ヒアルロン酸注入を検討する際、多くの方が気になるのが「金額」ではないでしょうか。「クリニックによって値段が違いすぎる」「何にいくらかかるのか分かりにくい」といった声をよく耳にします。
ヒアルロン酸の料金は、注入する部位や使用する製剤の種類、注入量、そしてクリニックの方針によって大きく変動します。このため、一見複雑に見えるかもしれません。
この記事では、ヒアルロン酸の金額相場を部位別・種類別に詳しく解説し、料金体系の仕組みから後悔しないクリニック選びのポイントまで、あなたの疑問を解消します。
適正な値段で満足のいく結果を得るために、正しい知識を身につけましょう。
ヒアルロン酸注入の料金が決まる仕組み
ヒアルロン酸注入の料金は、いくつかの要素が組み合わさって決まります。
ウェブサイトや料金表を見るときに、どのような基準で金額が設定されているかを知ると、自分に必要な費用の全体像が見えやすくなります。
主な料金体系「製剤1本」と「注入量(cc)」
料金の提示方法として、主に2つのパターンがあります。
一つはヒアルロン酸製剤を1本(多くは1.0cc)買い取る「製剤1本あたり」の料金体系です。
もう一つは、実際に注入した量に応じて金額が決まる「注入量(0.1cc)あたり」の料金体系です。
料金体系による特徴の違い
料金体系 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
製剤1本あたり | 広範囲の施術や複数部位への注入で割安になることがある | 少量しか使わない場合、割高になる可能性がある |
注入量(cc)あたり | 微調整など少量で済む場合に費用を抑えられる | 多くの量が必要な場合、総額が分かりにくいことがある |
技術料やデザイン料が含まれる場合
ヒアルロン酸注入は、単に注入すれば良いというものではありません。患者さん一人ひとりの骨格や表情の癖、理想のイメージに合わせて注入する場所や深さ、量を調整する医師の技術と美的センスが結果を大きく左右します。
一部のクリニックでは、この医師の技術料や、顔全体のバランスを考慮してデザインする料金を施術費用に含んでいます。
料金が高いと感じる場合でも、こうした専門的な技術への対価が含まれている可能性があります。
初診料・再診料の有無
美容クリニックでは、カウンセリング当日の施術で初診料が無料になる場合や、そもそも初診料や再診料を設定していない場合など、対応は様々です。
施術料金だけでなく、診察ごとにかかる費用があるのかを事前に確認しましょう。カウンセリング予約の際に、料金体系について質問しておくと安心して臨めます。
【部位別】ヒアルロン酸注入の料金相場
ヒアルロン酸注入の料金相場は、注入部位によって大きく変動します。
例えば、涙袋のような少量で済む部位は4万円程度から、額やこめかみなど広範囲に注入する部位では30万円以上になる場合もあります。
ほうれい線・マリオネットライン
年齢サインが現れやすいほうれい線や口元のマリオネットラインは、人気の注入部位です。シワの深さや範囲によって注入量を調整します。
比較的硬さのあるヒアルロン酸を使用し、肌を内側から持ち上げて溝を目立たなくします。
額・こめかみ
丸みのある女性らしい額や、痩せてくぼんだこめかみをふっくらさせて若々しい印象を与えます。
骨格に合わせて自然なボリュームを出すため、比較的多くの注入量が必要になるケースがあります。持続期間が長く、形成力のある製剤を選ぶことが重要です。
目の下・涙袋
目の下のクマやへこみは、疲れた印象を与える原因になります。この部位は皮膚が非常に薄くデリケートなため、柔らかく馴染みの良いヒアルロン酸を使用し、慎重な注入技術を要します。
涙袋を形成する場合は、ごく少量を注入して可愛らしい目元を演出します。
顔の各部位における料金相場
注入部位 | 注入量の目安 | 料金相場 (税込) |
---|---|---|
ほうれい線・マリオネットライン | 1.0cc ~ 2.0cc | 70,000円 ~ 160,000円 |
額・こめかみ | 2.0cc ~ 4.0cc | 140,000円 ~ 320,000円 |
目の下のクマ・ゴルゴライン | 0.5cc ~ 1.5cc | 60,000円 ~ 150,000円 |
涙袋 | 両側で 0.2cc ~ 0.5cc | 40,000円 ~ 80,000円 |
唇・口角 | 0.5cc ~ 1.0cc | 50,000円 ~ 100,000円 |
鼻・顎 | 0.5cc ~ 1.0cc | 50,000円 ~ 120,000円 |
【ヒアルロン酸の種類別】料金相場の違い
ヒアルロン酸と一言でいっても、様々な製薬会社から多種多様な製剤が開発されています。それぞれ硬さや持続期間、特性が異なり、当然ながら料金も変わります。
部位や目的に合わせて適切な製剤を選ぶと満足度につながります。
ヒアルロン酸製剤ごとの特徴と価格帯
現在、美容医療で主に使用されるヒアルロン酸製剤は、厚生労働省の承認を受けているものがいくつかあります。
承認品は品質や安全性に関するデータが公に示されており、信頼性が高いといえます。
代表的なヒアルロン酸製剤の料金相場
