美容医療で人気のヒアルロン酸注入は、シワやたるみの改善、輪郭形成など幅広い悩みに対応できる治療法です。
しかし、効果が永久ではないため「いつかは吸収される」と分かっていても、具体的にどれくらい持続するのか、どのように体内でなくなるのか、不安に思う方もいるでしょう。
この記事では、ヒアルロン酸が体内で吸収される仕組みや持続期間、そして効果をできるだけ長持ちさせるためのコツを詳しく解説します。正しい知識を持って、安心して治療を受けましょう。
ヒアルロン酸注入の基本と体内で吸収される仕組み
ヒアルロン酸注入は、手軽に受けられるイメージがありますが、その背景には安全に体内に吸収されるという性質があります。
まずは、ヒアルロン酸がどのような物質で、どのように体内で分解、吸収されていくのか基本を確認しましょう。
そもそもヒアルロン酸とは
ヒアルロン酸は、もともと私たちの皮膚や関節、眼球などに存在するゼリー状の物質です。非常に高い保水力を持ち、1グラムで約6リットルの水分を保持できると言われています。
肌のハリや潤いを保つ重要な役割を担っていますが、年齢とともに体内のヒアルロン酸は減少し、シワやたるみの原因の一つとなります。
美容医療で用いるヒアルロン酸製剤は、この体内の成分を補う目的で、アレルギー反応のリスクが極めて低い安全な成分として作られています。
注入されたヒアルロン酸が体内でたどる道のり
皮下に注入されたヒアルロン酸は、まず周辺組織と馴染んでボリュームを出し、シワの溝を埋めたり輪郭を整えたりする働きをします。
注入された直後は一つの塊としてその場に留まりますが、時間とともに体内に存在する「ヒアルロニダーゼ」という分解酵素によって少しずつ分解が始まります。
分解されたヒアルロン酸は最終的に水と二酸化炭素になり、汗や尿として体外へ排出されます。
この分解と排出の働きによって、ヒアルロン酸は体内に異物として永久に残ることなく自然に吸収されていくのです。
なぜヒアルロン酸は吸収されるのか
ヒアルロン酸が吸収されるのは、それが私たちの体にとって「馴染みのある成分」だからです。
体内にもともと存在する成分であるため、体はそれを異物として強く攻撃せず、自然な代謝活動の一環として分解します。
もしヒアルロン酸が全く分解・吸収されない物質であれば、予期せぬトラブルが起きた際に除去が困難になる可能性があります。
吸収される性質があるからこそ修正が可能であり、安全性の高い治療法として確立されているのです。
ヒアルロン酸の主な役割
役割 | 内容 | 注入による効果 |
---|---|---|
保水性 | 水分を大量に保持する能力 | 肌の潤いとハリを向上させる |
ボリューム形成 | 組織を下から持ち上げる | シワの改善、輪郭形成 |
潤滑性 | 関節などの動きを滑らかにする | (美容目的では直接関係ない) |
ヒアルロン酸製剤の種類と吸収期間の違い
「ヒアルロン酸」と一言でいっても、実は多くの種類が存在します。
硬さと架橋といった製剤ごとの特性の違いが、吸収されるまでの期間、つまり効果の持続期間に大きく関わってきます。
製剤の「硬さ」が持続期間を左右する
ヒアルロン酸製剤には、柔らかいものから硬いものまで様々なテクスチャーがあります。
一般的に、硬い製剤ほど分子同士の結びつきが強く分解されにくいため、吸収が遅く長持ちする傾向にあります。
例えば、鼻筋やあごの輪郭形成には形を維持しやすい硬い製剤を、涙袋や唇などデリケートで自然な仕上がりが求められる部位には柔らかい製剤を選ぶケースが多いです。
部位や目的に合わせて適切な硬さの製剤を選ぶ必要があります。
製剤の硬さと主な使用部位
製剤の硬さ | 主な使用部位 | 特徴 |
---|---|---|
柔らかい | 涙袋、唇、目元の細かいシワ | 皮膚によく馴染み、自然な仕上がり |
中間 | ほうれい線、頬、額 | ボリュームアップに適している |
硬い | 鼻、あご、フェイスライン | シャープなライン形成が可能 |
架橋技術が吸収スピードを決める鍵
美容医療で用いるヒアルロン酸は、体内で早く吸収されすぎないように「架橋」という加工が施されています。これは、ヒアルロン酸の分子同士を繋ぎ合わせ、分解酵素に強い構造を作る技術です。
この架橋の度合いや方法によって、製剤の持続期間が大きく変わります。架橋度が高いほど吸収は遅くなります。
各メーカーが独自の技術で、持続性と安全性を両立した製剤を開発しています。
非架橋ヒアルロン酸との違い
架橋されていないヒアルロン酸は、主に肌全体の潤いやハリを改善する「水光注射」のような治療に用いられます。分子が繋がれていないため吸収が非常に早く、持続期間は数日から1週間程度です。
