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美容コラム

 ヒアルロン酸注射とボトックス注射の違いとは?効果や選び方を徹底解説

美容医療において人気が高い施術といえば「ヒアルロン酸注射」と「ボトックス注射」です。どちらも注射だけで行える手軽な治療であり、顔の印象を若々しく整えられるため、年齢や性別を問わず選ばれています。

しかし実際には、ヒアルロン酸とボトックスでは「仕組み」や「得意な効果」、「持続期間」などが大きく異なります。そのため、希望する仕上がりに合わせて正しく選択しなければ、思ったような結果が得られない可能性もあります。
本記事では、ヒアルロン酸注射とボトックス注射の基本的な特徴から、それぞれの違い、適応部位、選び方、さらには同日施術の可否までを徹底的に解説します。

1.ヒアルロン酸注射とは?

ヒアルロン酸注射とは、ヒアルロン酸という体内にも存在する成分を皮下や真皮に注入し、ボリュームを補ったりシワを持ち上げたりする治療です。
ヒアルロン酸は高い保水力を持ち、肌のハリや弾力を保つために欠かせない成分として知られています。しかし加齢とともに体内のヒアルロン酸は減少し、皮膚がしぼんだように薄くなり、シワやたるみが目立つようになります。そこで、注射で不足した部分に補うことで、若々しい輪郭やふっくらとした肌を取り戻すことができます。

ヒアルロン酸注射の大きな特徴は、注入直後から効果を実感できる即効性にあります。例えば、ほうれい線の溝や頬のくぼみに注入すると、その場で凹みが改善され、滑らかな表情に見せることができます。
さらに鼻や顎に注入して形を整える「プチ整形」としても広く活用されており、メスを使わず短時間で理想のフェイスラインをつくれる点が人気の理由です。

また、ヒアルロン酸は体内で徐々に分解・吸収されるため、効果は永久的ではありません。一般的には6か月から1年程度が持続期間とされ、必要に応じて再注入が行われます。
これはデメリットと感じる方もいますが、逆にいえば修正が可能であり「やり直しができる安心感」につながっています。そのため、初めて美容医療を受ける方にとってもハードルが低く、安全性の高い施術といえるでしょう。
関連記事:ヒアルロン酸注射のデメリットとは?失敗しないための注意点など

2.ボトックス注射とは?

ボトックス注射は、ボツリヌストキシンという成分を筋肉に注射することで、筋肉の動きを一時的に抑える治療です。表情ジワは、笑ったりしかめたりといった日常の動作を繰り返すことで深く刻まれていきます。ボトックスはその原因となる筋肉の収縮を和らげることで、シワを目立たなくし、穏やかな表情をつくる効果があります。

ボトックス注射の特徴は、筋肉の動きに作用する点です。ヒアルロン酸のようにボリュームを足すのではなく、シワの「動き」を止めることで改善を図ります。
特に額や眉間、目尻などの表情ジワに高い効果を発揮し、自然で若々しい印象を取り戻すことができます。また、エラ張りの改善やふくらはぎのスリム化、多汗症の治療など、美容以外の医療分野でも幅広く応用されています。

効果の持続期間はおおよそ3〜6か月程度です。筋肉の働きが徐々に回復するにつれてシワも再び現れるため、定期的な施術が必要になります。ただし、継続して受けることで筋肉自体が使われにくくなり、シワの再発が軽減される場合もあります。

施術時間は10〜15分程度と短く、ダウンタイムもほとんどありません。注射部位に赤みや腫れが出ることはありますが、数日で治まるのが一般的です。そのため「仕事帰りに立ち寄れる治療」としても人気が高く、多忙な方でも取り入れやすい施術といえるでしょう。
関連記事:ボトックス注射のリスクを解説!安全な施術のためのガイド

3.ヒアルロン酸注射とボトックス注射、それぞれの違いとは?

どちらも注射で行う美容医療ですが、ヒアルロン酸注射とボトックス注射には明確な違いがあります。仕組み、効果、持続期間、施術方法などを理解することで、自分にとって最適な治療を選びやすくなります。

作用する仕組みの違い

ヒアルロン酸注射は、体内にも存在するヒアルロン酸を補い、皮膚の内側からボリュームを足すことでシワやくぼみを改善します。構造的に支える効果があるため、凹みやたるみに適しています。
一方、ボトックス注射は、筋肉の動きを抑制することでシワの原因を軽減します。シワを埋めるのではなく、動きを止めることによって新たなシワを防ぐ点が大きな特徴です。

改善できる悩みの違い

ヒアルロン酸は、ほうれい線や頬のくぼみ、目の下のたるみなど「ボリューム不足」による老け見えに有効です。また、鼻や顎の形を整える輪郭形成にも利用されます。
ボトックスは、額や眉間、目尻といった「表情ジワ」に強い効果を発揮します。さらに、エラの張りや多汗症治療など、筋肉や汗腺の働きを抑える応用的な効果も持っています。

