ふと鏡を見たときや、写真に写った自分の顔を見て「なんだかフェイスラインがぼやけてきた」「顎の下にお肉がついた気がする」と感じる方は多いです。
その正体は、顎から首にかけての「たるみ」かもしれません。顎周りのたるみは見た目年齢を大きく左右し、顔全体を大きく見せてしまう原因にもなります。
この記事では、顎のたるみがなぜ起こるのか、その原因を詳しく解説し、ご自身でできるセルフケアから美容クリニックで行う専門的な治療法まで、幅広く改善策を紹介します。
顎のたるみによる印象の変化
顎のたるみは、単にフェイスラインが崩れるだけでなく、他人に与える印象にも大きく影響します。
自分では気づきにくい変化でも、周りからは意外と見られているものです。
まずは、たるみが具体的にどのような印象の変化につながるのかを確認しましょう。
顔が大きく見える
フェイスラインは、顔の輪郭を決定づける重要な部分です。顎周りにたるみが生じるとシャープさが失われ、顔と首の境界が曖昧になります。
これにより顔全体の面積が広がったように見え、実際よりも顔が大きく、太ったような印象を与えてしまう場合があります。
老けた印象を与える
肌のハリや弾力が失われるのは、加齢を感じさせる大きな要因です。
特に顎下のたるみは「ブルドッグライン」とも呼ばれ、疲れた印象や老けた印象を強くします。
若々しい印象を保つためには、引き締まったフェイスラインが重要です。
ご自身のたるみ度チェック
チェック項目 | 解説 | 当てはまる場合の懸念 |
---|---|---|
フェイスラインがぼやけてきた | 以前より輪郭がはっきりしない状態です。 | 皮膚のゆるみが進行している可能性があります。 |
下を向くと二重顎になる | 脂肪の蓄積や皮膚のたるみが原因です。 | 脂肪型・皮膚型のたるみが考えられます。 |
口角が下がってきた | 口周りの筋肉の衰えが影響しています。 | 筋肉の衰えによるたるみのサインです。 |
不機嫌に見えることも
顎から口元にかけてのたるみは、口角を下に引っ張るように作用します。
その結果、無表情でいるだけでも口が「へ」の字に見え、不機嫌そうな、あるいは怒っているような印象を与えてしまうときがあります。
本人の意図とは関係なく、周囲に誤解を与えかねません。
あなたはどのタイプ?顎のたるみの種類
「顎のたるみ」と一言で言っても、その原因や現れ方は一つではありません。
ご自身のたるみがどのタイプに当てはまるかを確認することが、効果的な改善への第一歩です。
皮膚のゆるみによるたるみ
加齢や紫外線の影響で、肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンが減少・変性するために起こります。
皮膚そのものが伸びてしまい、重力に負けて垂れ下がった状態です。指でつまむと、皮膚が薄く伸びるように感じるのが特徴です。
脂肪の蓄積による二重顎
食生活の乱れや運動不足による体重増加で、顎の下に余分な脂肪が蓄積するタイプです。いわゆる「二重顎」の多くがこれにあたります。
比較的若い世代にも見られ、体重の増減によって変化しやすいのが特徴です。
筋肉の衰えによるたるみ
顔の表情筋や、顎から首にかけて広がる広頸筋(こうけいきん)が衰えて、皮膚や脂肪を支えきれなくなりたるみが生じます。
あまり表情を変えない、柔らかいものばかり食べるといった生活習慣が影響します。
たるみの種類と特徴
たるみの種類 | 主な原因 | 見分け方のポイント |
---|---|---|
皮膚のゆるみ型 | コラーゲン・エラスチンの減少 | 皮膚が薄く、全体的にハリがない |
脂肪蓄積型 | 体重増加、食生活の乱れ | 顎下に厚みがあり、つまむと脂肪を感じる |
筋肉の衰え型 | 表情筋・広頸筋の筋力低下 | フェイスライン全体の締まりがない |
骨格の変化に伴うたるみ
加齢により頭蓋骨、特に下顎骨が痩せて小さくなる場合があります。
骨という土台が縮小するためその上にある皮膚や脂肪が余ってしまい、たるみとして現れます。これは、他の要因と複合的に発生するケースが多いです。
なぜ?顎のたるみを引き起こす日常生活の落とし穴
顎のたるみは、特別なことが原因で起こるわけではありません。日々の何気ない生活習慣の積み重ねが、将来のフェイスラインを左右します。