ボリュームを出す目的ではなく、肌質改善を目的とする場合に選択されます。
ボリュームアップを目的とする注入治療では、必ず架橋されたヒアルロン酸製剤を使用します。
部位別で見るヒアルロン酸の持続期間の目安
ヒアルロン酸の効果がどれくらい続くかは、注入する部位によっても大きく異なります。これは、部位ごとの動きの多さや血行の良さが吸収スピードに影響するためです。
動きの少ない部位は長持ちしやすい
額やこめかみ、あごや鼻など、表情を作る際にあまり動かない部位はヒアルロン酸がその場に留まりやすく、分解も緩やかです。
そのため、効果の持続期間は比較的長い傾向にあります。これらの部位では、1年から2年程度持続する製剤が使われるケースも珍しくありません。
皮膚の薄いデリケートな部位
目の下や涙袋のように皮膚が薄くデリケートな部位は、安全性を考慮して柔らかく吸収の早い製剤が選ばれる場合が多いです。
持続期間の目安は半年から1年程度と、他の部位に比べてやや短くなる傾向があります。無理に長持ちさせようと硬い製剤を使うと、凹凸が目立つ原因にもなるため注意が必要です。
部位別の持続期間の目安
注入部位 | 持続期間の目安 | 選ばれる製剤の傾向 |
---|---|---|
額・こめかみ | 約12ヶ月~24ヶ月 | 中間~硬め |
涙袋・目の下 | 約6ヶ月~12ヶ月 | 柔らかめ |
鼻・あご | 約12ヶ月~24ヶ月 | 硬め |
唇やほうれい線などよく動く部位
会話や食事などで頻繁に動く唇やほうれい線、口周りはヒアルロン酸への物理的な刺激が多く、血行も良いため、吸収が早まる傾向にあります。
持続期間は半年から1年程度が目安です。これらの部位では、動きに馴染みやすい柔軟性のある製剤が選ばれます。
ヒアルロン酸の吸収を早めてしまう要因
同じ製剤を同じ部位に注入しても、効果の持続期間には個人差があります。これは、体質や生活習慣など、いくつかの要因が吸収のスピードに影響を与えるためです。
体質や代謝の個人差
もともと体質的に代謝が活発な方は、ヒアルロン酸の分解も早い傾向があります。体内の酵素活性が高いことなどが理由として考えられます。
また、筋肉量が多く、日常的に運動をよくする方も、全体的な代謝が高いため吸収が早まる可能性があります。これらは個人差の範囲であり、異常ではありません。
血行を促進する生活習慣
注入部位の血行が良くなると分解酵素であるヒアルロニダーゼが集まりやすくなり、ヒアルロン酸の吸収が促進されます。
注入後の長風呂やサウナ、激しい運動や過度な飲酒などは血行を急激に促進するため、特に注入から1〜2週間は控えるように推奨されます。
吸収のスピードに影響する要因
分類 | 吸収を早める可能性のある要因 | 理由 |
---|---|---|
体質的要因 | 代謝が活発、筋肉質 | 体全体の代謝活動が高いため |
生活的要因 | 頻繁な運動、サウナ、飲酒 | 血行が促進され、分解が進みやすいため |
物理的要因 | 注入部位の強いマッサージ | ヒアルロン酸が拡散し、吸収されやすくなるため |
注入後のマッサージや圧迫
注入されたヒアルロン酸が組織に馴染むまでには、少し時間がかかります。
この期間に注入部位を強くマッサージしたり圧迫したりすると、ヒアルロン酸が周囲に広がり、吸収が早まってしまうときがあります。また、意図しない形に変形する原因にもなりかねません。
施術後は、必要以上に触らないように心がけましょう。
「吸収されずに残る」という不安について
「吸収される」という話の一方で、「吸収されずにしこりになったらどうしよう」と心配される方もいます。
基本的にヒアルロン酸は安全に吸収されるため、永遠に残るわけではありません。
ヒアルロン酸は安全に分解される
国内で承認されているヒアルロン酸製剤は、厳しい基準をクリアした安全性の高いものです。
前述の通り、体内の分解酵素によって時間とともに分解され、吸収されるように設計されています。数年、数十年と永久に残り続けることはありません。
ただし、製剤の種類や注入量、注入する層(深さ)によっては吸収が非常にゆっくりで、長期間その場に留まる場合はあります。
「しこり」や「凹凸」の正体とは
注入後に触れる硬さや凹凸感は、いくつかの原因が考えられます。
一つは、注入量が多すぎたり、皮膚の浅い層に注入しすぎたりした場合です。
また、血行が乏しい部位に注入した場合や、体が異物反応としてヒアルロン酸の周りに被膜(カプセル)を形成した場合にしこりのように感じるときがあります。
