ヒアルロン酸を長持ちさせる方法とは?効果が持続する種類と秘訣を解説

ヒアルロン酸を長持ちさせる方法とは?効果が持続する種類と秘訣を解説

ヒアルロン酸注入は、シワやたるみを改善し、ふっくらとした若々しい印象を取り戻すための人気の施術です。

しかし、「せっかく注入したのに、すぐに効果がなくなってしまった」と感じる方も少なくありません。

ヒアルロン酸の効果をできるだけ長く保つためには、製剤の種類選びから施術後の過ごし方まで、いくつかの重要なポイントがあります。

この記事では、ヒアルロン酸の効果がどのくらい持続するのかという基本から、長持ちさせるための具体的な方法、製剤の種類、そして日常生活でできる秘訣まで、専門的な視点から詳しく解説します。

目次

ヒアルロン酸注入の効果と持続期間の目安

ヒアルロン酸注入は、体にもともとある保水成分を補充してシワやたるみを改善する治療です。

効果の持続期間は、注入する部位や製剤の種類、そして個人の体質や生活習慣によって変わります。

ヒアルロン酸がたるみ治療に効果的な理由

ヒアルロン酸は、もともと私たちの皮膚や関節などに存在する保水成分です。1グラムで約6リットルもの水分を保持する能力があり、肌のハリや弾力を保つために重要な役割を担っています。

しかし、年齢とともに体内のヒアルロン酸は減少し、肌は水分を失って乾燥し、シワやたるみが生じやすくなります。

ヒアルロン酸注入治療は、この減少したヒアルロン酸を皮膚の内部に直接補充して内側から肌を持ち上げ、シワの溝を埋めたり、ボリュームを回復させたりする治療法です。

物理的にボリュームアップさせるため、注入直後から効果を実感しやすいのが大きな特長です。

注入部位による持続期間の違い

ヒアルロン酸の持続期間は、注入する部位によって大きく異なります。これは、部位ごとの皮膚の厚さや動きの多さに関係しています。

例えば、ほうれい線やマリオネットラインのように会話や食事で頻繁に動かす口周りは、ヒアルロン酸が馴染みやすく、吸収も比較的早い傾向にあります。

一方で、額やこめかみ、鼻や顎のように動きが少ない部位はヒアルロン酸がその場に留まりやすく、効果が長持ちしやすいです。

ご自身の希望する注入部位の持続期間の目安を事前に知っておくと良いでしょう。

注入部位別の持続期間の目安

注入部位持続期間の目安特徴
額・こめかみ約12ヶ月~24ヶ月動きが少なく、効果が長持ちしやすい。
ほうれい線・口周り約6ヶ月~12ヶ月表情でよく動くため、吸収がやや早い傾向。
涙袋・唇約6ヶ月~12ヶ月皮膚が薄く動きも多いため、比較的短い。

個人差が持続期間に与える影響

同じ部位に同じ量のヒアルロン酸を注入しても、効果の持続期間には個人差が生じます。これは、年齢や肌質、骨格や生活習慣などが一人ひとり異なるためです。

特に、新陳代謝が活発な方や筋肉をよく動かす方は、ヒアルロン酸の吸収が早くなる傾向があります。

また、体質的にヒアルロン酸を分解する酵素(ヒアルロニダーゼ)の活性が高い方も、持続期間が短くなる可能性があります。

これらの個人差を考慮した上で、施術計画を立てることが重要です。カウンセリング時に医師にご自身の体質や生活習慣を詳しく伝えましょう。

ヒアルロン酸製剤の種類と長持ちの関係性

ヒアルロン酸の効果を長持ちさせるには、製剤選びが極めて重要です。

製剤の「硬さ」や、分子同士を結びつける「架橋」という技術が体内で吸収される速さを左右し、持続期間を決定づける大きな要因となります。

製剤の「硬さ」が持続力を決める

ヒアルロン酸製剤にはジェル状の柔らかいものから、粘土のようにしっかりとした硬さを持つものまで、様々な種類があります。

一般的に、硬く密度が高い製剤ほど体内でゆっくりと分解・吸収されるため、持続期間が長くなる傾向があります。

例えば、顎のラインをシャープに形成したり、鼻を高くしたりする場合には、形をしっかりと保てる硬い製剤を使用します。

逆に、涙袋や唇のようなデリケートで皮膚の薄い部位には、自然な仕上がりになる柔らかい製剤が適しています。

このように、部位や目的に合わせて製剤の硬さを選ぶことが大切です。

ヒアルロン酸の硬さと適した注入部位

製剤の硬さ主な注入部位特徴
柔らかい涙袋、唇、目の下のクマ皮膚の薄い部位でも自然に馴染む。
中間ほうれい線、ゴルゴライン、頬適度なボリュームアップに適している。
硬い鼻、顎、額、フェイスラインシャープな輪郭形成やリフトアップに有効。

