シャープなフェイスライン・顎のラインは、若々しくすっきりとした印象を与えます。
しかし、加齢や生活習慣など、さまざまな要因でフェイスラインは崩れてしまいます。
この記事では、フェイスラインがなくなる原因を詳しく探り、ご自身でできるセルフケアの方法から、美容クリニックで受けられる専門的な治療まで、幅広く解説します。
フェイスラインがぼやける原因
フェイスラインがはっきりしなくなる原因は一つではありません。複数の要因が複雑に絡み合っている場合がほとんどです。
ご自身の生活習慣と照らし合わせながら、主な原因を見ていきましょう。
加齢によるたるみ
年齢を重ねると、肌のハリや弾力を支えるコラーゲンやエラスチンが減少し、質も低下します。また、皮膚だけでなく、その下にある脂肪や筋肉、骨も変化します。
皮膚を内側から支える力が弱まるために、重力に負けて皮膚全体が下がり、フェイスラインのたるみやもたつきとして現れます。
特に、頬の脂肪が下がると、口元のマリオネットラインやほうれい線が目立ち、顎周りがぼやけて見えやすくなります。
フェイスラインの崩れを引き起こす要因
要因 | 内容 | 主な影響 |
---|---|---|
皮膚の弾力低下 | コラーゲン・エラスチンの減少 | 肌全体のゆるみ、ハリの喪失 |
皮下脂肪の変化 | 脂肪の増加・下垂 | 二重顎、マリオネットライン |
筋肉の衰え | 表情筋や深層筋の機能低下 | 頬や口角の下垂 |
むくみと血行不良
塩分の多い食事やアルコールの摂取、睡眠不足などが原因で、顔に余分な水分が溜まると「むくみ」が生じます。
顔周りはリンパの流れが滞りやすく、老廃物や水分がとくに排出されにくい場所です。
血行不良もむくみを助長し、一時的なものだと軽く考えがちですが、慢性化するとフェイスラインが常にぼやけた状態になり、顔が大きく見える原因にもなります。
姿勢の悪さと生活習慣
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用による猫背やうつむき姿勢は、首や肩の筋肉を緊張させ、血行不良を引き起こします。
この姿勢が続くと顎の下に脂肪がつきやすくなるだけでなく、首の筋肉が衰えて皮膚がたるみ、二重顎やフェイスラインの崩れに直結します。
また、食事の際に片側だけで噛む癖や、頬杖をつく習慣も顔の歪みを引き起こし、左右非対称なフェイスラインの原因となる場合があります。
脂肪の蓄積
体重の増加に伴い、顔にも皮下脂肪が蓄積します。特に顎の下は脂肪がつきやすい部位であり、少しの増加でもフェイスラインがぼやけ、二重顎の原因となります。
加齢によって基礎代謝が低下すると、以前と同じ食生活でも脂肪がつきやすくなるため注意が必要です。脂肪はたるみと合わさって、さらにフェイスラインを不明瞭にします。
あなたのフェイスラインはどのタイプ?セルフチェック
フェイスラインが崩れる原因は人それぞれです。
ご自身にとって効果的な対策を行うために、簡単なセルフチェックで、自分のフェイスラインの悩みがどのタイプに近いか確認してみましょう。
たるみタイプの特徴と見分け方
鏡の前で顔を正面に向け、そのまま真下に傾けてみてください。このとき、フェイスラインが大きく崩れ、ほうれい線やマリオネットラインが深くなる場合は「たるみタイプ」の可能性が高いです。
また、以前よりも頬の位置が下がった、口角が下がってきたと感じる方もこのタイプに当てはまります。
むくみタイプの特徴と見分け方
朝起きた時に顔がパンパンに感じたり、夕方になると靴がきつくなったりする方は「むくみタイプ」かもしれません。
指で顎の骨の上あたりを数秒間押し、離したときに跡がしばらく残るようであれば、むくんでいる証拠です。日によって顔の大きさが違うと感じるのも、このタイプの特徴です。
脂肪タイプの特徴と見分け方
顔全体が丸く、ふっくらとした印象の方は「脂肪タイプ」の可能性があります。顎の下の肉をつまんだときに、厚みがある場合は脂肪が原因と考えられます。
体重が増えると顔が大きくなりやすく、ダイエットをするとフェイスラインがすっきりする方は、このタイプに該当します。
