フェイスラインの崩れや、深くなってきたほうれい線に「なんとかしたいけど、手術は怖い」と感じる方は多いのではないでしょうか。
そんなお悩みに応えるのが、切らないリフトアップ治療として人気の「糸リフト」です。
この記事では、糸リフトでどのような効果が得られるのか、その効果がいつまで続くのか、という疑問に徹底的に答えます。糸の種類による違いから、効果を最大限に長持ちさせる秘訣まで、専門的な視点から詳しく解説します。
糸リフトで得られる5つの主要な美容効果
糸リフトは、単に皮膚を引き上げるだけの治療ではありません。
医療用の特殊な糸を皮下に挿入することで、多角的なエイジングケア効果を期待できます。
フェイスラインの引き締め・リフトアップ
糸リフトの最も代表的な効果は、たるんだ皮膚を物理的に引き上げ、シャープなフェイスラインを形成することです。
糸には「コグ」と呼ばれる小さなトゲがついており、このコグが皮下組織にしっかりと引っかかって、下垂した脂肪や皮膚を目的の位置まで持ち上げます。
もたつきがちな頬やあご下のたるみを強力にリフトアップし、若々しい印象を取り戻します。
メスを使うフェイスリフト手術に抵抗がある方でも、少ない負担で明確な変化を実感できるのが大きな魅力です。
肌のハリ・ツヤの向上と美肌作用
糸を挿入すると、その刺激によって皮膚の内部では創傷治癒反応が起こります。この治癒の過程で、肌のハリや弾力を支えるコラーゲンやエラスチンの生成が活発に促進されます。
コラーゲン増生作用により、リフトアップ効果に加えて、肌全体に内側から押し上げるようなハリが生まれます。
結果として、肌のキメが整い、ツヤ感がアップするなど、総合的な美肌効果も期待できるのです。
糸リフトによるコラーゲン増生の仕組み
段階 | 皮膚内部の状態 | 期待できる肌の変化 |
---|---|---|
糸の挿入直後 | 糸による物理的刺激と微細なダメージ | リフトアップ効果 |
1ヶ月〜3ヶ月後 | 創傷治癒反応により線維芽細胞が活性化 | コラーゲン・エラスチン生成開始 |
3ヶ月〜6ヶ月後 | 糸の周囲にコラーゲン線維が構築 | 肌のハリ・弾力アップ、ツヤ改善 |
小じわやほうれい線の改善
頬の位置が下がるために目立ちやすくなるほうれい線やマリオネットラインも、糸リフトの良い適応です。
たるんだ皮膚や脂肪組織を上方に引き上げるため、これらの深い溝が浅くなり、目立ちにくくなります。
また、コラーゲン増生によって肌の密度が高まり、目元や口元の浅い小じわも改善に向かいます。
ヒアルロン酸注入のように溝を埋める方法とは異なり、たるみの根本原因に働きかける治療です。
将来のたるみ予防
糸リフトの効果は、現在のたるみを改善するだけにとどまりません。
挿入された糸と、その周りに生成されたコラーゲン線維は、皮膚の中で「柱」のような役割を果たします。
この柱が皮膚の土台を強化し、重力による将来的なたるみの進行を遅らせる予防的な効果を発揮します。
20代後半から30代のうちに治療を受けると老化のスピードを緩やかにし、長期的に若々しい状態を維持しやすくなります。
効果のピークはいつ?時系列で見る変化
糸リフトの効果は施術直後から永久に同じ状態が続くわけではなく、時間の経過とともに効果の現れ方が変化します。
満足度を高めるためには、どのような経過をたどるのかを事前に理解しておきましょう。
施術直後から実感する引き上げ効果
施術直後は、糸の物理的な力によるリフトアップ効果を最も強く実感できる時期です。
鏡を見ると、フェイスラインが明らかにシャープになり、頬の位置が高くなっているのが分かります。
ただし、この時期はまだ麻酔や施術による腫れが若干残っているため、少し引きつれ感や違和感を覚えるケースもあります。
1ヶ月後|むくみが引きなじんでくる時期
施術から1ヶ月ほど経つと、ダウンタイムの腫れやむくみがほぼ完全に落ち着き、より自然なリフトアップ効果が現れます。
引きつれ感などの違和感もほとんどなくなり、糸が組織になじんできます。
