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美容コラム

ルメッカにデメリットはある?注意点とメリットを詳しく紹介

シミやそばかす、赤ら顔、くすみなど幅広い肌トラブルを改善できるとして人気の「ルメッカ」。従来のIPL(光治療)よりも効果が高く、少ない回数でも変化を実感しやすい治療として注目されています。
しかし、どんな美容医療にもメリットとデメリットは存在します。ルメッカも例外ではなく、赤みやかさぶたといったダウンタイムや、場合によっては肝斑の悪化など注意すべき点があります。正しい知識を持ったうえで治療を選ぶことで、安心して受けられるだけでなく、効果を最大限に引き出すことができます。

この記事では、ルメッカの基本的な仕組みからメリット・デメリット、注意点や効果を感じにくいケースまで、医師の視点で詳しく解説します。

1.ルメッカとはどんな治療?わかりやすく解説

ルメッカ施術の流れと具体的な内容

ルメッカは、カナダのInMode社が開発した最新のIPL(Intense Pulsed Light:光治療)機器です。特にシミやそばかすに効果を発揮する500〜600nmの短波長を効率的に出力できるのが特徴で、従来のIPLよりも高い効果を短期間で得られる点が評価されています。

施術の流れは次の通りです。
  1.洗顔・クレンジング:メイクや皮脂を落とし、肌を清潔にします。
 2.ジェル塗布:光の浸透を助け、肌を保護するために専用ジェルを塗布します。
 3.照射:肌状態に合わせた設定で光を照射。痛みは輪ゴムで弾かれた程度で、麻酔は不要なことがほとんどです。
 4.クーリング:赤みや熱感を抑えるために冷却を行い、必要に応じて外用薬や保湿ケアをします。

施術時間は顔全体で15〜30分程度と短く、当日からメイクが可能なため、仕事帰りや予定の合間にも受けやすい治療といえます。

ルメッカのメリット・どんな症状に効果がある?

ルメッカは、シミ・そばかす・くすみ・赤ら顔といった色調トラブルに特に高い効果を発揮します。照射後はシミが一時的に濃く浮き出た後、数日で剥がれ落ちて薄くなるため「1回目から変化を実感できた」という声も少なくありません。

また、熱エネルギーが真皮層に届くことでコラーゲン生成が促され、毛穴の引き締めや肌のハリ改善といった質感の向上も得られます。従来のIPLでは得にくかった「肌全体の若返り効果」まで期待できるのが、ルメッカの大きなメリットです。

2.ルメッカの副作用やデメリット

ルメッカはIPL治療の中でも効果が高く、比較的安全性も高い治療といわれています。しかし、美容医療に「絶対安心」はなく、施術後の肌に一時的なトラブルが起こることは珍しくありません。
正しく理解しておけば多くは自然に改善しますが、知らずに受けると「失敗したのでは?」と不安になる方もいます。ここでは、ルメッカの代表的な副作用やデメリットを詳しく解説します。

施術後に赤みやほてり

ルメッカを照射した直後は、多くの方に肌の赤みや軽いほてりが出ます。これは光エネルギーがメラニンや血管に作用して熱が発生したサインであり、基本的には正常な反応です。赤みは軽度であることが多く、数時間〜翌日には自然に落ち着くケースがほとんどです。

ただし、肌が敏感な方や照射の出力が高めに設定された場合には、赤みや熱感が1〜2日続くこともあります。こうした症状は冷却や十分な保湿で改善しやすいため、自己流で刺激を与えず、医師や看護師の指導に従ってアフターケアを行うことが大切です。

一時的なかさぶたや皮むけ

シミやそばかすに光が反応した部分は、施術後数日で色が濃く浮き出て、小さなかさぶたのように見えることがあります。これは「マイクロクラスト」と呼ばれる自然な反応で、数日〜1週間ほどで自然に剥がれ落ちていきます。

また、肌のターンオーバーが促進されることで、軽い皮むけが見られることもあります。これは古い角質が排出され、新しい肌に生まれ変わっているサインです。無理に剥がしたり、こすったりすると炎症や色素沈着を残す原因になるため、保湿を徹底して自然に落ちるのを待ちましょう

色素沈着や肝斑悪化のリスク

ルメッカはメラニンに強く反応するため、シミ治療には効果的ですが、肝斑に照射すると逆効果になることがあります。肝斑はホルモンや炎症が関わっている複雑な症状で、強い光や熱刺激によってかえって濃くなってしまうことがあるのです。そのため「自分のシミが肝斑かどうか」を正しく診断してから治療を選ぶことが不可欠です。

