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美容コラム

頑固な茶クマにピコレーザー治療が有効?効果・回数・他治療との違いを徹底解説

目の下に現れる「茶クマ」は、セルフケアでは改善が難しく、色素沈着が原因の場合は医療的な治療が必要になることもあります。
中でも近年注目されているのが「ピコレーザー治療」です。
従来のレーザーでは対応が難しかった広がるタイプの茶クマに対し、肌にやさしく効果的にアプローチできます。
本記事では、ピコレーザーの仕組みや治療効果、他の治療法との違いについて詳しくご紹介します。

1. ピコレーザーとは?基本の仕組みとモードを理解しよう

ピコレーザーの仕組み

ピコレーザーとは、「ピコ秒(1兆分の1秒)」という非常に短い時間でレーザーを照射する、先進的な医療用レーザーです。
従来のナノ秒レーザーに比べて照射時間が短く、熱ダメージを抑えながら色素を効率よく破砕できます。
「光音響効果」により、メラニンなどの色素に衝撃波を与えて粉砕し、代謝による排出を促します。
シミやタトゥー除去のほか、設定次第で茶クマや炎症後色素沈着にも対応可能で、特に目元のような敏感な部位にも適した治療法です。

ピコレーザーの3つの照射モード

ピコレーザーには主に3つの照射モードがあり、それぞれ目的やターゲットによって使い分けられています。茶クマ治療に適しているのは「ピコトーニングモード」ですが、まずは各モードの特徴を理解しておきましょう。

 ・ピコトーニング(低出力・広範囲照射)
  やさしい出力で肌全体に均一に照射し、薄い色素沈着を徐々に改善していくモードです。
  茶クマ、肝斑、炎症後色素沈着に適しており、肌への刺激が最も少ない設定となっています。
 ・ピコフラクショナル(高密度点状照射)
  微細なドット状のレーザーを肌の深層に届け、コラーゲン生成を促すモードです。
  毛穴の引き締め、肌質改善、小じわの改善など、リジュビネーション目的に用いられます。
 ・ピコスポット(高出力・一点照射)
  濃くて局所的な色素(シミやアザ、刺青など)に対してピンポイントで照射するモードです。
  エネルギーが強いため、茶クマのような広がりのある色素には不向きで、むしろ刺激が強すぎることもあります。

茶クマ治療では、「皮膚に余分な刺激を与えず、やさしく少しずつ色素を分解する」ことが重要になるため、多くのクリニックではピコトーニングモードを用いてアプローチを行います。

【YouTube】Dr.みさえの素敵になり隊「【シミ・くすみ・毛穴・肌質改善】ピコレーザーの3つのモードの違いと効果を美容皮膚科医が解説」

2. 代表的な機器の違い(厚生労働省承認)

ピコレーザーにはさまざまな機種がありますが、厚生労働省の承認を受けている機器は、安全性や効果の面でより信頼できます。
中でも代表的な3機種として、「エンライトンSR」「ピコウェイ」「ピコシュア」があります。
それぞれの特徴を理解しておくことで、施術を受ける際の機種選びの参考になります。

エンライトンSR

1064nmと532nmの2波長を備えたキュテラ社(現サイノシュア社)の機種で、シミや肝斑、炎症後色素沈着などに広く対応します。
特にSRモデルは穏やかなトーニングに適し、目元や頬といったデリケートな部位にも安全です。

ピコウェイ

キャンデラ社製で精密な照射と少ないダウンタイムが特長です。
532nm・785nm・1064nmの3波長を搭載し、肝斑や茶クマなど、熱に弱い色素沈着に対しても安定した効果を発揮します。

ピコシュア

755nmの波長を持つサイノシュア社製の機種で、世界初のピコ秒レーザーとしてFDA承認を取得。
メラニンへの吸収が良好で、トーニングと同時にフラクショナル照射による肌のハリ改善も可能です。
ただし、出力がやや強めのため、敏感肌には慎重な調整が求められます。

3. なぜ茶クマには「ピコトーニングモード」なのか?