ここでは、たるみを引き起こす主な原因を掘り下げてみましょう。
加齢によるコラーゲンの減少
肌の真皮層に存在し、弾力を保つ役割を担うコラーゲンやエラスチンは、20代をピークに徐々に減少していきます。
これらの成分が減ると肌のハリを失い、重力の影響を受けやすくなってたるみにつながります。
紫外線ダメージの蓄積
紫外線は、肌の老化を促進する最大の外的要因です。「光老化」とも呼ばれ、コラーゲンやエラスチンを破壊し、変性させます。
日焼け止めを塗る習慣がない、あるいは塗り方が不十分だと知らず知らずのうちにダメージが蓄積し、たるみを早めます。
たるみの原因と対策の方向性
主な原因 | 影響 | 対策のキーワード |
---|---|---|
加齢 | 肌の弾力低下 | エイジングケア、コラーゲン生成促進 |
紫外線 | コラーゲン・エラスチンの破壊 | UVケアの徹底、抗酸化 |
姿勢の悪さ | 血行不良、筋肉の緊張・衰え | 姿勢改善、ストレッチ |
姿勢の悪さ(スマホ首など)
長時間スマートフォンを操作する際のうつむいた姿勢は、顎周りの血行を悪化させるだけでなく、広頸筋を常に縮んだ状態にしてしまいます。
この「スマホ首」と呼ばれる状態が続くと筋肉が衰え、皮膚がたるむ直接的な原因になります。
食生活の乱れと急激な体重変化
偏った食事は肌の栄養不足を招き、健康な肌細胞の生まれ変わりを妨げます。
また、急激なダイエットなどで体重が大幅に減少すると、皮膚が変化に対応できずに余ってしまい、たるみとして残るケースがあります。
その癖、見直しませんか?たるみを加速させる意外な習慣
一般的な原因に加え、自分ではなかなか気づかない「癖」がたるみを悪化させているケースは少なくありません。
ここでは、多くの人が無意識に行ってしまっている、たるみを加速させる意外な習慣に焦点を当てます。ご自身の生活を振り返ってみてください。
無意識の食いしばりと歯ぎしり
日中のストレスや集中時に無意識に歯を食いしばったり、夜間に歯ぎしりをしたりする癖がある方もいるでしょう。
これらの癖は、顎周りの筋肉(咬筋)を過剰に緊張させます。この緊張状態が続くとエラが張って見えるだけでなく、血行不良を引き起こし、フェイスラインのたるみにつながります。
片側だけで噛む癖
食事の際に、いつも同じ側の歯で食べ物を噛んでいる方も多いようです。
片側だけで噛む癖は、顔の左右の筋肉バランスを崩す大きな原因です。よく使う側の筋肉は発達し、使わない側の筋肉は衰えてたるみやすくなります。
顔の左右差や歪みにもつながるため、両方の歯で噛む意識づけが大切です。
たるみを招くNG習慣セルフチェック
NG習慣 | たるみへの影響 | 改善のポイント |
---|---|---|
食いしばり・歯ぎしり | 咬筋の過緊張、血行不良 | 日中の意識、マウスピースの検討 |
片側噛み | 左右の筋肉バランスの乱れ | 両方の歯で均等に噛む意識 |
高すぎる枕での睡眠 | 首のシワ、顎下の圧迫 | 自分に合った高さの枕を選ぶ |
表情筋を使わない無表情
人と話す機会が少ない、PC作業に集中している時間が長いなど、日常的に表情をあまり動かさないでいると顔の筋肉である表情筋はどんどん衰えていきます。
筋肉が衰えれば、その上にある皮膚や脂肪を支える力が弱まり、顔全体のたるみを引き起こします。
睡眠時の姿勢と枕の高さ
うつ伏せや横向きで寝る時間が長いと顔の片側に長時間圧力がかかり、たるみやシワの原因になります。
また、高すぎる枕は、寝ている間に顎を引いた状態を作り出し、顎下や首の皮膚をたるませる原因になります。
自分に合った高さの枕を選び、できるだけ仰向けで寝るように心がけましょう。
セルフケアで始める顎のたるみ改善法
専門的な治療を受ける前に、まずはご自身でできるケアから始めてみましょう。
継続すると、たるみの進行を予防して現状を改善する効果が期待できます。
表情筋を鍛えるエクササイズ
顔の筋肉を意識的に動かし、衰えた筋力を取り戻しましょう。普段使わない筋肉を刺激するのがポイントです。
やりすぎは逆効果になる場合もあるため、無理のない範囲で毎日続けると良いです。
簡単!表情筋エクササイズ
エクササイズ名 | 方法 | ポイント |
---|---|---|
