夕方になると顔がたるむのはなぜ?30代からの「お疲れ顔」解消テクニック

ふと電車の窓やオフィスのトイレの鏡に映った自分の顔を見て、「誰これ?」と愕然とした経験はありませんか。
朝はピンと張っていたはずの肌が、夕方になると重力に負けたように下がり、ほうれい線がくっきりと浮かび上がる現象。これこそが多くの30代女性を悩ませる「夕方顔たるみ」の正体です。
しかし、このたるみは一時的なものであり、諦める必要はありません。原因を知り、正しく対処すれば回復できるのです。
この記事では、なぜ夕方になると顔が崩れるのかという原因を深掘りし、オフィスや自宅ですぐに実践できる具体的な解消テクニックを網羅しました。
血流の悪化や乾燥、そして無意識の習慣が招く「お疲れ顔」をリセットし、夜まで自信を持てる肌を取り戻しましょう。
夕方の鏡に映る自分にがっかりしていませんか?一時的なたるみの正体
朝、完璧に仕上げたはずのメイクやスキンケアも、夕方5時を過ぎると魔法が解けたかのように崩れてしまう現象に多くの方がため息をついているようです。
「夕方の老け込み」は、実は肌そのものが急激に老化しているのではなく、日中の過ごし方や環境によって引き起こされる「一時的な不調」が積み重なった結果です。
朝の顔と夕方の顔で何が違うのか?水分と重力の関係
朝起きたばかりの顔と、夕方の顔を比べたとき、最も大きな違いを生んでいるのは「水分」と「重力」の2つの要素です。私たちの体は、寝ている間に水平になっています。
このとき、体内の水分は全身に均等に行き渡りやすく、顔にも適度な水分が保持され、ふっくらとしたハリが生まれています。しかし、起床して活動を始めると、私たちは常に重力の影響を受け続けます。
時間が経つにつれて、体内の水分や血液は重力に従って下半身へと下がっていきます。足がむくむのと同じ原理で、顔にあった水分も下へと移動してしまうため、皮膚がしぼんだような状態になります。
肌のハリを支えていた内側からの圧力が減少するだけでなく、頭皮や顔の皮膚そのものも重力によって下方向へと引っ張られ続けることになります。
その結果、夕方になると目尻や口角が下がり、全体的にたるんだ印象を与えてしまうのです。これは老化現象というよりも、物理的な水分の移動による現象と言えます。
「むくみ」が重りとなって頬を下に引っ張っている
「たるみ」と「むくみ」は別のものだと考えがちですが、夕方のたるみに関しては、この2つは密接に関係しています。夕方になると顔が大きくなったように感じるのは、むくみが原因の一つです。
余分な水分や老廃物が排出されずに顔の下半分に溜まってしまうため顔の輪郭がぼやけ、フェイスラインがもたつきます。特に問題なのは、この水分が「重り」になることです。
デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けていると、首や肩の筋肉が凝り固まり、顔から心臓へと戻る血液やリンパの流れが阻害されます。出口を失った水分は重力に従って顔の下半分に滞留します。
特にフェイスラインやあご下に溜まった水分は、皮膚を内側から下へと強く引っ張り下げます。これがブルドッグのような頬のたるみや二重あごを引き起こしているのです。
つまり、夕方のたるみを解消するには、単に皮膚を引き上げるだけでなく、この「重り」となってしまった水分を取り除くケアが必要不可欠となります。
肌の「お疲れサイン」は血行不良からのSOS
夕方になるとファンデーションがくすんで見えたり、目の下のクマが目立ったりするのは、血行不良が深刻化しているサインです。血液は肌細胞に酸素と栄養を届け、老廃物を回収する重要な役割を担っています。
疲労やストレス、冷えなどによって血流が悪くなると、肌細胞は酸欠状態に陥ります。酸素不足になった肌は、土色っぽくトーンダウンして見え、肌のハリを生み出す機能も一時的に低下します。
また、目の周りの皮膚は非常に薄いため、血行が悪くなると滞った血液の色が透けて見え、疲れ切った印象を強調してしまいます。いわゆる「青グマ」や「黒グマ」が目立つのはこのためです。
この「色味の悪さ」と「形状のたるみ」が合わさることで、実年齢よりも5歳以上老けて見える「夕方のお疲れ顔」が完成してしまうのです。このSOSサインを見逃さないでください。
時間帯による顔の変化の比較
以下の表は、朝と夕方で顔の状態がどのように変化するかを要素別に整理したものです。ご自身の状態と照らし合わせてみてください。
