20代からの口元たるみ対策|原因と効果的な予防・改善ケア方法

20代からの口元たるみ対策|原因と効果的な予防・改善ケア方法

「少しずつほうれい線が目立ってきたかも」「マスクを外すと顔の印象が違う気がする」など、20代でも口元のたるみに悩む方が増えています。

加齢だけでなく、実は普段の生活習慣が大きく影響していますが、このたるみを放置すると見た目年齢を大きく左右する可能性があります。

この記事では、20代で口元のたるみが起こる原因を詳しく解説し、今日から始められる効果的な予防策、スキンケア、そして美容クリニックで受けられる改善治療まで幅広く紹介します。

目次

20代で口元のたるみが目立つ?そのサインを見逃さないために

20代ではまだ早いと思いがちな口元のたるみですが、実は初期サインは静かに現れ始めています。

日々の小さな変化に気づくことが、効果的な対策への第一歩です。ここでは、見逃しやすい口元のたるみのサインを具体的に見ていきましょう。

鏡を見るたびに気になる「ほうれい線」の影

ほうれい線は、頬のたるみによって生じるシワです。

以前は気にならなかったのに、ふとした瞬間に鏡を見ると鼻の横から口角にかけて影ができている、ファンデーションが溜まる、と感じるなら注意が必要です。

これは頬の脂肪や皮膚を支える力が弱まり、重力に負けて垂れ下がってきたサインかもしれません。

マスクを外した時のギャップ

マスク生活が長くなり、顔の下半分を隠すことに慣れてしまった方も少なくないようです。

しかし、マスクを外した瞬間、鏡に映る自分の顔に「あれ?」と違和感を覚えるときもあるのではないでしょうか。

マスクで隠れている部分の筋肉が使われずに衰えたり、マスクの着脱による摩擦が肌への負担となったりして、たるみが進行している可能性があります。

たるみの初期サイン自己チェック

チェック項目該当する場合
以前よりほうれい線が目立つ頬のたるみが始まっている可能性
口角が下がって見える口周りの筋肉(口輪筋)の衰え
顔の輪郭がぼやけてきたフェイスラインのたるみの兆候

写真写りが以前と変わったと感じる

スマートフォンのアルバムを見返したとき、数年前の写真と比べて顔の印象が変わったと感じるのも、たるみのサインの一つです。

笑顔を作ったときの口元の印象や、フェイスラインのもたつきは、写真で客観的に見ると変化が分かりやすい部分です。

たるみによって顔に影ができやすくなり、疲れた印象や老けた印象を与えてしまう場合があります。

口角が下がり不機嫌に見られがち

自分ではそんなつもりがなくても、周りから「疲れてる?」「何か怒ってる?」と聞かれることが増えたら、口角が下がっているのかもしれません。

口角を支える筋肉が衰えると、無表情の時に口が「へ」の字になりやすいです。これも、口元全体のたるみが原因で起こる変化です。

なぜ20代で?口元のたるみを引き起こす意外な原因

「たるみは40代、50代の話」と思っている方も多いでしょう。しかし現代の生活スタイルには、20代の若さをもってしても抗いがたい、たるみを加速させる要因が潜んでいます。

肌の弾力低下を招く原因を確認し、意識的に避けるようにしましょう。

長時間のスマホ操作と姿勢の悪化

スマートフォンを見る時、多くの人がうつむき姿勢になります。

この姿勢は首や肩に負担をかけるだけでなく、顔の皮膚や脂肪が重力で下方向に引っ張られ続けるため、フェイスラインや口元のたるみを直接的に引き起こします。

1日数時間のスマホ利用が、毎日たるみを育てているようなものなのです。

姿勢とたるみの関係

悪い姿勢顔への影響対策
うつむき(スマホ首)二重あご、マリオネットラインの原因にスマホを目の高さで見る
猫背首の筋肉がこわばり、血行不良を招く背筋を伸ばし、定期的にストレッチ