あ・い・う・え・お体操 | 口を大きく開けて「あ・い・う・え・お」と発声します。 | 一つ一つの音を、ゆっくり正確に、大げさに動かします。 |
舌回し体操 | 口を閉じたまま、舌で歯茎の外側をなぞるように、左右に20回ずつ回します。 | ほうれい線や口周りの筋肉に効いているのを意識します。 |
天井キス体操 | 真上を向き、天井にキスをするように5秒間唇を突き出します。 | 顎下から首にかけての筋肉が伸びているのを感じます。 |
正しい姿勢を意識する
特にPCやスマートフォンを使用する際は背筋を伸ばし、画面が目線の高さに来るように調整しましょう。
顎を引いて胸を張る姿勢を意識するだけで首への負担が減り、顎下のたるみ予防につながります。
効果的なスキンケアと保湿
肌の乾燥は、ハリを失わせる原因の一つです。
化粧水で水分を補給した後、乳液やクリームでしっかりと蓋をして、水分の蒸発を防ぎましょう。
コラーゲンやエラスチンの生成をサポートするレチノールやビタミンC誘導体、ナイアシンアミドなどが配合された美容液を取り入れるのも良い方法です。
マッサージの注意点と正しい方法
セルフマッサージは血行を促進してむくみ改善に効果的ですが、やり方を間違えると逆効果です。
強い力で擦ると、皮膚を伸ばしてしまったり、摩擦で肌を傷つけたりする恐れがあります。
必ず滑りを良くするクリームやオイルを使い、優しくなでるように行いましょう。
セルフケアの限界と美容クリニックでの改善法
セルフケアはたるみの予防や軽度の改善には有効ですが、すでに進行してしまったたるみを劇的に解消するのは難しい場合があります。
より確実に効果を求めるのであれば、美容クリニックでの専門的な治療が選択肢となります。
なぜセルフケアだけでは難しいのか
セルフケアは、主に皮膚の表面や筋肉への働きかけに限られます。
しかし、たるみの根本原因は皮膚の深い層(真皮層)のコラーゲン減少や、さらに奥にあるSMAS(スマス)筋膜という組織のゆるみ、脂肪の蓄積など、複合的な要因が絡み合っています。
これらの層に直接働きかけるのは、セルフケアでは不可能です。
クリニック選びのポイント
自分に合ったクリニック選びは、満足のいく結果を得るために非常に重要です。
以下の点を参考に、慎重に選びましょう。
- カウンセリングが丁寧で、親身に相談に乗ってくれるか
- たるみ治療の実績や症例が豊富か
- 複数の治療法を提案してくれるか
- リスクやダウンタイムについて詳しく説明してくれるか
- 料金体系が明確であるか
カウンセリングで確認すべきこと
カウンセリングは、医師に自分の希望を伝え、疑問や不安を解消する絶好の機会です。遠慮せずに、気になる点はすべて質問しましょう。
特に、自身のたるみの原因が何で、どの治療法がなぜ適しているのか、という点については納得できるまで説明を求めると良いでしょう。
美容皮膚科で受けられる顎のたるみ治療
美容クリニックでは、たるみの原因や程度、ご希望に合わせて様々な治療法を提案します。
HIFU(ハイフ)によるリフトアップ
高密度焦点式超音波(High Intensity Focused Ultrasound)の略で、皮膚の土台であるSMAS筋膜にピンポイントで熱エネルギーを与え、引き締める治療です。
メスを使わずにリフトアップ効果が期待でき、ダウンタイムがほとんどないため人気の治療法です。
HIFUと糸リフトの比較
項目 | HIFU(ハイフ) | 糸リフト |
---|---|---|
アプローチ層 | SMAS筋膜、真皮層 | 皮下組織 |
特徴 | 熱で引き締める | 糸で物理的に引き上げる |
適したたるみ | 軽度〜中等度 | 中等度〜重度 |
糸リフト(スレッドリフト)
コグ(突起)の付いた特殊な糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚組織を物理的に引き上げる治療です。
引き上げ効果を実感しやすく、フェイスラインをシャープにするのに適しています。
使用する糸は時間とともに体内に吸収されるため安全性が高く、糸の刺激によりコラーゲン生成が促進される効果も期待できます。
脂肪溶解注射
脂肪細胞を溶かす作用のある薬剤を、顎下などの脂肪が気になる部分に直接注入する治療です。溶けた脂肪は老廃物として体外に排出されます。
二重顎など、脂肪の蓄積が主な原因である場合に特に効果的です。
