肌の再生力を高め、ナチュラルに若返りを目指せる注射治療「リジュラン」。ダウンタイムが比較的少ないといわれていますが、全くゼロではありません。
実際に施術を検討する方にとって、「どんな症状が出るのか」「どのくらい続くのか」は非常に気になるポイントです。
この記事では、リジュラン注射のダウンタイム症状や経過、過ごし方の注意点に加えて、不向きな人や失敗を避けるためのポイントまで詳しく解説します。
1.リジュランのダウンタイムの症状とは?
リジュランは、比較的ダウンタイムが短く軽度な施術ですが、注射である以上は一定の症状が出ることがあります。
症状の強さや持続期間には個人差がありますが、代表的なものを理解しておくと安心です。
腫れ、赤み
リジュラン注射直後は、針を刺した部分や薬剤が入った部位に赤みや軽い腫れが出ることがあります。
これは皮膚が刺激を受けたことによる一時的な反応で、多くの場合は数時間〜2日ほどで落ち着きます。
特に目の下や口周りなど皮膚が薄い部位は赤みが目立ちやすいため、施術後の予定には注意が必要です。
内出血
針を使用する施術であるため、毛細血管に当たって内出血が起こることもあります。青紫色や黄色っぽいあざのように見える場合がありますが、1〜2週間程度で自然に吸収されていきます。
メイクで隠せる程度のことがほとんどで、日常生活に大きな支障をきたすことは少ないでしょう。
痛み
注射時や直後に軽い痛みやヒリつきを感じることがあります。特に施術当日は薬剤が皮膚にとどまっているため、押すと違和感や軽度の痛みを覚えるケースがあります。
ただし、数日以内に落ち着くことが多く、強い痛みが長引くことはまれです。
肌の凸凹
注入直後は薬剤が皮膚にとどまるため、米粒大の膨らみや凹凸が目立つことがあります。
これはリジュラン特有の症状で、時間の経過とともに体内へ馴染んでいくため心配はいりません。通常は数日で落ち着き、自然に平らになります。
2.リジュランとは?基礎知識や効果、メリットについて解説
リジュランは、美容医療において「肌を根本から再生させる」ことを目的とした注入治療です。
ヒアルロン酸やボトックスのように即効的に見た目を変えるのではなく、細胞レベルで肌の修復力を高めて、自然な若返りを実現するのが特徴です。
リジュランの成分について
リジュランの主成分は「ポリヌクレオチド(PN:Polynucleotide)」と呼ばれる成分です。これはサーモン由来のDNA断片であり、魚類のDNAは人間の体内に存在する核酸と非常に構造が似ているため、生体適合性が高いことが大きな特徴です。つまり、体内に注入されても異物反応が起こりにくく、安全性が高いとされています。
DNAは本来、細胞の設計図ともいえる遺伝情報を持ち、細胞の修復や再生に深く関わっています。リジュランに含まれるポリヌクレオチドも同様に、皮膚に注入されることで線維芽細胞を活性化させる働きを持ちます。線維芽細胞はコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの肌の弾力や潤いを支える重要な成分を生み出す細胞です。これらの細胞が活性化すると、年齢やダメージによって衰えた肌の再生が促され、自然な若返り効果が得られるのです。
また、ポリヌクレオチドは高い保水力を持つことも注目されています。分子の構造上、水分を保持する性質があり、肌に潤いを与えて乾燥小じわを改善するのに役立ちます。そのためリジュランは「肌の再生」と「保湿」の両方を兼ね備えた治療として評価されています。
リジュラン注射で得られる効果3つ
1. 肌質改善
リジュランの最も分かりやすい効果は、肌の質感を整える「肌質改善」です。乾燥によって目立っていた小じわや、肌表面のざらつきがなめらかになり、触ったときにしっとりとした柔らかさを実感できます。これはポリヌクレオチドが持つ高い保水力と、線維芽細胞の活性化によるコラーゲン生成の相乗効果によるものです。
2. エイジングケア効果
年齢とともに失われる肌の弾力は、シワやたるみの原因となります。リジュランは、皮膚の弾力を取り戻すことで軽度のシワやたるみを改善する効果が期待できます。特に目元や口元など、年齢サインが出やすい部分に有効です。自然なハリを取り戻すため、仕上がりが不自然にならず、ナチュラル志向の方にも支持されています。
3. ダメージ修復
リジュランは「修復因子」とも呼ばれるほど、肌の再生力を高める働きが強いのが特徴です。ニキビ跡や紫外線によるダメージ、毛穴の開きといったトラブルの改善に役立ち、肌環境を健やかに整えていきます。特に「自己治癒力を引き出す治療」として注目され、外から物理的にボリュームを補う治療とは異なるアプローチを取っている点が大きな魅力です。
リジュランはダウンタイムが小さい
リジュランのもう一つのメリットは、比較的ダウンタイムが軽度である点です。注射直後に赤みや膨らみが出ても数日以内に落ち着くことが多く、仕事や予定の合間にも受けやすい施術といえます。
「しっかり改善したいけれど、長い休みは取れない」という忙しい方にも適しているのが大きな魅力です。

3.リジュラン施術後のダウンタイム期間と経過