肌の弾力を奪う紫外線ダメージの蓄積

紫外線は肌の老化を促進する最大の外的要因です。

なかでもUVA(紫外線A波)は肌の奥深く、真皮層にまで到達し、ハリや弾力を支えるコラーゲンやエラスチンを破壊します。

10代、20代で浴びた紫外線のダメージは着実に蓄積し、肌の土台を脆くさせて将来のたるみとなって現れます。

コラーゲンを破壊する食生活の乱れ

肌のハリは、内側からの栄養によっても支えられています。糖質の過剰摂取は、体内で「糖化」という現象を引き起こします。

糖化によって生成されるAGEs(最終糖化産物)はコラーゲンを硬化させ、肌の弾力を失わせる原因となります。

ファストフードや甘いもの中心の食生活は、たるみを早める一因です。

表情筋の衰えと無表情の習慣化

顔には多くの表情筋がありますが、日常生活で使っているのはその一部だけです。

人と話す機会が減ったり、マスク生活で表情が乏しくなったりすると、筋肉はどんどん衰えていきます。

使われない筋肉は脂肪を支えきれなくなり、結果として皮膚が垂れ下がり、たるみにつながります。

「まだ大丈夫」が危険信号!たるみやすい人の生活習慣チェック

口元のたるみは、ある日突然現れるわけではありません。日々の何気ない癖や習慣が、少しずつたるみの原因を蓄積しています。

「自分はまだ若いから大丈夫」と思っていても、実はたるみ予備軍かもしれません。

自分の生活習慣にたるみを招く危険なサインが隠れていないかチェックしてみましょう。

片側だけで噛む癖はありませんか?

食事の際に、無意識に左右どちらか片方の歯ばかりで噛んでいる方も見受けられます。

片側だけで噛む癖があると、よく使う側の顔の筋肉ばかりが発達し、使わない側の筋肉は衰えていきます。

この筋肉のアンバランスが顔の歪みにつながり、片側のほうれい線だけが深くなるなど、口元のたるみを左右非対称に進行させる原因となります。

睡眠不足やストレスを放置していませんか?

睡眠不足や慢性的なストレスは、自律神経やホルモンバランスの乱れを引き起こします。

この乱れは肌のターンオーバーを滞らせ、血行不良を招くため、肌の健康を損なう大きな要因です。

肌の修復や再生が行われる夜間の睡眠が不十分だと、日中に受けたダメージを回復できず、コラーゲンの減少も加速します。

結果として肌のハリが失われ、たるみやすい状態になります。

たるみを招く生活習慣

習慣たるみへの影響見直しのポイント
片側噛み顔の筋肉のアンバランス、歪み左右均等に噛むことを意識する
睡眠不足肌のターンオーバーの乱れ、血行不良質の良い睡眠を6〜7時間確保する
頬杖をつく片側に圧力がかかり、たるみの原因に意識して癖をやめる

急激なダイエットを繰り返していませんか?

短期間で大幅に体重を落とすような無理なダイエットは、たるみの大きな原因です。

急激に脂肪が減少すると、皮膚がその変化に対応できずに余ってしまい、風船がしぼんだようにたるんでしまいます。

また、食事制限による栄養不足は肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンの材料不足を招き、たるみをさらに悪化させます。

保湿ケアを怠っていませんか?

「20代だからまだ皮脂も多いし、保湿はさっぱりでいい」と考えているのであれば、それは間違いです。

肌の乾燥は、あらゆる肌トラブルの入り口です。肌表面の角質層が乾燥するとバリア機能が低下し、紫外線などの外的刺激を受けやすくなります。

この刺激が真皮層のコラーゲンにダメージを与え、将来的なたるみにつながるのです。

うるおい不足の肌はハリを失い、しぼんだ印象を与えます。

今日から始める!口元のたるみを予防するセルフケア

口元のたるみは、気づいた時から対策を始めることが重要です。

高価な化粧品や特別な器具がなくても、日々の少しの心がけでたるみの進行を予防し、現状を改善に導けます。

表情筋を鍛える「あいうえお」トレーニング

顔の筋肉、特に口周りの「口輪筋」を意識して動かすことは、たるみ予防に非常に効果的です。

マスクの下でもできる簡単なトレーニングで、筋肉の衰えを防ぎましょう。

表情筋トレーニングのポイント

動き意識するポイント
「あ」口を大きく縦に開け、頬全体を引き上げる
「い」口を真横に大きく引き、口角をしっかり上げる
「う」唇を思い切り前に突き出す
「え」口角を強く横に引き、「い」よりも笑顔を意識する
「お」口を縦に大きく開け、ほうれい線を伸ばすイメージ

