切開リフトの傷跡は耳のどこ?目立たせない縫合技術と術後の経過写真

切開リフトの傷跡は耳のどこ?目立たせない縫合技術と術後の経過写真

切開リフトを検討するとき、多くの方が「傷跡はどこに残るのか」と不安を感じるでしょう。傷跡は耳の周囲に沿って配置され、熟練した医師の縫合技術と適切な術後ケアにより、時間の経過とともにほとんど目立たなくなります。

切開の位置は耳珠(じじゅ)の前か後ろか、側頭部の生え際をどう処理するかなど、患者さんごとに細かく調整されます。そのため、手術を受けた方のほとんどが、髪をアップにしても周囲に気づかれずに過ごしています。

この記事では、切開リフトにおける傷跡の位置、縫合のテクニック、術後の回復経過について詳しく解説します

目次

切開リフトの傷跡は耳のどこにできるのか、部位別に徹底解説

切開リフトの傷跡は、主に耳の前面(耳珠周辺)、耳たぶの下、耳の後ろ、そして側頭部の生え際にかけて形成されます。いずれも皮膚の自然な折り目やヘアラインに沿って配置されるため、正面から見たときに傷跡が目につきにくい設計になっています。

耳珠(じじゅ)の前と後ろでは傷跡の見え方がまるで違う

耳の穴の手前にある小さな突起部分を「耳珠(トラガス)」と呼びます。切開リフトでは、この耳珠の前側に切開を入れる「プレトラガル法」と、後ろ側に入れる「レトロトラガル法」の2種類があります。

プレトラガル法は耳の前の自然なシワに沿って切開するため、手術がシンプルで男性にも適しています。一方、レトロトラガル法は耳珠の後ろ側に切開線を隠すため、傷跡がより目立ちにくいという利点があるでしょう。

耳たぶの下から耳の後ろにかけての切開ラインとは

切開は耳たぶの下を回り込み、耳介後面(じかいこうめん)の溝に沿って上方に進みます。この部分の傷跡は耳の裏側に隠れるため、髪を後ろに束ねたときでも発見されにくい位置です。

耳の後ろからさらに後頭部の生え際にかけて切開が延びる場合もあります。その場合、毛髪の中に傷跡が隠れるので、術後に髪が伸びてくると瘢痕はますます見えにくくなっていきます。

切開リフトにおける切開位置の比較

切開位置特徴適応
耳珠の前(プレトラガル)自然なシワに沿い手術が比較的容易男性やヒゲのある方
耳珠の後ろ(レトロトラガル)傷跡が耳珠の裏に隠れて目立ちにくい女性や傷跡を極力隠したい方
耳介後面の溝耳の裏側で視認されにくい首のたるみも改善したい方
側頭部の生え際毛髪内に隠れて成長とともに消えるこめかみ付近のリフトが必要な方

側頭部のヘアラインに沿った切開は髪型を選ばない

こめかみ付近の切開は、毛髪の生え際に沿うように斜めにメスを入れるトリコフィティック法が用いられるケースが多いです。この手法では毛根を温存しながら切開するため、術後に毛髪が傷跡を貫いて生えてきます。

生え際の切開を適切に行えば、もみあげの位置が不自然に上がったり後退したりすることを防げます。ポニーテールやアップスタイルなど、耳周りが露出する髪型でも安心して楽しめるでしょう。

切開リフトの傷跡が目立つ人と目立たない人を分ける要因

同じ切開リフトを受けても、傷跡の仕上がりには個人差が生まれます。その差を左右するのは、肌質や年齢だけでなく、喫煙習慣や術後のケアなど複数の要因が絡み合っています。

