「たるんだ頬は戻らない」は迷信?原因と効果的なリフトアップ術

「たるんだ頬は戻らない」は迷信?原因と効果的なリフトアップ術

鏡を見るたびに気になる頬のたるみに「一度たるんだら、もう元には戻らない」と諦めてしまう方もいます。

確かに、加齢によるお肌の変化は誰にでも起こる自然な現象ですが、たるみの原因を正しく理解して適切な対策を行うと、若々しい印象を取り戻すことは十分に可能です。

この記事では、頬がたるむ根本的な原因から、ご自身でできるケア、そして美容クリニックで受けられる効果的なリフトアップ治療まで詳しく解説していきます。

目次

頬のたるみは改善できる?「戻らない」という思い込みの真相

「たるみは元に戻らない」と考えている方も多いですが、それはセルフケアだけでの改善には限界があるためです。

美容医療の力を借りれば、たるんだお肌を根本から引き上げ、ハリのある状態へと導けます。

なぜ「戻らない」と感じるのか

たるみは皮膚の表面だけでなく、その奥深くにある脂肪層や筋肉、さらには骨格といった複数の要因が複雑に絡み合って生じます。

市販の化粧品や自己流のマッサージでは、これらの深い層にまで働きかけるのが難しいため、「何をしても変わらない」「戻らない」と感じてしまうのです。

特に顔の構造を支える土台部分の変化は、表面的なケアだけでは対応が困難です。

加齢による変化とセルフケアの限界

年齢を重ねると、お肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンが自然と減少します。また、表情筋の衰えや皮下脂肪の移動もたるみを加速させます。

これらの加齢による構造的な変化は、日々のスキンケアだけで完全に食い止められません。

セルフケアはあくまで「予防」や「進行を緩やかにする」ためのものであり、すでに現れたたるみを解消するには限界があると理解しておきましょう。

美容医療で期待できる改善効果

美容クリニックでは、たるみの原因となる各層に直接働きかける多様な治療法を提供しています。

超音波や高周波を用いて皮膚の奥深くを刺激しコラーゲンの生成を促す治療や、特殊な糸で物理的に組織を引き上げる治療などがあります。

これらの治療はセルフケアでは届かない領域に働きかけ、たるみを根本から改善する効果が期待できます。

頬がたるむ4つの根本原因

頬のたるみは、単に皮膚が伸びるだけではありません。皮膚や脂肪、筋肉や骨という顔の各層で起こる変化が、複合的に影響し合っています。

ご自身のたるみがどの原因によるものかを知ることが、適切な対策への第一歩です。

皮膚の弾力低下|コラーゲンとエラスチンの減少

お肌のハリや弾力は、真皮層に存在するコラーゲンとエラスチンという線維状のタンパク質によって支えられています。

加齢や紫外線の影響でこれらの線維が減少したり、変性したりすると皮膚が弾力を失い、重力に逆らえなくなってたるんでしまいます。

これが、たるみの最も基本的な原因の一つです。

肌の弾力を支える主要成分

成分役割減少による影響
コラーゲン肌のハリや構造を支える皮膚が硬くなり、シワやたるみが生じる
エラスチン肌に弾力を与える伸びた皮膚が元に戻りにくくなる
ヒアルロン酸水分を保持し、潤いを保つ肌が乾燥し、ハリが失われる

