ヒアルロン酸リフトで顔全体のたるみを改善!効果と持続性について

ヒアルロン酸リフトで顔全体のたるみを改善!効果と持続性について

鏡を見るたびに気になるフェイスラインのゆるみや、深くなるほうれい線に「年齢のせい」と諦めてしまう方も多いです。

ヒアルロン酸リフトは顔の特定の部分に注入する従来の治療とは異なり、顔全体の構造を立体的に捉え、たるみの根本原因に働きかける治療法です。

この記事では、ヒアルロン酸リフトがなぜ顔全体の印象を若々しく変えることができるのか、その効果と持続性、そして治療を受ける前に知っておきたい注意点まで詳しく解説します。

目次

ヒアルロン酸リフトとは?基本的な知識

ヒアルロン酸リフトは、近年注目を集めるたるみ治療の一つです。単にしわの溝を埋めるだけでなく、顔全体のバランスを整え、自然なリフトアップを目指します。

まずは、その基本的な考え方と従来の注入法との違いを理解しましょう。

ヒアルロン酸リフトの基本的な考え方

ヒアルロン酸リフトの根底にあるのは、顔の老化が皮膚だけでなく、骨や脂肪、靭帯といった土台部分の変化によって引き起こされるという解剖学的な理解です。

加齢により減少した骨のボリュームを補ったり、下垂した脂肪を支える靭帯を補強したりするポイントにヒアルロン酸を注入します。

この方法により顔全体の構造が再構築され、皮膚が自然に持ち上がり、たるみが改善するのです。

通常のヒアルロン酸注入との違い

従来のヒアルロン酸注入は、ほうれい線やマリオネットラインなど特定のしわや溝に直接注入し、その部分を浅くするのが主な目的でした。

一方、ヒアルロン酸リフトは、たるみの原因となっている顔の奥深くの構造に働きかけます。

顔を立体的に持ち上げるため、より自然で全体的な若返り効果を期待できます。

ヒアルロン酸リフトと従来の注入法の比較

項目ヒアルロン酸リフト従来のヒアルロン酸注入
主な目的顔全体の構造的なリフトアップ特定のしわや溝を埋める
注入部位骨の上、靭帯の基部など土台部分しわの直下など皮膚の浅い層
期待できる効果全体的なたるみ改善、自然な若返り局所的なしわの改善

