50代の頬のたるみ、もう悩まない!原因とリフトアップ効果の高い改善策

50代の頬のたるみ、もう悩まない!原因とリフトアップ効果の高い改善策

50代に入ると、以前とは違う頬の位置やフェイスラインの崩れに戸惑う方が増えます。

それは単なる肌表面の問題ではなく、長年の積み重ねによる骨格や筋肉、皮膚内部の構造変化が複合的に絡み合って生じる現象です。

しかし、年齢によるものだと諦める必要はありません。たるみが発生する根本的な理由を正しく理解し、今の自分の状態に適したケアを取り入れると、若々しく引き締まった印象を取り戻せます。

この記事では、50代特有の悩みに特化した原因の解明から、自宅で実践できるセルフケア、そして美容医療の活用法まで、確実な変化を実感するための具体的な解決策を詳しく解説します。

目次

50代特有の頬のたるみが起きる根本的な理由

50代の頬のたるみは皮膚の弾力低下だけでなく、顔の土台となる骨や筋肉の萎縮、さらには皮下脂肪の移動といった複数の要因が重なって発生するため、表面的なケアだけでは解決しにくいのが特徴です。

肌を支える基礎部分が弱まるため、重力に抗えなくなった組織が下垂し、ブルドッグラインやマリオネットラインといった深い悩みへとつながります。

肌弾力を支えるコラーゲンとエラスチンの減少

肌のハリや弾力を維持するために重要な役割を果たしているのが、真皮層にあるコラーゲンとエラスチンです。これらはベッドのスプリングのような役割を果たし、肌を下から支えています。

しかし、女性ホルモンの分泌量が低下する更年期以降、これらの生成能力は急激に衰えます。

特に50代では、20代の頃と比較してコラーゲンの量が大幅に減少すると言われており、その質自体も変化して硬くなり柔軟性を失います。

スプリングが壊れたベッドの表面が凹むように、真皮層の構造が崩れると表皮を支えきれなくなり、皮膚が緩んでたるみとなります。

さらに、肌の水分保持能力を担うヒアルロン酸も減少するため、乾燥による皮膚のしぼみも加わり、より一層たるみが目立つようになります。

単に水分を与えるだけでなく、真皮層の働きを助けるような深いケアが必要となるのはこのためです。

表情筋の衰えと支持靭帯の緩み

顔には30種類以上の表情筋があり、これらが皮膚を内側から支えています。しかし、体つきが変わるのと同様に、顔の筋肉も加齢とともに痩せて細くなり、肌を持ち上げる力が弱まります。

特に日本人は言語の特性上、表情筋の約20%しか使っていないとも言われ、使われない筋肉は年齢とともに急速に衰退していきます。

頬の高い位置を保つ大頬骨筋や小頬骨筋が衰えると、脂肪や皮膚の重みを支えきれず、雪崩のように下方へと落ちていきます。

さらに注目すべきは「リテイニングリガメント」と呼ばれる支持靭帯の存在です。

これは骨と皮膚をつなぎとめるアンカー(杭)のような役割をしていますが、この靭帯も加齢によって緩み、伸びてしまいます。杭が緩めば、固定されていた皮膚や脂肪は当然ずり落ちてしまいます。

一度伸びてしまった靭帯を化粧品だけで元に戻すのは難しいため、筋肉の強化や美容医療が検討される要因となります。

骨格の萎縮による皮膚の余り

あまり知られていませんが、顔の骨も加齢とともに縮みます。骨密度が低下すると頭蓋骨の体積が減少し、眼窩(目のくぼみ)が広がったり、顎の骨が小さくなったりします。

骨は顔の皮膚や筋肉を支える土台ですが、その土台自体が小さくなってしまうと、今までパンパンに張っていたテントの支柱が短くなるのと同じ現象が起きます。

つまり、覆っていた皮膚が余ってしまうのです。余った皮膚は行き場を失い、重力に従って下へと垂れ下がります。これがほうれい線やフェイスラインのもたつきの大きな原因の一つです。

50代のたるみケアにおいて、単に肌を引き締めるだけでなくボリュームが減ってしまった部分を補うという視点が重要になるのは、この骨格の萎縮が進行しているためです。

加齢に伴う顔の構成要素の変化

構成要素50代で起こる主な変化たるみへの影響
皮膚(真皮層)コラーゲン・エラスチンの変性と減少ハリが失われ、皮膚自体が伸びて緩む
皮下脂肪こめかみ等は減少し、頬下部は肥大化・下垂顔の重心が下がり、フェイスラインが崩れる
筋肉(表情筋)筋繊維が細くなり、収縮力が低下皮膚や脂肪を支えきれず、全体的に下がる
骨格骨密度低下による骨の萎縮・縮小土台が小さくなり、余った皮膚が垂れ下がる

