顔のハリを出す食べ物ランキング|美肌を作る食事と栄養素を解説

顔のハリを出す食べ物ランキング|美肌を作る食事と栄養素を解説

顔のハリが気になり始めたとき、まず見直したいのが毎日の食事です。肌の弾力を支えるコラーゲンやエラスチンは、食べ物から摂る栄養素によって合成量が大きく左右されます。

この記事では、顔のたるみ分野の診療で20年以上の経験をもとに、肌のハリを取り戻すために積極的に摂りたい食べ物をランキング形式で紹介します。ビタミンCやたんぱく質など、美肌づくりに欠かせない栄養素も丁寧に解説していきます。

日々の食卓を少し変えるだけで、内側から肌を支える力が変わってくるでしょう。

目次

顔のハリを出す食べ物ランキングTOP7|毎日の食卓に取り入れたい食材

肌のハリを支える栄養素を豊富に含む食べ物には、手軽に手に入るものが数多くあります。ランキング形式で紹介する7つの食材は、いずれもコラーゲンの合成促進や抗酸化作用など、肌の弾力維持に直接関わる栄養素を備えた食品です。

第1位は鮭|アスタキサンチンとたんぱく質のW効果で肌を底上げ

鮭の鮮やかな赤色はアスタキサンチンという抗酸化成分に由来しています。アスタキサンチンはビタミンEの約1,000倍ともいわれる抗酸化力を持ち、紫外線や加齢による肌のダメージから細胞を守る力が期待できます。

加えて、鮭は良質なたんぱく質の宝庫です。たんぱく質はコラーゲンの原料そのものですから、ハリのある肌を維持するうえで理にかなった食材といえるでしょう。週に2〜3回は食卓に並べたいところです。

第2位はブロッコリー|ビタミンCが肌のコラーゲン生成をサポート

ブロッコリー100gあたりに含まれるビタミンCは約140mgと、レモンを上回ります。ビタミンCは体内でコラーゲンを合成するときに欠かせない補酵素として働くため、十分な量を摂ると肌のハリ維持に貢献します。

茹ですぎるとビタミンCが流出してしまうため、蒸す調理法や電子レンジを使う方法が効率的です。冷凍ブロッコリーでも栄養価は大きく変わらないので、忙しい方にもおすすめできます。

顔のハリに関わる食べ物ランキング一覧

順位食材注目の栄養素
1位アスタキサンチン・たんぱく質
2位ブロッコリービタミンC・スルフォラファン
3位手羽先・鶏皮コラーゲン・ゼラチン
4位アボカドビタミンE・良質な脂質
5位納豆大豆イソフラボン・ポリアミン
6位パプリカ(赤)ビタミンC・βカロテン
7位牡蠣亜鉛・たんぱく質

第3位〜第7位の食材にも見逃せない美肌パワーが詰まっている

手羽先や鶏皮は、煮込むことでゼラチン化したコラーゲンを効率よく摂取できます。アボカドはビタミンEが豊富で、細胞膜を酸化ストレスから守り、肌のしなやかさを保つのに役立つでしょう。

納豆に含まれる大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きを持ち、加齢で低下しやすい肌の弾力をサポートします。赤パプリカはビタミンCの含有量が野菜の中でもトップクラスであり、牡蠣の亜鉛はコラーゲン合成に必要な酵素を活性化させる栄養素です。

このランキングを活かすには「組み合わせ」と「継続」が肝心

単独の食材に頼るのではなく、たんぱく質・ビタミンC・抗酸化成分を組み合わせて摂ると、コラーゲンの合成効率は格段に上がります。鮭とブロッコリーを同じ食事に取り入れるだけでも、栄養の相乗効果が期待できるでしょう。

肌のターンオーバーは約28〜45日周期で進むため、食事による変化を実感するには少なくとも1〜2か月の継続が目安となります。焦らずコツコツと続けることが、結果への近道です。

コラーゲンを増やす食事術|たんぱく質とビタミンCの黄金バランス

肌のハリを内側から高めるには、コラーゲンの「材料」と「合成に必要な助っ人」の両方を食事でしっかり確保する必要があります。たんぱく質とビタミンCをバランスよく摂ることが、体内でのコラーゲン生成を効率よく進める鍵です。

コラーゲンは食べるだけでは不十分|体内で「作る」仕組みを知ろう

コラーゲンを含む食品を食べても、そのまま肌のコラーゲンになるわけではありません。口から摂ったコラーゲンは消化の過程でアミノ酸やペプチドに分解され、体内で再びコラーゲンとして合成されます。

