鏡を見るたびに、フェイスラインのもたつきや頬のたるみが気になってしまう方も多いのではないでしょうか。
「リフトアップ」に関心はあるものの、どのような治療法があり、自分に何が合うのか分からないと感じる方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、顔のたるみが起こる原因から、美容医療で提供される様々なリフトアップ治療の種類、それぞれの効果と特徴、そして後悔しないための選び方まで専門的な観点から分かりやすく解説します。
顔のリフトアップが必要になる「たるみ」の原因
顔の「たるみ」は、多くの方が年齢とともに感じる肌の変化の一つです。
この現象は単に皮膚表面の問題だけでなく、皮膚の奥深く、脂肪や筋肉、骨といった様々な組織の複合的な変化が関係しています。
リフトアップ治療を検討する前に、まずはなぜたるみが進行するのか、その根本的な原因を確認しておきましょう。
加齢によるコラーゲン・エラスチンの減少
肌のハリや弾力を支えているのは、真皮層に存在するコラーゲンやエラスチンといった線維状のタンパク質です。
これらは皮膚の構造を維持する「バネ」や「ゴム」のような役割を担っています。
しかし、20代をピークにこれらの生成能力は徐々に低下し、質も変化していきます。
この土台となる組織が減少・変性すると皮膚が重力に抗う力を失い、下方向へと垂れ下がってしまいます。これがたるみの最も基本的な成り立ちです。
紫外線による光老化の影響
紫外線は肌の老化を加速させる最大の外的要因であり、「光老化」と呼ばれます。
紫外線のうちUV-A波は皮膚の深い真皮層まで到達し、ハリを保つために重要なコラーゲンやエラスチンを破壊、または変性させます。
長年にわたり紫外線を浴び続けると肌の弾力が失われ、たるみやシワが深刻化します。
肌の老化の80%は光老化が原因と言われ、日々の紫外線対策がいかに重要であるかが分かります。
たるみの原因となる生活習慣
習慣のタイプ | 具体的な内容 | 肌への影響 |
---|---|---|
表情の癖 | 口角が下がっている、眉間にシワを寄せる | 特定の筋肉の緊張と他の筋肉の弛緩を招く |
姿勢 | 猫背、スマートフォンの長時間利用 | 首や顔周りの血行不良、リンパの滞りを引き起こす |
食生活 | 栄養の偏り、糖質の過剰摂取 | 肌細胞の再生能力低下や糖化による弾力低下 |
生活習慣と表情の癖
無意識に行っている生活習慣や癖も、たるみを助長する一因です。
例えば、猫背や頬杖をつく姿勢は顔の片側に不必要な圧力をかけ、歪みやたるみにつながります。
また、スマートフォンの長時間利用による下向きの姿勢は、首のシワや二重あごの原因です。
食事の際に片側だけで噛む癖も、顔の筋肉バランスを崩し、左右非対称のたるみにつながるケースがあります。
急激な体重変動
短期間で大幅なダイエットを行うと、体脂肪とともに顔の脂肪も急激に減少します。
このとき、脂肪が減ったスペースに皮膚が追いつけず皮膚が余ってしまい、たるみとして現れます。風船が一度大きく膨らんでからしぼむとシワシワになるのと似ています。
健康的な肌を保つためには、過度な食事制限による急激な体重減少は避け、計画的な体重管理が重要です。
美容医療におけるリフトアップ治療の分類
美容医療が提供するリフトアップ治療は、一つではありません。
たるみの原因や進行度、患者さんの希望する効果、許容できるダウンタイム(回復期間)に応じて様々な選択肢が存在します。
ここでは、リフトアップ治療を大きく4つのカテゴリーに分けて、それぞれの基本的な考え方と特徴を紹介します。
切るリフトアップ(外科手術)
フェイスリフトに代表される外科手術です。
耳の前後などを切開し、皮膚だけでなくその下にあるSMAS(スマス)筋膜という組織からしっかりと引き上げ、余分な皮膚を切除します。
たるみに対する効果を最も実感しやすく、持続期間も長いのが特徴です。
しかし、体への負担が大きく、ダウンタイムも他の治療に比べて長くなる傾向があります。
糸リフト(スレッドリフト)
「コグ」と呼ばれるトゲの付いた特殊な糸を皮下に挿入し、そのコグを組織に引っ掛けて物理的にたるみを引き上げる治療です。