なぜ顔全体のたるみに働きかけられるのか

顔は一枚の布のようなもので、一か所がゆるむと全体に影響が及びます。ヒアルロン酸リフトは、顔を支える重要な「柱」となる部分を的確に補強します。

例えば、こめかみや頬骨、あごのラインといったキーポイントに注入すると、顔全体の皮膚がテントのように引き上げられます。

この考え方に基づき、一点だけでなく複数のポイントから働きかけるため、顔全体のたるみを総合的に改善することが可能なのです。

ヒアルロン酸リフトによる顔全体の改善効果

ヒアルロン酸リフトは、顔の様々な悩みに対応できる治療法です。

フェイスラインのもたつきから、気になるしわ、肌質の改善まで多岐にわたる効果が期待できます。

フェイスラインの引き締め

加齢とともにぼやけてくるフェイスラインは、多くの人が抱える悩みです。

ヒアルロン酸リフトでは、頬の位置を高くしたり、あごのラインをシャープに整えたりして、下顔面のたるみを引き上げます。

これにより、すっきりと引き締まった若々しい輪郭を取り戻す助けとなります。

ほうれい線やマリオネットラインの軽減

ほうれい線やマリオネットラインは、頬の脂肪が下垂するのが主な原因です。

ヒアルロン酸リフトはこれらのしわに直接注入するのではなく、原因である頬のたるみをリフトアップして改善します。

根本原因に働きかけるため、表情が不自然になることなく、しわが目立ちにくくなります。

ゴルゴラインや目の下のくぼみ改善

目の下から頬にかけて斜めに入るゴルゴラインや、目の下のくぼみは、疲れた印象や老けた印象を与えます。皮下脂肪の減少や、皮膚を支える靭帯のゆるみが原因です。

ヒアルロン酸リフトで頬の高い位置にボリュームを補うと皮膚が持ち上がり、これらの影や線が自然に改善されます。

ヒアルロン酸リフトによる改善が期待できる悩み

部位悩みアプローチ
中顔面ゴルゴライン、目の下のくぼみ、ほうれい線頬骨周辺に注入し、頬全体を持ち上げる
下顔面フェイスラインのもたつき、マリオネットラインあごのラインや頬の下垂を支えるポイントに注入
顔全体肌のハリ低下、小じわ皮膚の伸展によりコラーゲン産生を促す

肌のハリと潤いの向上

ヒアルロン酸は、それ自体が非常に高い保水力を持つ成分です。

皮膚の土台となる部分に注入すると、内側から肌組織を押し上げ、物理的なリフトアップ効果を得られます。

さらに、注入されたヒアルロン酸が皮膚を伸展させる刺激となり、線維芽細胞が活性化し、コラーゲンやエラスチンの産生を促す効果も報告されています。

これによって肌自体のハリや弾力、潤いが向上し、キメの整った若々しい肌質へと導きます。

効果の持続期間と適切な治療間隔

ヒアルロン酸リフトの効果を最大限に享受し、維持するためには、効果の発現時期や持続期間、そして適切な治療間隔を理解しておきましょう。

効果はいつから現れるのか

ヒアルロン酸リフトの効果は、施術直後から実感できます。注入されたヒアルロン酸が物理的に組織を支え、リフトアップするためです。

ただし、施術直後は注入部位に若干の腫れやむくみが生じる場合があります。

腫れやむくみの症状が落ち着き、ヒアルロン酸が組織になじむと、1〜2週間後にはより自然で安定した効果が現れます。

効果の持続期間の目安

効果の持続期間は、使用するヒアルロン酸製剤の種類や注入部位、注入量や個人の体質(代謝の速さなど)によって異なりますが、一般的には1年から2年程度が目安です。

リフトアップを目的とする場合、硬さや形成力のあるヒアルロン酸製剤を使用するケースが多く、比較的長期間にわたり体内に留まります。

持続性を高めるためのポイント

ヒアルロン酸リフトの効果を長く維持するためには、いくつかのポイントがあります。

まず、医師の指示に従い、適切なアフターケアを行うことが大切です。また、紫外線対策や保湿といった日々のスキンケアも、肌の健康を保ち、効果の持続を助けます。

さらに、定期的なメンテナンス治療を受けると効果が完全になくなる前に補強でき、良好な状態を維持しやすくなります。

効果の持続期間に影響する主な要因

要因内容
ヒアルロン酸製剤製剤の硬さや架橋技術により分解速度が異なる
注入技術と量適切な層に十分な量を注入することが持続につながる
個人の体質・生活習慣代謝の速さ、喫煙、過度な運動などが影響する場合がある

