小顔&美フェイスラインへ!効果的なリフトアップ術とセルフケア

小顔&美フェイスラインへ!効果的なリフトアップ術とセルフケア

シャープなフェイスラインとすっきりした小顔は、若々しく洗練された印象を与えます。

フェイスラインのもたつきをリフトアップさせたい、小顔になりたい、と願う方は多いのではないでしょうか。

この記事では、フェイスラインが崩れる原因から、今日から自宅で始められるセルフケア、美容クリニックで受けられる効果的なリフトアップ治療まで、幅広く解説します。

目次

なぜフェイスラインは崩れるのか?たるみの原因

フェイスラインの崩れ、いわゆる「たるみ」は一つの原因ではなく、複数の要因が複雑に絡み合って生じます。

年齢とともにコラーゲンが減少するため目立ちやすくなりますが、若い方でも生活習慣や筋力低下などによって引き起こされる場合があります。

加齢によるコラーゲンの減少

肌のハリと弾力を支えているのは、真皮層に存在するコラーゲンやエラスチンといった線維組織です。これらは「肌のバネ」のような役割を果たし、肌の構造を力強く支えています。

しかし、年齢とともにこれらの線維は質が低下し、量も減少していきます。肌を支える力が弱まると皮膚全体を支えきれなくなり、重力の影響を受けて皮膚が下がり、たるみとして現れます。

特に30代後半からこの変化は始まり、40代、50代と進むにつれて顕著になる傾向があります。

筋力の低下と表情のクセ

顔には多くの「表情筋」がありますが、日常生活で使われるのはその一部に過ぎません。あまり使わない筋肉は年齢とともに衰えやすく、皮膚や皮下脂肪を支える力が弱まります。

また、無表情の時間が長かったり、口角が下がったままだったりすると、筋肉はますます使われなくなります。

逆に、特定の表情のクセ、例えば眉間にしわを寄せる、食いしばるといった動作は、特定の筋肉ばかりを緊張させ、アンバランスなたるみやシワの原因にもなります。

たるみの主な原因とその特徴

主な原因特徴的なサイン影響が出やすい年代
コラーゲン減少肌全体のハリがなくなり、皮膚が薄く感じる30代後半~
筋力の低下口角や頬の位置が下がる、ほうれい線が目立つ40代~(生活習慣による)
紫外線・乾燥細かいシワが多く、肌がごわつく20代~(対策の有無による)

紫外線の影響と乾燥

紫外線のなかでもUVA(紫外線A波)は肌の奥深く、真皮層まで到達します。そして、コラーゲンやエラスチンを変性させ、破壊する作用(光老化)を持っています。

日々の紫外線対策を怠ると年齢以上に肌の老化が進行し、ハリが失われてたるみやすくなります。

また、肌の乾燥も大敵です。肌が乾燥するとバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなるだけでなく、肌表面のキメが乱れて細かいシワ(ちりめんジワ)が増えます。