リジュランのダウンタイムは比較的軽度ですが、日ごとに症状がどのように変化していくのかを知っておくと安心です。ここでは施術直後から1〜2週間後までの一般的な経過を解説します。
施術直後
注入直後は針跡や薬剤による膨らみが目立ち、赤みや軽い腫れを伴うことがあります。
特に目の下や頬は米粒大のふくらみが複数見える場合もありますが、これはリジュラン特有の反応であり、数時間〜数日で自然に落ち着いていきます。
メイクで隠せる程度の症状で済むケースも多いため、過度に心配する必要はありません。
翌日
翌日になると赤みや腫れはかなり軽減しますが、体質によっては内出血が浮き出ることがあります。
小さな青あざのように見える場合もありますが、メイクでカバー可能です。
押すとやや違和感を感じることもありますが、日常生活に支障をきたすほどではありません。
2〜3日後
2〜3日経つと注射部位のふくらみはほとんど落ち着き、見た目にはほぼ自然な状態になります。内出血がある場合は色が薄くなってきて、黄色や茶色っぽい痕に変化していきます。
この頃から肌のハリや潤いの変化を感じ始める方もいます。
1〜2週間後
1週間を過ぎると赤みや内出血は完全に目立たなくなり、肌の質感が整ってきます。コラーゲンやエラスチンの生成が進むことで、しっとり感や弾力の改善が徐々に実感できる時期です。
個人差はありますが、2週間ほど経つとリジュランの効果を安定的に感じやすくなります。
4.リジュランのダウンタイム期間の過ごし方
リジュランのダウンタイムは軽度とはいえ、施術後の過ごし方によって回復のスピードや仕上がりに差が出ることがあります。
ここでは、ダウンタイムをできるだけ短くし、効果を最大限に引き出すための注意点を解説します。
触らない
施術後は注射部位が敏感になっているため、なるべく触らないことが大切です。無意識にこすったり押したりすると炎症や腫れが悪化する可能性があります。
また、清潔でない手で触れると感染のリスクも高まります。気になる膨らみや赤みがあっても自然に落ち着くため、触らずに経過を見守りましょう。
血行が良くなる行動を避ける
施術直後は、血行が促進されると腫れや内出血が悪化する可能性があります。そのため、当日は入浴や飲酒、激しい運動、サウナなどは控えましょう。
シャワー程度であれば問題ありませんが、熱いお湯に長時間浸かるのは避けるのが無難です。体を温めすぎないように意識することで、症状が落ち着きやすくなります。
施術後は患部を冷やす
腫れや赤みが気になる場合には、清潔なタオルでくるんだ保冷剤などを軽く当てて冷やすと効果的です。
冷却することで血管が収縮し、炎症や腫れを抑えることができます。ただし、強く押し当てたり、長時間当て続けたりしないよう注意が必要です。数分ずつこまめに冷やす方法が安全です。
5.リジュランで失敗しないために知っておきたいこと
リジュランは比較的安全性の高い施術ですが、誰にでも必ず適しているわけではありません。
また、仕上がりの満足度は医師やクリニック選びによって大きく左右されます。
ここでは、施術を受ける前に知っておきたい重要なポイントをまとめました。
リジュランに不向き・おすすめできない人
リジュランはナチュラルな肌質改善を目指せる治療ですが、以下のようなケースでは適さない場合があります。
・妊娠中・授乳中の方
・サーモン由来成分に対するアレルギーの可能性がある方
・重度の皮膚疾患や感染症がある方
・即効的に大きな変化を求める方
また、深いシワや大きなたるみの改善を希望する場合には、ヒアルロン酸注入や糸リフトなど、他の施術と併用した方が適切なこともあります。
自分の悩みや希望に合っているかどうかを、カウンセリングで医師に相談することが大切です。
治療におけるクリニック選びの重要性
リジュランは注射の深さや薬剤の注入量によって仕上がりが変わるため、医師の技術力と経験が非常に重要です。
未熟な施術では薬剤の偏りや凸凹が長引くリスクもあるため、症例経験が豊富で丁寧なカウンセリングを行ってくれるクリニックを選ぶことが失敗を避けるポイントです。
さらに、リスクやダウンタイムについてもきちんと説明してくれる医師を選ぶことで、安心して施術を受けられます。
価格だけで判断せず、信頼できる環境で受けることが満足度の高い結果につながります。
6.まとめ
リジュランは、肌の再生力を高めて自然な若返りを目指せる注射治療です。ダウンタイムは比較的軽度ですが、施術直後には赤みや腫れ、内出血、凸凹といった症状が出ることがあります。
多くの場合は数日で落ち着き、1〜2週間後には肌の質感改善を実感できるケースが多いでしょう。
効果としては、保湿力の向上や小じわ・たるみの改善、ニキビ跡や毛穴の凹凸の改善などが期待できます。
一方で、妊娠中や皮膚疾患を持つ方には不向きな場合もあり、また大きな変化をすぐに求める方には適さない治療であることも理解しておく必要があります。
リジュランで失敗を避けるためには、症例経験が豊富でリスクを正直に説明してくれるクリニックを選ぶことが重要です。
自分の肌悩みに合った治療プランを立ててもらい、正しいアフターケアを実践することで、より満足度の高い結果につながります。
リジュランについてのご相談はMiSA CLINIC六本木本院で!カウンセリングのご予約はこちらから。
