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美容コラム

口横のたるみの原因と治療法|表情が明るく若々しい印象へ

1. 口横のたるみ

口横のたるみ発生のメカニズム

口横のたるみは、複数の要因が重なり合って発生します。主な要因として、加齢に伴う皮膚の弾力低下、骨の萎縮、表情筋の機能低下が挙げられます。特に、皮膚を支えるコラーゲンとエラスチンの減少は、たるみの直接的な原因となります。
また、頬の脂肪が下方に移動することで、口角周辺の支持構造が弱まり、さらにたるみが助長されます。これらの変化は徐々に進行し、気づいた時には既に目立つ状態になっていることも少なくありません。

年齢による変化の特徴

20代後半から30代にかけては、表情筋の軽度の衰えと共に、わずかな口角の下がりが始まります。40代になると、コラーゲンの減少が顕著となり、口角周辺の皮膚のハリが低下し始めます。
50代以降では、頬の脂肪の下垂と組み合わさり、より明確なマリオネットラインが形成されやすくなります。この年齢による変化は、個人差が大きく、生活習慣や遺伝的要因によっても進行速度が異なります。

2.口横のたるみの種類と症状

口横のたるみには、主に以下の3つのタイプがあります

口角の下がり

表情筋の衰えにより、口角が下方に引っ張られた状態になります。これにより、無表情時でも不機嫌そうな印象を与えることがあります。

マリオネットライン

 口角から顎にかけて形成される縦の溝で、人形の口元のような印象を与えます。加齢に伴う組織の下垂が主な原因です。

ほうれい線の延長

ほうれい線が口角まで延長され、さらに下方に伸びた状態を指します。頬のボリューム低下と密接に関連しています。

3. 口横のたるみが与える影響

表情への影響

口横のたるみは、表情の印象を大きく左右します。特に、無表情時に口角が下がることで、疲れている、不機嫌、悲しそうといった印象を与えやすくなります。笑顔を作る際にも、たるみにより自然な表情が作りにくくなることがあります。

心理的な影響

表情の変化は、本人の心理状態にも影響を及ぼします。他人から「疲れているの?」「何か悩み事がある?」といった質問を受けることで、老いをより実感するようになり、写真に写りたがらないといった、社交的な場面での消極性につながっていきます。

見た目年齢への影響

口横のたるみは、実年齢以上に年を取って見える原因の一つとなります。特に、マリオネットラインの形成は、顔の印象を大きく左右し、全体的な印象を老けて見せる要因となります。

4.口横のたるみの原因

加齢による変化

加齢に伴う変化は、口横のたるみの最も一般的な原因です。年齢を重ねるとともに、皮膚内のコラーゲンとエラスチンの生成量が減少します。これらの成分は肌の弾力性とハリを保つ役割を果たしますが、加齢によってその合成能力が低下し、肌の弾力が失われます。30代を境にコラーゲン量は毎年約1%ずつ減少すると言われており、50代以降になるとこの減少が顕著になります。
さらに、皮膚の下にある脂肪組織や筋膜層(SMAS層)が重力に逆らえず下垂することで、口周りのボリュームが下がり、たるみが目立つようになります。これに加え、真皮層の保水能力の低下も影響し、乾燥した肌はしわやたるみができやすくなります。

表情筋の衰え

表情筋の衰えは、口横のたるみのもう一つの大きな原因です。特に、口角を引き上げる大頬骨筋や小頬骨筋が弱くなると、口角が下がり、結果として口横のたるみを強調する原因となります。表情筋は日常の会話や食事、笑顔などで使用されますが、加齢により筋力が低下し、引き上げる力が不足するようになります。

また、現代社会ではマスクの使用が一般化し、表情を動かす機会が減ったことが、表情筋の衰えを加速させる要因とされています。表情筋は鍛えないと筋萎縮を起こしやすい特性を持ち、特に口元周りは他の部位よりも衰えが目立ちやすい部位です。さらに、下顔面から首へとつながる広頸筋が緊張しすぎると、下方向への引っ張りが強くなり、たるみが進行しやすくなります。

生活習慣の影響

生活習慣の乱れは、肌の健康に直結します。例えば、不規則な生活リズムや睡眠不足は、肌のターンオーバー(細胞の再生サイクル)を遅らせ、真皮層でのコラーゲンの生成を妨げます。これにより、肌の弾力が失われ、たるみが進行します。