これが進行すると、やがて深いたるみへとつながる可能性があります。

生活習慣(姿勢・食生活)の乱れ

見落としがちなのが、日々の生活習慣です。

特に長時間のスマートフォン操作やデスクワークによる「猫背」や「ストレートネック」は、首から顔にかけての筋肉を不自然に緊張させ、血流やリンパの流れを悪化させます。

老廃物が溜まりやすくなると、むくみやたるみを引き起こします。

また、偏った食生活による栄養不足や睡眠不足、喫煙なども肌のターンオーバーを乱し、コラーゲンの生成を妨げるため、たるみを助長する要因となります。

あなたの「たるみ」はどのタイプ?セルフチェック法

たるみには「皮膚のゆるみ」「脂肪の下垂」「筋肉の衰え」「骨の萎縮」など複数のタイプがあり、原因や現れ方は人それぞれです。

自分のタイプを把握すると、効果的なセルフケアや治療法の選択につながります。鏡を見ながらチェックしてみましょう。

皮膚のゆるみ(表皮・真皮)タイプ

このタイプは、主に加齢や紫外線ダメージによって皮膚表面(表皮)やその下にある真皮層のコラーゲン・エラスチンが減少し、肌のハリが失われた状態です。

肌が全体的にしぼんだような印象になり、細かいシワが目立ちやすくなります。

頬や目元を指で軽くつまんでみたときに、皮膚が薄く戻りが遅い場合はこのタイプかもしれません。乾燥も大きく影響します。

脂肪の蓄積・下垂タイプ

頬やあご下に皮下脂肪が多いと、その重みで皮膚が支えきれなくなり、下垂してきます。

若い方でも見られ、二重あごやフェイスラインのもたつき(ブルドッグライン)として現れやすいのが特徴です。

体重の増減によっても影響を受けやすく、ダイエットをしても顔の脂肪だけが落ちにくいと感じる場合もあります。頬をつまむと厚みを感じる方は、このタイプが考えられます。

たるみタイプ別セルフチェック

たるみタイプセルフチェック項目対策の方向性
皮膚のゆるみ皮膚が薄く、細かいシワが目立つ保湿、紫外線対策、肌のハリを高めるケア
脂肪の蓄積・下垂頬やあご下をつまむと厚い、二重あご脂肪を減らすケア、重力に負けない筋力維持
筋肉の衰え(SMAS)ほうれい線やマリオネットラインが深い表情筋トレーニング、SMASに届く治療

筋肉の衰え(SMAS筋膜)タイプ

皮膚や脂肪層よりもさらに深い部分にある「SMAS(スマス)筋膜」という組織がゆるむのが原因です。

SMAS筋膜は、表情筋と連動して皮膚を支える「土台」のようなものです。

この土台がゆるむとその上にある脂肪や皮膚も一緒に下がり、ほうれい線やマリオネットラインが深く刻まれるなど、顔全体の構造的なたるみにつながります。

セルフケアでの改善が難しいタイプとも言えます。

骨の萎縮による土台の変化タイプ

年齢とともに顔の骨(頭蓋骨)も徐々に萎縮していきます。特に、こめかみや目の周り、頬骨のあたりが痩せてくぼむとその上の皮膚や脂肪が余ってしまい、たるみとして現れます。

骨格という最も深いレベルでの変化であり、皮膚や筋肉への働きかけだけでは改善が難しく、ボリュームを補う治療が必要になるケースもあります。

自宅で実践!今日から始めるフェイスライン引き締めケア

将来のフェイスラインを維持するためには、美容医療の前に、自宅でできるセルフケアを見直すことが重要です。

正しい姿勢や表情筋体操、リンパマッサージやスキンケアなど、日々の小さな積み重ねがたるみを予防します。無理なく続けられることから始めましょう。

正しい姿勢と「あいうえお」体操

前述の通り、悪い姿勢はたるみの大きな原因です。特にスマートフォンを見る際は、画面を目の高さまで上げる意識を持ち、背筋を伸ばすことを心がけてください。

デスクワーク中も、定期的に立ち上がって首や肩を回し、筋肉の緊張をほぐしましょう。

加えて、表情筋を意識的に動かす「あいうえお」体操も有効です。

「あ」は口を大きく開け、「い」は口角を真横に引き、「う」は唇を突き出し、「え」は口角を引き上げ、「お」は顔全体の筋肉を縦に伸ばすイメージで、それぞれ5秒ずつキープします。

これを1日数回行うと、普段使わない筋肉を刺激できます。

効果的なリンパマッサージの方法

顔や首周りのリンパの流れが滞ると、老廃物や余分な水分が溜まり、むくみやたるみの原因になります。

マッサージを行う際は必ずクリームやオイルを使用し、肌への摩擦を避けてください。力を入れすぎず、優しくなでるように行うのがポイントです。

特に耳の下(耳下腺)から首筋、鎖骨へと流すルートが重要です。

リンパマッサージのポイント

部位方法注意点
額(おでこ)中央からこめかみに向かって優しく流すシワを作らないよう力を入れない
目周り目頭から目の下を通り、こめかみへ皮膚が薄いので特に優しく
頬・あごあご先から耳の下へ、口角から耳の横へ肌を持ち上げるように意識する

