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美容コラム

サーマジェンとサーマニードルの違いは?たるみ治療の効果と選び方を解説

加齢とともに気になる「たるみ」や「肌のゆるみ」に対し、美容医療ではさまざまな高周波治療が用いられています。その中でも、特に注目されているのが「サーマジェン」と「サーマニードル」です。
いずれも高周波(RF)を活用したたるみ治療ですが、施術方法や作用の深さ、対応できる肌悩みには違いがあります。
本記事では、サーマジェンとサーマニードルの違いや効果、それぞれの適応や注意点について詳しく解説していきます。

1. サーマジェンとサーマニードルの違いとは?

サーマジェンとは?高周波でたるみを引き締める施術

サーマジェンは、高周波(ラジオ波)を皮膚の深部へ届けることで、肌の引き締めやコラーゲンの再生を促す施術です。照射によって真皮層の水分子が振動し、摩擦熱が生じることで皮膚の温度が上昇します。
これにより、即時的なリフトアップ効果と、数ヶ月かけてのコラーゲン増生による肌の弾力アップが期待できます。
ダウンタイムがほとんどなく、痛みも少ないため、美容医療初心者にも取り入れやすい治療法として人気があります。

サーマニードルとは?マイクロニードルと高周波の複合治療

サーマニードルは、極細のマイクロニードル(針)を皮膚に刺入しながら、高周波を肌の内部へ直接流す治療です。
針先から高周波が出ることで、真皮深層〜皮下脂肪層にアプローチできるのが特徴です。
さらに、熱ダメージを受けた組織の修復過程でコラーゲン・エラスチンが新たに生成され、肌の若返りが促進されます。毛穴やニキビ跡、凹凸の改善を目的に選ばれることが多く、肌質そのものの底上げをしたい人に向いています。

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施術方法・仕組み・アプローチ層の違い

サーマジェンは肌の表面から非侵襲的に照射するのに対し、サーマニードルは針を使って物理的に皮膚内部にエネルギーを届けるという点で大きく異なります。
アプローチ層も異なり、サーマジェンは真皮中層〜浅層がメインなのに対し、サーマニードルは真皮深層〜皮下脂肪にまで届くため、より深い層のたるみにアプローチできる構造です。

2. サーマジェンとサーマニードルの効果を比較

どちらがたるみや小ジワに効果的?

たるみに対して即時性を求めるならサーマジェンが有利です。
施術直後から「引き上がった」と感じやすく、肌のもたつきを軽減する効果が高いです。
一方、サーマニードルは、深部の組織を再構築するために時間を要しますが、小ジワや輪郭の引き締めにはより長期的な効果が期待できます。
肌の老化が進んでいる方、もしくは将来的なたるみ予防を意識する方には、サーマニードルのほうが適している場合もあります。

関連記事:サーマジェンでほうれい線は改善する?効果が出る仕組みや料金も解説

毛穴・ハリ改善など肌質へのアプローチの違い

毛穴の引き締めや肌のハリ感の改善には、サーマニードルの優位性が目立ちます。
皮膚に直接熱を加えることで、毛穴の開きを引き締め、肌の凹凸やテクスチャーの改善を図ることができます。
サーマジェンも肌のハリやキメの改善には一定の効果を示しますが、より肌質改善を目的とするならサーマニードルの方が選ばれやすい傾向があります。

効果の実感までの期間と持続性の比較

サーマジェンは施術直後から数週間以内に効果を実感でき、約1〜3ヶ月ほど持続します。
対してサーマニードルは、施術から1ヶ月後くらいにピークを迎え、半年ほど効果が続くと言われています。
すぐに見た目を変えたい人にはサーマジェン、長期的な変化を重視する人にはサーマニードルが適しているでしょう。

3. サーマジェンとサーマニードル、それぞれどんな悩みに向いている?

たるみ・フェイスラインの引き締めにはどちらが合う?

フェイスラインのもたつきが気になる場合は、比較的浅い層に熱を加えるサーマジェンが即効性に優れています。
皮膚の表面がたるんで見えるようなケースには有効です。
一方、脂肪層に近い深い部分からたるみを改善したい場合は、サーマニードルの方が理にかなっており、特に頬下や口元のたるみが目立つ方には適しています。

関連記事:サーマジェンの効果は?たるみ・シワへの作用やデメリットも詳しく解説

毛穴や肌の凹凸、ニキビ跡に悩んでいる人には?