日常生活で無意識に行っているたるみ加速習慣

日々の何気ない行動や習慣が、知らず知らずのうちに頬のたるみを進行させています。

一度ついた癖は直すのが難しいものですが、無意識の癖や習慣を見直してマイナス要因を減らすだけで、たるみの進行を食い止められます。

姿勢の悪さとスマートフォン使用時の下向き姿勢

長時間スマートフォンを見る際、顔を下に向けている姿勢は、顔の皮膚に通常以上の重力をかけることになります。

うつむき姿勢は頬の脂肪を重力で下方向へ引っ張り続けるだけでなく、首の前面にある広頸筋を縮こまらせ、フェイスラインを下に引っ張る力を強めてしまいます。

また、猫背や巻き肩は頭の位置を本来あるべき場所より前に突出させ、首や顔の筋肉のバランスを崩します。

背中の筋肉が衰えて姿勢が悪くなると、顔の筋肉も連動して下がりやすくなります。

頭皮と顔の皮膚は一枚でつながっているため、猫背によって背中や首の後ろの皮膚が上に引っ張られにくくなると、顔の皮膚が前へと雪崩れ落ちる原因になります。

正しい姿勢を保つのは、体型維持だけでなく、顔のリフトアップにとっても極めて重要です。

紫外線ダメージの蓄積と光老化

肌の老化原因の約8割は、加齢そのものよりも紫外線による「光老化」だと言われています。

特に波長の長いUVA波は、曇りの日や窓ガラス越しでも室内に降り注ぎ、肌の奥深くの真皮層まで到達します。

UVA波はコラーゲンやエラスチンを破壊し、変性させる作用があるため、長年紫外線を浴び続けてきた肌は内部の弾力構造がスカスカの状態になってしまいます。

50代になると、過去に浴びた紫外線の蓄積ダメージが顕著に現れます。若い頃に日焼け対策を怠っていた場合、その影響がたるみや深いシワとして表面化します。

今からでも遅くはなく、年間を通して日焼け止めを塗るなど紫外線対策の徹底は、これ以上のたるみの進行を防ぐために大切です。

過度なダイエットや栄養バランスの偏り

年齢を重ねてからの急激な体重減少は、たるみを悪化させる大きなリスクとなります。

脂肪が急になくなると皮膚の収縮が追いつかず、風船の空気が抜けたように皮が余って垂れ下がってしまうからです。

特に50代は皮膚の伸縮性が低下しているため、一度伸びた皮膚が戻るのには時間がかかります。

また、食事制限による栄養不足も深刻です。タンパク質やビタミン、ミネラルが不足するとコラーゲンを作る材料が足りなくなり、肌のハリを維持できなくなります。

健康的な美しさを保つためには体重を減らすよりも、筋肉量を維持し、肌に必要な栄養をしっかりと届ける食生活を心がけましょう。

見直すべき日常のNG習慣

  • スマートフォンを見る際、目線より低い位置で長時間操作している
  • デスクワーク中に猫背や巻き肩になり、顎が前に出ている
  • 冬場や曇りの日、屋内では日焼け止めを塗らないことが多い
  • 食事を抜いたり、極端なカロリー制限を行ったりしている
  • 洗顔やスキンケアの際、肌をゴシゴシと強く擦っている
  • 表情を変えることが少なく、無表情で過ごす時間が長い

自分でできるリフトアップ効果の高いマッサージとエクササイズ

サロンやクリニックに通わなくても、自宅での継続的なケアで顔の筋肉を刺激し、血流やリンパの流れを改善すると、むくみの解消やリフトアップ効果が期待できます。

皮膚を強く擦るのではなく、筋肉や組織に働きかけるのが大切です。自宅でのケアを継続し、筋肉とリンパに働きかけると、フェイスラインの引き締め効果を実感できるようになります。

表情筋を鍛える「あいうえお」体操の効果

表情筋トレーニングの基本として知られる「あいうえお」体操は、顔全体に点在する筋肉をバランスよく動かすのに有効です。

大きく口を開けて「あ」「い」「う」「え」「お」と発音する動作を、一文字ずつ5秒から10秒キープしながら行います。特に「い」の口は頬を持ち上げる筋肉を、「う」の口は口輪筋を刺激します。

