切らない小顔整形の種類と効果|顔を小さくする治療法を比較

切らない小顔整形の種類と効果|顔を小さくする治療法を比較

「メスを使わずに顔を小さくしたい」「シャープなフェイスラインに憧れる」という方も多いのではないでしょうか。

切らない小顔整形は、ダウンタイムを抑えながら気になるエラや頬、あご下の脂肪やたるみに働きかけられる美容医療です。

しかし、治療法には多くの種類があり、ご自身の悩みの原因に適したものを選ばないと、期待した効果を得るのは難しいでしょう。

この記事では、顔が大きく見える原因から代表的な切らない小顔治療の種類、それぞれの効果やダウンタイム、費用までを詳しく解説します。

目次

なぜ顔は大きく見えてしまうのか?

顔が大きく見える主な原因は、「脂肪の蓄積」「筋肉の発達」「皮膚のたるみ」「骨格」の4つです。

原因は一つだけでなく、複数の要因が絡み合っているケースも少なくありません。それぞれの原因を詳しく見ていきましょう。

脂肪の蓄積による影響

顔は体の中でも脂肪がつきやすい部位の一つです。特に頬やあご下は脂肪細胞が多く、体重の増加とともに脂肪が蓄積しやすい傾向にあります。

この皮下脂肪が増えると顔全体が丸くふっくらとした印象になり、フェイスラインがぼやけて大きく見えてしまいます。

また、加齢によって皮膚のハリが失われると脂肪の重みを支えきれずに下垂し、二重あごやマリオネットラインの原因にもなります。

顔の大きさに影響する脂肪のタイプ

脂肪のタイプ特徴部位
皮下脂肪皮膚のすぐ下にある脂肪。顔の丸みや二重あごの直接的な原因。頬、あご下、フェイスライン
バッカルファット頬の深い層にある脂肪。多いと顔の下半分が膨らんで見える。頬の奥(口の中から触れる部分)

筋肉の発達と顔の大きさ

顔の大きさには、筋肉の状態も大きく関わっています。下あごの角(エラ)の部分にある「咬筋(こうきん)」という筋肉が必要以上に発達すると、顔の横幅が強調されてエラが張ったように見えます。

咬筋は食事で物を噛むときに使う筋肉ですが、無意識の歯ぎしりや食いしばりの癖があると過剰に緊張し、硬く大きく発達してしまうのです。

この筋肉の張りが、顔を大きく見せる一因となります。

たるみが引き起こす輪郭の変化

年齢を重ねるとともに気になる「たるみ」もフェイスラインを曖昧にし、顔を大きく見せる原因です。

皮膚の真皮層にあるコラーゲンやエラスチンが減少・変性すると、肌はハリと弾力を失います。

さらに、皮膚や脂肪を支えているSMAS筋膜(スマスきんまく)という土台が緩むと、重力に逆らえなくなった皮膚や脂肪が下垂し、フェイスラインのもたつきやほうれい線、マリオネットラインとして現れます。

この輪郭の崩れが、顔の面積を大きく見せてしまうのです。

たるみの進行度と見た目の変化

進行度主な状態見た目の印象
初期肌のハリが低下し、毛穴が目立つ。ほうれい線が気になり始める。疲れた印象、少しぼんやりした輪郭
中期フェイスラインがもたつき始める。マリオネットラインが出現。顔が四角く見える、不機嫌な印象
後期頬がこけ、あご下に脂肪がたまる。全体的に皮膚が下垂。老けた印象、顔が大きく見える

骨格的な要因について

もちろん、生まれつきの骨格も顔の大きさを決定する要素の一つです。頬骨やエラの骨そのものが大きい、あるいは横に張り出している場合、顔の輪郭が大きく見えやすくなります。