毛穴の開きや肌の凹凸、さらにはニキビ跡の改善を目的とする場合、皮膚の深層までアプローチできるサーマニードルが効果的です。
針による微細な傷が自然治癒力を促し、コラーゲン生成を活性化させます。
サーマジェンではこのような構造的な肌悩みへの変化はやや限定的ですが、肌の滑らかさや柔らかさを改善したいという軽度の悩みには効果を感じやすいでしょう。

目元・頬・こめかみなど部位別に見る適応の違い

目元やこめかみなど皮膚が薄く、刺激に弱い部位にはサーマジェンの方が適しています。
針を用いないためダウンタイムも少なく、敏感な部位にも安心して使用できます。
一方、頬の凹みや皮膚の厚みがある部位には、サーマニードルのように深部までエネルギーを届ける治療の方が効果的です。

4. サーマジェンとサーマニードルのデメリット・リスクとは

痛みやダウンタイムの違い

サーマジェンは基本的に痛みが少なく、施術後の赤みや腫れもほとんどないのが特徴です。
対してサーマニードルは、針を用いるため局所的な出血や赤み、腫れが生じることがあり、数日間メイクを控える必要がある場合もあります。
日常生活に影響を与えたくない人は、まずサーマジェンから試すのが無難です。

関連記事:サーマジェンにダウンタイムはある?効果やデメリットも紹介

肌質・体質によって起こりうる副作用

サーマニードルでは、針による刺激や薬剤の反応により、赤みやかゆみ、時には軽度の内出血が出ることもあります。アレルギー体質の方や敏感肌の方は、施術前に十分なカウンセリングを受けることが大切です。
サーマジェンは比較的リスクが低い施術ですが、体調や肌のコンディション次第では一時的な熱感や赤みを感じることがあります。

ヒアルロン酸が溶けるリスクはある?事前確認の重要性

高周波を皮膚に照射することで、注入されているヒアルロン酸が分解される可能性があるため、事前に施術歴を申告することが重要です。
特にサーマニードルは熱が深部に及ぶため、ヒアルロン酸注入直後の施術は避けた方が無難です。

5. 施術間隔や組み合わせ施術のポイント

サーマジェン・サーマニードルの推奨間隔は?

サーマジェンは比較的マイルドな熱刺激であるため、3〜4週間おきに継続的に施術することで、肌のハリやリフトアップを維持しやすくなります。
1回ごとの効果は穏やかですが、繰り返すことで徐々にコラーゲン密度が高まり、フェイスラインや頬のもたつきにも変化が見られるようになります。
一方、サーマニードルはより深い層に熱を与えるため、肌への負担がやや大きく、施術間隔は6〜8週間ほど空けるのが一般的です。1回の変化が比較的大きく、肌の再生過程に合わせて間隔をあけることで、肌質改善の効果が最大化されます。

併用施術は可能?順番や注意点を確認

サーマジェン・サーマニードルはいずれも他の美容治療との併用が可能です。
ただし、併用する内容や順番には注意が必要です。例えば、ヒアルロン酸注入やボトックスとは照射の順序を間違えると効果が減少したり、ヒアルロン酸が分解されるリスクがあります。
高周波治療は基本的に“引き締め”の方向に働くため、引き上げたい部位のボリューム補填や、シワへの直接的なアプローチを希望する場合は、スケジュールをきちんと調整することが重要です。
施術同士の効果を打ち消さないよう、医師と十分に相談してから進めましょう。

継続施術で効果を高めるための通い方

1回の施術でも変化はありますが、肌の基礎力を高めるには、継続的な治療が不可欠です。
サーマジェンであれば月1回を3回程度続けたうえで、その後は2〜3ヶ月ごとのメンテナンスで十分です。
サーマニードルは治療効果が高いため、3回のシリーズ施術を2ヶ月間隔で行ったのち、半年〜1年おきのメンテナンスを行うケースが多いです。
効果の定着には時間がかかるため、焦らず継続することが鍵となります。