製剤シリーズ名 | 主な特徴 | 料金相場 (1.0ccあたり) |
---|---|---|
ジュビダームビスタ®︎シリーズ | 厚生労働省承認。持続性が高く、種類が豊富で部位ごとに使い分ける | 80,000円 ~ 120,000円 |
レスチレン®︎シリーズ | 世界的に広く使用される。粒子が均一で滑らかな仕上がりが特徴 | 70,000円 ~ 100,000円 |
スタイレージ®︎ | 抗酸化成分配合で持続性が高い。リフトアップ力に優れる | 60,000円 ~ 90,000円 |
なぜ製剤によって料金が異なるのか
製剤の値段の違いは、主に製造技術や品質、持続期間、そして厚生労働省の承認の有無によって生じます。
例えば、分子同士を結合させる「架橋」という技術が高度であるほど、体内で分解されにくく持続期間が長くなる傾向にあります。
こうした高品質な製剤は研究開発にコストがかかるため、仕入れ値が高くなり、結果として施術料金にも反映されます。
国産と海外産のヒアルロン酸の違い
現在、日本の美容クリニックで使用されるヒアルロン酸の多くは海外産です。特に、美容医療の先進国であるアメリカやスウェーデン、フランスなどで製造されたものが主流となっています。
国産の製剤も存在しますが、その種類は限られます。どちらが良いというわけではなく、それぞれの製品の特性を医師が熟知し、目的に合わせて使い分ける必要があります。
料金以外に発生する可能性のある追加費用
施術料金の安さだけでクリニックを選ぶと、カウンセリング時に様々な追加費用を提示され、最終的に予算をオーバーしてしまうときがあります。
ウェブサイトに記載されている金額が、施術のすべてを含んだものなのか、それとも別途費用が発生するのかを事前に確認しておきましょう。
麻酔代(クリーム・テープ・注射)
ヒアルロン酸注入は注射で行うため、痛みが心配な方も多いでしょう。多くのクリニックでは、痛みを軽減するための麻酔を用意しています。
塗るタイプのクリーム麻酔や貼るタイプのテープ麻酔が一般的ですが、痛みに弱い方向けに注射によるブロック麻酔を行う場合もあります。
これらの麻酔は、施術料金とは別に費用がかかるところがほとんどです。
針代(マイクロカニューレなど)
施術後の内出血や腫れのリスクを抑えるために、「マイクロカニューレ」という先端の丸い特殊な針の使用が推奨されます。
血管を傷つけにくく、1つの穴から広範囲に注入できるため、体への負担を軽減します。
このマイクロカニューレの使用が、オプションとして別途料金になっているクリニックもあります。
処方薬・アフターケア用品代
施術後に感染を予防するための抗生剤や、痛みが出たときの鎮痛剤、内出血を早く引かせるための軟膏などが処方される場合があります。
これらの費用も、施術料金に含まれているか確認が必要です。
主な追加費用とその相場
費用の種類 | 内容 | 料金相場 (税込) |
---|---|---|
麻酔代 | 注入時の痛みを和らげるクリーム麻酔やテープ麻酔など | 2,000円 ~ 5,000円 |
針代 (カニューレ) | 先端が丸く、内出血や痛みを軽減する特殊な針 | 3,000円 ~ 10,000円 |
処方薬代 | 施術後の抗生剤や痛み止め、軟膏など | 1,000円 ~ 3,000円 |
なぜクリニックによってヒアルロン酸の料金は違うのか
クリニックによってヒアルロン酸の料金が違う主な理由は、「使用する製剤の品質」「医師の技術力と経験」「クリニックの設備や立地」「アフターフォロー体制」の違いにあります。
これらの要素が価格に反映されるため、単純な安さだけでなく、価格に見合った価値があるかを見極めましょう。
使用するヒアルロン酸製剤の仕入れ値
前述の通り、ヒアルロン酸製剤には様々な種類があり、品質や安全性、持続性によって仕入れ価格が異なります。
安価な料金を提示しているクリニックの中には、品質管理が不明確な未承認の製剤や、安価な製剤を使用している可能性も考えられます。
どのような製剤を使用しているのかを明確に提示しているクリニックを選ぶと良いです。
医師の技術力と経験値
ヒアルロン酸注入の結果は、医師の技術に大きく依存します。解剖学を熟知し、数多くの症例を経験している医師は、一人ひとりの顔立ちに合わせて適した注入法を判断できます。
こうした医師の知識や経験、技術力は料金に反映される重要な要素です。値段の安さだけで判断すると、経験の浅い医師が担当する可能性も考慮しなければなりません。
医師の技術が料金に反映される理由
要素 | 詳細 |
---|---|
解剖学の知識 | 血管や神経の走行を理解し、リスクを回避しながら効果的に注入する |
美的センス | 顔全体のバランスを見て、自然で美しい仕上がりをデザインする |
注入技術 | 注入する深さや角度、量をミリ単位で調整し、理想の形を形成する |
クリニックの立地や設備
都心の一等地にあるクリニックは家賃などの固定費が高くなるため、それが料金に反映される傾向があります。
また、内装や衛生管理、医療機器への投資なども、クリニックの運営コストとして料金設定に影響を与えます。
ヒアルロン酸は本当に「注入量」だけで決めて大丈夫?
