ヒアルロン酸で顔パンパン!いつ治る?原因と即効性ある対処法

ヒアルロン酸で顔パンパン!いつ治る?原因と即効性ある対処法

たるみ改善やリフトアップを期待してヒアルロン酸を注入したのに、顔がパンパンに腫れてしまい、「いつ治るのだろう」「失敗したのでは?」と不安に感じる方がいらっしゃいます。

ヒアルロン酸注入後、一時的に顔が膨らんで見えることには、いくつかの原因があります。

この記事では、顔がパンパンになる原因を詳しく解説し、ご自身でできる対処法からクリニックでの即効性のある治療法までまとめます。正しい知識を得て、落ち着いて対処しましょう。

目次

ヒアルロン酸で顔がパンパンになるのはなぜ?主な原因

ヒアルロン酸注入後に顔がパンパンに見える現象は、一つの原因だけでなく、複数の要因が絡み合って発生します。

多くの場合は時間の経過とともに自然に解消しますが、その原因を理解すると、過度な心配を減らして適切な対処につなげられます。

注入による内出血や腫れ

ヒアルロン酸注入は注射針を使用するため、皮膚の下にある毛細血管を傷つけてしまう場合があります。その結果、内出血や炎症反応による腫れが発生します。

これは身体の正常な反応であり、特に皮膚の薄い目の下や血行の良い頬などは症状が出やすい部位です。

通常、この腫れは数日から1週間程度で徐々に引いていきます。

ヒアルロン酸の水分吸収作用

ヒアルロン酸製剤には、水分を吸収して保持する性質(吸水性)があります。

注入されたヒアルロン酸が周辺組織の水分を集めて一時的に体積が増加し、注入部位が予想以上に膨らんで見える場合があります。

この現象は注入後数日から1週間後にかけてピークを迎え、その後、徐々に馴染んでいきます。

製剤の種類によって吸水性の度合いは異なります。

ヒアルロン酸製剤の吸水性の違い

製剤のタイプ特徴パンパンになりやすい度合い
吸水性が低い製剤注入後のボリューム変化が少ない低い
吸水性が高い製剤水分を多く吸収し、膨らみやすい高い

注入量の過多

理想の仕上がりを求めるあまり、あるいは医師の判断によって、必要以上の量のヒアルロン酸を注入してしまうと、物理的に顔がパンパンになってしまいます。

特に、一度に広範囲へ多量を注入した場合に起こりやすいです。

カウンセリングで医師と仕上がりのイメージをしっかり共有し、少量から試すなどの慎重な判断が重要です。

注入直後と数日後で違う「パンパン」の正体

「顔がパンパン」と感じる状態は、注入からの経過時間によってその主な原因が異なります。

注入直後の状態と、数日経過してからの状態を区別して考えると、現在の状況を正しく把握できます。

注入直後の主な要因は「腫れ」と「麻酔」

施術直後に感じる膨らみは、主に注射針による組織の損傷が引き起こす「腫れ」や「内出血」です。

また、痛みを緩和するために使用する麻酔液の水分も、一時的なボリューム増加の原因となります。

これらは身体の自然な治癒反応の一部であり、時間の経過とともに吸収・排出され、数時間から数日で落ち着くケースがほとんどです。

数日後に目立つのは「むくみ」と「製剤の馴染み」

注入後2〜3日から1週間程度で感じるパンパン感は、ヒアルロン酸の水分吸収作用による「むくみ」が主な原因です。

製剤が周囲の水分を含んで安定するまでの期間であり、この時期に最も膨らみを感じやすいかもしれません。

このむくみが引いてくるとヒアルロン酸が組織に馴染み、本来のデザインが完成形に近づいていきます。

時間経過による主な原因の変化

時期主な原因一般的な持続期間
注入直後〜24時間針による腫れ・内出血・麻酔液数時間〜2日
注入後2日〜1週間ヒアルロン酸の吸水によるむくみ1〜2週間
注入後1週間以降製剤の馴染み・デザインの確定安定期へ移行