架橋技術で変わる吸収されにくさ

注入されたヒアルロン酸は、体内の酵素によって徐々に分解されていきます。この分解の速度を遅らせ、効果を長持ちさせるために用いられるのが「架橋(かきょう)」という技術です。

架橋とは、ヒアルロン酸の分子同士を結びつけて、網目のような構造を作る加工です。この架橋がしっかりしているほどヒアルロン酸は分解されにくくなり、長期間にわたってその場に留まれます。

近年では、各メーカーが独自の架橋技術を開発しており、より自然で持続性の高い製剤が登場しています。

製剤を選ぶ際には、どのような技術が使われているかを確認するのも一つの方法です。

部位ごとに適した製剤を選ぶ重要性

これまで説明したように、ヒアルロン酸製剤は硬さや架橋技術によって特性が異なります。そのため、一つの製剤ですべての部位に対応するわけではありません。

例えば、鼻筋を通したいのに柔らかい製剤を使ってしまうと形が崩れやすく、効果が長持ちしません。

逆に、ふっくらさせたい唇に硬い製剤を注入すると、不自然なしこりができてしまう可能性があります。

医師は患者さんの希望する仕上がりや注入部位の特性、皮膚の状態などを総合的に判断し、数ある製剤の中から最も適したものを選び出します。

信頼できる医師と相談しながら、自分に合った製剤を見つけることが、満足のいく結果への近道です。

代表的なヒアルロン酸製剤の種類と特徴

現在、美容医療の現場では様々な種類のヒアルロン酸製剤が使用されています。それぞれに特徴があり、持続期間や仕上がりが異なります。

代表的なヒアルロン酸製剤の比較

製剤シリーズ名製造元特徴
ジュビダームビスタアラガン社独自の技術により、滑らかで馴染みが良く、持続性が高い。
レスチレンガルデルマ社リフト力に優れ、輪郭形成などに用いられることが多い。
ベロテロメルツ社皮膚への馴染みが非常に良く、細かいシワにも対応可能。

生活習慣が持続を左右する?注入後の意外な落とし穴

ヒアルロン酸の持続期間は、施術後の生活習慣に大きく影響されます。

過度なダイエットやフェイシャルマッサージ、喫煙や睡眠不足といった日常の行動が、ヒアルロン酸の吸収を早めてしまう可能性があるため注意が必要です。

「痩せすぎ」がヒアルロン酸の吸収を早める可能性

美しさを追求するあまり、過度なダイエットをしている方は少なくありません。実は、体脂肪率が極端に低い「痩せすぎ」の状態は、ヒアルロン酸の吸収を早めてしまう可能性があります。

ヒアルロン酸は皮下組織に注入されますが、その周りの脂肪組織がクッションのような役割を果たし、ヒアルロン酸を安定させています。

しかし、脂肪が少なすぎるとクッションがなくなり、注入されたヒアルロン酸が動きやすく、代謝されやすくなると考えられています。

特に、施術後に急激な体重減少があると顔のボリュームも変化し、効果が損なわれやすくなります。

健康的な体型の維持が、ヒアルロン酸を長持ちさせるためにも大切です。

過度なフェイシャルマッサージのリスク

美顔器やセルフマッサージを日課にしている方は注意が必要です。施術後、注入部位に強い圧力をかけたり頻繁にマッサージしたりすると、ヒアルロン酸が移動したり分解が早まったりする原因になります。

特に、注入したヒアルロン酸が組織に馴染むまでの約1ヶ月間は、注入部位を強くこすったり、押したりする行為は避けましょう。

良かれと思って行っているスキンケアが、実は逆効果になっているかもしれません。施術後は、優しく肌に触れるように心がけてください。

ヒアルロン酸の吸収を早める可能性がある行動

行動理由対策
過度なダイエット皮下脂肪の減少により、ヒアルロン酸が安定しにくくなる。急激な体重変動を避け、健康的な体重を維持する。
頻繁なマッサージ物理的な圧力でヒアルロン酸の分解や移動を促す。施術後1ヶ月は注入部位への強い刺激を避ける。
喫煙・過度な飲酒血行不良や老化を促進し、肌の代謝に影響を与える。禁煙・節酒を心がけ、生活習慣を見直す。

