目の下のクマは、「疲れて見える」「老けて見える」といった印象を与えるため、多くの方が改善を求めています。
なかでも注目されているのが、注入や照射によってメスを使わずに目元を整える「切らないクマ取り治療」です。
ダウンタイムが短く、自然な仕上がりが魅力ですが、術後には一時的な腫れや副反応が見られることもあります。
本記事では、腫れの原因や続く期間、術後に避けるべき行動、そして腫れを早く引かせるための工夫について詳しく解説します。
これから施術を受ける方にとって、安心して治療を受けるための参考になれば幸いです。
1. 切らないクマ取り治療の種類3選
「切らないクマ取り治療」といっても、その方法は一つではありません。
メスを使わずにクマを改善できる代表的な方法には、以下の3つがあります。クマの原因に応じて適した施術を選ぶことが大切です。

ヒアルロン酸注射
目の下の凹みにヒアルロン酸を注入し、光の影をなくしてクマを目立たなくする治療法です。
特に黒クマ・影クマに有効で、皮膚のたるみによる陰影をなめらかに整えます。
ヒアルロン酸は体内にも存在する成分で安全性が高く、即効性があるのが特徴です。内出血や腫れが起こることもありますが、多くは数日で治まります。
(関連記事「切らないクマ取りはヒアルロン酸注入が効果的?メリット・デメリットも解説」はこちら)
ベビーコラーゲン注射
ベビーコラーゲンは、再生力の高いI型・III型コラーゲンを含み、肌そのものの厚みを自然に補うことで、青クマや皮膚の薄さが原因のクマに効果を発揮します。
ふくらみすぎず自然な仕上がりが期待でき、時間とともに肌になじんでいくのが特長です。
施術後に赤みや軽い腫れが出ることもあるため、アフターケアは重要です。
(関連記事「【メンズのクマ取り】切らない若返り施術とは?自然な目元を叶えるベビーコラーゲンに注目!」はこちら)
サーマニードル
高周波を目元に届けてコラーゲンの再生を促し、たるみやクマ、小ジワを改善する照射治療です。
皮膚の奥からハリを出し、全体の若返り効果も期待できます。ダウンタイムは比較的軽く、赤みや腫れがあっても数日以内に落ち着きます。
施術効果を最大限に引き出すには、経験豊富な医師による照射が重要です。
(関連記事「切らないクマ取り・たるみ治療で若返る?目元の印象を変える効果的な施術5選とは」はこちら)
2. 切らないクマ取り治療後のダウンタイムの症状
切らないクマ取り治療は、メスを使用しない分、体への侵襲は軽度で済みますが、それでも注入や照射といった医療行為である以上、一定のダウンタイムが生じることは避けられません。
ここでは、実際に多くの患者様が経験する代表的なダウンタイム症状について詳しく解説していきます。
個人差はありますが、以下のような反応が見られることが多いです。
1. 腫れ
最もよく見られる反応が「腫れ」です。
とくに注入系の施術(ヒアルロン酸やベビーコラーゲン)は、薬剤を注入する刺激によって一時的な浮腫が起こりやすくなります。
また、目の下というデリケートな部位は皮膚が薄いため、わずかな腫れでも見た目の印象に大きな影響を与えることがあります。
多くの場合、腫れは施術当日から翌日にかけてピークを迎え、徐々に引いていくのが一般的です。
ただし、体質や体調、施術部位によっては、3日〜1週間程度腫れが続くこともあります。
2. 内出血
注射針による刺激や血管への軽微な接触によって、内出血が生じることがあります。
特に毛細血管が豊富な目の下は内出血しやすく、青紫色や赤紫色のあざが現れるケースがあります。
内出血自体は身体の自然な防御反応であり、健康に大きな問題はありませんが、見た目の変化が目立ちやすいため、不安に感じる方も多いでしょう。
色味の変化は日数とともに薄れていき、一般的には1週間から10日程度で目立たなくなります。
3. 血の涙
ごく稀ではありますが、注入直後に「血の涙」と呼ばれる現象が起こることがあります。
これは、目の下に注入した薬剤が、結膜下に微細な出血を引き起こし、涙に血液が混じるように見える症状です。
一見ショッキングな現象に思えますが、痛みはほとんどなく、時間とともに自然に治癒します。もし症状が続くようであれば、念のため医師に相談しましょう。
4. むくみ
腫れと似ていますが、むくみは体液の循環や姿勢の影響で生じる一時的な水分の停滞です。
施術後、血流やリンパの流れが一時的に変化することで、目の下がふくらんだように見えることがあります。
特に、施術当日の夜間に長時間横になると、翌朝にかけてむくみが強く出やすくなります。
頭の位置をやや高くして就寝する、長時間のうつぶせ姿勢を避けるといった工夫で、むくみを抑えることができます。
5. 痛み
注入系施術では、麻酔クリームや極細の針を使用することで、施術中の痛みは最小限に抑えられています。
しかし、それでも注射時の「チクッ」とした感覚や、術後数時間〜1日ほど軽い鈍痛を感じることはあります。
サーマニードルなどの照射治療では、熱による軽いほてりや、ヒリつき感が一時的に出ることもありますが、いずれも時間とともにおさまっていきます。
痛みが強く続く場合や違和感が増すような場合には、必ず医師の診察を受けてください
(関連記事「クマ取り後のダウンタイムは?リアルな経過と気を付けることを解説」はこちら)

3. 切らないクマ取り後の腫れはいつまで続く?
