美容医療の中でも人気が高まっている「水光注射」。
肌のハリやツヤを取り戻したい方や、小じわや乾燥に悩む方にとって、手軽に肌質改善が目指せる治療として注目を集めています。
しかし、その一方で「水光注射を受けたらボコボコになった」「内出血がひどくて心配」という声も少なくありません。
なぜこのような症状が起こるのか、どのくらいで落ち着くのか、正しい知識を持っておくことが大切です。この記事では、水光注射の基本からメリット・デメリット、ボコボコが起こる原因、ダウンタイム中の注意点までを詳しく解説します。
1.水光注射とは?その基本と効果を解説
水光注射ってどんな施術?効果は?
水光注射とは、ヒアルロン酸やビタミン、アミノ酸、成長因子などの美容成分を、専用の注入機器を使って皮膚の浅い層に均一に届ける施術です。
「水光」という言葉は、韓国で生まれた「水分に満ちて光り輝く肌」という表現に由来し、内側から潤ったツヤ肌を目指せることから名付けられました。
一般的な美容クリームや美容液は、皮膚表面の角質層までしか届かないため、十分な効果を感じにくい場合があります。
一方、水光注射は直接皮膚内に美容成分を届けることができるため、浸透率や効果実感が高いのが特徴です。
期待できる効果としては以下のようなものが挙げられます。
・乾燥肌の改善、潤いアップ
・小じわの軽減
・ハリや弾力の回復
・透明感やトーンアップ
・毛穴の引き締め
1回の施術でも変化を感じる方は多いですが、肌質を根本から改善していくためには、数回の継続施術が推奨されます。
水光注射で使う薬剤は?
水光注射で使用する薬剤は、患者さまの肌の悩みや目的に応じて選ばれます。代表的な薬剤には以下のようなものがあります。
・ヒアルロン酸:保湿力に優れ、乾燥肌や小じわの改善に効果的
ビタミン類(ビタミンCなど):抗酸化作用があり、美白やくすみ改善に役立つ
・アミノ酸:肌のハリや弾力をサポート
・成長因子(EGFなど):細胞の再生を促し、肌質改善やエイジングケアに有効
・ボトックス(マイクロボトックス):毛穴縮小や皮脂抑制に用いられることもある
このように、一人ひとりの肌状態や希望に合わせてカスタマイズできる点が水光注射の大きな魅力です。
「乾燥が気になる」「赤みを改善したい」「毛穴を引き締めたい」など、複数の悩みを同時にケアできるのも特徴で、オーダーメイド感覚で治療が行えます。
2.水光注射のメリットは?
水光注射は、他の美容治療と比べても「肌全体の底上げ」を目的とした施術として高く評価されています。
特定の部位のボリュームを補うヒアルロン酸注入や、シワの動きを抑えるボトックスとは異なり、肌質そのものを改善する点が大きな特徴です。
「肌の潤いが不足している」「年齢とともにツヤがなくなってきた」「毛穴や小じわが気になる」など、複合的な悩みに対応できるため、幅広い年代の方に選ばれています。ここでは、水光注射の具体的なメリットを解説します。
お悩みにあわせて薬剤を選ぶことができる
水光注射の最大のメリットのひとつは、悩みに応じて薬剤をカスタマイズできる点です。
乾燥が強ければヒアルロン酸を中心に、くすみが気になればビタミンCを、エイジングケアを意識するなら成長因子を、といった具合に、治療目的に合わせたブレンドが可能です。
また、美容成分を複数組み合わせて同時に注入できるため、複数の肌悩みを一度にケアできるのも魅力。患者さまの状態に合わせて、医師が適切な配合を選ぶことで、オーダーメイドの施術が実現します。
美容成分を肌の奥に届けるため、肌質改善に繋がりやすい
一般的なスキンケアは、角質層までしか有効成分が届かないのに対し、水光注射は真皮の浅い層までダイレクトに成分を届けることができる点が大きな違いです。
その結果、肌の内側から潤いが補充され、時間とともにコラーゲン生成が促されるため、ハリや弾力の回復、小じわの軽減、毛穴の引き締めなど、トータルな肌質改善効果が期待できます。
「表面的に潤って見えるだけではなく、肌の基盤から若返りを目指せる」という点が、リピーターが多い理由のひとつと言えるでしょう。
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3.水光注射のデメリット、リスクは?