さらに、喫煙はたるみを悪化させる大きな要因です。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、肌への血流を減少させます。その結果、肌細胞への栄養供給が不足し、コラーゲンやエラスチンの分解が促進されます。また、喫煙による酸化ストレスは、肌の老化を加速させ、たるみだけでなく、シワやくすみなどのトラブルを引き起こします。

紫外線ダメージ

紫外線は肌の大敵であり、長年にわたる紫外線曝露は、皮膚の光老化を引き起こします。紫外線は真皮層にまで到達し、コラーゲン繊維を破壊する原因となる活性酸素を発生させます。この影響でコラーゲンが分解され、新たな生成も阻害されるため、肌の弾力が低下し、たるみが進行します。
また、紫外線によるメラニンの過剰生成は、シミや色素沈着を引き起こし、肌全体の質感を損ないます。特に顔の下半分は、紫外線を受けやすい部位であるため、適切な日焼け止め対策を怠ると、たるみが進行するだけでなく、肌全体の老化が加速します。

体重の増減

急激な体重の増減も口横のたるみの原因となります。特に急激な体重減少は、皮膚が収縮しきれず、余剰な皮膚がたるみとして残ることがあります。皮膚の弾力性はコラーゲンやエラスチンによって支えられていますが、急激な変化はこれらの繊維を破壊する可能性があります。

一方で、体重の増加は顔全体に脂肪がつきやすくなり、脂肪が重力に従って下がることで、口元や顎周りのたるみを引き起こします。このような体重の増減を繰り返すことで、皮膚の弾力性はさらに失われ、たるみが顕著になる傾向があります。

5.口横のたるみの予防法

正しいスキンケア方法

口元周辺のスキンケアは、朝晩の丁寧な保湿が基本となります。特に、年齢とともに乾燥しやすくなる口角周辺は、念入りなケアが必要です。また、日中の紫外線対策も重要で、日焼け止めの使用は必須です。

表情筋トレーニング

口角を上げる運動や、頬のマッサージなど、表情筋を意識的に動かすトレーニングが効果的です。ただし、過度な運動は逆効果となる可能性があるため、適度な強度で行うことが重要です。

生活習慣の改善ポイント

十分な睡眠と規則正しい生活習慣は、肌の代謝機能を維持する上で重要です。また、喫煙習慣がある場合は、禁煙することでたるみの進行を抑制できます。

食事と栄養管理

コラーゲンの生成を促進する栄養素(ビタミンC、タンパク質など)を積極的に摂取することが推奨されます。また、抗酸化作用のある食品も、肌の健康維持に効果的です。

6.切らない口横のたるみ治療

ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸注入は、口横のたるみを改善する際に特に効果的な治療法の一つです。ただし、たるみの結果できたシワや窪みを、直接ヒアルロン酸で埋めると、より重くなりたるみを加速させることにつながります。

こめかみ等への注入で全体をリフトアップさせ、皮膚を持ち上げることで自然なリフトアップ効果が期待できます。その上で状態に応じて、窪みやシワへの注入も選択肢にあがります。特にマリオネットライン(口角から顎にかけてのライン)や口元周りの凹みの改善に適しており、施術後すぐに効果を実感できる即効性が特徴です。

注入するヒアルロン酸は、製剤によって硬さや粘度が異なるため、部位や目的に応じた選択が可能です。例えば、柔らかい製剤はナチュラルな仕上がりに、硬めの製剤はリフトアップ効果を高めるのに適しています。

効果の持続期間は製剤の種類や個人差によりますが、一般的には6ヵ月から1年程度。ダウンタイムもほとんどないため、忙しい方にも適した治療法です。ただし、過剰な注入による不自然な仕上がりを防ぐため、施術者の技術と経験が重要です。

ヒアルロン酸注射について詳しく見る矢印

ハイフ(高密度焦点式超音波)

ハイフ(HIFU = High-Intensity Focused Ultrasound)はたるみ治療において非常に人気のある非侵襲的な治療法です。ミサクリニックでは最新機種である「ウルトラセルZi」を導入しております。

