切らないフェイスライン整形|たるみ改善治療の種類と効果を比較

切らないフェイスライン整形|たるみ改善治療の種類と効果を比較

シャープで美しいフェイスラインは若々しさの象徴ですが、年齢とともに現れるたるみやもたつきは多くの方を悩ませます。

メスを入れる手術には抵抗があるものの、確実な変化を求める声は年々高まっています。

現代の美容医療では、皮膚を切らずにリフトアップや小顔効果を実現する選択肢が豊富に揃います。

本記事では、ダウンタイムを抑えつつ理想の輪郭を目指すための「切らないフェイスライン整形」について、治療の種類や効果、それぞれの特徴を徹底的に比較解説します。

目次

切らないフェイスライン整形が選ばれる理由と外科手術との違い

切らないフェイスライン整形が選ばれる最大の理由は、外科手術と比較して圧倒的にダウンタイムが少なく、周囲にバレずに自然な若返りが可能だからです。

美容医療技術の進歩により、メスを使わずに顔の輪郭を整える治療法が主流になりつつあります。

かつては皮膚を切除して縫合するフェイスリフトがたるみ治療の代名詞でしたが、現在では体への負担を最小限に抑えながら同等の満足度を得られる施術が増えました。

仕事を休まずに施術を受けたい、周囲に気づかれずに少しずつ若返りたいという患者様のニーズに対し、切らない整形は非常に合理的な解決策を提示します。

ダウンタイムと身体的負担の少なさ

切らない整形の大きなメリットは、術後の回復期間が極めて短い点です。

外科的なフェイスリフトの場合、抜糸までの期間や腫れ、内出血が落ち着くまでに数週間を要するケースがあります。

一方、HIFU(ハイフ)や糸リフト、注射治療などは、施術直後からメイクが可能であったり、腫れが出ても数日で収まったりする場合がほとんどです。

日常生活を制限せずに治療を受けられるため、忙しい現代人にとって非常に利用しやすい選択肢となります。また、麻酔のリスクや傷跡が残る不安がないというのも、心理的なハードルを大きく下げています。

自然な変化と周囲への配慮

急激な変化は周囲に違和感を与える場合がありますが、切らない治療は徐々に効果が現れるものや、自然な引き上げを行うものが多いため、美容整形を受けたと露骨に分かりにくいという特徴があります。

特にコラーゲンの生成を促して肌質の改善も同時に図る治療法は、単に形を変えるだけでなく、肌そのものの若返りを実現します。

「痩せた?」「顔色が良くなった?」と聞かれるような、ポジティブで自然な変化を目指せるのが魅力です。

コストパフォーマンスと継続のしやすさ

外科手術は一度の手術で大きな効果を得られますが、費用が高額になる傾向があります。

切らない整形は、一度あたりの費用を抑えつつ、加齢の進行に合わせて定期的にメンテナンスを行うスタイルが一般的です。

一度に大きな出費をするのではなく、予算やスケジュールに合わせて治療計画を立てやすい点も支持されています。

また、気に入らなかった場合に元に戻りやすい、あるいは修正が効きやすいという点も、初めて美容医療を受ける方にとっての安心材料となります。

外科手術と切らない整形の比較

比較項目切らないフェイスライン整形外科的フェイスリフト
ダウンタイムほぼ無し〜数日程度2週間〜1ヶ月程度
傷跡針穴程度で目立たない耳の前後などに切開線が残る
費用感数万円〜数十万円(都度払い可)百万円以上(一度にかかる)

フェイスラインが崩れる原因と組織の構造変化

フェイスラインの崩れは、皮膚の弾力低下、皮下脂肪の下垂、そして土台となるSMAS筋膜や靭帯の衰えという複合的な要因によって引き起こされます。

顔のたるみやもたつきは、単に皮膚が伸びただけではありません。皮膚や脂肪、筋肉や骨格という複数の層で起こる老化現象が互いに影響し合っています。

それぞれの層に対して適切な働きかけを行うと、より効率的にシャープな輪郭を取り戻すことが可能になります。

皮膚の弾力低下と真皮層の変化

肌のハリを支えているのは、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンといった弾力繊維です。これらは加齢や紫外線ダメージによって減少し、変性します。

