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美容コラム

糸リフトは何本入れる?少ない・多い場合の違いや失敗しない本数の決め方

顔のたるみやフェイスラインのもたつきを改善する方法として人気を集めているのが「糸リフト」です。
切らずにリフトアップできる手軽さから、多くの方に選ばれていますが、実際に施術を検討すると「何本くらい入れるのが普通なの?」と疑問に思う方が多いのではないでしょうか。

SNSや口コミで「2本で十分だった」「10本以上入れた」などさまざまな情報を目にすると、余計に迷ってしまうこともあります。
糸リフトは、使用する本数によって仕上がりの自然さや持続力、改善できる範囲が大きく変わる治療です。
少なすぎると効果が実感できない場合があり、多すぎると不自然な仕上がりや副作用のリスクも出てきます。そのため、自分の年齢・悩み・理想の仕上がりに合わせて「適切な本数」を知っておくことが大切です。

この記事では、糸リフトの仕組みや平均的な本数、目的別に必要とされる本数の目安を詳しく解説していきます。
さらに、糸の種類や仕上がりの違い、本数を決めるときの注意点まで網羅しているので、これから糸リフトを検討している方にとって、後悔しない判断材料になるはずです。

1.糸リフトとは?2本では少ない?平均の本数や効果を解説

糸リフトは、皮下に特殊な溶ける糸を挿入し、たるんだ皮膚や脂肪を物理的に引き上げるとともに、糸による刺激でコラーゲン生成を促す治療法です。
手術のように皮膚を切開する必要がなく、比較的短時間でリフトアップ効果を得られることから、30代〜50代を中心に幅広い年齢層に支持されています。
多くの方が気になるのが「何本くらい必要なのか」という点です。

SNSなどで「2本で十分だった」という声がある一方で、クリニックによっては「最低でも8本以上必要」と説明されることもあります。
実際には、顔立ちやたるみの程度、希望する仕上がりによって最適な本数は異なります。
一般的には片側4〜6本、両側で8〜12本程度を使用するケースが多く、これが平均的な目安といえるでしょう。

糸リフトの仕組み

糸リフトに使用される糸は、皮膚や脂肪を物理的に持ち上げる役割を持ちます。糸には「コグ(トゲ状の突起)」や「メッシュ構造」がついており、皮下組織にしっかりと引っかかることで、引き上げ効果を安定させます。
使用される糸の多くはPDO(ポリジオキサノン)PCL(ポリカプロラクトン)PLLA(ポリ乳酸)といった吸収性の素材で、体内で溶けるまでのあいだにコラーゲンを増生し、糸がなくなった後も肌の弾力が維持されやすいのが特徴です。

施術直後には「物理的な引き上げ」による変化を実感でき、その後数か月かけて「コラーゲン生成による肌質改善」が加わることで、自然な若返りが叶います。

糸リフトは2本だと効果がない?平均的な本数について

できるだけ少ない本数で変化を感じたい」という方は多いですが、糸を2本だけ入れた場合は効果がかなり限定的です。

特に、40代以降でフェイスラインやほうれい線のたるみが進んでいる方にとって、2本では引き上げ範囲が狭く、満足できる変化が得られにくいことが多いです。
一方で、30代前半など軽度のたるみであれば、2本でも「少しすっきりした」「予防的にやってよかった」と感じられる場合もあります。つまり、2本で十分かどうかは年齢や悩みの深さによって大きく異なるということです。

平均的には両頬で8〜12本程度が使用されることが多く、これくらいの本数があれば「フェイスラインが引き締まった」「ほうれい線が浅くなった」など、わかりやすい変化を感じやすくなります。

糸リフトの本数が少なすぎるとどうなる?

