若いのにブルドッグ顔になる原因は?早期改善のための治療法を解説

若いのにブルドッグ顔になる原因は?早期改善のための治療法を解説

「若いからたるみは関係ない」と思っていませんか?20代や30代でも、フェイスラインが崩れてブルドッグ顔のように見えることに悩む方が増えています。

この記事では、なぜ若い世代でブルドッグ顔のようなたるみが生じるのか、その原因を生活習慣や骨格の側面から解説します。

また、放置するリスクや、早期にできるセルフケア、美容クリニックでの効果的な治療法まで、あなたの悩みを解決するための一歩となる情報を提供します。

目次

「ブルドッグ顔」とは?まずは状態をセルフチェック

ブルドッグ顔とは、頬の脂肪や皮膚が重力によって垂れ下がり、フェイスラインが崩れて口角の横にふくらみ(マリオネットライン)が目立つ状態を指します。

顔の重心が下がり、老けた印象や不機嫌な印象を与えやすくなるため、悩む方が多い症状です。

フェイスラインのもたつきと口角のたるみ

ブルドッグ顔の初期症状として、まずフェイスラインのもたつきが現れます。以前はシャープだった顎のラインがぼやけ、頬と首の境界が曖昧になります。

さらに症状が進行すると口角が下がり、その横にたるんだ皮膚や脂肪が溜まって「ブルドッグ」のような外見が形成されます。

鏡で確認する簡単なチェック方法

自分がブルドッグ顔の予備軍、あるいはすでに始まっているか気になったら、鏡を使って簡単にチェックしてみましょう。

真正面から鏡を見るだけでなく、手鏡を持って顔を下に向けた状態(スマートフォンを見ている時のような角度)で確認すると、たるみの状態がより分かりやすくなります。

ブルドッグ顔の兆候チェック

チェック項目状態
フェイスライン顎のラインがぼやけて、四角く見える。
口角意識しないと「への字」口になっている。
口角の横つまめる脂肪や皮膚のもたつきがある。
ほうれい線ほうれい線が以前より深く、長くなった気がする。

「ブルドッグ顔」と「ほうれい線」の違い

ほうれい線は、小鼻の横から口角にかけて伸びる線を指します。これは頬の皮膚と口元の皮膚の境界線であり、たるみだけでなく骨格や筋肉の動きによっても目立ちます。

一方、ブルドッグ顔(マリオネットライン)は、口角から下に向かって伸びる線や、フェイスラインのたるみそのものを指します。

ほうれい線が目立つ人は、将来的ブルドッグ顔にもなりやすい傾向があるため、両方のケアが重要です。

若いのにブルドッグ顔になる主な原因

たるみは加齢によるもの、というイメージが強いですが、20代や30代でもブルドッグ顔に悩む方は少なくありません。若い世代のたるみは、加齢だけでなく、特有の要因が複合的に関わっています。

皮膚の弾力低下(コラーゲン・エラスチンの減少)

肌のハリや弾力は、皮膚の真皮層にあるコラーゲンやエラスチンといった線維によって支えられています。

しかし、紫外線や不規則な生活、喫煙などは、これらの弾力線維を変性させたり生成を妨げたりします。

20代をピークにコラーゲンの生成量は減少し始めるため、若いからと油断していると皮膚の土台が弱くなり、たるみやすくなります。

表情筋の衰えと使いすぎ

顔には多くの表情筋がありますが、日常生活で使う筋肉は限られています。特に日本語は口周りの筋肉をあまり使わなくても話せるため、口輪筋などの筋肉が衰えやすいです。

筋肉が衰えると、その上にある脂肪や皮膚を支えきれなくなり、たるみが生じます。

逆に、食いしばりなどで特定の筋肉(咬筋など)を使いすぎると筋肉が硬くなり、血流が悪化してむくみやたるみにつながる場合もあります。

皮下脂肪の増加と下垂

頬には「メーラーファット」や「ジョールファット」と呼ばれる脂肪の塊(皮下脂肪)があります。体重増加でこれらの脂肪が増えると、その重みで皮膚が垂れ下がりやすくなります。

また、体重は変わらなくても、加齢や生活習慣によって脂肪を支える組織(リガメント)が緩むと脂肪が重力に従って下方に移動(下垂)し、ブルドッグ顔の原因となります。

若い世代のたるみの主な要因

要因主な原因顔への影響
皮膚の弾力低下紫外線、生活習慣の乱れ肌のハリがなくなり、皮膚全体が垂れ下がる。
表情筋の衰え無表情、マスク生活脂肪や皮膚を支えきれず、もたつく。
脂肪の増加・下垂体重増加、リガメントの緩み重みでフェイスラインが崩れる。