網目状に張り巡らされていた弾力繊維が弱くなると、皮膚は重力に逆らえずに垂れ下がります。

特にフェイスラインは重力の影響を受けやすく、頬の皮膚が下がると口元のマリオネットラインやあご下のもたつきとして現れます。表面の皮膚を引き締める取り組みは、たるみ治療の基本です。

皮下脂肪の増加と移動

顔の脂肪は、年齢とともに減少する部分と蓄積する部分に分かれます。こめかみや頬の上部の脂肪は減少しげっそりとした印象を与える一方で、頬の下部やあご下には脂肪が移動し蓄積しやすくなります。

これを「脂肪の下垂」と呼びます。重力によって下がってきた脂肪ポケット(ファットパッド)がフェイスラインに溜まるためシャープなラインが埋もれ、四角い顔つきになってしまいます。

この場合、引き上げだけでなく脂肪を減らす方法も検討する必要があります。

SMAS筋膜の緩みと支持靭帯の劣化

皮膚と筋肉の間には、SMAS(スマス)筋膜という薄い膜が存在し、これが顔の土台としての役割を果たしています。

さらに、骨と皮膚をつなぎ止めるリガメント(支持靭帯)という組織が杭のように顔の構造を支えています。

加齢によりSMAS筋膜が緩み、リガメントが弱くなると、顔の組織全体が雪崩のように下方向へずり落ちます。

表面的な皮膚のケアだけでは改善しない深部のたるみに対しては、この土台部分への治療が必要になります。

主なフェイスライン崩れの要因

  • 真皮層のコラーゲン・エラスチン減少による皮膚のたるみ
  • 頬の脂肪(ファットパッド)の下垂とあご下への蓄積
  • 表情筋の衰えおよびSMAS筋膜の支持力低下
  • 骨縮小(骨萎縮)による皮膚の余剰

HIFU(ハイフ)による筋膜からの引き締め効果

HIFU(高密度焦点式超音波)は、高密度の熱エネルギーを深層のSMAS筋膜にピンポイントで照射し、熱凝固作用によって肌の土台から強力に引き上げる治療法です。

この技術は、虫眼鏡で太陽光を集めて紙を焦がす原理に似ており、超音波エネルギーを一点に集中させて発生する熱を利用します。

皮膚表面を傷つけずに、これまで外科手術でしか働きかけられなかった深層部分に熱エネルギーを届け、切らないフェイスライン整形の中でも特に人気の高い施術として定着しています。

熱凝固による即時的および長期的効果

HIFUを照射すると、ターゲットとなる組織(筋膜や真皮層)に60〜70度程度の熱が発生し、タンパク質の熱変性が起こります。

ステーキ肉を焼くと縮むのと同じ原理で、緩んだ筋膜がキュッと縮まるためリフトアップ効果が直後から現れます。

さらに、熱ダメージを受けた組織が修復しようとする創傷治癒過程において、大量の新しいコラーゲンが生成されます。

その結果、施術後1〜3ヶ月にかけて徐々に肌のハリや弾力が増し、フェイスラインがさらに引き締まっていきます。

ターゲット層の使い分けによる立体的な治療

HIFU機器の多くは、異なる深さにエネルギーを届けるカートリッジを備えています。一般的には4.5mm(SMAS筋膜)、3.0mm(皮下脂肪)、2.0mmまたは1.5mm(真皮層)という深さを使い分けます。

4.5mmで土台を引き上げ、3.0mmで脂肪層を引き締め、2.0mmで肌表面の小じわやハリを改善するというように、全層へ作用させると立体的なリフトアップが可能になります。

特にあご下の脂肪が気になる場合は、リニア(線状)照射が可能なカートリッジを使用し、脂肪溶解効果を高める手法も選択できます。

HIFU治療に適している人と注意点

HIFUは、顔全体のたるみが気になり始めた方や、予防的にメンテナンスをしたい方に適しています。皮膚にある程度の厚みがあり、皮下脂肪が適度についている方で効果を実感しやすい傾向があります。

