最近、私自身もこのあたりの たるみ が徐々に気になるお年頃になってきました。
そこで今回は、ヒアルロン酸の注入を自分自身に行うという、なかなかハードな施術を実践していきます。
もちろん普段からヒアルロン酸注入はしていますが、
やはり 骨のボリュームロス(骨萎縮) は年齢とともに進んでしまいます。
そして、この骨萎縮による皮膚の下垂を改善できるのは ヒアルロン酸だけ なんです。
こめかみや頬骨(チーク)の骨が痩せてくると、その上に乗っている皮膚は支えを失い、
当然ながら下へ落ちて、たるみとして現れます。
そこで、骨の代わりとなる土台をヒアルロン酸で補うことで、皮膚の位置を正しく戻します。
実際に、ここ(頬骨)を少し持ち上げるようにヒアルロン酸を入れてあげると、
このようにフェイスラインがふっと上がるんです。
注入の安全ポイントと看護師のサポート

ここからは注入作業を行っていくのですが、
皮膚を軽く引き上げながら打つと製剤が止まりやすい んですね。
そのため今回は、看護師さんに皮膚を軽く引き上げるサポートをお願いしています。
まずは 必ず吸引(アスピレーション) をして、血管に針先が入っていないかを確認します。
血が引けてこなければ OK。そこからゆっくり注入していきます。
骨に「コツッ」と当たる感覚があったら、そこが適切な層。
そこから慎重に入れていきます。
耳の近くの部分は「ニッ」という骨音が響くこともあり、
自分でやっていても少し緊張します(笑)
内出血が出ていないか確認しながら進めます。
少し膨らんで見えるのは直後の特徴で、時間がたつと馴染みますので気にしないでください。

目のたるみ改善にも骨への注入が有効
意外と気づかれていませんが、
目の下のたるみ・クマが強く見える原因にも「骨萎縮」が関わっています。
よく患者さんから
「私、手術しないと無理ですか?」
と質問を受けますが、そんなことはありません。
実は、目の下は“ここ”(骨の際)にも注入できるんです。
人間の頭蓋骨は目の下に大きな穴があり、年齢とともにその穴が広がっていきます。
その広がった部分にヒアルロン酸をほんの少し足してあげるだけで、
まぶたのたるみや影がかなり改善するんですね。

自然仕上がりのための「笑顔チェック」
左右のバランスを見て、必要な量を微調整します。
ただし、入れすぎると笑った時にヒアルロン酸が“モコッ”と見えてしまうので、
私は 必ず患者さんに笑ってもらってチェック します。
「入れた感バリバリ」の顔が好きではないので、
自然に見える量だけを丁寧に入れています。

左側も同様に注入
同じ工程で反対側も注入していきます。
「私もここに入れてほしい…」と思いながら自分でやっていますが、
この位置はセルフでは難しい(笑)
近々、ミサクリに新しく入ったドクターにお願いしようと思います。
注入終了!続いて唇のヒアルロン酸へ
顔のヒアルロン酸リフトが終わったので、
続いて 唇のヒアルロン酸注入 も行うことにしました。
まだ心のエネルギーが残っています(笑)
ヒーライト(医療用LED)も照射中。
これはダウンタイム軽減のために使います。
内出血は通常 3週間ほどで消えますが、
ヒーライトを併用すると 半分ほどの期間 で改善することが多いです。
私自身、注入後の内出血が出やすいので、
毎回必ずヒーライトを浴びています。

唇の注入完了
唇は麻酔の影響で少し動きにくくなっていますが問題ありません。

内側にボコっとした違和感が出ないよう、
鏡でしっかり確認しながら仕上げていきます。
施術まとめ(本日の使用量)

ボリューマ XC:1本(1cc)
リデンシティ2(唇用):1本(1cc)
→ 合計 2cc のヒアルロン酸を注入
約2年ぶりのヒアルロン酸でしたが、
やはり自分でやるのは難しい…!でも効果は抜群です。
スタッフからも「目が上がりすぎて怖い」と言われたほど(笑)
骨の痩せがあるとまぶたや目周りが下がって見えるので、
やはり “土台を戻す”=骨の代わりに補うヒアルロン酸 が重要だと改めて感じました。
今回使用した量はたったの 2cc ですが、
仕上がりは非常に自然で「入れたと分からないアンチエイジング」が可能です。
唇の経過について
直後はどうしても腫れるので、今は 1.2倍くらいのサイズ。
2〜3日で腫れが引き、最終的には 0.8倍程度の自然なボリューム に落ち着きます。
上下のバランスも非常に良い仕上がりだと思います。
最後に
「ヒアルロン酸に興味はあるけれど、なんだか不安…」
そんな方にこそ、今回の動画・ブログが少しでもイメージの助けになれば嬉しいです。
自然で上品なアンチエイジングは誰でも可能です。
綺麗になるのを怖がらないで。
ドクターみさえ