効果の持続期間の違い

ヒアルロン酸注射は、製剤の種類や部位にもよりますが、6か月〜1年程度効果が持続します。比較的長期間ボリュームを維持できる点がメリットです。
ボトックス注射は、3〜6か月程度の持続が一般的です。効果が切れると徐々に筋肉の動きが戻るため、定期的な施術が前提となります。

施術方法とダウンタイムの違い

ヒアルロン酸注射は、皮下や真皮に製剤を注入するため、針を刺す際の痛みや内出血が生じる場合があります。ただし、施術直後から見た目の変化が得られるのが特徴です。
ボトックス注射は、筋肉に浅く注入するため、腫れや内出血は軽度で済むことが多いです。効果が出るまでに数日〜1週間程度のタイムラグがありますが、施術時間は短くダウンタイムもほとんどありません

4.ヒアルロン酸注射とボトックス注射の適応部位

ヒアルロン酸注射とボトックス注射は、それぞれ得意とする部位が異なります。どのような悩みを改善したいかによって、適切な施術を選ぶことが大切です。

ヒアルロン酸注射の適応部位

ヒアルロン酸は、ボリュームを補う必要がある部位に適しています。代表的なのは以下のようなケースです。

 ほうれい線:深く刻まれた溝をふっくらと持ち上げ、老けた印象をやわらげます。
 目の下のくぼみ:クマや疲れた印象を改善し、若々しい目元を演出します。
 頬のこけ:やつれた顔を改善し、ふっくらと健康的な印象を取り戻します。
 鼻・顎:プチ整形として高さやラインを整え、横顔のバランスを美しくします。
 唇:ボリュームを出して輪郭をはっきりさせたり、若々しいふくらみを作り出します。

このように、ヒアルロン酸は「足りない部分を補う」ことに長けており、シワだけでなく輪郭形成にも幅広く活用されています。

関連記事:頬コケにヒアルロン酸注入は有効?効果や注意点を徹底解説

ボトックス注射の適応部位

ボトックスは、筋肉の動きを抑えることで改善できる部位に効果を発揮します。主な適応部位は以下の通りです。
 額・眉間・目尻:表情の動きによってできるシワ(表情ジワ)を和らげます。
 エラ:咬筋の働きを抑え、小顔効果を得ることができます。
 口角:下がった口角を改善し、明るく優しい印象に整えます。
 顎の梅干しジワ:顎にできる細かい凹凸をなめらかにします。
 脇・手のひら:発汗を抑制し、多汗症の改善に用いられます。

このようにボトックスは、シワ改善だけでなく小顔治療や汗のコントロールなど多方面で使われるのが特徴です。
関連記事:ボトックス注射でこんなにも変わる!知って得する7つの美容効果

5.ヒアルロン酸注射とボトックス注射、どちらを選ぶべき?

ヒアルロン酸注射とボトックス注射は、どちらも人気の高い治療法ですが、改善できる悩みや効果の出方が異なります。理想とする仕上がりに合わせて、正しく選択することが大切です。

改善したい悩みに合わせて選ぶ

シワの種類によって選ぶ:刻まれた溝のようなシワやくぼみにはヒアルロン酸が適しており、動きによってできる表情ジワにはボトックスが効果的です。
顔全体の印象を変えたい場合:鼻や顎のラインを整えたり、頬をふっくらさせたいときはヒアルロン酸を。自然な小顔効果や口元の印象改善を希望するならボトックスが選ばれます。

効果の持続期間や仕上がりの違いを理解する

ヒアルロン酸は半年〜1年程度の効果があり、注入直後から変化が実感できます。一方、ボトックスは3〜6か月ほどの持続で、効果が出るまでに数日〜1週間の時間差があります。
「すぐに変化を得たい」のか、「動きを抑えて長期的にシワを予防したい」のかによって選択肢が変わります。仕上がりのスピード感や効果の持続を理解しておくことで、満足度の高い結果につながります。
関連記事:ヒアルロン酸注入でほうれい線治療をする時のデメリットと注意点

医師と相談し最適な施術を見極める

ヒアルロン酸もボトックスも、注入部位や量、デザインによって印象が大きく変わります。経験豊富な医師に相談し、自分の顔の状態やライフスタイルに合った施術を提案してもらうことが重要です。
また、場合によっては両方の注射を組み合わせることで、より自然でバランスのとれた若返りが期待できます。自己判断ではなく、医師としっかり相談したうえで最適な治療を選びましょう。

6.ヒアルロン酸注射とボトックス注射は同日に施術できる?