フェイスラインの悩みタイプ別チェックポイント
タイプ | 主な特徴 | チェック方法 |
---|---|---|
たるみタイプ | 頬や口角が下がっている | 顔を下に傾けてラインの変化を見る |
むくみタイプ | 朝と夕で顔の印象が違う | 顎の骨の上を押して跡が残るか確認 |
脂肪タイプ | 顔が丸く、顎下に厚みがある | 顎下の肉をつまんで厚さを確認 |
骨格タイプの特徴と見分け方
生まれつきの骨格によって、フェイスラインが出にくい方もいます。例えば、下顎が小さい、または後退している場合、顎と首の境目が曖昧に見えやすいです。
また、エラの筋肉(咬筋)が発達していると顔が横に大きく見え、フェイスラインが四角い印象になるケースがあります。
これはセルフケアでの改善が難しいタイプです。
スマホが原因かも?現代人特有の「スマホフェイス」とは
毎日何気なく使っているスマートフォンが、あなたのフェイスラインを崩す原因になっているかもしれません。
近年、スマートフォンの長時間利用によって引き起こされる顔のたるみや二重顎は「スマホフェイス」と呼ばれ、多くの人を悩ませています。
これは特定の世代に限った話ではなく、スマートフォンを使うすべての人に関わる問題です。
長時間のうつむき姿勢が顎のラインを消す
スマートフォンを見る時、多くの人が頭を前に傾けたうつむき姿勢になります。この時、頭の重さ(約4〜6kg)が首や肩に直接かかり、大きな負担となります。
この姿勢が長時間続くと、首の前面にある広頸筋という筋肉がゆるみ、皮膚がたるみます。
その結果、顎の下に脂肪が溜まりやすくなり、シャープだったはずのフェイスラインが徐々に失われていくのです。
表情筋の衰えを招く無表情な画面操作
友人と対面で話す時と違い、スマートフォンを操作している時は無表情になりがちです。
会話や笑いなど、表情を豊かに動かす機会が減ると、顔の筋肉である「表情筋」が衰えてしまいます。
表情筋は皮膚を直接支える重要な役割を担っているため、この筋肉が衰えると皮膚を支えきれなくなり、頬や口角が下がり、フェイスライン全体のもたつきにつながります。
スマホ利用時の姿勢と習慣
項目 | 良い習慣 | 悪い習慣(スマホフェイスの原因) |
---|---|---|
見る時の高さ | 目線の高さで見る | 膝の上などで下を向いて見る |
連続使用時間 | 30分に1回は休憩する | 1時間以上連続で使用する |
寝る前の利用 | 利用を控える | ベッドで寝転がりながら見る |
ブルーライトが肌の老化を早める可能性
スマートフォンやPCの画面から発せられるブルーライトは、紫外線に近い性質を持つ光です。
近年の研究では、ブルーライトを長時間浴び続けると肌の奥深くまで到達し、コラーゲンやエラスチンを破壊する一因になる可能性が指摘されています。
コラーゲンやエラスチンが破壊されると肌のハリが失われ、たるみやシワといった老化現象を加速させて、結果的にフェイスラインの崩れを招く場合があります。
「スマホフェイス」対策のポイント
スマホフェイスを防ぐためには、意識的な対策が重要です。まず、スマートフォンを目線の高さまで上げて使い、うつむき姿勢を避けるように心がけましょう。
30分に一度は画面から目を離し、首や肩を回すストレッチを取り入れるのも効果的です。
また、意識的に口角を上げたり、笑顔を作ったりして表情筋を動かす習慣が衰えを防ぐ鍵となります。
自宅でできるフェイスライン改善セルフケア
美容クリニックでの治療を考える前に、まずは自宅で手軽に始められるセルフケアを試してみましょう。継続するとフェイスラインの印象が変わる可能性があります。
ただし、即効性を期待するのではなく、毎日の習慣として取り入れることが大切です。
表情筋を鍛えるエクササイズ
顔には多くの筋肉があり、これらを鍛えるとたるみを予防・改善し、フェイスラインを引き締める効果が期待できます。
特別な道具は必要なく、いつでもどこでも行えるのが魅力です。
- 「あ・い・う・え・お」と口を大きく動かす