また、施術後の紫外線や摩擦が原因で炎症後色素沈着(PIH)が起こる場合もあります。これは色素が一時的に沈着して肌にシミのように残る症状で、数か月で薄くなることもありますが、長引くケースもあります。医師の指導のもと、外用薬や内服薬を併用しながら改善していく必要があります。

紫外線対策を怠ると効果が減少する可能性

ルメッカは施術直後から普段通りの生活が可能ですが、その分油断して紫外線対策を怠る方が少なくありません。しかし、施術後の肌は敏感になっており、紫外線を浴びると再びメラニンが生成されてシミや色素沈着を引き起こしてしまいます。

せっかくシミが薄くなっても、新たな色素トラブルが出てしまえば治療効果は半減します。日常的に日焼け止めをこまめに塗り直し、外出時は帽子や日傘なども併用することが大切です。紫外線対策は「ルメッカの効果を最大限に保つための必須ケア」と心得ておく必要があります。

3.ルメッカ施術で効果を感じにくいケース

ルメッカは従来のIPLよりも効果が高いといわれていますが、すべての肌悩みに万能ではありません。中には「思ったほど変化がなかった」「数回受けたけど効果が出にくい」と感じる方もいます。ここでは、ルメッカで効果を感じにくい代表的なケースを解説します。

シミや色素沈着が濃く根深い場合

ルメッカは表皮〜浅い真皮にあるメラニンに反応するため、比較的浅い位置のシミやそばかすに高い効果を発揮します。しかし、肝斑を除くとしても、紫外線を長年浴びてできた濃くて深いシミや、真皮まで沈着した色素には反応しきれないことがあります。
この場合はルメッカ単独では改善が難しく、ピコレーザーやQスイッチレーザーなど、より深い層にアプローチできる治療を併用する必要があります。

肝斑が主な原因となっている場合

シミだと思っていても、実は肝斑が原因だったケースも少なくありません。肝斑は光や熱の刺激で悪化しやすいため、ルメッカはかえって逆効果になることもあります。「シミが消えない」「むしろ濃くなった」と感じる場合、原因が肝斑である可能性があります。
肝斑が疑われる場合は、ルメッカではなくレーザートーニングや内服薬、外用薬など刺激を抑えた治療が適しています。

施術回数が不足している場合

ルメッカは1回でも変化を感じやすい治療ですが、シミやくすみを安定して改善するためには複数回の施術が必要です。特に濃いシミや広範囲の色素トラブルは、3〜5回程度の施術を重ねて初めてしっかり薄くなります。
「1回で完璧に治る」と期待しすぎると満足度が下がるため、初回から数回は続けて受ける前提で計画することが大切です

生活習慣やスキンケアに問題がある場合

治療を受けても、普段の生活習慣やスキンケアが乱れていると効果を実感しにくくなります。特に紫外線対策を怠っている場合は、新たなシミができてしまい、せっかく改善した部分が再び濃くなることもあります。
また、強い摩擦を伴うクレンジングやピーリングのやりすぎ、睡眠不足、喫煙や過度な飲酒などもシミやくすみを悪化させる原因になります。ルメッカの効果を長持ちさせるためには、日常生活の改善も不可欠です。

肌質や体質による個人差

美容医療はすべての人に同じように作用するわけではなく、肌質や体質によって効果の出方に個人差があります。肌のターンオーバーが遅い方は反応が見えるまでに時間がかかることもあり、逆に代謝が活発な方は早めに改善を実感することもあります。
また、シミの種類や深さ、肌の色調によっても効果の実感度は変わります。そのため「すぐに結果が出る人もいれば、数回受けてようやく変化が出る人もいる」という前提で考えておくと安心です。

4.ルメッカを受ける前に知っておきたい注意点

ルメッカはシミやくすみ、赤ら顔などに幅広く効果を発揮しますが、誰にでも無条件で適しているわけではありません。施術前に気をつけるべきポイントを理解しておくことで、トラブルを避け、安心して治療を受けることができます。ここでは、ルメッカを受ける前に知っておきたい注意点を解説します。

ルメッカ施術前に気をつけるポイント

まず大切なのは、紫外線対策です。施術直前に日焼けをしていると、肌が炎症を起こして敏感になっているため、照射によるダメージが強く出てしまうことがあります。赤みや色素沈着のリスクを避けるためにも、施術前の1〜2週間は強い日焼けをしないよう注意が必要です。

