男の「ブルドッグ顔」を改善するには?男性特有の頬のたるみ原因と治療法

男の「ブルドッグ顔」を改善するには?男性特有の頬のたるみ原因と治療法

頬のたるみが気になり、自分の顔が「ブルドッグ」のように見えてしまう。そんな悩みを抱える男性は、年齢を問わず増えています。

男性の頬たるみには、女性とは異なる原因が複数関わっており、放置すると年齢以上に老けた印象を与えてしまいかねません。

この記事では、男性特有のたるみが生じる仕組みと、自宅でできる対策から医療機関での治療法まで、専門医の視点で詳しく解説します。

目次

男性の頬がたるんで「ブルドッグ顔」になるのは加齢だけが原因ではない

頬のたるみは単なる老化現象と思われがちですが、男性の場合は加齢に加えて皮膚構造や生活習慣が複合的に絡み合っています。原因を正しく把握することが、改善への第一歩です。

皮膚のコラーゲンとエラスチンが減少すると頬を支える力が弱まる

肌のハリや弾力を保っているのは、真皮層に存在するコラーゲンとエラスチンという繊維状のたんぱく質です。コラーゲンは肌の土台となる「柱」のような存在で、エラスチンはその柱同士をつなぐ「ゴム」の役割を果たしています。

男性は20代後半からコラーゲン量が年間約1%ずつ減少するとされ、40代以降にはその減少スピードが加速します。エラスチンも同様に劣化し、頬の皮膚が重力に逆らえなくなることで、下方向へのたるみが目立ち始めるのです。

表情筋の衰えが脂肪の位置を変えてしまう

顔には30種類以上の表情筋が存在し、頬の脂肪を適切な位置に支えています。しかし、加齢やデスクワーク中心の生活で表情筋を動かす機会が減ると、筋肉が痩せて脂肪を持ち上げる力が低下します。

とくに頬の脂肪体(バッカルファット)は、支えを失うと下方へ移動しやすく、頬骨の下に脂肪のかたまりが垂れ下がる形になります。この状態がいわゆる「ブルドッグ顔」の典型的な見た目を作り出しています。

男性の頬たるみに関わる主な原因

原因影響する部位特徴
コラーゲン減少真皮層全体20代後半から年約1%減少
表情筋の衰え頬・口周り脂肪を支えきれなくなる
ホルモン低下皮膚全体30代以降テストステロン減少
紫外線ダメージ表皮・真皮光老化による弾力低下

男性ホルモンの低下もたるみに拍車をかける

テストステロンは男性の肌の厚みや皮脂分泌に関与しているホルモンです。30代以降、年間約1%のペースでテストステロンの分泌量は低下していきます。

テストステロンが減少すると、コラーゲンの合成能力も落ちるため、肌のハリが失われやすくなります。女性は閉経後にエストロゲンが急減して肌の変化が顕著になりますが、男性の場合はゆるやかに、しかし確実にたるみが進行するのが特徴です。

女性と比べて男性の頬たるみが目立ちやすいのには理由がある

男性は肌が厚くて丈夫だから老けにくいと思われがちですが、実はたるみに関しては女性より不利な条件がいくつもあります。男女間の肌質や生活習慣の違いが、頬のたるみの現れ方を大きく左右しています。

男性の皮膚は厚くても紫外線ダメージには弱い

男性の皮膚は女性に比べて約10〜20%厚く、コラーゲン密度も高い傾向があります。一見すると丈夫に思えますが、男性の肌は抗酸化力が低く、紫外線による免疫抑制を受けやすいことが研究で示されています。

紫外線のなかでもUVA波は真皮層まで到達し、コラーゲンやエラスチンを直接破壊します。日焼け止めを塗る習慣のない男性は、知らず知らずのうちに「光老化」を蓄積しているのです。

スキンケア習慣の乏しさが肌の老化を早めている

多くの調査で、男性は女性と比較して日常的なスキンケアを行っている割合が圧倒的に低いことが明らかになっています。洗顔後に何もつけない、日焼け止めを使わないという男性は珍しくありません。