ダウンタイムが比較的短く、手軽に受けられるのが魅力です。
主な治療法のダウンタイムと費用の目安
治療法 | ダウンタイムの目安 | 費用の目安 |
---|---|---|
HIFU(ハイフ) | ほぼ無し〜数日の軽い赤み・筋肉痛 | 5万円〜20万円 |
糸リフト | 数日〜2週間程度の腫れ・内出血 | 1本あたり3万円〜10万円 |
脂肪溶解注射 | 数日〜1週間程度の腫れ・内出血 | 1ccあたり5,000円〜1万円 |
ヒアルロン酸注入
たるみによってできた窪みや、骨格の萎縮によってボリュームが失われた部分にヒアルロン酸を注入し、ラインを整える治療です。
顎先に注入してEラインを整えたり、フェイスラインのもたつきを改善したりしてシャープな印象を作ります。
たるみを直接引き上げるわけではありませんが、輪郭を整えてリフトアップしたように見せられます。
顎のたるみを防ぐための予防策
一度たるんでしまうと改善には時間と手間がかかります。
若いうちから、あるいはこれ以上たるみを進行させないために、日々の生活で予防を心がけるようにしましょう。
紫外線対策の徹底
たるみ予防の基本中の基本です。季節や天候に関わらず、一年中日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。
首やデコルテも年齢が出やすい部分なので、顔と同様のケアが大切です。
- SPF30・PA++以上の日焼け止めを毎日使用する
- 2〜3時間おきに塗り直す
- 帽子や日傘、サングラスも活用する
バランスの取れた食事
健康な肌を作るためには、内側からのケアも必要です。タンパク質やビタミン、ミネラルをバランス良く摂取しましょう。
肌の材料となるタンパク質や、コラーゲンの生成を助けるビタミンCはとくに積極的に摂りたい栄養素です。
たるみ予防に役立つ栄養素と食材
栄養素 | 働き | 多く含まれる食材 |
---|---|---|
タンパク質 | 肌や筋肉の材料となる | 肉、魚、卵、大豆製品 |
ビタミンC | コラーゲンの生成を助ける | パプリカ、ブロッコリー、キウイ |
ビタミンA | 皮膚の新陳代謝を促す | レバー、うなぎ、緑黄色野菜 |
質の良い睡眠
睡眠中には成長ホルモンが分泌され、日中に受けた肌ダメージの修復や、細胞の生まれ変わりを促進します。
睡眠不足はこれらの働きを妨げ、肌の老化を早めてしまいます。
毎日6〜8時間程度の睡眠時間を確保するよう努めましょう。
定期的な運動習慣
ウォーキングなどの適度な運動は全身の血行を促進し、肌の隅々まで栄養を届けるのに役立ちます。
新陳代謝が活発になると肌のターンオーバーも整い、健康的な肌状態を保てます。
よくある質問
顎のたるみが気になり始めると、鏡をみるたびに憂鬱な気分になってしまいがちです。
原因は加齢や姿勢、脂肪や癖など様々ですので、食生活の改善や睡眠時間の確保、スキンケアといった多方面からの改善法を実践していきましょう。
また、より積極的に改善したい方や即効性を求める方は、いちどクリニックに足を運んでみましょう。
- 治療の痛みやダウンタイムは?
-
治療法によって異なります。HIFUはチクチクとした熱感を感じる場合がありますが、麻酔なしで受けられる方がほとんどです。
糸リフトや注射治療は、麻酔を使用するため施術中の痛みは少ないですが、術後に数日から数週間の腫れや内出血、痛みが出るケースがあります。
治療内容と痛みやダウンタイムについては、カウンセリング時に詳しく説明しますのでご安心ください。
- 効果はどのくらい続きますか?
-
これも治療法や個人差によりますが、一般的にHIFUは半年〜1年、糸リフトは1年〜2年程度です。脂肪溶解注射は、体重が増えなければ半永久的な効果が期待できます。
効果を持続させるためには、定期的なメンテナンスや日々のセルフケアを組み合わせることが重要です。
- 男性でも治療を受けられますか?
-
もちろん可能です。近年、男性の美容意識も高まっており、顎のたるみや二重顎を気にして来院される男性が非常に増えています。
男性特有の骨格や肌質を考慮した治療を提案してもらえますので、気軽に相談してみましょう。
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