口元の肉を取る方法|美容皮膚科での治療選択肢と効果を解説

口元の肉を取る方法|美容皮膚科での治療選択肢と効果を解説

口元の肉が気になっている方にとって、美容皮膚科での治療は脂肪とたるみの両面にアプローチできる有力な手段です。加齢とともに口元周辺には脂肪の偏りや皮膚のゆるみが進み、フェイスラインがぼやけたように見えてきます。

脂肪溶解注射やHIFU、高周波、糸リフトなど治療の選択肢は複数あり、それぞれ作用の仕方やダウンタイムが異なります。自分の悩みや生活スタイルに合った治療を選ぶことで、満足度の高い結果につながるでしょう。

この記事では、口元の肉がつく原因から美容皮膚科で受けられる具体的な治療法、クリニック選びの注意点まで、医学的根拠をもとに丁寧に解説します。

目次

口元の肉が目立つ原因は脂肪の偏りと皮膚のたるみ

口元の肉が増えたように感じる主な原因は、頬の脂肪体(バッカルファット)の下垂と皮膚の弾力低下にあります。骨格や筋肉量の個人差も大きく影響し、同じ年齢でも口元の印象には開きが出ます。

口元に肉がつきやすい人の骨格的な特徴

頬骨が低めで下顎がコンパクトな骨格の方は、口元周辺に脂肪が溜まりやすい傾向があります。エラが張っていない顔型では頬の脂肪を支える土台が小さく、年齢を重ねると脂肪が口元へ移動しやすくなります。

こうした骨格のタイプは日本人に多く見られます。20代後半から徐々にフェイスラインの変化を感じ始める方も少なくありません。体重の増減にかかわらず口元だけがもたつくと感じている場合は、骨格と脂肪分布の組み合わせが影響しているかもしれません。

バッカルファットの下垂が口元のもたつきを生む

バッカルファットとは、頬の深い層に存在する脂肪の塊です。若いうちは適度なボリュームとして顔にふっくらした印象を与えますが、加齢にともなって支持靱帯がゆるむと下方へずれ落ちます。

下垂した脂肪が口角の外側あたりに集まると、いわゆる「ブルドッグ顔」と呼ばれるもたつきにつながります。ダイエットで体重を落としてもバッカルファットは減りにくいのが特徴です。

ほうれい線・マリオネットラインと口元の肉の深い関係

ほうれい線は鼻の脇から口角へ走るしわで、マリオネットラインは口角から顎へ向かって刻まれる溝を指します。どちらも頬の脂肪が下垂し、皮膚との間に段差ができることで目立ちやすくなります。

口元の肉そのものが増えたわけではなく、脂肪の位置が変わって見え方が変化しているケースがほとんどです。原因を正しく見極めることが、効果的な治療の第一歩といえます。

変化の種類主な原因影響が出やすい年代
脂肪の下垂靱帯のゆるみ30代後半〜
皮膚のたるみコラーゲン減少40代〜
筋力の低下表情筋の衰え30代〜

美容皮膚科で口元の肉を減らす注入治療の種類と効果

注入治療は、メスを使わずに口元の脂肪やたるみにアプローチできる方法として人気があります。脂肪溶解注射やヒアルロン酸など、目的に応じた複数の薬剤を使い分けられる点が強みです。

脂肪溶解注射で口元の脂肪細胞を減らす

脂肪溶解注射は、デオキシコール酸などの薬剤を皮下に注入し、脂肪細胞の膜を破壊して体外への排出を促す治療です。口元やフェイスラインのもたつきに対して部分的なアプローチが可能で、全身麻酔は必要ありません。

1回の施術で劇的な変化が出ることは少なく、2〜4回程度の繰り返しが目安です。注入後は腫れや赤みが数日間続くことがあるため、スケジュールに余裕をもって計画するとよいでしょう。

施術から数週間後に効果が実感でき、一度破壊された脂肪細胞は再生しにくいとされています。ただし体重が大幅に増えると残った脂肪細胞が肥大する可能性もあり、生活習慣の管理は引き続き大切です。

