プロファイロ(PROFHILO®)は、従来のヒアルロン酸注射と異なり、肌の内側から再生力を高めることでナチュラルな若返りを実現できる次世代の注入治療です。しかし一部では「効果がないのでは?」という声も聞かれます。その背景には、即効性や施術回数など、プロファイロならではの特徴が影響しています。
本記事では、プロファイロの基本情報から「効果がない」と言われる理由、メリットとデメリット、従来のヒアルロン酸との違い、さらに効果を最大限に引き出す方法までを詳しく解説します。治療を検討している方が後悔しないための判断材料として、ぜひ参考にしてください。
1.プロファイロとは?注目の次世代ヒアルロン酸
プロファイロはイタリア発のエイジングケア注入治療で、ヒアルロン酸をベースとしながらも従来のヒアルロン酸製剤とは異なる働きを持っています。高分子と低分子のヒアルロン酸を独自の技術で安定化させ、皮膚の浅層から深層にまで均一に広がり、線維芽細胞を刺激してコラーゲンやエラスチンの生成を促進します。これにより、肌のハリ・弾力が戻り、シワやたるみ、乾燥によるしぼみ感を改善できるのが大きな特長です。
施術は片側5点、計10点に注入する「BAPテクニック」で行われ、少ない注射ポイントで顔全体に効果を行き渡らせることが可能です。施術時間は15分から30分程度で、直後から日常生活に戻れる点も多くの人に選ばれる理由となっています。また、プロファイロは「ボリュームを足す注入」ではなく「肌質を改善する治療」であるため、仕上がりが非常にナチュラルです。顔が不自然にふくらむ心配が少なく、「なんとなく若々しい」「肌が健康的に見える」といった印象の変化が得られることから、近年注目度が高まっています。
2.プロファイロが効果ないと言われる理由
プロファイロはエイジングケア注射の中でも新しいアプローチを採用した治療ですが、口コミの中には「思ったより効果がなかった」と感じる声もあります。これは施術そのものが無意味なのではなく、プロファイロ特有の性質や施術回数に関わる誤解が影響しているケースがほとんどです。ここでは「効果がない」と言われがちな主な理由を整理して解説します。
他のヒアルロン酸よりも即効性がない
従来のヒアルロン酸注射は、注入した直後からシワが浅くなったり、ボリュームが足されるなど「見た目の変化」をその場で実感できます。一方プロファイロは、肌内部で細胞を活性化させ、コラーゲンやエラスチンを増やす作用をメインとしています。そのため、効果が出始めるのは施術後2から4週間が経過してからで、時間をかけて少しずつ肌質が改善されていきます。
即効的な変化を期待していた方にとっては、このタイムラグが「効果がなかった」と誤解されやすいポイントです。プロファイロは「急激な変化ではなく、自然でゆるやかな若返り」を目的としている治療であることを理解しておくことが大切です。
少ない施術回数では効果を感じにくい
プロファイロは基本的に2回を1クールとして行い、その後半年から1年に1回のメンテナンスを推奨しています。1回だけの施術でもわずかな潤いやハリ感は得られますが、十分な効果を実感できるとは限りません。
「1回受ければ劇的に変わる」と思って施術した場合、期待とのギャップで「効果がなかった」と感じやすくなります。プロファイロはあくまで長期的に肌の質を改善していく治療であり、継続してこそ真価を発揮する点を理解しておく必要があります。
3.プロファイロのデメリット・リスク
プロファイロは安全性が高く、自然な若返りを期待できる治療ですが、他の美容医療と同じくデメリットやリスクも存在します。施術を検討する際には、メリットだけでなくこうした側面も理解しておくことが大切です。
短期間で何度か施術する必要があるため、治療費が高額に
プロファイロは1回の施術で終わる治療ではなく、基本的に2回を1クールとして受けることが推奨されています。その後も半年から1年ごとにメンテナンスを続けることで、効果を維持していく仕組みです。
そのため、単発の費用だけで考えると他の注射製剤と大きく変わらなくても、継続することで総額は高額になりやすい点がデメリットといえます。美容医療の費用対効果を重視する方にとっては、負担感を感じる部分かもしれません。
注射後に一時的な腫れ、内出血などが起こる
プロファイロは注射を伴う施術であるため、針を刺した部位に赤みや腫れ、軽度の痛みが出ることがあります。また、毛細血管に当たった場合には内出血が起こり、数日から1週間程度跡が残ることもあります。
これらは一時的な副作用であり、多くは自然に回復しますが、施術直後に大切な予定を控えている場合には注意が必要です。まれに注入後に小さなしこりや違和感が出るケースもありますが、多くは時間の経過とともに解消します。
4.プロファイロとヒアルロン酸の違いは?