たるみ対策のスキンケア選び

毎日のスキンケアも、たるみ予防には重要です。何よりもまず「保湿」と「紫外線対策」を徹底してください。

肌が乾燥するとバリア機能が低下し、ハリが失われやすくなります。セラミドやヒアルロン酸などの高保湿成分が含まれた化粧品を選びましょう。

また、紫外線は一年中降り注いでいます。日焼け止めを毎日使用し、光老化を防ぐ習慣が大切です。

さらに、ハリや弾力をサポートする成分、例えばレチノールやビタミンC誘導体、ペプチドなどが配合された美容液を取り入れるのも良いでしょう。

表情筋を鍛えるトレーニング

「あいうえお」体操以外にも、特定の筋肉を鍛えるトレーニングがあります。

ただし、やりすぎたり、間違った方法で行ったりすると、逆にシワを深くする可能性もあるため注意が必要です。鏡を見ながら、鍛えたい筋肉だけを動かす意識で行いましょう。

表情筋トレーニングの例

  • 口角上げ(口を閉じ、両方の口角を「ニッ」と引き上げ5秒キープ)
  • 頬膨らまし(口を閉じ空気を溜め、頬を左右交互に膨らませる)
  • 目を見開く(眉毛を上げないよう意識し、目だけを大きく見開く)

美容クリニックでできること|リフトアップ治療の基礎知識

セルフケアで改善が難しい強いたるみには、美容クリニックでの治療が有効です。

「HIFU・高周波」などの機器治療、「ヒアルロン酸・ボトックス」などの注入治療、「糸(スレッド)」、外科手術など、メスを使わない方法も含めて多様な選択肢があります。基本的な知識を整理しましょう。

医療機器によるアプローチ(HIFU・高周波)

「切らないリフトアップ」として主流となっているのが、HIFU(高密度焦点式超音波)や高周波(RF)を用いた機器治療です。

HIFUは、超音波エネルギーを皮膚の深い層(SMAS筋膜など)にピンポイントで照射し、熱エネルギーで組織を引き締めます。

高周波は、皮膚の比較的浅い層(真皮層)に熱を加えコラーゲンの生成を促進し、肌を引き締めます。どちらもダウンタイムがほとんどない点が大きな魅力です。

注入によるアプローチ(ヒアルロン酸・ボトックス)

ヒアルロン酸注入は、たるみによって生じたくぼみや溝(ほうれい線、マリオネットラインなど)を埋めるだけでなく、こめかみや頬など、ボリュームが減少した部分に注入すると顔全体のバランスを整え、リフトアップした印象を与えます。

一方、ボトックス(ボツリヌストキシン)注入は、筋肉の働きを一時的に弱める作用を利用します。

フェイスラインを引き下げる筋肉(広頚筋)の働きを抑えることで、相対的に引き上げる筋肉の働きを強め、リフトアップを図る(ネックリフト、リフトアップボトックス)といった使い方をします。

主な美容医療リフトアップの比較

治療法主な特徴ダウンタイム目安
機器治療 (HIFU/高周波)肌の引き締め、コラーゲン生成促進ほぼなし~数日
注入治療 (ヒアルロン酸)くぼみを埋める、ボリュームを補うほぼなし~数日 (内出血の可能性)
糸 (スレッド)物理的に組織を引き上げる数日~2週間程度

糸(スレッド)によるリフトアップ

「スレッドリフト」とも呼ばれ、医療用の溶ける糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚や脂肪を物理的に引き上げる治療です。

糸には「コグ」と呼ばれるトゲのようなものが付いており、これが組織に引っかかってリフトアップ効果を発揮します。

また、挿入された糸の周りではコラーゲン生成が促進されるため、肌のハリ感アップも期待できます。引き上げ効果が比較的わかりやすい治療の一つです。

外科的なアプローチ(フェイスリフト)

最も根本的で効果の持続性も高い治療が、外科手術によるフェイスリフトです。

耳の前後などを切開し、ゆるんだSMAS筋膜を引き上げ、余分な皮膚を切除して縫合します。たるみの程度が強い場合や、他の治療では満足のいく結果が得られなかった場合に検討されます。

