目の下のクマ隠し。プロが実践する「点置き」&「ぼかし」のテクニック

目の下のクマ隠し。プロが実践する「点置き」&「ぼかし」のテクニック

目の下のクマは、顔の印象を大きく左右する悩みの一つです。多くの人が隠そうとして厚塗りになり、かえって崩れやヨレを引き起こしてしまう失敗を経験しています。

しかし、プロフェッショナルが現場で実践する方法は驚くほどシンプルで論理的です。

それは、自分のクマのタイプに合った色とテクスチャーを選び、コンシーラーを適切な位置に「点置き」し、指やブラシで丁寧に「ぼかす」という技術に集約されます。

この記事では、あなたの目元を明るく若々しい印象へと導く、具体的かつ実践的なクマ隠しのテクニックを余すところなくお伝えします。

目次

クマの種類を見極めることが隠しの第一歩

クマを綺麗に隠すためには、まず自身のクマの種類を正しく特定し、それぞれの特徴に合わせた対策を講じることが最も重要です。

青クマの特徴と見分け方

青クマは、目の下の皮膚が薄いために、その下にある静脈(血管)が透けて見えている状態を指します。

寝不足や疲労、冷えなどが原因で血行不良が起こると、還元ヘモグロビンという暗赤色の血液が増加し、皮膚を通して青黒く見えてしまいます。

特に色白の方や、皮膚が薄い方に多く見られる傾向があります。

見分け方は非常にシンプルです。目尻を横に軽く引っ張ってみてください。その際にクマの色が薄くなったり、皮膚と一緒に動くようであれば、それは青クマである可能性が高いです。

血行を促進することが根本的な解決につながるため、メイクでのカバーと並行して、ホットタオルなどで温めるケアを行うとより効果を実感できます。

茶クマの原因とセルフチェック

茶クマの正体は、メラニン色素の沈着です。紫外線によるダメージや、目をこする癖による摩擦、乾燥によるターンオーバーの乱れなどが主な原因となります。

化粧品の色素沈着や、アトピー性皮膚炎などが関係している場合もあります。茶クマは皮膚そのものが着色してしまっている状態なので、目尻を引っ張っても、上を向いても、クマの色や位置が変わりません。

皮膚の表面に色が沈着しているため、マッサージなどで血行を良くしても即効性は期待できず、美白ケアやUVケアといった長期的なアプローチが必要です。

メイクにおいては、くすんだ茶色を打ち消すためのカラーコントロールが鍵となります。

クマの種類別特徴まとめ

クマの種類主な原因と特徴見分け方のポイント
青クマ血行不良により静脈が透けて見える。疲労や冷えで悪化しやすい。目尻を横に引っ張ると色が薄くなる。
茶クマ紫外線や摩擦による色素沈着。皮膚自体が茶色く染まっている。皮膚を引っ張っても上を向いても色は変わらない。
黒クマ加齢やたるみによる脂肪の突出が生む「影」。皮膚の凹凸が原因。上を向くと影が消えて薄くなる。

黒クマの正体とたるみの影響

黒クマは、実は「色」ではなく「影」です。加齢や眼精疲労によって目の周りの眼輪筋が衰えると、眼窩脂肪という脂肪が前方に突出してきます。

これによって目の下に膨らみができ、その下に凹みが生じることで影が落ち、黒っぽく見えてしまうのです。

また、肌のハリや弾力の低下による皮膚のたるみも大きな要因です。黒クマを見分けるには、手鏡を持って上を向いてみてください。

天井を見上げるように顔を上げると、光が当たり影が薄くなるため、クマが目立たなくなります。このように顔の角度や光の当たり具合で濃さが変わるのが黒クマの大きな特徴です。

コンシーラーで色を隠すというよりも、光の効果で影を飛ばすテクニックが必要になります。

混合タイプの場合の判断基準

多くの人は、一つの種類のクマだけを持っているわけではなく、複数の要素が重なり合った「混合タイプ」であるケースがほとんどです。

例えば、血行不良による青クマがあり、さらに色素沈着による茶クマが重なっている場合や、茶クマの上に加齢による黒クマの影が落ちている場合などです。

判断が難しい場合は、最も目立つ要素を優先して対策を考えるか、もしくは複数の色のコンシーラーを使い分ける必要があります。

まずは鏡の前で、皮膚を引っ張ったり、顔の角度を変えたりして、自分のクマの主要な原因が「血行」「色素」「影」のどれにあるのかを分析しましょう。

複合的な悩みに対しては、丁寧な観察が的確なカバーへの近道です。

プロが選ぶコンシーラーのタイプとテクスチャー

目元の皮膚は非常に薄く動きも激しいため、カバー力とストレッチ性を兼ね備えたリキッドタイプのコンシーラーを選ぶことが、プロのような仕上がりへの近道です。

リキッドタイプが目元に向いている理由

目の下の皮膚(眼瞼皮膚)は、頬などの他の皮膚に比べて約3分の1程度の厚さしかありません。

また、まばたきによって常に動き続けている非常にデリケートな部分です。そのため、硬いテクスチャーのコンシーラーを使用すると、表情の動きについていけず、ひび割れやシワへの入り込み(クリージング)を起こしやすくなります。