| 要素 | 朝の状態(起床時〜午前中) | 夕方の状態(16時以降) |
|---|---|---|
| 水分の分布 | 顔全体に均等に行き渡り、細胞がふっくらとしている | 重力で下半身へ移動し、顔の上部はしぼみ、下部に溜まる |
| 血流とリンパ | 睡眠中の休息によりリセットされている | 疲労や冷えで滞り、老廃物が溜まって顔色がくすむ |
| 筋肉の緊張 | 適度な緊張感があり、表情を作りやすい | 長時間の緊張や無表情で凝り固まり、柔軟性を失う |
| 皮膚の質感 | スキンケア直後で潤いがあり、キメが整っている | 皮脂の酸化やエアコンの乾燥でキメが乱れ、毛穴が目立つ |
スマホやパソコンが顔を下げている?無意識の姿勢が招く顔崩れ
「何もしていないのに疲れる」と感じるときもあるでしょう。実は、現代人の生活習慣そのものが、顔のたるみを加速させる大きな要因となっています。
特にスマートフォンやパソコンが手放せない私たちの日常には、顔の筋肉を衰えさせ、物理的に皮膚を下へと引っ張る危険な罠が潜んでいます。
画面を見続ける「無表情」が表情筋をフリーズさせる
オフィスでのパソコン作業中や、通勤電車でスマートフォンを見ているとき、あなたの顔はどんな表情をしていますか。おそらく、口元を少し緩めたままの「無表情」が続いているのではないでしょうか。
顔には「表情筋」という30種類以上の筋肉があり、これらが複雑に連携して皮膚を支え、豊かな表情を作り出しています。しかし、体と同じで筋肉は使わなければ衰えていきます。
長時間のデスクワークやスマホ操作で無表情が続くと、頬を高く保つ「大頬骨筋」や、口角を引き上げる「口角挙筋」といった、顔を引き上げるための筋肉がほとんど使われません。
筋肉が動かないとポンプ作用が働かず、血流も滞ります。その結果、筋肉は凝り固まって弾力を失い、皮膚や脂肪を支えきれなくなって、雪崩のように下へと崩れ落ちていくのです。
これが、夕方になると顔がのっぺりと間延びして見える原因の一つです。パソコン画面に向かっているときこそ、意識的に口角を上げる工夫が必要です。
猫背と巻き肩が顔の皮膚を下へ引っ張る仕組み
姿勢の悪さは、背中や腰だけの問題ではありません。実は、顔のたるみと姿勢は、筋肉と筋膜のつながりによってダイレクトに関係しています。特に問題となるのが「猫背」と「巻き肩」です。
パソコン作業などで背中が丸まり、肩が内側に入ると、頭が体の軸よりも前に突き出した「ストレートネック(スマホ首)」の状態になります。この姿勢が顔に深刻な影響を与えます。
首の前側にある「広頚筋(こうけいきん)」という大きな筋肉が縮こまり、下方向へと引っ張られます。この筋肉はフェイスラインや口元の筋肉とつながっています。
広頚筋が下へ引っ張られると、連動して頬や口角も強制的に下へと引きずり下ろされてしまうのです。どんなに顔のマッサージを頑張っても、姿勢が悪いままでは効果は半減します。
常に強力な力で顔を下に引っ張り続けているようなものですから、夕方のたるみを防ぐには、顔だけでなく、デコルテや背中のストレッチも同時に行うことが大切です。
今日から見直したい「たるみ習慣」チェック
以下のリストに当てはまる項目が多いほど、夕方のたるみリスクは高まります。無意識の癖を意識化することから始めましょう。
- スマートフォンを見るとき、顔を下に向けてのぞき込む姿勢になっている
- 仕事中、1時間以上誰とも話さず、表情を動かさないときがある
- 気づくと奥歯を噛み締めていたり、食いしばっていたりする
- 座っているとき、背もたれに寄りかかり、骨盤が後ろに倒れている
- 呼吸が浅く、気づくと息を止めていることがある
- 水分摂取を控えており、トイレに行く回数が極端に少ない
- マスクの下で口呼吸になっている、または口が半開きになっている
マスクの下で緩みきった口元がたるみを加速する
長らく続いたマスク生活によって、口元の緊張感が失われていることも見逃せません。マスクをしていると、相手から口元が見えないという安心感から、無意識に口が半開きになりがちです。
口の周りにある「口輪筋(こうりんきん)」は、顔の多くの表情筋とつながっている土台のような存在です。この筋肉が衰えると、周囲の筋肉も影響を受けます。
頬の筋肉やあご周りの筋肉も支えを失い、ドミノ倒しのように崩れていきます。さらに、マスクの紐が耳周りの筋肉を圧迫し続けることで側頭部が凝り固まります。