それぞれの形を5秒ずつキープし、1日3セット程度行うのがおすすめです。

一つ一つの動きを大げさなくらい大きく、ゆっくりと行うのが筋肉を効果的に刺激するコツです。

正しい姿勢を意識したスマホ・PC操作

たるみの大きな原因である「うつむき姿勢」を改善しましょう。

スマートフォンはなるべく顔の高さまで持ち上げて操作し、PC作業ではモニターの高さを調整して目線が下がらないように工夫します。

長時間同じ姿勢でいるのを避け、1時間に1回は立ち上がって首や肩を回すなど、軽いストレッチを取り入れると血行が促進され、より効果的です。

紫外線から肌を守るUVケアの徹底

紫外線対策は夏だけのものではありません。たるみの原因となるUVAは、季節や天候に関わらず一年中降り注いでいます。

室内にも窓を通して侵入するため、外出しない日でも日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。

SPF値だけでなくUVAを防ぐ効果を示すPA値(「+」の数が多いほど効果が高い)も確認し、日常生活ではPA++以上、屋外でのレジャーではPA++++のものを選ぶなど、シーンに合わせて使い分けると良いです。

たるみ改善をサポートするスキンケア成分

毎日のスキンケアでたるみに働きかけることも可能です。

化粧品を選ぶ際には、肌のハリや弾力に働きかける成分が配合されているかを確認しましょう。

ハリを与えるレチノール

レチノールはビタミンAの一種で、肌のターンオーバーを促進し、真皮層でのコラーゲンやエラスチンの生成をサポートする働きがあります。

この働きにより肌に内側からハリが生まれ、たるみや小じわの改善が期待できます。

ただし人によっては刺激を感じる場合もあるため、最初は濃度の低いものから試したり、使用頻度を調整したりする必要があります。

うるおいを保つセラミドとヒアルロン酸

肌の乾燥はたるみを助長します。セラミドは角質層の細胞間を埋める脂質で、水分を挟み込んで逃さない「バリア機能」の主役です。

ヒアルロン酸は1gで6リットルもの水分を抱え込む高い保水力を持ち、肌の表面にうるおいの膜を作ります。

これらの保湿成分で肌を十分にうるおすと、乾燥によるハリの低下を防ぎ、ふっくらとした肌を保てます。

たるみケアに有効なスキンケア成分

成分名主な働き期待できる効果
レチノールコラーゲン生成促進、ターンオーバー正常化ハリ向上、小じわ改善
セラミドバリア機能サポート、水分保持乾燥予防、肌荒れ防止
ビタミンC誘導体抗酸化作用、コラーゲン生成サポートハリ向上、引き締め