漫然と行うのではなく、動かしている筋肉を意識するのがポイントです。鏡を見ながら、頬の肉がしっかりと持ち上がっているか、口角が上がっているかを確認しながら行います。

ただし、やりすぎはシワの原因になる場合もあるため、適度な回数を行い、トレーニング後はしっかりと保湿をして肌を休ませましょう。

頭皮から引き上げる側頭筋マッサージ

顔のたるみケアで見落とされがちなのが頭皮の状態です。特に耳の上にある「側頭筋」は頬の筋肉とつながっており、ここが凝り固まると頬を引き上げる力が弱まり、たるみの原因になります。

側頭筋をほぐす取り組みは、頬のリフトアップに直結する重要なケアです。

両手のひらの付け根や指の腹をこめかみ付近の側頭部に当て、円を描くようにゆっくりとマッサージします。頭蓋骨から頭皮を剥がすようなイメージで、イタ気持ちいい程度の強さで行います。

また、耳を掴んで回したり引っ張ったりするケアも、顔周辺の血行を促進し、リフトアップをサポートするのに役立ちます。入浴中など、体が温まっているタイミングで行うとより効果的です。

老廃物を流すリンパマッサージのポイント

顔に余分な水分や老廃物が溜まると、その重みで肌が下がり、たるみが強調されてしまいます。

リンパマッサージによってこれらを排出し、顔を軽くするケアは、即効性のあるリフトアップにつながります。

特に耳の下から鎖骨にかけてのライン(胸鎖乳突筋周辺)と、鎖骨のくぼみはリンパの重要な出口です。

マッサージを行う際は、必ずクリームやオイルをたっぷりと使い、摩擦を防ぎましょう。顔の中心から外側へ、そして耳の前から首筋を通って鎖骨へと流します。

力を入れる必要はなく、皮膚の表面を優しくなでる程度の圧で十分です。朝のメイク前に行うと顔色が明るくなり、フェイスラインがすっきりとして化粧ノリも良くなります。

効果的なセルフケアの手順と頻度

ケアの種類具体的な方法・ポイント推奨頻度
表情筋トレーニング「あいうえお」と大きく口を動かし、各5秒キープ。筋肉の動きを意識する。1日1回(入浴中など)
側頭筋ほぐしこめかみ周辺を指の腹で円を描くようにほぐし、頭皮を引き上げる。1日2〜3回(隙間時間に)
リンパ流し顔中心から外、耳下から鎖骨へ流す。摩擦厳禁でクリームを使用。1日1回(朝晩のスキンケア時)
頭皮マッサージ頭頂部や後頭部を含め、頭皮全体を動かすように揉みほぐす。洗髪時や就寝前

化粧品選びで見直すべき成分とスキンケアの手順

50代のスキンケアでは、単に「保湿」するだけでなく、細胞レベルでの働きかけをサポートする「攻め」の成分を取り入れましょう。

加齢によって機能が低下した肌細胞に対し、適切な成分を与えると、コラーゲンの生成を促したり、肌の土台を強化したりできます。

レチノールやペプチドなどハリを与える成分

たるみ改善において注目すべき成分の筆頭が「レチノール(ビタミンA)」です。

レチノールは、表皮のターンオーバーを促進すると同時に、真皮層でのコラーゲンやエラスチンの生成をサポートする働きがあります。

この働きによって、肌に厚みとハリをもたらし、しわやたるみを目立ちにくくします。ただし、刺激を感じる場合もあるため、低濃度から始めたり、保湿剤と併用したりする工夫が必要です。

また、「ペプチド」や「ナイアシンアミド」もおすすめです。

ペプチドはアミノ酸が結合したもので、細胞にシグナルを送り、肌の再生を促す役割があります。ナイアシンアミドは、シワ改善の有効成分として承認されており、真皮のコラーゲン産生を促進します。