切開を伴わないためダウンタイムが短く、手軽に受けられる点が魅力です。
また、糸が吸収される過程でコラーゲン生成が促進され、肌のハリ感アップも期待できます。
照射系リフト(HIFU・高周波)
高密度焦点式超音波(HIFU)や高周波(RF)といったエネルギーを皮膚に照射し、その熱作用によってリフトアップ効果を得る治療法です。
皮膚の土台となるSMAS筋膜や真皮層に熱を加えて収縮させ、即時的な引き締め効果をもたらします。
さらに、創傷治癒の働きで長期的にコラーゲン生成が促され、肌のハリや弾力が改善します。
注入治療(ヒアルロン酸・ボトックス)
ヒアルロン酸やボトックスを注入して顔のバランスを整え、リフトアップを図る方法です。
ヒアルロン酸は、こめかみや頬などの加齢でボリュームが失われた部分を補い、間接的にリフトアップ効果を生み出します。
一方、ボトックスは下に引っ張る筋肉の働きを弱めて、相対的に引き上げる筋肉の働きを強め、フェイスラインをシャープに見せます。
主なリフトアップ治療のカテゴリー
治療カテゴリー | 主な治療法 | アプローチの概要 |
---|---|---|
切るリフトアップ | フェイスリフト | 余分な皮膚を切除し、SMAS筋膜を引き上げる |
糸リフト | スレッドリフト | コグ付きの糸を挿入し、皮下組織を物理的に引き上げる |
照射系リフト | HIFU、高周波(RF) | 熱エネルギーで皮下組織を収縮させ、コラーゲン生成を促す |
注入治療 | ヒアルロン酸、ボトックス | ボリュームを補い、または筋肉の働きを調整してリフトアップを図る |
【照射治療】HIFU(ハイフ)と高周波(RF)の違い
切らないリフトアップ治療として人気なのがHIFUと高周波です。
どちらも熱エネルギーを用いる点は共通していますが、作用する深さや得意とする効果が異なります。
この違いを理解すると、ご自身の悩みにどちらがより適しているかを判断する助けになります。
HIFU(高周波焦点式超音波)の作用
HIFUは超音波エネルギーをレンズで集光するように、皮膚の特定の深さ(主にSMAS筋膜や皮下脂肪層)に点状の熱ダメージを与えます。
虫眼鏡で太陽光を集めて紙を焦がすイメージに近いです。
SMAS筋膜が熱で収縮するため、土台からグッと引き上げるようなリフトアップ効果が生まれます。
フェイスラインのもたつきなど、深い層からのたるみ改善に向いています。
高周波(RF)治療の作用
高周波は皮膚の比較的浅い層(真皮層〜皮下脂肪層上部)に対して、広範囲にわたって均一に熱を加える治療です。
HIFUが「点」で働きかけるのに対し、高周波は「面」で加熱するイメージです。
この熱によりコラーゲン線維が収縮し、即時的な引き締め効果(タイトニング)が得られます。
皮膚表面のハリ感アップや、小じわの改善、肌質の向上を得意とします。
HIFUと高周波の作用比較
項目 | HIFU(ハイフ) | 高周波(RF) |
---|---|---|
作用する深さ | 深い(SMAS筋膜、皮下脂肪層) | 浅い(真皮層、皮下脂肪層浅層) |
熱の加え方 | 点的(ピンポイントに高温) | 面的(広範囲に均一) |
得意な効果 | リフトアップ(引き上げ) | タイトニング(引き締め)、肌質改善 |
どちらの治療が向いているか
フェイスラインの崩れや頬全体のたるみなど、グッと引き上げたいという要望が強い場合は、SMAS筋膜に直接働きかけられるHIFUが第一選択肢になるケースが多いです。
一方で、皮膚表面のゆるみや毛穴の開き、肌のハリ不足が気になるときは、高周波治療が適しています。
もちろん両者を組み合わせながら、皮膚の浅い層から深い層まで総合的な若返りを図るのも有効な手段です。
【注入治療】ヒアルロン酸とボトックスによる方法
注入治療は、メスや機械を使わずに注射のみでリフトアップを目指す方法です。
特にヒアルロン酸とボトックスは、それぞれ異なる働きでたるみに働きかけ、自然な若返りを実現します。
短時間で施術が完了し、ダウンタイムもほとんどないため多くの方に選ばれています。
ヒアルロン酸リフトの考え方
ヒアルロン酸によるリフトアップは、単にへこんだ部分を埋めるだけではありません。「ヒアルロン酸リフト」という考え方では、顔の骨格や靭帯に着目します。