1ヶ月以上続く場合は過剰注入やアレルギーの可能性も

通常、腫れやむくみは2週間程度で大半が落ち着きます。

もし1ヶ月以上経過しても不自然なパンパン感が続く場合は、ヒアルロン酸の注入量が多すぎた、あるいは体質に合わなかった可能性があります。

まれに、遅発性アレルギー反応(数週間から数ヶ月後に現れるアレルギー)を起こしているケースも考えられるため、早めに施術を受けたクリニックへ相談しましょう。

「入れすぎ」だけではない!顔がパンパンになる予期せぬ要因

顔がパンパンになる原因は、単純な「入れすぎ」だけとは限りません。

ご自身の体質や医師の技術、さらにはカウンセリングでの認識のズレなど、見落とされがちな要因が関係しているときもあります。

患者自身の体質と当日のコンディション

もともとむくみやすい体質の方や、アレルギー体質の方は、ヒアルロン酸注入後に反応が強く出やすい傾向があります。

また、施術当日の体調も影響します。前日に深酒をしたり塩分の多い食事を摂ったりすると、身体が水分を溜め込みやすくなり、注入後のむくみを助長する可能性があります。

施術前は体調管理を心がけると、ダウンタイムを軽減しやすいです。

医師の技術力と解剖学への理解度

ヒアルロン酸注入は簡単な施術に見えるかもしれませんが、どの皮膚層にどれくらいの量を、どのように注入するかという、医師の繊細な技術と判断が結果を大きく左右します。

顔の解剖学を熟知し、血管や神経の位置を正確に把握している医師は、不要な組織損傷を避けて内出血や腫れのリスクを最小限に抑えられます。

一方、均一に注入できず一箇所に固まってしまうと、そこだけが不自然に盛り上がり、パンパンに見える原因にもなります。

医師の技術が影響する点

項目適切な場合不適切な場合
注入深度目的に合った正しい層へ注入浅すぎたり深すぎたりする
注入量顔全体のバランスを見て微調整一箇所に多量を注入
均一性滑らかに均一に注入しこりや凹凸ができる

使用するヒアルロン酸製剤との相性

ヒアルロン酸製剤にはリフトアップに適した硬いテクスチャーのものから、皮膚の浅い層に注入する柔らかいものまで、様々な種類が存在します。

それぞれの製剤は吸水性や粒子サイズが異なり、患者さんの肌質や注入部位との相性があります。

例えば、皮膚が薄い方に吸水性の高い製剤を使用すると、予想以上に膨らんでしまう場合があります。

医師には、患者さんの状態を見極めて適した製剤を選択する能力が必要です。

カウンセリングでのイメージ共有不足

意外な落とし穴が、患者さんと医師との間の「仕上がりイメージのズレ」です。

患者さんが「ふっくらさせたい」と伝えたイメージと、医師が解釈したイメージが異なると、結果的に「こんなはずではなかった」「顔がパンパンになった」という不満につながる場合があります。

カウンセリングの場で写真を見せるなどして具体的なイメージを共有し、医師からの提案もしっかりと聞き、納得した上で施術に臨むことが重要です。

顔がパンパンになった時のセルフケアと注意点

注入後に顔がパンパンになってしまった場合、焦らずに適切なセルフケアを行うと、回復を早めることが期待できます。

ただし、間違ったケアは状態を悪化させる可能性もあるため、注意点をしっかり守りましょう。

まずは冷やすのが基本

注入直後から2〜3日の間は、炎症や内出血を抑えるために「冷やす」のが有効です。

清潔なタオルやガーゼで保冷剤を包み、腫れや熱感が気になる部分に優しく当てます。1回あたり5〜10分程度を目安に、1日に数回行いましょう。

ただし、冷やしすぎは血行不良の原因になるため、感覚がなくなるほど冷やすのは避けてください。

セルフケアのポイント

ケア方法目的注意点
冷やす(注入後〜3日)炎症・腫れ・内出血の抑制直接保冷剤を当てない・冷やしすぎない
温める(腫れが引いた後)血行促進・内出血の吸収促進腫れや熱感がある時は行わない

