顔がでかくなった?原因と小顔に戻す効果的な対策・マッサージ

顔がでかくなった?原因と小顔に戻す効果的な対策・マッサージ

鏡を見るたびに「なんだか顔が大きくなった?」「でかくなった顔を改善したい」と感じて相談にいらっしゃる方がいます。

体重は変わらないのにフェイスラインがぼやけたり、写真写りが気になったりといった悩みは、骨格のせいだけではないかもしれません。

この記事では、日常生活に潜む顔が大きくなる原因を徹底解説し、ご自身でできる効果的なマッサージや生活習慣の改善策、さらに美容クリニックで受けられる専門的な治療法まで、幅広く紹介します。

目次

「もしかして顔が大きくなった?」と感じる瞬間とそのサイン

昔の写真と比べたときのフェイスラインの変化を感じたり、体重は変わらないのに「太った?」と聞かれたりすると、自分の顔の大きさが気になり、落ち込んでしまいがちです。

まずは、多くの方が経験する「顔が大きくなった」と感じる具体的なサインを理解し、ご自身の状態を客観的に把握しましょう。

昔の写真と比べてフェイスラインが違う

数年前の写真と現在の顔を見比べたとき、頬の丸みやあご周りのシャープさが失われていると感じるなら、それは顔が大きく見えているサインの一つです。

特に、フェイスラインがぼやけて二重あご気味になっている場合、たるみや脂肪の蓄積が考えられます。

周囲から「太った?」と聞かれることが増えた

体重に変化がないにもかかわらず、久しぶりに会った友人や家族から「少しふっくらした?」などと指摘されるときもあるのではないでしょうか。

自分では気づきにくいわずかな変化も、他人は敏感に感じ取る場合があります。

これは、顔のむくみや筋肉のコリが原因で、全体的に膨張した印象を与えている可能性があります。

マスクを外した時の印象が変わった

マスク生活が長引く中で、マスクを外した自分の顔に違和感を覚える方が増えています。

マスクで隠れている部分の筋肉を使わないと、口角が下がったり、頬がたるんだりして、顔の下半分が間延びした印象になるケースがあります。これが、顔全体が大きく見える原因につながります。

顔の印象変化チェック

チェック項目考えられる原因主な対策
フェイスラインがぼやけているたるみ、脂肪リフトアップケア、食事管理
頬がパンパンに感じるむくみ、塩分過多リンパマッサージ、減塩
エラが張って見える筋肉のコリ、食いしばり咬筋マッサージ、ストレスケア

顔が大きくなる原因は骨格だけじゃない!日常生活に潜む要因

「顔の大きさは骨格で決まるから仕方ない」と諦めている方も見受けられます。しかし、実は日々の生活習慣が顔の大きさに大きく影響を与えています。

顔が大きく見える原因は骨格だけでなく、むくみや脂肪、筋肉のコリやたるみといった日常生活に起因するものがほとんどです。

むくみによる水分の滞留

朝起きたときに顔がパンパンになっているのは、多くの場合「むくみ」が原因です。

体内の水分循環が滞ると、細胞の間に余分な水分が溜まり、顔が膨張して見えます。

塩分の多い食事やアルコールの摂取、睡眠不足や運動不足などが、むくみを引き起こす主な要因です。

むくみの原因と対策

原因具体的な行動対策
塩分の過剰摂取ラーメン、漬物、加工食品などカリウムを多く含む食品を摂る
アルコール飲酒、特に寝る前の飲酒飲酒量を控え、水分を多く摂る
血行不良長時間の同じ姿勢、運動不足適度な運動、入浴

脂肪の蓄積による影響

体重が増加すれば、当然顔にも脂肪がつきます。特に頬やあご下は脂肪がつきやすく、一度つくと落ちにくい部位です。

カロリーの高い食事や糖質の摂りすぎは、顔の脂肪を増やす直接的な原因となります。

フェイスラインをすっきりさせるには、全身の脂肪を減らす意識が重要です。

筋肉のコリや発達(エラ張り)