肌の厚みとコラーゲン量が傷跡の治り方を左右する

皮膚が厚くコラーゲンが豊富な方は、傷跡の治癒が良好で目立ちにくい傾向があります。反対に、肌が薄く弾力性が低い方は瘢痕が赤みを帯びたまま残りやすいかもしれません。

ただし、肌質に不安があっても術後のスキンケアやシリコンシートの活用によって改善が見込めます。自分の肌タイプについて事前に医師と相談しておくことが大切です。

喫煙は傷跡の回復を確実に遅らせる

喫煙は血行を悪化させ、組織への酸素供給を妨げるため、傷跡の治癒を大幅に遅らせます。手術の前後少なくとも2週間は禁煙するよう多くの医師が強く推奨しています。

タバコの影響は傷跡だけにとどまりません。血腫や皮膚壊死といった合併症のリスクも喫煙者では有意に高まるため、禁煙は切開リフトの成功に直結する条件といえるでしょう。

年齢による皮膚の再生力の差は術後ケアでカバーできる

20代・30代の若い肌は再生力が高く、傷跡が早期に目立たなくなる傾向があります。50代以降になると回復に時間がかかる場合もありますが、術後の適切なケアによって十分にカバーできます。

年齢を理由に切開リフトを諦める必要はありません。シリコンジェルの塗布、紫外線対策、適度な保湿を継続すれば、年齢に関係なく良好な傷跡の経過が期待できます。

  • 術前2週間以上の禁煙
  • バランスの良い食事と十分な睡眠
  • 術後の紫外線対策の徹底
  • シリコンジェルやシリコンシートの継続使用
  • 過度な表情運動や激しい運動の制限

切開リフトで傷跡を目立たせない縫合技術、医師はここまでこだわっている

切開リフトの仕上がりを決めるのは、切る位置だけではありません。縫合の技術こそが傷跡の美しさを左右する核心部分です。熟練した医師は、皮膚にかかる張力を極力減らし、層ごとに丁寧に縫い合わせて、ほぼ見えない傷跡を実現しています。

SMAS層への張力分散が皮膚の傷跡を守る

切開リフトでは、皮膚の下にあるSMAS(表在性筋膜)と呼ばれる組織層を引き上げて固定します。このSMAS層にしっかりと張力をかけることで、表面の皮膚には張力がほとんどかかりません。

皮膚に張力がかからない状態で縫合すると、傷跡が幅広く伸びたり赤みが長引いたりするリスクが大きく減ります。ディーププレーン法やSMAS法など、深層組織を操作する術式が傷跡の美しさにおいても優れているのはこのためです。

真皮縫合と表皮縫合の二層で仕上げる理由

美容外科における縫合は一般的に二層に分けて行います。まず真皮層(皮膚の深い部分)を吸収糸で丁寧に合わせ、次に表皮(皮膚の表面)を極細の糸で閉じます。

真皮縫合によって傷の創縁がぴったりと密着するため、表皮にかかるテンションはほぼゼロになります。表皮の縫合は傷の微調整に過ぎず、術後5~7日ほどで抜糸するケースがほとんどです。

切開リフトで使われる縫合糸の種類

縫合糸の種類吸収性おもな用途
ポリグラクチン(バイクリル)吸収されるSMAS層や真皮層の固定
ポリジオキサノン(PDS)吸収される深部組織の長期固定
ナイロン・ポリプロピレン吸収されない表皮の精密な縫合
バーブドスーチャー(棘付き糸)種類による結び目不要の連続縫合

耳珠(トラガス)周辺の縫合で自然な耳の形を保つ

レトロトラガル法で切開した場合、頬の皮膚を耳珠の上に被せるように再配置します。このとき、耳珠の軟骨を傷つけずに薄い皮弁を丁寧に形成することが、自然な耳の形を維持する鍵になります。

耳珠周辺の縫合では皮下脂肪を適切に除去し、余分な張力をかけずに縫い合わせることが求められます。この細やかな処理を怠ると、耳珠が平坦になったり、外耳道が不自然に開いたりする可能性があります。

テンションフリーの縫合が長期的な傷跡の美しさを決める

「テンションフリー」とは、皮膚の縫合線に張力がかかっていない状態のことです。切開リフトでは、深層組織であるSMAS層やプラティスマ(広頸筋)にリフティングの力を負担させ、皮膚は余裕を持たせて閉じます。

この原則を守ると、術後に傷跡が幅広くなる「瘢痕拡大」を予防できます。反対に、皮膚だけを引っ張って縫合する旧式の術式では、傷跡が目立ちやすく持続性も劣ることが報告されています。