自己判断でのマッサージは絶対に避ける

注入部位が気になって、つい触ったり揉んだりしたくなるかもしれませんが、自己判断でのマッサージは絶対にやめてください。

注入したヒアルロン酸が移動したり、変形したりする原因となります。また、炎症を悪化させる可能性もあります。

マッサージが必要な場合は、必ず医師の指示のもとで行います。

ダウンタイム中の生活習慣

腫れやむくみを悪化させないために、施術後1週間程度は以下の点に注意して生活しましょう。

これらの行動は血行を過度に促進し、症状を長引かせる可能性があります。

  • 長時間の入浴やサウナ
  • 激しい運動
  • 過度な飲酒
  • 塩分の多い食事

不安な時はすぐにクリニックへ連絡

強い痛みや熱感、皮膚の色の変化(白くなる、紫色になるなど)が見られる場合や、セルフケアをしても一向に改善しない場合は、我慢せずにすぐに施術を受けたクリニックへ連絡してください。

専門家の目で状態を判断してもらうことが、最も安全で確実な方法です。

即効性を求めるならクリニックでの対処法が重要

セルフケアで改善が見られない場合や、明らかに「入れすぎ」だと感じる場合は、クリニックでの専門的な対処が必要です。

即効性のある治療法もあり、悩みを迅速に解決できる可能性があります。まずは施術を受けた医師に相談するのが第一歩です。

まずは施術を受けた医師への相談

状態を最もよく理解しているのは、施術を担当した医師です。

どの製剤をどの部位に、どれくらい注入したかを正確に把握しているため、的確なアドバイスや処置が期待できます。

電話や再診予約をして、現在の状態を正直に伝えましょう。その際、いつから、どのような症状で悩んでいるのかを具体的に説明できるように準備しておくとスムーズです。

注入後のマッサージによる調整

医師の判断により、注入されたヒアルロン酸を馴染ませるためのマッサージを行う場合があります。

これは、ヒアルロン酸の偏りを均一にしたり、形を微調整したりする目的で行う専門的な手技です。

自己判断のマッサージとは全く異なり、解剖学的な知識に基づいて行われるため、安全かつ効果的です。ただし、全てのケースで適用できるわけではありません。

ステロイド剤による炎症抑制

腫れや炎症が強く出ている場合には、ステロイド剤(内服薬や外用薬)を処方するときがあります。

ステロイドには強力な抗炎症作用があり、過剰な炎症反応を抑えて腫れを早期に軽減させる効果が期待できます。

これも医師の診断のもと、適切な期間と用法を守って使用することが重要です。

クリニックでの主な対処法

対処法目的即効性
医師によるマッサージ形の微調整・偏りの修正
ステロイド剤処方強い炎症や腫れの抑制中〜高
ヒアルロン酸溶解注射ヒアルロン酸の分解・除去

最終手段としてのヒアルロン酸溶解注射

注入量が明らかに多すぎる場合や、仕上がりがどうしても気に入らない場合に最も効果的なのが、「ヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ)」です。