これらは吸収が遅くなる原因にはなりますが、多くは時間経過とともに改善します。
注入後の主なトラブルと対処法
症状 | 考えられる原因 | 対処法 |
---|---|---|
しこり・凹凸 | 注入量・注入層の問題、被膜形成 | 分解酵素注射、マッサージ(医師の指示) |
アレルギー反応 | 製剤との相性(非常に稀) | 抗アレルギー薬、分解酵素注射 |
血流障害 | 血管への誤注入(極めて稀) | 緊急の分解酵素注射 |
万が一の際にヒアルロン酸を溶かす方法
ヒアルロン酸注入の大きな利点の一つが、万が一の際に「ヒアルロニダーゼ」という分解酵素を注射すると、注入したヒアルロン酸を溶かして修正できる点です。
仕上がりが気に入らないときや、しこりなどのトラブルが生じた際でも、この溶解注射によって数時間から数日でヒアルロン酸を分解し、元の状態に近づけられます。
この可逆性が、ヒアルロン酸治療の安全性を支える重要な要素となっています。
「すぐ効果がなくなった」と感じる本当の理由
時々、「注入後すぐにヒアルロン酸が吸収されてしまった」と感じる方がいらっしゃいます。
しかし、数週間や1ヶ月でヒアルロン酸が完全に吸収されるとは、医学的に考えにくいです。
注入直後の「腫れ」が引いた変化
ヒアルロン酸注入後は、針を刺す刺激やヒアルロン酸自体の水分を吸収する性質により、必ず多少の腫れ(浮腫)が生じます。この腫れは、注入後数日から1週間程度で徐々に引いていきます。
注入直後は、この腫れによって実際に入れたヒアルロン酸の量よりもボリュームアップして見えています。
そのため、腫れが引いて本来の仕上がりに落ち着いた時に「効果が減った」「吸収されてしまった」と錯覚してしまうのです。これは吸収されたのではなく、正常な経過で完成形に近づいている証拠です。
注入後の見た目の変化
期間 | 状態 | 患者様の感じ方 |
---|---|---|
注入直後~数日 | ヒアルロン酸+腫れ | 「しっかり効果が出ている」 |
約1~2週間後 | 腫れが引き、ヒアルロン酸が馴染む | 「少し減った?」「吸収された?」 |
約1ヶ月後 | ヒアルロン酸の効果のみ(完成形) | 本来の持続効果がスタート |
見慣れによる心理的な効果
人間は変化に慣れる生き物です。注入後、毎日鏡を見ていると、変化した自分の顔が当たり前になってきます。
すると、最初の感動や変化の実感が薄れ「もう効果がなくなったのでは?」と感じてしまうときがあります。
これは、特に初めて治療を受けた方に多い心理的な現象です。治療前の写真と比較してみると、効果がきちんと持続していると分かる場合がほとんどです。
適切な注入量とデザインの重要性
「効果がなくなった」と感じるもう一つの理由として、そもそも最初の注入量が少し足りなかった、という可能性も考えられます。
満足する変化を出すためには、適切な量を適切な場所に注入する技術が必要です。
経験や知識の豊富なクリニックでは、患者さんが抱く「もう少し」という感覚も大切にしています。
腫れが引いた後の状態を予測し、見慣れも考慮した上で、満足できるような注入量とデザインを丁寧にカウンセリングで提案してくれるクリニックが理想です。
ヒアルロン酸の効果をできるだけ長持ちさせるコツ
ヒアルロン酸の効果を長持ちさせるには、注入後の過度な血行促進を避け、注入部位を圧迫しない心がけが大切です。
また、効果が完全になくなる前に少量を追加注入する定期的なメンテナンスが最も効果的です。
術後の過ごし方で気をつけること
注入後、特に最初の1週間はヒアルロン酸が組織に定着する大切な期間です。この間に注入部位を強くこすったり、うつ伏せで寝たりするなど、物理的な圧迫を加えるのは避けましょう。
また、血行が良くなりすぎると吸収を早めるだけでなく、内出血や腫れを長引かせる原因にもなります。
注入後の注意点
- 激しい運動を避ける
- 長時間の入浴やサウナを控える
- 過度な飲酒をしない
- 注入部位を強くマッサージしない
血行を過度に良くする行動を避ける
注入から時間が経った後も、日常的に血行を過度に促進する習慣は、ヒアルロン酸の吸収を少し早める可能性があります。
例えば、毎日長時間サウナに入る習慣がある方などは、そうでない方に比べて持続期間が短くなる傾向が見られます。
健康に良い習慣を無理にやめる必要はありませんが、知識として知っておくと良いでしょう。
定期的なメンテナンスで効果を維持する
ヒアルロン酸の効果を維持するための最も効果的な方法は、完全に吸収されて元の状態に戻る前に少量を追加注入(タッチアップ)することです。