加齢によって失われた骨格の土台や、皮膚を支える靭帯(リガメント)の根本部分に硬めのヒアルロン酸を注入し、テントの支柱のように組織を内側から持ち上げます。
この方法により顔全体の構造が再構築され、自然なリフトアップ効果が生まれます。
ボトックスリフトの働き
ボトックス(ボツリヌストキシン製剤)は、筋肉の働きを一時的に弱める作用があります。
顔には表情を作る「表情筋」があり、上方向に引き上げる筋肉と、下方向に引き下げる筋肉がバランスを取り合っています。
ボトックスリフトでは首の広頚筋や口角下制筋など、顔を下に引っ張る筋肉の働きを弱めます。
これによって相対的に引き上げる筋肉の作用が優位になり、フェイスラインがすっきりとリフトアップするのです。
注入治療の主な適用部位
治療法 | 主な注入部位 | 期待される効果 |
---|---|---|
ヒアルロン酸リフト | こめかみ、頬、顎 | ボリューム補充による間接的なリフトアップ |
ボトックスリフト | フェイスライン、首、口角 | 筋肉のバランス調整による直接的なリフトアップ |
組み合わせ治療 | 顔全体 | 構造の再構築と筋肉の調整による相乗効果 |
注入治療の組み合わせ
ヒアルロン酸とボトックスはそれぞれ作用する場所が違うため、組み合わせるとよりリフトアップ効果を期待できます。
例えばヒアルロン酸で頬の位置を高くして土台を作り、ボトックスでフェイスラインをシャープにする、といった複合的な働きかけが可能です。
医師が顔全体のバランスを診断し、適した注入計画を立てると満足のいく結果につながります。
【糸リフト】スレッドリフトの種類と特徴
糸リフト(スレッドリフト)は、メスを使わずに物理的にたるみを引き上げられる人気の治療法です。
使用する糸の種類は多岐にわたり、素材や形状によって効果の現れ方や持続期間が異なります。
どのような種類の糸があるのかを確認し、自分の目的に合ったものを選ぶことが重要です。
溶ける糸と溶けない糸
現在主流となっているのは「溶ける糸」です。
PDO(ポリジオキサノン)やPCL(ポリカプロラクトン)、PLLA(ポリ乳酸)といった、もともと外科手術の縫合糸として使われてきた安全性の高い素材でできています。
これらの糸は数ヶ月から2年程度で体内に吸収されますが、その過程で糸の周囲にコラーゲン生成を促すため、肌のハリや弾力アップという二次的な効果も得られます。
一方、「溶けない糸」は長期間効果が持続しますが、異物として体内に残り続けるため、感染のリスクや将来的な修正の難しさから近年では使用される機会が減っています。
糸の形状(コグ)による違い
リフトアップ効果の要となるのが、糸についている「コグ」と呼ばれるトゲ(突起)です。このコグが皮下組織にしっかりと引っかかり、たるみを強力に引き上げます。
コグの形状は、カッティングタイプやモールディングタイプなど様々で、その密度や角度によって引き上げ力や持続性が変わってきます。
医師はたるみの状態や皮膚の厚みに合わせて、適した形状の糸を選択します。
主な溶ける糸の素材と特徴
素材 | 特徴 | 吸収までの期間(目安) |
---|---|---|
PDO | 柔軟性に優れ、広く使用される | 約6ヶ月〜1年 |
PCL | 非常にしなやかで持続性が高い | 約2年〜3年 |
PLLA | 硬さがあり、コラーゲン生成能力が高い | 約1年半〜2年 |
期待できる効果と持続期間
糸リフトに期待できる主な効果は、フェイスラインの引き上げ、ほうれい線やマリオネットラインの改善、頬の位置を高く見せることなどです。
効果の持続期間は使用する糸の種類や本数、個人の体質によって異なりますが、一般的には1年から2年程度が目安です。
効果を維持するためには、定期的に治療を受けると良いでしょう。
【外科手術】フェイスリフトの実際
フェイスリフトは、リフトアップ治療の中で最も根本的で効果を実感しやすい方法です。
加齢によってたるんだ皮膚とその下にあるSMAS筋膜を同時に引き上げて、たるみを解消し、若々しい印象を取り戻します。