この頃から、糸の刺激によるコラーゲン増生が本格的に始まり、肌質の変化を感じ始める方もいます。
施術後の変化の目安
時期 | 主な効果 | 注意点・感覚 |
---|---|---|
施術直後 | 物理的なリフトアップ | 腫れ、むくみ、引きつれ感 |
1〜2週間後 | 大きな腫れが引く | 違和感が徐々に減少 |
1〜3ヶ月後 | 自然なリフトアップ、肌のハリ感 | コラーゲン増生が活発化 |
3ヶ月から6ヶ月後|コラーゲン増生による効果の最大化
施術後3ヶ月から半年かけては、コラーゲン生成のピークです。
この時期には、物理的なリフトアップ効果に加え、肌の内側からハリと弾力が生まれることによる「美肌効果」が最大限に高まります。
肌の質感が向上し、見た目にも若々しい印象が定着します。多くの方が、この時期に糸リフトの総合的な効果に最も満足感を得ます。
糸リフトの効果持続期間は平均1〜2年
糸リフトの効果持続期間は、使用する糸の種類や本数、個人の体質や生活習慣などによって異なりますが、一般的には1年から2年程度が目安です。
この期間は、2つの効果が組み合わさって維持されます。
物理的なリフトアップ効果の持続
糸そのものが皮下組織を支える物理的な効果は、糸が体内で吸収されるまでの期間続きます。
吸収性の糸の場合、素材にもよりますが約1年から2年かけてゆっくりと分解・吸収されていきます。
糸が完全に吸収された後も、コラーゲン増生の効果がある程度持続します。
コラーゲン増生による美肌・引き締め効果の持続
糸が吸収された後も、その周りに作られたコラーゲン線維はすぐにはなくなりません。
この新生コラーゲンが肌の土台を支え続けるため、肌のハリや引き締め効果は、糸がなくなった後もしばらく持続します。
この効果により、施術前の状態に完全に戻ってしまうわけではなく、たるみの進行が抑制された状態が続くと考えられます。
効果が切れるときの感覚
効果が薄れてくると、「少しフェイスラインがぼやけてきたかな」「ほうれい線がまた気になり始めた」といった感覚で変化に気づく方が多いです。
ある日突然効果がゼロになるのではなく、数ヶ月かけて徐々に元の状態に近づいていきます。
多くの場合は、1年半から2年程度で次の施術を検討するタイミングとなります。
【種類別】糸リフトの効果と持続期間の違い
糸リフトと一言でいっても使われる糸には様々な種類があり、素材や形状によって、得意とする効果や持続期間が異なります。
クリニックで提案された糸がどのような特徴を持つのか、正しく理解しましょう。
PDO(ポリジオキサノン)素材の糸
PDOは、医療用の縫合糸として長年使用されてきた安全性の高い素材です。体内で約半年から1年かけて吸収されます。
コラーゲン生成を促進する能力に優れており、リフトアップ効果に加えて肌のハリを出す効果が高いのが特徴です。
比較的リーズナブルな価格で提供しているクリニックが多く、初めて糸リフトを受ける方にも選択しやすい糸です。
PDO素材の特徴
項目 | 内容 | 向いている人 |
---|---|---|
持続期間の目安 | 約1年 | 初めて糸リフトを試す方 |
主な効果 | 肌のハリ・ツヤ改善、引き締め | 肌質改善も重視したい方 |
吸収期間 | 約6ヶ月〜1年 | 標準的な持続性を求める方 |
PCL(ポリカプロラクトン)素材の糸
PCLは、PDOやPLLAよりも柔軟性が高く、吸収されるまでの期間が長いのが最大の特徴です。
体内で約2年から3年かけてゆっくりと分解されます。そのため、リフトアップ効果の持続期間も長いです。
しなやかな素材であるため、表情を動かした際の違和感が少なく、自然な仕上がりを重視する方に向いています。
PLLA(ポリ乳酸)素材の糸
PLLAはPDOよりも硬さがあり、しっかりとしたリフティング力を持ちます。
コラーゲン増生能力が非常に高く、強力なたるみ改善効果を期待できます。吸収期間は約1年半から2年程度です。
硬い素材のため、挿入する層や医師の技術が仕上がりを左右します。中程度から強いたるみにお悩みの方に適しています。
