顔のたるみは、見た目年齢を大きく左右する要因の一つです。
フェイスラインのぼやけやほうれい線を改善するために、リフトアップの施術を検討する方も多いのではないでしょうか。
この記事では、美容医療で人気の顔のリフトアップ整形、特に「糸リフト」と「切開リフト」に焦点を当てて詳しく解説します。
それぞれの治療法でどのような効果を得られ、ダウンタイムや費用にどのような違いがあるのかを比較しながら、自分にとってどの治療法が合っているのかを考えてみましょう。
顔のリフトアップ整形とは?たるみの原因と基本的な考え方
顔のリフトアップ整形は、加齢などによって生じる皮膚のたるみを引き上げ、若々しい印象を取り戻すための施術の総称です。
効果的な治療を選ぶには、たるみの根本的な原因を理解することが第一歩となります。
加齢による顔のたるみはなぜ起こるのか
顔のたるみは、皮膚や皮下脂肪、筋肉や骨といった複数の組織が、加齢によって複合的に変化するために生じます。
皮膚の真皮層にあるコラーゲンやエラスチンが減少し、肌のハリや弾力が失われるのが直接的な原因の一つです。
また、皮膚や脂肪を支えているSMAS(スマス)筋膜という筋膜が緩み、重力に負けて組織全体が下垂します。
さらに、顔の骨が年齢と共に萎縮することも皮膚が余る原因となり、たるみを深刻化させます。
セルフケアでは改善が難しい理由
高級な化粧品や美顔器、マッサージなどのセルフケアは肌の表面的な保湿や血行促進には役立ちますが、たるみの根本原因であるSMAS筋膜の緩みや脂肪の下垂に直接働きかけるのは困難です。
たるみを根本的に改善し、見た目に明らかな変化を求めるのであれば、美容医療による取り組みが必要になります。
美容医療におけるリフトアップ治療の種類
リフトアップ治療にはメスを使わない手軽なものから、外科的な手術まで様々な選択肢があります。
それぞれの治療法は、働きかける層や期待できる効果が異なります。自分のたるみの状態や生活スタイルに合わせて、適切な方法を選択しましょう。
主なリフトアップ治療法
治療法 | 主な特徴 | ダウンタイム |
---|---|---|
糸リフト | 医療用の糸で皮膚組織を引き上げる | 短い(数日~1週間程度) |
切開リフト | 皮膚を切開し、SMAS筋膜から引き上げる | 長い(2週間~1ヶ月以上) |
HIFU(ハイフ) | 超音波でSMAS筋膜に熱を与え引き締める | ほとんどない |
目指すべき自然なリフトアップとは
リフトアップ整形で重要なのは、ただ単に皮膚を引き上げるのではなく、顔全体のバランスを考慮した自然な仕上がりを目指すことです。
不自然な引きつれ感が出たり、表情が乏しくなったりしては意味がありません。経験豊富な医師は、一人ひとりの骨格やたるみの状態を見極め、その人に合った引き上げ方をデザインします。
糸リフト(スレッドリフト)の全貌|効果・種類・持続期間
糸リフトはメスを使わずに特殊な糸を皮下に挿入し、たるみを引き上げる治療法です。
手軽さから人気が高く、「切るリフトアップは怖い」と感じる方にも選ばれています。
糸リフトで得られる引き上げ効果
糸についたコグ(トゲ)が皮下組織に引っかかり、たるみを物理的に持ち上げるのが糸リフトの主な効果です。
フェイスラインをシャープにしたり、ほうれい線やマリオネットラインを目立たなくしたりする効果が期待できます。
さらに、挿入された糸が周辺の組織を刺激してコラーゲンの生成を促すため、肌質の改善やハリ感アップといった副次的な効果も見込めます。
使用する糸の種類とそれぞれの特徴
糸リフトに使用される糸は、素材によって特徴や持続期間が異なります。
クリニックでは患者さんの希望やたるみの状態に応じて、これらの糸を単体または組み合わせて使用します。
糸の素材別特徴
素材 | 特徴 | 体内で吸収されるまでの期間 |
---|---|---|
PDO | 柔軟性が高く、多くの施術で使用される。引き締め効果も期待できる。 | 約6ヶ月~1年 |
PCL | 非常に柔軟で持続期間が長い。ゆっくりと吸収される。 | 約2年~3年 |
PLLA | 硬めの素材で、しっかりとしたリフトアップ効果が期待できる。 | 約1年半~2年 |
効果はいつから?持続期間の目安
糸リフトの効果は、施術直後から実感できます。ただし、施術後しばらくは腫れやむくみがあるため、最終的な仕上がりは1ヶ月ほど経ってから安定します。