効果を実感しやすい分、体への負担も考慮する必要があるため、手術を受ける前には十分な理解と準備が大切です。
手術の方法と切開範囲
一般的なフェイスリフトでは、耳の前から耳の後ろ、髪の生え際に沿って皮膚を切開します。
そこから皮膚を剥離し、たるみの根源であるSMAS筋膜を露出させ、これを引き上げて固定します。
その後、余分な皮膚を切除して丁寧に縫合します。切開範囲は、引き上げる範囲や程度によって調整します。
傷跡は髪の生え際や耳のシワに隠れるようにデザインされるため、時間とともにほとんど目立たなくなります。
フェイスリフトの効果とダウンタイム
項目 | 一般的な目安 | 詳細 |
---|---|---|
効果の持続期間 | 5年〜10年 | 効果は半永久的だが、加齢は続くため |
主なダウンタイム | 腫れ、内出血、痛み | 大きな腫れは1〜2週間、完成は3〜6ヶ月 |
社会復帰の目安 | 1〜2週間後 | デスクワークの場合。抜糸は1週間後程度 |
効果の実感しやすさとダウンタイム
フェイスリフトの最大のメリットは、他の治療では得られないほどのリフトアップ効果と、その持続性です。
一度手術を受けると、5〜10歳若返った状態を長く維持できます。
一方で、デメリットはダウンタイムの長さです。術後1〜2週間は、大きな腫れや内出血が見られます。
痛みや違和感も伴いますが、鎮痛剤でコントロール可能です。社会復帰には、少なくとも1週間以上の休みを確保するのが望ましいでしょう。
手術を決断する前に考えること
フェイスリフトは満足度が高いと言われる治療ですが、安易に決断すべきではありません。
手術のリスクやダウンタイム中の生活、費用など全てを総合的に検討する必要があります。
また、最も重要なのは医師との信頼関係です。自分の希望を正確に伝え、医師からの説明に納得できるか、美的センスが合うかなどをカウンセリングでじっくりと見極めるのが、後悔しない手術への第一歩です。
見た目の変化だけではない|リフトアップによる心理的効果
リフトアップ治療を希望する動機は、単に「若く見られたい」という外見上の願望だけにとどまりません。
たるみが改善されて得られる内面的な変化、つまり心理的な効果も、治療の満足度を大きく左右する重要な要素です。
自信を取り戻し、気持ちが前向きになる
顔のたるみは、自分でも気づかないうちに自己評価を下げてしまう場合があります。
「老けて見える」「疲れて見える」といったネガティブな自己認識が、人と会うのを億劫にさせたり、写真に写るのを避けたりする行動につながります。
リフトアップによって見た目がすっきりと若々しい印象になると、そうしたコンプレックスから解放されます。
鏡を見るのが楽しくなり、自分に自信が持てるようになると自然と表情が明るくなり、外出やおしゃれなど様々な活動に意欲的になれるでしょう。
「疲れている?」と言われなくなるストレスからの解放
自分では元気なつもりでも、頬が下がり、口角が下がっていると周囲から「疲れているの?」「何かあった?」と心配される機会が増えます。
そのたびに否定するのは、思いのほか精神的なストレスになるものです。リフトアップ治療で、元気で明るい本来の表情を取り戻すと、こうした他者からの誤解や不要な気遣いから解放されます。
他人の評価に左右されず、自分らしくいられると心の平穏につながります。
エイジングを肯定的に捉えるきっかけに
年齢を重ねるのは誰にも止められません。しかし、エイジングに対する向き合い方は変えられます。
リフトアップ治療は時間を巻き戻す魔法ではありませんが、加齢による変化を緩やかにし、上手に付き合っていくための一つの手段です。
見た目の印象が改善すると、年齢を重ねることへの過度な恐怖や不安が和らぎ、「今の自分が一番好き」と思えるようになる方も多いです。
自分に合ったリフトアップ治療の選び方
数あるリフトアップ治療の中から、自分にとって一番良い選択をするためには、いくつかの基準を持って検討することが大切です。
ここでは、後悔しない治療選びのために、考慮すべきポイントを具体的に見ていきましょう。
たるみの進行度で選ぶ
自分のたるみがどの段階にあるのかを客観的に知ることが、治療法を選択する上での出発点です。
たるみの進行度と推奨される治療