これにより顔全体を引き上げる力が弱まっている可能性もあります。マスクを外した瞬間に「あれ、こんな顔だったっけ?」と驚くのは、隠れていた筋肉がサボっていた証拠と言えるでしょう。
トイレ休憩の3分で復活!即効リセットマッサージ
夕方、鏡を見てぎょっとしたとしても、まだ諦める時間ではありません。凝り固まった筋肉をほぐし、滞ったリンパを流してあげると、顔の印象は短時間で驚くほど変えられます。
ここでは、オフィスのトイレや化粧直しの隙間時間に、道具を使わず手だけでできる即効性の高いリセットテクニックを紹介します。
ポイントは「強くこすらない」です。皮膚を傷めないよう、優しく、しかし深部に届くようにアプローチしましょう。メイクの上からでも実践できる方法です。
耳周りをほぐして顔全体の引き上げスイッチを入れる
顔のたるみを解消するために、いきなり頬を触るのは得策ではありません。まずは「耳」からアプローチするのがプロの技です。耳の周りはたるみケアの重要ポイントです。
ここには、顔の皮膚や筋肉とつながっている側頭筋や、リンパのゴミ箱とも言える耳下腺リンパ節が集中しています。ここが詰まっていると、いくら顔を流しても老廃物が排出されません。
耳を回したり、耳の周りの頭皮を揉みほぐしたりするだけで、顔全体の血流が一気に良くなり、ポカポカとしてくるのを感じるはずです。血色が戻るのが分かります。
側頭部がほぐれると目がぱっちりと開きやすくなり、下がっていた目尻や頬が自然と元の位置に戻りやすくなります。現代人にとって、耳周りのケアは必須のリセット術です。
ほうれい線を消去する「モダイオラス」ほぐし
夕方になるとくっきりと深くなるほうれい線をケアするための重要なポイントが、口角の少し横にある「モダイオラス」と呼ばれる結節点です。
ここは、口輪筋や頬の筋肉など、いくつもの表情筋が集まって交差している場所です。硬くなると筋肉の動きが悪くなり、頬の重みを支えきれなくなります。
その結果、ほうれい線が深く刻まれてしまうのです。口の中に親指を入れてマッサージするのが効果的ですが、オフィスでは難しいでしょう。
その場合は、外側から舌で内側から押す「舌回し運動」や、指の関節を使って優しく外側からほぐすだけでも効果があります。硬くなった結び目をほどくイメージで行います。
刺激を与えると口元が軽くなり、ほうれい線の影が薄くなるのを実感できます。マスクの中でもこっそりできるので、デスクワーク中にもおすすめです。
オフィスでできる「顔のむくみ流し」手順
以下のステップを、トイレ休憩の際などに鏡を見ながら実践してみてください。それぞれ3回から5回程度行うだけで十分です。
| ステップ | アクション | ポイント・注意点 |
|---|---|---|
| 1. 耳回し | 両耳を軽くつまみ、前回し、後ろ回しにぐるぐると大きく回す。 | 耳の根元から動かすイメージで。痛気持ちいい強さで行う。 |
| 2. 側頭部マッサージ | 握りこぶしの平らな部分を耳の上の頭皮に当て、円を描くようにほぐす。 | 皮膚をこするのではなく、骨の上で頭皮を動かすように。 |
| 3. 胸鎖乳突筋ほぐし | 耳の後ろから鎖骨につながる太い筋肉を、指で軽くつまんで上から下へ揉む。 | 首には重要な神経があるので強く押しすぎない。顔を横に向ける。 |
| 4. 鎖骨流し | 鎖骨のくぼみに指を入れ、内側から外側に向かって優しくさする。 | ここが最終的なゴミ捨て場。最後に必ずここを開通させる。 |
| 5. 頭皮引き上げ | 生え際から頭頂部に向かって、指の腹で頭皮をググっと引き上げる。 | 顔の皮と頭の皮は一枚でつながっているため、頭から引き上げる。 |
乾燥がたるみを加速させる?夕方の肌に本当に必要なスキンケア
「たるみ」というと筋肉や脂肪の問題だと思われがちですが、実は「皮膚の乾燥」もたるみを悪化させる大きな要因です。夕方の肌環境は想像以上に過酷です。
朝のスキンケアから時間が経過し、エアコンの風や外気、紫外線などの影響で水分が蒸発し、砂漠のような状態になっています。水分を失った肌はしぼんだ風船のようです。
ハリを失い、細かいシワができやすくなるだけでなく、皮膚自体が垂れ下がって見えてしまうのです。
メイクの上からできる保湿で「ちりめんジワ」を防ぐ
夕方、目の下や口元に細かい線が入っているのを見つけたら、それは乾燥による「ちりめんジワ」の可能性が高いです。これを放置すると、深い本物のシワへと定着してしまいます。