肌を引き締めるビタミンC誘導体

ビタミンC誘導体は、不安定なビタミンCを安定化させて肌に浸透しやすくした成分です。

強力な抗酸化作用で、たるみの原因となる活性酸素から肌を守ります。

また、レチノールと同様にコラーゲンの生成をサポートする働きや、過剰な皮脂を抑制して肌を引き締める効果も期待できるため、たるみ毛穴が気になる方にもおすすめです。

セルフケアだけでは限界を感じたら?美容クリニックの選択肢

セルフケアはたるみの予防や進行を遅らせる上で非常に重要ですが、すでに現れてしまったたるみを劇的に改善するのは難しい場合もあります。

「いろいろ試したけれど効果を感じられない」「もっと確実な結果が欲しい」と感じたら、美容医療の力を借りるのも一つの有効な手段です。

たるみの進行度と適切な治療法

美容クリニックでのたるみ治療には様々な種類があり、たるみの原因や進行度によって適した方法が異なります。

例えば、まだ軽度のたるみであれば、肌の引き締め効果がある照射系の治療が向いています。

一方、たるみが進行してフェイスラインが大きく崩れている場合は、物理的に引き上げる糸リフトや、ボリュームを補う注入治療などを組み合わせるケースもあります。

自己判断でなく、医師の診断のもとで自分に合った治療を選ぶようにしましょう。

カウンセリングで確認したいこと

  • 治療法の具体的な効果
  • 考えられるリスクや副作用
  • ダウンタイムの期間と症状
  • 必要な費用総額

初めての美容医療で知っておきたいこと

美容医療を受けるのが初めての場合、不安や疑問が多いのは当然です。情報を集め、納得した上で治療に臨むことが大切です。

クリニックのウェブサイトやSNSで症例写真を確認するだけでなく、実際にカウンセリングを受けて、院内の雰囲気やスタッフの対応、医師との相性などを確かめましょう。

一つのクリニックだけでなく、複数のクリニックで話を聞いて比較検討することも後悔しないためには重要です。

カウンセリングで確認すべきポイント

カウンセリングは、医師に自分の悩みや希望を伝え、専門的なアドバイスをもらう貴重な機会です。

治療のメリットだけでなく、デメリットやリスク、ダウンタイムについても詳しく説明を求めましょう。

また、料金体系が明確であるか、治療後のアフターフォローは整っているかどうかも必ず確認してください。

質問に対して丁寧に、分かりやすく答えてくれる医師は信頼できると言えるでしょう。

口元のたるみに効果的な美容医療

美容クリニックでは、たるみの原因や状態に合わせて様々な治療が可能です。こ

こでは、20代の口元のたるみ治療で特に人気が高く、効果的な選択肢となる代表的な治療法を4つ紹介します。

肌の奥から引き締めるHIFU(ハイフ)

HIFUは「高密度焦点式超音波」の略で、超音波の熱エネルギーを皮膚の深い層(SMAS筋膜)にピンポイントで照射する治療です。

SMAS筋膜は皮膚の土台ともいえる組織で、この層がゆるむとたるみの原因となります。HIFUは、このSMAS筋膜に熱を加えて収縮させて、根本からリフトアップ効果をもたらします。

メスを使わずに高い引き締め効果が期待でき、ダウンタイムがほとんどない点も大きな魅力です。

代表的な照射治療の比較

治療法アプローチ層主な効果
HIFU(ハイフ)SMAS筋膜(深い層)リフトアップ、引き締め
高周波(RF)真皮層(浅い層)ハリ向上、引き締め

コラーゲン生成を促す高周波(RF)治療

高周波(RF)治療は、ラジオ波とも呼ばれる電気的なエネルギーを用いて、皮膚の真皮層に熱を発生させる治療法です。

この熱がコラーゲン線維を収縮させ、即時的な引き締め効果を生み出します。

さらに、熱刺激を受けた線維芽細胞が活性化し、長期的に新しいコラーゲンの生成を促すため、肌のハリや弾力が内側からアップします。

HIFUに比べて浅い層に作用するため、皮膚表面の引き締めや肌質の改善に適しています。

自然なリフトアップを目指す糸リフト

糸リフト(スレッドリフト)は、コグ(とげ)の付いた医療用の溶ける糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚や脂肪を物理的に引き上げる治療です。