たるみの段階 | 主な状態 | 推奨される治療法 |
---|---|---|
初期段階 | 肌のハリ不足、毛穴の開き、軽いほうれい線 | 照射治療(高周波)、注入治療 |
中期段階 | フェイスラインのもたつき、マリオネットライン | 照射治療(HIFU)、糸リフト |
重度段階 | 頬全体のたるみ、深いシワ、首のたるみ | フェイスリフト(外科手術)、糸リフト |
ダウンタイムの許容度で選ぶ
仕事や家庭の事情で、どのくらいの期間なら休みを取れるか、または人に会わずに過ごせるかを考えるのも重要です。
ダウンタイムがほとんどない治療から、数週間の回復期間を要するものまで様々です。
治療法別のダウンタイム比較
治療法 | ダウンタイムの目安 | 主な症状 |
---|---|---|
注入治療 | ほぼ無し〜数日 | 内出血、軽い腫れ |
照射治療 | ほぼ無し〜数日 | 赤み、筋肉痛のような鈍痛 |
糸リフト | 数日〜2週間 | 腫れ、痛み、内出血、ひきつれ感 |
フェイスリフト | 2週間〜1ヶ月以上 | 大きな腫れ、内出血、痛み、知覚の鈍さ |
期待する効果と持続期間で選ぶ
どのくらいの変化を望むか、そしてその効果がどのくらい続いてほしいかも重要な判断基準です。
マイルドな変化を望むのか、それとも劇的な変化を望むのか、一度の治療で長く効果を維持したいのか、メンテナンスとして定期的に受けたいのか、といった希望を明確にし、医師に伝えましょう。
信頼できるクリニック選びのポイント
最終的に治療の成否を分けるのは、どの治療法を選ぶかだけでなく、「誰に」治療を任せるかです。
以下の点を参考に、信頼できるクリニック、医師を見極めましょう。
- カウンセリングが丁寧で、時間をかけて話を聞いてくれるか
- メリットだけでなく、リスクやデメリットも正直に説明してくれるか
- 医師の症例数や経験が豊富か
- 料金体系が明確で、追加費用の説明があるか
よくある質問
顔のリフトアップにはHIFUや糸リフト、注入療法やフェイスリフトといった種類があり、選ぶ施術によって仕上がりも異なります。
無料でカウンセリングを行うクリニックが多いので、気になる方はいちど足を運んでみましょう。複数のクリニックで話を聞いて、比較検討するのも良い方法です。
- リフトアップ治療は痛いですか?
-
治療によって痛みの程度は異なります。注入治療や糸リフトでは麻酔クリームや局所麻酔を使用するため、痛みを最小限に抑えられます。
HIFUなどの照射治療では、チクチクとした熱感や骨に響くような痛みを感じるときがありますが、多くの場合は我慢できる範囲です。
フェイスリフトは全身麻酔や静脈麻酔で行うため、手術中に痛みを感じることはありません。術後の痛みは鎮痛剤で管理します。
- 効果はいつから実感できますか?
-
効果の現れ方も治療法によります。ヒアルロン酸注入や糸リフトは、施術直後から変化を実感しやすい治療です。
HIFUや高周波は施術直後の引き締め効果に加え、コラーゲンが増える2〜3ヶ月後に最も効果が高まります。
フェイスリフトは大きな腫れが引く1ヶ月後くらいから効果が分かりやすくなり、半年ほどかけて徐々に完成していきます。
- リフトアップ治療に年齢制限はありますか?
-
明確な年齢制限はありません。たるみが気になり始めた20代後半〜30代の方が予防的に照射治療を受けるときもありますし、40代〜60代以上の方は本格的なたるみ改善のために様々な治療を受けられます。
重要なのは実年齢よりも、肌やたるみの状態です。カウンセリングでは医師が状態を診察し、その方に適した治療を提案します。
- 治療後、気をつけることはありますか?
-
治療後の注意点は、選択した治療法によって大きく異なります。
一般的には、血行が良くなる長時間の入浴やサウナ、激しい運動や飲酒などは、数日から1週間程度控えるよう指示されるケースが多いです。
また、施術部位への強いマッサージや刺激も避ける必要があります。
フェイスリフトのような外科手術後は、より厳密なアフターケアが必要です。詳細は担当医の指示に従いましょう。
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