まぶたのたるみにレーザー治療!効果・種類・ダウンタイム・費用は?

まぶたのたるみにレーザー治療!効果・種類・ダウンタイム・費用は?

まぶたが重く感じる、目が小さく見えてきた、夕方になると視界が狭くなる気がすると感じたら、それは「まぶたのたるみ」が原因かもしれません。

たるみ治療と言えば切開手術を想像しがちですが、最近では「まぶたのたるみレーザー治療」が注目されています。

この記事では、切らない治療であるレーザー治療の効果、種類、ダウンタイム、費用について、美容皮膚科の視点から詳しく解説します。

目次

まぶたのたるみはレーザー治療でどこまで改善できる?

まぶたのたるみは、見た目の印象を大きく左右するだけでなく、日常生活での不便さを感じる原因にもなります。

レーザー治療は、こうした悩みに応える選択肢の一つとして、多くの方の関心を集めています。メスを使わない「まぶたリフトアップレーザー」が、どのような方に適しているのかを見ていきましょう。

レーザー治療が注目される理由

最大の理由は、外科手術(切開法)と比べて体への負担が少ない点にあります。皮膚を切開しないため、傷跡が残る心配がほとんどありません。

また、施術後の腫れや赤みといった「ダウンタイム」が短い、あるいは全くない治療法も多く、忙しい現代人の生活スタイルに適しています。

治療当日からメイクが可能な場合もあり、周囲に気づかれにくい点も大きな魅力です。

切らない治療(レーザー)で期待できる変化

レーザー治療の主な目的は、皮膚の引き締めとコラーゲンの再生促進です。

レーザーの熱エネルギーが皮膚の深層に作用し、たるんだ組織を収縮させます。同時に、肌自身の再生能力を引き出し、ハリの素となるコラーゲンやエラスチンの生成を促します。

その結果、まぶたにハリが戻り、目が開きやすくなる、二重のラインがはっきりする、といった変化を期待できます。

ただし、たるみが非常に強い場合や、余分な皮膚が大量にある場合は、レーザーだけでは限界がある事実も理解しておく必要があります。

レーザー治療が向いている人の特徴

まぶたのたるみレーザー治療は、特に以下のような方に適しています。たるみの程度や生活スタイルに合わせて検討しましょう。

まぶたのたるみレーザー治療の適応

向いている人あまり向いていない人検討すべき点
まぶたのたるみが軽度~中程度の方たるみが極めて重度の方手術(切開法)も選択肢に入れる
手術(切開)に抵抗がある方1回の治療で劇的な変化を望む方レーザーは通常、複数回の治療が必要
ダウンタイムを最小限にしたい方まぶたの脂肪が極端に多い方脂肪除去の手術が適している可能性
周囲に気づかれず自然に改善したい方定期的な通院が難しい方効果維持にはメンテナンスが必要

なぜまぶたはたるむの?年齢以外の意外な原因

まぶたのたるみは加齢現象の一つと考えられがちですが、実は年齢だけでなく、さまざまな要因が複雑に関与しています。

原因を知ると、適切なまぶたのたるみレーザー治療の選択や、日常生活での予防にもつながります。

皮膚の弾力低下(コラーゲン・エラスチンの減少)

まぶたの皮膚は、顔の中でも特に薄くデリケートです。肌のハリを支える真皮層のコラーゲンやエラスチンは加齢とともに減少し、質も低下します。

その結果、皮膚自体の弾力が失われ、重力に負けて垂れ下がってきます。これが、たるみの最も基本的な原因です。

レーザー治療は、このコラーゲン減少に対して直接働きかける治療法と言えます。

目の周りの筋力(眼輪筋)の衰え

目を閉じたり開いたりするときに使う「眼輪筋(がんりんきん)」や、まぶたを引き上げる「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」の衰えも、たるみの大きな要因です。