これは、注入したヒアルロン酸を分解・除去するための特効薬とも言える治療法です。

ヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ)とは?効果とリスク

ヒアルロン酸溶解注射は、入れすぎたヒアルロン酸をリセットできる有効な治療法ですが、その効果と同時にリスクも正しく理解しておく必要があります。

安易に選択するのではなく、医師と十分に相談した上で判断しましょう。

ヒアルロニダーゼの作用

ヒアルロニダーゼは、ヒアルロン酸を分解する酵素です。これを注入すると、人工的に注入されたヒアルロン酸だけでなく、もともと体内にあるヒアルロン酸も分解します。

注入後、早ければ数時間後から分解が始まり、24〜48時間で効果を実感できる方が多いです。

これにより、パンパンになった状態を迅速に解消できます。

効果が現れるまでの時間

ヒアルロニダーゼの効果発現には個人差がありますが、多くの場合、注入後1〜3日程度で注入部位のボリュームダウンを実感できます。

最終的な状態に落ち着くまでには1週間程度かかると考えておくと良いでしょう。

一度で溶かしきれない場合は、複数回に分けて注入するケースもあります。

アレルギー反応のリスク

ヒアルロニダーゼはもともと動物由来(主に羊)の製剤が多かったため、アレルギー反応のリスクが指摘されていました。事前のアレルギーテスト(皮内テスト)が推奨されます。

アレルギー症状としては、赤みや腫れ、かゆみなどが現れる場合があります。

重篤なアナフィラキシーショックは非常にまれですが、リスクがゼロではない点を理解しておく必要があります。

ヒアルロニダーゼのリスクと対策

リスクの種類主な症状クリニックでの対策
アレルギー反応赤み、腫れ、かゆみ事前の皮内テスト、アレルギー歴の確認
効果の出すぎ注入前より窪んでしまう少量からの慎重な注入、注入量の調整
腫れ・内出血注入部位の腫れや青あざ極細針の使用、施術後の冷却

元に戻りすぎる・窪んでしまう可能性

ヒアルロニダーゼは注入したヒアルロン酸だけでなく、自分自身の組織にあるヒアルロン酸も分解してしまう可能性があります。

そのため、溶解注射後に注入前よりも肌がしぼんだり、窪んで見えたりする場合があります。

ただし、体内でヒアルロン酸は常に新しく生成されているため、この状態は一時的であることがほとんどです。医師の適切な注入量調整が、このリスクを最小限にします。

失敗しないためのクリニック・医師選びのポイント

ヒアルロン酸注入で満足のいく結果を得るためには、クリニックや医師選びが最も重要です。

価格や知名度だけで選ぶのではなく、安全性と技術力を見極めるためのポイントを押さえておきましょう。

カウンセリングの丁寧さと時間

良いクリニックは、カウンセリングに十分な時間をかけます。

悩みや希望を丁寧にヒアリングし、それに対してどのような治療が可能か、メリットだけでなくデメリットやリスクもしっかり説明してくれるはずです。

質問しやすい雰囲気があり、不安に真摯に答えてくれる医師を選びましょう。

  • 悩みや希望を詳しく聞いてくれるか
  • リスクや副作用の説明は十分か
  • 複数の選択肢を提示してくれるか
  • 質問に明確に答えてくれるか

解剖学の知識と注入経験が豊富な医師か

ヒアルロン酸注入は、医師の経験と知識が結果に直結します。クリニックのウェブサイトで医師の経歴や症例数を確認するのも一つの方法です。

顔の解剖学を深く理解している医師は、安全で効果的な注入が期待できます。

カウンセリングの際に具体的な症例写真を見せてもらいながら説明を求めると、医師の技量や美的センスを判断する参考になるでしょう。

取り扱っているヒアルロン酸製剤の種類

複数の種類のヒアルロン酸製剤を取り扱っているクリニックは、それだけ多くの症例に対応しており、患者さん一人ひとりの状態に合わせた製剤を選択できる可能性が高いです。

特定の製剤しか扱っていない場合、それがあなたの状態に最も適しているとは限りません。

どのような製剤があり、それぞれにどのような特徴があるのかを説明してくれるクリニックは信頼できます。

クリニック選びのチェックポイント

チェック項目確認するポイント
カウンセリング時間をかけて丁寧か、リスク説明はあるか
医師の経験症例数は豊富か、解剖学の知識はありそうか
アフターフォロートラブル時の対応体制は整っているか

万が一のトラブルへの対応体制

どんなに優れた医師でも、医療行為に100%はありません。重要なのは、万が一トラブルが発生した際にクリニックがどのような対応をしてくれるかです。

ヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ)を常備しているか、緊急時の連絡先は明確か、診察料や処置料はどうなるのかなど、アフターフォローの体制についても事前に確認しておくと安心です。