喫煙と飲酒が肌の老化を加速させる

喫煙は血管を収縮させて血行を悪化させ、肌に必要な酸素や栄養が届きにくくします。また、体内のビタミンCを大量に破壊し、肌のハリを保つコラーゲンの生成を妨げます。

これにより肌全体の老化が進み、ヒアルロン酸の効果も損なわれやすくなります。

同様に、過度な飲酒も体内の水分を奪い、肌の乾燥を招きます。せっかくヒアルロン酸で潤いを補給しても、喫煙や飲酒の習慣があっては台無しです。

注入治療を機に、生活習慣を見直してみましょう。

睡眠不足がターンオーバーに与える影響

質の良い睡眠は、肌の再生と修復に欠かせません。睡眠中には成長ホルモンが分泌され、日中に受けた肌のダメージを修復し、新しい細胞を生み出す「ターンオーバー」を促します。

睡眠不足が続くとこのサイクルが乱れ、肌のバリア機能が低下し、乾燥や老化が進みやすくなります。

健康な肌状態の維持は、ヒアルロン酸の効果を長持ちさせる土台となります。毎日十分な睡眠時間を確保し、肌を健やかに保ちましょう。

施術を受けるクリニック選びと医師の技術

ヒアルロン酸注入は、どのクリニックで、どの医師に任せるかによって、結果が大きく変わる施術です。

特に、効果の持続性という観点では、医師の技術力と経験が極めて重要になります。

注入層の深さが持続期間を変える

ヒアルロン酸を注入する皮膚の層は、浅い方から表皮、真皮、皮下組織、そして骨膜上と分かれています。

どの層に注入するかは目的や部位によって異なりますが、この深さの選択が持続期間に大きく影響します。

例えば、リフトアップを目的として骨膜上に注入した場合、ヒアルロン酸は動きにくく、長期間にわたって土台として機能します。

一方で、皮膚の浅い層に注入すると、より早く吸収される傾向があります。解剖学を熟知し、適切な深さに正確に注入できる技術を持つ医師を選ぶことが長持ちの秘訣です。

経験豊富な医師を選ぶメリット

経験豊富な医師は数多くの症例を通して、患者さん一人ひとりの骨格や皮膚の状態を見極める能力に長けています。

顔全体のバランスを考慮し、どの部位に、どの製剤を、どれくらいの量、どの深さに注入すれば最も効果的で長持ちするかを判断できます。

また、注入時の痛みや内出血などのリスクを最小限に抑える技術も持っています。

クリニックのウェブサイトで医師の経歴や症例写真を確認したり、カウンセリングで直接話を聞いたりして、信頼できる医師を見つけましょう。

カウンセリングで確認すべきポイント

施術前のカウンセリングは、医師とイメージを共有し、不安を解消するための重要な時間です。

持続性に関しても、ここでしっかりと確認しておくべき点があります。

  • 使用するヒアルロン酸製剤の名前と、それを選んだ理由
  • 具体的な注入部位と注入量、期待できる効果
  • 予想される持続期間と、個人差についての説明
  • 施術後の注意点やアフターフォローの内容