一方で、極端に痩せている方や皮下脂肪が少ない方が強力な照射を受けると、頬がこけて見えてしまうリスクがあります。

医師が骨格や肉付きを見極め、照射の深さやパワー、ショット数を調整することが、美しいフェイスラインを作る上で重要です。

HIFU治療の特徴

特徴詳細内容備考
作用機序SMAS筋膜への熱凝固作用土台からの引き上げ
持続期間半年〜1年程度個人差あり
痛み奥に響くような熱感・鈍痛出力調整で緩和可能

スレッドリフト(糸リフト)による物理的な引き上げ

スレッドリフトは、棘(コグ)のついた特殊な医療用糸を皮下組織に挿入し、重力で下がった脂肪や皮膚を物理的に元の位置へ引き上げて固定する治療法です。

「切らないフェイスリフト」とも呼ばれ、HIFUなどの照射系治療では物足りないと感じる方や、はっきりとしたリフトアップ効果を求める方に選ばれています。

コグ(棘)の役割と組織の固定

フェイスラインの形成に使用される糸には、「コグ」と呼ばれる微細な棘(トゲ)がついています。

カニューレという管を使って糸を皮下組織に挿入し、引き上げたい方向へ糸を引っ張ると、このコグが組織に引っかかり、たるみをしっかりと捉えてリフトアップします。

糸がアンカー(錨)のような役割を果たし、落ちてきた組織を高い位置で固定して、シャープなVラインを形成します。糸の太さやコグの形状、配置のデザインによって、仕上がりの強度や持続性が変わります。

糸の吸収過程で起こる肌質改善効果

現在主流となっている糸は、PDO(ポリジオキサノン)やPCL(ポリカプロラクトン)といった、体内で分解・吸収される素材で作られています。

糸が皮下にある間、生体反応として糸の周囲にコラーゲンのトンネルが形成されます。

糸が吸収されてなくなった後も、生成されたコラーゲン繊維が組織を支え続けるため、リフトアップ効果がある程度持続します。

また、コラーゲン増生により肌のハリやツヤが向上し、毛穴が目立ちにくくなるという副次的な効果も期待できます。

カスタマイズ性の高さとデザイン力

スレッドリフトの最大の魅力は、患者さんの悩みや骨格に合わせて糸の挿入本数や方向を自由にデザインできる点です。

例えば、フェイスラインのもたつきを解消したい場合はあご下から耳方向へ引き上げたり、マリオネットラインを薄くしたい場合は口元からこめかみ方向へ引き上げたりと、オーダーメイドの治療が可能です。

医師のデザインセンスと技術力が結果に直結するため、解剖学に精通した医師による施術を受けることが成功の鍵となります。

使用される糸の素材比較

素材名特徴吸収までの期間
PDO摩擦力が高く引き上げ力が強い6〜8ヶ月
PCLしなやかで痛みが少なく長持ち24ヶ月前後
PLA/PLLA硬さがあり形成力が高い12〜18ヶ月

注射による輪郭形成|ボトックスと脂肪溶解注射

注射による輪郭形成は、発達しすぎた筋肉を緩めるボトックスや、余分な脂肪を溶かす薬剤を使用し、顔のボリュームを減らしてシャープなラインを作る治療法です。

フェイスラインを整えるためには、引き上げるだけでなく、余分なボリュームを減らす「引き算」の治療も有効です。

注射だけで完了する治療はダウンタイムがほとんどなく、手軽に受けられるため非常に人気があります。

エラボトックスによる小顔効果

フェイスラインが角張って見える、あるいは顔が大きく見える原因の一つに「咬筋(こうきん)」の発達があります。歯を食いしばった時にエラの部分がポコッと出る場合、筋肉が肥大している可能性があります。

ボツリヌストキシン製剤(ボトックス)をこの咬筋に注入すると、筋肉の働きを弱め、廃用性萎縮(使わない筋肉が痩せる現象)を引き起こします。

筋肉のボリュームが減れば四角かった輪郭がほっそりとし、シャープなフェイスラインが現れます。また、歯ぎしりの改善効果も期待できます。

ボトックスリフトによる引き締め

ボトックスはエラを小さくするだけでなく、リフトアップにも応用されます。

「マイクロボトックス」や「ボトックスリフト」と呼ばれる手法では、広頸筋(こうけいきん)という首からフェイスラインにかけて広がる筋肉に浅く微量のボトックスを注射します。