これらの筋肉が弱まると、皮膚や皮下脂肪を支えきれなくなり、まぶたが下がってきます。

特に眼瞼挙筋の機能が低下すると「眼瞼下垂(がんけんかすい)」という状態になり、レーザー治療だけでは改善が難しい場合もあります。

日常生活に潜むたるみの要因

加齢や筋力低下以外にも、日々の習慣がたるみを加速させるときがあります。

まぶたのたるみを引き起こす主な要因

  • 紫外線(UV-A)によるコラーゲン繊維の破壊
  • 目をこする癖(花粉症、アトピー、メイク落とし)
  • 長時間のスマートフォンやPCの使用による目の酷使
  • コンタクトレンズ(特にハード)の長期使用

これらの要因は、皮膚への物理的な刺激や、筋肉の過度な緊張を引き起こします。

まぶたのたるみの主な原因の比較

原因のタイプ主な要因レーザー治療の適応
皮膚性のたるみコラーゲン・エラスチンの減少、紫外線ダメージ、乾燥非常に効果を期待できる(皮膚の引き締め)
筋肉性のたるみ眼輪筋・眼瞼挙筋の衰え、眼瞼下垂軽度であれば改善の可能性あり。重度は手術の適応
生活習慣要因摩擦、目の酷使、コンタクトレンズ使用治療と並行して生活習慣の改善が必要

まぶたのたるみ用レーザー治療の種類と特徴

まぶたのたるみレーザー治療には、主に皮膚の浅い層を引き締める「高周波(RF)」、土台となる筋膜に作用する「HIFU(ハイフ)」、皮膚の入れ替えを促す「フラクショナルレーザー」があります。

それぞれの作用と特徴を知り、自分に合う治療法を考えましょう。

高周波(RF)によるリフトアップ

高周波(ラジオ波)は、皮膚の深部(真皮層)に熱を発生させ、コラーゲン線維を収縮させて皮膚を即時的に引き締めます。代表的な機器としては「サーマクール」などがあります。

目の周り専用のチップを使用すれば、薄くデリケートなまぶたの皮膚にも安全に照射できます。

熱作用による創傷治癒の働きで長期的にコラーゲンが再構築されるため、ハリ感アップの効果も持続します。

HIFU(ハイフ)による深層アプローチ

HIFU(高密度焦点式超音波)は、高周波よりもさらに深い層、皮膚を支える土台であるSMAS(スマス)筋膜にまで熱エネルギーを届けられる治療です。

代表的な機器は「ウルセラ」や「ダブロ」などです。SMAS筋膜を引き締めることで、皮膚の土台からリフトアップを図ります。

まぶたのたるみだけでなく、顔全体のたるみ治療にも用いられる強力な「まぶたリフトアップレーザー(厳密には超音波)」治療の一つです。

フラクショナルレーザーによる皮膚再生

フラクショナルレーザー(CO2フラクショナルレーザーなど)は皮膚の表面に点状にレーザーを照射し、微細な穴を開けます。その穴が治癒する過程で、皮膚が収縮し、新しいコラーゲンが生成されます。

この作用によって皮膚全体の入れ替え(リサーフェシング)を促し、たるみだけでなく、ちりめんジワや肌質の改善にも効果を発揮します。

ただし、他の治療に比べてダウンタイム(赤み、かさぶた)が数日間必要です。

治療法ごとの適応の違い

どの治療法を選ぶかは、たるみの原因(皮膚、筋肉、脂肪)や程度、ダウンタイムの許容度によって異なります。

まぶたのたるみ治療法の比較

治療法主な作用部位特徴
高周波 (RF)真皮層皮膚の引き締め、コラーゲン増生。ダウンタイムがほぼない。
HIFU (ハイフ)SMAS筋膜土台からのリフトアップ。効果を比較的実感しやすい。
フラクショナルレーザー表皮~真皮皮膚の入れ替え。たるみとシワ、肌質改善。ダウンタイムあり。