リキッドタイプのコンシーラーは、水分量が多く伸びが良いのが特徴です。肌に薄く密着し、柔軟性があるため、目元の激しい動きにもフィットして崩れにくいという大きなメリットがあります。

プロのメイクアップアーティストの多くが、目元のクマ隠しには、保湿成分が高く、光拡散効果のあるリキッドコンシーラーを第一選択肢として挙げるのはこのためです。

コンシーラー選びの重要ポイント

  • 保湿力の高さ
    乾燥は崩れとシワの原因となるため、ヒアルロン酸などの美容液成分配合のものを推奨。
  • ストレッチ性
    まばたきなどの表情の動きに合わせて伸縮する処方で、ヨレを防ぐ。
  • 光拡散効果
    パールの粒子などで光を反射し、薄付きでも高いカバー力を発揮する。

クリームタイプを使うべきシーン

クリームタイプは、リキッドよりも硬く、スティックよりも柔らかい、中間のテクスチャーを持っています。

カバー力が比較的高いため、色が濃い茶クマや、リキッドでは隠しきれない頑固な青クマをカバーしたい場合に重宝します。

ただし、つけすぎると厚塗り感が出やすいため、量の調整には注意が必要です。クリームタイプを使用する場合は、指の体温で少し温めて柔らかくしてから肌に乗せると、密着度が高まります。

範囲が広いクマ全体に塗るのではなく、特に色が濃い部分にピンポイントで使用し、周囲をリキッドでなじませるといった使い分けも効果的です。

乾燥しやすい傾向があるため、事前の保湿ケアを念入りに行うことが成功の秘訣です。

パレットタイプの利便性と注意点

パレットタイプは、硬めのクリーム状のコンシーラーが複数色セットになっているアイテムです。

自分の肌色やクマの色に合わせて色を混ぜ合わせ(ミキシング)、オーダーメイドの色を作ることができるのが最大の魅力です。プロの現場では必ずと言っていいほど使われています。

一般の方が日常で使用する場合、テクスチャーが硬めのものが多いため、目元の乾燥ジワを目立たせてしまうリスクがあります。

パレットタイプを選ぶ際は、保湿力が高く、クリーミーでなめらかな質感のものを選ぶことが重要です。また、付属のブラシが硬すぎる場合は、別途柔らかいコンシーラーブラシを用意するか、指でなじませるなどの工夫をしましょう。

色の調整ができる利便性は素晴らしいですが、厚塗りにならないよう、薄く重ねる技術が求められます。

「点置き」テクニックで厚塗りを防ぐ

コンシーラーをベタ塗りをせず、必要な箇所にピンポイントで配置する「点置き」こそが、薄付きで自然なカバー力を実現する最大のテクニックです。

点置きする具体的な位置と間隔

多くの人がやってしまいがちな失敗は、目の下のクマ全体にコンシーラーを塗布してしまうことです。

これでは目の下がのっぺりとしてしまい、かえって目が小さく見えたり、厚塗り感が出て老けた印象を与えてしまいます。

プロが実践する「点置き」は、クマの中で最も色が濃い部分、つまり「クマの底」とも言えるライン上にのみコンシーラーを置く方法です。

具体的には、目頭の下から黒目の下あたりまでの、クマの境界線に沿って、少量のコンシーラーを3点から4点ほど置きます。

目のキワ(涙袋の部分)には決してコンシーラーを置かないでください。キワまで塗ると目が小さく見え、さらに瞬きの影響でヨレやすくなります。

あくまで影や色が一番濃いライン上を狙い撃つことが重要です。

点置きの配置エリアと目的

配置エリア具体的な位置目的と効果
目頭下の三角ゾーン目頭から斜め下へ伸びるクマの最も濃い部分。顔の中心を明るくし、視線を集めることでリフトアップ効果を狙う。
黒目下の境界線黒目の直下にあるクマと頬の境目のライン上。クマの影を消し、頬との段差をフラットに見せる。
目尻側のCゾーン下目尻の下、骨の縁に沿った部分(必要な場合のみ)。目尻の下がりを防ぎ、全体の印象を引き上げる。