茶クマの正体=色素沈着・メラニン蓄積

ピコトーニングは、ナノ秒レーザーよりもさらに短い時間で照射でき、熱をほとんど発生させずに色素を衝撃波で粉砕します。
このため、炎症を起こしやすい茶クマに対しても、安全に分割照射でメラニンを少しずつ排出できます。
肌への負担が少なく、効果的に色素沈着を改善できる方法として注目されています。

ピコトーニングがやさしく分解して排出を促す理由

ピコトーニングは、ナノ秒レーザーよりもさらに短い時間で照射でき、熱をほとんど発生させずに色素を衝撃波で粉砕します。
このため、炎症を起こしやすい茶クマに対しても、安全に分割照射でメラニンを少しずつ排出できます。
肌への負担が少なく、効果的に色素沈着を改善できる方法として注目されています。

Qスイッチレーザーでは強すぎるケースが多い

従来のQスイッチレーザーは熱エネルギーが強く、茶クマのような敏感な部位には刺激が過剰になることも。
実際に色素沈着が悪化した症例もあり、ピコトーニングのほうがよりマイルドで安定した効果が得られると評価されています。

肌の炎症後色素沈着(PIH)にも効果的な理由

従来のQスイッチレーザーは熱エネルギーが強く、茶クマのような敏感な部位には刺激が過剰になることも。
実際に色素沈着が悪化した症例もあり、ピコトーニングのほうがよりマイルドで安定した効果が得られると評価されています。

治療名:ピコトーニング
料金:¥22,000(看護師施術/全顔照射)
リスク・合併症:赤み、乾燥など

4. 施術の流れとアフターケア|不安をなくすために知っておきたいこと

ピコレーザーによる茶クマ治療を検討している方にとって、施術の流れや術後の過ごし方はとても重要な情報です。
目元というデリケートな部位へのレーザー照射は、不安を感じる方も多いため、ここでは一連のプロセスと注意点について、わかりやすくご説明します。

① カウンセリングで茶クマの種類を診断

施術の最初は医師によるカウンセリングから始まります。
重要なのは、そのクマが本当に「茶クマ」であるかを見極めることです。
クマには青クマ(血行不良)、黒クマ(たるみ)、茶クマ(色素沈着)の3種類があり、それぞれ治療法が異なります。
茶クマは、皮膚を引っ張っても色が変わらず、茶色く均一な色素沈着が特徴です。
診察ではマクロカメラやウッドランプを用いて肌の状態を確認し、最適な治療法が選ばれます。

② 実際の施術手順|所要時間・麻酔の有無など

ピコトーニングの施術はシンプルで短時間です。洗顔後に消毒を行い、必要に応じて目元を保護するゴーグルやパッドを装着します。
刺激が少ないため麻酔は不要なことが多いですが、痛みに敏感な方には冷却や表面麻酔を併用することも可能です。
照射は両目下で5〜10分程度。軽いパチパチとした刺激や熱感を感じることがありますが、多くの方が問題なく受けられます。
施術後は保湿剤などを塗布し、そのまま帰宅できます。

③ ダウンタイムはある?

ピコトーニングの大きな魅力は、ダウンタイムがほとんどない点です。
照射後は軽い赤みやほてりが出ることもありますが、数時間〜半日で自然に治まります。
メイクも当日から可能ですが、目元はこすらないよう注意が必要です。
まれに乾燥やざらつきを感じることもありますが、保湿をしっかり行えば、通常の生活に支障はありません。

④ アフターケアと日焼け対策の重要性

施術後のアフターケアは、治療効果を最大限に引き出すための重要なポイントです。
とくに以下の点に注意しましょう。

・保湿を徹底する
 レーザー後の肌は乾燥しやすくなっているため、保湿剤やアイクリームでしっかり潤いを保つことが大切です。
・紫外線対策を欠かさない
 メラニンの再生成を防ぐため、目元専用の日焼け止めやUVカット効果のあるサングラス、帽子などの活用が効果的です。
・こすらない・触らない
 目元をこすったり強くメイクを落とすと、色素沈着が再発するリスクがあります。
 できるだけ優しく扱いましょう。

これらを継続することで、治療効果が安定し、肌の透明感アップにもつながります。

5. ピコレーザーの効果はいつから?回数と頻度を解説

ピコトーニングによる茶クマ治療を始めるにあたって、多くの方が気になるのが「何回くらい受ければ効果を実感できるのか?」「どれくらいの間隔で通うのか?」という点です。
ここでは、実際の治療効果が現れるタイミングや、最適な施術回数と通院ペースについて詳しく解説します。

初回から薄くなる実感はある?