骨格や歯並びの影響

顔のたるみは皮膚や筋肉だけでなく、土台となる骨格や歯並びにも影響を受けます。

例えば、顎が小さい、あるいは後退している(下顎後退)方はフェイスラインの皮膚が余りやすく、若くても二重顎やたるみが目立ちやすい傾向があります。

また、歯並びの乱れや噛み合わせの悪さが顔の筋肉のバランスを崩し、たるみを助長するケースもあります。

要注意!ブルドッグ顔を加速させる日常のNG習慣

ブルドッグ顔を加速させる主なNG習慣は、スマホやPC使用時の悪い姿勢、食いしばりや歯ぎしりの癖、紫外線対策の不足、そして急激なダイエットです。これらの習慣がたるみを助長します。

スマートフォン・PCの長時間使用による姿勢悪化

現代人に最も多い原因の一つが、長時間のデジタルデバイス使用です。

スマートフォンやPCを見る際、無意識のうちに頭が前に突き出た「ストレートネック」や「猫背」の姿勢になっている方も少なくありません。

首が前に傾くと首の前面にある広頸筋という筋肉が緩み、フェイスラインのたるみに直結します。また、うつむいた姿勢は重力の影響を受けやすく、たるみを加速させます。

食いしばり・歯ぎしりの癖

集中している時や寝ている間に、無意識に歯を食いしばったり、歯ぎしりをしたりする癖のある方も見受けられます。

この癖は、顎の筋肉(咬筋)を過度に発達させます。咬筋が硬くこわばると顔の血流やリンパの流れが悪くなり、むくみや老廃物の蓄積につながります。

これが慢性化すると、フェイスラインが横に張り(エラ張り)、さらにたるみも目立つようになります。

たるみを招くNG習慣チェック

項目詳細
スマホ・PC1日3時間以上、うつむいた姿勢で使用する。
食事柔らかいものばかり食べ、あまり噛まない。
睡眠横向きやうつ伏せで寝る癖がある。
頬杖をつく、無意識に口が開いている。

紫外線対策の不足

紫外線は、ブルドッグ顔の大きな要因である「皮膚の弾力低下」の最大の原因です。

紫外線A波(UVA)は雲や窓ガラスを通り抜け、肌の奥深く(真皮層)まで到達します。そして、肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンを破壊・変性させます。

「若いから大丈夫」と日焼け止めを怠ったり夏場しか対策しなかったりすると、10年後、20年後に深刻なたるみとして現れます。

急激なダイエットによる影響

短期間で大幅に体重を落とす無理なダイエットも危険です。急激に脂肪が減少すると脂肪があった部分の皮膚が余ってしまい、風船がしぼんだようにたるんでしまいます。

特に顔の脂肪は落ちやすいため、ダイエット後にブルドッグ顔が目立つようになったというケースは少なくありません。

ダイエットは栄養バランスを保ちながら、時間をかけてゆっくり行いましょう。

ブルドッグ顔は「顔だけの問題」ではない?体からのサインを見逃さないで

若い方のブルドッグ顔は、顔だけの問題ではなく、体全体のバランスの乱れがサインとして現れているケースが多くあります。

特に「姿勢の悪さ」や「首・肩のこり」は、顔の血流を悪化させたり皮膚を下に引っ張ったりするため、たるみに直結します。

姿勢の悪さが顔のたるみに直結する理由

前述の通り、猫背やストレートネックといった悪い姿勢は、顔のたるみに直結します。

背中が丸まると、頭はバランスを取るために前に突き出ます。この時、首から胸にかけての筋肉は縮こまり、逆に首の後ろから背中にかけての筋肉は常に引っ張られた状態になります。

