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美容コラム

糸リフトのほうれい線への効果とは?デメリットや費用相場も解説

年齢とともに深くなるほうれい線は、見た目の印象に大きく影響する悩みのひとつです。メイクやスキンケアでのカバーに限界を感じ、糸リフトによる対策を検討されている方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、「本当に効果が期待できるの?」「副作用やダウンタイムはある?」といった不安もあるかと思います。
本記事では、糸リフトがほうれい線にどのようにアプローチするのか、リスクや費用、他施術との違いなどをわかりやすく解説します。

1. 糸リフトでほうれい線は目立たなくなる?

ほうれい線は、加齢によるたるみや表情筋の衰えなどが重なってできる深いシワです。糸リフトは、そうしたたるみに対してリフトアップ効果が期待できる施術のひとつとして注目されています。
ここでは、糸リフトによってほうれい線がどのように変化するのか、その仕組みを解説します。

ほうれい線の主な原因と加齢の関係

ほうれい線は、単なる皮膚のしわではなく、加齢による複合的なたるみによって生じる変化のひとつです。
加齢とともに肌の弾力やハリが低下し、真皮内のコラーゲンやエラスチンが減少することで、皮膚が重力に逆らえなくなります。
さらに、頬の脂肪が下がる・表情筋の衰え・骨の萎縮なども影響し、ほうれい線が深く見える原因になります。こうした構造的なたるみは、スキンケアだけで改善するのが難しく、物理的に支えるような施術が必要になるケースもあるでしょう。
特に40代以降は、骨格や脂肪の位置関係が変わることで、ほうれい線が目立ちやすくなる傾向があります。
こうした変化に対しては、たるみを引き上げるアプローチが有効とされており、糸リフトのようなリフト系施術が注目されている理由のひとつです。

糸リフトはどのように作用するのか

糸リフトは、医療用の特殊な糸を皮下に挿入し、たるんだ組織を物理的に引き上げることで、フェイスラインや中顔面の印象を整える施術です。挿入された糸は皮下組織に適度な刺激を与え、コラーゲン生成を促すことも期待されています
この施術は、たるみの根本に働きかけるため、ほうれい線を含む顔全体の印象を若々しく見せるのに適しています。
糸の種類や挿入方法によって効果の範囲は異なりますが、ほうれい線の原因である頬の下垂に対して直接アプローチできる点が特徴です。
また、即時的なリフトアップ効果に加え、コラーゲンが生成されることで肌のハリ感もサポートされるとされています。ただし、個人差があるため、カウンセリングを通じて肌の状態に適した施術設計を行うことが大切です。

完全に消すのではなく「目立ちにくくする」施術

糸リフトは、ほうれい線を完全になくすための治療ではありません。加齢による構造的なたるみを引き上げることで、シワの影を浅く見せ、全体として「目立たなくする」ことを目的としています
皮膚そのものの凹みを埋めるわけではないため、深く刻まれたほうれい線をゼロにするのは難しいです。
ただし、たるみが軽度〜中等度の段階であれば、糸の引き上げによってシワの深さが和らぎ、若々しく見えることが期待できます。
負担を抑えながら自然な仕上がりを求める方におすすめの施術です。過度な期待を避け、適切な本数・施術設計を行えば、満足度の高い結果につながります。

2. 糸リフトのリスクとデメリット

糸リフトはメスを使わずたるみを引き上げられる施術として人気がありますが、リスクがまったくないわけではありません。ここでは、糸リフトを検討するうえで知っておきたいリスクや副作用について解説します。

内出血・腫れ・痛みなどのダウンタイム

糸リフト後には、内出血や腫れ、痛みといった一時的な反応が現れることがあります。特に施術直後は、皮膚の下に挿入された糸が周囲の組織を刺激するため、軽度の炎症が起きやすいです。
腫れは通常、数日〜1週間程度で落ち着いていくとされており、内出血も時間の経過とともに目立たなくなる傾向があります。痛みに関しても、日常生活に支障が出るほどではないことが多く、鎮痛剤でコントロールできる範囲に収まることが一般的です。
ただし、まれに腫れが長引いたり、左右差が気になる場合もあるため、術後の経過はしっかり観察しておくことが大切です。

まれに起こるひきつれや凹み

糸リフトでは、皮膚を物理的に引き上げるため、まれにひきつれや凹みが見られることがあります。これらは、糸が皮膚の浅い層に近い位置へ挿入されたり、固定のテンションが強すぎたりした場合に起こりやすいです。
通常は、肌が糸に馴染むにつれて次第に目立たなくなっていくことが多く、数日から数週間で自然と落ち着きます。ただし、無理なマッサージや圧迫などを加えると、状態が悪化する可能性があるため注意が必要です。
ひきつれや凹みが長期間改善しない場合や、笑ったときなどに違和感が強いと感じる場合は、再診を受けて糸の位置や状態を確認しましょう。