SMAS筋膜のゆるみ|顔の土台の衰え

皮膚の下には、皮下脂肪と表情筋の間にあるSMAS(スマス)筋膜という薄い膜状の組織があります。

SMAS筋膜は皮膚と筋肉を繋ぎとめ、顔全体の構造を支える「土台」のような役割を担っています。

SMAS筋膜が加齢によってゆるむと、その上にある脂肪や皮膚を支えきれなくなり、雪崩のように顔全体のたるみを引き起こします。

皮下脂肪の増減と下垂

顔の皮下脂肪もたるみに大きく関わっています。年齢とともに脂肪がつきやすい部分と減っていく部分が現れ、顔のボリュームバランスが崩れます。

頬の高い位置にあった脂肪が重力によって下方へ移動(下垂)すると、ほうれい線やマリオネットラインが深くなり、フェイスラインがもたつきます。

また、急激なダイエットで脂肪が減少すると、皮膚が余ってたるみの原因になる場合もあります。

骨格の変化|顔の骨の萎縮

あまり知られていませんが、顔の骨も加齢によって萎縮して形が変化します。

なかでも、こめかみや頬骨、顎の骨が痩せていくと、その上の皮膚や脂肪を支える土台が小さくなります。

この骨格の変化により、テントのポールが短くなったかのように皮膚が余り、顔全体のたるみとして現れるのです。

この現象は、たるみの根本的な原因の一つとして重要です。

日常生活に潜む!たるみを加速させるNG習慣

加齢だけでなく、日々の何気ない習慣がたるみを悪化させている可能性があります。ご自身の生活を見直し、たるみのリスクを減らしましょう。

紫外線ダメージ|光老化の影響

紫外線はたるみの最大の外的要因です。波長の長いUVAは皮膚の奥深く、真皮層にまで到達し、コラーゲンやエラスチンを破壊します。

この紫外線による肌の老化を「光老化」と呼びます。

日々の紫外線対策を怠ると光老化が蓄積し、年齢以上にたるみが進行する原因となります。

注意すべき紫外線の種類

  • UVA(紫外線A波)
  • UVB(紫外線B波)

姿勢の悪さ|スマホ首と顔のたるみ

長時間スマートフォンを操作する際のうつむいた姿勢、いわゆる「スマホ首」は首や肩の血行不良を招くだけでなく、顔のたるみにも直結します。

顎を引いた状態が続くと首の前面にある広頸筋がゆるみ、フェイスラインや顎下のたるみを引き起こします。

また、猫背などの悪い姿勢も顔の筋肉が正しく使われず、たるみの原因となります。

たるみに繋がる生活習慣

習慣たるみへの影響対策
スマホの長時間利用首や顔の筋肉がゆるむ目線の高さで操作する、定期的に休憩する
頬杖をつく片側に圧力がかかり、ゆがみの原因に意識してやめる
片側だけで噛む顔の筋肉バランスが崩れる両方の歯で均等に噛むよう意識する

食生活の乱れとたるみの関係

私たちの体は、食べたもので作られています。肌の健康も例外ではありません。

タンパク質やビタミン、ミネラルなど肌のハリを保つために必要な栄養素が不足すると、コラーゲンの生成が滞り、たるみやすい肌質になります。

糖質の過剰摂取は、体内でタンパク質と糖が結びつく「糖化」を引き起こし、肌の弾力を奪う原因となるため注意が必要です。

急激なダイエットのリスク

短期間で大幅に体重を落とすような無理なダイエットは、脂肪とともに筋肉量も減少させます。また、急激な脂肪の減少に皮膚の収縮が追いつかず、皮膚が余ってしまうケースがあります。

この「皮膚余り」が、頬やフェイスラインのたるみとして現れます。

健康的なダイエットは、バランスの取れた食事と適度な運動を組み合わせ、時間をかけて行うのが重要です。

自己流ケアは逆効果かも?たるみを悪化させる意外な落とし穴

「たるみを改善したい」という一心で行っているセルフケアが、実はたるみを助長しているケースは少なくありません。

ここでは、良かれと思って行いがちな、たるみを悪化させる可能性のあるNGケアについて解説します。心当たりがないか、ご自身のケア方法を一度見直してみてください。

強すぎるマッサージはSMASを傷つける

リフトアップを目指して、顔をぐいぐいと強くマッサージしている方も見受けられます。

過度な摩擦や圧迫は、皮膚を支える繊細な線維や顔の土台であるSMAS筋膜を傷つけ、かえってたるみを悪化させる危険性があります。

マッサージを行う際は滑りの良いクリームやオイルを使い、肌を擦らないように優しく行うのが大切です。自己流の強いマッサージは、百害あって一利なしと心得ましょう。

マッサージの注意点

OKケアNGケア
滑りの良いクリームをたっぷり使う何もつけずに乾いた肌を擦る
指の腹で優しく圧をかける強い力でぐいぐい引っ張る
リンパの流れを意識して優しく流す肌が赤くなるほど擦る

