口横のハイフは痛い?「ポニョ」肉への効果と照射のコツ

口横のハイフは痛い?「ポニョ」肉への効果と照射のコツ

口横のハイフは「チクッとする熱さ」を感じる程度で、多くの方が麻酔なしでも耐えられる施術です。口元のもたつきやほうれい線の延長線上にある「ポニョ」っとしたふくらみは、皮下脂肪とSMAS筋膜のゆるみが重なって生じています。

ハイフの超音波エネルギーはこの筋膜層に直接届き、コラーゲンを熱収縮させて口横のたるみを引き上げます。

ただし、カートリッジの深さや出力の選び方を誤ると期待した効果が得られなかったり、まれに神経を刺激してしまう場合もあるため、照射のコツを知っておくことが大切です。

この記事では、口横ハイフの痛みの程度、「ポニョ」肉への引き締め効果、そして照射時に押さえておきたいポイントを詳しく解説します。

目次

口横ハイフの痛みは「チクッとした熱さ」で我慢できるレベル

口横への照射で感じる痛みは、針で軽くつつかれたような一瞬の熱さが主体です。骨に近い部位ほど響きやすい傾向がありますが、施術中ずっと続く痛みではありません。

口横は頬やあごより痛みを感じやすい部位

口の周りには表情筋が密集しており、皮膚と骨の距離が近いという構造的な特徴があります。超音波が骨に反射すると「ズン」と響くような感覚が加わるため、頬やフェイスラインより痛みを自覚しやすいでしょう。

ただし痛みの程度は、脂肪の厚みや体調、施術機器の種類によっても個人差があります。臨床試験では施術中に痛みを訴えた方の割合は25%前後と報告されており、大半の方は「思ったほどではなかった」という感想を持っています。

出力と周波数の調整で痛みは軽減できる

ハイフの出力エネルギーを下げると痛みは和らぎますが、効果も穏やかになるため、バランスが大切です。経験豊富な医師は患者の反応を見ながらショットごとに出力を微調整し、痛みを抑えつつ十分な熱量を届けています。

周波数の違いも痛みに影響します。口横のように浅い層を狙う場合は高周波トランスデューサーを使うことが多く、深い層を狙う低周波よりも鋭い痛みが出にくい傾向があります。どの機種であっても、気になるときは遠慮なく声をかけてください。

麻酔クリームと冷却で施術はさらに楽になる

痛みが不安な方には、施術30分ほど前に表面麻酔クリームを塗布する方法が広く用いられています。口周りの皮膚は薄く、クリームの浸透も早いため比較的短い時間で効果を実感できるでしょう。

施術後の冷却も痛みの緩和に役立ちます。照射直後に冷たいタオルやクーリングジェルを当てると、熱感がすみやかに引いていきます。痛みの感じ方は人それぞれなので、事前カウンセリングで自分に合った対策を相談しておくと安心です。

対策内容効果の目安
出力調整ショットごとに医師が出力を微調整痛みを3〜5割軽減
表面麻酔クリームを30分前に塗布ピリッとした感覚がほぼなくなる
冷却照射後に冷タオルやジェルを使用熱感を早期に緩和

口横の「ポニョ」肉がたるむ原因は脂肪と筋膜のゆるみ

「ポニョ」っとしたふくらみの正体は、頬の脂肪が重力で下がって口元に溜まった状態です。脂肪だけでなく、それを支える筋膜の弾力低下も関わっています。

頬の脂肪が下垂して口横にたまる

顔の脂肪はいくつかの区画に分かれて存在しており、加齢とともに各区画を隔てる膜が薄くなると脂肪が移動しやすくなります。

とくにメーラーファットパッドと呼ばれる頬の中央にある脂肪体は、下方向へずれて口横やほうれい線付近にボリュームを加えやすい部位です。

20代後半〜30代にかけて、頬の高い位置にあった脂肪が少しずつ下へ移動し始めると、口元のもたつきとして現れてきます。これが「ポニョ」肉の初期段階ともいえるでしょう。

SMAS層のハリが低下すると支えが弱くなる

SMAS(スマス)層とは皮下脂肪のさらに深い位置にある筋膜の層で、顔全体を「内側の骨格」のように支えています。コラーゲンやエラスチンで構成されたこの層は、年齢とともに弾力を失い、上に乗っている脂肪や皮膚を十分に支えられなくなります。