注意が必要なのはミスト化粧水の使い方です。メイクの上から化粧水を吹きかけるだけでは、逆に蒸発する際に肌の水分を奪ってしまう場合もあります。
効果的なのは、油分を含んだアイテムの活用です。乳液や美容液スティック、バームなどを指先に少量取り、乾燥が気になる部分にトントンと優しくなじませます。
油分が肌に蓋をし、水分を逃さないようにすると、即座に肌のふっくら感が蘇ります。これがシワを目立たなくさせるコツです。
また、よれてしまったファンデーションを直す際も、いきなりパウダーを重ねるのは避けましょう。まずは保湿をして土台を整えてからにすると、厚塗りを防げます。
コラーゲンとエラスチンを守る成分を知る
30代からのたるみケアにおいて、長期的な視点で重要になるのが肌の弾力を支える「コラーゲン」と「エラスチン」のケアです。これらは肌の真皮層に存在しています。
ベッドのスプリングのような役割を果たしていますが、加齢や紫外線、乾燥によって減少・変性していきます。この劣化がたるみの根本原因となります。
夕方の一時的なたるみも、根本的な肌の弾力不足がベースにあると、より顕著に現れやすくなります。毎日のスキンケアには、これらの成分をサポートする成分を取り入れましょう。
例えば、コラーゲンの生成を促すレチノールやナイアシンアミド、高い抗酸化作用を持つビタミンC誘導体などは、たるみケアの強い味方です。
夕方のメイク直しだけでなく、朝晩のケアで肌の基礎体力を上げておくことが大切です。それが、夕方になっても崩れない「重力に負けない肌」を作ることにつながります。
30代からのたるみケアにおすすめの美容成分
化粧品を選ぶ際、裏面の成分表示をチェックする習慣をつけましょう。以下の成分が含まれているアイテムは、夕方のたるみ対策に心強い味方となります。
| 成分名 | 期待できる働き | 選び方のポイント |
|---|---|---|
| レチノール(ビタミンA) | ターンオーバーを促進し、コラーゲンやヒアルロン酸の生成をサポートする。 | 刺激を感じる場合があるため、最初は低濃度のものやパルミチン酸レチノールから試す。 |
| ナイアシンアミド | 真皮にある線維芽細胞に働きかけ、コラーゲン産生を促しシワを改善する。 | 刺激が少なく敏感肌でも使いやすい。保湿効果も高く、朝晩使用できるものが多い。 |
| ペプチド | 細胞間の情報伝達に関わり、肌の修復や再生を促してハリを与える。 | 「アセチルヘキサペプチド」など種類が多い。塗るボトックスと呼ばれるものも。 |
| ビタミンC誘導体 | コラーゲンの生成を助け、たるみの原因となる活性酸素を除去する抗酸化作用。 | 「APS」「APPS」など浸透性が高いものがおすすめ。朝の使用で日中のダメージ予防にも。 |
体の中からハリを作る!夕方の顔を救う食事と水分補給
外側からのケアと同じくらい、あるいはそれ以上に大切なのが「インナーケア」です。私たちの体は食べたもので作られており、肌のハリも日々の食事に左右されます。
特に夕方のむくみやたるみは、ランチの内容や日中の水分摂取の方法がダイレクトに影響します。食べた直後だけでなく、数時間後に顔の状態として現れるのです。
「糖化」が肌を黄色くたるませる?ランチ選びの重要性
「糖化」という言葉を聞いたことはありますか。これは、体内の余分な糖分がタンパク質と結びつき、老化物質(AGEs)を生成する反応です。肌の焦げとも呼ばれます。
肌のコラーゲンやエラスチンはタンパク質でできているため、糖化が起こるとこれらが硬く脆くなり、弾力を失ってしまいます。これがたるみの原因になります。
糖化した肌は黄ばんだような色になり(黄ぐすみ)、柔軟性がなくなるため、シワもできやすくなります。ランチの内容がこの糖化を左右します。
パスタや丼もの、菓子パンなどの炭水化物(糖質)ばかりを摂っていると、血糖値が急上昇し、糖化のリスクが高まります。これが夕方の顔のくすみを加速させます。
ランチを選ぶ際は、サラダや小鉢がついた定食を選び、野菜(食物繊維)から先に食べる「ベジファースト」を意識しましょう。血糖値の上昇を緩やかにできます。
水を飲まないと逆にむくむ?正しい水分の摂り方
「むくみたくないから」といって水分を控えるのは、実は逆効果です。体が脱水状態になると、生命維持のために体は水分を溜め込もうとします。
