年齢とともに気になり始める「顔のたるみ」。
とくに40代以降になると、フェイスラインのもたつきや頬の下垂、目元の印象の変化が顕著になり、鏡を見るたびにため息が出てしまう方も少なくありません。
たるみの改善治療としてよく知られているのが「ハイフ(HIFU)」ですが、実はハイフ以外にも多くの選択肢が存在します。
この記事では、「ハイフ以外でたるみを改善したい」と考える方に向けて、効果的なたるみ治療法9選を詳しくご紹介します。
それぞれの治療の特徴や効果、ダウンタイム、費用感についても触れながら、自分に合った治療法を見つけるためのヒントをお届けします。
1. ハイフ以外のたるみ治療法8選

1. ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸は、体内にもともと存在する保水成分で、肌にハリやボリュームを与える役割を担っています。
注入によって凹んだ部分を持ち上げたり、輪郭を整えることでたるみを間接的に改善します。
とくに頬のボリュームロスが気になる方や、マリオネットラインが目立ってきた方に有効です。
治療時間は10〜20分程度と短く、ダウンタイムも少なめです。
注入直後から効果を感じられるのが魅力ですが、半年から1年ほどで吸収されるため、定期的なメンテナンスが必要です。
価格帯は1ccあたり3万〜8万円程度で、使用する製剤や注入部位により変動します。
(関連記事「ヒアルロン酸注射の5つの効果とは?効果を持続させるためのポイントを紹介」はこちら)
2. スネコス注射
スネコスは、ヒアルロン酸と6種のアミノ酸を組み合わせた注入剤で、肌の真皮層に働きかけてコラーゲンやエラスチンの生成を促します。
従来の「埋める系」のヒアルロン酸とは異なり、肌の再生力を高めることで、自然なたるみの引き締めや小ジワ改善が期待されます。
4〜6回を1クールとして繰り返し注入する必要がありますが、ダウンタイムがほとんどなく、治療後もメイクや洗顔が可能です。
肌質そのものを改善したい方、ナチュラルな変化を求める方に向いています。1回あたり2万〜4万円程度が相場です。
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3. プロファイロ
プロファイロは、イタリア発の次世代型ヒアルロン酸製剤で、「バイオリモデリング」と呼ばれる新しいアプローチをとります。
皮膚内部の線維芽細胞に働きかけることで、たるみの根本原因となるコラーゲン・エラスチンの減少にアプローチします。
注入箇所は決まっており、顔全体にバランスよく作用するよう設計されています。
引き締め効果とともに、肌のハリ・ツヤ感も改善されるのが特徴です。1回5万円前後、2回1クールで施術するクリニックが多いです。
(関連記事「プロファイロでたるみを解消!アンチエイジングに最適な美容クリニックの選び方」はこちら)
4. サーマジェン
サーマジェンは高周波(RF)によるたるみ治療で、真皮層から脂肪層にかけて熱を加え、コラーゲンの収縮と再生を促します。
痛みやダウンタイムが少ない一方で、熱エネルギーの伝わり方が穏やかなので、じわじわとした自然なリフトアップが得意です。
フェイスラインや頬のもたつきが気になる方、ダウンタイムを避けたい方に好まれています。
1回あたりの費用は3万〜8万円程度。照射後1〜2ヶ月でじわじわと効果が現れ、半年ほど持続します。
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5. サーマニードル
サーマニードルは、マイクロニードルと高周波を組み合わせた美肌治療機器で、肌の内部に直接熱エネルギーを与え、真皮層を刺激することで強力なたるみ改善効果を発揮します。
毛穴の引き締めや肌質改善といった美容効果も兼ね備えており、エイジングケアに特化した治療といえます。
1回の施術でしっかりと効果が出る一方、赤みや腫れが1〜3日程度生じることがあり、ダウンタイムの許容度によって適応が変わります。
価格は1回5万〜12万円ほどと幅があります。
6. ジェンバー糸
ジェンバー糸は、溶ける素材で作られた極細のスレッドを皮膚下に挿入し、組織を物理的に引き上げる糸リフトの一種です。
特に「引き締め」と「肌質改善」の両立が可能な点が評価されています。
ジェンバー糸はリフト力がありながらもナチュラルな仕上がりを得やすく、リフトアップ効果は半年〜1年程度持続します。
施術後の腫れは軽度ですが、数日間の内出血のリスクがあります。
費用は本数に応じて変動し、10本で20〜30万円前後が目安です。
7. ヴィーナスリフト
ヴィーナスリフトは、メッシュ構造を持つ糸を使用するリフトアップ治療で、PDOやPLLAなどの溶ける素材から成り立っています。
糸の構造がコラーゲンの生成を促し、時間をかけて自然なハリ・引き締めを実現します。
従来のコグ糸よりも持続力が高く、引きつれ感が出にくい点がメリットです。
フェイスラインから頬にかけてのリフトアップを得意とし、1年〜1年半程度の持続が見込まれます。
価格帯は10本で25〜35万円前後です。
8. ショッピングリフト
ショッピングリフトは、極細の短い吸収糸を複数本(20〜60本)挿入し、肌の内側からコラーゲン生成を促進する治療法です。
「引き上げる」というより「引き締める」「ハリを出す」といった目的で選ばれるケースが多く、初期のたるみ改善や予防として活用されます。
ダウンタイムも少なく、メイクも当日から可能な場合が多いため、たるみ予防のメンテナンスとして取り入れる方が増えています。
価格は本数により異なりますが、20本で8万円〜10万円程度が目安です。
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2. たるみの原因
顔のたるみは、加齢とともに避けられない変化のひとつですが、その原因は単一ではなく、複数の要素が複雑に絡み合っています。
どの治療法が適しているかを見極めるためにも、まずは「なぜたるみが起こるのか?」を正しく理解することが重要です。