効果を実感しやすい反面、他の治療に比べてダウンタイム(腫れや内出血の回復期間)が長く、費用も高額になる傾向があります。

機器治療(HIFU・高周波)の詳しい解説

「切らないリフトアップ」で人気のHIFU(ハイフ)と高周波(RF)は、どちらも熱エネルギーを利用しますが、アプローチする深さや得意分野が異なります。

HIFUは深い層の「引き上げ」、高周波は浅い層の「引き締め」が得意です。

HIFU(ハイフ)の特徴と期待できる効果

HIFU(High-Intensity Focused Ultrasound)は、日本語で「高密度焦点式超音波」と言います。

虫眼鏡で太陽の光を集めて一点を熱するように、超音波エネルギーを皮膚深層の特定の深さ(主にSMAS筋膜や皮下脂肪層)に集中させ、点状に高温の熱凝固点を発生させます。

この作用によってSMAS筋膜が熱で収縮し、即時的なリフトアップ効果が得られます。

さらに、熱ダメージを受けた組織が修復される過程で、長期間(数ヶ月)にわたりコラーゲンが生成され続けるため、肌のハリや弾力も向上します。深い層からの「引き上げ」が得意な治療です。

高周波(RF)の特徴と期待できる効果

高周波(Radio Frequency)は、電磁波の一種です。皮膚に照射すると、体内の水分を振動させて熱を発生させます。

HIFUが「点」で深い層を狙うのに対し、高周波は「面」で、主に真皮層から皮下脂肪層の浅い層にかけて広範囲に熱を加えます。

この熱によって真皮層のコラーゲン線維が収縮し、即時的な「引き締め」効果が現れます。

また、HIFU同様、創傷治癒の働きで新たなコラーゲン生成が長期的に促進されます。皮膚表面のタイトニングや肌質の改善が得意な治療です。

HIFUと高周波の作用イメージ

項目HIFU (例:ウルセラなど)高周波 (例:サーマクールなど)
作用する深さ深い (SMAS筋膜、皮下脂肪層)浅い~中間 (真皮層、脂肪層浅層)
得意な効果リフトアップ (引き上げ)タイトニング (引き締め)、肌質改善
エネルギーの加え方点状(ピンポイント)面状(広範囲)

ダウンタイムと治療の頻度

HIFUも高周波もメスを使わないため、ダウンタイムが非常に短いのが特徴です。治療直後に赤みやほてりが出る場合がありますが、数時間〜当日中には治まる方がほとんどです。

HIFUは筋肉痛のような鈍い痛みが数日〜数週間続くときがありますが、日常生活に支障はありません。メイクも治療直後から可能です。

HIFUでは効果が半年〜1年程度持続するため、半年に1回〜1年に1回程度の治療頻度が目安です。

高周波はHIFUより効果がややマイルドな分、治療間隔は短く1ヶ月〜数ヶ月に1回を複数回、その後はメンテナンスとして半年に1回程度を推奨するなど、機器や個人の状態によって異なります。

機器治療後の主な注意点

  • 治療当日の飲酒や激しい運動は控える
  • 肌が乾燥しやすくなるため、保湿ケアを十分に行う
  • 紫外線対策を徹底し、日焼けを避ける

HIFUと高周波の選び方

どちらの治療が適しているかは、その人のたるみの原因や希望する効果によって異なります。

一般的には、SMAS筋膜のゆるみや脂肪層が厚いことによる「たるみ」が気になる場合はHIFUが、皮膚表面の「ゆるみ」や「ハリ不足」が気になる場合は高周波が向いているとされます。

しかし、実際には両方の要素が混在しているケースが多いため、両者を組み合わせるコンビネーション治療も非常に効果的です。

医師の診察のもと、自分の状態に合った治療法を選択しましょう。

「小顔」はトータルバランス!フェイスライン以外の落とし穴

若々しい小顔や「美フェイスライン」を実現するには、フェイスラインのたるみだけでなく、顔全体のバランスを見ることが重要です。

「頬のコケ」「あごの形」「こめかみのくぼみ」「肌質」などが全体の印象を左右する「落とし穴」となります。トータルバランスの視点を持ちましょう。

頬のコケと影の関係

フェイスラインのもたつきを気にする方の中には、実は頬(特に頬骨の下あたり)が痩せて「コケ」ているケースが少なくありません。頬がコケると、その部分が影になり、疲れた印象や老けた印象を与えます。