コンシーラーの適量を見極める

「点置き」における1点あたりの量は、ごく微量で十分です。目安としては、リキッドタイプであればチップの先端にちょこんとついた量、あるいは米粒の半分程度を数回に分けるイメージです。

「足りないかな?」と思うくらいの量からスタートし、カバー力が不足していると感じた場合にのみ、薄く重ねていくのが鉄則です。

最初から多量に乗せてしまうと、後からの修正(リカバリー)が非常に困難になります。特にカバー力が高いコンシーラーを使用する場合は、さらに量を減らして調整してください。

手の甲に一度コンシーラーを出して量を調節してから(ワンクッション置いてから)、顔に乗せる習慣をつけると、つけすぎを防ぐことができます。

指ではなくブラシを使うメリット

点置きをする際、付属のチップをそのまま使うことも可能ですが、より繊細な仕上がりを目指すなら、コンシーラーブラシの使用をおすすめします。

ブラシを使うことで、狙った位置に正確にコンシーラーを配置できるだけでなく、量を均一にコントロールしやすくなります。

特に細筆タイプのブラシは、濃い色素沈着や細かい影のラインをピンポイントでカバーするのに適しています。ブラシで点を置いた後、そのブラシの腹を使って軽く叩き込むように馴染ませることも可能です。

指を使う場合は、指の腹の面積が広いため、意図せず広範囲に色がついてしまうことがありますが、ブラシならばその心配がありません。

プロのような精密なカバーを実現するための道具選びも大切です。

皮膚の動きを計算に入れた配置

点置きの位置を決める際は、真顔の状態だけでなく、笑ったときの表情ジワの入り方も考慮します。

笑ったときにシワが寄る部分に大量のコンシーラーが乗っていると、時間が経つにつれてファンデーションが溝に溜まり、シワを強調してしまう原因になります。

そのため、表情が動く部分は避けるか、極限まで薄く塗る必要があります。

「点置き」の位置を、表情筋の動きが比較的少ない、骨のある部分(眼窩の縁)を中心に設定することで、崩れのリスクを大幅に減らすことができます。

自分の顔を鏡で動かして観察し、どこが動き、どこが動かないかを知ることも、配置の精度を高めるために役立ちます。

「ぼかし」の技術で自然な仕上がりに

置いたコンシーラーを肌に溶け込ませる「ぼかし」の工程では、絶対に擦らず、垂直に優しく叩き込むタッピングを行うことが成功の鍵です。

薬指を使った優しいタッピング方法

コンシーラーを点置きした後は、それを肌に定着させ、周囲と馴染ませる作業に入ります。この時、指を使うのであれば「薬指」を使ってください。

人差し指や中指は力が入りやすく、無意識のうちに皮膚を引っ張ったり擦ったりしてしまいがちです。薬指は普段あまり力が入らない指であるため、デリケートな目元へのタッチに適しています。

方法は、指の腹を使って、トントントンと優しく垂直にスタンプを押すように叩き込みます。決して横にスライドさせてはいけません。

スライドさせると、せっかくカバーしたい部分に乗せたコンシーラーが移動してしまい、カバー力が落ちるだけでなく、摩擦による色素沈着の原因にもなります。

コンシーラーとその下の肌を一体化させるイメージで、根気よく優しくタッピングを行います。

スポンジを活用して余分な油分を取る

指でのタッピングだけでは、どうしても指紋の跡が残ったり、余分な油分が肌に残って崩れの原因になることがあります。

そこで活躍するのがメイクアップスポンジです。水を含ませて固く絞ったスポンジ、あるいは乾いた状態の肉厚なスポンジを使用します。

指で大まかに馴染ませた後、スポンジで上から軽く押さえることで、肌に密着していない余分なコンシーラーや油分を吸い取ることができます。

この工程を経ることで、密着度が格段に上がり、メイク持ちが飛躍的に向上します。

また、スポンジの側面や角を使えば、目頭やキワなどの細かい部分の修正も簡単に行えます。プロの現場では、この「スポンジでのフィックス(定着)」作業を必ず行っています。

ぼかしの道具と仕上がりの違い

使用ツール特徴とメリット注意点
指(薬指)体温でコンシーラーが温まり、肌への馴染みが良い。力が入りすぎないよう注意が必要。指紋がつく場合がある。
スポンジ余分な油分を吸い取り、均一な薄膜を作れる。崩れにくい。コンシーラーを吸い取りすぎてカバー力が落ちないよう加減が必要。
ブラシ細かい部分の修正や、毛穴を埋めるような繊細なぼかしが可能。ブラシの跡(筋)が残らないよう、丁寧にならす技術が必要。