推奨される治療の頻度

理想的な状態を維持するためには、効果が薄れてきたと感じる前、例えば1年〜1年半ごとに追加の治療を検討するのがおすすめです。

完全に効果が失われてから再度治療を行うよりも、少量ずつ定期的にメンテナンスするほうがより自然な状態をキープしやすく、結果的に長期的な満足度も高まります。

医師と相談しながら、個々の状態に合わせた治療計画を立てましょう。

たるみの根本原因|年齢だけではない顔の変化

多くの方が「たるみは年齢のせい」と考えていますが、その背景には皮膚の下で起こっている複雑な構造的変化があります。

ヒアルロン酸リフトがなぜ効果的なのかを深く理解するために、たるみを引き起こす3つの大きな要因、「骨」「脂肪」「靭帯」の変化について見ていきましょう。

骨格の変化とたるみの関係

顔の土台である骨(顔面骨)は加齢とともに萎縮し、形が変化します。特に、目の周りの骨(眼窩)は拡大し、頬骨やあごの骨は後退します。

骨という基礎が小さくなると、その上の皮膚や脂肪は支えを失い、余ってしまいます。この皮膚のたるみが、顔全体のゆるみやしわとして現れるのです。

ヒアルロン酸リフトでは、この失われた骨のボリュームを補うように注入して土台から顔を再構築します。

皮下脂肪の移動とボリュームロス

顔の皮下脂肪は若い頃は適切な位置にありますが、加齢とともに減少し、重力によって下方へ移動します。

例えば、こめかみや頬の脂肪は減る一方で、口元やフェイスラインには脂肪がたまりやすくなります。

この脂肪の分布の変化が、頬のこけやほうれい線、フェイスラインのもたつきといった特徴的な老化サインを生み出すのです。

ヒアルロン酸リフトは失われた部分のボリュームを回復させ、脂肪を本来の位置に引き上げる手助けをします。

靭帯のゆるみが引き起こす顔貌の変化

顔には、皮膚や脂肪を骨に固定する「リガメント(支持靭帯)」という強固な線維組織が存在します。この靭帯が、顔の組織を適切な位置に保つアンカーの役割を果たしています。

しかし、加齢によってこの靭帯も伸びてゆるんできます。アンカーがゆるむと、その上の脂肪や皮膚は雪崩のように下垂し、たるみが一気に進行します。

ヒアルロン酸リフトでは、この靭帯の根元を補強するように注入し、ゆるんだ組織を再び引き締めます。

あなたのたるみタイプは?解剖学的要因から見るアプローチ

たるみの根本原因主なサインヒアルロン酸リフトでのアプローチ
骨の萎縮目の周りのくぼみ、顔全体の平坦化骨が萎縮した部分(こめかみ、頬骨など)のボリュームを補う
脂肪の移動・減少頬のこけ、ゴルゴライン、ほうれい線減少した脂肪を補い、下垂した脂肪をリフトアップする
靭帯のゆるみフェイスラインの崩れ、マリオネットライン靭帯の基部を補強し、組織の支持力を回復させる

ヒアルロン酸リフトの施術の流れ

安心して施術を受けるためには、どのような手順で治療が進むのかを事前に知っておくことが大切です。

ここでは、カウンセリングからアフターケアまでの一般的な流れを説明します。

カウンセリングの重要性

最初に行われるのが、医師によるカウンセリングです。この場で、ご自身の悩みや希望を詳しく伝えてください。

医師が顔全体のバランスや骨格、たるみの状態を専門的な視点で診察し、ヒアルロン酸リフトが適しているかどうかを判断します。

疑問や不安な点があれば、遠慮なく質問しましょう。信頼できる医師と十分に話し合うことが、満足のいく結果への第一歩です。

治療計画の立案とデザイン

カウンセリングの内容と診察結果に基づき、具体的な治療計画を立てます。どの部位に、どの種類のヒアルロン酸を、どれくらいの量注入するのかを決定します。

効果的かつ自然な仕上がりを実現するため、医師は解剖学的な知識を基に、注入ポイントを顔にマーキング(デザイン)します。

このデザインの精度が、治療結果を大きく左右します。

実際の注入と所要時間

施術部位を消毒した後、デザインに沿ってヒアルロン酸を慎重に注入していきます。

痛みを軽減するために、注入部位を冷やしたり、麻酔クリームを使用したりするのが一般的です。

ヒアルロン酸製剤自体に麻酔薬が含まれているものも多くあります。施術時間は注入範囲にもよりますが、およそ30分から60分程度です。

  1. カウンセリング
  2. デザイン(マーキング)
  3. 麻酔・消毒
  4. ヒアルロン酸注入
  5. アフターケア説明

施術後の確認とアフターケア

注入後、鏡で仕上がりを確認します。さらに、施術後の過ごし方や注意点について、医師や看護師から詳しい説明を受けます。

ダウンタイムを最小限に抑えて効果を最大限に引き出すために、指示されたアフターケアをきちんと守りましょう。

施術前に知っておきたいダウンタイムと注意点

ヒアルロン酸リフトは外科手術に比べて体への負担が少ない治療ですが、全くダウンタイムがないわけではありません。

施術後の一般的な症状や過ごし方、リスクについて正しく理解しておきましょう。

ダウンタイムの症状と期間

施術後には、以下のような症状が現れる場合があります。これらは通常、数日から1週間程度で自然に軽快しますが、個人差があります。

施術後の主なダウンタイム症状

症状期間の目安対処法
腫れ・むくみ2日~1週間程度施術後24~48時間は冷やすと症状が和らぎやすい
赤み1日~3日程度ほとんどの場合、自然に消失する
内出血1~2週間程度メイクでカバー可能。時間とともに黄色っぽくなり消えていく