- 頬を大きく膨らませて5秒キープ、次にすぼめて5秒キープ
- 舌を上顎につけたまま、ゆっくりと口を開閉する
これらのエクササイズを毎日数分間行うと、普段使わない筋肉を刺激し、リフトアップ効果を促します。
正しい姿勢を意識する
フェイスラインの崩れは、顔だけの問題ではありません。特に、猫背やストレートネックは首周りの血行を悪化させ、たるみの原因になります。
デスクワーク中は背筋を伸ばし、顎を軽く引くように意識しましょう。
PCモニターを目線の高さに調整したり、定期的に立ち上がってストレッチをしたりする工夫も重要です。
リンパマッサージでむくみ解消
顔周りのリンパの流れを促すと、溜まった老廃物や余分な水分を排出し、むくみを解消します。
マッサージを行う際は必ずクリームやオイルを使い、肌への摩擦を避けるようにしてください。強い力は必要なく、優しくなでるように行うのがポイントです。
フェイスラインに良い影響を与える栄養素
栄養素 | 主な働き | 多く含まれる食材 |
---|---|---|
タンパク質 | 筋肉や肌の材料になる | 肉、魚、大豆製品、卵 |
ビタミンC | コラーゲンの生成を助ける | パプリカ、ブロッコリー、柑橘類 |
カリウム | 余分な塩分の排出を促す | ほうれん草、アボカド、バナナ |
食生活の見直し
外側からのケアだけでなく、内側からのケアもフェイスラインの維持には重要です。特に塩分の多い食事はむくみの原因となるため、控えるように心がけましょう。
筋肉や肌の材料となるタンパク質や、コラーゲンの生成を助けるビタミンC、むくみ解消に役立つカリウムなどをバランス良く摂取するのが理想的です。
セルフケアの限界と注意点
手軽に始められるセルフケアですが、効果には限界があり、やり方を間違えると逆効果になるケースもあります。
期待しすぎず、正しい知識を持って取り組みましょう。
間違ったマッサージは逆効果に
フェイスラインをすっきりさせたい一心で、強い力でマッサージをしている方も見受けられます。
過度な摩擦や圧迫は、肌の炎症や色素沈着を引き起こすだけでなく、皮膚を支える線維を傷つけて逆たるみを悪化させる原因になりかねません。
マッサージはあくまで優しく、リンパを流すイメージで行うのが重要です。自己流で行うことに不安がある場合は、専門家のアドバイスを求めると良いでしょう。
骨格や脂肪の根本的な解決は難しい
セルフケアで働きかけられるのは、主に筋肉の衰えやむくみによるフェイスラインの崩れです。
加齢によって下垂してしまった脂肪や、生まれつきの骨格が原因である場合、セルフケアだけでシャープなラインを作るのは非常に困難です。
また、一度ついてしまった顎下の脂肪をエクササイズだけで解消するのも、かなりの時間と努力を要します。
セルフケアとクリニック治療の比較
項目 | セルフケア | クリニック治療 |
---|---|---|
効果の現れ方 | 緩やか、数ヶ月単位 | 比較的早い、治療による |
アプローチ範囲 | 筋肉、むくみ | 皮膚、脂肪、筋肉、骨格 |
持続性 | 継続が必要 | 数ヶ月〜数年(治療による) |
効果を実感するまでの時間
エクササイズや生活習慣の改善は、効果を実感するまでに数ヶ月単位の時間が必要です。すぐに結果が出ないからといって諦めてしまう方も少なくありません。
また、効果の現れ方には個人差が大きく、期待したほどの変化が得られない場合もあります。
根気強い継続が大切ですが、より確実で早い効果を求めるのであれば、美容医療も選択肢の一つとして考える価値があります。
美容クリニックで実現するシャープなフェイスライン
セルフケアでは改善が難しいフェイスラインの悩みも、美容クリニックの専門的な治療によって解決できる可能性があります。
専門家の視点から原因を正確に診断し、一人ひとりに合った治療法を提案します。
専門家による的確な診断
美容クリニックでは医師によるカウンセリングで、フェイスラインが崩れている原因を多角的に診断します。