筋肉(表情筋)の緩み
顔の表情をつくる筋肉=表情筋は、年齢とともに衰え、ハリや弾力を支える力が低下していきます。
この筋力低下により、皮膚や皮下脂肪を十分に支えきれなくなり、重力に逆らえず下垂してしまうのです。
特に口元やフェイスラインは、この筋肉のゆるみによる影響が大きく、輪郭がぼやけた印象になります。
コラーゲンの減少
肌の土台である真皮層には、ハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンが豊富に存在しています。
しかし加齢や紫外線ダメージによってそれらが減少・変性すると、皮膚の構造そのものが緩み、たるみが生じやすくなります。
若い頃はパンと張っていた肌も、年齢とともに厚みや弾力が失われていきます。
脂肪の増加・減少
顔の皮下脂肪は、年齢や体重の変化によって増減します。
頬やフェイスラインの脂肪が減少すると皮膚が余ってたるみを生じ、逆に中顔面の脂肪が下に移動すると、ほうれい線やマリオネットラインが目立ってしまいます。
このように「脂肪の位置の変化」も見逃せないたるみの一因です。
生活習慣
たるみは、加齢だけでなく日々の生活習慣によっても加速します。
たとえば、睡眠不足・栄養不足・ストレス過多・紫外線ダメージ・喫煙などは、肌のターンオーバーを乱し、コラーゲンの生成を妨げてしまいます。
また、姿勢の悪さやスマホの長時間使用による「下向き姿勢」もフェイスラインに負荷をかける原因となります。
3. たるみ治療にハイフはやめたほうがいい?
ハイフ(HIFU)は、皮膚の奥深くに超音波の熱エネルギーを集中させることで、SMAS層にアプローチし、リフトアップを図る非侵襲的治療として多くのクリニックで導入されています。
短時間で施術が完了し、切らずにたるみ治療ができるため、人気の高い選択肢のひとつです。
しかし近年、ハイフに対する懸念の声も少なくありません。
特に、40代後半〜60代の方では、皮膚の厚みや脂肪量が少なくなっていることが多く、そこにハイフを照射すると逆に「こけ感」や「やつれた印象」が強調されるケースがあります。
過度な照射や誤った照射層もトラブルの原因となり、経験の浅い施術者による対応は注意が必要です。
また、ハイフは「引き上げ」には優れていても、「ふっくら感」や「肌質改善」まではカバーしきれません。結果として、他の治療と組み合わせる必要性が高くなります。
そのため、「ハイフが合わないタイプ」のたるみに関しては、別のアプローチがより効果的なケースも少なくないのです。

4. ハイフ以外のたるみ治療できるクリニックの選び方
たるみ治療は、患者一人ひとりの状態に応じて「適切な施術を見極める力」が必要とされる分野です。
以下の観点からクリニックを選ぶことで、満足度の高い結果につながりやすくなります。
1. 経験を積んだ名医がいるかどうか
たるみ治療は、肌質や骨格、加齢による変化などを総合的に判断して施術設計する必要があり、施術者の経験値が問われる治療でもあります。
特に糸リフトや注入系治療は、医師の技術や美的センスに仕上がりが左右されやすいため、信頼できる医師が在籍しているかを事前に確認しましょう。
2. アフターケアはしっかりしているか
施術後に万一の副作用や違和感が出た際に、迅速かつ丁寧に対応してくれる体制が整っているかどうかも大切なポイントです。
再診料や薬代などがかかるかも含めて、カウンセリングの段階でしっかり説明があるクリニックを選びましょう。
3. 最新のたるみ治療法を提供しているか
現在のたるみ治療は、日進月歩で新しい技術や製剤が登場しています。
古い機器や限られたメニューのみで対応しているクリニックでは、十分な効果を実感できない可能性もあります。
最新の治療を取り入れながら、安全性と効果のバランスを保っているクリニックを選ぶと安心です。
4. 切らない治療法があるか
たるみ治療を受ける方の多くは「できれば切らずに若返りたい」と考えています。
外科手術だけに頼らず、注入・照射・糸などの「切らないたるみ治療」の選択肢が充実しているかどうかも、判断基準のひとつとなるでしょう。
5. カウンセリングの丁寧さはどうか
治療内容の説明やメリット・デメリット、費用、ダウンタイムなどについて誠実に話してくれるかどうかは、クリニックの姿勢を見極める重要なポイントです。
無理な勧誘がないか、質問にしっかり答えてくれるかを確認しながら、安心して任せられるかどうかを見定めましょう。
5. まとめ

たるみ治療というと「ハイフ」が真っ先に思い浮かぶかもしれませんが、実際にはハイフ以外にも効果的なアプローチは多数存在します。
たとえば、肌の再生力を高めるスネコスやプロファイロ、リフト力と持続力を兼ね備えたジェンバー糸やヴィーナスリフトなど、目的や肌質に応じて選ぶべき選択肢は変わってきます。
大切なのは「今の自分のたるみの原因を正しく知り、それに適した治療を選ぶこと」。
そして、信頼できるクリニックで医師としっかり相談しながら、自分に合った最適な若返りプランを見つけていくことです。
「ハイフ以外のたるみ治療」で、よりナチュラルに、自分らしく、美しく年齢を重ねていきましょう。
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