リフトアップ効果の持続期間は使用する糸の種類や本数、個人の体質によって異なりますが、一般的には1年から2年程度が目安です。
糸が体内に吸収された後も、生成されたコラーゲンによってしばらくはハリが保たれます。
糸リフトが向いている人の特徴
手軽さが魅力の糸リフトですが、誰にでも適しているわけではありません。以下のような特徴を持つ方に、特に良い適応と考えられます。
- 軽度から中程度のたるみが気になる方
- 手術には抵抗があり、ダウンタイムを短くしたい方
- フェイスラインのもたつきを改善したい方
- 将来のたるみ予防をしたいと考えている方
切開リフトの仕組みと期待できる効果
切開リフトは「フェイスリフト」とも呼ばれ、皮膚を切開してたるみを根本から改善する外科手術です。
主に耳の前や髪の生え際などを切開し、皮膚だけでなく、その下にあるSMAS筋膜からしっかりと引き上げます。
皮膚の切開とSMAS筋膜の引き上げ
切開リフトの最大の特徴は、たるみの原因であるSMAS筋膜に直接働きかけられる点です。
皮膚だけを引き上げると不自然なひきつれが生じやすく、効果も長持ちしません。
切開リフトは、SMAS筋膜ごと引き上げて固定することで顔の土台からたるみを解消し、自然で長持ちするリフトアップ効果を実現します。
切開リフトで得られる根本的な改善
SMAS筋膜から引き上げるため、頬やフェイスライン、首のたるみまで広範囲にわたる深刻なたるみを一度に改善できます。
見た目年齢を大きく若返らせる効果が期待でき、他の治療法では満足できなかった方にとっても、最終的な選択肢となり得ます。
切開リフトの主な改善部位
部位 | 期待できる効果 |
---|---|
頬 | ゴルゴラインやほうれい線の改善、頬の位置が高くなる |
フェイスライン | マリオネットラインの改善、シャープな輪郭の形成 |
首 | 首のシワやたるみの改善 |
効果の持続性について
切開リフトは、他のリフトアップ治療と比較して効果の持続性が非常に高いのが特徴です。一度手術を受けると、5年から10年、あるいはそれ以上にわたって効果が持続すると言われています。
もちろん手術後も加齢は進行しますが、手術を受けた状態から年を重ねていくため、同年代の方と比べて若々しい状態を長く保てます。
切開リフトが適しているケース
切開リフトは、より効果を求める方に適した治療法です。以下のような場合に検討をお勧めします。
- 重度のたるみがあり、根本的な改善を望む方
- 糸リフトやHIFUでは効果に満足できなかった方
- 長期的な効果を希望する方
- ダウンタイムを取る時間的余裕がある方
【徹底比較】糸リフト vs 切開リフト|自分に合うのはどっち?
糸リフトと切開リフトはどちらも効果を実感できるリフトアップ治療ですが、特徴が大きく異なります。
自分の希望や生活スタイルに合った治療法を選ぶために、効果の持続性やダウンタイム、費用といった様々な角度から両者を比較してみましょう。
効果の現れ方と持続期間の違い
効果の面で最も大きな違いは、その即効性と持続性です。
糸リフトは手軽に変化を実感できますが、効果は永続的ではありません。一方、切開リフトは根本的な改善が可能で、長期間効果が続きます。
効果と持続期間の比較
項目 | 糸リフト | 切開リフト |
---|---|---|
効果の即効性 | 施術直後から実感 | 腫れが引いてから実感(約1ヶ月~) |
効果の持続期間 | 約1年~2年 | 約5年~10年以上 |
適応するたるみ | 軽度~中程度 | 中程度~重度 |
ダウンタイムと術後の経過
日常生活への影響を考える上で、ダウンタイムの比較は非常に重要です。
糸リフトは身体への負担が少なく回復も早いですが、切開リフトは手術であるため、相応の回復期間を要します。
ダウンタイムの比較
項目 | 糸リフト | 切開リフト |
---|---|---|
腫れ・内出血 | 数日~1週間程度 | 2週間~1ヶ月程度 |
痛み・違和感 | 数日間(鎮痛剤で対応可能) | 1週間程度(鎮痛剤で対応可能) |
社会復帰の目安 | 翌日~数日後 | 1~2週間後(抜糸後) |
傷跡に関する比較
傷跡が残るかどうかは、多くの方が心配する点です。糸リフトは針穴のみなので傷跡の心配はほとんどありません。
切開リフトは切開を伴いますが、経験豊富な医師は傷跡が目立たないように細心の注意を払って手術を行います。
耳の前や髪の生え際などの目立ちにくい場所を選んで切開し、丁寧に縫合すると時間の経過ととも傷跡がほとんど分からなくなります。