一般的に、効果が半分くらいになったと感じるタイミング(例えば、1年持続する製剤なら半年後など)でメンテナンスを行うと、常に良い状態をキープしやすくなります。
また、土台が残っているうちに追加すると初回よりも少ない量で済むケースが多く、経済的な負担も軽減できます。
メンテナンス注入の利点
項目 | 内容 |
---|---|
効果の維持 | 良い状態を常にキープできる |
注入量の調整 | 初回より少ない量で済むことが多い |
満足度の向上 | 元の状態に戻るストレスがない |
後悔しないためのクリニック選びとカウンセリング
満足のいくヒアルロン酸注入のためには、医師の技術力と経験、安全な製剤の使用、そして希望や不安を丁寧に聞いてくれるカウンセリングが重要です。
安心して任せられるクリニックを選ぶためのポイントを押さえておきましょう。
医師の技術力と経験を見極める
ヒアルロン酸注入は、ただ注入すれば良いという単純なものではありません。
顔の解剖学を熟知し、一人ひとりの骨格や皮膚の状態に合わせて適切な深さ、量、製剤を判断する知識と経験が必要です。
医師の実績や症例写真、クリニックの評判などを参考に、信頼できる医師を見つけましょう。
使用するヒアルロン酸製剤を確認する
カウンセリングの際には、自分の悩みに合った製剤が提案されているか、またその製剤がどのような特徴(硬さ、持続期間など)を持つのか、しっかりと説明を求めましょう。
安さだけを売りにしているクリニックの中には、品質の不明な製剤を使用しているケースも考えられます。
国内で承認されている安全性の高い製剤を使用しているかを確認するのも大切です。
希望と不安をしっかり伝える
カウンセリングは医師に自分の希望を伝えるだけでなく、不安や疑問を解消する場でもあります。
「吸収されずに残らないか心配」「すぐに効果がなくなるのは嫌だ」といった気持ちも、遠慮なく伝えましょう。
患者さんの不安に寄り添い、丁寧に説明してくれる医師こそ、信頼できるパートナーと言えます。納得できるまで話し合い、安心して治療を受けられるクリニックを選んでください。
カウンセリングでの確認事項
確認事項 | 質問の例 |
---|---|
医師の実績 | 「先生はヒアルロン酸注入の経験が豊富ですか?」 |
使用する製剤 | 「私の悩みに使う製剤の名前と特徴を教えてください」 |
リスクとアフターケア | 「起こりうる副作用と、その場合の対応について教えてください」 |
ヒアルロン酸の吸収に関するよくある質問
ヒアルロン酸の吸収されるまでの期間は製剤や注入部位、体質や生活習慣などによって変わってきますが、6ヶ月から2年が一つの目安です。
逆に、まったく吸収されないで残ってしまうことはありません。
効果を長持ちさせるためには、施術後の過ごし方に気をつける、適切なタイミングで再注入する、といった方法が有効です。
また、しこりや凸凹が出来てしまったときはヒアルロニダーゼを注射すると改善しますので、クリニックに相談してみましょう。
- ヒアルロン酸を繰り返し注入すると、吸収されにくくなりますか?
-
繰り返し注入するとヒアルロン酸が吸収されにくくなる、または体内に蓄積するという医学的根拠は現在のところありません。
ただし、頻繁に注入を繰り返すと、ごく稀に注入部位の組織が硬くなる、被膜が形成されやすくなる、といった可能性は指摘されています。
適切な間隔を空けて、医師と相談しながらメンテナンスを行いましょう。
- 注入したヒアルロン酸が、違う場所に移動することはありますか?
-
注入直後に強く圧迫したりマッサージしたりすると、ヒアルロン酸が周辺組織に多少移動する可能性はあります。
しかし、一度組織に定着したヒアルロン酸が、全く違う場所に大きく移動するとは考えにくいです。注入後は医師の指示に従い、安静に過ごしてください。
- ヒアルロン酸が吸収される時に、痛みはありますか?
-
ヒアルロン酸は体内の酵素によって少しずつ、時間をかけて分解・吸収されます。この働きは非常に緩やかで、痛みや違和感を伴うケースはありません。
日常生活の中で、吸収されていると体感することはないでしょう。
- 年齢によって吸収の速さは変わりますか?
-
年齢が上がるにつれて基礎代謝は低下する傾向にあるため、理論的にはヒアルロン酸の吸収も緩やかになる可能性が考えられます。
しかし、実際には年齢そのものよりも、個人の体質や生活習慣、注入部位や使用する製剤など、他の要因のほうが持続期間に与える影響は大きいと考えられています。
そのため、一概に年齢だけで吸収の速さが決まるわけではありません。
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