切開リフト術後の経過写真でわかる傷跡の回復タイムライン

切開リフトの傷跡は術後すぐに完成するわけではありません。炎症期、増殖期、成熟期という3つの段階を経て、12~18か月かけて徐々に目立たなくなっていきます。回復の全体像を知っておけば、途中で不安になることも減るはずです。

術後1週間~1か月は赤みや腫れが出て当然の時期

手術直後から1週間程度は、切開線に沿って赤みや腫れが生じます。これは正常な炎症反応であり、体が組織を修復しようとしている証拠です。

抜糸は通常5~7日後に行われます。耳珠の裏に入れた吸収糸は自然に溶けるため、取り除く必要がないケースもあります。この時期は医師の指示通りに軟膏を塗布し、傷口を清潔に保つことに集中してください。

術後1~3か月で赤みが徐々に引き始める

術後1か月を過ぎると、傷跡の赤みが少しずつ薄れていきます。まだ瘢痕は触ると硬く感じられるときがありますが、コラーゲンの再構築が進んでいる段階です。

この時期にシリコンジェルやシリコンシートを使い始めると、傷跡の成熟を促進できます。紫外線は瘢痕の色素沈着を悪化させるため、日焼け止めの使用を徹底しましょう。

術後3~6か月で傷跡はかなり目立たなくなる

術後半年ほど経過すると、多くの方の傷跡はかなり目立たなくなっています。細い白い線として残る程度で、よほど注意深く観察しないと気づかないレベルまで改善するでしょう。

ただし個人差はあります。ケロイド体質の方や、術後に紫外線を浴びてしまった方は回復が遅れる場合もあるため、引き続き丁寧なスキンケアを続けるのが望ましいです。

術後12~18か月で傷跡は最終的な状態に落ち着く

瘢痕の完全な成熟には12~18か月ほどかかります。この時点で傷跡の色、質感、幅はほぼ最終的な状態になります。成熟した傷跡は周囲の肌になじみ、肉眼では判別困難なレベルまで改善するのが一般的です。

万が一、18か月を過ぎても傷跡が気になる場合は、レーザー治療やマイクロニードリングなどの補助的な処置で改善を図ることも可能です。

経過時期傷跡の状態推奨ケア
術後1週間赤み・腫れ・縫合糸が目に見える抗生物質軟膏の塗布、安静
1~3か月赤みが徐々に減少、硬さが残るシリコンジェル開始、紫外線対策
3~6か月細い線として残る程度に改善シリコンシート継続、保湿
12~18か月最終的に肌になじむ必要に応じてレーザー等を検討

切開リフトのピクシーイヤーや耳珠変形を確実に防ぐ方法

切開リフトで発生しうるトラブルの代表格が「ピクシーイヤー」と呼ばれる耳たぶの変形です。これは適切な手術計画と縫合テクニックによって予防できるものであり、経験豊富な医師のもとであればほとんど起こりません。

ピクシーイヤーとは耳たぶが引っ張られて尖る変形のこと

ピクシーイヤーとは、切開リフトの術後に耳たぶが下方や前方に引っ張られ、不自然に尖った形になる状態を指します。皮膚の縫合部に過度な張力がかかるのが主な原因です。

正常な耳たぶは丸みを帯びて頬から自然に垂れ下がっていますが、ピクシーイヤーになると耳たぶが頬の皮膚に癒着したように見えます。周囲から手術を受けたことが一目でわかってしまう、もっとも目につく術後トラブルの一つです。

耳珠が平坦になる「トラガスブランティング」も見逃せない

耳珠の自然な突出が失われ、平らになってしまう状態を「トラガスブランティング」と呼びます。レトロトラガル法で切開した際に、耳珠の軟骨を損傷したり、皮弁を過度に薄くしたりすることが原因で発生します。

トラガスブランティングが起こると、外耳道が不自然に見えたり、耳の形が変わったように感じたりします。予防のためには、耳珠軟骨の軟骨膜を温存しながら丁寧に皮弁を挙上する技術が求められます。