SMAS層のゆるみは表面から見えないため、スキンケアだけでは対処が難しい点が特徴です。そのため、SMAS層まで届くハイフが口横のたるみ改善で注目されています。

なお、SMAS層の厚みや構造には個人差があり、脂肪が薄い方ほどSMAS層の劣化が表面に反映されやすいともいわれています。

20代後半からすでに始まっている口横の変化

「たるみは40代から」と思われがちですが、コラーゲンの産生量は20代半ばをピークに少しずつ減少していきます。表情筋のクセや紫外線によるダメージが重なると、30代前半でもほうれい線や口横のふくらみが気になり始める方は少なくありません。

早い段階で変化に気づいて対策を講じると、将来的なたるみの進行を穏やかにする効果が期待できます。日常の保湿や紫外線対策と合わせて、ハイフのようなリフトアップ施術を選択肢に入れておくとよいでしょう。

とくにデスクワーク中心の生活で表情筋を動かす機会が少ない方は、口横のたるみが進みやすい傾向にあります。無理な表情トレーニングは逆効果になることもあるため、専門家に相談したうえで適切なケア方法を選んでください。

ハイフが口横のたるみを引き上げる仕組み

ハイフの超音波は肌の奥にあるSMAS層のコラーゲンを瞬間的に65℃以上まで加熱し、熱収縮によるリフト効果をもたらします。加えて、組織の修復過程で新たなコラーゲンが生まれるため、施術後数か月にわたって引き締まりが進んでいく点も大きな特長です。

超音波の熱でコラーゲンを収縮させるリフト効果

ハイフは超音波を一点に集中させ、ピンポイントに高温の熱凝固点を作ります。この熱でコラーゲン線維が収縮すると、周辺の組織がキュッと引き寄せられて即時的なリフトが得られます。

レーザーやラジオ波と異なるのは、表皮にダメージを与えずに深い層だけを加熱できる点です。そのため肌表面の赤みやかさぶたが起こりにくく、施術当日からメイクが可能なケースも多いでしょう。

SMAS層に直接届く施術はハイフならでは

美容医療に用いられるレーザーやラジオ波の多くは、真皮層までしかエネルギーが届きません。一方、ハイフは4.5mmの焦点深度を持つカートリッジを使うことで、SMAS層へ直接アプローチできます。

フェイスリフト手術でメスを入れるのもこのSMAS層であり、ハイフはそれを切らずに引き締められる点で画期的といえます。口横のように皮膚が薄い部位でも、適切な深さを選べば安全にSMAS層へ熱を届けることが可能です。

施術後1〜3か月かけてコラーゲンが増生する

照射直後のリフト効果に加え、ハイフにはもう一つの効果があります。熱凝固点の周囲で線維芽細胞が活性化し、新しいコラーゲンやエラスチンを生成するのです。

この「ネオコラゲネシス(新生コラーゲン生成)」は施術後1〜3か月ほどかけて進行し、肌のハリや弾力がじわじわと増していきます。効果のピークは施術からおよそ2〜3か月後に訪れ、その後も半年から1年ほど持続するとされています。

近年の研究では、ハイフによる熱刺激がコラーゲンだけでなくエラスチンの新生も促すことが報告されており、肌の弾力改善という面でも注目を集めています。

時期変化の内容
施術直後コラーゲン収縮による即時リフト
1〜3か月後新生コラーゲンが増え、ハリが向上
3〜6か月後効果のピーク、フェイスラインが整う

口横ハイフで失敗しないための照射のコツ

照射の深さ・出力・角度の3つが仕上がりを左右します。口横は繊細な部位だからこそ、医師の技術と機器の設定が結果に直結するといえるでしょう。

口横には4.5mmカートリッジを中心に選ぶ

ハイフのカートリッジには1.5mm、3.0mm、4.5mmなど複数の焦点深度があり、口横のたるみには4.5mmを軸に組み立てるのが一般的です。4.5mmはSMAS層に届く深さで、筋膜レベルからの引き上げを狙えます。