ヒアルロン酸注射とボトックス注射は、作用の仕組みが異なるため、同日に組み合わせて行うことが可能です。むしろ両方を併用することで、よりバランスの取れた仕上がりが得られるケースも少なくありません。

同日に施術する場合の効果・メリット

ヒアルロン酸注射でシワの溝やボリューム不足を補い、同時にボトックスで筋肉の動きを抑えると、相乗効果が期待できます。たとえば、ほうれい線をヒアルロン酸で浅くし、口角の下がりをボトックスで抑えることで、口元全体が若々しく整います。

また、別々に来院する必要がなく、1回の施術でまとめて改善できるのも大きなメリットです。忙しい方や短期間で見た目を整えたい方にとって、効率的な選択肢となります。

ヒアルロン酸注射とボトックス注射を同日に行う場合の順番

同日に施術する場合は、先にボトックスを注射し、その後にヒアルロン酸を注入するのが一般的です。ボトックスは筋肉に作用するため、先に注射してもその直後に大きな腫れや変化が出ることはほとんどありません。一方、ヒアルロン酸は注入直後から形が決まるため、最後に調整した方がデザインがしやすくなります。

ただし、部位や目的によって順番が変わることもあるため、実際の施術では医師の判断に従うことが大切です。

7.ヒアルロン酸注射とボトックス注射の違いに関してよくある質問

美容医療を検討している方からは、「痛み」「副作用」「施術後の注意点」について多くの質問が寄せられます。ここでは代表的な疑問にお答えします。

Q. ヒアルロン酸注射とボトックス注射それぞれ、施術の痛みはありますか?

どちらの施術も注射によって行うため、針を刺す際にチクッとした痛みを感じることがあります。ただし、多くのクリニックでは麻酔クリームや極細針を使用しているため、痛みは最小限に抑えられます。
ヒアルロン酸は注入量や部位によって圧迫感や軽い鈍痛を伴うことがありますが、一時的なものです。ボトックスは少量を複数箇所に分けて注射するため、チクチクとした感覚がありますが、数分で終わるケースがほとんどです。

Q. ヒアルロン酸注射とボトックス注射に副作用はありますか?

どちらの施術でも、注射部位に赤み・腫れ・内出血といった軽度の副作用が出ることがありますが、数日から1週間ほどで自然に改善します。
ヒアルロン酸の場合、まれにしこり感や不均一な仕上がりが起こることがありますが、医師がマッサージやヒアルロン酸分解注射(ヒアルロニダーゼ)で対応可能です。
ボトックスでは、効果が出すぎた場合に眉やまぶたが下がる「表情の違和感」が出ることがありますが、数週間で自然に回復するケースが大半です。

Q. ヒアルロン酸注射とボトックス注射施術後に気を付けることはありますか?

施術直後は注入部位を強くこすったり、マッサージしたりするのは避けましょう。また、飲酒や激しい運動、サウナなど血流を促す行為は腫れや内出血を悪化させる可能性があるため、24時間程度は控えるのが望ましいです。
ヒアルロン酸は注入後すぐに形が決まるため、特に最初の数日は圧迫を避けることが重要です。ボトックスは効果が定着するまで数日かかるため、その間は意図的に表情を動かしすぎないよう注意すると効果が安定しやすくなります。
関連記事:ボトックス注射後のお酒はNG?飲酒のリスク・影響・正しい対処法

8.まとめ

ヒアルロン酸注射とボトックス注射は、いずれも注射のみで受けられる手軽な美容医療ですが、その役割や効果には大きな違いがあります。
ヒアルロン酸は、減ってしまったボリュームを補い、シワやくぼみを改善するのに適しています。即効性があり、輪郭形成や若返りを目指す方に人気です。一方、ボトックスは筋肉の動きを抑えることで、表情ジワを予防・改善する治療です。効果は数日後から現れ、ナチュラルな若返りを実現します。
どちらを選ぶべきかは、改善したい悩みや仕上がりの希望によって異なります。また、両方を組み合わせることで、より総合的なエイジングケアが可能になることもあります。

大切なのは、自分に合った施術を見極めることです。そのためには信頼できる医師に相談し、適切なデザインや施術プランを提案してもらうことが欠かせません。安全性と満足度の高い結果を得るためにも、経験豊富なクリニックで施術を受けるようにしましょう。

MiSA Clinic六本木本院では、自然な綺麗を引き出す、患者様それぞれに合った治療を提案しております。
まずは無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。

監修医師

                 

ミサクリニック 六本木本院 院長

寺井 美佐栄

  • 所属学会

    ・日本抗加齢医学会認定専門医
    ・日本美容皮膚科学会
    ・日本レーザー医学会
    ・日本産業衛生学会専門医

  • 資格

    ・アラガン社ボトックスビスタ認定医
    ・アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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