年齢とともに目立ってくるほうれい線やフェイスラインのもたつき。「メスを使わずにリフトアップできたら」とお考えの方に選ばれているのが糸リフトです。
ただ、いざ施術を検討すると「何本必要なの?」「本数でどれくらい変わるの?」と疑問が出てくる方も多いのではないでしょうか。実は糸リフトの効果や印象は、使用する糸の本数によって大きく左右されることがあります。
この記事では、平均的な本数の目安や目的別の本数選び、費用とのバランスまで詳しく解説します。
1. 糸リフトは何本必要?基本の考え方を解説

糸リフトの本数は、たるみの程度や仕上がりイメージによって大きく異なります。多すぎても少なすぎても満足度に影響が出るため、まずは本数がどのように決まるのか、基本の考え方から知っておくことが大切です。
なぜ糸の本数が重要なのか
糸リフトの効果をしっかり感じたい場合、本数の選び方が重要なポイントとなります。適切な本数で施術を行うことで、自然な引き上げやリフトアップ効果が期待できます。
顔のたるみやしわの程度は人それぞれ異なるため、それに合わせた糸の本数を選ぶことが大切です。たとえば、ほうれい線を軽減させたい方と、フェイスラインまでしっかり整えたい方とでは、求める本数も違ってきます。
また、糸の本数が足りないと、思ったような変化を感じにくくなる場合もあるため、少なすぎる設定にも注意が必要です。
効果をしっかり実感するためには、見た目の印象だけでなく、医師による診察で適切な本数を判断してもらいましょう。
本数によって変わる施術の範囲や印象
糸リフトの本数が増えると、引き上げられる範囲が広がり、顔全体の印象にも変化が出やすいです。逆に、本数が少ないとリフトアップの範囲が限られてしまいます。
たとえば2本程度では、片側の口元やフェイスラインの一部など、ポイント的な引き上げにとどまりますが、6本以上になると頬全体や顎まわりまで対応でき、より均一な仕上がりが期待されます。
また、本数が多いほどコラーゲン生成への刺激も広がる傾向があるため、肌のハリやツヤ感の変化も感じやすくなるとされています。
ただし、必要以上の本数を入れると不自然さにつながる場合もあるため、仕上がりイメージと施術内容のバランスを見極めることが大切です。
少なすぎると効果を感じにくい理由
糸リフトは、皮下に糸を挿入してたるみを引き上げる施術ですが、本数が少ないと、引き上げる力が限定されてしまい、たるみの戻りやすさにもつながる可能性があります。とくに40代以降の方やたるみが進行している方にとっては、最低限の本数では物足りなさを感じることもあるでしょう。
また、少ない本数だと片側だけに偏りが出たり、左右差が気になってしまうケースも考えられます。
初めての施術で不安な気持ちもあるかもしれませんが、必要な本数を正しく把握しておくことが、仕上がりの満足度にもつながります。
2. 糸リフトの本数を左右する3つの要素

糸リフトは誰に対しても同じ本数で行うものではなく、顔の状態や目的によって適した本数が異なります。本数の判断にはいくつかの大切な要素があり、これを知っておくことで自分に合った施術プランを検討しやすくなります。
たるみの強さや年齢
たるみの進行具合や年齢は、必要とされる糸の本数を大きく左右する要素のひとつです。一般的に、年齢を重ねるほど皮膚や筋膜の緩みが目立ちやすくなり、それに伴いリフトアップに必要な糸の本数も増える傾向があります。
たとえば、30代で軽いたるみが気になる場合は4〜6本で十分とされるケースもありますが、40代以降で頬からフェイスラインにかけてのたるみが気になる方には、8本以上の施術が検討されることもあります。
また、肌質や骨格によっても引き上げのしやすさが異なるため、見た目だけで本数を決めるのではなく、診察でたるみの程度を確認してもらうことが大切です。
無理に本数を減らすより、自分の状態に合った本数を選ぶことで、より自然な仕上がりが期待されます。
使用する糸の種類と太さ
糸リフトには様々な素材や形状の糸があり、それぞれ特性や持続力が異なります。たとえば、吸収が早い素材や細い糸を使用する場合は、安定したリフト感を出すために本数を多めに設定することがあります。
また、糸の形状も重要で、棘(コグ)のあるタイプは引き上げ力が高く、比較的本数を抑えてもしっかりした効果が期待される場合があります。
このように、使用する糸によって「必要本数」が変わるため、自分に合った糸の種類を医師と相談しながら選ぶことが大切です。素材や太さに応じた適正な本数での施術が、満足度を左右します。
仕上がりイメージと医師の方針
理想とする仕上がりのイメージや、施術を行う医師の方針も、本数を決める上で重要な要素です。どの程度の変化を望むかによって、選ぶ本数やデザインが変わります。
ナチュラルな印象を目指す場合は、控えめな本数でバランスよく整える施術が選ばれることが多い一方で、大きく印象を変えたい方にはしっかりとした本数での対応が提案される傾向にあります。
また、クリニックごとに重視する美的バランスやリスク回避の考え方にも違いがあり、同じ悩みでも提案される本数に差が出ることもあります。
そのため、カウンセリングでは自分の希望を丁寧に伝えると同時に、医師の方針や判断基準を聞いてみることが安心につながります。
3. 糸リフトは2本・6本・8本でどう違う?