ほうれい線やマリオネットライン、フェイスラインのもたつきに対して、即時的なリフトアップ効果を実感しやすいのが特徴です。

また、挿入した糸が周辺組織を刺激するためコラーゲンの生成が促進され、肌のハリ向上といった副次的な効果も期待できます。

使用する糸の種類や本数によって、仕上がりや持続期間を調整できます。

失われたボリュームを補うヒアルロン酸注入

たるみは皮膚が垂れ下がるだけでなく、加齢とともに顔の脂肪や骨が萎縮し、ボリュームが失われることでも目立つようになります。

ヒアルロン酸注入は、くぼんでしまった部分や影になっている部分にヒアルロン酸製剤を注入し、ボリュームを補ってたるみを目立たなくさせる治療です。

例えば、ほうれい線の溝に直接注入したり、頬の高い位置に注入してリフトアップ効果を出したりと、様々な応用が可能です。

手軽で即効性がある一方、自然な仕上がりにするには医師の高い技術が必要となります。

後悔しないクリニック選びの3つのポイント

口元のたるみ治療で満足のいく結果を得るためには、治療法そのものだけでなく、どのクリニックで受けるかが極めて重要です。

価格の安さだけで選んでしまうと、思わぬトラブルにつながるケースもあります。安心して任せられるクリニックを見つけるための3つのポイントを確認しておきましょう。

豊富な症例と実績を持つ医師の在籍

たるみ治療は、医師の診断力と技術力が結果を大きく左右します。同じ機器や製剤を使っても、誰が施術するかで効果は全く異なります。

クリニックのウェブサイトで、たるみ治療に関する症例写真が豊富に掲載されているかを確認しましょう。

特に、自分と似たような悩みを持つ人の症例で、きれいな結果が出ているかは重要な判断材料になります。

また、形成外科専門医や皮膚科専門医など、関連分野の資格を持つ医師が在籍しているかも信頼性の指標となります。

クリニック選びのチェックポイント

チェック項目確認する理由
症例写真の豊富さ医師の経験と技術力を測るため
カウンセリングの丁寧さ悩みや希望を正確に理解してもらうため
明確な料金提示後から追加費用が発生するトラブルを防ぐため

丁寧なカウンセリングと説明

良いクリニックは、カウンセリングに十分な時間をかけ、患者さんの悩みや希望を丁寧にヒアリングします。

その上でたるみの状態を正確に診断し、最も合っていると考えられる治療法だけでなく、他の選択肢やそれぞれのメリット・デメリット、リスクについても包み隠さず説明してくれます。

一方的に治療を勧めるのではなく、患者さんが納得して治療法を選択できるようサポートしてくれる姿勢があるかどうかを見極めましょう。

明確な料金体系とアフターフォロー

治療にかかる費用は、カウンセリングの段階で総額を明確に提示してくれるクリニックを選びましょう。

「○○一式」といった曖昧な見積もりではなく、施術料や麻酔代、薬代など、内訳がはっきりしているかどうかが重要です。

また、万が一、治療後に何らかのトラブルが起きた場合の保証や、検診などのアフターフォロー体制が整っているかも必ず確認してください。

治療後の不安にも誠実に対応してくれるクリニックであれば、安心して任せられるでしょう。

よくある質問

口元のたるみ治療は、症状が進行してから行うよりも早い段階で行ったほうが効果を実感しやすく、さらなる進行も防ぎやすいです。

ほうれい線や口周りの印象の変化が気になる方は、いちどクリニックのカウンセリングを受けてみるのがおすすめです。

治療の痛みやダウンタイムはどのくらいですか?

治療法によって大きく異なります。HIFUや高周波治療は、麻酔クリームを使用すると、温かい感覚やチクチクする程度の軽い痛みで済むケースがほとんどです。

施術後は軽い赤みや筋肉痛のような鈍痛が出る場合がありますが、数日で治まり、ダウンタイムはほぼありません。

糸リフトやヒアルロン酸注入は局所麻酔を行うため施術中の痛みは少ないですが、術後に腫れや内出血、引きつれ感などが1〜2週間程度続く方もいます。

効果はどのくらい持続しますか?

これも治療法や個人差によります。一般的な目安としては、HIFU・高周波治療が半年~1年程度、糸リフトが1~2年程度、ヒアルロン酸注入が半年~1年半程度です。

これらの効果を維持するためには、定期的に治療を継続することが推奨されます。また、日々のセルフケアを併用すると、より長く良い状態を保てます。

治療後すぐにメイクはできますか?

HIFUや高周波治療のような照射系の治療では肌表面に傷ができないため、施術直後からメイクが可能です。ただし、肌が敏感になっているため、強くこすらないように注意が必要です。

糸リフトやヒアルロン酸注入の場合は、注射針を刺した箇所が落ち着くまで、当日のメイクは避けていただくのが一般的です。翌日からは可能な場合が多いですが、詳細は担当医の指示に従ってください。

費用はどのくらいかかりますか?

費用は、治療内容、使用する機器や製剤、施術範囲によって大きく変動します。自由診療のため、クリニックによっても価格設定は様々です。

カウンセリングの際に、自分の希望と予算を伝え、具体的な見積もりを出してもらいましょう。

おおよその目安として、HIFUは数万円から20万円程度、糸リフトやヒアルロン酸注入は10万円以上からが一般的ですが、あくまで参考程度にお考えください。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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