皮膚が薄い方や脂肪が少ない方は、3.0mmのカートリッジを併用して真皮層のコラーゲン増生を促す方法も有効です。カートリッジの選択は施術前のカウンセリングで肌の状態を確認したうえで決定されます。

照射ラインと角度で仕上がりが変わる

口横に照射する際、ラインの引き方は斜め上方向を意識するのが基本です。重力に逆らう方向へ組織を引き締めることで、ほうれい線から口角にかけてのもたつきを効率的に改善できます。

照射ラインが横一直線になると、リフトアップの方向性が定まらず効果が分散してしまいます。経験豊富な医師はエコー画像で皮下の組織を確認しながら、一人ひとりのたるみ方に合ったラインを設計しています。

出力を上げすぎると神経への影響がある

口の周囲には顔面神経の枝が走っており、過度な高出力で照射すると一時的にしびれや感覚異常が生じることがあります。報告されている症例では、口の周りに軽度のしびれが出たものの1か月以内に自然回復しています。

安全を確保するためには、出力を段階的に上げながら患者の反応を都度チェックする慎重な照射が求められます。解剖学的な知識と照射技術の両方を備えた医師を選ぶことが、満足のいく結果への第一歩です。

  • 照射前にエコーで脂肪厚と骨までの距離を確認する
  • 出力は低めからスタートし、反応を見て段階的に上げる
  • 神経走行の近くでは照射密度を下げて安全マージンを確保する

口横ハイフのダウンタイムと施術後に気をつけること

ハイフは「ダウンタイムがほぼない」といわれることが多いですが、口横は皮膚が薄い分、赤みや軽い腫れが出やすい部位です。正しいアフターケアで回復を早め、効果を引き出しましょう。

赤みや腫れは数時間から数日で落ち着く

施術直後に軽い赤みや熱感が生じるのは正常な反応で、多くの場合は数時間で収まります。まれに翌日まで軽い腫れが残るときがありますが、冷却を続ければ長引くことはほとんどありません。

臨床試験では、重篤な副作用が報告された割合は5%未満にとどまっており、報告された症状も一過性の赤みやむくみが中心です。万が一、しびれや皮膚の変色が続く場合は早めに施術を受けたクリニックに連絡してください。

施術直後に避けたい行動

照射後は肌の内部に熱がこもっている状態なので、長時間の入浴やサウナ、激しい運動は当日中は控えましょう。血行が過剰に促進されると腫れが長引く原因になります。

飲酒も血管を拡張させるため、できれば施術後24時間は控えることを推奨します。メイクは当日から可能ですが、照射部位をゴシゴシこするような洗顔やピーリングは数日間避けてください。

効果のピークは2〜3か月後に訪れる

施術直後に「あまり変わらない」と感じる方もいますが、ハイフの効果はコラーゲン増生を伴うため、すぐにはフルの結果が現れません。直後のリフト感は控えめでも、2〜3か月後に写真を比較すると変化に気づく方がほとんどです。

効果の持続期間は半年から1年程度とされており、施術後も少しずつコラーゲンが増えていくイメージです。焦って追加照射をするよりも、経過を見ながら適切なタイミングで次回の施術を検討するほうが肌に負担がかかりません。

時期おもな注意点
施術当日サウナ・激しい運動・飲酒を控える
1〜3日後強い摩擦やピーリングを避ける
1週間後通常の生活に戻ってOK

口横ハイフの効果を持続させるセルフケアと施術頻度

せっかくのハイフ効果を長く保つには、日々のスキンケアと適切な施術間隔の両方が大切です。コラーゲンの維持をサポートする習慣を取り入れれば、リフト効果がさらに長続きします。

保湿と紫外線対策がコラーゲンの減少を防ぐ

紫外線はコラーゲンを分解する酵素(MMP)を活性化させる要因の一つです。ハイフでせっかく新生コラーゲンを増やしても、紫外線対策が不十分だとその効果が目減りしてしまいます。

SPF30以上の日焼け止めを日常的に使用し、帽子やサングラスも活用しましょう。加えて、セラミドやヒアルロン酸配合の保湿剤で肌の水分量を保つことが、バリア機能の維持にもつながります。

