口元のたるみにヒアルロン酸注射!効果・費用・ダウンタイム総まとめ

口元のたるみにヒアルロン酸注射!効果・費用・ダウンタイム総まとめ

口元のたるみにヒアルロン酸注射は、失われた皮下のボリュームを直接補い、ほうれい線やマリオネットラインを目立たなくする即効性の高い治療法です。

メスを使わないため体への負担が小さく、施術時間も短い点が多くの方に選ばれている理由といえます。

費用は使用する製剤の種類や注入量によって1本あたり数万円から十数万円と幅があり、効果の持続期間はおよそ6か月から18か月が一般的です。ダウンタイムは数日程度で、翌日からメイクで隠せる程度の腫れで済むケースがほとんどでしょう。

この記事では、口元のたるみが起きる原因からヒアルロン酸注射の仕組み、費用の目安、施術後の経過、そしてクリニック選びの基準まで、治療を検討するうえで押さえておきたい情報を幅広くまとめました。

目次

口元のたるみはなぜ起きる?加齢による皮膚・筋肉・骨の変化

口元のたるみは、皮膚・筋肉・骨という3つの組織の加齢変化が重なり合って生じます。どれか一つだけが原因ではなく、複数の要因が同時に進行するため、30代後半から少しずつ顔の印象が変わってくるのです。

30代後半から始まるコラーゲンとヒアルロン酸の減少

肌のハリを支えているのは、真皮層に存在するコラーゲン繊維とヒアルロン酸です。コラーゲンは肌に弾力を与える「骨組み」のような働きをしており、ヒアルロン酸はその隙間で水分を保持し、ふっくらとした厚みを維持しています。

30代後半を過ぎるとこれらの産生量が減り始め、40代・50代では目に見えて肌が薄くなることも珍しくありません。とくに口元は表情の動きが大きい部位であるため、支えを失った皮膚がたるみやすくなります。

紫外線ダメージや喫煙習慣はコラーゲンの分解をさらに加速させるため、生活習慣がたるみの進行速度に大きく影響するといえるでしょう。

表情筋の衰えが口角を引き下げる

口の周囲には口輪筋をはじめ多くの表情筋が密集しています。加齢とともにこれらの筋肉が痩せて薄くなると、口角を引き上げる力が弱まり、口元全体が下方向へ引っ張られるような印象になりがちです。

無表情のときでも口角が下がった状態が固定されると、実年齢より老けて見える、不機嫌そうに見えるといった悩みにつながります。筋肉のボリュームが減ることで皮膚を内側から支える力も失われ、たるみが深いシワへと移行していくケースも少なくありません。

骨吸収と脂肪の下垂が口元の輪郭を崩す

見落とされやすい要因が骨の変化です。上あごや頬骨は加齢によって少しずつ吸収され、骨格自体のサイズが小さくなります。土台が縮むことで、その上に乗っていた脂肪や皮膚が余り、重力に従って下へ垂れ下がるのです。

さらに、若い頃は頬の高い位置にあった脂肪体(メーラーファットパッドなど)が下方へ移動し、ほうれい線やマリオネットラインの溝を深くします。口元のたるみは皮膚だけの問題ではなく、顔全体の立体構造の崩れが反映された結果といえます。

変化する組織具体的な変化口元への影響
皮膚(真皮)コラーゲン・ヒアルロン酸の減少ハリが失われ薄くなる
筋肉表情筋の萎縮・筋力低下口角が下がり溝が深くなる
上顎骨・頬骨の骨吸収土台が縮み脂肪が下垂する

ヒアルロン酸注射で口元のたるみを改善できる仕組み

ヒアルロン酸注射は、加齢で失われたボリュームを注入によって直接補い、口元のたるみを内側から持ち上げる治療法です。

もともと体内に存在する成分を使うため、アレルギーリスクが低く、万が一仕上がりに問題があっても溶解酵素(ヒアルロニダーゼ)で修正できる安心感があります。

ヒアルロン酸が失われたボリュームを補充する

注入されたヒアルロン酸製剤は、周囲の水分を吸収しながらゲル状の「クッション」を形成します。痩せた皮下組織にボリュームが戻ることで皮膚がふっくらと持ち上がり、ほうれい線やマリオネットラインの深さが目立たなくなるのです。