美容医療の切らない治療は、主に脂肪・筋肉・たるみに働きかけるものであり、骨格自体は変えられません。

骨格に原因がある場合は骨切り手術などが選択肢となりますが、まずはご自身の顔が大きく見える原因が脂肪や筋肉、たるみによるものではないかを見極めることが大切です。

切らない小顔整形の主な種類

切らない小顔治療は、主に「脂肪」「筋肉」「たるみ」という3つの原因に対して、それぞれ異なる方法で働きかけます。

ご自身の悩みの原因に合った治療法を選ぶと、効果を実感しやすいです。

脂肪に作用する治療

頬やあご下の余分な脂肪が原因で顔が大きく見える場合に有効な治療法です。

薬剤を注入して脂肪細胞を溶解・排出させる「脂肪溶解注射」が代表的です。特定の部位の脂肪をピンポイントで減らせるため、部分痩せに適しています。

筋肉に働きかける治療

エラの筋肉(咬筋)の発達が原因で顔が大きく見える場合に選択します。

筋肉の働きを一時的に弱める作用を持つ「ボツリヌス注射」が一般的です。発達した咬筋を弛緩させてエラの張りを解消し、すっきりとしたフェイスラインを目指します。

たるみを引き締める治療

加齢による皮膚のたるみやSMAS筋膜の緩みが原因でフェイスラインが崩れている場合に効果的です。

高密度の超音波で皮膚の土台から引き締める「HIFU(ハイフ)」や、医療用の糸を挿入して物理的にたるみを引き上げる「糸リフト」などがあります。

切らない小顔治療の分類

アプローチ対象代表的な治療法目的
脂肪脂肪溶解注射部分的な脂肪の減少
筋肉ボツリヌス注射エラの筋肉の縮小
たるみHIFU、糸リフト皮膚と筋膜の引き締め・引き上げ

【脂肪溶解注射】気になる部分の脂肪を減らす

脂肪溶解注射は、メスを使わずに気になる部分の脂肪を減らせる治療法です。

ダイエットでは落としにくい顔の脂肪に直接アプローチできるため、多くのクリニックで導入されています。

脂肪溶解注射の作用

脂肪を溶解する成分を含んだ薬剤を皮下脂肪に直接注入します。注入された薬剤は脂肪細胞の膜を破壊し、脂肪を溶解させます。

溶解された脂肪は、老廃物として体外へ自然に排出されるという仕組みです。

脂肪細胞の数そのものを減らすため、リバウンドしにくいという特徴があります。

期待できる効果と適用部位

フェイスラインのもたつきや二重あご、頬の脂肪や笑ったときに気になる頬の肉(メーラーファット)など、特定の部位のボリュームダウンに効果を発揮します。

顔全体というよりは、「ここの脂肪がなければ…」と感じる部分に適した治療です。

脂肪溶解注射の主な適用部位

適用部位期待できる効果備考
頬(メーラーファット)ふっくらした頬をすっきりさせるほうれい線の改善にも繋がる場合がある
フェイスライン輪郭をシャープに見せるたるみが強い場合は他の治療との併用を検討
あご下(二重あご)すっきりとした首元のラインを作る横顔の印象を大きく変える

治療の流れとダウンタイム

治療は、カウンセリングで注入部位や量を決定した後、冷却や麻酔クリームで痛みを緩和し、極細の針で薬剤を注入します。

治療時間自体は10分程度と短時間です。

ダウンタイムとして、注入部位に腫れや内出血、痛みや熱感などが数日から1週間程度生じる場合があります。

効果は徐々に現れ、多くの場合、複数回の治療を推奨します。

【ボツリヌス注射】エラの張りを解消してシャープな印象へ

ボツリヌス注射は、エラの筋肉(咬筋)の働きを弱めてフェイスラインをすっきりとさせる治療法です。

筋肉の発達によって顔が大きく見える方に特に有効な選択肢となります。

ボツリヌス注射の働き

ボツリヌス注射は、ボツリヌス菌が作り出すタンパク質の一種を有効成分とする薬剤です。

この薬剤には、神経伝達物質であるアセチルコリンの放出を抑制し、筋肉の動きを一時的に麻痺させる作用があります。

エラの咬筋に注入すると過剰に発達した筋肉が弛緩し、徐々に小さくなっていきます(廃用性萎縮)。その結果、エラの張りが解消され、フェイスラインがシャープになります。

エラ張り改善以外の効果

ボツリヌス注射はエラへの効果が有名ですが、その他にも様々な美容効果が期待できます。

例えば、眉間や額、目尻などの表情じわの改善にも広く用いられます。

また、あご先に注入して梅干しじわを解消したり、ガミースマイル(笑った時に歯茎が見えすぎる状態)の改善に応用したりするときもあります。

効果の持続期間と注意点

効果は通常、注入後数日から2週間ほどで現れ始め、3〜6ヶ月程度持続します。効果を維持するためには、定期的な再注入が必要です。

ただし、繰り返し治療を行うと筋肉が小さい状態を保ちやすくなり、持続期間が長くなる傾向があります。

注意点として、妊娠中・授乳中の方は治療を受けられません。

また、注入量が多すぎたり注入部位が不適切だったりすると、表情が硬くなる、うまく笑えなくなるなどのリスクがあるため、経験豊富な医師のもとで治療を受けるのが重要です。