広頸筋は顔を下へ引っ張る働きがあるため、この力を弱めると相対的に顔を引き上げる筋肉(抗重力筋)の働きが優位になり、フェイスラインがキュッと引き締まります。首の縦ジワ改善にも効果を発揮します。

脂肪溶解注射による部分痩せ

二重あごやフェイスラインに乗っかる脂肪が原因で輪郭がぼやけている場合、脂肪溶解注射が有効です。

デオキシコール酸などを主成分とする薬剤を脂肪が気になる部位に直接注入し、脂肪細胞膜を破壊します。破壊された脂肪は老廃物として静脈やリンパ管を通じて排出されます。

脂肪細胞の数自体を減らすため、リバウンドしにくいのが特徴です。1回で完了するのではなく、数回の施術を重ねると徐々に脂肪が減り、スッキリとしたラインが形成されます。

注射治療のターゲット部位

部位方法
エラ(咬筋)筋肉のボリュームダウンで小顔化
あご下脂肪溶解で二重あごの解消
フェイスライン皮下ボトックスリフトで引き締め
頬下部脂肪溶解でブルドッグ顔の改善

高周波(RF)とレーザーによる皮膚の引き締め

高周波(RF)やレーザー治療は、真皮層から皮下組織に熱エネルギーを広範囲に与え、コラーゲンの生成を促進させることで皮膚そのものを引き締める治療法です。

HIFUが筋膜などの深層をターゲットにするのに対し、これらの機器は比較的浅い層に作用します。たるみの初期段階や、皮膚の緩みが気になる方、顔全体のむくみを取りたい方に適しています。

痛みやダウンタイムが極めて少ないため、美容室感覚で受けられる「痛くないリフトアップ」として支持されています。

高周波(RF)によるタイトニング

サーマクールやテノールなどに代表される高周波治療は、電磁波の熱エネルギーを皮膚深部に広範囲に届けます。

この熱により、真皮層のコラーゲン繊維が収縮し、即時的な引き締め効果(タイトニング)が得られます。また、熱刺激によって線維芽細胞が活性化し、長期的なコラーゲンの増生が促されます。

顔全体のボリュームをギュッと引き締める効果を実感しやすく、フェイスラインのもたつきだけでなく、肌の密度が高まるため毛穴の開きや小じわの改善にも寄与します。

近赤外線レーザー等の活用

ロングパルスYAGレーザーなどを用いた治療は、シャワーのようにお湯をかけるような感覚で、穏やかに皮膚深部を加熱します。

高周波に比べると深達度は浅いですが、皮膚表面に近い部分のタイトニングに優れています。ダウンタイムが全くないため、イベント直前のメンテナンスとしても人気があります。

繰り返し受けると肌の代謝が上がり、むくみのないスッキリとしたフェイスラインを維持しやすくなります。

機器によるメンテナンスの重要性

これらの照射系治療は1回で劇的な変化を出すというよりは、繰り返し行って老化のスピードを緩め、良い状態をキープすることに長けています。

外科手術や糸リフトを行った後のメンテナンスとして併用すれば、効果の持続期間を延ばせます。「たるませない」ための予防美容として、定期的に取り入れることが推奨されます。

RFとレーザーの違い

種類主な効果推奨頻度
高周波(RF)真皮〜皮下組織の強力な引き締め3ヶ月〜半年に1回
レーザー表層の引き締め・肌質改善1ヶ月に1回
併用効果全層のたるみケアが可能医師と相談の上決定

ヒアルロン酸注入による構造的なリフトアップ

ヒアルロン酸注入によるリフトアップは、加齢により減少した骨や皮下組織のボリュームを補い、緩んだ靭帯を支え直して顔全体の構造を立体的に引き上げる治療法です。

「ヒアルロン酸」と聞くと、シワを埋める治療というイメージが強いかもしれませんが、現在では「リフトアップ」のために使用されるのが一般的です。

皮膚を内側からテントのように張り直し、フェイスラインを直接作るだけでなく、顔の重心を上げて間接的にシャープな輪郭を作り出します。

靭帯(リガメント)の補強とリフトアップ

顔の皮膚を支える靭帯(リガメント)の根元に、硬めのヒアルロン酸を注入して緩んだ靭帯を補強し、垂れ下がった組織を元の位置に押し戻します。

特に頬骨の上やこめかみ、耳の前などに注入ポイントがあります。その作用で頬の位置が高くなり、結果としてフェイスラインにのしかかっていた重みが解消され、あごのラインがスッキリと見えてきます。