ハイフにはドットハイフ、ハイフリニア、ハイフシャワーの3つのモードがあります。口横のたるみへのアプローチとしては、
①ハイフリニアで脂肪を減少し余分なボリュームを減らす。
②ドットハイフでSMAS層を中心に組織を引き締める。
という2つの方法があります。組み合わせることも可能です。

ハイフリニアに関しては恒久的な効果があります。ただし、施術で減らした脂肪が直接戻ることはありませんが、その後新たな脂肪はたまります。

ドットハイフは直後の引き締め効果に加え、数か月はコラーゲン増生が促進されます。効果は半年程度持続します。定期的な施術でより長期的な改善も可能です。

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RF療法(サーマジェン)

高周波治療は、熱エネルギーを利用してコラーゲンの生成を促進し、皮膚のたるみを改善する治療法です。
サーマジェンはRF(ラジオ波)を用いて、真皮層から脂肪層まで熱エネルギーを届けます。施術直後からお肌のハリと弾力性が高まり、またその後肌内部でコラーゲンが増えていきます。
サーマジェンはハイフと比較してかなり先端が小さいため、口元のすぐそばまでアプローチできます。そのためフェイスライン全体のもたつき解消に効果的ですが、特に口元のたるみ改善に効果的です。

術後2カ月で効果のピークを迎えるため、2~3カ月毎に施術を行うのが理想的です。

サーマジェンについて詳しく見る矢印

ショッピングリフト

ショッピングリフトは、中に極細の医療用の溶ける糸が入っている鍼を皮膚に挿入することで、引き締まり効果を引き出す施術です。局所的なたるみに適しており、特に口元や頬の引き上げに効果的です。

施術後すぐにリフトアップ効果を感じることができ、糸が溶けた後もコラーゲン生成が進むため、施術後数ヵ月経っても肌の弾力と引き締まりを維持できます。効果は半年~1年程度持続します。

ショッピングリフトについて詳しく見る矢印

糸リフト

糸リフトは特殊な糸を皮膚の中に挿入することで、たるみを物理的に引き上げる治療法です。素材や形状など様々な種類の糸があります。これらの糸は、たるみを即座に引き上げるだけでなく、挿入後に周囲のコラーゲン生成を刺激し、長期的なリフトアップ効果をもたらします。

顔全体のリフトアップに効果的ですが、特に口元のたるみ改善に効果的です。施術後すぐにリフトアップ効果を感じることができ、効果は約1〜2年持続します。糸が溶けた後もコラーゲン生成が進むため、施術後数ヵ月経っても肌の弾力と引き締まりを維持できます。

ボトックス注射

ボトックス注入は、筋肉の過剰な動きを抑制することで、表情ジワやたるみを改善する治療法です。特に、口角を下げる筋肉である口角下制筋や、顎を動かすオトガイ筋に注入することで、口元のたるみを改善し、口角を自然に引き上げる効果があります。

ボトックスは、施術後数日で効果が現れ始め、1〜2週間で最大効果を発揮し、3〜4ヶ月程度持続します。定期的に施術を受けることで効果が持続しやすくなります。注入する部位や量、狙い以外の場所に拡散させないことなどが重要で、施術者の技術と経験が重要です。

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7.まとめ

口横のたるみは、加齢や生活習慣など、様々な要因が関係する複合的な症状です。早期からの予防的なケアと、適切な治療法の選択により、効果的な改善が可能です。また、継続的なケアと生活習慣の改善を組み合わせることで、長期的な若々しさの維持が期待できます。

ミサクリニックではお悩みに対するアプローチはもちろん、まだそこまで目立ったたるみがない状態であっても、今後加齢によりどのような変化が起きるかを予測し、予防的な施術を行うことも可能です。

まずは一度お気軽にご相談ください。

監修医師

                 

ミサクリニック 六本木本院 院長

寺井 美佐栄

  • 所属学会

    ・日本抗加齢医学会認定専門医
    ・日本美容皮膚科学会
    ・日本レーザー医学会
    ・日本産業衛生学会専門医

  • 資格

    ・アラガン社ボトックスビスタ認定医
    ・アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

当院ではお客さまのお悩みや体質に合わせて
最良のご提案をお約束いたします。

初回のカウンセリングは無料です。
ぜひお気軽にご予約ください。

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