ボツリヌス注射(エラ)の概要

項目内容備考
効果発現注入後数日〜2週間程度徐々に効果が現れる
持続期間約3〜6ヶ月個人差や使用する薬剤による
ダウンタイムほとんどないが、稀に内出血当日からメイクや入浴が可能

【HIFU(ハイフ)】高密度焦点式超音波でリフトアップ

HIFU(ハイフ)は高密度の超音波エネルギーを利用して、皮膚の土台からたるみを引き締める治療法です。

メスを使わずに、肌の深い層にまで働きかけられるのが大きな特徴です。

HIFUがたるみに効く仕組み

HIFUは虫眼鏡で太陽光を集めて紙を焦がす原理と似ています。超音波エネルギーを皮膚内部の一点に集中させて、ピンポイントで高い熱エネルギーを発生させます。

この熱エネルギーによってターゲットとした組織が熱凝固を起こし、タンパク質が収縮します。この収縮作用が、即時的な引き締め効果を生み出します。

さらに、熱損傷を受けた組織を修復しようとする創傷治癒の働きで、長期間にわたってコラーゲンやエラスチンの生成が促進され、肌のハリや弾力が向上します。

SMAS筋膜へのアプローチ

HIFUの最大の特徴は、皮膚の土台である「SMAS筋膜」にまでエネルギーを届けられる点です。

SMAS筋膜は皮膚と筋肉の間にある薄い膜で、顔の皮膚や脂肪を支える重要な役割を担っています。

従来、この層にアプローチするには外科的なフェイスリフト手術しかありませんでした。

HIFUはこのSMAS筋膜に直接熱を加えて引き締められるため、「切らないフェイスリフト」とも呼ばれています。

  • SMAS筋膜の引き締めによるリフトアップ効果
  • 真皮層のコラーゲン生成促進によるハリ・弾力アップ
  • 脂肪層への作用による部分的なボリュームダウン

治療後の経過と効果実感の時期

治療直後から引き締め効果を実感できる方が多いですが、真の効果はコラーゲンが再構築される治療後1〜3ヶ月かけて徐々に現れます。

効果の持続期間は半年から1年程度が目安です。

ダウンタイムはほとんどなく、施術直後からメイクも可能です。人によっては赤みや腫れ、筋肉痛のような痛みが出る場合がありますが数日で治まります。

HIFU治療後の注意点

  • 施術当日の長時間の入浴やサウナ、激しい運動は避ける
  • 治療後の肌は乾燥しやすいため、保湿を十分に行う
  • 紫外線対策を徹底する

【糸リフト】糸を使って物理的にたるみを引き上げる

糸リフト(スレッドリフト)はコグ(トゲ)のついた医療用の特殊な糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚や脂肪を物理的に引き上げる治療法です。

HIFUが「引き締め」を得意とするのに対し、糸リフトは「引き上げ」に優れた効果を発揮します。

糸リフトの種類と特徴

使用する糸の素材や形状によって、様々な種類があります。素材は時間とともに体内に吸収される「溶ける糸」と、吸収されない「溶けない糸」に大別されますが、現在は安全性の観点から「溶ける糸」が主流です。

溶ける糸は、PDO、PCL、PLLAといった素材から作られており、それぞれ持続期間や柔軟性が異なります。

主な溶ける糸の素材と特徴

素材特徴持続期間の目安
PDO柔軟性があり、引き上げ力が強い。最も一般的。約1年〜1年半
PCL非常にしなやかで柔軟性が高い。長期持続型。約2年〜3年
PLLA硬さがあり、強いリフトアップ力を持つ。コラーゲン生成効果が高い。約1年半〜2年

引き上げ効果と肌質の改善

糸についたコグが皮下組織にしっかりと引っかかるため、たるんだ頬やフェイスラインを希望の位置まで引き上げ、シャープな輪郭を形成します。

この物理的なリフトアップ効果が、糸リフトの最大のメリットです。

さらに、挿入された糸の周辺では、創傷治癒反応によってコラーゲンやエラスチンの生成が促進されます。この副次的な効果から肌にハリとツヤが生まれ、肌質の改善も期待できます。

ダウンタイムと術後の過ごし方

施術後は、腫れや痛み、内出血やひきつれ感、口の開けにくさなどが1〜2週間程度続く場合があります。

糸を挿入した部分には小さな針穴ができますが、数日で目立たなくなります。大きな傷跡が残ることはありません。

術後は感染予防と効果を定着させるために、いくつかの注意点があります。

糸リフト後の主な注意点

  • 施術後1ヶ月程度は、顔を強くこすったり、大きな口を開けたり、歯科治療を受けたりするのを避ける
  • マッサージやエステは、医師の許可が出るまで控える
  • うつ伏せで寝ないように気をつける

治療法を選ぶ前に考えたい「理想の小顔」とは?