これは「ビスタシェイプ」や「トゥルーリフト」といった注入メソッドとして体系化されています。

Eラインの形成とあご先への注入

日本人は骨格的にあごが小さく後退しているケースが多く、これがフェイスラインを不明瞭にしている原因の一つです。

あご先に硬度の高いヒアルロン酸を注入し、前下方へ少し出すと、横顔のEライン(鼻先とあご先を結んだ線)を整えられます。

あごが形成されるとあご下の皮膚が前方へ引っ張られるため、二重あごが目立ちにくくなり、正面から見た時もVシェイプのシャープな輪郭が完成します。

注入剤の種類の使い分け

フェイスラインの形成やリフトアップには、弾力性が高く、外力によって変形しにくい高品質なヒアルロン酸製剤を使用します。

一方で、口周りなどのよく動く部分や、皮膚の薄い部分には馴染みの良い柔らかい製剤を選びます。

この使い分けが不適切だと、ボコつきが出たり、不自然な顔立ちになったりします。適量を適切な層に注入すると、周りにバレない自然な若返りが可能になります。

ヒアルロン酸製剤の硬さと用途

製剤の硬さ主な用途フェイスラインへの応用
ハード(高弾性)骨格形成、リフトアップの土台あご先形成、リガメント補強
ミディアム深いシワ、ボリューム補充こめかみの凹み、頬のコケ改善
ソフト細かいシワ、唇表面の微調整(基本は使用少なめ)

自分に合った治療法の選び方と複合治療のススメ

自分に合った治療法を選ぶには、脂肪の量や皮膚のたるみ具合、骨格の特徴を見極め、必要に応じて複数の施術を組み合わせるコンビネーション治療を行うのが最も効果的です。

一つの治療法だけで全ての悩みが解決するとは限りません。患者さん一人ひとりの骨格や肉付き、皮膚の厚みやたるみの進行度合いによって、適切な治療プランは異なります。

最短距離で理想のフェイスラインに近づくために、複数の選択肢を視野に入れると良いでしょう。

タイプ別のおすすめ治療方針

例えば、顔に脂肪が多く丸顔でたるんでいるタイプの方には、HIFUや脂肪溶解注射でボリュームを減らしながら引き締める治療が適しています。

逆に、顔が痩せていて皮膚が余っているタイプの方には、ヒアルロン酸注入でボリュームを補いながらリフトアップし、余った皮膚をスレッドリフトで引き上げるといった方法が効果的です。

筋肉の発達が著しい場合はボトックスが第一選択肢に入るなど、原因に応じた優先順位をつけることが大切です。

複合治療による相乗効果

異なる深さやターゲットに作用する治療を組み合わせると、単独治療以上の効果(相乗効果)を生み出せます。

例えば、HIFUで土台を引き締めた後にスレッドリフトを行うと、引き締まった組織を糸で固定できるため、リフトアップ効果の持続性が高まります。

また、脂肪溶解注射で脂肪を減らしてから糸を入れると、組織が軽くなっているため、より少ない本数でしっかりと引き上がります。

同日に受けられる施術も多いため、医師と相談して効率的なプランを立てましょう。

予算と長期的なメンテナンス計画

美容医療は継続することで真価を発揮します。1回で高額な治療を行って終わりにするのではなく、半年後、1年後のメンテナンスも含めた予算配分を考えましょう。

まずは優先順位の高い大きな治療(例えば糸リフトやHIFU)を行い、その後は手軽なハイフシャワーやボトックスなどで維持するといった計画性が、いつまでも若々しいフェイスラインを保つ秘訣です。

無理のない範囲で続けられる治療法の選択が、結果として満足度を高めます。

効果的な組み合わせ例

悩みタイプ組み合わせ例狙い
脂肪多め・丸顔HIFU + 脂肪溶解注射ボリューム減少とタイトニング
たるみ・下垂スレッドリフト + ヒアルロン酸物理的引き上げと土台補強
エラ張り・四角顔エラボトックス + HIFU筋肉縮小と輪郭引き締め

切らないフェイスライン整形に関するよくある質問

切らないフェイスライン整形には、HIFUやスレッドリフト、注射による輪郭形成や高周波(RF)など、様々な方法があります。

肌のどの層でどのくらいのたるみが起こっているのかによって、適した治療法が異なります。また、状態によってはコンビネーション治療がおすすめのケースもあります。

フェイスラインをすっきりとさせたい方は、原因と適した治療法を知るためにも一度クリニックに相談してみると良いでしょう。

効果は永久に続きますか?