これらの成分が配合された美容液やクリームを選べば、内側から弾むようなハリを目指せます。

保湿力を高めるセラミドとヒアルロン酸

たるみの予防と改善には、角層の水分量を保つバリア機能の維持が欠かせません。肌が乾燥すると表面がしぼみ、たるみの影がより深く見えてしまうからです。

ここで重要なのが「ヒト型セラミド」です。肌にもともと存在する成分に近く、高い浸透力と水分保持能力を持っています。

細胞間の隙間を埋め、外部刺激から肌を守ると同時に、ふっくらとした質感を保ちます。

さらに、水分を抱え込む性質を持つ「ヒアルロン酸」や「プロテオグリカン」も取り入れたい成分です。

特に分子の大きさが異なるヒアルロン酸を組み合わせた製品などは、肌の表面と内部の両方に働きかけられます。

水分が満たされた肌は光をきれいに反射し、たるみによる影を目立たなくさせる視覚的効果も期待できます。

リフトアップを目指す際の成分構成

成分カテゴリー代表的な成分名期待できる作用
ハリ・弾力強化レチノール(純粋レチノール、パルミチン酸レチノール)コラーゲン生成促進、ターンオーバーの正常化
シワ改善・美白ナイアシンアミド真皮のコラーゲン産生促進、メラニン抑制
細胞活性化ペプチド(成長因子、EGFなど)細胞の修復・再生をサポートし肌密度を高める
高保湿・バリアヒト型セラミド角層の水分保持、外部刺激からの保護

摩擦を防ぐための正しい塗布方法

どれほど高価で優れた成分の化粧品を使っていても、塗り方を間違えていれば逆効果になります。

特に50代の肌は薄くデリケートになっているため、強く叩いたり擦り込んだりする行為はコラーゲン繊維を傷つけ、たるみを悪化させる原因となります。

化粧品を塗る際は手のひら全体に広げ、体温で温めてから、顔を包み込むように優しくハンドプレスを行います。

引き上げたい一心で、下から上へと強く引っ張り上げる人がいますが、皮膚を無理に伸ばすのは避けるべきです。あくまで優しく、皮膚が動かない程度の力加減で馴染ませます。

目元や口元などの細かい部分は薬指を使って点置きし、軽くタップするように馴染ませるのがコツです。毎日のスキンケアタイムを、肌を労る癒やしの時間に変える意識を持ちましょう。

美容医療で即効性を求める場合の非侵襲的治療

セルフケアに限界を感じた場合や、より早く確実な結果を求める場合には、美容医療という選択肢があります。

近年では、エステ感覚で受けられる施術も増えています。メスを使わずダウンタイムの少ない治療法を選択すると、日常生活を続けながら確実なリフトアップ効果を得ることが可能です。

超音波で引き締めるHIFU(ハイフ)の特徴

HIFU(高密度焦点式超音波)は、超音波の熱エネルギーを皮膚の奥にあるSMAS筋膜(表情筋層)へピンポイントで照射し、熱凝固させてたるみを引き締める治療です。

虫眼鏡で太陽光を集めるように熱を一点に集中させるため、肌表面を傷つけずに、土台からリフトアップを図れます。

治療直後から熱による引き締め効果を感じられますが、その後1〜2ヶ月かけて熱ダメージを受けた組織が修復される過程でコラーゲンが増生され、徐々に効果が高まっていきます。

半年から1年に1回程度のペースで受けることが推奨されており、フェイスラインのもたつきや二重顎の改善に適しています。

高周波(RF)治療によるコラーゲン生成促進

高周波(RF)治療は、電磁波の熱を利用して真皮層や皮下組織を広範囲に温め、コラーゲンの収縮と生成を促す施術です。「サーマクール」や「ボルニューマ」などが代表的です。

HIFUが筋膜への「点」の働きかけであるのに対し、高周波は脂肪層全体を引き締める「面」の働きかけと言えます。

熱によって真皮層が活性化されるため、たるみの改善だけでなく、肌のハリや毛穴の引き締めといった美肌効果も同時に得られます。

脂肪が多めで顔が丸く見えるタイプの方や、皮膚のたるみ感が強い方に適しており、痛みも比較的マイルドな機器が増えてきています。

ヒアルロン酸注入によるボリュームロス改善

「注入治療」もリフトアップには非常に有効です。たるみは皮膚が垂れるだけでなく、骨や脂肪の減少によって「中身」が減るために起こります。

ヒアルロン酸注入は単にシワを埋めるだけでなく、減ってしまった骨や組織の代わりとして土台を補強し、皮膚を元の位置に持ち上げる「リフトアップ注入」が主流になっています。