施術当日の過ごし方

施術当日は、血行が良くなる活動を避けることが推奨されます。

長時間の入浴やサウナ、激しい運動や過度の飲酒は、腫れや内出血を助長する可能性があるため控えましょう。

シャワーは当日から可能ですが、注入部位を強くこすらないように注意してください。

  • 激しい運動
  • 過度の飲酒
  • 長時間の入浴、サウナ

施術後のメイクや洗顔

メイクや洗顔は、施術当日から可能です。ただし、注入部位に強い圧力をかけたり、マッサージしたりするのは避けてください。

施術後1〜2週間は、顔のマッサージやエステなど、強い刺激が加わる施術も控えるのが賢明です。

ヒアルロン酸が組織になじむまでの大切な期間ですので、優しく扱うように心がけましょう。

副作用とリスクについて

ヒアルロン酸リフトは安全性の高い治療ですが、医療行為である以上、リスクがゼロではありません。

ごく稀に、アレルギー反応や感染、血流障害といった重篤な副作用が起こる可能性があります。

これらのリスクを最小限に抑えるためには、解剖学を熟知し、経験豊富な医師のもとで治療を受けることが何よりも重要です。

万が一、施術後に強い痛みや皮膚の色の変化など、異常を感じたときはすぐにクリニックに連絡してください。

ヒアルロン酸リフトの費用相場

ヒアルロン酸リフトの費用は、自由診療のためクリニックによって異なります。

注入量による費用の違い

最も大きく費用に影響するのは、ヒアルロン酸の注入量です。顔全体のたるみを改善するためには、ある程度の量が必要になります。

一般的に、ヒアルロン酸は1本(1cc)単位で料金が設定されており、リフトアップ目的では数本使用するケースが多いです。

カウンセリングの際に、自分の状態にはどれくらいの量が必要で、総額がいくらになるのかを必ず確認しましょう。

クリニック選びと費用の関係

費用はクリニックの技術力や使用する製剤、立地などによっても変動します。

極端に安い料金を提示している場合は、経験の浅い医師が担当したり、質の低い製剤を使用していたりする可能性も考えられます。

価格だけで選ぶのではなく、医師の実績やカウンセリングの丁寧さ、クリニックの信頼性などを総合的に判断することが後悔しないための鍵です。

使用するヒアルロン酸製剤の種類と価格

ヒアルロン酸には様々なメーカーの製品があり、それぞれ硬さや持続性、価格が異なります。

リフトアップには、組織をしっかりと支えられる、硬さ(弾性)と形を保つ力(凝集性)に優れた製剤が用いられます。

高品質な製剤は価格も高くなる傾向がありますが、その分、持続性や仕上がりの自然さにおいて優れているものが多いです。

代表的なヒアルロン酸製剤の例

製剤シリーズ名主な特徴適した用途
ジュビダームビスタ®︎VYCROSS®技術により、持続性と成形性に優れるリフトアップ、深いしわ、ボリュームアップ
レスチレン®︎世界的に長い歴史と実績を持つ製剤リフトアップ、輪郭形成、しわ
ベロテロ®︎皮膚へのなじみが良く、自然な仕上がりが特徴ボリュームアップ、細かいしわ