間違った表情筋トレーニングのリスク

表情筋を鍛えると、たるみ予防に有効な場合があります。

しかし、やり方を間違えると特定の筋肉だけが過剰に発達し、かえってシワが深くなったり、不自然な顔つきになったりする場合があります。

例えば、口を大きく動かすトレーニングをしすぎると、ほうれい線がくっきりと刻まれてしまうケースもあります。

トレーニングを行う際は、鍛えるべき筋肉とリラックスさせるべき筋肉を正しく理解する必要があります。

熱すぎるお湯での洗顔

40℃を超えるような熱いお湯での洗顔は、肌に必要な皮脂や保湿成分まで洗い流してしまいます。これによって肌のバリア機能が低下し、乾燥を招きます。

肌が乾燥すると、表面のキメが乱れて細かいシワ(乾燥小ジワ)ができやすくなるだけでなく、ハリが失われてたるみが目立ちやすくなります。

洗顔は、32〜34℃程度のぬるま湯で行うのが基本です。

保湿不足による乾燥たるみ

肌の乾燥はあらゆる肌トラブルの元凶であり、たるみも例外ではありません。肌の水分量が不足すると角質層が厚く硬くなり、肌全体の柔軟性が失われます。

ハリのない乾燥した肌は重力の影響を受けやすく、たるみが進行しやすくなります。

化粧水で水分を補給した後は、必ず乳液やクリームなどの油分で蓋をして、水分の蒸発を防ぎましょう。

セルフケアでできること、その限界

美容医療に頼る前に、まずは自分でできることから始めたいと考える方も多いでしょう。

ここでは、たるみ予防や進行を遅らせるために有効なセルフケアと、その限界について解説します。

保湿と紫外線対策の重要性

たるみケアの基本は、毎日の保湿と紫外線対策です。

肌を乾燥させない、紫外線のダメージから肌を守る、といったケアは、コラーゲンの減少を防いで肌の弾力を維持するために最も重要です。

日焼け止めは季節や天候を問わず毎日使用し、保湿ケアは化粧水と乳液・クリームをセットで行うのを習慣にしましょう。

たるみ予防に役立つ栄養素

内側からのケアとして、食生活も見直しましょう。

肌の材料となるタンパク質や、コラーゲンの生成を助けるビタミンC、抗酸化作用のあるビタミンA・Eなどの積極的な摂取が健やかな肌を保つ上で大切です。

たるみケアにおすすめの栄養素と食材

栄養素主な働き多く含まれる食材
タンパク質肌や筋肉の材料となる肉、魚、卵、大豆製品
ビタミンCコラーゲンの生成を助けるパプリカ、ブロッコリー、キウイ
ビタミンA/E抗酸化作用で肌の老化を防ぐナッツ類、アボカド、かぼちゃ

表情筋エクササイズの正しいやり方

表情筋エクササイズは正しく行えば血行を促進し、筋肉の衰えを防ぐ効果が期待できます。ポイントは、力を入れすぎず、リラックスして行うことです。

例えば、ゆっくりと「あ・い・う・え・お」と口を大きく動かすだけでも、普段使わない筋肉を刺激できます。

ただし、やりすぎや間違った方法は逆効果になるため、注意が必要です。

セルフケアだけでは越えられない壁

これまで述べたように、セルフケアはたるみの「予防」や「進行を遅らせる」点では非常に有効です。

しかし、すでにゆるんでしまったSMAS筋膜や、下垂した脂肪、萎縮した骨格といった構造的な問題をセルフケアだけで元に戻すのは極めて困難です。

本格的なリフトアップを目指すのであれば、美容医療の力を借りるのが現実的な選択肢となります。

美容クリニックの効果的なリフトアップ治療法

美容クリニックでは、たるみの原因や深さ、ご希望に応じて様々な治療法を提案します。

HIFU(ハイフ)の超音波による働きかけ

高密度焦点式超音波(High-Intensity Focused Ultrasound)の略で、超音波の熱エネルギーをSMAS筋膜など皮膚の深層にピンポイントで照射する治療です。