たるみ、脂肪、むくみ、骨格など、どの要因が最も影響しているのかを見極め、それに応じた治療計画を立てます。
自分では気づかなかった原因がわかる場合もあり、適した解決策への近道となります。
たるみにアプローチする治療法
皮膚のたるみが主な原因である場合、肌の深層部に熱エネルギーを加えてコラーゲンの生成を促すHIFU(ハイフ)や、医療用の糸を挿入して物理的に皮膚を引き上げる糸リフト(スレッドリフト)などが有効です。
これらの治療は肌の土台から引き締め、ハリを取り戻してシャープなフェイスラインを形成します。
脂肪にアプローチする治療法
顎下や頬の脂肪が原因でフェイスラインがぼやけている場合には、脂肪を溶解する成分を注射する脂肪溶解注射が適しています。
メスを使わずに気になる部分の脂肪を減らせて、二重顎の解消などに効果的です。
また、脂肪の量が多い場合には、脂肪吸引という選択肢もあります。
肌のハリを取り戻す治療法
加齢によって失われた肌のハリや弾力を取り戻すためには、ヒアルロン酸注入や、肌再生を促す治療などが考えられます。
ヒアルロン酸を顎先やフェイスラインに注入すれば、輪郭をシャープに見せたり、リフトアップ効果を得たりできます。肌全体の質感を向上させ、若々しい印象を目指します。
代表的なフェイスライン治療法の比較
美容クリニックで提供される代表的な治療法にはHIFU、糸リフト、脂肪溶解注射、ヒアルロン酸注入などがあり、それぞれに異なる特徴と適した悩みがあります。
HIFU(ハイフ)
高密度焦点式超音波(High Intensity Focused Ultrasound)の略で、皮膚の深い層(SMAS筋膜)に熱エネルギーをピンポイントで照射し、組織を収縮させてリフトアップ効果を得る治療です。
メスを使わず、ダウンタイムもほとんどないため、手軽に受けられるたるみ治療として人気があります。
HIFUと糸リフトの比較
項目 | HIFU(ハイフ) | 糸リフト |
---|---|---|
アプローチ方法 | 超音波による熱エネルギー | 糸による物理的な引き上げ |
ダウンタイム | ほとんどない | 数日〜1週間程度の腫れ・内出血 |
適した悩み | 軽度〜中度のたるみ、肌の引き締め | 中度〜重度のたるみ、即時的なリフトアップ |
糸リフト(スレッドリフト)
コグ(とげ)のついた医療用の溶ける糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚組織を引っ張り上げる治療法です。
物理的に引き上げるため、施術直後からリフトアップ効果を実感しやすいのが特徴です。また、糸が吸収される過程でコラーゲン生成が促進され、肌のハリや弾力アップも期待できます。
脂肪溶解注射
脂肪を溶かす作用のある薬剤を、気になる部分に直接注射する治療です。破壊された脂肪細胞は自然に体外へ排出されます。
二重顎や頬の脂肪など、部分的なボリュームダウンに適しており、数回の治療を重ねると効果を実感できます。ダウンタイムが短く、メスを使いたくない方におすすめです。
脂肪溶解注射とヒアルロン酸注入の比較
項目 | 脂肪溶解注射 | ヒアルロン酸注入 |
---|---|---|
目的 | 脂肪を減らす(引き算) | ボリュームを足す(足し算) |
効果の現れ方 | 数週間かけて徐々に | 施術直後から |
適した悩み | 二重顎、頬の脂肪 | 顎の形成、輪郭調整、リフトアップ |
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸製剤を注入し、ボリュームを補ったり形を整えたりする治療です。
フェイスラインにおいては、顎先に注入してEラインを整えたり、フェイスラインに沿って注入して輪郭をシャープに見せたりする目的で使用します。手軽に行え、デザイン性が高いのが特徴です。
クリニック選びで失敗しないためのポイント
満足のいく結果を得るためには、カウンセリングの丁寧さ、医師の実績、料金体系の明確さ、アフターケアの充実度を基準にクリニックを選ぶことが重要です。