6. 料金比較とコストパフォーマンス

サーマジェンの料金相場と部位別価格例

サーマジェンの料金は、施術部位やクリニックの方針によって異なりますが、顔全体の照射で1回あたり3〜5万円程度が一般的です。フェイスラインや頬などのポイント施術であれば、2万円前後のプランも用意されていることがあります。
比較的導入しやすい価格帯で、痛みも少なくダウンタイムもほとんどないため、定期的に通いやすい施術として人気があります。

サーマニードルの料金相場と導入薬剤の有無

サーマニードルは、マイクロニードル機器の操作や麻酔、薬剤導入など、工程が多いため費用はやや高めです。
顔全体の施術で1回6〜10万円ほどが目安となります。
また、針穴から同時に成長因子やエクソソームなどの再生製剤を導入するケースもあり、その場合はオプション費用が加算されることがあります。
費用が高く感じられる一方で、肌質の根本改善や長期的効果を期待できるため、コストパフォーマンスは高いといえるでしょう。

効果×回数で考えるコスパと選び方のコツ

費用対効果を考える際には、1回あたりの料金だけでなく、効果の持続期間や必要な施術回数も踏まえて判断することが大切です。短期的なイベント前に肌を整えたいなら、サーマジェンを数回受ける方がコストを抑えつつ効果を感じやすいでしょう。
反対に、肌質や構造的な凹凸・たるみを改善したいなら、多少費用がかかってもサーマニードルの方が少ない回数で大きな効果が期待できます。目的やゴールに合わせて、施術内容を選ぶことが賢明です。

7. どちらを選ぶべき?自分に合った施術を見つけよう

症状・目的別のおすすめ施術まとめ

顔全体のもたつきや軽度のたるみに悩んでいる方、まずは高周波治療を体験してみたい方にはサーマジェンがおすすめです。ダウンタイムも少なく、初回からリフトアップ効果を実感できるケースもあります。
一方で、加齢による深いたるみ、毛穴の開き、ニキビ跡など、より根本的な改善を求めている場合は、サーマニードルのほうが適しています。
エネルギーの到達深度が深く、肌の再構築を目指せるため、エイジングサインの強い方にも適応があります。

カウンセリングで確認しておきたいポイント

施術を受ける前には、過去の施術歴や現在の肌状態、今後の予定なども含めてしっかりとカウンセリングを受けることが大切です。特に、直近でヒアルロン酸やボトックスなどの注入治療を受けた場合は、タイミングの調整が必要になることがあります。
また、体質によって赤みや炎症が起こりやすい方は、針を使う施術よりも照射タイプの治療が望ましい場合もあります。医師の判断を仰ぎ、自分に最適な方法を選びましょう。

施術経験者の口コミや症例も参考にしよう

施術を検討する際には、実際に受けた方の体験談や、クリニックが公開している症例写真も参考になります。
ビフォーアフターを見ることで、イメージとのギャップを防ぐことができ、仕上がりの想定がしやすくなります。
ただし、SNSなどに見られる過剰な演出や加工が施された写真に惑わされず、信頼できるクリニックの実績を確認することが大切です。

8. まとめ

サーマジェンとサーマニードルは、いずれも高周波を用いたたるみ治療ですが、その作用の深さや対応できる悩みに大きな違いがあります。
表層からの引き締めや手軽なリフトアップにはサーマジェン、より深い層にアプローチして根本的な肌質改善を目指すならサーマニードルが適しています。
どちらが優れているかは一概には言えず、現在の肌状態や悩み、希望する仕上がりによって選択すべき施術が異なります。
まずは信頼できる医師のカウンセリングを受け、無理なく継続できる方法で肌と向き合っていくことが、美容医療を成功に導く鍵となるでしょう。

監修医師

                 

ミサクリニック 六本木本院 院長

寺井 美佐栄

  • 所属学会

    ・日本抗加齢医学会認定専門医
    ・日本美容皮膚科学会
    ・日本レーザー医学会
    ・日本産業衛生学会専門医

  • 資格

    ・アラガン社ボトックスビスタ認定医
    ・アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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