これらの質問に対して、丁寧に分かりやすく説明してくれる医師であれば、安心して施術を任せられるでしょう。

アフターフォローの充実度も確認

万が一、施術後に腫れや痛みが長引いたり、仕上がりに不安を感じたりした場合に、迅速かつ適切に対応してくれるかどうかも重要です。

施術後の検診や相談体制が整っているクリニックを選びましょう。アフターフォローがしっかりしているクリニックは、それだけ施術に責任を持っている証拠でもあります。

安心して美しい状態を維持するためにも、クリニックのサポート体制を確認しておきましょう。

施術直後からできる!ヒアルロン酸を長持ちさせるセルフケア

ヒアルロン酸注入の効果を長く保つためには、施術当日から数日間の過ごし方が非常に大切です。

注入されたヒアルロン酸が安定するまでの期間、少し気をつけるだけで持続期間が変わってきます。

施術当日の過ごし方で気をつけること

施術当日は、注入部位にまだ馴染んでいないヒアルロン酸が移動しやすい状態です。なるべく安静に過ごし、注入部位に負担をかけないようにしましょう。

メイクは可能ですが、注入部位を強くこすらないように注意してください。クレンジングや洗顔も、優しく行う意識が大切です。

当日の夜はうつ伏せで寝るのを避け、仰向けで寝るのがおすすめです。

注入部位への刺激を避ける

施術後、特に最初の1週間は、注入部位を不必要に触ったり押したり、マッサージしたりしないようにしてください。

注入されたヒアルロン酸が定着するのを妨げ、吸収を早めたり、形が崩れたりする原因になります。

エステやフェイシャルマッサージは、少なくとも施術後2週間は控えるのが賢明です。歯科治療など、顔に圧力がかかる行為も、可能であれば時期をずらすようにしましょう。

施術後に避けるべき主な行動

行動期間の目安理由
激しい運動施術後2~3日血行が促進され、腫れや内出血のリスクが高まるため。
長時間の入浴・サウナ施術後2~3日体温の上昇が血行を促進し、炎症を助長する可能性があるため。
飲酒施術当日~翌日血管が拡張し、腫れや内出血、赤みが出やすくなるため。

血行が良くなる行動は控える

ヒアルロン酸注入後は、一時的に注入部位に軽い炎症が起きています。この時期に血行が過度に良くなると、腫れや内出血、赤みといったダウンタイムが長引く原因になります。

また、代謝が活発になるため、ヒアルロン酸の吸収が早まる可能性も指摘されています。

施術後2~3日は激しい運動や長時間の入浴、サウナや飲酒など、体温を上げて血行を促進する行為は控えましょう。

シャワーは当日から可能ですが、注入部位を濡らさないように注意し、短時間で済ませるのがおすすめです。

日常生活で意識したい持続力を高める秘訣

施術直後のケアだけでなく、日々の生活習慣もヒアルロン酸の持続性に影響を与えます。

美しい仕上がりを長くキープするために、毎日の生活の中で少しだけ意識を変えてみましょう。

紫外線対策の徹底

紫外線は肌の老化を招く最大の外的要因です。紫外線の一種であるUVA波は、肌の奥深く(真皮層)まで到達し、ハリや弾力を支えるコラーゲンやエラスチンを破壊します。

その結果、肌の老化が進行し、注入したヒアルロン酸の効果も早く失われてしまいます。

  • 日焼け止めの年間を通した使用
  • 帽子や日傘の活用
  • UVカット機能のある衣類の着用

これらの対策を徹底し、肌を紫外線から守る工夫が、ヒアルロン酸を長持ちさせる上で非常に重要です。

保湿ケアで肌のバリア機能を守る

肌が乾燥すると、外部からの刺激を受けやすくなる「バリア機能」が低下します。バリア機能が低下した肌はターンオーバーが乱れやすく、健康な状態を保つのが難しくなります。

肌全体のコンディションが悪いと、注入したヒアルロン酸の馴染みも悪くなり、効果の持続にも影響が出る場合があります。

毎日のスキンケアで、化粧水や乳液、クリームなどを使ってしっかりと保湿を行い、肌の潤いを保ってバリア機能を正常に維持しましょう。

バランスの取れた食事と栄養

美しい肌は、体の内側から作られます。特定の食品だけを食べるのではなく、タンパク質やビタミン、ミネラルなどをバランス良く摂取する心がけが大切です。

特に、肌の材料となるタンパク質や、コラーゲンの生成を助けるビタミンC、肌のターンオーバーを整えるビタミンAなどは積極的に摂りたい栄養素です。

バランスの取れた食事は、健康な肌の土台を作り、ヒアルロン酸の効果を内側からサポートします。

肌の健康をサポートする栄養素

栄養素主な働き多く含まれる食品
ビタミンCコラーゲンの生成を助け、抗酸化作用を持つ。パプリカ、ブロッコリー、キウイ
タンパク質肌や髪、爪など体を作る基本的な材料。肉、魚、卵、大豆製品
ビタミンA皮膚や粘膜の健康を維持し、ターンオーバーを促す。レバー、うなぎ、緑黄色野菜

ストレスを溜めない生活を心がける

過度なストレスは、自律神経やホルモンバランスを乱し、血行不良や肌荒れを引き起こす原因となります。

ストレスを感じると体内で活性酸素が過剰に発生し、細胞を傷つけ、肌の老化を早めてしまいます。

趣味の時間を持ったり適度な運動を取り入れたり、リラックスできる時間を作ったりして、上手にストレスを解消する習慣が、心身の健康、ひいては肌の美しさを保つことにつながります。