無意識に行っている歯の食いしばりや歯ぎしりは、あごの筋肉である「咬筋(こうきん)」を過剰に発達させます。

この咬筋が発達するとエラが張ったように見え、顔が大きく角ばった印象になります。

硬いものを好んで食べる習慣や、ストレスも咬筋を発達させる一因です。

たるみによるフェイスラインの崩れ

加齢や紫外線の影響で肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンが減少すると、皮膚や皮下脂肪を支えきれなくなり、「たるみ」が生じます。

頬の位置が下がり、フェイスラインが崩れて顔の下半分にボリュームが出てしまい、結果として顔全体が大きく老けた印象になります。

「顔の大きさ」の悩みは心の疲れのサインかも?

毎日忙しく、ストレスを感じている方も多いです。見過ごされがちですが、精神的なコンディションも顔の大きさに影響を与える場合があります。

ストレスと無意識の食いしばり

ストレスを感じると、体は緊張状態になります。このとき、多くの人が無意識のうちに歯を食いしばっています。

日中はもちろん、睡眠中にもこの状態が続くとエラ周りの咬筋が常に緊張し、硬く発達してしまいます。

これが、顔を大きく見せる原因の一つです。まずは自分が食いしばっていないか、意識を向けてみましょう。

ストレスサインと顔への影響

心の状態身体的なサイン顔への影響
緊張・プレッシャー肩こり、頭痛無意識の食いしばり、眉間のシワ
不安・心配事眠りが浅い血行不良によるくすみ、むくみ
イライラ・怒り呼吸が浅くなる口角が下がる、険しい表情

感情を溜め込むと表情筋が硬くなる

言いたいことを我慢したり、感情を押し殺したりするときが多いと、顔の筋肉、特に口周りの筋肉がこわばりがちです。

表情筋は喜怒哀楽を表現するために繊細に動く筋肉ですが、使われない、あるいは緊張した状態が続くと、柔軟性を失い硬くなります。

これにより血行が悪化し、むくみやくすみにつながり、顔全体がのっぺりとした大きな印象になりやすいです。

「笑顔が減った」と感じていませんか?

心の疲れは、自然な笑顔を奪います。笑顔は、頬の筋肉(大頬骨筋など)をリフトアップさせ、顔全体を引き締める効果がある天然のエクササイズです。

笑顔が減ると筋肉が衰え、重力に負けてたるみやすくなります。

意識的に口角を上げるだけでも、顔の印象は大きく変わります。

自分でできる!小顔を目指すセルフケアマッサージとエクササイズ

専門的なケアも有効ですが、まずは自宅でできるセルフケアから始めてみましょう。

正しい方法で行うと、むくみやコリの解消に効果が期待できます。継続が何よりも重要です。

始める前の注意点と準備

マッサージを行う際は、肌への摩擦を避けることが大切です。滑りを良くするために、必ずマッサージクリームやオイルを使用してください。

また、力を入れすぎず、「痛気持ちいい」と感じる程度の圧で行いましょう。

  • 清潔な手で行う
  • 肌にクリームやオイルを塗布する
  • リラックスできる環境を整える
  • 体調が優れないときは控える

リンパの流れを促す鎖骨・首周りのマッサージ

顔の老廃物は、最終的に鎖骨にあるリンパ節に集められます。

顔のマッサージを始める前に、まずはこの出口をスムーズにしておくのが効果を高めるポイントです。

首周りのリンパマッサージ手順

ステップ部位方法
1鎖骨人差し指と中指で鎖骨を挟み、内側から外側へ優しく流す。
2首の側面耳の下から鎖骨に向かって、手のひら全体で優しくなでおろす。
3首の前面あご下から鎖骨に向かって、左右交互に優しくなでおろす。