この防衛反応が、かえってむくみを引き起こすのです。また、水分不足は血流の悪化を招き、老廃物の排出を滞らせるため、顔色の悪さやたるみにもつながります。
大切なのは「一度に大量に飲む」のではなく、「こまめにちびちび飲む」ことです。一気に飲んでも吸収されず、すぐに排出されてしまいます。
コップ1杯の水を1〜2時間おきに摂取すると、体内の水分バランスが一定に保たれ、代謝がスムーズになります。これがむくみ防止の鉄則です。
ただし、カフェインを含むコーヒーやお茶は利尿作用が強いため、水分補給とは別に考えましょう。ノンカフェインの水やルイボスティーなどを中心に摂ることをお勧めします。
たるみ予防に積極的に摂りたい食材
コンビニやスーパーで食事を選ぶ際、以下の栄養素を含む食材を意識的にカゴに入れるようにしてください。
- カリウム(むくみ解消):バナナ、アボカド、海藻類、納豆、きゅうり
- タンパク質(肌の材料):鶏ささみ、ゆで卵、豆腐、青魚、ギリシャヨーグルト
- ビタミンE(血行促進):アーモンド、カボチャ、モロヘイヤ、アボカド
- 大豆イソフラボン(女性ホルモン様作用):豆乳、納豆、味噌汁
- 抗酸化成分(老化防止):トマト(リコピン)、ブロッコリー(スルフォラファン)、ベリー類(ポリフェノール)
翌朝の顔が変わる!夜の過ごし方でたるみをリセットする
1日の終わりにどのようなケアをするかで、翌日の朝の顔、ひいてはその日の夕方の顔が決まります。夜はダメージを受けた肌を修復するためのゴールデンタイムです。
重力で下がったパーツを元の位置に戻す時間でもあります。高価なクリームを塗るのも大切ですが、それ以上に「生活習慣」がたるみ防止に大きな影響を与えます。
睡眠の質や入浴習慣を見直すだけで、肌のハリは劇的に変わります。
シャワーだけで済ませていませんか?湯船の驚くべき効果
忙しいとついシャワーだけで済ませがちですが、顔のたるみを本気で解消したいなら、湯船に浸かることは非常に効果的な投資です。
入浴による温熱作用と水圧作用は、全身の血行を促進し、日中に溜まった老廃物や余分な水分を回収して排出する手助けをしてくれます。
特に、首や肩までしっかりと温まると、顔のたるみの原因となる筋肉の凝りがほぐれやすくなります。入浴中にマッサージを行うのもおすすめです。
体が温まっている状態では筋肉が緩みやすく、マッサージの効果倍増が期待できます。湯船に浸かってリラックスすると副交感神経が優位になります。
その後の睡眠の質も向上します。これこそが、内側から輝くようなハリを取り戻すための土台作りとなるのです。
寝ている間に老ける?枕の高さとスマホの関係
意外と見落としがちなのが「寝姿勢」です。枕が高すぎると、寝ている間に顎を引いた状態になり、首にシワができやすくなります。
それだけでなく、二重あごやフェイスラインのたるみを定着させてしまう恐れがあります。逆に低すぎても、顔に水分が溜まりやすくなり、翌朝のひどいむくみにつながります。
自分の首のカーブに合った適切な高さの枕を選ぶことが大切です。タオルを使って高さを微調整するなど、自分に合う位置を探してみましょう。
また、ベッドに入ってからの「寝スマホ」は美容の大敵です。暗い中で画面を見続けると眼精疲労が蓄積し、目の周りの筋肉が緊張します。これが目元のたるみを引き起こします。
さらに、ブルーライトは睡眠の質を下げるだけでなく、肌の奥まで到達してコラーゲンを破壊するという研究結果もあります。
寝る直前までスマホを見ている習慣は、自ら老化を早めているようなものです。美肌を作るためには、就寝30分前にはデジタルデトックスを行いましょう。
翌日のたるみを防ぐナイトルーティン
寝る前のちょっとした習慣の積み重ねが、5年後、10年後の肌を作ります。無理のない範囲で取り入れてみてください。
| タイミング | アクション | 理由・効果 |
|---|---|---|
| 帰宅後すぐ | クレンジングでメイクと酸化した皮脂を落とす。 | 肌の酸化ダメージを最小限に抑え、肌呼吸を妨げない。 |
| 入浴中 | 38〜40度のぬるめのお湯に15分程度浸かる。 | 深部体温を上げ、副交感神経を優位にして修復モードへ切り替える。 |
| スキンケア | 化粧水だけでなく、クリーム等でしっかり蓋をする。 | 寝ている間の水分蒸発を防ぎ、翌朝まで潤いをキープする。 |
| 就寝前 | 軽いストレッチで首や背中の緊張を解く。 | 筋肉の強張りをリセットし、寝返りを打ちやすくして血流を保つ。 |