ヒアルロン酸注入でフェイスラインにメリハリをつくる

ヒアルロン酸は口元の肉を「取る」のではなく、周囲のボリュームを補うことで相対的にすっきり見せるアプローチです。頬骨の下やこめかみに適量を注入すると、顔全体のバランスが整い、口元のもたつきが目立ちにくくなります。

効果の持続は製剤によって異なりますが、おおむね6〜18か月程度です。施術時間は30分前後と短く、ダウンタイムも比較的軽い傾向にあります。

ボツリヌストキシンで口角を引き上げる

口角を下に引っ張る筋肉(口角下制筋)にボツリヌストキシンを注入すると、口角が自然に上がりやすくなります。口元の肉を直接減らす治療ではありませんが、表情の印象が明るくなり、たるんだ印象を軽減できるでしょう。

効果は3〜4か月ほど持続し、注入量が微量なため顔全体の表情が不自然になる心配は小さいといえます。ヒアルロン酸や脂肪溶解注射と組み合わせるケースも増えています。

注入治療の比較

治療名作用持続期間の目安
脂肪溶解注射脂肪細胞の分解半永久的
ヒアルロン酸ボリュームの補充6〜18か月
ボツリヌストキシン筋肉の動きを抑制3〜4か月

HIFU・高周波で口元のたるみと肉を引き締める照射治療

照射治療は皮膚の深い層にエネルギーを届け、コラーゲンの産生を活性化させることで引き締め効果を狙います。切開をともなわないため、施術当日からメイクが可能な場合も多い点が特徴です。

HIFU(ハイフ)が口元のたるみ引き締めに選ばれる理由

HIFU(高密度焦点式超音波)は、超音波エネルギーをSMAS筋膜と呼ばれる深い層に集中して照射します。加熱された組織が収縮し、その後コラーゲンが再構築されることで、リフトアップ効果が期待できます。

特に下顔面やフェイスラインへの効果を実感しやすく、口元のもたつきが気になる方に適した治療です。臨床研究では1回の施術で18〜30%程度の皮膚弾力の改善が報告されており、5%未満の患者しか副作用を経験しないという安全性の高さも評価されています。

効果のピークは施術後2〜3か月で、半年ほど持続するのが一般的です。痛みには個人差がありますが、多くの機器では麻酔クリームで十分に対応可能です。照射の深さや出力を部位ごとに調整できるため、一人ひとりの状態に合わせた治療が行えます。

高周波(RF)治療がコラーゲンを刺激して肌を引き締める

高周波(RF)治療は、電磁波の熱エネルギーで真皮層を温め、コラーゲン線維の収縮と新生を促します。HIFUよりも浅い層に作用するため、肌表面のハリや毛穴の引き締めにも効果が見込めるのが特徴です。

ニードル型のRF(マイクロニードルRF)は針先から高周波を照射し、真皮に直接エネルギーを届ける方法で、より強い引き締め作用を発揮します。フェイスラインや顎下のたるみ改善について多くの臨床データが蓄積されており、施術後4〜24週にわたって肌の弾力が改善し続けたという報告もあります。

照射治療のダウンタイムと施術後の過ごし方

HIFUやRF治療のダウンタイムはほとんどありません。施術直後に軽い赤みや腫れが出ることはありますが、多くの場合は数時間から1日程度で落ち着きます。

施術後は肌が敏感になりやすいため、紫外線対策と保湿を丁寧に行うことが大切です。激しい運動やサウナなど体温が上がる行動は、施術当日は控えたほうがよいでしょう。

  • 施術当日からメイクが可能な場合が多い
  • 赤みや腫れは数時間〜1日程度で軽減
  • 紫外線対策と保湿を重点的に行う

バッカルファット除去で口元の肉をすっきりさせる手術

バッカルファット除去は、口の中の粘膜を小さく切開して頬の深層にある脂肪体を摘出する手術です。口元からフェイスラインにかけてのもたつきを根本から改善したい方に向いています。