こめかみや頬骨の上、顎周りなど、解剖学的に重要なポイントに硬めのヒアルロン酸を注入して、テントの支柱を立て直すように顔全体をリフトアップさせます。

即効性があり、施術直後から変化を実感できるのが大きなメリットです。自然な仕上がりにするためには、医師の技術と美的センスが重要になります。

切らないたるみ治療の比較

治療法アプローチする層主な効果と特徴
HIFU(ハイフ)SMAS筋膜・脂肪層土台からの引き上げ。フェイスラインのシャープさに効果的。
高周波(RF)真皮層・脂肪層皮膚の引き締めと脂肪燃焼。ハリ感アップや毛穴改善も。
ヒアルロン酸注入骨上・皮下組織減少したボリュームの補充。構造的な持ち上げと即効性。
ボトックス注射表情筋(広頸筋など)下へ引っ張る筋肉を緩め、相対的にリフトアップさせる。

根本的な改善を目指す糸リフトと外科的アプローチ

進行したたるみや、皮膚の余剰が大きい場合には、物理的に引き上げる治療法が検討されます。

これらは医療用の糸や外科手術を用いるため、非侵襲的治療に比べてダウンタイムはありますが、その分、変化の度合いや持続性において高い満足度が得られる傾向にあります。

物理的な引き上げを行うことで、重度のたるみや皮膚の余剰に対しても、劇的かつ長期的な改善効果が期待できます。

糸リフト(スレッドリフト)の種類と持続期間

糸リフトは、コグ(棘)のついた医療用の糸を皮下に挿入し、組織を引っ掛けて持ち上げる治療です。

糸が物理的にたるみを引き上げる効果に加え、糸周辺にコラーゲンが生成されるため肌のハリ向上効果も期待できます。

使用される糸には、体内で溶けるタイプと溶けないタイプがありますが、現在は安全性の観点から溶ける糸(PDOやPCL素材など)が主流です。

糸の種類や入れ方によって効果は異なりますが、一般的に効果の持続は1年から2年程度とされています。

切開手術に比べて腫れや内出血が少なく、翌日からメイクが可能な場合も多いため、外科手術への抵抗がある方でも受けやすい「セミサージカル」な治療として人気があります。

たるみの予防として定期的に受ける方も増えています。

切開リフトによる余分な皮膚の切除

「フェイスリフト」と呼ばれる切開手術は、たるみ治療のゴールドスタンダードとされ、最も確実かつ大きな効果が期待できる方法です。

耳の周りや髪の生え際を切開し皮膚を剥離して、たるんだSMAS筋膜を引き上げて固定した後、余分な皮膚を切除して縫合します。

皮膚の余りが顕著な50代以降の方にとって、余剰皮膚を取り除ける唯一の方法であり、5年から10年単位での若返り効果が見込めます。

ただし、術後の腫れや内出血、傷跡が目立たなくなるまでの回復期間が必要となるため、仕事や生活のスケジュール調整が必要です。

脂肪吸引と注入を組み合わせた輪郭形成

たるみの原因が加齢による脂肪の下垂だけでなく、元々の脂肪量の多さにある場合、脂肪吸引を併用するときがあります。

顎下やジョールファット(口角横の脂肪)を吸引して重さを取り除き、その上で糸リフトなどで引き上げると、よりシャープな輪郭を作れます。

逆に、頬のコケや目の下のくぼみが老けた印象を与えている場合は、自身の脂肪を採取・加工して注入する「脂肪注入」を組み合わせるケースもあります。

引き算(吸引)と足し算(注入・引き上げ)を適切に組み合わせることで、立体的で若々しいハートシェイプの顔立ちを目指します。

物理的リフトアップ治療の比較

治療法施術内容ダウンタイムの目安
糸リフト棘付きの糸を皮下に挿入し引き上げ数日〜1週間(軽度の腫れ、内出血)
切開リフト皮膚切開、筋膜処理、余剰皮膚切除1〜2週間(抜糸が必要、腫れや内出血)
脂肪吸引・注入カニューレによる脂肪の除去・移植1〜2週間(筋肉痛のような痛み、内出血)

内側からハリを取り戻す食事とサプリメントの活用

外側からのケアと同じくらい重要なのが、体の内側からのケアです。私たちの肌や筋肉は、食べたものから作られています。

特に50代は代謝が落ち、栄養の吸収率も変化してくるため、何を食べるかが肌の状態にダイレクトに影響します。

毎日の食事で肌の材料となる栄養素を補給し、内側から細胞を活性化させる取り組みが、たるみのない若々しい肌を作ります。

質の高いタンパク質摂取の重要性

コラーゲンやエラスチン、表情筋の原料となるのがタンパク質です。多くの女性はタンパク質不足の傾向にあり、これではいくら筋トレやマッサージをしても効果が出にくくなってしまいます。