糸が透けて見える・感染などの副作用

糸リフト後のリスクとして、糸が皮膚の表面から透けて見える現象や、まれに起こる感染があります。特に皮膚が薄い部位では、挿入された糸のラインが光の加減で浮き出て見えることがあります。
このような透け感は、施術後の腫れが落ち着けば気にならなくなるケースもありますが、糸の種類や挿入層の浅さが影響していることもあるため、違和感が残る場合は医師の判断が必要です。
また、感染はごくまれですが、腫れや痛みが増し、熱を持つような症状が出た場合には早急な処置が求められます。衛生管理が徹底された環境で施術を受けること、術後の清潔を保つことが予防につながります。

関連記事:糸リフトとは?効果と知っておくべきデメリット・リスク

3. 糸リフトの費用相場と本数の目安

糸リフトを検討する際、料金や必要な糸の本数は気になるポイントです。施術費用は使用する糸の種類や本数、提供されるプランの内容によって大きく変わります。
また、見た目の改善度合いにも関係するため、価格だけで判断するのは避けたいところです。ここでは、費用感や本数の目安について詳しく解説します。

施術料金の相場とプランの違い

糸リフトの費用は、1本あたり5〜10万円程度が一般的な相場です。とはいえ、実際の料金はクリニックごとに幅があり、使用する糸の種類や施術する部位によっても価格は変わります。糸の本数が増えるほど1本あたりの単価が下がるプランを採用しているクリニックもあります。
「お試し」や「部位別プラン」などが用意されており、比較的手頃な価格で施術が受けられることもあります。
ただし、プランによって使用される糸の種類や本数に違いがあるため、価格だけで判断せず、内容もしっかり確認しましょう。

ほうれい線に必要な糸の本数と目安

ほうれい線に糸リフトを行う場合、左右それぞれに3〜4本ずつ、合計で6〜8本程度が目安とされています。ただし、年齢やたるみの程度、顔立ちによって適切な本数は変わるため、あくまで参考値と捉えることが必要です。
たるみが軽度な方であれば少ない本数でも変化が見込まれますが、よりしっかりとしたリフト感を求める場合や、他の部位も同時に引き上げたい場合は本数が増えることもあります。医師の診断をもとに、全体のバランスを見て設計しましょう。
無理に糸の本数を増やすと、ひきつれや凹みといったリスクも生じやすくなるため、適切な量を見極めた施術が求められます。効果と安全性のバランスを重視しながら、信頼できるクリニックで相談することが大切です。

価格だけで選ぶリスクと注意点

糸リフトの施術を価格だけで選んでしまうと、思わぬリスクにつながることがあります。費用が極端に安い場合、使用される糸の品質や、施術を行う医師の経験が不十分なケースも否定できません。
また、料金にはカウンセリングや麻酔、アフターケアが含まれておらず、結果的に追加費用がかかることもあります。見た目の変化が期待できない、左右差が出てしまうといったトラブルに発展する可能性も考えられるため、金額の安さだけで判断するのは避けましょう。
満足度の高い結果を得るためには、価格だけでなく、症例数や使用する糸の種類、施術後のサポート体制まで含めて総合的に検討することが大切です。

4. 糸リフトと他施術の比較|ヒアルロン酸やHIFUとの違い

ほうれい線への対処法としては、糸リフト以外にもヒアルロン酸注入やHIFU(ハイフ)など、さまざまな選択肢があります。それぞれの施術には異なる特徴と適応があり、目的や状態に応じた使い分けが重要です。
ここでは、糸リフトと他施術の違いや、組み合わせの可否、手術との比較について解説します。

ヒアルロン酸との違いと組み合わせ可否

ヒアルロン酸注入は、皮膚の内側からふくらみを持たせることで、シワを浅く見せる施術です。一方、糸リフトはたるみを引き上げることで、シワの原因そのものにアプローチします。目的や作用の仕方が異なるため、得られる変化にも違いがあります。
ヒアルロン酸は即効性があり、ダウンタイムも少ないことから手軽に受けやすい反面、深いたるみには対応が難しいこともあります。その点、糸リフトは構造的なたるみに働きかけるため、ほうれい線の根本原因に作用しやすいと考えられています。
両者を併用することも可能で、シワを埋めるボリューム補填としてヒアルロン酸を使いながら、糸リフトで輪郭を整えるという組み合わせもあります。目的や優先順位に応じて使い分けることが大切です。

関連記事:ヒアルロン酸注射の種類は?各種の効果や費用感、効力の期間などを比較して選び方を解説!