熱によって組織を収縮させ、即時的な引き締め効果をもたらします。さらに、熱ダメージを修復する過程でコラーゲンの生成が長期的に促進され、肌のハリと弾力がアップします。

メスを使わずに土台からリフトアップできるのが大きな特徴です。

HIFU(ハイフ)治療の概要

項目内容
アプローチ層SMAS筋膜、皮下脂肪、真皮層
主な効果SMAS筋膜の引き締め、コラーゲン増生
ダウンタイムほとんどないが、軽い赤みや筋肉痛のような痛みが出ることがある

糸リフト(スレッドリフト)で物理的に引き上げる

コグ(トゲ)のついた特殊な医療用の糸を皮下に挿入し、たるんだ組織を物理的に引き上げる治療法です。

ほうれい線やフェイスラインのもたつきなど、下垂した脂肪や皮膚を直接持ち上げられるため、変化が分かりやすいのが特徴です。

また、挿入した糸の刺激によってコラーゲン生成が促され、肌のハリ向上も期待できます。糸は時間とともに体内に吸収されます。

糸リフト(スレッドリフト)の概要

項目内容
アプローチ層皮下脂肪層
主な効果たるんだ組織の物理的なリフトアップ
ダウンタイム数日〜1週間程度の腫れ、内出血、引きつれ感など

ヒアルロン酸注入でボリュームを補う

ヒアルロン酸はもともと体内にある成分で、たるみ治療ではボリュームが減少した部分を補う目的で使用します。

こめかみや頬、顎などの骨が痩せた部分に注入すると骨格の土台を補強し、皮膚を内側から持ち上げてリフトアップ効果をもたらします。

単に溝を埋めるだけでなく、顔全体の立体感を整え、若々しい印象を作れる方法です。

ヒアルロン酸注入の概要

項目内容
アプローチ層骨上、皮下脂肪層、真皮層など
主な効果ボリュームの補充、輪郭形成、リフトアップ
ダウンタイム注入部位に内出血や腫れが出ることがある

高周波(RF)治療による皮膚の引き締め

高周波(ラジオ波)のエネルギーを皮膚に照射し、その熱で真皮層のコラーゲン線維を収縮させ、皮膚を引き締める治療です。

HIFUよりも浅い層に働きかけるため、皮膚表面のタイトニングや肌質の改善に適しています。コラーゲンの再構築を促すため、長期的なハリ感アップも期待できます。

痛みやダウンタイムが少ないため、手軽に受けやすい治療の一つです。

高周波(RF)治療の概要

項目内容
アプローチ層真皮層〜皮下脂肪層浅層
主な効果皮膚の引き締め、コラーゲン増生によるハリ改善
ダウンタイムほとんどないが、施術直後に赤みが出ることがある

自分に合った治療法の選び方

多くの治療法の中から自分にとって最も良い選択をするためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。専門家である医師と相談しながら、納得のいく治療法を見つけましょう。

たるみの進行度で選ぶ

たるみの状態によって適した治療法は異なります。

たるみが軽度で肌のハリ低下が気になる程度であれば、高周波治療やHIFUが適しているでしょう。

中程度以上のたるみでフェイスラインのもたつきがはっきりしている場合は、糸リフトで物理的に引き上げたり、ヒアルロン酸で土台を補強したり、HIFUで深層から引き締めたりと、複数の治療の組み合わせも有効です。