保湿を怠った肌は水分量が低下し、バリア機能が弱まります。その結果、外部からの刺激に対して肌が脆くなり、たるみの進行を助長してしまいます。

皮下脂肪の分布と骨格の違いがたるみの出方を左右する

男性は女性に比べて顔の皮下脂肪が少ない傾向がありますが、加齢に伴って頬の深い部分にある脂肪体が萎縮すると、上方の脂肪を支えるクッションが減ってしまいます。

さらに、男性の顎骨や頬骨は大きく角張っているため、骨の吸収が起こると輪郭の崩れが目立ちやすくなるのです。

とくに下顎の骨量が減少すると、顎のラインが曖昧になり、頬の脂肪が下方に流れることでジョウル(顎下のたるみ)が形成されます。これがブルドッグ顔の印象をさらに強調する要因です。

男女の肌と頬たるみの違い

比較項目男性女性
皮膚の厚さ約10〜20%厚いやや薄い
コラーゲン減少20代後半から緩やかに閉経後に急速に
紫外線対策習慣が乏しい比較的意識が高い
たるみの出方下顎・頬下に集中目の下・頬全体

頬のたるみセルフチェック|鏡1つで自分のブルドッグ顔レベルを確認できる

自分の頬たるみがどの程度進行しているのかは、特別な機器がなくても鏡を使えば自宅で把握できます。まずは自分の現状を客観的に確認することから始めましょう。

斜め45度の角度で確認するとたるみの程度がつかみやすい

正面からの鏡だけでは、頬たるみの実態はなかなかわかりません。斜め45度の角度から顔を観察すると、頬骨の下から口角にかけてのたるみ具合を把握しやすくなります。

照明を正面やや上から当て、影ができる部分に注目してください。ほうれい線から外側に向かってたるみの「段差」が見えるようであれば、頬の脂肪が下方へ移動し始めている兆候です。

ほうれい線やマリオネットラインとの関連に注目する

頬のたるみが進行すると、鼻の横から口角にかけてのほうれい線が深くなっていきます。さらにたるみが下方に広がると、口角から顎にかけてのマリオネットライン(口角の下に刻まれる縦のしわ)も出現します。

口角が常に下がって見えるようになると、不機嫌そうな印象を周囲に与えやすくなるため、ビジネスシーンでマイナスに働くこともあるでしょう。

  • 頬骨の下に影ができ、頬と口元の境目が目立つ
  • ほうれい線が深くなり、笑っていないときも消えない
  • 口角の外側に縦方向のしわ(マリオネットライン)がある
  • フェイスラインが曖昧になり、横顔のシルエットが崩れている

早い段階で気づけば対策の選択肢は広がる

頬たるみは放置するほど進行し、改善の難易度も上がります。軽度のうちはスキンケアや表情筋トレーニングだけで改善が見込めるケースもありますが、中等度以上に進行すると医療的な介入が必要になってくるでしょう。

自分のたるみ度合いを定期的にチェックし、気になり始めた段階で早めに専門医に相談することをおすすめします。

男性のブルドッグ顔を自宅で予防・改善するための具体的な対策

軽度の頬たるみであれば、毎日の生活習慣を見直すと進行を抑えたり、ある程度の改善が期待できます。すぐに実行できる方法ばかりなので、今日からぜひ取り入れてみてください。

表情筋トレーニングで頬のリフトアップを目指す

表情筋は骨格筋と同様に、トレーニングによって鍛えることが可能です。とくに頬を引き上げる大頬骨筋と小頬骨筋を意識的に動かすと、頬の位置が上がりやすくなります。

おすすめの方法は、口を大きく開けて「あ・い・う・え・お」と発音する運動を1日2回、各10回ずつ繰り返すこと。加えて、頬を膨らませて5秒間キープし、左右交互に行うエクササイズも効果的です。

食事と睡眠の質を上げることが肌のハリを取り戻す鍵になる

コラーゲンの合成にはビタミンCとたんぱく質が欠かせません。肉・魚・卵といった良質なたんぱく質と、野菜や果物からビタミンCを積極的に摂取してください。亜鉛や鉄分もコラーゲン生成に関与するため、バランスのとれた食事が基本となります。