HIFUとの役割の違いと併用のポイント

このHIFU(高密度焦点式超音波)は、皮膚の深層に熱エネルギーを与え、コラーゲンの再構築を促すことで、引き締め効果を目指す施術です。皮膚を物理的に引き上げるのではなく、深部の組織に働きかけてハリを促します。
糸リフトは、皮下に糸を挿入して組織を物理的に引き上げるため、すぐに見た目の変化を感じやすいのが特徴です。HIFUが“内側からじわじわ効く”のに対し、糸リフトは“外側から支える”イメージに近いといえるでしょう。
両者の作用機序が異なることから、同時期や一定期間を空けた併用も検討されています。たるみの強さや希望する効果によって、施術の順序や間隔を調整することが推奨されます。医師と相談しながらプランを立てると安心です。

関連記事:「ハイフ(HIFU)」とは?仕組み・効果・種類を初心者にもわかりやすく解説

フェイスリフトとの比較|切る・切らないの判断軸

フェイスリフトは、皮膚を切開し、たるんだ皮膚や筋膜を引き上げて縫合する外科手術です。より大きな変化を求める方や、強いたるみに悩む方におすすめの選択肢のひとつといえます。
一方、糸リフトは皮膚を切らずにリフトアップを目指す施術で、ダウンタイムが比較的短く、初めてのたるみ治療にも取り入れやすい傾向があります。糸の種類や本数を調整することで、変化の度合いを調節しやすい点も特徴です。
ただし、糸リフトでは大幅なリフトアップは難しいとされており、変化が穏やかな分、継続的なメンテナンスが必要になることもあります。たるみの程度や希望する仕上がりに応じて、「切る」か「切らないか」を見極めることが大切です。

関連記事:顔のリフトアップとは?美容医療の種類・効果・選び方を徹底解説

5. 糸リフト後に気をつけたい生活習慣

リフトの効果をしっかり感じるためには、施術直後の生活習慣にも気を配りましょう。術後は皮膚が敏感になっており、腫れや内出血が悪化しやすい時期でもあります。回復を妨げないためにも、日常の過ごし方やスキンケア、運動の再開時期などを正しく理解しておくことが大切です。

術後の過ごし方と注意点

糸リフトの直後は、皮膚や組織が糸に馴染むための期間が必要です。無理な動きや摩擦を避けることで、仕上がりが安定しやすくなります
施術当日は洗顔やメイクを控えるよう指示されることが多く、入浴はシャワー程度にとどめておくのが安心です。また、飲酒や長時間の入浴、サウナは血行が促進されすぎるため、腫れや内出血を悪化させる可能性があります。
術後2〜3日は無理のないスケジュールで過ごし、患部をこすったり押したりする行為も避けましょう。不安な点があれば、無理に判断せず医師へ確認してください。

腫れを悪化させない睡眠姿勢やメイク

糸リフト後の腫れや内出血は、通常1週間前後で落ち着くとされていますが、場合によっては長引くこともあります。とくに睡眠中の姿勢は、ダウンタイムに大きく影響する要素のひとつです。
うつ伏せや横向きで寝ると顔に圧がかかりやすく、腫れや左右差が強く出る原因となることがあります。術後しばらくは仰向けの姿勢を意識し、頭をやや高くして眠ることで負担を軽減できます。
メイクは患部への刺激を避けるため、医師の指示があるまでは控えるのが基本です。再開する際も、パフやブラシで強くこすらず、やさしく塗布することを心がけましょう。摩擦や刺激を避けることで、回復がよりスムーズになります。

マッサージや運動はいつからOK?

一般的には、軽いストレッチや散歩などの軽度な運動は1週間後から、ジムでのトレーニングや汗をかく有酸素運動は2週間以上経過してからが目安とされています。
糸リフト後は、一定の制限が伴います。特に運動やマッサージなど、物理的刺激によって糸の位置ずれや腫れが長引く可能性があるので注意しましょう。
顔まわりのマッサージは、糸に持続的な刺激を与える可能性があるため、手術部位への接触はできるだけ避けてください。術後の行動は、見た目の仕上がりだけでなく、持続性にも関わる重要なポイントです。

6. まとめ

糸リフトは、メスを使わずに顔のたるみを引き上げる美容施術として注目されており、特にほうれい線の改善を目的に検討される方が増えています。直接ほうれい線を消すのではなく、頬や口元のたるみを物理的に引き上げることで、しわを目立ちにくくするのが特徴です。
ただし効果の現れ方や持続期間には個人差があり、無理な施術や本数過多によって逆に不自然な仕上がりや頬コケの原因になるケースもあります。リスクや限界を理解したうえで、適切なカウンセリングと医師の診断を受け、自分に合った施術プランを選びましょう。

ミサクリニックでは、施術前後のサポートにも力を入れており、一人ひとりの肌状態やライフスタイルに合わせたアドバイスを行っています。ぜひ一度、無料カウンセリングでご相談ください。

監修医師

                 

ミサクリニック 六本木本院 院長

寺井 美佐栄

  • 所属学会

    ・日本抗加齢医学会認定専門医
    ・日本美容皮膚科学会
    ・日本レーザー医学会
    ・日本産業衛生学会専門医

  • 資格

    ・アラガン社ボトックスビスタ認定医
    ・アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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