肉や魚、卵や大豆製品をバランスよく、毎食手のひら一枚分を目安に摂取しましょう。

特に、コラーゲンの生成にはアミノ酸のバランスが良い動物性タンパク質が有効です。また、朝食でしっかりとタンパク質を摂ると、体内時計を整え、代謝を上げるスイッチにもなります。

食事だけで必要量を確保するのが難しい場合は、プロテインパウダーなどを活用して安定的に供給する工夫も必要です。

抗酸化作用のあるビタミン類とミネラル

細胞の酸化(サビ)は、老化を加速させる大きな要因です。酸化を防ぐためには、抗酸化作用の高いビタミンA・C・E(ビタミンエース)の積極的な摂取が推奨されます。

ビタミンCはコラーゲンの生成に必須であり、ビタミンEは血行を促進して肌のくすみを防ぎます。

さらに、鉄分や亜鉛などのミネラルも重要です。鉄分不足はコラーゲン合成を阻害し、亜鉛不足は皮膚の再生能力を低下させます。

50代女性は閉経前後で体のバランスが崩れやすいため、これらの微量栄養素を意識的に摂取すると肌の底力を上げられます。

糖化を防ぐための食事の摂り方

酸化と並んで肌の老化原因となるのが「糖化(コゲ)」です。

余分な糖分が体内のタンパク質と結びつくと、AGEs(終末糖化産物)という悪玉物質が発生し、コラーゲン繊維を硬く脆くしてしまいます。

これが肌の黄ぐすみや、弾力のないゴワついたたるみを引き起こします。糖化を防ぐためには、血糖値の急上昇を抑える食べ方がカギとなります。

甘いお菓子や清涼飲料水を控えるだけでなく、食事の際は野菜から先に食べる「ベジファースト」を実践したり、炭水化物の重ね食べを避けたりするのが有効です。

調理法も、高温で揚げる・焼くよりも、蒸す・茹でるほうがAGEsの発生を抑えられます。

たるみ予防におすすめの食材

栄養素食材
タンパク質源鶏むね肉、サケ、納豆、卵、ギリシャヨーグルト
ビタミンCパプリカ、ブロッコリー、キウイ、柑橘類
ビタミンEアーモンド、アボカド、オリーブオイル、うなぎ
抗酸化成分トマト(リコピン)、鮭(アスタキサンチン)、緑茶(カテキン)
鉄・亜鉛レバー、赤身肉、牡蠣、カシューナッツ

Q&A

50代のたるみケアに関して、多くの方が抱く疑問や不安にお答えします。正しい知識を持つと、迷いなくケアを継続できるようになります。

マッサージは毎日行ったほうがいいですか?

基本的なリンパマッサージや軽い筋肉ほぐしは、毎日行うと老廃物が溜まりにくくなり効果的です。

しかし、強い力で皮膚を擦るようなマッサージは、逆に色素沈着やたるみの原因となるため避けてください。

肌のコンディションが悪い時や、炎症がある時は休みましょう。継続が大切なので、無理のない範囲で習慣化するのがすすめです。

美容医療とセルフケアはどちらを優先すべきですか?

現在のたるみの進行度合いと、目指すゴールによって異なります。

骨格の変化や皮膚の余剰が大きい場合は、セルフケアだけでは改善に限界があるため、美容医療で土台を整えてから、その状態を維持するためにセルフケアを行うのが効率的です。

一方で、予防や軽度のたるみであれば、セルフケアと生活習慣の改善から始めるのが良いでしょう。両方を組み合わせるのが最も効果的です。

50代から始めても効果はありますか?

50代からでも十分に効果は期待できます。筋肉は何歳からでも鍛えることが可能であり、肌も適切なケアを行えばターンオーバーが整い、ハリを取り戻せます。

また、美容医療の技術も進歩しており、年齢に応じた適切な方法が存在します。「もう遅い」と諦めて何もしないほうが最大のリスクですので、今日からできることを始めましょう。

紫外線対策は冬でも必要ですか?

一年中必要です。たるみの大きな原因となるUVA波は、冬でも夏の半分程度の量が降り注いでいます。

また、UVA波は雲や窓ガラスも通過するため、曇りの日や室内にいる時でも油断はできません。

日焼け止めは、単に黒くなるのを防ぐだけでなく、肌の奥のコラーゲンを守る「盾」であると考え、毎朝のルーティンとして取り入れてください。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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