満足のいく結果を得るためには、治療法を選ぶ前に、ご自身がどのような「小顔」になりたいのかを具体的にイメージすることが重要です。

治療法の選択は、ゴールへ向かうための手段を選ぶことに他なりません。

シャープなVラインを目指すのか

もし理想が韓国アイドルのようなシャープでくっきりとしたVラインなのであれば、働きかけるべきなのはフェイスラインのもたつきやエラの張りです。

脂肪が原因であれば脂肪溶解注射、エラの筋肉が原因であればボツリヌス注射が第一選択になるでしょう。

さらに、たるみによって崩れた輪郭を物理的に引き上げたい場合は、糸リフトが強力な選択肢となります。

全体的にすっきりとした印象にしたいのか

特定のパーツではなく「なんとなく顔が大きく見える」「全体的に丸い印象を解消したい」という悩みであれば、一つの原因に絞るよりも、複合的な取り組みが有効な場合があります。

例えば、HIFUで顔全体のたるみを引き締めつつ、気になる部分に脂肪溶解注射を追加すると、よりバランスの取れたすっきりとした印象を目指せます。

若々しいハリを取り戻したいのか

小顔になりたいという願望の根底に「年齢とともに失われた若々しさを取り戻したい」という気持ちがある方も多いでしょう。

この場合、単に顔を小さくするだけでなく、肌のハリや弾力を改善するのが重要です。

HIFUや糸リフトはリフトアップ効果と同時にコラーゲン生成を促進するため、肌質の改善も期待でき、若々しい印象作りに貢献します。

複数の悩みを同時に解決したい場合の考え方

「エラも張っているし、頬の脂肪も気になるし、たるみも出てきた…」というように、悩みが複数あるのは自然なことです。このような場合、優先順位をつけることが大切です。

最も気になる悩みは何か、どの悩みを解決すれば理想のイメージに最も近づけるかを考えてみましょう。

カウンセリングで優先順位を医師に伝えると、より的確な治療計画を立てられます。複数の治療を組み合わせるコンビネーション治療も有効な選択肢です。

切らない小顔治療の効果を比較

各治療法は「働きかける原因」「効果の現れ方」「ダウンタイム」「費用」などが異なるため、ご自身の希望に合ったものを選ぶことが大切です。それぞれの特徴を比較し、判断材料にしてください。

原因別のおすすめ治療法

顔が大きく見える原因によって、適した治療法は異なります。

まずはご自身の主な原因を把握し、それに対応する治療法を検討するのが基本です。

お悩み・原因別のおすすめ治療法

お悩み・原因第一選択となる治療法組み合わせると効果的な治療法
頬やあご下の脂肪脂肪溶解注射HIFU(引き締め効果をプラス)
エラの張り(筋肉)ボツリヌス注射糸リフト(輪郭をさらにシャープに)
顔全体のたるみHIFU、糸リフトボツリヌス注射(表情じわも改善)

効果の即時性と持続性

治療によって、効果が現れるタイミングや持続する期間は異なります。すぐに効果を実感したいのか、長期的な効果を望むのかによっても選択は変わります。

即時性を求めるなら、施術直後から変化を感じやすく、物理的に引き上げる糸リフトが向いています。

徐々に自然な変化を望むのであれば、脂肪溶解注射やボツリヌス注射、HIFUは数週間から数ヶ月かけてゆっくりと効果が現れるため、周囲に気づかれにくいというメリットがあります。

持続性を重視する方には、半年から1年以上効果が持続する糸リフトやHIFUがおすすめです。ボツリヌス注射や脂肪溶解注射は、効果を維持するために定期的な治療が必要です。

