合された美容液は、茶クマの予防や改善に役立ちます。

乾燥は肌のバリア機能を低下させ、外部からの刺激を受けやすくするため、保湿はとても大切です。また、目元のマッサージは血行を促進し、青クマの改善に効果が期待できます。

ただし、強い力でこするのは絶対にやめてください。摩擦は色素沈着を招き、茶クマを悪化させる原因になります。

指の滑りを良くするために必ずクリームやオイルを使い、薬指で優しくなでるように行いましょう。

セルフケアの効果が期待できるクマ

クマの種類有効なセルフケア注意点
青クマ十分な睡眠、体を温める、血行促進継続することが大切
茶クマ保湿、紫外線対策、美白化粧品摩擦を避けることが最も重要
黒クマ保湿、エイジングケア化粧品根本的な改善は難しい

セルフケアだけでは改善が難しいクマの種類

セルフケアで効果が期待できるのは、主に軽度の青クマや茶クマです。一方で、黒クマは皮膚の構造的な問題、つまり「たるみ」や「くぼみ」が原因です。

化粧品で肌にハリを与えることはできても、できてしまったたるみや脂肪の突出を根本的に解消することはできません。

同様に、長年にわたって蓄積された濃い茶クマも、セルフケアだけで完全に消すのは非常に難しいのが現実です。これらのクマを本気で改善したい場合は、美容医療を検討する必要があります。

間違ったケアがクマを悪化させることも

良かれと思って行っているセルフケアが、実はクマを悪化させているケースも少なくありません。

例えば、目元の血行を良くしようと強くマッサージしたり、コンシーラーを塗る際に叩き込みすぎたりすると、摩擦によって色素沈着が起こり、茶クマの原因になります。

また、効果を急ぐあまり、刺激の強い化粧品を使って肌トラブルを招くこともあります。目元の皮膚は顔の他の部分よりも薄くデリケートだということを常に意識し、優しく丁寧にケアすることが大切です。

【切らない】クマ取り治療の種類と特徴

メスを使わない「切らない治療」は、ダウンタイムが短く、気軽に受けやすいというメリットがあります。クマの種類や症状に合わせて様々な治療法があり、それぞれに特徴があります。

ここでは代表的な切らないクマ取り治療を紹介します。

ヒアルロン酸注入|手軽さと効果

ヒアルロン酸注入は、目の下のくぼみや溝が原因で影ができている黒クマに有効な治療法です。

ヒアルロン酸製剤をくぼんでいる部分に注入することで、皮膚を内側から持ち上げ、段差をなくして肌を平らにします。

施術時間は10分程度と短く、術後の腫れも少ないため、手軽に受けられるのが大きな魅力です。ただし、ヒアルロン酸は時間とともに体内に吸収されるため、効果を持続させるには定期的な注入が必要です。

持続期間は製剤の種類によりますが、半年から1年半程度が目安です。注入する医師の技術によって仕上がりが左右されるため、経験豊富な医師を選ぶことが重要です。

脂肪溶解注射|脂肪によるふくらみに

目の下の脂肪(眼窩脂肪)の突出が軽度な場合に適応されるのが、脂肪溶解注射(BNLSなど)です。脂肪を溶かす成分を含んだ薬剤を、気になるふくらみに直接注射します。

溶かされた脂肪は、老廃物として体外に排出されます。メスを使わずに脂肪の量を減らすことができますが、一度で劇的な変化を得るのは難しく、効果を実感するまでに複数回の施術が必要な場合が多いです。

また、たるみが強い方には向いていません。ダウンタイムはほとんどありませんが、内出血や腫れが出ることがあります。

レーザー治療|色素沈着や血行不良に

レーザー治療は、主に茶クマや青クマの改善に用いられます。茶クマに対しては、メラニン色素に反応するピコレーザーやQスイッチヤグレーザーなどを照射し、色素沈着を薄くしていきます。