糸リフトは、使用する本数によって仕上がりの印象や持続期間、引き上げられる範囲が異なります。少ない本数で気軽に始めたい方から、しっかり変化を出したい方まで、目的に合わせた選択が大切です。
【2本】まず試してみたい人におすすめ
費用やダウンタイムの負担を抑えやすく、不安がある方でも始めやすい本数です。糸リフトが初めての方やたるみが軽度な方で、「とりあえず試してみたい」という場合におすすめです。
局所的なリフトアップが目的であれば、少ない本数でも変化を感じることがあります。たとえば、片側1本ずつを頬の外側に挿入することで、フェイスラインのもたつきが軽減される場合もあります。
まずは少ない本数から始めて、施術に慣れていくという方法も安心につながります。ただし、引き上げられる範囲が限られるため、大きな変化を期待するには不向きかもしれません。
【6本】自然な引き上げを求める人におすすめ
6本の糸リフトは、バランスよく顔全体を引き上げたい方や、自然な若々しさを求める方におすすめです。左右3本ずつ使用することで、両頬からフェイスラインまで広い範囲のたるみに対応できます。
この本数は「変化を出したいけれど不自然にはしたくない」という方にとって、見た目と仕上がりのバランスがとれた本数です。施術後も「なんとなく顔がすっきりした」と感じやすい傾向があります。
特に40代前後で、たるみが気になり始めた方には、6本程度の本数が推奨されることが多く、効果と自然さの両立が期待されます。
【8本以上】しっかり変化を出したい人におすすめ
フェイスラインのたるみが顕著であったり、ほうれい線やマリオネットラインなど複数の悩みを同時にカバーしたい方には、8本以上の糸を使う施術が検討されます。特に、全体の印象を若々しく整えたい方に適しています。
たとえば、片側4本ずつ使用することで、頬・顎下・口角まわりなど複数箇所のリフトアップが可能です。糸の配置によっては、Vラインの強調や肌のハリ感の向上も期待できるでしょう。
ただし、本数が多くなることで腫れや内出血のリスクがやや高まる傾向にあるため、術後のダウンタイムについても事前に確認しておくことが重要です。
関連記事:糸リフトの効果と持続期間|種類別の違いと長持ちさせる秘訣
4. 本数によって費用はどのくらい変わる?

糸リフトは本数によって費用が変動します。予算との兼ね合いを考えるうえでも、事前に相場を把握しておくことはとても大切です。ここでは本数ごとの料金目安やプランの違い、コストと効果のバランスの考え方まで、具体的に解説します。
本数別の相場と施術内容の違い
糸リフトの費用は、本数や糸の種類、施術する部位によって大きく異なります。相場は1本あたり5〜10万円ほどですが、複数本の施術では1本あたりの単価が下がるプランが用意されていることもあります。
たとえば2本の場合は10〜20万円、6本では30〜50万円、8本以上となると40万円~が目安です。ただし、使用する糸が高品質だったり、フェイスラインだけでなく口角や頬など複数部位にわたる場合は、さらに費用が上がる可能性もあります。
クリニックによって料金体系は異なり、セット割やキャンペーンを導入しているケースもあるため、比較検討することが大切です。ただし、安価な施術の場合は糸の質や医師の技術に差が出ることもあるため、料金だけで判断するのは避けましょう。
入れ放題プランと本数指定プランの違い
糸リフトの料金プランには「入れ放題」と「本数指定」の2種類があります。それぞれにメリット・デメリットがあり、希望や予算に応じて適したプランを選ぶことが大切です。
本数指定プランは、使用する糸の本数が明確に決まっており、仕上がりをコントロールしやすい点が特徴です。一方で、たるみの状態によっては追加料金が発生することもあります。
入れ放題プランは、一定の料金で必要なだけ糸を挿入できるケースが多く、たるみが強い方や広範囲を引き上げたい方に向いています。ただし、上限本数や部位の制限がある場合もあるため、事前に確認が必要です。
それぞれの施術方針やコストに納得できるかどうかをカウンセリングで見極めることが、安心感にもつながります。
費用と本数のバランスを見極めるコツ
糸リフトを検討するうえで、「どこまで変化を求めるか」と「どの程度の費用を許容できるか」のバランスを取ることが大切です。費用が限られている場合でも、目的に合った範囲での満足度を高める方法があります。