バッカルファット除去の施術方法と所要時間

手術は局所麻酔下で行い、口腔内の粘膜を1〜2cm切開して脂肪の塊を引き出します。傷は口の中にできるため、外側から見える傷跡は残りません。

所要時間は30分〜1時間程度で、入院の必要はありません。術後は数日間の腫れと内出血が出ることがありますが、1〜2週間程度で落ち着くのが通常です。

術後の経過と日常生活への影響

手術後は柔らかい食事を中心にし、刺激物やアルコールは1週間ほど避けるのが望ましいとされています。口腔内の抜糸は7〜10日後が目安で、それまでうがい薬での口内清潔管理を続けます。

内出血が頬に出ることがありますが、メイクでカバーできる程度がほとんどです。腫れが完全に引いて最終的な仕上がりが見えるまでには1〜3か月かかるケースがあります。焦らずに経過を見守ることが、結果への満足度を高めるポイントでしょう。

将来の頬のこけを防ぐための判断基準

バッカルファットを過度に除去すると、加齢にともなって頬がこけた印象になるリスクが指摘されています。もともと顔の脂肪が少ない方や痩せ型の方は、慎重に適応を判断する必要があるでしょう。

信頼できる医師は術前にシミュレーションを行い、除去量を慎重に決定します。将来の顔の変化まで見越した計画を立ててもらうことが重要です。

確認項目内容
適応の判断脂肪量・骨格・年齢を総合評価
除去量左右差や将来の変化を考慮
リスク説明頬こけ・左右差・感染の可能性

糸リフトで口元の肉とたるみを引き上げる治療

糸リフト(スレッドリフト)は、特殊な糸を皮下に挿入して組織を物理的に持ち上げる治療法です。メスを使わずにリフトアップ効果が得られ、口元からフェイスラインにかけてのたるみ改善を期待できます。

糸リフトの施術内容と口元への引き上げ効果

こめかみや耳の前から針を使って糸を皮下に挿入し、たるんだ皮膚や脂肪をこめかみ方向へ引き上げます。糸には小さな突起(コグ)がついており、組織に引っかかって固定される仕組みです。

口元のもたつきやマリオネットラインの改善に効果を発揮しやすく、施術直後から引き上がりを実感できる方も多いでしょう。施術時間はおおむね30分〜1時間程度で、局所麻酔で対応します。挿入する糸の本数や方向は、フェイスラインの状態に合わせて医師が設計するため、仕上がりの自然さは医師の技量によるところが大きい施術です。

使用する糸の素材と持続期間の目安

現在主流なのはPDO(ポリジオキサノン)やPCL(ポリカプロラクトン)といった吸収性の素材です。体内で徐々に分解されながら、周囲にコラーゲン産生を促すため、糸が溶けた後もある程度の引き締め効果が残ります。

PDOの持続は6〜8か月、PCLはやや長く12か月程度が目安です。糸の本数や挿入位置によっても効果の出方は異なります。

糸リフトが向いている方と慎重に検討すべきケース

皮膚にある程度の厚みがあり、軽度から中等度のたるみがある方が最も効果を得やすい傾向があります。30〜50代で、手術は避けたいけれど照射治療だけでは物足りないという方に選ばれています。

一方で、皮膚が極端に薄い方や重度のたるみがある方は、期待した効果が得られにくい場合があります。医師との事前カウンセリングで、自分の状態に合った治療かどうかを確認しましょう。

糸の素材特徴持続期間
PDO溶けやすく負担が軽い6〜8か月
PCLやや長持ちし弾力がある約12か月

口元の肉を取る治療で後悔しないためのクリニック選びと日常ケア

治療で満足のいく結果を得るには、施術前のクリニック選びと施術後のセルフケアがどちらも大切です。ここでは後悔しない選び方のコツと、治療効果を持続させる日常の工夫を紹介します。

カウンセリングで医師に確認すべき具体的な内容

カウンセリングでは、治療のメリットだけでなく、想定されるリスクやダウンタイムの詳細を確認してください。費用の総額(追加料金を含む)、施術回数の目安、期待できる効果の程度についても率直に質問することが大切です。

自分の口元がどのような原因で気になっているのか、脂肪なのかたるみなのか、あるいはその両方なのかを医師に診断してもらいましょう。原因の見極めによって最適な治療法は変わります。

複数のクリニックで相談を受けて比較する方も増えています。自分の悩みに対してどんな治療プランを提案してくれるか、説明の丁寧さやわかりやすさも判断材料になるでしょう。