さらに近年の研究では、注入されたヒアルロン酸がコラーゲンの新生を促す効果も報告されています。単に溝を埋めるだけでなく、肌質そのものの改善にもつながる点が注目を集めています。

ほうれい線・マリオネットラインに狙い打ちで注入する

口元のたるみに対しては、ほうれい線(鼻の脇から口角に向かう線)とマリオネットライン(口角から顎に向かう線)が主な注入ターゲットになります。

どちらも加齢に伴う脂肪の下垂と皮膚のゆるみが重なることで深くなる溝であり、ボリュームの補充が直接的な改善につながりやすい部位です。

ほうれい線には中程度の硬さの製剤を、マリオネットラインにはやや硬めの製剤を使い分けるのが一般的な方法です。口角のすぐ脇に少量を注入して下がった口角を持ち上げるテクニックもあり、施術者の判断で複数部位を組み合わせることで自然な若返りを目指します。

  • ほうれい線:鼻翼から口角にかけての溝を浅くし、頬のリフト感を出す
  • マリオネットライン:口角から顎への縦ジワを和らげ、口元の印象を明るくする
  • 口角横:下がった口角をわずかに持ち上げ、穏やかな表情に整える

注入部位とテクニックで仕上がりが変わる

同じ製剤でも、注入の深さや方向によって仕上がりの印象が大きく異なります。

骨膜の上に注入して土台から支える方法や、真皮の浅い層にファン状に広げて細かいシワを改善する方法など、テクニックの引き出しが多い医師ほど一人ひとりの顔立ちに合わせた自然な仕上がりを実現しやすいでしょう。

施術前のカウンセリングで正面だけでなく横顔や斜めの角度も確認し、左右差や理想の仕上がりイメージを共有しておくことが満足度を高める近道です。

口元のたるみへのヒアルロン酸注射にかかる費用相場

ヒアルロン酸注射の費用は、使用する製剤のブランドと注入量によって大きく変動します。一般的には1本(1cc)あたり3万円から10万円程度が目安となりますが、口元全体を総合的に整える場合は2本以上を使うケースも多い点を念頭に置いてください。

1本あたりの価格と使用量の目安

ほうれい線の片側だけであれば0.5〜1ccで十分な効果が得られることが多く、両側で1〜2cc程度の使用が標準的な範囲です。マリオネットラインも同様に片側0.5〜1ccが目安ですが、溝の深さや皮膚のゆるみ具合に応じて調整されます。

合計で2〜3本を使用した場合、総費用は6万円から30万円程度になるでしょう。クリニックによって価格設定に幅があるため、複数院のカウンセリングを受けて比較することをおすすめします。

製剤の種類によって費用が異なる

ヒアルロン酸製剤は国内外のメーカーから多数販売されており、それぞれ粒子の大きさや架橋構造、持続期間が異なります。一般的に知名度の高い海外製のブランド品は単価が高めですが、品質管理が厳しく臨床データが豊富という安心材料があります。

項目費用の目安
1本(1cc)あたり約3万〜10万円
ほうれい線(両側)約5万〜15万円
マリオネットライン(両側)約5万〜15万円
口元全体の総合治療約10万〜30万円

価格の安さだけで選ぶと、製剤の質や施術者の経験が十分でない可能性も否定できません。費用と品質のバランスを見極め、自分が納得できるクリニックを選ぶことが大切です。

追加注入・メンテナンス費用も視野に入れる

ヒアルロン酸は体内で徐々に分解されるため、効果を維持するには定期的な再注入が必要です。初回の施術費用だけでなく、半年から1年ごとのメンテナンス費用も含めたトータルコストを想定しておくと、予算計画が立てやすくなります。

クリニックによっては2回目以降の施術を割引価格で受けられるメンテナンスプランを用意しているところもあるため、カウンセリング時に確認してみてください。

ダウンタイムはどれくらい?施術後の腫れ・内出血と回復の経過

口元へのヒアルロン酸注射のダウンタイムは、多くの場合2〜3日程度で落ち着きます。大がかりな外科手術と比べて体への負担が小さく、当日中に帰宅して日常生活に戻れる点がこの治療の大きな利点です。

施術直後から数日間に起こりやすい症状

注入直後は注射部位にわずかな腫れや赤みが出る場合があります。麻酔入りの製剤を使用する際は、注入部位に一時的なしびれを感じるときもありますが、通常は数時間で消退します。