レーザー治療のメリットと知っておきたい注意点

まぶたのたるみレーザー治療は魅力的な点が多い一方、全ての方に万能というわけではありません。

治療を受ける前に、メリットと注意点の両方を正しく理解しておくと満足のいく結果につながります。

メリット|傷跡が残らず、ダウンタイムが短い

最大のメリットは、外科手術のように皮膚を切開しないことです。そのため、傷跡が残る心配がありません。

また、施術後の腫れや内出血のリスクも格段に低く、日常生活への影響を最小限に抑えられます。

フラクショナルレーザーのように一時的に赤みが出る治療もありますが、多くの場合、数日~1週間程度で落ち着きます。

メリット|メイクや洗顔が翌日から可能な場合も

治療法にもよりますが、高周波(RF)やHIFUのように皮膚表面にダメージを与えない治療では、施術当日から洗顔やメイクが可能な場合が多いです。

これは、仕事や人と会う予定を調整しにくい方にとって、非常に大きな利点です。

注意点|たるみが重度の場合は効果が限定的

レーザー治療は皮膚や筋膜を引き締める治療ですが、余分な皮膚を切除するわけではありません。

そのため、まぶたの皮膚が大きく余っている場合や、眼瞼下垂が重度で筋肉の機能が著しく低下している場合、レーザー治療だけでは期待する効果が得られないケースがあります。

その場合は、外科的な手術(まぶたのたるみ取り、眼瞼下垂手術)を検討する必要があります。

注意点|治療を受けられない条件

安全に治療を行うため、以下のような条件に当てはまる方は、レーザー治療を受けられない場合があります。

レーザー治療の主な禁忌事項

  • 妊娠中・授乳中の方
  • 治療部位に皮膚炎や感染症がある方
  • 光線過敏症(日光アレルギー)がある方
  • 重度の糖尿病や膠原病など、創傷治癒に影響する持病がある方

カウンセリングの際に、既往歴や体調について正確に申告してください。

レーザー治療のメリット・注意点

項目メリット注意点
傷跡切開しないため、傷跡の心配がない
ダウンタイム非常に短い、またはほぼない治療が多いフラクショナルレーザーなどは数日の赤み・かさぶたあり
効果コラーゲン増生により自然なハリが戻るたるみが重度の場合は効果が限定的
回数1回でも効果を感じる場合がある通常、複数回の治療で効果を高め、維持する

あなたのたるみはどの段階?セルフチェックと治療適応

まぶたのたるみは見た目の変化だけでなく、「目が疲れやすい」「肩こりや頭痛がする」といった機能的な不調を引き起こします。

これは、たるみの進行に伴い、無意識におでこの筋肉を使って目を開こうとするためです。

ご自身のたるみがどの段階にあるのか、美容と健康の両面からチェックし、治療の必要性を判断しましょう。

たるみの初期症状|見た目の変化

初期段階では、機能的な不便さよりも見た目の変化が先に現れます。「二重の幅が狭くなってきた」「アイラインが引きにくくなった」「目つきが眠そうに見える」といったサインです。

この段階では、皮膚の浅い層のたるみが始まっている状態と考えられます。

たるみの中期症状|肩こりや頭痛

たるみが進行してまぶたが視界にかかり始めると、無意識のうちにおでこの筋肉(前頭筋)を使って眉毛を引き上げ、目を見開こうとする癖がつきます。

この状態が続くと、おでこには常にシワが寄り、頭皮からつながる首や肩の筋肉が慢性的に緊張します。これが、たるみが原因の「眼精疲労」「頭痛」「肩こり」です。

この段階になると美容皮膚科でのまぶたリフトアップレーザー治療が、QOL(生活の質)の改善にもつながる可能性があります。

たるみの進行度チェックとレーザー治療の目安

ご自身の状態を客観的に把握してみましょう。

まぶたのたるみ進行度セルフチェック

段階主な症状レーザー治療の適応目安
初期二重の幅が狭くなった。アイラインが引きにくい。夕方になると目が重い。非常に良い適応。予防的な治療としても効果的。
中期おでこにシワを寄せないと目が開きにくい。慢性的な肩こりや頭痛がある。良い適応。HIFUや高周波で土台からの引き締めを推奨。
後期指でまぶたを引き上げないと物が見えにくい。まぶたの皮膚がまつ毛に乗る。レーザーでは改善が難しい可能性。切開手術も検討。