複数の治療を組み合わせると効果が高まるケース

口元の悩みが脂肪とたるみの両方に起因している場合、1つの治療だけでは十分な改善が得られないこともあります。たとえば、脂肪溶解注射で余分な脂肪を減らしたうえで、HIFUや糸リフトでたるみを引き締める組み合わせが考えられます。

ヒアルロン酸注入と糸リフトの組み合わせも、ボリューム補正とリフトアップを同時に行える方法として注目されています。組み合わせ治療は相乗効果が期待できる反面、費用や施術間隔の調整が必要になるため、医師と十分に相談し、無理のないスケジュールを立てましょう。

セルフケアで治療効果を長持ちさせるコツ

紫外線はコラーゲンを分解し、たるみを加速させる大きな要因です。日焼け止めの塗布を毎日の習慣にするだけでも、治療後の肌状態を長く保つ助けになります。

表情筋を意識的に動かすことも、口元のたるみ予防に有効です。大きく口を開けて「あ・い・う・え・お」と発声するだけでも、口輪筋や頬筋のトレーニングになります。

バランスの取れた食事で体重の急激な増減を避けることも効果の持続に役立ちます。喫煙は血流を低下させ肌の老化を早めるため、禁煙も検討する価値があるでしょう。

  • 毎日の紫外線対策で肌のコラーゲン分解を抑える
  • 急激な体重変動を避けて脂肪細胞の肥大を防ぐ
  • 禁煙で血行を保ち、肌のターンオーバーを促す

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よくある質問

口元の肉を取る治療は何歳から受けられますか?

多くの美容皮膚科では、18歳以上であれば相談を受け付けています。ただし、20代前半まではバッカルファットが自然に減少する可能性もあるため、まずは照射治療や注入治療など負担の軽い方法から検討するのが一般的です。

年齢だけでなく、骨格や脂肪のつき方、皮膚の弾力など個人の状態を総合的に評価して適応を判断します。カウンセリングで医師に現在の悩みと希望を伝え、自分に合った治療時期を相談してみてください。

口元の脂肪溶解注射に痛みはありますか?

注入時にチクッとした痛みを感じることがありますが、多くのクリニックでは事前に麻酔クリームや局所麻酔を使用するため、強い痛みを感じる方は少ないです。施術後に腫れやむくみが出ることがあり、数日間は鈍い痛みや熱感を感じる場合があります。

痛みの感じ方には個人差がありますので、不安がある場合は事前に医師へ相談し、麻酔の方法を調整してもらうとよいでしょう。

バッカルファット除去の効果はどのくらい持続しますか?

バッカルファット除去で摘出した脂肪体は再生しないため、効果は半永久的に持続します。ただし、加齢による皮膚のたるみや他の部位の脂肪の変化は進行するため、年月が経つにつれて顔全体の印象は変わっていきます。

長期的な満足度を保つためには、定期的に肌の状態をチェックし、必要に応じて照射治療や注入治療を追加で受けることも選択肢の一つです。

口元のたるみにHIFUと高周波はどちらが効果的ですか?

HIFUは筋膜(SMAS層)まで深くエネルギーを届けるため、リフトアップ効果が比較的大きいとされています。高周波は真皮層に作用し、肌のハリや質感の改善に強みがあります。どちらが効果的かは、たるみの程度や肌の状態によって異なります。

軽度のたるみであれば高周波で十分な改善が見込めるケースもあり、中等度以上であればHIFUが適していることが多いです。医師が肌の状態を診たうえで、単独もしくは併用を提案してくれるでしょう。

口元の肉を減らす治療のダウンタイムはどのくらいですか?

治療の種類によって大きく異なります。HIFUや高周波はほぼダウンタイムがなく、当日からメイクが可能です。脂肪溶解注射は腫れやむくみが3〜7日程度続くことがあります。

バッカルファット除去や糸リフトは、腫れや内出血が1〜2週間ほど見られる場合があります。仕事や予定に合わせてスケジュールを調整できるよう、カウンセリング時にダウンタイムの目安を確認しておくと安心です。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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