時期よくみられる症状一般的な持続期間
施術直後〜数時間注入部位の腫れ・赤み数時間〜1日
当日〜翌日軽い痛み・つっぱり感1〜2日
2〜7日内出血(青あざ)1〜2週間で消退

内出血は針が毛細血管に触れた場合に起こりやすく、施術そのものの失敗ではありません。メイクでカバーできる程度がほとんどで、1〜2週間あれば自然に吸収されます。

仕事や外出への影響と過ごし方のポイント

翌日からメイクが可能なケースが多く、デスクワークであれば当日に復帰する方も少なくありません。ただし注入部位への強い圧迫やマッサージは製剤の位置ずれにつながるため、施術後1〜2週間は避けるようにしましょう。

激しい運動やサウナ、長時間の入浴は血行を促進して腫れを強くする可能性があるため、施術後2〜3日は控えるのが望ましいです。飲酒も同様に内出血のリスクを高めるため、少なくとも当日は避けてください。

ダウンタイムを短くするためにできること

施術後に保冷剤でやさしく冷やすと、腫れの軽減につながります。就寝時に枕を少し高くして頭の位置を上げておくと、顔のむくみを和らげる効果が期待できるでしょう。

また、施術前1週間ほどは血液をさらさらにする薬(アスピリンなど)やサプリメント(魚油・ビタミンEなど)の服用を医師に相談のうえで控えると、内出血のリスクを減らせます。

こうした小さな工夫を積み重ねると、ダウンタイムを短くし、より快適に回復期間を過ごせます。

ヒアルロン酸注射の効果はいつまで続く?持続期間と再施術の判断

ヒアルロン酸注射の効果の持続期間は、おおむね6か月から18か月が一般的な範囲です。使用する製剤の種類や注入部位、個人の代謝速度によって差がありますが、永続的な効果ではない点を理解しておくことが大切でしょう。

効果のピークと持続期間の目安

注入直後から効果を実感でき、1〜2週間で腫れが引いた後の状態が完成形です。製剤が周囲の水分を吸収して馴染むまでに約2週間かかるため、仕上がりの最終判断はその時期まで待つのが賢明といえます。

製剤の特徴持続期間の目安
低架橋・柔らかいタイプ約6〜9か月
中程度の架橋・標準タイプ約9〜12か月
高架橋・硬めのタイプ約12〜18か月

マリオネットラインのように動きが少ない部位は比較的長持ちしやすく、逆に口元のように頻繁に動く部位では分解がやや早い傾向があります。

体内で分解されるまでの流れ

注入されたヒアルロン酸は、体内に自然に存在するヒアルロニダーゼという酵素や活性酸素によって徐々に分解されていきます。分解産物は水と二酸化炭素になり、体に蓄積する心配はありません。

効果が切れた後も、注入前の状態より悪くなることは通常ありません。繰り返しの注入によってコラーゲンの産生が刺激され、治療を続けるうちに注入量を減らせるようになったという報告もあります。

再注入のタイミングを判断するサイン

効果が残っているうちに追加注入を行うと、少ない量で仕上がりを維持しやすくなります。完全にボリュームが失われてから注入するよりも効率が良いため、6〜12か月ごとの経過観察を兼ねた受診をおすすめします。

  • 朝の洗顔時に以前より溝が深くなったと感じたとき
  • 写真に写った自分の口元の印象が施術前に近づいたとき
  • 前回施術から6か月以上が経過し、ボリュームの減りを自覚したとき

焦って早すぎるタイミングで追加するとボリュームが過剰になる場合もあるため、医師と相談しながら適切な間隔を決めていくのが理想的な方法です。

施術前に知っておきたいヒアルロン酸注射のリスクとクリニック選び

ヒアルロン酸注射は安全性の高い治療ですが、リスクがゼロというわけではありません。起こりうる副作用をあらかじめ把握し、信頼できるクリニックを選ぶと、安心して施術に臨めます。

ヒアルロン酸注射で起こりうる副作用と対処法

もっとも多い副作用は注入部位の腫れや内出血で、いずれも一時的なものです。まれにしこり(結節)が生じるときがありますが、多くは軽いマッサージやヒアルロニダーゼの注入で解消できます。