また、頬のボリュームが失われることで、相対的にフェイスラインのたるみが目立って見える場合もあります。

このようなケースでは、たるみを引き上げるだけでなく、コケた部分にヒアルロン酸などで適度な丸みを補ってあげると顔全体のバランスが整い、若々しい卵型のフェイスラインに見えやすくなります。

顎(あご)の形とEライン

フェイスラインがシャープでも、あごが小さい、または後退していると首との境界が曖昧になり、どこか締まりのない印象に見えてしまいます。

横顔の美しさの基準とされる「Eライン(鼻先とあご先を結んだライン)」が整っていない状態です。

あご先にヒアルロン酸を少量注入し、高さを出したり前に出したりするだけでEラインが整い、フェイスライン全体が驚くほどすっきりとシャープに見えるようになります。

たるみ治療と併用すれば、小顔効果が格段に高まります。

フェイスライン以外の印象比較

部位悩み(例)与える印象
コケている、影ができる疲労感、老けた印象、たるみが目立つ
あご小さい、後退しているフェイスラインが曖昧、締まりがない
こめかみくぼんでいるゴツゴツした輪郭、頬骨が目立つ

肌質(ハリ・ツヤ)が与える印象

たとえフェイスラインが引き締まっていても、肌自体が乾燥してカサついていたり、キメが乱れていたりすると全体として疲れた印象を与えてしまいます。

逆に、ハリとツヤのあるみずみずしい肌は、それだけで顔全体を引き締まって見せ、健康的な印象を与えます。

リフトアップ治療と同時に肌質を改善する治療(高周波、ピーリング、導入治療など)を組み合わせると相乗効果が生まれ、トータルでの満足度が高まります。

こめかみのボリューム減少

見落とされがちなのが「こめかみ」です。年齢とともにこめかみの骨や脂肪が萎縮してくぼんでくると、頬骨が張り出して見え、顔の輪郭がゴツゴツとした印象(ひょうたん型)になります。

その結果、フェイスラインが滑らかでなくなり、顔が大きく見えてしまう場合があります。

こめかみにヒアルロン酸などで自然なボリュームを補うと、顔の上半分の輪郭が滑らかな曲線を描き、卵型の理想的なフェイスラインに近づきます。

トータルバランスを整える方法

悩みアプローチ例期待できる変化
たるみ+頬のコケHIFU + ヒアルロン酸(頬)引き上げつつ、ふっくら若々しい印象に
たるみ+あごの後退スレッドリフト + ヒアルロン酸(あご)シャープなEラインとフェイスライン
たるみ+肌のゆるみHIFU + 高周波深層からのリフトと表面の引き締め

治療を受ける前に知っておきたいクリニック選びのポイント

満足のいくリフトアップ治療には、技術や機器だけでなく、クリニックや医師選びが非常に重要です。

「医師の経験」「カウンセリングの丁寧さ」「治療の選択肢の幅」「費用の透明性」などが、安心して治療を受けるためのチェックポイントです。

医師の経験と症例の確認

リフトアップ治療、特にHIFUや注入、スレッドリフトは、医師の技術と経験が結果を大きく左右します。

同じ機器や薬剤を使っても、照射の仕方、注入する位置や層、糸を挿入するデザインによって効果は全く異なります。

その医師がたるみ治療を得意としているか、経験が豊富か、自分と似た症例の写真がクリニックのウェブサイトなどで公開されているかを確認しましょう。

カウンセリングの丁寧さ

あなたの悩みや希望をしっかりと聞き、それに対して専門的な視点から、なぜそのたるみが起きているのか、どのような治療法が適しているのかを丁寧に説明してくれるクリニックを選びましょう。

メリットだけでなく起こりうるリスクやダウンタイム、費用についても、曖昧にせず具体的に説明してくれるかどうかが重要です。質問しやすい雰囲気かどうかも判断材料になります。