ピコレーザー治療は、その場で目に見える変化が劇的に起こる治療ではありません。
とくにピコトーニングは、「やさしく少しずつ色素を分解する」性質を持つため、即効性よりも“積み重ね”によって効果を実感する治療といえます。
ただし、照射後に肌のトーンがわずかに明るく見えたり、茶クマの境界がぼんやりして目立たなくなったりする変化を、初回から感じる方もいます。
全体としては、3〜5回目あたりから「目の下の色が薄くなってきた」と実感する人が多い傾向にあります。

回数目安は5〜10回/1〜2週ごと

一般的に、茶クマの改善には5〜10回の照射が目安とされています。
1回で色素が完全に消えることはまれであり、少しずつメラニンを排出していくプロセスが必要です。
照射間隔は1〜2週間に1回が理想とされ、短すぎず長すぎないペースで肌のターンオーバーを促すのが目的です。
症状の程度や肌質によっては、医師の判断でもう少し間隔を空けるケースもあります。
皮膚の代謝が安定しやすいタイミングで照射を重ねることで、効果の持続力や安全性も高まりやすくなります。

効果を安定させるための頻度と長期ケア

治療後も紫外線や摩擦、生活習慣の影響でメラニンが再び蓄積する可能性があります。
そのため、定期的なメンテナンスや生活の見直しが重要です。
多くの場合、3〜6か月に1回のペースでメンテナンス照射を行うことで、色素の再沈着を防ぎ、明るい肌を維持できます。
さらに、美白成分(ビタミンCやトラネキサム酸など)を日常のスキンケアに取り入れると、内側からの色素抑制にも役立ちます。
ピコレーザーは続けるほどに透明感が増し、茶クマ改善に加えて目元全体の若返りも期待できます。

6. 他の治療法とどう違う?比較でわかるピコレーザーの強み

茶クマには複数の治療法がありますが、原因や肌質に合わないと効果が出ず、悪化する場合もあります。
ここではピコレーザーを他の代表的な治療法と比較し、その特長や強みを解説します。

他のレーザー治療との違い(Qスイッチ・YAGレーザー)

茶クマ治療にこれまで使われてきたレーザーには、QスイッチレーザーやYAGレーザーがあります。
濃いシミや刺青には有効ですが、高エネルギーで短時間に熱を加えるため、皮膚への負担が大きくなりがちです。
特に茶クマは皮膚が薄く、広範囲にメラニンが沈着しているため、強いレーザーでは刺激が強すぎ、炎症や色素沈着のリスクが高まります。
一方、ピコレーザーはピコ秒という極めて短い照射時間で熱ダメージを抑えながら色素を衝撃波で破砕し、肌にやさしく広範囲の色素沈着を安全に改善できるのが特長です。

IPL(光治療)

IPL(光治療)はマイルドな光を照射し、赤ら顔やそばかす、軽度なくすみに使用される施術で、肌への負担が少なく価格も比較的安価なため、美容初心者にも人気です。
ただし、IPLは色素への選択性が低く、ピンポイントでのメラニン分解には限界があります。
そのため、茶クマのような局所的な色素沈着には効果が不十分なこともあります。
また、目元のような皮膚が薄い部位への施術は制限される場合が多く、IPLのみで茶クマを解消するのは難しいといえます。

美白クリーム・アイクリーム

市販の美白クリームやアイクリームには、ビタミンC誘導体やアルブチン、トラネキサム酸などが配合されており、軽度の茶クマや予防には一定の効果があります。
これらはターンオーバーを促し、色素の生成を抑える働きがあります。
ただし、真皮層まで進んだ濃い茶クマには外用剤だけでは改善が難しく、効果が出るまでに時間もかかります。そのため、医療機器との併用が効果的です。
ピコレーザーは蓄積したメラニンを破砕・排出できる数少ない治療法であり、美白外用剤と組み合わせることで相乗効果が期待できます。

7. まとめ

目の下の茶クマは、見た目年齢を大きく左右する悩みのひとつです。
コンシーラーでも隠れにくく、スキンケアでの改善が難しい場合、医療の力を借りることが有効です。

中でもピコレーザー、特に「ピコトーニングモード」は、肌にやさしくメラニンを分解し、茶クマの改善を目指す治療法として注目されています。
従来のレーザーと比べてもダウンタイムが少なく、安全性の高い点が特長です。
数回の継続が必要ですが、回数を重ねるごとに目元の印象が明るくなり、透明感が増すことが期待できます。
治療効果を引き出すには、正確な診断と経験豊富な医師による照射が不可欠です。
茶クマに悩む方は、ピコレーザーを前向きな選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。

ピコレーザーをはじめ、切らないクマ取りメニュー多数◎
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監修医師

                 

ミサクリニック 六本木本院 院長

寺井 美佐栄

  • 所属学会

    ・日本抗加齢医学会認定専門医
    ・日本美容皮膚科学会
    ・日本レーザー医学会
    ・日本産業衛生学会専門医

  • 資格

    ・アラガン社ボトックスビスタ認定医
    ・アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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