レーザー治療の効果はいつから?持続期間と必要な回数

レーザー治療の効果は、施術直後の引き締めに加え、1~3ヶ月かけてコラーゲンが再構築されることでピークに達します。

効果の持続は半年から1年半程度が目安であり、効果を維持するためには定期的なメンテナンス治療が重要です。

治療直後と数ヶ月後の効果の出方

治療法によって差がありますが、高周波(RF)やHIFUの場合、施術直後に熱による「引き締め効果(即時的効果)」を感じる方もいます。

しかし、レーザー治療の本当の効果は、熱ダメージを受けた組織が修復される過程で、新しいコラーゲンが生成されることによって現れます。

この「コラーゲン再構築(長期的効果)」は、治療後1ヶ月~3ヶ月ほどかけてゆっくりと進行します。そのため、治療直後よりも数ヶ月後のほうがハリやリフトアップ効果をより強く実感できます。

効果の発現と持続の目安

治療法効果実感の時期持続期間の目安
高周波 (RF)直後~数ヶ月後約半年~1年
HIFU (ハイフ)1~3ヶ月後がピーク約半年~1年半
フラクショナルレーザー1ヶ月後(複数回治療後)治療回数による

効果の持続期間とメンテナンス

レーザー治療による効果は永久ではありません。治療によって新しく作られたコラーゲンも、時間の経過とともに再び老化していくからです。

一般的に、効果の持続は半年から1年半程度とされます。この効果を維持し、たるみの進行を予防するためには、定期的なメンテナンス治療が重要です。

多くのクリニックでは、半年に1回、あるいは1年に1回の継続治療を推奨しています。

目指す状態に必要な治療回数

期待する効果を得るために必要な回数は、たるみの程度や選択する治療法によって異なります。

治療法別の推奨回数

治療法推奨回数
HIFU半年~1年に1回
高周波 (RF)1ヶ月ごとに3~5回を1クールとし、その後は半年に1回メンテナンス
フラクショナルレーザー1ヶ月ごとに3~5回

これらはあくまで目安であり、個々の肌の状態に合わせて、医師と相談しながら治療計画を立てます。

治療の流れとダウンタイム、アフターケアのポイント

治療はカウンセリング後に洗顔や麻酔を行い、15分~60分程度のレーザー照射となります。

ダウンタイムは治療法により異なりますが、正しいアフターケア(保湿・紫外線対策)を行うと、肌の回復をサポートし効果を高められます。

カウンセリングから施術当日までの流れ

まずは専門のクリニックで医師によるカウンセリングを受けます。

受診当日の一般的な流れ

  1. 問診・カウンセリング(悩み、既往歴の確認、治療法の説明)
  2. 医師による診察(たるみの状態を診断)
  3. 治療計画の決定(同意書の作成)
  4. 洗顔・クレンジング
  5. (必要に応じて)麻酔クリームの塗布
  6. レーザー照射(治療法により15分~60分程度)
  7. クーリング(冷却)・保湿
  8. アフターケアの説明、帰宅

※上記は一般的な流れです。

施術後の一般的な経過(ダウンタイム)

ダウンタイムは、治療法によって大きく異なります。

主な治療のダウンタイム比較

治療法主な症状期間の目安
高周波 (RF)赤み(ほぼ出ないか、出ても数時間)ほぼ無し
HIFU (ハイフ)赤み、腫れ、筋肉痛のような鈍痛数時間~数日
フラクショナルレーザー赤み、腫れ、点状のかさぶた3日~1週間程度

いずれの治療も、強い症状が出るケースは稀ですが、個人差があります。

効果を高めるためのアフターケア

治療後の肌は、熱エネルギーの影響でデリケートな状態になっています。

特に以下の点に注意して、肌の回復をサポートしましょう。ポイントは保湿と紫外線対策、冷却です。

治療後の重要なケア

  • 肌が乾燥しやすいため、通常よりも念入りに保湿します。
  • 肌が敏感になっているため、日焼け止め(低刺激のもの)や帽子、日傘でUVケアを徹底します。
  • 赤みやほてりが気になる場合は、清潔なタオルで包んだ保冷剤などで軽く冷やします。

また、血行が良くなりすぎると赤みや腫れが長引くときがあるため、施術当日の激しい運動、長時間の入浴、飲酒は控えるよう指示がある場合が多いです。

まぶたのたるみレーザー治療の費用相場

まぶたのたるみレーザー治療は美容目的の自由診療となるため、費用は全額自己負担です。クリニックや使用する機器、照射範囲によって費用は大きく異なります。

治療法別の費用目安

治療法ごとに、まぶた(目周り)への施術1回あたりの大まかな費用相場を示します。

まぶたのたるみレーザー治療の費用相場(1回あたり)