ヒアルロン酸注入後の理想的な経過とダウンタイム

ヒアルロン酸注入後の経過には個人差がありますが、一般的な流れを知っておくと、現在の自分の状態が正常範囲内なのか、それとも異常なのかを判断する目安になります。

過度に心配せず、落ち着いて経過を観察しましょう。

注入直後〜3日目までの経過

施術直後は麻酔や注入による腫れで、少し膨らみすぎているように感じるときがあります。

赤みや点状の内出血が見られる場合もありますが、これらは正常な反応です。

処方された薬があれば指示通りに使用し、注入部位を安静に保ちます。この時期は、冷やすケアが効果的です。

1週間後までの経過

大きな腫れや内出血は、この時期までにかなり落ち着いてきます。

一方で、ヒアルロン酸の吸水性によるむくみがピークを迎え、「まだ少しパンパンな感じがする」と感じるかもしれません。

内出血がある場合も、黄色っぽく変化しながら徐々に薄くなっていきます。メイクでカバーできる程度になる方がほとんどです。

2週間後〜1ヶ月後の経過

むくみが引き、ヒアルロン酸が組織に完全に馴染んでデザインが安定してくる時期です。

この時点で、治療の最終的な仕上がりが見えてきます。もしこの段階でも明らかな左右差や凹凸、過剰なボリュームが気になる場合は、クリニックに相談するタイミングと言えます。

ダウンタイム中の症状と期間の目安

症状ピーク消失までの目安
腫れ・赤み直後〜2日目2日〜1週間
内出血1〜3日目1〜2週間
むくみ感3〜7日目1〜2週間

ヒアルロン酸に関するよくある質問

他のクリニックで施術をした方から「ヒアルロン酸で頬がパンパンになった」「顔がパンパンなのはヒアルロン酸のせい?」といった相談を受けることもあります。

ある程度の腫れであれば想定の範囲内のダウンタイムといえますが、あまりにも腫れがひどい、長引く、といった場合は、アレルギーや過剰注入などの可能性が考えられます。

施術を受ける際は信頼できるクリニックを選ぶのはもちろんですが、万が一、ヒアルロン酸注入後に頬や顔がパンパンになってしまったときには、遠慮せず医師に相談しましょう。

腫れやむくみはどれくらいで治まりますか?

個人差が大きいですが、一般的に大きな腫れは2〜3日、むくみを含めた全体の違和感は1〜2週間で落ち着く方がほとんどです。内出血が出た場合は、完全に消えるまで2週間程度かかるケースもあります。

1ヶ月経っても不自然な状態が続くときは、医師に相談してください。

注入後、運動や飲酒はいつから可能ですか?

血行が良くなると腫れや内出血が悪化する可能性があるため、施術後2〜3日は激しい運動やサウナ、長時間の入浴、過度な飲酒は避けるのが賢明です。

軽いシャワーは当日から可能な場合が多いですが、医師の指示に従いましょう。1週間程度経過すれば、ほとんどの活動を普段通り再開できます。

溶解注射をしたら、元の顔より老けてしまいますか?

溶解注射は自分自身のヒアルロン酸も分解するため、一時的に注入前よりもしぼんだ印象になったり、小じわが目立ったりする場合があります。

しかし、体内のヒアルロン酸は日々新しく作られるため、その状態がずっと続くわけではありません。通常は数週間から1ヶ月程度で、元の状態に近づいていきます。

過度に心配する必要はありませんが、リスクとして理解しておくと良いでしょう。

注入後のヒアルロン酸は、どのくらい持ちますか?

持続期間は使用するヒアルロン酸製剤の種類、注入部位、そして個人の体質(代謝の速さなど)によって大きく異なります。

一般的には、柔らかい製剤で半年〜1年、硬い製剤で1年〜2年程度が目安とされています。繰り返し注入すると、持続期間が長くなる傾向もあります。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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