多くのクリニックが料金表に「1ccあたり〇円」と記載しているため、つい注入量あたりの単価で比較しがちです。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。ヒアルロン酸注入の満足度は、必ずしも注入量に比例するわけではありません。
むしろ、顔全体のバランスを考慮した注入デザインと、最小限の量で効果を最大化する医師の技術こそが、自然で美しい結果を生むための鍵となります。
料金表の「1ccあたり〇円」の落とし穴
例えば、「ほうれい線に2cc必要です」と言われたとします。しかし、本当にその2ccはほうれい線だけに注入する必要があるのでしょうか。
経験豊かな医師はほうれい線の直接的な原因が頬のたるみにあると判断し、頬のリフトアップポイントに少量を注入して、ほうれい線を浅く見せるケースがあります。
この場合、ほうれい線に直接注入するよりも少ない量で、より自然なリフトアップ効果を得られる可能性があります。
顔全体のバランスを考慮した注入計画の重要性
気になる部分だけに注目してしまうと顔全体のバランスが崩れ、不自然な「注入顔」になってしまうリスクがあります。
例えば、ほうれい線を消すことだけを考えて多量に注入すると、口元だけが膨らんで不自然に見えるときがあります。
優れた医師はほうれい線だけでなく、頬やこめかみ、顎のラインなど顔全体を一つのユニットとして捉え、どこにどれだけ注入すれば最も美しく見えるかをデザインします。
少ない量で効果を最大化する医師の注入技術
的確な深さに、的確な量を、的確な場所に注入する技術があれば、無駄なヒアルロン酸を使う必要はありません。これは、費用を抑えることにも直結します。
料金の安さだけで選んだ結果、効果が不十分で追加注入を繰り返したり、不自然な仕上がりを修正するために溶解注射が必要になったりすれば、かえって総額は高くなってしまいます。
真にコストパフォーマンスが高い治療とは、長期的な視点で満足感が得られる治療です。
注入量と満足度の関係
比較項目 | 量で考える治療 | デザインで考える治療 |
---|---|---|
方法 | 気になる溝を埋めることに注力 | 顔全体のバランスと原因を考えて注入 |
結果 | 不自然な膨らみや凸凹のリスク | 自然で若々しい印象になる |
費用対効果 | 追加注入などで結果的に高くなる可能性 | 最小限の量で満足度が高く、長期的には経済的 |
費用を抑えながら満足度の高いヒアルロン酸治療を受けるコツ
満足度を維持しながら費用を抑えるには、「モニター制度やキャンペーンの活用」「複数のクリニックでのカウンセリング」「長期的な視点での製剤選び」という3つの方法が効果的です。
情報収集をしっかり行い、自分に合った方法を見つけましょう。
モニター制度やキャンペーンの活用
多くのクリニックでは、症例写真の提供などを条件に通常より安い価格で施術を受けられるモニター制度を設けています。また、期間限定のキャンペーンを実施しているところもあります。
これらを活用すれば、質の高い治療を通常よりも低い値段で受けられる可能性があります。
ただし、モニターには審査や条件があるため、詳細は各クリニックに確認しましょう。
複数のクリニックでカウンセリングを受ける
一つのクリニックだけで決めず、複数のクリニックでカウンセリングを受けるのがおすすめです。
それぞれのクリニックで提示される注入プランや見積もりを比較すると、料金の相場観が養われます。
また、医師との相性やカウンセリングの丁寧さなど、料金以外の重要な要素も比較検討できます。
長期的な視点で製剤を選ぶ
料金が安い製剤は、持続期間が短い傾向にあります。短期間で効果が薄れてしまい、繰り返し注入が必要になると、結果的にトータルの費用が高くなります。
多少値段が高くても、持続期間の長い製剤を選ぶほうが通院の手間や費用を長期的に見て抑えられる場合があります。
自分の生活スタイルや予算に合わせて、医師と相談しながら適した製剤を選びましょう。
後悔しないためのクリニック選びのポイント