切開リフトで起こりうる耳周辺のトラブル一覧

トラブル名原因予防策
ピクシーイヤー耳たぶへの過度な張力懸垂縫合で張力を分散
トラガスブランティング耳珠軟骨の損傷・皮弁の過度な薄化軟骨膜を温存した愛護的操作
もみあげの後退側頭部の切開位置の誤りトリコフィティック法の使用
耳後部のウェブ形成耳の後ろの瘢痕拘縮テンションフリーの縫合

V字切開やアンカー縫合がピクシーイヤーを防いでくれる

耳たぶ周辺ではV字型の切開デザインやアンカー縫合(固定縫合)を用いて、術後に皮膚が下方へ引っ張られるのを防ぎます。深部組織にアンカーポイントを設けるため、耳たぶにかかる重力の影響を相殺できます。

経験豊富な医師は、術中にリアルタイムで耳たぶの形を確認しながら微調整を加えます。この慎重なアプローチが、術後何年経っても自然な耳の形を維持する秘訣です。

二次修正手術で変形した耳を元に戻すことは可能

もし不幸にもピクシーイヤーやトラガスブランティングが生じてしまった場合、局所麻酔下での修正手術によって改善が見込めます。耳珠軟骨の再形成や皮膚の再配置を行うと、自然な耳の形を取り戻すことが可能です。

ただし、一度変形した組織を完全に元通りにするには高度な技術が必要になります。そのため、初回の手術で信頼できる医師を選ぶことが何よりも予防につながるといえます。

切開リフトの傷跡を早くきれいに治す術後セルフケア

手術が無事に終わっても、傷跡の仕上がりは術後のセルフケアによって大きく変わります。医師のアドバイスを守りながら自分でできるケアを継続すれば、傷跡の回復を加速させることが十分に期待できます。

シリコンジェルとシリコンシートが傷跡の成熟を促す

シリコン製品は術後の瘢痕管理においてゴールドスタンダードとされています。シリコンジェルは傷跡表面に薄いフィルムを形成し、水分の蒸発を防いで瘢痕の軟化と平坦化を促します。

シリコンシートは1日12時間以上の貼付が推奨されており、数か月間継続すると効果が高まります。術後2~3週間、傷口が完全に閉じた段階から使い始めるのが一般的です。

紫外線対策を怠ると傷跡の色素沈着が長引く

術後の傷跡は紫外線のダメージを受けやすく、日焼けすると瘢痕が茶色く色素沈着を起こします。一度色素沈着が定着すると改善までに長い時間がかかるため、術後6か月間は特に入念な紫外線対策が必要です。

外出時にはSPF50以上の日焼け止めを傷跡に直接塗布するほか、帽子やスカーフで物理的に日光を遮るとさらに効果的でしょう。曇りの日でも紫外線は降り注いでいるため、天候に関係なく対策を続けてください。

術後の生活習慣が傷跡の治り方に影響する

バランスの取れた食事、十分な水分摂取、質の高い睡眠は傷の治癒を促進します。特にタンパク質やビタミンCは組織の修復に関わる栄養素であり、意識的に摂取するとよいでしょう。

術後1か月程度は激しい運動を避け、顔面への衝撃や過度な表情運動も控えてください。血圧の上昇は術後出血のリスクを高めるため、無理のない範囲で安静に過ごすのが望ましいです。

  • シリコンジェルの毎日の塗布(術後2~3週間から開始)
  • SPF50以上の日焼け止めを傷跡に直接塗る
  • 傷跡を掻いたり触ったりしない
  • タンパク質やビタミンCを多く含む食品の摂取
  • 術後1か月間の激しい運動の制限

切開リフトの傷跡が気になるなら医師選びで8割が決まる

どれほど優れた術式やケア方法があっても、それを実行する医師の技量によって結果は大きく異なります。切開リフトの傷跡を目立たせないためには、手術を任せる医師選びに最大限の注力が必要です。