治療法費用相場(目周り)備考
高周波 (RF) (例: サーマクールアイ)約80,000円 ~ 150,000円目周り専用チップ代が含まれる
HIFU (ハイフ) (例: ウルセラアイ)約50,000円 ~ 100,000円照射ショット数で変動
フラクショナルレーザー約20,000円 ~ 50,000円複数回の治療が前提

クリニック選びと費用の関係

費用が極端に安い場合、使用している機器が古いモデルであったり、照射経験の浅いスタッフが担当したりする可能性も考えられます。

まぶたは非常にデリケートな部位であり、安全性が何よりも重要です。費用だけで選ばず、医師の経験、使用機器、アフターフォロー体制などを総合的に比較してクリニックを選びましょう。

トータルコストで考える

1回の料金が安くても、効果を出すために多くの回数が必要になれば、トータルコストは高くなります。逆に、1回の料金が高くても、HIFUのように1回の治療で長く効果が持続する場合もあります。

カウンセリングでは、1回の費用だけでなく、推奨される治療回数や頻度、メンテナンスにかかる費用も含めた「トータルコスト」を確認しましょう。

治療費以外に発生する可能性のある費用

項目内容備考
初診料・再診料診察にかかる費用無料のクリニックも多い
麻酔代痛み緩和のための麻酔クリーム代など治療費に含まれる場合と別途の場合あり
薬代治療後の炎症止めや軟膏代必要な場合のみ

まぶたのたるみレーザー治療に関するよくある質問

まぶたのたるみレーザー治療を検討する方は意外と多いです。

手術と違い、ダウンタイムが少なく自然な変化が得られるのが最大の特徴ですが、たるみが重度の方はレーザーだけでは十分なリフトアップ効果を実感できないケースがあるのも事実です。

まずはご自身のまぶたのたるみがレーザー治療に適しているかどうかを知るためにも、いちどクリニックの無料カウンセリングを受けてみましょう。

痛みはどの程度ありますか?

痛みの感じ方には個人差がありますが、切開手術のような強い痛みはありません。治療法によって感覚が異なります。

高周波(RF)は、じんわりとした熱さを感じます。HIFU(ハイフ)は、骨の近くや皮膚の薄い部分で、チクチクとした熱痛を感じる場合があります。

フラクショナルレーザーは、チリチリとした熱感があります。

多くの治療では、痛みを和らげるために麻酔クリームを使用したり、冷却したりしながら行うため、我慢できないほどの痛みを感じるケースは稀です。

治療時間はどれくらいかかりますか?

治療時間自体は、照射範囲やまぶたの状態によりますが、15分から長くても60分程度です。

ただし、これにはカウンセリングや洗顔、麻酔クリームを塗布して待つ時間(約20~30分)は含まれません。

そのため、クリニックに来院してから帰宅するまでは、トータルで1時間半から2時間程度を見ておくとよいでしょう。

切開法(手術)との違いは何ですか?

最も大きな違いは、余分な皮膚を取り除くかどうかです。切開法は、たるんだ皮膚や余分な脂肪を物理的に切除するため、たるみが重度な場合でも劇的な変化を期待できます。

一方、レーザー治療は皮膚を切らずに引き締める治療です。変化はマイルドで自然的ですが、ダウンタイムが短く傷跡が残らない点が優れています。

たるみの程度や、どれくらいの変化を望むかによって、適した治療法が異なります。

治療後、すぐに人に会えますか?

治療法によります。高周波(RF)治療は、赤みが出たとしても数時間で引くことが多く、施術直後からメイクも可能なため、人に会う予定があっても問題ない場合がほとんどです。

HIFU(ハイフ)も同様にダウンタイムは短いですが、稀に赤みや軽い腫れが数日続く場合があります。

フラクショナルレーザーは赤みや点状のかさぶたが数日~1週間程度続くため、大事な予定の直前は避けるのが賢明です。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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