この再合成のときに活躍するのがビタミンCです。ビタミンCはプロリンやリジンといったアミノ酸を水酸化する酵素の補因子として働き、丈夫なコラーゲン繊維を作るために必要な存在といえます。

1日に必要なたんぱく質量は体重1kgあたり約1g|肉や魚だけに頼らないコツ

成人が1日に必要とするたんぱく質量は、体重1kgあたり約1gが目安です。体重60kgの方であれば約60gとなりますが、肉や魚だけで摂ろうとすると食事が偏りがちになります。

卵や豆腐、ヨーグルトなどを朝食や間食に取り入れると、無理なくたんぱく質量を確保できるでしょう。植物性と動物性のたんぱく質を組み合わせると、アミノ酸のバランスも整いやすくなります。

ビタミンCは「こまめに摂る」が正解|一度に大量摂取しても吸収されない

ビタミンCは水溶性ビタミンのため、一度に大量に摂取しても余分な分は尿として排出されてしまいます。1回の食事で200mg程度を上限にし、朝・昼・晩と分けて摂るのが効率的です。

パプリカ、キウイ、いちごなどを食後のデザートとして取り入れれば、食事ごとにビタミンCを無理なく補えます。加熱に弱い性質があるため、生で食べられるフルーツは特に重宝するでしょう。

たんぱく質とビタミンCを同時に摂れるメニュー例

メニューたんぱく質源ビタミンC源
鮭とブロッコリーの蒸し焼きブロッコリー
豚しゃぶサラダ豚もも肉赤パプリカ・レモン
鶏むね肉のレモンソテー鶏むね肉レモン・付け合わせの菜の花

肌のハリを守る抗酸化ビタミンとミネラル|不足すると老化が加速する

肌の老化を進める大きな原因のひとつが、紫外線やストレスによって体内で発生する活性酸素です。抗酸化ビタミンやミネラルが不足すると、コラーゲンやエラスチンの分解が進み、ハリの低下やシワの原因となります。

ビタミンEは「若返りのビタミン」と呼ばれる理由がある

ビタミンEは脂溶性の抗酸化ビタミンであり、細胞膜に存在するリン脂質の酸化を防ぐ働きがあります。細胞膜が健全に保たれることで、肌細胞のターンオーバーがスムーズに進み、ハリや弾力の維持につながるのです。

アーモンドやヘーゼルナッツ、かぼちゃ、うなぎなどに豊富に含まれています。油脂と一緒に摂ると吸収率が上がるため、ナッツ類をサラダのトッピングにするなどの工夫が効果的でしょう。

βカロテン・リコピン・アスタキサンチン|色素成分が肌を光老化から守る

にんじんやトマト、鮭に含まれるこれらの色素成分は、カロテノイドと総称される抗酸化物質です。

とくにリコピンは紫外線によるコラーゲン分解酵素(MMP-1)の産生を抑え、肌の弾力を内側から守ることが研究で示されています。

抗酸化成分と多く含む食材の対応表

抗酸化成分主な食材期待できる肌への作用
ビタミンEアーモンド・アボカド細胞膜の酸化を防ぐ
βカロテンにんじん・ほうれん草紫外線ダメージの軽減
リコピントマト・スイカコラーゲン分解酵素の抑制
アスタキサンチン鮭・えび光老化の抑制

亜鉛と鉄|見落としがちなミネラルがコラーゲン合成を左右する

亜鉛はコラーゲンの合成に関わる酵素の活性化に必要なミネラルです。牡蠣、牛赤身肉、カシューナッツなどに多く含まれます。一方、鉄分は酸素を運ぶヘモグロビンの材料であり、肌細胞への酸素供給を支えています。

鉄分はレバー、小松菜、あさりから効率よく摂れます。ビタミンCと一緒に摂ると非ヘム鉄の吸収率が上がるため、小松菜のレモンあえなどは理にかなった食べ方です。

サプリメントに頼りすぎると逆効果になるケースもある

ビタミンやミネラルは食事から摂るのが原則です。脂溶性ビタミンであるビタミンEやビタミンAは体内に蓄積しやすく、過剰摂取による健康リスクが報告されています。

まずは食事内容を見直し、それでも不足しがちな栄養素がある場合に限り、医師や管理栄養士に相談のうえでサプリメントを検討するとよいでしょう。自己判断での大量摂取は避けてください。