水光注射は比較的安全性の高い施術として知られていますが、注射を伴うためまったくリスクがないわけではありません。美容医療に慣れていない方は「思ったより腫れが強い」「内出血が出てしまった」と不安に感じることもあります。
ここでは、水光注射で起こり得る代表的なリスクを解説します。
腫れや内出血
水光注射は極細の針で多数の注入を行う施術のため、軽度の腫れや内出血はほぼ必須といえます。特に血管が豊富な部位では、針先が血管に当たることで赤紫色の内出血が出ることがあります。
多くの場合は数日で自然に回復しますが、広範囲に施術した場合は、腫れや赤みが長引くケースもあります。
大切なのは「一時的な症状であり、多くは時間とともに改善する」という正しい理解を持つことです。
注射痕が残ることもある
水光注射では、皮膚表面に細かな針跡が一時的に残ることがあります。特に施術直後は、小さな点状の赤みや膨らみが目立ちやすい状態です。
通常は数時間~数日で目立たなくなりますが、肌の薄い方や敏感肌の方では、完全に落ち着くまでに数日を要することもあります。
メイクである程度カバーは可能ですが、予定に合わせて施術時期を調整することも大切です。
4.水光注射でボコボコは本当に起きる?
水光注射を受けた方からよく耳にするのが「施術後に肌がボコボコになった」という声です。
これは決して珍しいことではなく、多くの方が一時的に経験する症状のひとつです。水光注射は皮膚の浅い層に美容成分を細かく注入する施術であるため、直後は薬剤が皮膚の中に小さな膨らみとして残ることがあります。
ただし、この状態は基本的に一時的なもので、時間の経過とともに自然に吸収されて落ち着くケースがほとんどです。
水光注射後のボコボコの原因
水光注射でボコボコが起こる主な原因は、以下のようなものです。
・薬剤の注入による一時的な膨らみ
皮膚のごく浅い層に薬剤を注入するため、注入直後は小さな丘疹のような膨らみが目立つことがあります。
・注射による炎症反応
針によって皮膚が刺激されることで軽度の炎症が起こり、赤みや腫れを伴ってボコボコと見える場合があります。
・施術直後の体質や肌状態
むくみやすい体質、肌が薄い方では、特に膨らみが目立ちやすい傾向があります。
つまり、ボコボコは「失敗」ではなく、水光注射の特性上起こり得る自然な反応なのです。
ボコボコが治るまでの日数
水光注射後のボコボコは、ほとんどのケースで数時間から数日以内に自然に解消します。
軽度であれば施術当日の夜には目立たなくなり、通常は2〜3日ほどで落ち着くことが多いです。
ただし、注入量が多い場合や肌が敏感な方では、5日程度かかることもあるため、施術のタイミングを考慮することが重要です。
また、内出血を伴っている場合は色味が消えるまでに1〜2週間かかることもありますが、これはボコボコとは別の経過です。結論として、ボコボコは一時的な症状であり、ほとんどの場合は自然に吸収されて治まるため、過度に心配する必要はありません。

5.水光注射のダウンタイムはひどいの?