腫れが生じた場合、多くの方が気になるのが「いつまで続くのか?」という点です。
腫れの持続期間は施術の種類や体質によって異なりますが、目安としては以下のように考えられます。
ヒアルロン酸やベビーコラーゲンなどの注入系治療では、施術当日〜翌日にかけて軽い腫れが出やすく、その後は徐々に落ち着いていくのが一般的です。
早ければ翌日にはメイクでカバーできるレベルまで回復し、3日〜1週間で目立たなくなる方がほとんどです。
ただし、以下のような要因がある場合は、腫れが長引く可能性もあります。
・体質的に浮腫みやすい
・血管が細く内出血を起こしやすい
・術後すぐに激しい運動や長風呂をした
・アルコールを摂取した
・目をこすったり強い摩擦を与えた
こうした行動を避けることで、腫れを早く引かせ、より快適なダウンタイムを過ごすことができます。
また、施術前後にビタミンCや抗炎症作用のある食品を摂取するなど、体の内側からケアを意識することも回復を早める一助となるでしょう。
(関連記事「クマ取りは痛みが怖い?切らない施術で痛みやダウンタイムを軽減しよう!」はこちら)
4. 切らないクマ取り後の5つのNG行動とは
切らないクマ取り治療は、比較的ダウンタイムが少なく、安全性も高い施術ではありますが、術後の過ごし方によって回復の早さや仕上がりに大きな差が出てきます。
特に、施術後数日間においては注意すべき「NG行動」がいくつかあります。
以下では、避けるべき代表的な5つの行動について解説します。

1. 化粧やスキンケア
施術当日は、目元へのメイクやスキンケア製品の使用を控えることが推奨されます。
とくに注入系治療を行った場合、針穴がわずかに開いており、雑菌が入りやすくなっているため、感染や炎症のリスクを防ぐためにも清潔を保つことが大切です。
また、クレンジングや洗顔時に目元をこすってしまうと、腫れや内出血が悪化する可能性があります。
施術当日は、ぬるま湯で軽く洗顔する程度にとどめ、目元にはできるだけ触れないようにしましょう。
翌日からは、医師の指示に従ってスキンケアやメイクを再開することが可能ですが、できる限り低刺激の製品を選ぶのが安心です。
2. コンタクトレンズの装着
目の下に注入した場合、涙袋周辺に軽い腫れや圧迫感が生じることがあります。
その状態でコンタクトレンズを装着・取り外しすることで、目の周囲を引っ張ったり刺激を与える可能性があり、腫れや内出血を悪化させる原因となります。
施術翌日にはコンタクトレンズの装着が可能になる場合もありますが、違和感が残っているうちは、メガネで代用する方が望ましいでしょう。
特に目元に手を触れずに済むよう、ワンデータイプのコンタクトを選ぶなどの配慮も有効です。
3. 長時間の入浴
施術当日~翌日は、血流が急激に良くなる行動は控えるのが原則です。
長時間の入浴やサウナは、体温が上昇することで血流が促進され、腫れや内出血が強くなる可能性があります。
また、発汗による雑菌の繁殖や、蒸気による肌の過敏化も起こりやすくなるため、衛生面でも注意が必要です。
施術当日はシャワーのみで済ませ、湯船に浸かるのは腫れが落ち着いてからにしましょう。特に施術後48時間以内は短めの入浴にとどめるのが理想的です。
4. 激しい運動
ジョギングや筋トレ、ヨガなどの運動も、術後すぐに再開することはおすすめできません。
血行が促進されることで腫れが悪化したり、運動時の汗が目元に入り込むことで刺激になる可能性もあります。
軽いストレッチや散歩程度であれば問題ないこともありますが、本格的な運動は施術から数日~1週間程度経過してからにしましょう。
特にベビーコラーゲン注入後は、薬剤が肌内部に定着するまでの時間が必要なため、その期間は安静を意識することが重要です。
5. アルコールの摂取
アルコールは血管を拡張させ、全身の血流を促進するため、施術直後に摂取すると腫れや内出血のリスクが高まります。
さらに、アルコールによって体内の水分が失われやすくなると、むくみや炎症が悪化することもあります。