よくある質問
- 夕方の顔のたるみは朝になると自然に治りますか?
-
多くの場合は一晩ぐっすり眠ると水分代謝が進み、重力の影響もリセットされるため、朝にはある程度元に戻ります。
しかし、加齢とともに肌の弾力が低下したり、疲労が蓄積していたりすると、戻りが遅くなり、そのまま定着してしまうリスクもあります。
毎日のケアで「その日のたるみはその日のうちに」解消することが大切です。
- 夕方の顔のたるみに効果的なメイク直しの方法はありますか?
-
ファンデーションを重ね塗りするのは逆効果です。まずは乳液を含ませたスポンジで崩れた部分を拭き取りつつ保湿を行い、肌をフラットにします。
その後、光で飛ばすタイプのハイライトやコンシーラーを、目の下やほうれい線の影になっている部分にピンポイントで乗せましょう。
これにより、厚塗り感を出さずにリフトアップして見せる視覚効果が狙えます。
- 夕方の顔のたるみを防ぐためにオフィスでできることは?
-
座りっぱなしを防ぐのが最も重要です。1時間に1回は立ち上がり、トイレに行ったりストレッチをしたりして全身の血流を促しましょう。
また、デスクに鏡を置き、無表情や猫背になっていないかこまめにチェックするだけでも意識が変わります。
それが表情筋を使うきっかけになり、たるみの進行を食い止められます。
- 美顔器は夕方の顔のたるみに効果がありますか?
-
EMS(電気刺激)やRF(ラジオ波)などを搭載した美顔器は、筋肉を刺激したり温めたりすることで、一時的な引き締めやむくみ解消に効果が期待できます。
特に朝に使用すると日中のむくみ予防に、夜に使用するとその日の疲れのリセットに役立ちます。
ただし、使いすぎは肌への負担になるため、各製品の推奨頻度を守りましょう。
参考文献
LÉGER, Damien, et al. “You look sleepy…” The impact of sleep restriction on skin parameters and facial appearance of 24 women. Sleep Medicine, 2022, 89: 97-103.
TSUKAHARA, Kazue, et al. A study of diurnal variation in wrinkles on the human face. Archives of dermatological research, 2004, 296.4: 169-174.
DIRIDOLLOU, S., et al. Characterisation of gravity‐induced facial skin oedema using biophysical measurement techniques. Skin Research and Technology, 2000, 6.3: 118-127.
MAYROVITZ, Harvey N.; BERTHIN, Trixie. Assessing potential circadian, diurnal, and ultradian variations in skin biophysical properties. Cureus, 2021, 13.9.
MEHLING, A.; FLUHR, J. W. Chronobiology: biological clocks and rhythms of the skin. Skin pharmacology and physiology, 2006, 19.4: 182-189.
DONDOS, Vicky. The Glowing Skin Plan: Proven ways to optimise your skin health and radiance, whatever your age. Random House, 2022.
IMBER, Gerald. The Youth Corridor: Your Guide to Timeless Beauty. KCM Publishing, 2013.
COLLINS, Danielle. Danielle Collins’ Face Yoga: Firming facial exercises & inspiring tips to glow, inside and out. Watkins Media Limited, 2019.