カウンセリングでの確認ポイント

確認点質問例重要な理由
治療法の根拠「なぜ私にはこの治療が必要ですか?」自分の状態に合った提案か確認する
リスク・副作用「起こりうるリスクや副作用を教えてください」万が一の事態を想定しておく
総額費用「提示された金額以外に追加費用はかかりますか?」費用の透明性を確認する

治療の選択肢の幅

たるみの原因は複合的であるため、一つの治療法だけですべてに対応できるとは限りません。

複数の治療法を取り扱っており、それらを組み合わせた提案ができるクリニックのほうが、あなたの状態に合わせたオーダーメイドの治療を受けられる可能性が高いです。

特定の治療法だけを強く勧められる場合は、注意が必要かもしれません。

アフターフォローと費用の透明性

治療後に万が一、何かトラブルや不安なことがあった場合に、迅速かつ誠実に対応してくれる体制が整っているか(アフターフォロー)も重要です。

また、提示された費用に、診察料や薬代、アフターケア代などが含まれているのか、追加費用が発生する可能性はないかなど、費用の内訳が明確であることも信頼できるクリニックの条件です。

クリニック選びのチェック

  • 医師はたるみ治療の経験が豊富か
  • カウンセリングは丁寧で分かりやすいか
  • 複数の治療選択肢を提案してくれるか
  • 費用は明瞭で、アフターフォロー体制があるか

小顔・リフトアップ治療に関するよくある質問

年齢に関係なく、「小顔になりたい」「リフトアップしたい」と相談にいらっしゃる方は多いです。

フェイスラインのもたつきやぼやけの原因が姿勢や生活習慣によるものであれば、セルフケアでも改善が見込めるでしょう。

ただし、3ヶ月から半年ほどセルフケアを続けても小顔効果を得られないときは、美容医療を検討する良いタイミングといえます。

治療中に痛みはありますか?

治療法によって痛みの感じ方は異なります。

HIFU(ハイフ)は、骨の近くや皮膚の薄い部分で、チクチクとした熱感や響くような痛みを感じる場合があります。高周波(RF)は、皮膚の奥に熱がこもるような感覚があります。

注入治療は、針を刺すチクッとした痛みや、薬剤が入る際の違和感があります。

スレッドリフトは局所麻酔を使用しますが、糸を挿入する際に押される感覚や、治療後に引きつれるような違和感が数日続くケースがあります。

多くの治療では、痛みを軽減するために麻酔クリームや笑気ガスなどを使用可能ですので、痛みが不安な方はカウンセリング時にご相談ください。

効果はどれくらい続きますか?

治療法や個人差によりますが、半年から1年程度が目安のものが多いです。

HIFUやスレッドリフトは、半年から1年程度の持続を期待できます。高周波は効果がややマイルドな分、持続も数ヶ月程度とされ、繰り返しの治療を推奨する場合が多いです。

ヒアルロン酸注入は使用する製剤の種類や注入部位によりますが、半年から1年半程度です。ボトックス注入は3〜6ヶ月程度です。

どの治療も永久的なものではなく、効果を維持するためには定期的なメンテナンス治療が必要になります。

治療後すぐにメイクはできますか?

多くの「切らない治療」では、治療直後からメイクが可能です。

HIFUや高周波治療は皮膚表面に傷をつけないため、治療直後からメイクをしてお帰りいただけます。

注入治療やスレッドリフトは、ごく小さな針穴ができますが、針穴を避ければ当日からメイク可能な場合がほとんどです。

ただし、注入部位を強くこすったり、マッサージしたりすることは避ける必要があります。

外科的なフェイスリフトの場合は、抜糸(約1週間後)が完了するまで、傷口付近のメイクはできません。

自分にどの治療が合うかわかりません

まずは医師の診察を受けることが重要です。

ご自身のたるみの原因(皮膚、脂肪、筋肉、骨格など)や程度、生活スタイル(ダウンタイムが取れるか)、ご予算などを総合的に判断して治療法を提案するのが医師の役割です。

「たるみタイプ」や「トータルバランス」の考え方も参考にしつつ、まずはカウンセリングでご自身の悩みや希望を率直に伝えてみてください。

複数の治療法を組み合わせるのが適している場合もありますので、専門家の意見を聞くことが美フェイスラインへの近道です。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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