また、スキンケアや使用中の薬剤にも注意が必要です。ピーリング剤や高濃度のレチノール・ハイドロキノンなど、刺激の強い外用薬を使っている場合は、施術との相性によっては炎症が強く出てしまうことがあります。事前に必ず医師へ使用中の化粧品や薬を伝えておきましょう。
さらに、体調管理も重要です。肌が荒れているときやニキビが悪化しているときは施術を延期したほうが良い場合もあります。十分な睡眠をとり、肌を健康な状態に整えてから施術を受けることで、リスクを最小限にできます。

ルメッカを受けないほうがいいケース

ルメッカは万能な治療ではなく、適応外となるケースも存在します。代表的なのは肝斑です。肝斑は光や熱の刺激で悪化する性質があるため、ルメッカを受けることで症状が濃くなってしまうリスクがあります。もし肝斑の疑いがある場合は、ルメッカよりもレーザートーニングや内服薬など、刺激の少ない治療を優先するのが安全です。
また、妊娠中や授乳中の方は、ホルモンバランスが不安定であるためシミが出やすく、肌トラブルも悪化しやすい時期です。安全性の観点から、この時期はルメッカを含む多くの美容治療が推奨されません。
さらに、日焼け直後の方やアトピー性皮膚炎など強い炎症を伴っている方も適応外となります。肌に炎症がある状態で照射すると症状が悪化するため、肌が落ち着いてから受ける必要があります。

5.ルメッカのデメリットを軽減するためには?

ルメッカは少ない回数で効果を実感しやすい優れたIPL治療ですが、赤みやかさぶた、肝斑の悪化リスクといったデメリットも存在します。こうしたリスクを最小限に抑えるためには、施術前後の正しい対応が欠かせません。まず重要なのは、医師による的確な診断を受けることです。
シミと肝斑は見た目が似ているため、自己判断では区別が難しく、誤って肝斑にルメッカを照射すると悪化してしまうことがあります。肌診断機などを活用し、どのような色素トラブルがあるのかを正しく見極めてもらうことが安全への第一歩です。

また、施術後の紫外線対策は必須で、日焼け止めを毎日使うのはもちろん、外出時には帽子や日傘を併用して紫外線を徹底的に防ぐ必要があります。紫外線はシミの再発や炎症後色素沈着を引き起こす原因となり、せっかくの治療効果を打ち消してしまうからです。

さらに、肌を乾燥させないための保湿ケアも大切で、セラミドやヒアルロン酸を含む低刺激の化粧品を選び、肌の回復をサポートしましょう。施術を急ぎすぎるのもトラブルの原因となるため、推奨される間隔(通常3〜4週間おき)を守り、肌が十分に回復した状態で次の治療を行うことが望ましいです。

加えて、生活習慣も大きな影響を与える要素です。睡眠不足や栄養の偏り、喫煙や過度の飲酒は肌の回復力を低下させ、シミやくすみを悪化させます。ビタミンCやEなど抗酸化作用のある栄養素を摂り、規則正しい生活を心がけることが、ルメッカの効果を長持ちさせる秘訣といえます。

こうした事前・事後のケアを徹底することで、ルメッカのデメリットは大きく軽減され、安心して効果を実感することができるでしょう。

6.まとめ

ルメッカは、従来のIPL治療と比べて高い効果を少ない回数で得られる魅力的な治療です。シミやそばかす、赤ら顔、くすみといった幅広いお悩みにアプローチでき、さらに肌質改善まで期待できる点は大きなメリットといえるでしょう。
しかし、赤みやかさぶた、紫外線の影響による色素沈着、肝斑悪化のリスクといったデメリットも存在するため、注意点を理解したうえで受けることが重要です。

特に、肝斑がある方や紫外線対策を怠りがちな方は、そのまま施術を行うと期待する効果が得られないばかりか、逆に症状を悪化させてしまう可能性もあります。
だからこそ、施術前には必ず医師による診断を受け、自分の肌に本当に適しているかを確認することが欠かせません。施術後は紫外線対策や保湿ケア、適切な生活習慣を徹底することで、リスクを抑えながら満足度の高い結果を得られるようになります。

ルメッカを検討する際は「メリットとデメリットの両面を理解したうえで、自分に合った治療計画を立てること」が成功のカギとなります。

ミサクリニックでは、施術前後のサポートにも力を入れており、一人ひとりの肌状態やライフスタイルに合わせたアドバイスを行っています。ぜひ一度、無料カウンセリングでご相談ください。

監修医師

                 

ミサクリニック 六本木本院 院長

寺井 美佐栄

  • 所属学会

    ・日本抗加齢医学会認定専門医
    ・日本美容皮膚科学会
    ・日本レーザー医学会
    ・日本産業衛生学会専門医

  • 資格

    ・アラガン社ボトックスビスタ認定医
    ・アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

当院ではお客さまのお悩みや体質に合わせて
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