目元の皮膚は薄く繊細であるため、少しの炎症でも見た目に大きく影響します。
施術後は最低でも24~48時間は禁酒を守り、できれば腫れや違和感が完全におさまるまでアルコールは控えるのが望ましいでしょう。
5. 切らないクマ取り後の腫れを早く引かせる方法
ダウンタイムの軽減は、患者様にとって非常に重要なポイントです。
腫れを早く引かせることで、日常生活への支障を最小限に抑えられ、仕上がりの満足度も高まります。
ここでは、実際に効果的とされる「腫れを早く引かせる方法」をご紹介します。
よく冷やす
腫れや内出血が出始めたら、まずは冷却が基本です。
施術直後から翌日までは、清潔な保冷剤やアイスパックをガーゼや布で包み、目元をやさしく冷やすと良いでしょう。
冷却によって血管の収縮が促され、炎症や内出血の進行を抑えることができます。
ただし、冷やしすぎは逆効果になることもあるため、1回10分程度を目安に、適度に間隔を空けながら行うようにしましょう。
特に夜間は、冷却後に頭を少し高くして眠るとむくみ防止にもつながります。

目を使いすぎないようにする
長時間のスマートフォンやパソコン作業は、目元の筋肉を酷使する原因となり、血流が滞ったり、むくみを助長する可能性があります。
また、画面を見る際の姿勢が悪いと、目元に余分な圧がかかることも。
施術直後は、できるだけ画面から目を離し、視線を遠くに向けたり、目を閉じて休ませる時間を意識的に作るようにしましょう。
デジタルデトックスも、腫れの早期回復には非常に有効な手段です。
横になりすぎないようにする
意外と見落とされがちですが、施術後に横になりすぎると、重力の関係で顔に余分な水分がたまり、むくみや腫れの原因になります。
特に長時間仰向けのままでいると、まぶたや目の下にむくみが集中しやすくなるため注意が必要です。
日中はなるべく座って過ごす時間を増やし、就寝時は枕をやや高めに設定するなど、頭を心臓より高く保つような姿勢を意識すると、腫れの軽減に役立ちます。
切らないクマ取り治療の料金相場
最後に、施術選びの大切な要素となる「料金」について触れておきましょう。
切らないクマ取り治療は、手術に比べて価格が抑えられることが多いものの、選ぶ治療法や使用する薬剤、クリニックの設備や医師の経験によって費用は大きく異なります。
おおよその目安としては、
・ヒアルロン酸注入:1回あたり 50,000〜80,000円前後
・ベビーコラーゲン注入:1回あたり 70,000〜100,000円前後
・サーマニードル(照射系):1回あたり 30,000〜60,000円前後
このほか、カウンセリング料や再診料、麻酔代が別途かかることもあるため、事前に見積もりを出してもらうことが大切です。
また、安さだけでクリニックを選ぶのではなく、医師の技術力や症例写真、口コミなども参考にして、自分にとって最適な選択を心がけましょう。
【YouTube】Dr.みさえの素敵になり隊「【限定公開】ヒアルロン酸のダウンタイムを最小限にするノウハウを公開します。」
6. まとめ
切らないクマ取りは、ヒアルロン酸やベビーコラーゲン、サーマニードルなどの施術によって、目元の印象を自然に若返らせることができる人気の治療法です。
手術に比べて負担が少ない一方、腫れや内出血、むくみといった軽度のダウンタイムは避けられません。
腫れの多くは数日で落ち着きますが、術後の過ごし方によって経過には差が出ます。
特に、当日の化粧・長風呂・アルコール・激しい運動などは避けるべき行動です。冷却や安静を心がけることで、回復を早めることができます。
治療法や費用にはクリニックごとの差があるため、事前にしっかりとカウンセリングを受け、自分に合った選択をすることが大切です。
正しい知識と準備をもって治療に臨めば、より自然で明るい目元を実現できるでしょう。
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