主要な糸素材の比較
素材 | 特徴 | 持続期間の目安 |
---|---|---|
PDO | コラーゲン増生力が高く、肌質改善に優れる | 1年〜1年半 |
PCL | 柔軟性が高く、持続期間が最も長い | 2年〜3年 |
PLLA | 硬さがあり、リフトアップ力が強い | 1年半〜2年 |
なぜ糸リフトの効果は永続的ではないのか
糸リフトは優れたたるみ治療ですが、残念ながらその効果は永久には続きません。
これには、体内で起こる自然な変化と、誰にも止められない「老化」という現象が関係しています。
吸収性の糸を使用するため
現在の美容医療で主流となっている糸リフトでは、安全性を最優先し、時間とともに体内に吸収される糸を使用します。
異物として体内に残り続けないためアレルギーや感染のリスクが低いという大きな利点がありますが、裏を返せば、糸そのものがなくなるため物理的な支えが失われることを意味します。
これが、効果が永続的でない第一の理由です。
コラーゲンも時間とともに分解される
糸の刺激によって新しく作られたコラーゲンも、私たちの肌にもともと存在するコラーゲンと同じように、新陳代謝によって時間とともに分解されて減少していきます。
糸リフトは肌の時計の針を巻き戻すようなものですが、治療後に時間の流れが止まるわけではないのです。
老化によるたるみの進行
最も根本的な理由として、私たちの体は常に老化し続けているという事実があります。
糸リフトでたるみを改善しても加齢によって皮膚の弾力は失われ、皮下脂肪は下垂し、骨格も変化していきます。
治療によって若返りを図っても、その時点からまた新たな老化が始まるため、永続的な効果を得るのは原理的に難しいです。
効果が有限である理由のまとめ
- 体内で安全に分解・吸収される糸を使用する
- 生成されたコラーゲンも新陳代謝で減少する
- 加齢による顔全体の構造的な変化は続く
「思ったより効果がなかった」と感じる意外な落とし穴
多くの人が満足する糸リフトですが、中には「期待したほどの効果を感じられなかった」という声も聞かれます。それはなぜでしょうか。
単に「効果がなかった」と片付けるのではなく、その背景にある原因を知ると、自分に合った治療選択ができます。
ここでは、患者さんが抱きがちな不満の裏にある、専門的な視点からの解説をします。
顔の脂肪の量が効果を左右する
糸リフトは、ある程度の皮下脂肪がある方には非常に効果的です。糸のコグが脂肪組織にしっかりとかかり、リフトアップできるためです。
しかし、顔の脂肪が極端に少ない痩せ型の顔立ちの方では、糸を引っかける「足場」となる脂肪が少ないため引き上げ効果が限定的になるケースがあります。
逆に、脂肪が多すぎても糸の力だけでは支えきれず、満足な結果が得られないときがあります。この場合、脂肪溶解注射などを組み合わせると、より良い結果を導き出せます。
脂肪量と糸リフトの相性
顔の脂肪量 | 糸リフトの効果 | 推奨されるアプローチ |
---|---|---|
少ない(痩せ型) | 効果が出にくい場合がある | ヒアルロン酸注入でボリュームを補う併用治療 |
適度 | 効果を実感しやすい | 糸リフト単体または他の治療との組み合わせ |
多い | 効果が限定的になることがある | 脂肪溶解注射やHIFUなどでの減量後の施術 |
皮膚のあまり具合(たるみの重症度)とのミスマッチ
皮膚のたるみが非常に強い、いわゆる重度のたるみでは、糸リフトだけでは皮膚の「あまり」を解消しきれない場合があります。
糸で引き上げられる量には限界があるため、たるみが強すぎると思うような変化が得られず、「効果が弱い」と感じてしまうのです。
このようなケースでは、メスを入れるフェイスリフト手術の方が適している場合もあります。
カウンセリングで自分のたるみの重症度を正確に診断してもらいましょう。
「引き上げる方向」が骨格と合っていない