費用相場の違い
治療にかかる費用も、選択における大きな要因です。
糸リフトは比較的手頃な価格から始められますが、効果を維持するためには定期的な施術が必要です。
切開リフトは初期費用が高額になりますが、長期的な視点で見るとコストパフォーマンスが高いと考えることもできます。
費用相場の比較
治療法 | 費用相場(1回あたり) | 備考 |
---|---|---|
糸リフト | 10万円~50万円 | 糸の種類や本数により変動 |
切開リフト | 80万円~200万円 | 切開範囲や手術内容により変動 |
リフトアップ整形のダウンタイムと術後の過ごし方
施術の効果を最大限に引き出し、トラブルを防ぐためには、術後の過ごし方がとても重要です。治療法ごとのダウンタイムの症状や注意点を事前に理解しておきましょう。
治療法別のダウンタイム期間の目安
ダウンタイム中に現れる症状やその期間は、治療法によって大きく異なります。
なかでも腫れや内出血は見た目に影響するため、仕事やプライベートの予定を調整する必要があります。
治療法別ダウンタイム症状の目安
症状 | 糸リフト | 切開リフト |
---|---|---|
強い腫れ | 2~3日 | 1~2週間 |
内出血 | 1~2週間(メイクで隠せる程度) | 2~3週間 |
洗顔・シャワー | 当日から可能(患部を避ける) | 翌日以降(医師の指示に従う) |
腫れや内出血を抑えるための注意点
ダウンタイムを少しでも短くするためには、いくつかのポイントがあります。
施術当日は、血行が良くなるような長時間の入浴や飲酒、激しい運動は避けてください。また、睡眠時は頭を心臓より高く保つと、むくみの軽減に繋がります。
クリニックによっては、腫れを抑える内服薬を処方する場合もあります。
術後の生活で気をつけるべきこと
糸リフト後は約1ヶ月間、顔を強くこすったり、大きな口を開けたり、歯科治療を受けたりするのを避けましょう。
糸が安定する前に強い力が加わると、糸がずれたり効果が弱まったりする可能性があります。
切開リフト後も傷跡に負担をかけないよう、医師の指示に従って安静に過ごすことが大切です。
仕事や外出はいつから可能か
糸リフトの場合、デスクワークであれば翌日から復帰する方も多くいます。腫れや内出血が気になる場合は、マスクやコンシーラーでカバーすると良いでしょう。
切開リフトは抜糸が行われる1週間後くらいから、メイクをしての外出が可能になります。人と会う仕事の場合は、2週間程度の休みを確保しておくと安心です。
ライフステージで考えるリフトアップ計画|30代・40代・50代からの選択
たるみの悩みは、年代によってその深刻さや原因が異なります。
そのためリフトアップ治療も画一的なものではなく、自分の年齢や肌の状態、そして将来を見据えた計画を立てる必要があります。
30代からの予防的リフトアップ治療
30代は、本格的なたるみが始まる前の「プレたるみ」の時期です。フェイスラインが少しぼやけてきた、ほうれい線が気になり始めた、といった初期サインが現れます。
この段階では、将来の深刻なたるみを予防する観点からの治療が有効です。
糸リフトは、軽度のたるみを引き上げると同時にコラーゲン生成を促して肌のハリを維持するため、予防的な治療として非常に適しています。
40代で本格化するたるみへの働きかけ
40代になると、多くの方が頬の位置の低下やマリオネットラインなど、明らかなたるみを感じるようになります。SMAS筋膜の緩みも進行し、セルフケアでは追いつかなくなります。
この年代では、しっかりとした引き上げ効果のある糸リフトが治療の中心になります。
たるみの状態によってはHIFUなど他の治療と組み合わせながら、より満足度の高い結果を目指します。
50代以降の根本改善を目指す治療法
50代以降は、皮膚や脂肪、筋膜のたるみが複合的に絡み合い、重度のたるみへと進行します。首のたるみも顕著になるケースが多いです。
この年代で見た目の大幅な若返りと長期的な効果を望むのであれば、切開リフトが最も効果的な選択肢となります。
手術によってたるみの根本原因に働きかけ、失われた若々しさを取り戻せます。
年代別おすすめ治療プラン
年代 | 主な悩み | おすすめの治療方針 |
---|---|---|
30代 | 初期のたるみ、予防 | 糸リフトによる早期ケア、HIFU |
40代 | 中程度のたるみ、ほうれい線 | 糸リフトによる引き上げ、ヒアルロン酸注入との併用 |