一方、青クマには、血行促進効果のあるロングパルスヤグレーザーなどが使われます。レーザー治療も複数回の施術を重ねることで徐々に効果が現れる治療法です。

施術後は一時的に赤みが出たり、かさぶたができたりすることがあります。紫外線対策を徹底することが大切です。

主な切らない治療法

治療法適応するクマ特徴
ヒアルロン酸注入黒クマ(くぼみ)手軽で即効性が期待できる
脂肪溶解注射黒クマ(軽度のふくらみ)脂肪を少しずつ減らす
レーザー治療茶クマ、青クマ色素や血行にアプローチ

HIFU(ハイフ)|たるみの改善

HIFU(高密度焦点式超音波)は、超音波の熱エネルギーを皮膚の深い層(SMAS筋膜)に届け、たるみを引き締める治療です。

目の周りの皮膚のゆるみや、たるみが原因の黒クマに対して効果が期待できます。コラーゲンの生成を促す効果もあるため、肌のハリ感アップも目指せます。

メスを使わずにリフトアップ効果が得られるのが魅力ですが、効果の現れ方には個人差があります。施術中にチクチクとした痛みを感じることがあります。

【切る】クマ取り治療の種類と特徴

セルフケアや切らない治療では改善が難しい、たるみや脂肪の突出が原因の黒クマに対して、根本的な解決を目指せるのが「切る治療」です。

一度の手術で長期間の効果が期待できるのが大きなメリットです。

経結膜脱脂法|まぶたの裏側から脂肪を除去

経結膜脱脂法は、目の下のふくらみの原因である眼窩脂肪を取り除く手術です。下まぶたの裏側(結膜)を小さく切開し、そこから余分な脂肪を取り出します。

皮膚の表面に傷ができないため、顔に傷跡が残らないのが最大の特徴です。ふくらみが解消されることで、その下の影(黒クマ)が目立たなくなります。

比較的ダウンタイムが短く、人気の高い手術です。ただし、脂肪を取り除くだけなので、目の下に強いくぼみがある場合は、脂肪注入などを組み合わせることもあります。

  • 皮膚表面に傷が残らない
  • ふくらみの原因を直接除去
  • ダウンタイムが比較的短い

ハムラ法・裏ハムラ法|脂肪を移動させて再配置

ハムラ法および裏ハムラ法は、目の下の突出した脂肪を取り除くのではなく、くぼんでいる部分に移動させて再配置する手術です。

これにより、ふくらみとくぼみを同時に解消し、目の下を平らでなめらかな状態に整えます。

ハムラ法は下まつげの生え際に沿って皮膚を切開し、裏ハムラ法は経結膜脱脂法と同様にまぶたの裏側からアプローチします。

裏ハムラ法は皮膚に傷が残らないメリットがありますが、高度な技術が必要です。たるみとくぼみが混在する複雑な黒クマに適しています。

主な切る治療法

治療法切開する場所特徴
経結膜脱脂法まぶたの裏側脂肪を取り除く。傷跡が見えない。
裏ハムラ法まぶたの裏側脂肪を移動させる。傷跡が見えない。
ハムラ法下まつげの生え際脂肪を移動させる。皮膚のたるみも切除可能。

皮膚切除|余分な皮膚のたるみを取る

加齢により目の下の皮膚が大きくたるんでしまい、シワが目立つ場合には、余分な皮膚を切除する方法があります。下まつげの生え際などを切開し、たるんだ皮膚を取り除いて縫合します。