本数が少なすぎると、せっかく施術を受けても効果を感じられず「やったのに変わらなかった」と後悔につながるケースがあります。特に、1〜2本だけではリフトアップの範囲が限られるため、改善効果が一時的かつ部分的にとどまることが多いです。

また、本数が少なければ施術費用が安く済むため「まずは試したい」という動機ではメリットがありますが、満足感が得られないと結局追加施術が必要になり、結果的にコストがかさんでしまうこともあります。適切な本数を選ぶことは、効果と費用の両面でとても重要なポイントです。

2.糸リフトの本数を決める基準

糸リフトで何本入れるべきかは、単純に「多ければ効果が高い」というわけではありません。本数を決める際には、患者さまそれぞれの顔立ちや年齢、改善したい悩みの深さ、さらに使用する糸の種類や特性まで考慮する必要があります。
ここを正しく理解しておかないと、「少なすぎて効果を感じない」「多すぎて不自然になった」という失敗につながってしまいます。

美容医療の現場では、医師がカウンセリングの際に「どの部位を改善したいのか」「どんな仕上がりを希望しているのか」を詳しく確認し、そのうえで最適な本数を提案するのが一般的です。
以下では、本数を決める際の代表的な基準を解説します。

糸リフトを行う目的・改善したい症状の程度

糸リフトの本数は、まず「どの部分をどの程度改善したいか」によって変わります。例えば、まだ軽度のほうれい線やフェイスラインのもたつきであれば、片側3〜4本程度で効果を実感できることがあります。
しかし、40代以降の中等度〜重度のたるみでは、同じ部位でも6〜8本以上必要になる場合が多いです。また、「大きな変化を求めるのか」「自然に少し若返りたいのか」という希望によっても適正本数は異なります。
大幅なリフトアップを希望する場合には本数が増え、ナチュラルさを優先するなら少なめの本数でも満足できることがあります。

つまり、目的と症状の程度を明確にすることが、適切な本数を決める第一歩といえるでしょう。

糸の種類・太さ・長さによる違い

糸の特性も、本数を決めるうえで非常に重要な要素です。細く短い糸は肌表面のハリ感を改善したり、小じわを軽減したりするのに向いていますが、引き上げ力は弱いため本数を多めに入れる必要があります。
一方、太く長い糸やコグ付きの糸は強力なリフトアップ効果を持ち、少ない本数でもフェイスライン全体をしっかりと引き上げることが可能です。
たとえば「ショッピングリフト」のような極細糸は、美肌や予防目的であれば10〜20本以上を使用するのが一般的です。
一方、「テスリフト」のような強力な糸であれば、片側3〜4本程度でもはっきりと効果を実感できます。つまり、糸の種類と本数は常にセットで考える必要があるということです。

3.糸の本数と仕上がりイメージの関係

糸リフトでは、本数の多少によって仕上がりのイメージが大きく変わります。少ない本数であればナチュラルに仕上がりやすい一方で、リフトアップ効果や持続期間は短めになる傾向があります。
反対に、多めに入れることで引き上げ力や持続性は高まりますが、不自然に見えたり違和感が出たりするリスクもあるため注意が必要です。
自分の理想が「自然さ重視」なのか「変化の分かりやすさ重視」なのかを明確にしておくと、本数を決める際に後悔しにくくなります。

自然に仕上げたい場合

自然な仕上がりを希望する場合は、少なめの本数でバランスを整えるのが一般的です。例えば、30代前半の軽度なたるみであれば、片側3〜4本、両側で6〜8本程度でも十分にフェイスラインがすっきり見えることがあります。
この程度であれば「やった感」が出にくく、周囲に気づかれにくい点も魅力です。

ただし、本数を抑えると効果の範囲が限定的になるため、「全体を大きく引き上げたい」という方には物足りなさを感じることもあります。
ナチュラルさを重視する方は、部分的な改善に留めることを前提に考えると良いでしょう

長持ちさせたい場合

リフトアップ効果を長持ちさせたい方は、ある程度の本数をしっかり入れることが重要です。
片側5〜6本以上、両側で10本前後を使用すると、たるみが強い場合でも全体的なリフト感が得られ、半年〜1年以上の持続が期待できます。

ただし、多すぎる本数を入れると不自然な仕上がりになるリスクや、糸の違和感が強く出ることもあります。
長期的な効果を狙う場合は、本数だけでなく糸の種類や挿入位置を工夫することも大切です。
医師と相談しながら「無理のない範囲で、かつ持続力のある設計」をすることで、ナチュラルさと長持ちの両立が可能になります。

関連記事:糸リフトの効果と持続期間|種類別の違いと長持ちさせる秘訣

4.糸リフトの本数をお悩み別に解説

糸リフトは「何本が必要か」を一律で判断するのではなく、改善したい部位や悩みによって適正な本数が変わります。
ここでは代表的なお悩み別に、どの程度の本数が必要とされるのかを解説していきます。

ほうれい線を薄くしたい場合に必要な本数は何本?