施術後に強い痛みや皮膚の白色変化が現れた場合は血流障害の初期サインである可能性があるため、すぐに施術を受けたクリニックへ連絡してください。早期の対処で深刻な結果を防ぐことが可能です。

血管閉塞などまれな合併症への備え

頻度は極めて低いものの、注入したヒアルロン酸が血管を圧迫・閉塞し、皮膚壊死や視力障害を引き起こす症例が報告されています。

国際的な専門家グループのコンセンサスでも、解剖学的知識に基づいた安全な注入と、緊急時の対処プロトコルを備えることの重要性が強調されています。

万が一に備えて、施術を行うクリニックがヒアルロニダーゼ(溶解酵素)を常備しているかどうかを事前に確認しておくと安心です。施術を受ける方自身が正しい知識を持ち、異変を感じたらすぐに相談できる体制を整えることがリスクの最小化につながります。

信頼できるクリニックを選ぶための着眼点

施術者の技術力はもちろんのこと、カウンセリングの丁寧さや施術後のフォロー体制も、クリニック選びで欠かせないチェックポイントです。

質問にわかりやすく答えてくれるか、リスクやデメリットも含めて説明してくれるかは、そのクリニックの誠実さを示す指標になります。

解剖学に精通し、ヒアルロン酸注入の施術経験が豊富な医師であるかどうかは、仕上がりの満足度に直結します。初回のカウンセリングで違和感を覚えたなら、別のクリニックにも足を運ぶ勇気を持つことが後悔のない選択への第一歩です。

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よくある質問

ヒアルロン酸注射は痛みを感じますか?

多くのクリニックでは麻酔成分(リドカイン)が配合された製剤を使用しており、注入中の痛みはかなり軽減されます。注射が苦手な方には表面麻酔クリームやブロック麻酔を併用するケースもあり、痛みへの不安があれば事前に医師へ伝えておくとよいでしょう。

施術中は針の刺入時にチクッとした感覚がある程度で、注入が始まると圧迫感に変わることが多いです。施術後に鈍い痛みを感じる場合もありますが、通常は1〜2日で自然に治まります。

ヒアルロン酸注射の効果が出るまでにどれくらいかかりますか?

注入直後からある程度の変化を実感できますが、製剤が周囲の組織に馴染み、腫れが引いた1〜2週間後が仕上がりの完成形です。施術直後は腫れの影響でボリュームが大きく見えることがあるため、この時点で過剰注入を心配する必要はありません。

最終的な仕上がりに不満がある場合は、2週間後以降に追加注入やヒアルロニダーゼによる修正を検討できます。焦らずに経過を待ち、完成形を見てから判断する姿勢が望ましいです。

ヒアルロン酸注射を受けられない人はいますか?

妊娠中・授乳中の方、注入予定部位に活動性の皮膚感染症がある方、ヒアルロン酸製剤の成分にアレルギーがある方は施術を受けることができません。自己免疫疾患をお持ちの方や抗凝固薬を服用中の方も、事前に主治医への確認が必要です。

過去にフィラー注入で重い副作用を経験した方も慎重な対応が求められます。カウンセリング時に持病や服用中の薬を正確に伝えることが安全な施術の前提条件となります。

ヒアルロン酸注射と他のたるみ治療を組み合わせることはできますか?

ボツリヌストキシン注射(ボトックス)やハイフ(高密度焦点式超音波)、糸リフトなどと組み合わせることで、より総合的なたるみ改善を目指す方法があります。ボツリヌストキシンで口角を引き下げる筋肉の働きを弱め、ヒアルロン酸でボリュームを補うという併用パターンはとくに多く用いられています。

ただし治療の順番や間隔は部位や使用する機器・薬剤によって異なるため、自己判断で組み合わせるのではなく、経験豊富な医師と治療計画を立てることが望ましいでしょう。

ヒアルロン酸が体内に残り続ける心配はありませんか?

ヒアルロン酸はもともと人体に存在する成分であり、注入された製剤は体内の酵素によって徐々に分解・吸収されます。最終的には水と二酸化炭素になるため、体内に異物として残り続けることは通常ありません。

架橋剤で分解速度を遅くした製剤であっても、時間の経過とともに自然に代謝されていきます。永続的に体に残るタイプの充填剤とは異なり、万が一のトラブル時にもヒアルロニダーゼで溶解できる安全面の高さが、ヒアルロン酸製剤が広く選ばれている理由の一つです。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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