ヒアルロン酸注入で満足のいく結果を得るためには、クリニック選びが最も重要です。
「料金体系の明瞭さ」「症例写真の豊富さとデザインの好み」「カウンセリングの丁寧さ」「医師の実績」といった総合的な観点から信頼できるクリニックを見極めましょう。
料金体系の明瞭さ
カウンセリングの際に、施術にかかる総額を明確に提示してくれるクリニックを選びましょう。
「〇〇円〜」といった曖昧な表記だけでなく、麻酔代や針代などを含めた最終的な見積もりを書面で出してくれると安心です。
見積もり以外の追加料金は一切発生しないことを明言しているクリニックは、信頼度が高いといえます。
症例写真の豊富さとデザインの好み
クリニックのウェブサイトやSNSで、ヒアルロン酸注入の症例写真をできるだけ多く確認しましょう。症例数の多さは、それだけ経験が豊富である証です。
また、写真を見て、その医師のデザインが自分の理想とするイメージと合っているかを見極めるのも大切です。
カウンセリングの丁寧さ
あなたの悩みや希望を親身に聞き、時間をかけて丁寧にカウンセリングを行ってくれる医師を選びましょう。
メリットだけでなく、内出血や腫れといったリスク、施術後の注意点などについても詳しく説明してくれるかどうかが重要です。
さらに、質問しやすい雰囲気かどうかも、信頼関係を築く上で大切な要素です。
クリニック選びのチェックリスト
チェック項目 | 確認するポイント |
---|---|
料金体系の明瞭さ | 見積もり以外の追加費用が発生しないか、総額を明確に提示するか |
症例写真 | 症例数が豊富か、自分の好みのデザインや自然な仕上がりか |
カウンセリング | 時間をかけて悩みを聞き、リスクも含めて丁寧に説明してくれるか |
医師の実績 | ヒアルロン酸注入の経験は豊富か、形成外科専門医などの資格はあるか |
ヒアルロン酸注入の料金に関するよくある質問
ヒアルロン酸注入を本格的に検討すると、得られる効果はもちろんですが、かかる金額も確認しておきたいと考える方が多いです。
相場は注入する部位や量によって異なり、ほうれい線やマリオネットラインで7~16万円、目の下やゴルゴラインで6~15万円、涙袋で4~8万円、鼻や顎で5~12万円が一つの目安です。
ただ、実際の値段は顔の状態やクリニックによっても変動しますので、費用を抑えながら満足できるヒアルロン酸注入を受けたいとお考えの方は、複数のクリニックのカウンセリングで見積もりを出してもらうと良いでしょう。
- ヒアルロン酸注入に保険は適用されますか?
-
ヒアルロン酸注入は、しわやたるみの改善、輪郭形成といった美容目的の治療(自由診療)となるため、公的医療保険は適用されません。費用はすべて自己負担となります。
- 表示料金以外に追加費用はかかりますか?
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クリニックの方針によって異なります。施術料金に麻酔代や針代などがすべて含まれている場合もあれば、別途必要になる場合もあります。
カウンセリングの際に、見積もりに含まれる内容を必ず確認し、総額がいくらになるのかを把握しましょう。
- 注入量を増やすと料金はいくらになりますか?
-
多くのクリニックでは、注入量が増えるとその分料金も加算されます。
「0.1ccあたり〇円」という料金体系の場合は、注入量に比例して金額が上がります。「製剤1本あたり」の料金体系の場合は、2本目以降の料金が設定されているのが一般的です。
カウンセリング時に希望を伝えた上で、必要な量とそれに応じた正確な金額を確認しましょう。
- 分割払いや医療ローンは利用できますか?
-
クレジットカードによる分割払いや、医療ローンに対応しているクリニックがほとんどです。高額になる場合でも、月々の負担を抑えながら治療を受けられます。
利用できる支払い方法の種類や、ローンの手続きについては、各クリニックの受付やカウンセラーにお問い合わせください。
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