このアンバランスが、顔の皮膚を下に引っ張る力を生み出し、フェイスラインのもたつきや二重顎を引き起こします。

首や肩のこりとフェイスラインの関係

デスクワークやスマートフォンの使いすぎで、首や肩が慢性的にこっている方も多いでしょう。首や肩の筋肉が緊張すると、その周辺の血流が悪化します。

顔も例外ではなく、新鮮な酸素や栄養が届きにくくなり、老廃物が排出されにくくなります。

この「血行不良」と「老廃物の蓄積」が肌のターンオーバーを乱し、むくみを引き起こし、最終的にはたるみやすい肌環境を作り出してしまいます。

体の歪みと顔のたるみの関係性

体の状態顔への影響具体的な症状
猫背・ストレートネック首の筋肉が緩む・硬直するフェイスラインのたるみ、二重顎
首・肩のこり血流・リンパの滞りむくみ、くすみ、たるみの悪化
骨盤の歪み全身のバランスが崩れる姿勢悪化を助長し、間接的にたるむ

むくみ(リンパの滞り)がたるみを定着させる

首や肩のこり、運動不足は、リンパの流れを滞らせる大きな原因です。

リンパ管は老廃物を回収・運搬する役割を担っていますが、流れが滞ると余分な水分や老廃物が顔に溜まり「むくみ」となります。

朝起きた時に顔がむくんでいる、という経験は誰しもあるでしょう。このむくみを放置すると水分で皮膚が伸びた状態が続き、徐々に重力で垂れ下がり、たるみとして定着してしまうのです。

若い方のブルドッグ顔は、この「むくみ」が「たるみ」に移行する初期段階であるケースも多いのです。

将来後悔しないために!早期対策の重要性

「まだ若いから」「そのうち治るだろう」と、初期のたるみサインを見過ごしてしまうのは非常にもったいないです。早い段階でのケアが、将来の見た目年齢を大きく左右します。

たるみは進行性!一度始まると元に戻りにくい

ブルドッグ顔に代表される顔のたるみは、残念ながら自然に治ることはありません。むしろ、一度始まると、皮膚の弾力低下や筋肉の衰え、脂肪の下垂が連鎖的に起こり、時間ととも確実に進行します。

初期の段階であればセルフケアや比較的負担の少ない治療で改善が見込めますが、たるみが深く刻まれてからでは、改善により多くの時間と費用が必要になります。

20代・30代からのケアが将来の美しさを決める

「予防は治療に勝る」という言葉通り、たるみケアは20代や30代のできるだけ早い段階から始めることが、将来の美しさへの投資となります。

現在の小さな変化に気づき、NG習慣を改め、適切なケアを取り入れるとたるみの進行スピードを大幅に遅らせられます。

見た目年齢に与える影響

顔のたるみ、特にフェイスラインの崩れや口角の下がりは、見た目年齢を大きく左右する要因です。

実年齢は若くても、ブルドッグ顔があるだけで「疲れている?」「老けて見える」といった印象を与えてしまいがちです。早期にケアを始めると、若々しく明るい印象を長く保つことにつながります。

自宅でできるブルドッグ顔の予防とセルフケア

自宅でできるブルドッグ顔の予防・セルフケアは、表情筋を鍛えるトレーニング、正しい姿勢の意識、そしてスキンケア(保湿と紫外線対策)が基本です。

表情筋を鍛えるフェイストレーニング

普段あまり使わない表情筋を意識的に動かし、衰えを防ぎましょう。

ただし、やりすぎは逆効果になる場合もあるため、鏡を見ながら正しく行いましょう。

  • 口を大きく開けて「あ・い・う・え・お」とゆっくり動かす。
  • 口を閉じたまま、舌で歯茎の表面をなぞるように左右にゆっくり回す。
  • 頬を大きく膨らませたり、すぼめたりを繰り返す。

正しい姿勢を意識する

ブルドッグ顔の根本的な原因ともなる「姿勢」の改善は、最も重要です。

スマートフォンを見る時は目線の高さに持ち上げる、PCのモニターを調整する、座る時は骨盤を立てるなど、常に正しい姿勢を意識しましょう。ストレッチや整体などで体の歪みを整えるのも効果的です。

スキンケアでの保湿と紫外線対策

肌のバリア機能を保ち、乾燥を防ぐ「保湿」はスキンケアの基本です。セラミドやヒアルロン酸などが含まれた化粧品で、肌に十分な潤いを与えましょう。

そして、たるみ予防で最も重要なのが「紫外線対策」です。

  • 季節や天候に関わらず、毎日日焼け止めを塗る。
  • 2〜3時間おきに塗り直す。
  • 帽子、日傘、サングラスなども併用する。

マッサージの注意点

むくみ解消のために顔のマッサージを取り入れる方もいますが、やり方には注意が必要です。強い力で肌を擦ると摩擦で皮膚を傷つけたり、かえってたるみを悪化させたりする原因になります。