また、成長ホルモンは睡眠中に分泌され、肌の修復と再生を促します。6〜7時間以上の質の高い睡眠を確保し、就寝前のスマートフォン使用は控えるようにしましょう。

正しいスキンケアで頬のたるみ予防を習慣にする

男性のスキンケアは難しく考える必要はありません。洗顔後に化粧水で水分を補い、乳液やクリームで蓋をするという基本の3工程だけで十分です。

とくに注目すべき成分として、レチノール(ビタミンA誘導体)があります。レチノールはコラーゲン生成を促進し、肌のターンオーバーを正常化させる働きがあるため、たるみ予防に有用とされています。

日中は必ずSPF30以上の日焼け止めを塗り、紫外線から肌を守ることも忘れないでください。

自宅でできる頬たるみ対策の一覧

対策頻度の目安期待できる効果
表情筋エクササイズ1日2回頬の引き上げ
たんぱく質を含む食事毎食コラーゲン合成の促進
質の高い睡眠毎日6〜7時間成長ホルモンの分泌
保湿スキンケア朝晩肌バリアの強化
日焼け止め外出時光老化の予防

クリニックで受けられる男性の頬たるみ治療法を詳しく解説する

セルフケアだけでは改善が難しいほど頬のたるみが進行している場合、医療機関での治療が選択肢に入ってきます。メスを使わない方法から手術まで、代表的な治療法の特徴をお伝えします。

HIFU(ハイフ)はメスを使わずにたるみを引き上げる

HIFU(High Intensity Focused Ultrasound)は、高密度焦点式超音波を皮膚の深い層(SMAS筋膜)に照射し、熱エネルギーで組織を収縮させる治療です。コラーゲンの再生も同時に促されるため、施術後数か月かけて肌のハリが改善していきます。

メスを使わないため傷跡が残らず、施術後すぐに日常生活に戻れる点が男性に支持されています。ただし、重度のたるみには効果が限定的な場合もあるため、事前のカウンセリングで適応を確認することが大切です。

糸リフト(スレッドリフト)で頬のラインを整える

糸リフトは、特殊な突起がついた医療用の溶ける糸を皮膚の下に挿入し、頬の組織を物理的に引き上げる治療法です。挿入された糸の周囲にコラーゲンが新たに生成されるため、糸が溶けた後もしばらくリフトアップ効果が持続します。

施術時間は30〜60分程度で、局所麻酔下で行えるため身体への負担が比較的少なく済みます。ただし、一時的な腫れや内出血が出る場合があり、大切な予定の前は避けたほうがよいでしょう。

代表的な治療法の比較

治療法施術時間効果の持続
HIFU(ハイフ)30〜60分6か月〜1年程度
糸リフト30〜60分1〜2年程度
フェイスリフト手術3〜5時間5〜10年程度

フェイスリフト手術は重度のたるみに対応できる

ほうれい線やジョウル(顎下のたるみ)が深く刻まれている場合、フェイスリフト手術が根本的な改善をもたらす治療法です。

SMAS(表在性筋膜群)と呼ばれる筋膜ごと引き上げることで、皮膚だけを引っ張るよりも自然で持続力のある仕上がりになります。

男性のフェイスリフトでは、もみあげや耳周囲の切開線を髪型や髭のラインに合わせて設計する必要があります。手術を受けたことが周囲に気づかれにくいよう、男性の顔の骨格や肌質を熟知した医師に依頼することが重要です。

男性が頬たるみ治療で失敗しないために押さえておきたいポイント

治療法を選ぶ際には、効果だけでなくダウンタイムや費用、そして自分の骨格に合った施術かどうかを総合的に判断する必要があります。男性ならではの事情を踏まえた治療選びのコツを整理しました。

ダウンタイムと仕事への影響を事前に把握しておく

男性が美容医療を受ける際に大きなハードルとなるのがダウンタイムです。HIFUであれば当日からメイクや洗顔が可能なケースが多いですが、糸リフトでは1〜2週間ほど腫れが残るケースもあります。

フェイスリフト手術となると、2〜3週間の休養が必要になる場合があるため、長期休暇のタイミングに合わせて計画を立てるのが現実的です。

仕事の都合上、長いダウンタイムが取れない方は、複数回に分けて軽めの施術を受ける方法も検討してみてください。

男性の骨格や皮膚の特徴を踏まえた治療計画が成功の鍵を握る

男性の顔は女性と比較して骨格がしっかりしており、皮膚も厚くて硬いという特徴があります。そのため、女性向けに開発された施術パラメータをそのまま適用すると、十分な効果が得られないケースも少なくありません。