切らない整形の効果は永久ではありません。治療法によって異なりますが、半年から2年程度の持続期間が一般的です。

しかし、定期的にメンテナンスを行うと老化の進行を遅らせ、若々しい状態を長く保つことは十分に可能です。

一度の施術で永久的な効果を求めるのではなく、エイジングケアの一環として継続的に取り組んでいきましょう。

施術中の痛みはどの程度ですか?

治療の種類によって異なりますが、多くの施術は我慢できる範囲の痛みです。

HIFUは奥に響くような熱感や鈍痛、注射はチクッとする痛み、糸リフトは麻酔時の痛みと挿入時の違和感があります。

痛みに弱い方のために、表面麻酔クリームや笑気麻酔などを使用して、ストレスなく施術を受けていただけるよう配慮しています。ご不安な場合は事前にご相談ください。

翌日から仕事に行けますか?

ほとんどの治療において翌日から仕事に行くことが可能です。切らない整形はダウンタイムの少なさが最大の特徴です。

糸リフトなどで多少の腫れや内出血が出た場合でも、メイクやマスクで隠せる程度である方が大半です。

ただし、大切なイベント(結婚式や撮影など)が直近にある場合は、念のため1〜2週間程度の余裕を持って施術を受けるのがおすすめです。

何歳から受けるのが良いですか?

特定の年齢制限はありませんが、たるみが気になり始めたタイミングが治療の始め時です。

20代後半から30代で予防的にHIFUやボトックスを始める方も増えていますし、50代、60代で本格的なリフトアップを希望される方も多くいらっしゃいます。

早めに対策を始めると、将来的な大きなたるみを防ぐ「予防美容」の効果も期待できます。

男性でも施術を受けられますか?

男性の患者さんも非常に増えています。ビジネスシーンにおいて、引き締まったフェイスラインは「若々しい」「仕事ができる」といった好印象を与える要素となります。

メイクをしない男性にとって、傷跡が残らず、自然に変化する切らない整形は非常に適しています。お気軽にご相談ください。

あご・フェイスラインのたるみに戻る

部位別たるみ治療ガイドTOP

参考文献

PANDA, Arun Kumar; CHOWDHARY, Aarti. Non-surgical modalities of facial rejuvenation and aesthetics. In: Oral and maxillofacial surgery for the clinician. Singapore: Springer Nature Singapore, 2021. p. 661-689.

FARBER, Stephanie E., et al. A review of nonsurgical facial rejuvenation. Plastic and Aesthetic Research, 2020, 7: N/A-N/A.

CORDUFF, Niamh. Surgical or nonsurgical facial rejuvenation: the patients’ choice. Plastic and Reconstructive Surgery–Global Open, 2023, 11.10: e5318.

BADIA, Lydia; ANDREWS, Peter; RAJPAR, Sajjad. Non-Surgical Rejuvenation of the Ageing Face. In: Scott-Brown’s Otorhinolaryngology and Head and Neck Surgery. CRC Press, 2018. p. 1247-1254.

LI, Kelun, et al. Application of nonsurgical modalities in improving facial aging. International journal of dentistry, 2022, 2022.1: 8332631.

HANEY, Beth. Facial rejuvenation/non-surgical procedures. In: Image-Guided Aesthetic Treatments. Cham: Springer International Publishing, 2023. p. 51-63.

SMOCZOK, Michał; LEONIK, Szymon; BERGLER-CZOP, Beata. High-intensity focused ultrasound technology as a non-surgical alternative to face lifting. Dermatology Review/Przegląd Dermatologiczny, 2022, 109.2: 130-137.

FRITZ, Klaus. SMAS Face Lift with HIFU technology (High Intensity Focused Ultrasound) for the ULTRAFORMER Unit. Compilation of Clinical Studies, 28.

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

目次