顔のたるみを食事で予防するなら「糖化」と「炎症」を抑えた献立が鍵になる

シワやたるみの原因はコラーゲンの減少だけではありません。「糖化」と「慢性的な炎症」という2つの体内反応が、肌のハリを奪う見えない敵として働いています。食事でこの2つを抑えることが、顔のたるみ予防において大切です。

糖化とは「肌のコゲ」のこと|甘いものの摂りすぎがハリを奪う

糖化とは、体内で余分な糖質がたんぱく質と結びつき、AGEs(終末糖化産物)という老化促進物質を生み出す反応のことです。AGEsはコラーゲン繊維を硬く変質させ、肌の柔軟性を著しく低下させます。

白砂糖をたっぷり使ったスイーツや清涼飲料水の過剰摂取は、糖化を加速させる要因のひとつです。甘いものが欲しくなったら、血糖値が上がりにくいナッツやベリー類に置き換えるのがおすすめでしょう。

慢性炎症は肌のハリを内側から壊す|オメガ3脂肪酸で炎症を鎮めよう

加工食品やトランス脂肪酸の多い食事を続けると、体内で慢性的な炎症が起こりやすくなります。慢性炎症はコラーゲンやエラスチンを分解する酵素MMPの産生を増加させ、肌のたるみを進行させる一因です。

青魚に豊富なEPA・DHAなどのオメガ3脂肪酸は、炎症を鎮める作用があります。サバ、いわし、さんまなどを週に3回以上食べると、抗炎症効果が得られやすくなるでしょう。亜麻仁油やえごま油を毎朝のサラダにかけるのも手軽な方法です。

血糖値の急上昇を防ぐ食べ方|食べる順番と食物繊維で糖化をブロック

食事のときに「野菜→たんぱく質→炭水化物」の順番で食べると、血糖値の急上昇を抑えられます。血糖値が急激に上がると余剰な糖が増え、糖化が進みやすくなるからです。

食物繊維は糖の吸収速度を緩やかにする働きがあります。白米を雑穀米や玄米に替えるだけでも食物繊維の摂取量を増やすことができ、糖化対策につながるでしょう。

糖化・炎症を抑える食品と避けたい食品

分類おすすめ食品控えたい食品
糖化対策ベリー類・ナッツ・雑穀米清涼飲料水・菓子パン
炎症対策青魚・亜麻仁油・緑黄色野菜マーガリン・揚げ物全般
血糖値対策海藻・きのこ・豆類白砂糖・精製された穀物

美肌を作る栄養素を効率よく摂れる1日の食事メニュー例

どんなに優れた食材を知っていても、実際の食事に落とし込めなければ意味がありません。朝・昼・晩の3食にバランスよく肌に良い栄養素を配分した、1日のメニュー例を紹介します。

朝食は「卵+フルーツ+ナッツ」で肌の材料と抗酸化成分を補給

朝食には、ゆで卵やスクランブルエッグで良質なたんぱく質を確保しましょう。卵1個で約6gのたんぱく質が摂れるうえ、ビタミンA・ビタミンB群・亜鉛なども含まれています。

キウイやいちごをデザートに添えればビタミンCを補えますし、アーモンドを5〜6粒つまめばビタミンEも摂取できます。忙しい朝でもこの3つなら準備に手間がかかりません。

昼食は「鮭定食」か「豚しゃぶサラダ」でたんぱく質をしっかり確保

昼食はしっかりたんぱく質を摂れるメニューを選びたいところです。外食なら焼き鮭定食や豚しゃぶサラダを選ぶだけで、たんぱく質とビタミンを同時に摂れます。

コンビニで済ませる場合は、サラダチキンと野菜スティック、ミニトマトの組み合わせがよいでしょう。ここにカップの味噌汁をつければ、大豆のイソフラボンも補えます。

肌のハリを育てる1日メニューの栄養素配分

食事主なメニュー期待できる栄養素
朝食ゆで卵・キウイ・アーモンドたんぱく質・ビタミンC・ビタミンE
昼食焼き鮭定食・味噌汁アスタキサンチン・イソフラボン
夕食手羽先の煮物・トマトサラダコラーゲン・リコピン・ビタミンC