追加治療の適切なタイミングとメンテナンス

ヒアルロン酸の効果を維持するためには、定期的なメンテナンスが大切です。

効果が完全になくなる前に追加注入すると、より少ない量で美しい状態をキープでき、費用対効果も高まります。

効果が完全になくなる前の追加注入

ヒアルロン酸治療のメンテナンスで最も効果的なのは、「効果が完全になくなる前」に追加注入を行うことです。

ヒアルロン酸が少し残っている状態で追加すると、前回の注入が土台となり、より少ない注入量で効果を回復させられます。そうすると常に安定した状態を保ちやすく、費用対効果も高まります。

完全に元に戻ってしまうと、初回と同様の量が必要になるケースが多いため、定期的なメンテナンスを計画すると良いでしょう。

追加注入のタイミングの目安

初回注入後の期間注入部位の状態推奨される対応
6ヶ月~10ヶ月少しボリュームが減ってきたと感じる頃追加注入を検討するのに良いタイミング。
12ヶ月以降効果がかなり薄れてきた、元に戻ったと感じる初回に近い量の注入が必要になる場合がある。

定期的なメンテナンスのメリット

定期的にメンテナンスを行うと、シワやたるみが深くなるのを防ぎ、長期的なアンチエイジング効果が期待できます。

また、医師も患者さんの肌の状態や変化を継続的に把握できるため、その時々の状態に合わせた微調整が可能になり、より自然で理想的な仕上がりを追求できます。

一度に大きな変化を出すのではなく、少しずつメンテナンスを重ねれば周囲に気づかれにくく、自然に若々しさを保てます。

他の施術との組み合わせで相乗効果を狙う

ヒアルロン酸注入は、他の美容医療と組み合わせるとさらに効果を実感しやすい場合があります。

例えば、HIFU(ハイフ)や糸リフトでたるみを引き締めた上で、ヒアルロン酸で細かなボリューム調整を行うと、より効果的なリフトアップが可能です。

また、ボツリヌス注射で表情ジワの動きを抑えると、ヒアルロン酸の吸収を遅らせる効果も期待できます。

担当の医師と相談し、ご自身の悩みに合わせた治療計画を立てて相乗効果を狙いましょう。

ヒアルロン酸の持続に関するよくある質問

ヒアルロン酸は種類によって持続期間が変わります。ただ、同じ製剤を使用したとしても、ダウンタイムの過ごし方や普段の生活習慣により長持ちさせることも可能です。

また、紫外線の徹底や保湿など、基本的なケアも継続していきましょう。

ヒアルロン酸を長持ちさせる食べ物はありますか?

特定の食べ物を食べたからといって、注入したヒアルロン酸が直接的に長持ちするという医学的な根拠はありません。

しかし、肌全体の健康状態を良好に保つと、結果的にヒアルロン酸の効果をサポートすることにつながります。

前述の通り、コラーゲンの生成を助けるビタミンC、肌の原料となるタンパク質、肌のターンオーバーを整えるビタミン類など、バランスの取れた食事が美肌の基本であり、注入治療の効果を最大限に引き出すことにもつながります。

運動はしても大丈夫ですか?

施術後2~3日は、血行を促進する激しい運動は控えましょう。

しかし、それ以降は適度な運動であれば問題ありません。むしろ、定期的な運動は血行を改善し、ストレス解消にもつながるため、肌の健康にとってプラスになります。

ただし、顔を強くこすったり、圧迫したりするような運動(例:うつ伏せで行うストレッチなど)は、注入部位に影響を与える可能性があるため注意が必要です。

心配な場合は、担当の医師に相談してください。

効果が短いと感じる場合、どのような原因が考えられますか?

効果が短いと感じる場合、いくつかの原因が考えられます。

一つは、ほうれい線などよく動かす部位への注入です。二つ目は、新陳代謝が非常に活発な体質であるケースです。

三つ目は、注入した製剤が比較的柔らかく、吸収の早いタイプだった可能性です。また、ご自身の生活習慣(喫煙、過度なマッサージなど)が影響している場合もあります。

期待していた持続期間よりも短いと感じる場合は、まずは施術を受けたクリニックに相談し、原因を一緒に考え、次回の注入計画に活かすようにしましょう。

ヒアルロン酸を溶かすことはできますか?

可能です。万が一、仕上がりが気に入らない場合や、しこりができてしまった場合には、「ヒアルロニダーゼ」というヒアルロン酸を分解する酵素を注射すると、注入したヒアルロン酸を溶かして修正できます。

このような修正が可能であるという点は、ヒアルロン酸注入の大きなメリットの一つです。

ただし、修正には別途費用がかかり、体への負担もゼロではありません。最初から修正の必要がないように、信頼できる医師のもとで慎重に施術を受けることが最も重要です。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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