プロファイロは「次世代ヒアルロン酸」とも呼ばれますが、従来のヒアルロン酸注入とは性質も目的も大きく異なります。両者の違いを理解することで、自分に合った治療を選びやすくなります。
施術部位の違い
従来のヒアルロン酸注射は、ほうれい線や目の下、唇、鼻やあごなど「特定の部位」にピンポイントで注入し、ボリュームを補ったり形を整えることが主な目的です。これに対してプロファイロは、顔全体に広がりやすい特性を持ち、片側5点・合計10点に注射するだけで全顔に効果を行き渡らせることができます。つまり、ヒアルロン酸は「部分的に足す治療」、プロファイロは「全体的に育てる治療」と考えるとわかりやすいでしょう。
皮膚内での働き方の違い
従来のヒアルロン酸は、注入した部分に物理的なボリュームを与える「フィラー(充填剤)」としての役割を果たします。一方プロファイロは、架橋剤をほとんど含まない特殊な構造を持ち、皮膚内部に浸透して細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの産生を促します。
その結果、プロファイロは単に「シワを埋める」治療ではなく、「肌そのものを若返らせる」治療となります。仕上がりもよりナチュラルで、周囲に気付かれにくい自然な美しさを得やすいのが特徴です。関連記事:ヒアルロン酸注射の5つの効果とは?効果を持続させるためのポイントを紹介
5.ヒアルロン酸と比較したメリット・効果
従来のヒアルロン酸注射が「シワを埋める」「ボリュームを足す」ことを主目的としているのに対し、プロファイロは「肌そのものの再生」を促す治療です。そのため、効果の現れ方や仕上がり、リスクの低さにおいて大きな違いがあります。ここでは、プロファイロならではのメリットを解説します。
肌の土台から若返らせる
プロファイロは線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を活性化させます。これにより、肌のハリや弾力が回復し、乾燥小じわやしぼみ感の改善が期待できます。従来のヒアルロン酸が「外から足す若返り」なのに対し、プロファイロは「内側から育てる若返り」であり、時間をかけて肌の土台を強化するのが特徴です。
肌の内部で広がるため、より自然な仕上がりに
ヒアルロン酸注射では注入部位が限られるため、仕上がりに凹凸や不自然さが出ることもあります。プロファイロは皮膚内で自然に拡散し、全体に均一に効果を行き渡らせるため、不自然な膨らみが出にくく「なんとなく若々しい」「健康的に見える」といったナチュラルな変化を実感できます。
副作用のリスクが少ない
プロファイロは架橋剤をほとんど含まず、分解の必要がない設計になっています。そのため、異物反応やアレルギーのリスクが少なく、安全性が高い点もメリットです。副作用のリスクが少ないからこそ、長期的に継続するエイジングケアに向いている治療といえるでしょう。
6.プロファイロの効果を引き出すためにできること
プロファイロは肌の再生力を高める優れた治療ですが、ただ施術を受けるだけでは十分な効果を感じられない場合もあります。肌内部の変化を最大限に引き出すには、日常生活での工夫や施術計画の立て方が重要です。ここでは、プロファイロの効果をより高めるための具体的な方法を紹介します。
生活習慣を整え、相乗効果を狙う
プロファイロは線維芽細胞を刺激してコラーゲンやエラスチンを増やしますが、その働きを十分に発揮させるには、体が健やかに機能していることが前提となります。睡眠不足や栄養の偏り、喫煙、過度な紫外線は細胞の働きを妨げ、効果を弱めてしまう原因になります。
そのため、十分な睡眠をとり、タンパク質やビタミンCを含む食事を意識し、紫外線対策を徹底することが大切です。生活習慣を整えることで、プロファイロの効果を底上げでき、持続性も高まります。
定期的に打つ計画を立てる
プロファイロは1回で終わる施術ではなく、2回を1クールとして受けるのが基本です。その後も半年から1年ごとにメンテナンスを行うことで、安定した効果を維持できます。
「1回で効果を感じなかった」と後悔する方は、施術の仕組みを理解していないケースが多いです。あらかじめ複数回の施術を計画に組み込み、ライフスタイルや予算に合わせて継続することが、後悔しない秘訣といえるでしょう。
ヒアルロン酸注射等、他の美容施術との併用も検討する
プロファイロは肌全体の若返りに優れていますが、深いシワやボリューム不足を直接補う効果は限定的です。そのため、ほうれい線や目の下のくぼみなど明確な悩みがある場合には、ヒアルロン酸注射や糸リフト、HIFUなど他の施術と組み合わせると、より理想に近い仕上がりが得られます。
プロファイロを「単独の治療」として考えるのではなく、「総合的なエイジングケアプランの一部」として取り入れることで、満足度は格段に高まります。
7.まとめ
プロファイロは、従来のヒアルロン酸注射とは異なり、肌の自己再生力を高めることで自然な若返りを叶える次世代の治療です。「効果がない」と言われることもありますが、それは即効性を期待しすぎたり、必要な施術回数を受けていないケースが多く、仕組みを理解すれば長期的に大きな効果を実感できる治療だとわかります。
デメリットとしては、短期間に複数回施術する必要があるため費用が高額になりやすい点や、一時的な赤み・腫れ・内出血といったリスクがある点が挙げられます。しかしその一方で、肌の土台から若返らせ、ナチュラルな仕上がりと副作用リスクの少なさを兼ね備えている点は大きなメリットです。
さらに、生活習慣を整え、定期的に施術を受け、必要に応じてヒアルロン酸注入や糸リフトなどの併用を検討することで、プロファイロの効果を最大限に引き出せます。
総合的に見れば、プロファイロは「派手な変化よりも自然な若返りを求める方」に最適な選択肢といえるでしょう。信頼できる医師と十分に相談し、自分に合った治療計画を立てることが、後悔しないための第一歩です。
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