エラの張りを和らげる咬筋ほぐし

食いしばりなどで硬くなった咬筋を直接ほぐすマッサージです。

奥歯を「いー」と噛み締めたときに硬くなる部分が咬筋です。その部分を重点的にケアします。

指の関節(第二関節)や手のひらの付け根を使い、咬筋に当てて円を描くように優しくほぐします。口を少し開けた状態で行うと、筋肉が緩みやすくなります。

生活習慣の見直しで小顔効果を持続させる方法

マッサージやエクササイズの効果を最大限に引き出し、小顔効果を持続させるには、むくみやたるみの原因となる睡眠の質、日中の姿勢、スマートフォンの使い方といった基本的な生活習慣の改善が重要になります。

小さな意識の変化が、大きな違いを生み出します。

睡眠の質と顔の大きさの関係

睡眠不足は血行不良や自律神経の乱れを引き起こし、むくみの原因となります。

また、成長ホルモンの分泌が減少し、肌のターンオーバーが乱れる原因にもなります。

質の良い睡眠を確保すると、体内の水分バランスを整え、すっきりとした顔印象を保てます。

質の良い睡眠のためのポイント

項目良い例避けるべき例
就寝前の行動読書、ストレッチ、温かい飲み物スマートフォン、PC、カフェイン摂取
寝具自分に合った高さの枕、通気性の良い寝具高すぎる枕、硬すぎるマットレス
環境静かで暗い部屋、快適な室温・湿度明るい照明、騒音

正しい姿勢を意識する

猫背やストレートネックなど、悪い姿勢は首や肩の血行を悪化させ、顔のむくみやたるみを引き起こします。

デスクワーク中は背筋を伸ばし、あごを引くように意識しましょう。定期的に立ち上がって体を動かすのも効果的です。

スマートフォンとの付き合い方

長時間うつむいた姿勢でのスマートフォン操作は、二重あごや首のシワ、フェイスラインのたるみを助長します。

スマートフォンは目線の高さまで持ち上げて操作するように心がけ、使用時間を決めるなど、意識的に付き合い方を見直しましょう。

小顔効果を期待できる食事と栄養素

むくみの原因となる塩分を排出し、血行を促進する栄養素を食事から摂る工夫は、内側から小顔を目指す上で欠かせません。

外側からのケアだけでなく、毎日の食事が顔の印象を左右します。

塩分を排出し、むくみを解消する食材

体内の余分な塩分(ナトリウム)を排出する働きがある「カリウム」を積極的に摂取しましょう。

カリウムは、野菜や果物、海藻類に多く含まれています。

むくみ対策におすすめの栄養素と食材

栄養素主な働き多く含む食材
カリウム余分なナトリウムを排出するほうれん草、アボカド、バナナ、海藻類
クエン酸血行を促進し、新陳代謝を活発にするレモン、梅干し、お酢
ビタミンE血行を良くするアーモンド、かぼちゃ、アボカド