実は、ただやみくもに引き上げれば綺麗になるわけではありません。人それぞれ骨格が違うように、最も美しく見えるリフトアップの方向(ベクトル)も異なります。
経験の浅い医師が画一的な方法で施術を行うと、本来引き上げるべきではない方向に引っ張ってしまい、不自然な顔立ちになったり効果が感じにくくなったりしやすいです。
あなたの骨格を理解し、適したデザインを提案してくれる医師を選ぶのが満足への近道です。
効果への期待値が高すぎたケース
インターネット上の華やかな症例写真だけを見ていると、無意識のうちに期待値が上がりすぎてしまいやすいです。
糸リフトはあくまで「切らない治療」であり、外科的なフェイスリフト手術と同じレベルの変化を得られるものではありません。ダウンタイムが少ない分、変化の度合いもマイルドです。
現実的にどのような変化が期待できるのか、カウンセリングで医師としっかりイメージを共有すると後の「がっかり」を防げます。
糸リフトの効果を最大限に引き出し長持ちさせる5つの秘訣
せっかく受ける糸リフトなら、その効果をできるだけ長く、そして最大限に享受したいものです。
施術後の少しの心がけや、施術前の準備によって、効果の持続期間は大きく変わってきます。
経験豊富な医師とクリニックを選ぶ
これが最も重要な要素です。糸リフトは、どの深さに、どの種類の糸を、何本、どの方向に挿入するかという「デザイン」が結果を大きく左右します。
医師の技術力と美的センスがなければ、最高の糸を使っても良い結果は得られません。
解剖学を熟知し、症例数の豊富な医師を選ぶことが、効果を最大限に引き出すための第一歩です。
クリニック選びで確認したいこと
- 医師の経歴や資格、症例数
- カウンセリングの丁寧さ、デザインの提案力
- 取り扱っている糸の種類が豊富か
- アフターフォローの体制が整っているか
施術後のセルフケアを徹底する
施術後の1ヶ月間は、糸が組織に定着するための大切な期間です。
この時期に顔を強くこすったり、マッサージしたり、歯科治療で大きく口を開けたりすると、糸がずれたり緩んだりする原因になります。
洗顔やスキンケアは優しく行い、顔に強い圧力をかける行為は避けましょう。
施術後1ヶ月の主な注意点
カテゴリ | 避けるべき行為 | 理由 |
---|---|---|
スキンケア | 強いマッサージ、顔をゴシゴシこする | 糸のずれや緩みを防ぐため |
日常生活 | 歯科治療、うつ伏せ寝、激しい運動 | 顔への強い圧迫や血行促進を避けるため |
食事 | 硬いものを食べる、大きく口を開ける | 顎への負担を減らすため |
紫外線対策と保湿を怠らない
紫外線は肌のコラーゲンを破壊し、たるみを促進する最大の外的要因です。
糸リフトでコラーゲンを増やしても、紫外線を浴び続けてはその効果が相殺されてしまいます。日焼け止めを毎日塗る習慣をつけましょう。
また、肌の乾燥もハリを失わせる原因になるため、十分な保湿が肌の良い状態を長く保つことにつながります。
他の美容治療とのコンビネーション
糸リフトの効果をより高めて長持ちさせるために、他の治療を組み合わせるのも有効です。
例えば、高周波(RF)治療やHIFU(ハイフ)を定期的に受けると、コラーゲン生成を継続的にサポートし、肌の引き締め効果を維持できます。
どの治療が自分の状態に適しているかは、医師に相談してみましょう。
相性の良いコンビネーション治療
治療法 | 期待できる相乗効果 |
---|---|
HIFU(ハイフ) | SMAS筋膜に働きかけ、たるみの土台から引き締める |
ヒアルロン酸注入 | こけた部分のボリュームを補い、より立体的な顔立ちに |
ボトックス注射 | 表情筋の過剰な動きを抑え、リフトアップ効果を補助する |
健康的な生活習慣を心がける
肌は内臓の鏡とも言われます。バランスの取れた食事や十分な睡眠、適度な運動は全身の血行を促進し、肌のターンオーバーを正常に保ちます。
タンパク質やビタミンCはコラーゲンの材料となるため、積極的に摂取するのが望ましいです。
喫煙は血行を悪化させ、肌の老化を著しく早めるため、これを機に禁煙を考えると効果の持続につながります。