価格だけで選ぶのではなく、これらのポイントを総合的に判断しましょう。
カウンセリングの丁寧さ
あなたの悩みや希望を親身に聞いてくれるか、治療法のメリットだけでなくデメリットやリスクについてもきちんと説明してくれるかは、信頼できる医師かどうかを見極める重要なポイントです。
質問しやすい雰囲気かどうかも確認しましょう。
- 悩みや希望をしっかり聞いてくれるか
- 治療法の選択肢を複数提示してくれるか
- リスクや副作用の説明が十分か
- 質問に丁寧に答えてくれるか
医師の実績と症例写真
フェイスラインの治療は、医師のデザイン力や技術力が結果を大きく左右します。
担当する医師がこれまでどのくらいの症例を経験してきたか、ウェブサイトなどで公開されている症例写真を見て、自分の理想とする仕上がりに近いかどうかを確認すると良いです。
料金体系の明確さ
提示された料金に、カウンセリング料や施術料、麻酔代やアフターケアの薬代などがすべて含まれているか、追加料金が発生する可能性はないか、事前にしっかりと確認しましょう。
見積もりを明確に提示してくれるクリニックは信頼できます。
クリニック選びのチェックリスト
チェック項目 | 確認する内容 |
---|---|
カウンセリング | 丁寧で、説明が分かりやすいか |
医師の実績 | 症例数は豊富か、症例写真が好みに合うか |
料金体系 | 総額が明確で、追加料金の有無がはっきりしているか |
アフターケアの充実度
施術後の経過観察や、万が一トラブルが起きた際の対応など、アフターケア体制が整っているかどうかも重要なポイントです。
施術後の検診が無料で行われるか、緊急時の連絡先があるかなどを確認しておくと、安心して治療を受けられます。
フェイスラインに関するよくある質問
「フェイスライン・顎のラインがない」といったコンプレックスは切実な問題です。顎ラインのたるみやもたつきを隠すためにマスクが手放せなくなっている方も少なくありません。
なぜフェイスラインがなくなっているのかは人によって違いがありますが、原因によっては、表情筋エクササイズやリンパマッサージ、正しい姿勢や食生活の見直しで改善が期待できます。
ただ、セルフケアには限界もありますし、より即効性があり効果的な方法を求める方には美容医療がおすすめです。
無料カウンセリングを行うクリニックも多いので、フェイスラインをシャープにしたいとお考えの方は、いちど相談してみると良いでしょう。
- 治療の痛みはどのくらいですか?
-
HIFUはチクチクとした熱感を感じる場合があります。注射による治療(脂肪溶解注射、ヒアルロン酸)や糸リフトは、麻酔クリームや局所麻酔を使用するため、痛みを最小限に抑えられます。
痛みの感じ方には個人差がありますが、ほとんどの方が我慢できる範囲です。
- ダウンタイムはありますか?
-
HIFUやヒアルロン酸注入は、ダウンタイムがほとんどなく、施術後に軽い赤みが出る程度です。
脂肪溶解注射や糸リフトは、数日〜1週間程度の腫れ、内出血やむくみ、痛みが出る場合がありますが、通常はメイクでカバーできる範囲です。日常生活に大きな支障が出るケースは稀です。
- 効果はどのくらい持続しますか?
-
これも治療法によりますが、一般的にHIFUは半年〜1年、糸リフトは1年〜2年、ヒアルロン酸注入は製剤の種類によりますが半年〜2年程度です。
脂肪溶解注射で破壊された脂肪細胞は再生しないため、リバウンドしにくいと言われています。
ただし、どの治療も効果を維持するためには、定期的なメンテナンスや日々のセルフケアが大切です。
- 治療後、すぐにメイクはできますか?
-
HIFUの場合は、施術直後からメイクが可能です。
注射や糸リフトの治療では針を刺した箇所以外は当日からメイクできますが、感染のリスクを避けるため、施術当日は患部へのメイクを控えるよう案内するのが一般的です。
翌日からは通常通りメイクが可能な場合がほとんどです。詳細は担当医にご確認ください。
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