ダウンタイムと費用の比較

治療を受ける上で、日常生活への影響(ダウンタイム)と費用は重要な検討項目です。

ご自身の生活スタイルや予算に合わせて、無理のない計画を立てましょう。

各治療法のダウンタイムと費用目安の比較

治療法ダウンタイムの目安費用目安
脂肪溶解注射数日〜1週間の腫れ・内出血1ccあたり数千円〜1万円程度
ボツリヌス注射ほとんどなし数万円〜10万円程度
HIFUほとんどなし(稀に赤み)数万円〜20万円程度
糸リフト1〜2週間の腫れ・痛み1本あたり数万円〜、総額で数十万円

※費用はクリニックや使用する薬剤・機器、施術範囲によって大きく異なります。あくまで一般的な目安として参考にしてください。

よくある質問

整形で顔を小さくしたいと考え、切らない小顔治療を検討する方は多いです。HIFUや糸リフト、脂肪溶解注射やボツリヌス注射といった方法は、どの施術もさまざまな研究によって効果の認められた治療です。

ただ、ご自身の原因や目指す仕上がりに合った方法でないと、満足のいく結果が得られない可能性もあります。

また、医師の技術力や知識も効果を左右する大きなポイントですので、カウンセリングで相性を見極めて、信頼できるクリニックを選ぶようにしましょう。

痛みはどのくらいありますか?

痛みの感じ方には個人差がありますが、どの治療も麻酔クリームや冷却などで痛みを最小限に抑える工夫をします。

脂肪溶解注射やボツリヌス注射は、チクッとした注射の痛みを感じる程度です。HIFUは、皮膚の奥に熱が加わるような、響くような痛みを感じる場合があります。

糸リフトは局所麻酔を行うため施術中の痛みは少ないですが、術後に鈍痛やひきつれ感が出るケースがあります。

治療後、いつからメイクできますか?

HIFUやボツリヌス注射は、基本的に施術当日からメイクが可能です。脂肪溶解注射や糸リフトは注射部位や針穴を避ければ当日からメイクできますが、感染のリスクを避けるため、翌日からを推奨するクリニックが多いです。

詳細は担当の医師にご確認ください。

効果はどのくらい続きますか?

治療法によって異なります。ボツリヌス注射は約3〜6ヶ月、HIFUは半年〜1年、糸リフトは使用する糸の種類によりますが1〜2年程度が持続期間の目安です。

脂肪溶解注射は脂肪細胞の数自体を減らすため、体重が大幅に増加しない限りリバウンドはしにくいと言えます。

ただし、どの治療も効果を維持するためには、定期的なメンテナンスや継続的な治療の検討が必要です。

複数の治療を組み合わせることは可能ですか?

可能です。むしろ、複数の悩みを抱えている場合は治療を組み合わせると相乗効果が生まれ、より理想的な結果を得やすくなります。

例えば、「HIFUで全体を引き締めてから、気になる部分に脂肪溶解注射を行う」「ボツリヌス注射でエラの張りを抑え、糸リフトでフェイスラインを引き上げる」といったコンビネーション治療は非常に人気があります。

ご自身の状態に合わせて、適した組み合わせを医師と相談しましょう。

参考文献

STOIAN, Anca Pantea, et al. Modern concepts in non-surgical esthetics; a review. Journal of Mind and Medical Sciences, 2019, 6.2: 190-195.

MAGEE, L. Cosmetic surgical and non-surgical procedures for the face. Encyclopedia of Body Image and Human Appearance, 2012, 350-9.

SKRYNNYK, Svitlana. Innovative approaches to improving facial contours. European Journal of Interdisciplinary Issues, 2024, 1.1: 22-28.

PANDA, Arun Kumar; CHOWDHARY, Aarti. Non-surgical modalities of facial rejuvenation and aesthetics. In: Oral and maxillofacial surgery for the clinician. Singapore: Springer Nature Singapore, 2021. p. 661-689.

SAMIZADEH, Souphiyeh. Facial Assessment in Non-surgical Aesthetic Practice. In: Thread Lifting Techniques for Facial Rejuvenation and Recontouring. Cham: Springer International Publishing, 2024. p. 91-131.

ALAM, Murad; DOVER, Jeffrey S. Non-surgical skin tightening and lifting. Elsevier Health Sciences, 2008.

KUMAR, Vaibhav, et al. Effectiveness of HIFU therapy for nonsurgical facial and body contouring: a systematic review of prospective and experimental studies. Plastic and Reconstructive Surgery, 2023, 151.3: 533-544.

HAYKAL, Diala, et al. A Systematic Review of High-Intensity Focused Ultrasound in Skin Tightening and Body Contouring. Aesthetic Surgery Journal, 2025, 45.7: 690-698.

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

目次