ハムラ法と同時に行われることも多いです。皮膚のたるみを直接的に解消できるため、見た目の若返り効果が高い治療法ですが、切開線が落ち着くまでに時間がかかります。

医師のデザイン力や縫合技術によって仕上がりが大きく変わります。

切らない治療と切る治療のメリット・デメリット比較

クマ取り治療を検討する上で、誰もが悩むのが「切らない治療」と「切る治療」のどちらを選ぶべきかという点でしょう。それぞれに良い面と注意すべき点があります。

ご自身のライフスタイルやクマの状態、何を優先したいかを考えて比較検討することが大切です。

ダウンタイムと費用の比較

一般的に、切らない治療はダウンタイムが短く、費用も比較的安価な傾向にあります。一方、切る治療は効果が高い分、ダウンタイムが長くなり、費用も高額になります。

仕事や学校を休める期間、予算などを考慮して、無理のない計画を立てましょう。

治療法別のダウンタイム目安

治療の種類主な治療法ダウンタイムの目安
切らない治療ヒアルロン酸注入、レーザーほぼなし〜数日
切る治療経結膜脱脂法、ハムラ法1週間〜2週間程度(個人差あり)

治療法別の費用相場

クマ取り治療は自由診療のため、クリニックによって料金設定が大きく異なります。あくまで一般的な目安として参考にしてください。正確な費用は、必ずカウンセリングで確認しましょう。

治療法費用相場(両目)備考
ヒアルロン酸注入5万円〜10万円製剤の種類や注入量による
経結膜脱脂法20万円〜40万円オプション等で変動
裏ハムラ法40万円〜60万円高度な技術が必要

効果の持続性と適応症状

治療法を選ぶ上で、効果がどのくらい続くのかは重要なポイントです。切らない治療は手軽ですが、効果が一時的であるものが多く、維持するためには繰り返しの施術が必要です。

切る治療は、一度の手術で半永久的な効果が期待できるのが大きなメリットです。

効果の持続期間の違い

ヒアルロン酸注入の効果は半年から1年半程度、レーザー治療なども効果を維持するには定期的な施術が必要です。

一方、経結膜脱脂法やハムラ法で一度取り除いたり移動させたりした脂肪は、基本的に元に戻ることはありません。ただし、加齢によって再び皮膚がたるむなど、将来的な変化が起こる可能性はあります。

クマの種類別おすすめ治療法

どの治療法が最も良いかは、クマの種類や症状の程度によって決まります。自己判断はせず、専門の医師に診察してもらい、最適な治療法を提案してもらうことが重要です。

  • 青クマ:血行不良が原因のため、レーザー治療や生活習慣の改善が中心。
  • 茶クマ:色素沈着が原因のため、レーザー治療や美白効果のある外用薬などが有効。
  • 黒クマ:たるみやふくらみが原因のため、軽度ならヒアルロン酸注入、根本改善には経結膜脱脂法やハムラ法が適応。

それぞれのリスクと副作用

どのような医療行為にも、リスクや副作用の可能性はあります。治療を受ける前には、メリットだけでなく、起こりうるリスクについても十分に理解し、納得しておくことが大切です。

切らない治療のリスク

ヒアルロン酸注入では、内出血や腫れのほか、まれに血管閉塞などの重篤な合併症のリスクがあります。

また、注入量が多すぎたり、注入する層が浅すぎたりすると、皮膚が凸凹になったり、青白く透けて見えたり(チンダル現象)することがあります。

レーザー治療では、やけどや色素沈着、色素脱失のリスクが考えられます。

切る治療のリスク

切る治療では、術後の腫れや内出血、痛みが必ず生じます。感染症のリスクもゼロではありません。

仕上がりに関するリスクとしては、脂肪の取りすぎによるくぼみ、左右差、たるみが残る、などが挙げられます。

特に皮膚を切開する方法では、傷跡が目立ったり、下まぶたが外側に反ってしまう「外反」という状態になったりする可能性も考慮する必要があります。

後悔しないためのクリニック選びのポイント

クマ取り治療の成功は、クリニック選びにかかっていると言っても過言ではありません。

料金の安さだけで選ぶのではなく、医師の技術力や信頼性、サポート体制などを総合的に判断して、安心して任せられるクリニックを見つけましょう。

カウンセリングの丁寧さと納得感

まずはカウンセリングを受けてみましょう。良いクリニックは、患者の悩みや希望を親身に聞いてくれます。

そして、クマの状態を正しく診断し、複数の治療法の選択肢と、それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく説明してくれます。