糸リフトを受ける前に知っておきたいダウンタイムと注意点
糸リフトはメスを使わない低侵襲な治療ですが、それでも医療行為である以上、一定のダウンタイムやリスクは存在します。
安心して施術を受けるために、事前に正しい知識を身につけておきましょう。
主なダウンタイムの症状と期間
ダウンタイムの程度には個人差がありますが、一般的に見られる症状と期間の目安は以下の通りです。ほとんどの症状は、1〜2週間程度で自然に軽快していきます。
ダウンタイムの症状と期間の目安
症状 | 期間の目安 | 対処法 |
---|---|---|
腫れ・むくみ | 3日〜1週間 | 施術後数日は軽く冷やす |
内出血 | 1〜2週間 | メイクでカバー可能 |
痛み・違和感 | 数日〜1週間 | クリニックから処方される痛み止めを服用 |
引きつれ感 | 1週間〜1ヶ月 | 時間とともに自然になじむ |
考えられるリスクと合併症
頻度は低いものの、以下のようなリスクも報告されています。信頼できる医療機関で施術を受けると、これらのリスクを最小限に抑えられます。
リスク・合併症 | 具体的な症状 |
---|---|
感染 | 施術部位が赤く腫れ、熱を持つ、痛みが続くなどの症状。 |
糸の露出 | 糸の先端が皮膚から出てきてしまう状態。 |
神経障害 | 口の動かしにくさやしびれなど。通常は一時的なもの。 |
凹凸・ひきつれ | 糸がなじむ過程で一時的に起こる場合があるが、長く続く場合は修正が必要なケースも。 |
万が一、上記のような気になる症状が出たときは自己判断せず、速やかに施術を受けたクリニックに相談してください。
施術を受けられない人
安全に治療を行うため、以下に該当する方は糸リフトを受けられない場合があります。
- 妊娠中・授乳中の方
- ケロイド体質の方
- 重度の糖尿病や心疾患など、全身性の疾患がある方
- 施術部位に皮膚感染や炎症がある方
- 血液をサラサラにする薬を服用中の方(医師の判断による)
当てはまる方はカウンセリング時に必ず医師に申告しましょう。
糸リフトに関するよくある質問
糸リフトの効果の持続期間は、糸の種類や本数、アフターケアや体質などによって差がりますが、1~2年が目安です。
施術する医師の知識や経験、技術力にも持続期間が左右されますので、可能であれば複数のクリニックでカウンセリングを受けて、信頼できるところを選びましょう。
- 痛みはどのくらいありますか?
-
施術前に局所麻酔を行いますので、施術中の痛みはほとんどありません。麻酔の注射の際にチクッとした痛みを感じる程度です。
施術後は、筋肉痛のような鈍い痛みが数日間続く場合がありますが、処方される痛み止めでコントロールできる範囲です。
- 施術後、いつからメイクできますか?
-
施術当日は、針穴からの感染を防ぐためメイクは避けてください。
翌日からは、針穴の部分を避ければメイクは可能です。洗顔やクレンジングは、顔を強くこすらないように優しく行いましょう。
- 効果がなくなった後、前よりたるんでしまうことはありますか?
-
そのようなことはありません。糸リフトの効果が切れたとしても、それは施術前の状態にゆっくり戻っていくだけです。
むしろ、糸リフトによって生成されたコラーゲンが肌の貯金となり、何もしなかった場合と比べてたるみの進行は緩やかになっています。
そのため、施術前よりもたるみが悪化することはありませんのでご安心ください。
- 何本くらい糸を入れるのが一般的ですか?
-
必要な本数は、たるみの程度、引き上げたい範囲、目指す仕上がりによって大きく異なります。
一般的には、片側3本〜6本、両側で6本〜12本程度を使用する方が多いです。
カウンセリングで、医師があなたの顔の状態を診察した上で、適した本数を提案します。少ない本数から試したい、などのご希望も相談可能です。
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