夕食は「手羽先の煮物+緑黄色野菜」でコラーゲンと抗酸化成分を同時に

夕食には手羽先や骨付き肉を使った煮込み料理がおすすめです。じっくり加熱するとコラーゲンがゼラチン化し、消化吸収されやすい状態になります。

副菜にトマトとほうれん草のサラダを合わせると、リコピンとβカロテンという2種類のカロテノイドを同時に摂れます。オリーブオイルをドレッシング代わりにかけると、脂溶性の抗酸化成分の吸収率がアップするでしょう。

間食を味方につける|「高カカオチョコ+くるみ」で美肌おやつに

間食を完全にやめる必要はなく、むしろ肌によい食品を賢く選ぶことが大切です。カカオ含有率70%以上の高カカオチョコレートにはフラバノールというポリフェノールが含まれ、肌の弾力を保つ作用が報告されています。

くるみにはオメガ3脂肪酸であるα-リノレン酸が豊富に含まれています。高カカオチョコレートとくるみを組み合わせた「美肌おやつ」は、午後のリフレッシュと栄養補給を同時にかなえてくれるでしょう。

顔のハリを食べ物だけに頼るのは危険?食事以外の生活習慣も見直そう

食事は肌のハリを支える土台ですが、それだけでたるみを完全に防ぐことはできません。睡眠・紫外線対策・表情筋のケアなど、食事以外の生活習慣も組み合わせると、食べ物の効果が引き出されやすくなります。

睡眠不足は「肌の修復時間」を奪う最大の敵

肌のターンオーバーや成長ホルモンの分泌は、主に睡眠中に活発化します。慢性的な睡眠不足が続くと、食事でどれだけ良い栄養素を摂っていても、肌の修復が追いつかなくなるのです。

理想は毎日7〜8時間の睡眠を確保することですが、難しい場合は就寝前のスマートフォン使用を控え、入眠の質を高めることから始めてみてください。質の高い睡眠は、栄養素が肌に届くための前提条件ともいえます。

紫外線は肌のコラーゲンを直接破壊する|年間を通じたUVケアが前提

紫外線はMMP(マトリックスメタロプロテアーゼ)というコラーゲン分解酵素の産生を増加させ、肌のハリを失わせる原因となります。食事で抗酸化成分を摂ることは内側からの防御策ですが、外側からの日焼け止め対策も欠かせません。

曇りの日でも紫外線は地上に届いているため、日焼け止めは年間を通じて使用する習慣をつけましょう。とくに顔は紫外線の影響を受けやすい部位なので、2〜3時間おきの塗り直しが望ましいといえます。

表情筋のトレーニングで「食べ物の恩恵」を肌に届けやすくする

血行が良い状態を保つことで、食事から摂った栄養素が顔の皮膚に行き渡りやすくなります。口角を引き上げるエクササイズや、大きく口を開けて「あ・い・う・え・お」と発音するトレーニングは、顔の血流改善に有効です。

ただし、過度なマッサージや強い力でのストレッチは、かえって皮膚を伸ばしてたるみの原因になりかねません。あくまで優しい力で、無理のない範囲で行うように心がけてください。

  • 1日7〜8時間の質の高い睡眠を確保する
  • 日焼け止めは曇りの日でも毎日塗る
  • 表情筋エクササイズは朝晩それぞれ5分程度
  • 過度な飲酒や喫煙はコラーゲン合成を阻害する

年代別に必要な美肌栄養素は異なる|20代から60代までの食事のポイント

肌の状態やホルモンバランスは年齢とともに変化するため、各年代で意識すべき栄養素にも違いがあります。自分の年代に合った食事を取り入れると、より効率的にハリのある肌を維持できるでしょう。

20〜30代は「予防」の時期|ビタミンCと良質な油で肌の土台を築こう

20〜30代はまだコラーゲンの生成能力が比較的高いため、食事からの栄養摂取で十分な予防効果が見込めます。紫外線対策を徹底しつつ、ビタミンCの摂取量を意識すると将来のたるみリスクを下げられるでしょう。

外食や加工食品が多くなりがちな世代でもあるため、オメガ3脂肪酸を含む良質な油を意識的に取り入れると、体内の炎症バランスを整えやすくなります。

20〜30代が重点的に摂りたい栄養素

栄養素食材例推奨の摂り方
ビタミンCキウイ・いちご・パプリカ毎食フルーツか生野菜を1品追加
オメガ3脂肪酸サバ・亜麻仁油週3回以上の青魚、朝のサラダに油
たんぱく質鶏むね肉・卵・豆腐1食あたり20g前後を目安に