たとえば、フェイスラインを中心にすっきり見せたいなら6本前後での対応が一般的です。全体のリフトアップを目指すなら、8本以上が選ばれる傾向がありますが、無理に本数を増やす必要はありません。
また、カウンセリング時に仕上がりのイメージを共有することで、希望に合わせた提案を受けやすくなります。料金に関しても分割払いやキャンペーンの活用など、柔軟な選択肢を確認しておくと安心です。
予算と希望の両方を満たすために、医師とよく相談しながら最適なプランを選んでいきましょう。
5. 糸リフトのリスクと注意点|本数の入れすぎに要注意
糸リフトは本数を増やすことで変化を感じやすくなりますが、必要以上に入れすぎると逆効果になることがあります。過剰な本数は引き上げの力が強くなりすぎ、不自然な表情や顔のひきつれにつながるリスクがあるため注意が必要です。
また、糸が密集しすぎると腫れや内出血の範囲が広がったり、回復に時間がかかるケースも見られます。さらに、皮膚への負担が大きくなることで、しこりや違和感などのトラブルが起こる可能性もあるとされています。
施術の満足度を高めるには「多ければ多いほど良い」という考えではなく、自分のたるみの状態や希望に合った本数を見極めることが大切です。
関連記事:糸リフトとは?効果と知っておくべきデメリット・リスク
6. 必要な本数は医師の診察で決まる

糸リフトに必要な本数は、たるみの程度や顔立ち、希望の仕上がりによって変わります。自己判断ではなく、専門の医師による診察を通して決めることが大切です。丁寧なカウンセリングを受けることで、本当に自分に必要な本数や施術内容を見極められます。
診察で判断されるポイントとは?
糸リフトの本数は、医師の診察によって個別に決定されます。その判断には、たるみの位置や深さ、皮膚の厚みや筋肉の状態など、多くの要素が関係しています。たとえば、フェイスラインやほうれい線まわりのたるみが強い方は、広範囲を支えるために本数が多く必要になることがあります。
また、皮膚が薄い人や脂肪が少ない人では、糸の配置に制限が生じることもあり、使用できる本数や挿入の深さに配慮が必要です。左右差の有無や表情筋の動きも仕上がりに影響するため、見た目だけでは判断しきれません。
このように、顔全体の構造をふまえた上で、最適な本数が提案されるのが糸リフトの特徴です。診察時は、自分の希望もしっかり伝えながら、医師の判断を尊重しましょう。
本数を増やしたくない場合の相談方法
「費用を抑えたい」「ダウンタイムを短くしたい」などの理由で、本数をなるべく少なくしたいと考える方も少なくありません。そのようなときは、カウンセリングで率直に希望を伝えましょう。
糸の種類や挿入位置を工夫することで、少ない本数でも自然な変化を感じられるケースもあります。また、施術を複数回に分けて段階的に行う方法も、身体への負担を抑えたい方に向いています。
ただし、たるみの状態によっては最低限必要な本数があるため、希望通りにならないこともあります。その際には、医師がなぜその本数を勧めるのか、根拠をしっかり説明してくれるかも確認しておきましょう。
カウンセリング時に聞いておきたい質問
糸リフトのカウンセリングでは、事前に質問を準備しておきましょう。とくに「なぜこの本数なのか」「希望に合わせた調整はできるか」といった本数に関する質問は、プラン選びの重要な判断材料になります。
そのほかにも、「使う糸の種類と特徴は?」「将来的に追加できるか?」「リスクや副作用はどの程度か?」など、不安な点を遠慮せずに確認しましょう。費用やダウンタイムに関する相談も、初めに聞いておくことで後悔を防ぎやすくなります。
信頼できる医師であれば、質問に対して一つひとつ丁寧に答えてくれるはずです。「聞きづらい」と感じたら、その空気感もクリニック選びの判断材料になります。
7. まとめ
糸リフトの効果をしっかり感じるためには、自分に合った本数を選ぶことが重要です。ただし、「多ければ安心」という考え方にはリスクもあり、顔全体のバランスやたるみの状態に合わせて適正な本数を見極める必要があります。
本数によって費用や仕上がりの印象も変わるため、まずは丁寧な診察とカウンセリングを受けることが大切です。
希望や不安をしっかり伝えることで、納得のいく施術プランにたどりつけるでしょう。
ミサクリニックでは、施術前後のサポートにも力を入れており、一人ひとりの肌状態やライフスタイルに合わせたアドバイスを行っています。ぜひ一度、無料カウンセリングでご相談ください。