マッサージを行う際は必ずクリームやオイルで滑りを良くし、リンパを流すように優しく、ごく軽い圧で行うようにしてください。

美容クリニックでの早期改善治療法

セルフケアでは改善が難しい、あるいはもっと早く効果を実感したい場合、美容クリニックでの治療が有効な選択肢となります。

若い世代のブルドッグ顔は、たるみがまだ軽度である場合が多いため、比較的負担の少ない「切らない治療」から始めるのが一般的です。

切らずに引き締め「ハイフ(HIFU)」

ハイフ(高密度焦点式超音波)は、超音波の熱エネルギーを皮膚の奥深くにあるSMAS(スマス)筋膜にピンポイントで照射する治療です。

SMAS筋膜は皮膚を支える土台であり、ここに熱を加えると筋膜が収縮し、リフトアップ効果が得られます。

また、熱刺激によりコラーゲンの生成が促進されるため、中長期的な肌のハリ改善も期待できます。

ハイフと高周波(RF)治療の比較

治療法主な作用期待できる効果
ハイフ (HIFU)SMAS筋膜への熱照射たるみの引き上げ(リフトアップ)
高周波 (RF)真皮層への熱照射皮膚の引き締め(タイトニング)、ハリ改善

肌のハリを取り戻す「高周波(RF)治療」

高周波(ラジオ波)治療は、皮膚の比較的浅い層(真皮層)に熱エネルギーを与え、コラーゲン線維を収縮させて肌を引き締める(タイトニング)治療です。

ハイフが「土台からのリフトアップ」を得意とするのに対し、高周波は「皮膚表面の引き締め・ハリ改善」に優れています。皮膚の弾力低下が主な原因である場合に適しています。

たるみを引き上げる「糸リフト」

糸リフト(スレッドリフト)は、トゲ(コグ)のついた特殊な医療用の糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚や脂肪を物理的に引き上げる治療です。

ハイフや高周波よりも即時的なリフトアップ効果を実感しやすく、フェイスラインをシャープに整える効果が高いです。

また、挿入した糸の刺激でコラーゲン生成が促されるため、肌のハリ感アップも期待できます。

糸リフトと脂肪溶解注射の比較

治療法主な作用期待できる効果
糸リフト糸で物理的に引き上げる即時的なリフトアップ、フェイスラインの形成
脂肪溶解注射脂肪細胞を溶解・排出部分的な脂肪の減少(口横のふくらみ等)

脂肪が原因の場合「脂肪溶解注射」

頬の脂肪(ジョールファット)の重みでブルドッグ顔になっている場合は、脂肪溶解注射(BNLSなど)が有効です。

脂肪を溶解する成分を注射して気になる部分の脂肪を減らし、フェイスラインをすっきりさせます。脂肪細胞そのものを減らすため、リバウンドしにくいのが特徴です。

自分に合う治療法の選び方

美容クリニックでは様々な治療法が提供されていますが、自分のたるみの原因や状態に合っていない治療を選んでも、満足のいく効果は得られません。

後悔しないために、治療法選びのポイントを押さえておきましょう。

たるみの原因(皮膚・脂肪・筋肉)に合わせた選択

あなたのブルドッグ顔の原因は、皮膚のゆるみでしょうか、脂肪の重みでしょうか、それとも筋肉の衰えでしょうか。多くの場合、これらの要因が複合的に絡み合っています。

例えば、脂肪が多い方にハイフを照射しても、効果は限定的かもしれません。逆に、皮膚のゆるみが強い方に脂肪溶解注射だけを行っても、たるみは改善しません。

自分のたるみタイプを正確に知ることが第一歩です。

たるみのタイプ別のおすすめ治療

たるみの主な原因特徴治療(例)
皮膚のゆるみ肌のハリがなく、全体的に垂れているハイフ、高周波、糸リフト
脂肪の多さ口横や顎下に脂肪がついている脂肪溶解注射、ハイフ(脂肪溶解モード)
筋肉の衰え表情が乏しく、全体的にもたついているハイフ(SMAS筋膜)、フェイストレーニング

ダウンタイムや効果の持続期間で比較

治療法によって、効果の現れ方や持続期間、ダウンタイム(赤み、腫れ、内出血などが続く期間)は異なります。

例えば、ハイフや高周波はダウンタイムがほとんどないのが魅力ですが、効果は比較的マイルドで、持続のためには定期的な施術が必要です。

一方、糸リフトは効果を実感しやすいですが、数日〜1週間程度のダウンタイムを見込む必要があります。

  • 仕事や学校はどのくらい休めるか?
  • いつまでに効果を出したいか?
  • どのくらいの頻度で通院できるか?
  • 予算はどのくらいか?