水光注射は「ダウンタイムが少ない施術」として人気がありますが、全く症状が出ないわけではありません。実際には、注射による赤みや膨らみ、内出血が一定期間出ることがあるため、施術後の経過を知っておくことが大切です。
症状の程度は個人差がありますが、ここでは一般的なダウンタイムの流れを解説します。
施術当日
施術直後は、注入した薬剤が皮膚内にとどまることで細かい膨らみや赤みが目立ちやすい状態になります。特に額や頬など広範囲に行った場合は、全体的にブツブツとした質感に見えることがあります。
また、軽度の腫れやチクチク感を伴う場合もありますが、数時間から1日程度で落ち着くことが多いです。施術当日は人と会う予定を避け、可能であればマスクやメイクでカバーできるようにしておくと安心です。
翌日~施術後5日程度
翌日以降は膨らみが徐々に吸収され、自然な肌の状態に近づいていきます。ただし、部位によっては赤みや軽い内出血が残る場合もあり、完全に目立たなくなるまでに3〜5日ほどかかることがあります。
また、内出血が出た場合は青紫色から黄色っぽい色に変化しながら1〜2週間かけて吸収されるのが一般的です。ダウンタイム中は無理に隠そうとせず、コンシーラーやファンデーションを使って自然にカバーすると良いでしょう。
施術後2週間以降
2週間を過ぎる頃には、赤みや膨らみ、内出血といった症状はほとんど解消され、肌のハリや潤い感が実感できる状態になります。コラーゲン生成や細胞再生が進むことで、施術から時間が経つほどに肌質改善効果が出てくるのも水光注射の特徴です。この時期には、施術による副反応はほぼ残っていないため、ナチュラルな仕上がりを楽しみながら肌変化を観察できる段階に入ります。
6.ボコボコを最小限に抑えるダウンタイム中の過ごし方
水光注射後のボコボコや赤みは一時的なものですが、過ごし方次第で症状が長引いたり悪化したりすることがあります。ダウンタイムを少しでも快適に過ごし、早く落ち着いた状態を取り戻すためには、生活習慣やスキンケアに注意を払うことが大切です。
肌に刺激を与えないように心がける
施術後の肌は針による刺激で敏感になっているため、こすったり強く洗顔したりする行為は避ける必要があります。
洗顔はぬるま湯でやさしく行い、タオルで拭くときも軽く押さえる程度にしましょう。メイクも当日は避け、翌日以降にする場合も低刺激のものを選ぶのが安心です。
また、紫外線は炎症を悪化させる要因になるため、日焼け止めや帽子で紫外線対策を徹底することが重要です。
運動、入浴など体を温める行為を控える
施術後は血流が良くなることで腫れや内出血が悪化する可能性があります。そのため、激しい運動、長時間の入浴、サウナ、飲酒といった体を温める行為は少なくとも当日は控えるべきです。
翌日以降も症状が残っている間は軽めのシャワーにとどめ、無理に汗をかく行為は避けた方が回復が早くなります。
刺激の少ないスキンケア製品の選び方
ダウンタイム中は、低刺激で保湿力の高いスキンケアを選ぶことがポイントです。アルコールや強い香料が含まれる化粧品は避け、セラミドやヒアルロン酸入りの保湿剤を取り入れると肌の回復を助けます。
また、美白系の強い成分(ハイドロキノンや高濃度ビタミンCなど)、サラッとした感触のアルコール入りの化粧品は刺激になる場合があるため、症状が落ち着いてから再開するのがおすすめです。
7.まとめ
水光注射は、肌のハリや潤い、透明感を取り戻すことができる人気の美肌治療です。薬剤を直接皮膚の浅い層に届けられるため、スキンケアでは得られにくい効果を実感しやすいのが魅力といえます。
一方で、施術直後にはボコボコとした膨らみや赤み、内出血といった一時的なダウンタイムが起こることがあります。これらは施術の特性による自然な反応であり、ほとんどの場合は数日以内に解消されます。
ただし、ダウンタイム中の過ごし方を誤ると症状が長引く可能性があるため、肌をこすらない・体を温めすぎない・低刺激のスキンケアを選ぶといったポイントを意識することが大切です。
「ボコボコになった=失敗」と思う必要はなく、正しい知識を持ち、医師の指導に従ってケアすれば安心して受けられる施術です。肌質改善やエイジングケアを検討している方は、信頼できるクリニックで相談してみると良いでしょう。
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