専門用語ばかりで説明が分かりにくかったり、特定の高額な治療ばかりを勧めたりするような場合は注意が必要です。質問しやすい雰囲気か、疑問点に誠実に答えてくれるかもチェックしましょう。

医師の実績と症例写真の確認

担当する医師が、クマ取り治療においてどのくらいの経験を持っているかを確認することは非常に重要です。クリニックのウェブサイトなどで、医師の経歴や所属学会、症例数などを確認しましょう。

また、症例写真は仕上がりのイメージをつかむ上で大変参考になります。自分と似たようなクマのタイプの症例写真を見せてもらい、その仕上がりが自分の好みと合っているかを確認してください。

様々な角度から撮影された、加工されていない写真を見せてくれるクリニックは信頼できます。

料金体系の明確さ

カウンセリングの際には、提示された治療費に何が含まれているのかを必ず確認しましょう。施術代の他に、麻酔代、薬代、術後の検診代などが別途必要な場合があります。

「見積もり以外の追加料金は一切かからない」と明言してくれるクリニックは安心です。

料金について少しでも不明瞭な点があれば、その場で遠慮なく質問し、すべて納得した上で契約するようにしてください。

アフターフォロー体制の充実度

特に切る治療の場合、術後の経過に不安を感じることも少なくありません。万が一、何かトラブルが起きた際に、迅速かつ適切に対応してくれる体制が整っているかは、非常に重要なポイントです。

術後の検診がきちんと設定されているか、緊急時の連絡先はあるか、保証制度はどのような内容かなどを事前に確認しておきましょう。

アフターフォローがしっかりしているクリニックは、患者のことを第一に考えている証拠とも言えます。

クマ取り治療に関するよくある質問

治療中の痛みはありますか?

痛みの感じ方には個人差がありますが、多くの治療では麻酔を使用するため、強い痛みを感じることはほとんどありません。切らない治療では、麻酔クリームや冷却などで痛みを緩和します。

注射の際にチクッとした痛みを感じる程度です。切る治療では、点眼麻酔や局所麻酔、場合によっては静脈麻酔を使用します。

手術中は麻酔が効いているので痛みはありませんが、術後にじんわりとした痛みが出ることがあります。その際は処方される痛み止めを服用すればコントロールできます。

治療後、いつからメイクできますか?

治療法によって異なります。ヒアルロン酸注入やレーザー治療などの切らない治療では、施術当日からメイクが可能な場合が多いです。ただし、施術部位を強くこすらないように注意が必要です。

経結膜脱脂法のように皮膚表面に傷がない手術でも、抜糸がないため比較的早くからメイクできますが、腫れや内出血が落ち着くまではアイメイクを控えるよう指示されることが一般的です。

皮膚を切開する手術の場合は、抜糸(通常1週間後)が終わるまで、傷口周辺のメイクはできません。具体的な期間は医師の指示に従ってください。

治療の効果はどのくらいで実感できますか?

これも治療法によります。ヒアルロン酸注入は、注入直後からくぼみが改善されるため、効果をすぐに実感しやすい治療です。

切る治療も、手術直後からふくらみがなくなっていることは分かりますが、強い腫れや内出血があるため、最終的な完成形が見えるまでには1ヶ月から3ヶ月ほどかかります。

レーザー治療などは、複数回の施術を重ねる中で徐々に効果が現れてきます。焦らずに経過を見ることが大切です。

治療後に気をつけることは何ですか?

治療後の過ごし方が、ダウンタイムの短縮や仕上がりの美しさにつながります。特に切る治療を受けた後は、いくつかの注意点があります。

安静に過ごし、血行が良くなるような激しい運動や長風呂、飲酒は指定された期間は避けましょう。また、処方された薬は指示通りに服用・使用してください。

紫外線は傷跡の色素沈着の原因になるため、どの治療を受けた場合でも、紫外線対策は徹底することが重要です。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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