ご自身の生活スタイルや希望に合わせて、無理のない治療計画を立てましょう。

医師によるカウンセリングの重要性

最終的にどの治療が自分に合っているかを判断するには、専門家である医師の診断が欠かせません。

経験豊富な医師はたるみの状態や骨格、脂肪のつき方や肌質を総合的に診察し、どの治療法が最も効果的か、あるいはどの治療を組み合わせるべきかを判断します。

患者さん一人ひとりの悩みに寄り添い、メリットだけでなくデメリットやリスクも含めて丁寧に説明し、納得いただいた上で治療を進めるクリニックを選びましょう。

若いのにブルドッグ顔?に関するよくある質問

「若いのにブルドック顔になってきた」と感じると、それがコンプレックスになってしまいがちです。マスクが手放せなくなってしまったり、人と会うのを避けてしまったりしてしまう方もいるでしょう。

顔のたるみは、早期の対応が大切です。まずはセルフケアや姿勢の見直しを徹底し、それでも効果を実感できない方やより積極的に改善したい方はクリニックに相談してみましょう。

20代でたるみ治療を受けるのは早すぎますか?

早すぎることはありません。むしろ、たるみの予防や初期症状の改善のために、20代からハイフなどの治療を始める方は増えています。

たるみが軽度なうちからケアを始めると、少ない負担で良好な状態を維持しやすくなります。将来的なたるみの進行を遅らせる「予防医療」として非常に有効です。

マッサージやフェイストレーニングだけでブルドッグ顔は治りますか?

セルフケアだけで完全に元に戻すのは難しいです。

姿勢の改善やフェイストレーニング、紫外線対策などは、たるみの進行を予防し、むくみを改善する上では非常に重要です。

しかし、すでに始まってしまった皮膚のゆるみや脂肪の下垂をセルフケアだけで元に戻すのは、残念ながら困難です。美容医療とセルフケアの組み合わせが改善への近道です。

治療を受けたら、すぐにフェイスラインは変わりますか?

治療法によって異なります。糸リフトのように物理的に引き上げる治療は、施術直後からリフトアップ効果を実感しやすいです。

一方、ハイフや高周波治療は、施術直後の引き締め効果に加え、1〜3ヶ月かけてコラーゲンが再生成されることで徐々に効果が高まっていきます。

どの治療も、効果のピークや持続期間を理解した上で受けましょう。

参考文献

TAUB, Amy Forman; CALLENDER, Valerie Dawn. Jowl Improvement With Injectable Fillers: Jawline Injections Alone Versus Jawline and Cheek Injections. Dermatologic Surgery, 2024, 50.12: 1149-1154.

POOTH, Rainer, et al. Validated 5‐point photonumeric scales for the assessment of the jowls and chin. Journal of Cosmetic Dermatology, 2022, 21.2: 600-607.

BERTOSSI, Dario, et al. Nonsurgical redefinition of the chin and jawline of younger adults with a hyaluronic acid filler: results evaluated with a grid system approach. Aesthetic Surgery Journal, 2021, 41.9: 1068-1076.

KANE, Michael AC. Commentary on: Nonsurgical Redefinition of the Chin and Jawline of Younger Adults With a Hyaluronic Acid Filler: Results Evaluated With a Grid System Approach. Aesthetic Surgery Journal, 2021, 41.9: 1077-1080.

EZURE, Tomonobu; AMANO, Satoshi. Involvement of upper cheek sagging in nasolabial fold formation. Skin Research and Technology, 2012, 18.3: 259-264.

MAGACHO‐VIEIRA, Fabiano Nadson, et al. Revitalizing the lower face: Therapeutic insights and an innovative treatment guideline for jowl rejuvenation. Journal of Cosmetic Dermatology, 2024, 23.6: 1969-1972.

SWIFT, Arthur, et al. The facial aging process from the “inside out”. Aesthetic surgery journal, 2021, 41.10: 1107-1119.

PANDA, Arun Kumar; CHOWDHARY, Aarti. Non-surgical modalities of facial rejuvenation and aesthetics. In: Oral and maxillofacial surgery for the clinician. Singapore: Springer Nature Singapore, 2021. p. 661-689.

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

目次