ほうれい線の改善には、片側3〜4本、両側で6〜8本程度が目安です
ほうれい線は皮膚のたるみや脂肪の下垂によって深くなるため、適度な引き上げ力を持つ糸を使うことで改善が期待できます。
30代前半など軽度の場合は少ない本数でも効果が出やすいですが、40代以降でシワが深い場合には、もう少し多めに入れる必要があるケースもあります。

フェイスラインをスッキリ見せたい場合に必要な本数は何本?

フェイスラインのもたつきを解消するには、片側4〜6本、両側で8〜12本程度が一般的です。特に口元からあごにかけてのたるみは目立ちやすく、顔の印象を大きく左右します。
フェイスラインのリフトアップを希望する場合には、ほうれい線改善よりもやや多めの本数が必要となることが多いです。

ほうれい線、フェイスライン両方のリフトアップをご希望の場合に必要な本数は何本?

ほうれい線とフェイスラインの両方を同時に改善したい場合は、片側6〜8本、両側で12〜16本程度が目安になります
改善範囲が広がる分、糸の本数も増える傾向にあります。全体的な若返り効果をしっかり感じたい方は、このくらいの本数を想定しておくと良いでしょう。
ただし、あまりに多すぎると不自然さが出る可能性があるため、医師の設計力が仕上がりを大きく左右します。

二重あごを治したい方に適した本数は何本?

二重あごの改善を目的とする場合は、片側2〜3本、両側で4〜6本程度が必要です
あご下はたるみや脂肪が原因となっていることが多いため、糸リフトだけでなく脂肪溶解注射やハイフなどを組み合わせると、より効果的に改善できるケースもあります。
糸単独では引き上げに限界があるため、本数よりも「適切な組み合わせ治療」を考えることが重要です。


5.糸リフトの種類ごとの特徴と必要本数

糸リフトと一口にいっても、実際にはさまざまな種類の糸があります。
それぞれに特徴や得意とする効果があり、必要とされる本数も大きく異なります。ここでは代表的な糸の種類と、その本数の目安を解説します。

ショッピングリフト(美肌になりたい方、軽いたるみに)

ショッピングリフトは、極細の溶ける糸を多数挿入して肌のハリや弾力を高める施術です。強いリフトアップ効果というよりは、コラーゲン生成を促して肌質を改善するのが主な目的です。

必要本数は両頬だけで20〜40本ほど使うこともあり、顔全体に施術する場合は50本以上になるケースも少なくありません。
「たるみ予防」や「肌質改善」に適しているため、30代前半の若い方や、メスを使わずにナチュラルなエイジングケアを始めたい方に向いています

テスリフト(強力な引き上げ効果)

テスリフトは、糸の表面にコグ(トゲ)とメッシュが組み合わさった構造を持ち、強力なリフトアップ効果が期待できる最新の糸です。
皮下脂肪をしっかりとホールドするため、従来の糸では物足りなかった方でも満足しやすいのが特徴です。

必要本数は片側3〜4本、両側で6〜8本程度が一般的です。比較的少ない本数でも効果が実感できるため、糸リフトの中ではコストパフォーマンスが高いとも言えます。
特にフェイスラインやほうれい線の改善に適しており、40代以上の中等度〜重度のたるみにも対応可能です。

その他の糸リフト

このほかにも、さまざまな特徴を持つ糸リフトがあります。例えば「シルエットソフト」は円錐状のコーンで組織を固定するタイプで、持続期間が長めなのが特徴です。
また、「ミントリフト」や「アンカープラス」など、各メーカーが独自の工夫を凝らした糸もあり、部位や悩みに応じて使い分けられています。

必要本数は糸の種類によって大きく異なりますが、どの糸が自分に適しているかは、目的やたるみの状態によって変わるため、事前のカウンセリングでしっかり確認することが大切です。

