1.年末年始こそ「ダウンタイムの出る治療」を
年末年始といえば、皆さんだいたい長いお休みを取られますよね。
ということは、その期間を有効活用するにはダウンタイムが出るものをやるべきってことです。
人に会う機会が増える方もいますが、基本的には社会に出なくなる時期なので、毎年年末はクリニックが1年で一番混むんです。ほんとそうです。

2.年末年始のおすすめランキング
3位については「普段、ダウンタイムが心配で受けられない治療」をぜひこの機会に。
よく聞かれます。
「こういう症状で悩んでいます」「では、この治療が良いのでは?」「どれくらい腫れますか? 赤みは? 目立ちますか?」…と。
ただ、個人差が非常に大きいんです。一概に言えません。
説明はしますし、私のダウンタイム写真をお見せすることもありますが、治療内容・その方の体調・季節(湿度や気温)でも変わります。
なので、まずは一度ご自身で受けてみるのがいちばん。
「このくらいなら大丈夫」「このくらいなら長期休暇の前に」など、自分の基準ができ、次の計画(GW前など)が立てやすくなります。
“ダウンタイムが不安で踏み切れない治療”は、年末に試すのが最適です。
3.第2位:いぼ・ほくろ除去(炭酸ガスレーザー)
炭酸ガスレーザー(CO₂)で、ほくろを削る、モードを変えてフラクショナルとして鼻の毛穴に使う、などの治療があります。
顔は代謝が速く、赤みのピークは3日程度。
首は時間がかかることが多く、完全に引くまで3〜4か月かかることも。
レーザー後に紫外線を浴びると色素沈着が起きやすいので、冬にやるべき治療です。
年末に受けて、タートルネックやマフラーでカバーできる時期に経過を過ごすのが賢い選択。
体験談:自分で首のいぼを取った直後、仕事に出たら首が真っ赤。
患者さんが「それ触れていいのか迷いました」となるレベル。
初めての方ほど、人に会わない時期を上手に使ってください。

ほくろ除去のポイント
ほくろには芯があります。上の黒い部分だけでなく、皮膚の下に細胞が残っています。
完全に取り切るならくり抜き(外科)もありますが、瘢痕(きず)の問題が出やすい。
レーザーで表面をフラットにしても、再発 → 再度削るを複数回繰り返して徐々に目立たなくしていく、という考え方です。
(私も顔に10個ほどありましたが、何回もやって今は傷も残っていません。レーザーだから可能なアプローチです。)
※ピコスポットはシミのメラニン向けで、ほくろには反応しません。物理的に削る治療が基本になります。
そのぶんダウンタイムは出ます。年末の休みを上手に活用しましょう。
4.第1位:ピコスポット(シミ取り)
年末と言えばピコスポット。毎年、顔全体の取り放題で400〜500ショット打つ方も多く、
赤みはしっかり出るので、職場復帰直前には避けるのが無難です。
・マスクで隠れても、まぶたのシミは隠しづらく腫れが目立つことも。
・だからこそ、年末に当てて、年明けの仕事始めには落ち着くように計画するのがおすすめ。
ダウンタイム期間は「個人差」が大きい
私のように普段から治療していて、肌状態が良い人なら10日ほど。
一方、治療が初めて・シミが多い/濃い方だと、炎症後色素沈着が4か月かかるケースもあります。
・肌状態(既往歴・基礎ケア)
・もともとの肌色
・居住地の紫外線量(海外在住で日差しが強い地域へ戻る方は要注意)
これらで経過は変わります。
打つこと自体は簡単ですが、結果を左右するのはアフターケア。
紫外線を避ける、処方薬や美白剤・ナイトケアを指示どおりに使えるかで結果が変わります。
ここは信頼関係のもとで相談し、その方に合った計画を選びます。

日本の年末年始はチャンス
日本の冬は紫外線が少ない。
年末年始は社会活動がスローダウンする。
この2つの条件がそろうから、ダウンタイムの出る治療を前向きに計画できます。
怖がらないで、年末年始にきれいになりましょう。
ドクター・ミサエより。