形成外科専門医・美容外科認定医の資格は確認すべき

切開リフトは顔面の複雑な解剖学的構造を扱う手術であり、顔面神経や耳介軟骨に関する深い知識が求められます。

日本形成外科学会の専門医資格や日本美容外科学会の認定医資格を持つ医師であれば、一定水準以上のトレーニングを受けていることが保証されます。

医師選びで確認したいポイント

確認項目確認方法判断基準
専門医資格学会ホームページで検索形成外科専門医の有無
切開リフトの症例数カウンセリング時に直接質問年間50例以上が目安
術後経過写真の公開クリニックのウェブサイト傷跡が確認できる写真の有無
丁寧なカウンセリング実際に受診して体感リスク説明を省略していないか

術前カウンセリングで傷跡の位置を具体的に聞くことが大切

信頼できる医師であれば、術前のカウンセリングで切開の位置を図示しながら丁寧に説明してくれるはずです。プレトラガルかレトロトラガルか、側頭部は生え際に入れるか毛髪内に入れるかなど、具体的な質問に明確に答えてもらいましょう。

また、過去の症例写真を見せてもらうことも大切です。術後の傷跡がどの程度目立つのか、実際の写真で確認すると手術のイメージが掴めます。

セカンドオピニオンは遠慮せずに活用してほしい

一つのクリニックのカウンセリングだけで決断する必要はありません。複数の医師の意見を聞くと、より納得のいく選択ができるでしょう。

セカンドオピニオンを求めることに対して気まずさを感じる方もいるかもしれませんが、良心的な医師であれば快く受け入れてくれます。自分の顔に関わる手術だからこそ、焦らず慎重に検討する姿勢が大切です。

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よくある質問

切開リフトの傷跡は術後何か月で目立たなくなりますか?

切開リフトの傷跡は、術後1~3か月で赤みが徐々に引き始め、3~6か月でかなり目立たなくなります。最終的に瘢痕が成熟するまでには12~18か月ほどかかるのが一般的です。

ただし、個人の肌質や術後のケア状況によって回復速度には差があります。シリコンジェルの使用や紫外線対策を丁寧に行うと、より早く傷跡を目立たなくすることが期待できるでしょう。

切開リフトの傷跡は男性と女性で切開位置が変わりますか?

切開リフトの傷跡に関しては男女で切開位置を変えるときがあります。女性の場合はレトロトラガル法(耳珠の後ろ側の切開)が好まれる傾向にあり、傷跡をより目立たなくできます。

男性の場合は、ヒゲの生えている皮膚が耳珠の上に移動するのを防ぐために、プレトラガル法(耳珠の前側の切開)が選択されることが多いです。医師は性別や毛髪の状態を考慮して、一人ひとりに合った切開ラインを設計します。

切開リフト後の傷跡にレーザー治療は有効ですか?

切開リフト後の傷跡にレーザー治療は有効な選択肢の一つです。フラクショナルレーザーなどを用いることで、瘢痕組織のコラーゲンリモデリングを促し、傷跡の色調や質感の改善が見込めます。

レーザー治療は一般的に術後6か月以降、瘢痕組織が安定してから開始します。複数回のセッションが必要になる場合もあるため、担当医と相談しながら計画を立てることをおすすめします。

切開リフトの傷跡が目立ってしまった場合、修正手術はできますか?

切開リフトの傷跡が目立ってしまった場合でも、修正手術による改善が可能です。瘢痕の切除と再縫合、あるいは耳珠の形を整える形成手術など、症状に応じた対処法があります。

修正手術は局所麻酔で行えることが多く、初回の手術と比べて回復期間も短い傾向があります。ただし、瘢痕が完全に成熟する12~18か月を待ってから実施するのが原則です。

切開リフトの傷跡はポニーテールなどのアップスタイルで見えてしまいますか?

適切な切開位置の設計と丁寧な縫合が行われていれば、切開リフトの傷跡はポニーテールやアップスタイルにしても目立ちません。耳の裏側や生え際に沿って配置された傷跡は、毛髪や皮膚の自然な折り目に紛れ込みます。

熟練した医師は、患者さんの普段の髪型やヘアスタイルの好みも考慮して切開ラインを決定しています。カウンセリングの際に、希望する髪型を伝えておくとより安心できるでしょう。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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