他のたるみ治療との比較

たるみ治療には、ヒアルロン酸リフト以外にも様々な選択肢があります。それぞれの治療法の特徴を確認し、自分の希望や生活スタイルに合ったものを選びましょう。

ここでは、代表的な「糸リフト」「HIFU」「外科手術」との違いを比較します。

糸リフト(スレッドリフト)との違い

糸リフトは、コグ(とげ)の付いた特殊な糸を皮下に挿入し、物理的に組織を引き上げる治療です。

直接的な引き上げ効果が実感しやすいのが特徴ですが、ヒアルロン酸のようにボリュームを補うことはできません。

頬のこけなど、ボリュームロスがたるみの主因である場合は、ヒアルロン酸リフトの方が適している場合があります。

ただ、両者を組み合わせると、より効果を実感しやすいです。

HIFU(ハイフ)との違い

HIFU(高密度焦点式超音波)は、超音波の熱エネルギーをSMAS(筋膜)に照射し、熱凝固させて組織を引き締める治療です。皮膚のタイトニングや引き締め効果に優れています。

一方、ヒアルロン酸リフトはボリュームを補い、立体的に顔を構築する治療です。

HIFUで全体を引き締め、ヒアルロン酸リフトで形を整えるといったコンビネーション治療も人気があります。

外科手術(フェイスリフト)との違い

外科手術であるフェイスリフトは、余分な皮膚を切除してSMASを引き上げるため、たるみ改善効果が最も期待でき、持続期間も長いのが最大のメリットです。

しかし、切開を伴うためダウンタイムが長く、傷跡が残るリスクもあります。

ヒアルロン酸リフトは切開をせずにリフトアップが可能で、ダウンタイムが短い点が大きな違いです。

中等度までのたるみであれば、まずはヒアルロン酸リフトのような非外科的治療から検討する方が多いです。

たるみ治療法の比較

治療法主な目的ダウンタイム
ヒアルロン酸リフトボリューム補充・リフトアップ短い(数日~1週間)
糸リフト組織の引き上げやや短い(1~2週間)
HIFU組織の引き締めほとんどない
外科手術余剰皮膚の切除・SMASの引き上げ長い(数週間~数ヶ月)

よくある質問(Q&A)

顔のたるみは、多くの女性の悩みとなる変化の一つです。

ただ、「加齢のせい」と諦める必要はなく、ヒアルロン酸リフトでたるみを引き上げて若々しい印象を取り戻すこともできます。

ダウンタイムが比較的短く、信頼できるクリニックを選べば自然な仕上がりを目指せますので、検討中の方はクリニックの無料カウンセリングを受けてみると良いでしょう。

痛みはありますか?

痛みの感じ方には個人差がありますが、注入時にチクッとした痛みや、ヒアルロン酸が入ってくる感覚があります。

痛みを最小限にするため施術前には麻酔クリームを使用し、注入部位を十分に冷却します。また、多くのヒアルロン酸製剤には麻酔薬が含まれているため、注入中の痛みはかなり緩和されます。

痛みが心配な方は、カウンセリング時に遠慮なくご相談ください。

施術後に不自然な顔になりませんか?

ヒアルロン酸リフトで不自然な仕上がりになる主な原因は、注入量が過剰であったり、注入箇所が不適切であったりすることです。

経験豊富な医師は顔の解剖学を熟知し、一人ひとりの骨格や表情の癖に合わせて注入量や位置を微調整します。

顔全体のバランスを見ながら、あくまで自然な若返りを目指すため、「いかにも注入した」というような不自然な顔になる心配は少ないでしょう。

アレルギーの心配はありますか?

現在、美容医療で使用されているヒアルロン酸は非動物由来のものが主流であり、アレルギー反応を起こす可能性は非常に低いとされています。

しかし、可能性がゼロではないため、過去にヒアルロン酸でアレルギーを起こした方や、重度のアレルギー体質の方は、事前に医師に申告しましょう。

施術を受けられない人はいますか?

妊娠中・授乳中の方、ヒアルロン酸製剤の成分に対して過敏症の既往歴がある方、出血性疾患のある方、抗凝固剤を内服中の方、治療部位に皮膚疾患や感染症のある方は、安全上の理由から施術を受けられない場合があります。

また、重度のケロイド体質の方も、必ずカウンセリング時に医師に申告してください。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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