ダウンタイムや費用で比較する

治療を受ける上で、日常生活への影響(ダウンタイム)や費用も重要な判断基準です。

仕事やプライベートの予定を考慮し、どのくらいのダウンタイムなら許容できるかを考えましょう。

また、治療は一度で終わりではなく、継続が必要な場合もあります。長期的な視点で無理のない予算計画を立てると良いです。

主なリフトアップ治療の比較

治療法ダウンタイムの目安費用感
HIFU(ハイフ)ほぼ無し中〜高
糸リフト数日〜1週間
ヒアルロン酸注入数日中〜高
高周波(RF)治療ほぼ無し

医師とのカウンセリングの重要性

最終的にどの治療法が適しているかを判断するには、専門家である医師の診断が必要です。

カウンセリングではご自身の悩みや希望を具体的に伝え、医師にたるみの状態を正確に診察してもらいましょう。

その上で、各治療法のメリット・デメリットについて十分な説明を受け、納得できる治療法を選択すると満足のいく結果へとつながります。

治療後の効果を長持ちさせるために

治療の効果を最大限に引き出してできるだけ長く維持するためには、治療後の過ごし方も大切です。

いくつかのポイントを意識して、若々しい状態をキープしましょう。

治療直後の過ごし方

治療内容によって注意点は異なりますが、一般的には血行が良くなるような長時間の入浴や激しい運動、飲酒は控えるよう指示があります。

また、治療部位への強い刺激やマッサージも避けましょう。

クリニックからの指示をしっかりと守ると、ダウンタイムを最小限に抑え、美しい仕上がりに繋がります。

効果を長持ちさせるためのポイント

治療後も、たるみの原因となる生活習慣を避けることが重要です。

  • 紫外線対策の徹底
  • 十分な保湿ケア
  • バランスの取れた食事
  • 正しい姿勢の維持

これらの基本的なケアを継続すると、治療効果の持続期間が大きく変わってきます。

せっかく受けた治療の効果を無駄にしないためにも、日々のセルフケアを大切にしましょう。

メンテナンス治療の考え方

多くのたるみ治療は、永久的な効果を保証するものではありません。

加齢は常に進行しているため、良い状態を維持するためには、定期的なメンテナンス治療の検討をおすすめします。

治療の種類や個人の状態によって適切な間隔は異なりますが、年に1〜2回程度のメンテナンスを行うとたるみの進行を効果的に食い止め、若々しい印象を長く保てます。

よくある質問

「たるんだ頬は戻らない」と言われることもありますし、実際にセルフケアを頑張っていてもなかなか改善しないと「噂は本当なんだ」と思ってしまうのも無理はありません。

戻らないと言われる理由は、化粧品やマッサージなどで働きかけられる肌の層に限界があるためです。

原因は一人ひとり異なり、複数の要因が絡み合ってたるみを発生させているケースが多いですが、美容医療を行うと改善させられます。

治療の痛みはどのくらいですか?

治療法によって痛みの感じ方は異なります。HIFUは骨に近い部分でズーンと響くような痛み、糸リフトは麻酔をしますが挿入時に少し痛みを感じる場合があります。

多くのクリニックでは、痛みを最小限に抑えるために麻酔クリームや局所麻酔などを使用します。痛みに不安がある方は、カウンセリング時に遠慮なくご相談ください。

効果はいつから実感できますか?

治療法によって効果の現れ方が異なります。糸リフトやヒアルロン酸注入は、施術直後から変化を実感しやすい治療です。

一方、HIFUや高周波治療はコラーゲンの生成を促す治療であるため、施術後1〜3ヶ月かけて徐々に効果が現れ、ピークに達します。即時的な効果と長期的な効果、どちらを重視するかで治療法を選ぶのも一つの方法です。

複数の治療を組み合わせることはできますか?

可能です。たるみの原因は一つではないため、複数の治療を組み合わせる「コンビネーション治療」は非常に効果的です。

例えば、HIFUで土台を引き締め、糸リフトで下垂した脂肪を持ち上げ、ヒアルロン酸でボリュームロスを補うといった方法です。この組み合わせにより、より立体的で自然なリフトアップ効果が期待できます。

カウンセリングの際に、医師が適した組み合わせを提案してくれます。

男性でも治療を受けられますか?

もちろん可能です。近年、美意識の高まりから男性の患者さんも非常に増えています。

男性は女性に比べて皮膚が厚く、骨格もしっかりしているため、男性特有のたるみの特徴に合わせた治療計画を立てることが重要です。

男性の美容医療も行っているクリニックも多いので、気軽に相談してみましょう。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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