推奨される施術間隔は半年〜1年に1回

ハイフは繰り返し受けると効果を維持しやすい施術ですが、短いスパンで頻繁に照射すると組織に負担がかかります。一般的に推奨される間隔は半年から1年に1回程度です。

30代前半で軽度のたるみが気になる方は年1回のペース、たるみがやや進行している場合は半年ごとのペースが目安になるでしょう。施術回数を重ねるほどコラーゲンの蓄積効果が高まり、肌質そのものの改善も期待できます。

ほかの施術と組み合わせてリフト効果を高める

ハイフ単独でも口横のたるみに効果を発揮しますが、ヒアルロン酸注入やラジオ波と組み合わせることで多角的なアプローチが可能です。ヒアルロン酸で失われたボリュームを補い、ハイフで筋膜を引き締めるという二段構えは、とくにほうれい線周辺のたるみに有効とされています。

組み合わせ施術を検討する場合は、施術順や間隔について医師と十分に相談してください。肌の状態やたるみの程度によって適切なプランは異なるため、一律の正解はありません。

自分の顔のたるみ方を正確に把握し、信頼できるクリニックで丁寧なカウンセリングを受けることが満足のいく結果への近道です。

  • 紫外線対策としてSPF30以上の日焼け止めを毎日使用する
  • 保湿はセラミド・ヒアルロン酸配合のアイテムを選ぶ
  • 施術間隔は半年〜1年を目安に、肌の状態を見て調整する

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よくある質問

口横のハイフは何回くらい照射すれば効果を実感できますか?

口横のハイフは1回の照射でも直後にリフト感を得られる方が多く、効果のピークは施術後2〜3か月頃に訪れます。ただし、たるみの程度やお肌の状態によって実感度には個人差があります。

軽度のたるみであれば1回で十分な変化を感じる方もいますが、より明確な改善を求める場合は半年〜1年ごとに施術を重ねると、コラーゲンの蓄積効果でハリがさらに増していきます。回数や間隔は医師と相談しながら決めるのがおすすめです。

口横のハイフ施術中にどのくらいの痛みを感じますか?

口横のハイフで感じる痛みは、チクッとした熱さや骨に響くような軽い鈍痛が中心で、耐えられないほど強い痛みではありません。痛みが不安な方は施術前に表面麻酔クリームを塗布することで、さらに感覚を和らげることができます。

出力の調整によっても痛みの度合いは変わるため、施術中に辛いと感じたら遠慮せず医師やスタッフに伝えてください。多くのクリニックでは、ショットごとに声をかけながら出力を微調整してくれます。

口横のハイフは20代でも受ける意味がありますか?

20代でも口横の「ポニョ」肉やほうれい線の初期段階が気になる方には、ハイフによる予防的なケアとして意味があります。コラーゲンの生成量は20代半ばから徐々に減り始めるため、早い段階でSMAS層に刺激を与えてコラーゲン産生を促しておくことは将来のたるみ予防につながります。

ただし、20代の肌はまだ弾力が十分に残っている場合も多いため、過度に高い出力での照射は推奨されません。軽めの出力で定期的にメンテナンスを行うのが、20代に適したハイフの取り入れ方といえるでしょう。

口横のハイフ後にほうれい線が悪化することはありますか?

適切な出力と深さで照射されていれば、口横のハイフによってほうれい線が悪化することは通常ありません。まれに施術直後のむくみで一時的にほうれい線が目立って見えることがありますが、数日で落ち着きます。

過度に高い出力で照射した場合や、脂肪が少ない方に深い焦点深度を使用した場合は、頬のボリュームが減ってほうれい線が強調される可能性もゼロではありません。カウンセリングの段階で脂肪量や皮膚の厚みを医師に確認してもらい、照射計画を立てることが大切です。

口横のハイフの効果はどのくらいの期間持続しますか?

口横のハイフの効果は、一般的に半年から1年ほど持続するとされています。施術後1〜3か月目にかけてコラーゲンの増生が進み、効果がピークに達した後、緩やかに元の状態へ近づいていきます。

持続期間には年齢や生活習慣が影響するため、紫外線対策や保湿を日常的に行っている方ほど効果が長持ちしやすい傾向にあります。適切なタイミングで再施術を行えば、コラーゲンの蓄積効果によって徐々にベースラインのハリ自体が高まっていくことも期待できるでしょう。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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