50代以降 | 重度のたるみ、首のたるみ | 切開リフトによる根本改善、糸リフトとの複合治療 |
後悔しないためのクリニック選びとカウンセリングの重要性
リフトアップ整形の成否は、医師の技術力と診断力に大きく左右されます。満足のいく結果を得るためには、信頼できるクリニックと医師を選びましょう。
医師の経験と症例実績を確認する
リフトアップ整形、特に切開リフトは、医師の高度な技術と美的センスが求められる手術です。
クリニックのホームページで、担当医師の経歴や専門分野、これまでの症例写真などを必ず確認しましょう。
多くの症例を手がけている医師は、様々な顔のタイプに対応するノウハウを持っており、より自然でバランスの取れた仕上がりを期待できます。
カウンセリングで確認すべき必須項目
カウンセリングは、医師があなたの顔の状態を診断し、あなた自身が疑問や不安を解消する貴重な時間です。
時間をかけて丁寧にカウンセリングを行ってくれるクリニックを選びましょう。実際のカウンセリングでは、以下の点を確認すると良いです。
- 自分のたるみの原因と状態についての詳しい説明
- 提案された治療法のメリットとデメリット、リスク
- 具体的な施術内容とシミュレーション
- 費用総額と内訳(麻酔代、薬代など)
費用だけで選ぶリスク
費用が安いのは魅力的ですが、価格だけでクリニックを選ぶのは危険です。
極端に安い費用の背景には、経験の浅い医師が担当したり、質の低い糸を使用したり、アフターフォローが不十分であったりする可能性があります。
適正な価格で、安全かつ質の良い医療を提供しているクリニックを選びましょう。
アフターフォロー体制の充実度
施術後の経過観察や、万が一トラブルが起きた際の対応など、アフターフォロー体制が整っているかどうかも重要なチェックポイントです。
術後の検診はいつ行うのか、緊急時の連絡先はあるかなど、施術後のサポートについてもしっかりと確認しておくと安心です。
顔のリフトアップ整形に関するよくある質問
顔のリフトアップ整形には、糸リフトと切開リフトといった方法があります。
効果といった面だけで見ると切開リフトのほうがおすすめですが、ダウンタイムや費用といった点では糸リフトが推奨されるケースもあります。
また、顔のたるみの状態、予防なのか大きな変化を期待するのかといった目的によっても適した治療が異なります。
HIFUのように照射系のリフトアップ方法もありますので、たるみを改善したい方はご自身のたるみの原因と適した治療法を知るためにも、いちどクリニックに相談してみましょう。
- 痛みはどのくらいありますか?
-
施術中は局所麻酔や静脈麻酔などを使用するため、痛みを感じることはほとんどありません。
糸リフト後は数日間、筋肉痛のような鈍い痛みや、触った時の痛みを感じる場合がありますが、処方される鎮痛剤で十分にコントロールできます。
切開リフト後も術後数日間は痛みがありますが、同様に鎮痛剤で対応可能です。
- 施術後に顔がひきつることはありますか?
-
糸リフトの施術直後は、糸による引き上げ効果で多少のひきつれ感や違和感を覚える場合がありますが、通常は1~2週間で馴染んで自然になります。
切開リフトも、術後の腫れが引く過程で一時的に違和感が出るケースがあります。
ただ、経験豊富な医師が顔全体のバランスを考慮して施術を行えば、永続的に不自然なひきつれが残る心配はほとんどありません。
- 他の施術と組み合わせることはできますか?
-
可能です。リフトアップ治療は他の施術と組み合わせると、より総合的な若返り効果を期待できます。
たとえば、糸リフトとヒアルロン酸注入を併用してほうれい線やこけた頬をふっくらさせる、糸リフトとボトックス注射を併用してリフトアップと表情ジワの改善を同時に行う、切開リフトと脂肪注入で顔全体のボリュームを整える、といった具合です。
医師が顔の状態を診察し、適したコンビネーション治療を提案します。
- 一度施術を受けたら、やり直しはできますか?
-
やり直しも可能です。糸リフトの場合、効果が薄れてきたと感じた時点で、追加で糸を挿入できます。
切開リフトも、何年も経って加齢による変化が気になってきた場合に、再度手術を行うことが可能です。
ただし、前回の施術内容や組織の状態によって難易度が変わるため、再手術を検討する際は経験豊富な医師によく相談しましょう。
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