男性のたるみ治療経験が豊富な医師であれば、骨格の特徴に合わせて糸の本数やHIFUの出力を調整してくれます。カウンセリングの段階で、男性の治療実績について質問してみることをおすすめします。

信頼できる医師の選び方で結果は大きく変わる

美容医療の結果は、医師の技術と経験に大きく左右されます。とくにフェイスリフトのような外科的治療では、形成外科や美容外科の専門医資格を持ち、男性の症例を数多く手がけてきた医師を選ぶことが重要です。

カウンセリングでは、自分が期待する仕上がりを具体的に伝え、医師の提案する治療計画に納得できるかどうかを慎重に見極めてください。複数のクリニックでセカンドオピニオンを取ることも、後悔しない治療選びにつながります。

  • 形成外科もしくは美容外科の専門医資格の有無
  • 男性のたるみ治療の症例数
  • カウンセリングでの説明の丁寧さ
  • ダウンタイムやリスクについての明確な説明

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よくある質問

男性の頬たるみは何歳くらいから目立ち始めますか?

男性の頬たるみは、早い方で30代半ばから兆候が現れ始めます。コラーゲンの減少は20代後半からすでに始まっているため、30代のうちから予防を意識することが大切です。

40代に入ると、ほうれい線やフェイスラインのぼやけが顕著になりやすく、50代ではマリオネットラインやジョウルが加わって「ブルドッグ顔」と感じる方が増える傾向にあります。生活習慣や紫外線への曝露量によって個人差はかなり大きいものの、早めのケアが将来の見た目を左右するといえるでしょう。

男性の頬たるみに表情筋トレーニングだけで効果はありますか?

表情筋トレーニングは、軽度の頬たるみであれば一定の予防効果や引き締め効果を期待できます。大頬骨筋や口輪筋を日常的に動かすことで、筋肉の萎縮を防ぎ、頬の脂肪が下垂するのを遅らせる助けになるでしょう。

ただし、中等度以上のたるみに対しては、トレーニングだけで劇的な改善を望むのは現実的ではありません。表情筋トレーニングを日常のケアとして取り入れつつ、必要に応じて医療機関での治療を組み合わせるのが効果的な方法です。

男性の頬たるみ治療でHIFU(ハイフ)と糸リフトはどちらが向いていますか?

HIFUと糸リフトは、それぞれ得意とするたるみの程度が異なります。HIFUは肌全体の引き締めやハリ感の改善に適しており、初期から中程度の頬たるみに向いています。痛みやダウンタイムが少ない点も、忙しい男性にとって選びやすいポイントです。

一方、糸リフトは物理的に組織を引き上げるため、ある程度進行した頬たるみやフェイスラインの崩れに対してより明確な効果を発揮します。どちらが適しているかは、たるみの程度や希望する仕上がり、ダウンタイムの許容範囲によって変わりますので、専門医のカウンセリングを受けて判断することをおすすめします。

男性の頬たるみを予防するためのスキンケアで注意すべき点はありますか?

男性の頬たるみ予防で最も見落とされがちなのが、日焼け止めの使用です。紫外線は肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンを破壊する大きな原因であり、毎日の外出時にSPF30以上の日焼け止めを塗る習慣をつけることが予防の基本となります。

洗顔後は化粧水と乳液で保湿を行い、肌のバリア機能を維持してください。レチノール配合の美容液を夜のケアに加えると、コラーゲン生成の促進が期待できます。洗顔時にゴシゴシこする行為は肌を傷めるだけですので、泡で優しく洗うようにを心がけましょう。

男性のフェイスリフト手術ではどのくらいのダウンタイムが必要ですか?

男性のフェイスリフト手術の場合、一般的に2〜3週間程度のダウンタイムを見込む必要があります。手術直後は腫れや内出血が目立ち、1週間ほどで抜糸を行います。腫れが落ち着いて人前に出られるようになるまで、およそ2週間が目安です。

完全に仕上がりが安定するまでには3〜6か月かかることもあります。男性の場合は髭を生やして切開跡を隠すなどの工夫ができる反面、もみあげの位置が変わるリスクもあるため、術前の入念な打ち合わせが欠かせません。

仕事への復帰時期は施術範囲によっても異なりますので、担当医と十分に相談してください。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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