40〜50代は「回復力」を高める食事へシフト|大豆イソフラボンとコラーゲンペプチドに注目

更年期に差しかかる40〜50代は、女性ホルモンの減少に伴ってコラーゲンの産生量が急激に落ちる時期です。大豆製品に含まれるイソフラボンは、エストロゲン様作用によって肌の弾力低下をやわらげるとされています。

加水分解コラーゲン(コラーゲンペプチド)を含む食品や飲料も選択肢に入ります。研究報告では、コラーゲンペプチドの継続摂取により肌の弾力や水分量が改善する傾向が確認されています。食事の補助として取り入れる価値はあるでしょう。

60代以降は「守り」の栄養戦略|消化吸収にやさしい調理法も取り入れて

60代以降は消化吸収の機能が低下するため、調理法にも配慮が必要になります。煮込み料理やスープ仕立てにすることで、たんぱく質やビタミンを効率よく体に取り込めるでしょう。

骨付き肉や魚のアラを使ったスープは、ゼラチン化したコラーゲンを手軽に摂る方法のひとつです。噛む力が気になる方にも食べやすく、栄養の取りこぼしを防げます。亜鉛やビタミンDの不足にも注意を払いたい年代です。

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よくある質問

顔のハリを出す食べ物はどのくらいの期間食べ続ければ効果を感じられますか?

肌のターンオーバーは年齢にもよりますが、およそ28日〜45日程度の周期で行われています。食事による栄養素が新しい肌細胞の材料として使われるまでにはこのサイクル分の時間がかかるため、一般的には1〜2か月の継続が目安となります。

3か月ほど続けると肌の水分量や弾力に変化を感じる方が多いとされていますが、個人差が大きいため焦らず取り組むことが大切です。食事だけでなく、睡眠や紫外線対策も合わせて見直すことで効果を実感しやすくなるでしょう。

顔のハリに良い食べ物は男性にも同じ効果が期待できますか?

コラーゲンの合成に必要な栄養素やその仕組みは、男女で基本的に変わりません。たんぱく質・ビタミンC・抗酸化成分などを積極的に摂ることは、男性の肌にもハリや弾力をもたらす要因になり得ます。

男性は女性と比べて皮脂分泌量が多い一方で、スキンケアの習慣が少ない傾向があるため、食事からの栄養摂取がとりわけ大切です。青魚や緑黄色野菜を意識して取り入れることから始めてみてください。

顔のハリに良い栄養素はサプリメントだけで摂っても問題ありませんか?

サプリメントは特定の栄養素を効率よく補う手段として有用ですが、食事の代わりにはなりません。食品には単一の栄養素だけでなく、食物繊維やフィトケミカルなどサプリメントでは補いきれない成分が含まれています。

また、脂溶性ビタミンなど一部の栄養素はサプリメントで過剰摂取しやすいため、健康リスクが生じる場合もあります。あくまでもバランスの取れた食事を土台にし、不足分を補う目的で使うのが賢い活用法です。気になる方は、医師や管理栄養士に相談されることをおすすめします。

コラーゲンを含む食べ物を摂ると顔のたるみは改善できますか?

コラーゲンを含む食品を摂取すると、消化の過程でアミノ酸やコラーゲンペプチドに分解されます。これらが体内に吸収されると、線維芽細胞を刺激してコラーゲンの新たな合成を促す可能性があることが複数の研究で報告されています。

ただし、食べたコラーゲンがそのまま顔の皮膚に届くわけではなく、体内でのコラーゲン再合成にはビタミンCや亜鉛などの栄養素も同時に必要です。特定の食品だけに頼るのではなく、バランスの良い食事全体で栄養を整えることが、たるみ対策として効果的でしょう。

顔のハリを低下させてしまう食べ物や飲み物には何がありますか?

砂糖を多く含む菓子類や清涼飲料水は、糖化反応を促進してコラーゲン繊維を硬化させるため、肌のハリを損なう原因となります。揚げ物やファストフードに含まれるトランス脂肪酸も、体内の慢性炎症を悪化させる要因です。

アルコールの過度な摂取はビタミンB群や亜鉛の消耗を早め、コラーゲンの合成効率を下げてしまいます。完全に断つ必要はありませんが、週に2日以上の休肝日を設け、飲む量を適度にコントロールすることが肌を守るうえで大切でしょう。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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