6.糸リフトのリスクと注意点|本数の入れすぎに要注意

糸リフトはメスを使わずに行える安全性の高い施術ですが、「糸を入れれば入れるほど効果が高い」というわけではありません。
本数が多すぎると、かえって不自然な仕上がりや副作用のリスクを招くことがあるため注意が必要です。
まず、不自然なフェイスラインです。必要以上に糸を入れると、顔全体が引っ張られたように見えて「施術を受けた感」が強く出てしまうことがあります。
特に口元や目元など表情が動く部分は、糸のテンションが強すぎることで違和感が目立つケースも少なくありません。
また、糸の挿入本数が増えるほど、腫れや内出血のリスクも上がります。糸1本ごとに針穴を作る必要があるため、多ければ多いほどダウンタイムが長引く可能性があるのです。
さらに、糸が多すぎると皮下のスペースが圧迫され、しこり感や違和感が残るリスクもあります。

そのため、糸リフトを検討する際には「最大限の効果を出すために本数を増やす」のではなく、「自然に見えて、なおかつ十分な変化を得られる最小限の本数」を意識することが大切です
医師と相談しながら、仕上がりのバランスを考慮した適切な本数を選ぶことで、リスクを抑えて満足度の高い結果につながります。

関連記事:糸リフトとは?効果と知っておくべきデメリット・リスク

7. 必要な本数は医師の診察で決まる

糸リフトは「平均〇本」といった目安はあるものの、実際に必要な本数は一人ひとり異なります。たるみの程度や骨格、皮膚の厚み、脂肪のつき方などを細かく診察しないと、適切な本数を決めることはできません。
自己判断で「少なくても大丈夫」と決めてしまうと効果が物足りなくなり、逆に「たくさん入れれば安心」と考えると不自然な仕上がりになってしまう可能性があります。

経験豊富な医師は診察を通じて、必要最低限で効果を最大化できる本数を提案してくれます。そのため、施術を受ける際には「医師と一緒に適切な本数を見極める」という姿勢が欠かせません。

診察で判断されるポイントとは?

診察では、まず患者さまの年齢や顔全体の輪郭、皮膚の厚み、脂肪の分布がチェックされます。
さらに「どの部分を重点的に改善したいか」「どんな仕上がりを希望しているか」という要望も重要です。これらを総合的に判断することで、単に「平均的な本数」ではなく、その人に最適な本数が決定されます。

失敗・後悔したくないとき、本数を増やしたくないときの相談方法

「できるだけ本数を増やしたくない」「費用を抑えたい」という希望がある場合は、カウンセリング時に率直に伝えることが大切です。
医師に相談すれば、糸の種類を工夫したり、部分的に重点を置いたりして、少ない本数でも満足度を高められるような提案をしてくれることがあります。
逆に黙っていると、医師が「しっかり変化を出すために多めに提案」するケースもあるため、遠慮せず伝えることがポイントです。

8. まとめ

糸リフトは、使用する本数によって仕上がりや効果が大きく変わる施術です。少なすぎると十分な変化を感じられず、多すぎると不自然な仕上がりやリスクにつながることもあります。
大切なのは「自分の年齢や悩みに合った適切な本数」を選ぶことです。そのためには、経験豊富な医師の診察を受け、希望をしっかりと伝えながら本数を決めることが欠かせません。

また、糸そのものの種類によっても適正本数や効果は異なります。たとえば、

美肌効果や軽いたるみに適した「ショッピングリフト」
強力な引き上げ効果と持続性を両立した「ヴィーナスリフト」
そしてくぼみ改善や自然なリフト感が得られる「ジェンバー糸」

など、それぞれ特徴が異なります。
どの糸が自分に合うかを知ることも、満足度の高い施術につながる重要なポイントです。

糸リフトを検討している方は、「何本入れるか」だけでなく「どんな糸を選ぶか」「どんな仕上がりを望むか」まで含めて考えると、より納得のいく結果に近づけるでしょう。

ミサクリニックでは、施術前後のサポートにも力を入れており、一人ひとりの肌状態やライフスタイルに合わせたアドバイスを行っています。ぜひ一度、無料カウンセリングでご相談ください。

監修医師

                 

ミサクリニック 六本木本院 院長

寺井 美佐栄

  • 所属学会

    ・日本抗加齢医学会認定専門医
    ・日本美容皮膚科学会
    ・日本レーザー医学会
    ・日本産業衛生学会専門医

  • 資格

    ・アラガン社ボトックスビスタ認定医
    ・アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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