血行を促進する食べ物

血行が良くなると顔色も明るくなり、老廃物が排出されやすくなります。

ショウガや唐辛子などの香辛料や、ビタミンEを多く含むナッツ類、青魚に含まれるEPAなどは血行促進に役立ちます。

よく噛む重要性

食事の際によく噛むようにすると、口周りの筋肉を鍛え、フェイスラインを引き締める効果が得られます。

一口あたり30回を目安に、左右均等に噛むように意識しましょう。

ただし、ガムを長時間噛むなど、過度なトレーニングは咬筋を発達させる可能性があるので注意が必要です。

  • 食事はゆっくり時間をかける
  • 歯ごたえのある食材を取り入れる
  • 左右の歯でバランス良く噛む

セルフケアの限界を感じたら?美容クリニックでの専門的な取り組み

セルフケアを続けてもなかなか改善しない、より確実な効果を求めたいという場合は、美容クリニックでの専門的な治療を検討するのも一つの選択肢です。

専門家の診断のもと、ご自身の原因に合った適切な治療を受けられます。

まずは専門家によるカウンセリングから

顔が大きく見える原因は、むくみや脂肪、筋肉やたるみなど、人それぞれ異なります。

まずは医師によるカウンセリングを受け、自分の顔の状態を正確に診断してもらうことが重要です。

その上で、どのような治療法が適しているのか、相談しながら決めていきます。

むくみ・脂肪にアプローチする治療法

皮下脂肪が原因で顔が大きく見える場合には、脂肪溶解注射や医療ハイフ(HIFU)などが選択肢となります。

脂肪溶解注射は、脂肪細胞そのものを分解・排出を促す治療です。

医療ハイフは、超音波の熱エネルギーで脂肪細胞を破壊し、同時に皮膚を引き締める効果が期待できます。

脂肪・むくみに対する主な施術

施術名アプローチ対象特徴
脂肪溶解注射脂肪薬剤で脂肪細胞を溶かし、排出を促す。
医療ハイフ (HIFU)脂肪・たるみ超音波で脂肪を減らし、肌を引き締める。
高周波 (RF) 治療脂肪・たるみ高周波の熱で脂肪燃焼を促し、引き締める。

エラの張りを改善する治療法

咬筋の発達によるエラ張りには、ボツリヌス・トキシン注射が非常に効果的です。筋肉の働きを一時的に弱める作用により、発達した咬筋を小さくし、フェイスラインをシャープに見せます。

施術時間も短く、ダウンタイムもほとんどないため、人気の高い治療法です。

たるみを引き上げるリフトアップ治療

加齢によるたるみが主な原因の場合は、糸リフト(スレッドリフト)やヒアルロン酸注入、医療ハイフなどが適しています。

糸リフトは、医療用の特殊な糸を皮下に挿入して物理的にたるみを引き上げます。

ヒアルロン酸はボリュームが減少した部分に注入すると、リフトアップ効果や輪郭形成が可能です。

顔の大きさに関するよくある質問(Q&A)

顔の大きさの変化に悩む方のなかには、「顔がでかくなった」と他人に指摘されて気づく方もいれば、鏡や過去の写真を見た際にご自身で気づく方もいます。

ただ、いちど大きくなった顔は元に戻せないのではないかと諦めてしまうのは早計です。

むくみや姿勢、血行不良などが原因の場合は、セルフマッサージやエクササイズ、生活習慣の改善や食生活の見直しを行えば小顔を目指せます。

また、脂肪や発達した筋肉、たるみが原因の方には美容医療がより効果的です。

ご自身の原因に合った方法で、すっきりとした顔を目指しましょう。

マッサージはどのくらいの頻度で行うのが効果的ですか?

毎日継続するのが理想的です。特に、血行が良くなっている入浴後などに行うとより効果を実感しやすくなります。

ただし、やりすぎや力の入れすぎは肌への負担になるため、1回あたり5分程度を目安に優しく行ってください。

小顔矯正は効果がありますか?

いわゆる小顔矯正は、骨格そのものを変えるものではありません。多くは骨の周りの筋肉をほぐしたり、リンパの流れを促したりして、一時的にむくみや歪みを整えるものです。

効果の持続性には個人差があり、根本的な解決にはならない場合もあります。

美容医療は痛みが伴いますか?ダウンタイムはどのくらいですか?

治療法によって異なります。注射治療ではチクっとした痛みを感じる場合がありますが、多くは麻酔クリームを使用すると軽減できます。医療ハイフや高周波治療は、熱感や軽い痛みを感じる場合があります。

ダウンタイムも、軽い赤みや腫れが数日程度で治まるものがほとんどですが、詳しくはカウンセリング時に医師にご確認ください。

治療後、すぐに効果を実感できますか?

治療法によって効果の現れ方は様々です。ヒアルロン酸注入や糸リフトは比較的すぐに変化を感じやすい治療です。

一方、ボツリヌス・トキシン注射や脂肪溶解注射、ハイフなどは効果が完全に現れるまでに数週間から1ヶ月程度かかるのが一般的です。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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