境目を肌に溶け込ませるグラデーション

「ぼかし」の最大の目的は、コンシーラーを塗った部分と塗っていない部分(ファンデーションや素肌)の境目をなくすことです。

点置きしたコンシーラーの中心部分は触りすぎず(カバー力を維持するため)、輪郭部分だけを外側に向かってフェードアウトさせるようにぼかしていきます。

中心までぼかしすぎると、隠したかったクマが再び現れてしまいます。あくまで「周囲との境界線」を曖昧にすることに集中してください。

このグラデーションが上手くいくと、まるで最初からクマがなかったかのような自然な仕上がりが手に入ります。

鏡を少し離して持ち、顔全体を見たときに目の下だけが浮いていないかを確認しながら調整しましょう。

時間が経ってもヨレない定着のコツ

朝は綺麗に隠れていても、夕方になるとドロドロに崩れてしまうという悩みは尽きません。ヨレを防ぐためのぼかしのコツは、「薄く、均一に」することです。

厚みが出ている部分は必ず動きによって割れます。ぼかしの段階で、厚みを感じる部分があれば、スポンジで叩き込んで余分な量を取り除き、肌のキメに入れ込むように意識します。

ぼかした直後に、表情を動かしてみて(笑ってみて)、シワに入り込むようなら、その部分を綿棒などで軽く拭い取る勇気も必要です。

必要な部分にはしっかり色が乗り、不要な部分は限りなく薄い状態を作る。このメリハリこそが、長時間崩れないプロのベースメイクの真髄です。

色選びの正解は補色理論にある

肌色と同じ色のコンシーラーを使うのではなく、クマの色味を打ち消す「補色(反対色)」を選ぶことで、厚塗りをせずに色ムラを中和させることができます。

青クマにはオレンジ系で血色を足す

青クマの青黒さは、寒色系の色味です。これを打ち消すためには、色相環で反対側に位置する暖色系の「オレンジ」や「アプリコット」、「ピンク」が効果的です。

肌色のベージュコンシーラーを重ねても、青みと混ざってグレーっぽく濁ってしまう(グレー浮きする)ことが多いですが、オレンジ系の下地やコンシーラーを仕込むことで、青みを中和できます。

それによって、健康的な血色感をプラスすることができます。

色白の方や青みが薄い方はピンク系やサーモンピンクを、青みが濃い方や肌色が標準〜暗めの方は鮮やかなオレンジを選ぶと良いでしょう。

まずはオレンジで色味を補正し、その上から肌色のファンデーションやベージュのコンシーラーを薄く重ねることで、自然な肌色に戻すことができます。

悩み別推奨カラーチャート

クマのタイプ色の特徴推奨カラー(補色)
青クマ青黒い、紫っぽいオレンジ、サーモンピンク、アプリコット
茶クマ茶色い、黄色っぽいイエロー、ベージュ、オークル
黒クマ影による黒ずみパール入りベージュ、ライトオークル

茶クマにはイエロー系でくすみを払う

茶クマの茶色く沈んだ色味は、赤みと黒みが混ざったようなくすみです。この茶色を明るく飛ばし、透明感を出すには「イエロー」や「ベージュオークル」系の色が適しています。

イエローは茶色の赤みを抑えつつ、肌全体のトーンを明るく見せるハイライト効果も持っています。

特に、日焼けによる色素沈着などで全体的に肌が暗く見える場合は、少し明るめのイエローベージュを使うと、目元がパッと明るくなり、疲れた印象を払拭できます。

ただし、あまりに白っぽいイエローを使うと浮いてしまうため、自分の肌の明度に合わせたイエローを選ぶことが大切です。

黒クマにはパール入りベージュで光を操る

前述の通り、黒クマは「影」であるため、特定の色で隠すというよりも、光の効果で影を飛ばすアプローチが有効です。

そのため、色は肌馴染みの良い「ベージュ」や「オークル」を選びつつ、テクスチャーに「パール」や「光拡散パウダー」が含まれているものを選びましょう。

明るい色は膨張して見える性質があるため、影になっている凹み部分(黒クマの溝の部分)に明るいベージュやパール入りのハイライターを入れることで、凹みを目立たなくします。

肌をふっくらと見せる錯覚を利用するのです。

影の部分だけにピンポイントで明るさを足すことが重要で、膨らんでいる部分に乗せると余計に目立ってしまうので注意が必要です。

自分の肌トーンに合わせた微調整

補色理論は基本ですが、最終的には自分の肌の色(パーソナルカラーや明度)との調和が重要です。

例えば、同じ青クマでも、イエローベースの肌の人はオレンジが馴染みやすいですが、ブルーベースの肌の人はピンク寄りの色が馴染みやすいといった傾向があります。

また、肌の色が明るい人が濃すぎるオレンジを使うと、クマは隠れてもオレンジ色が浮いて見えてしまいます。

市販のコンシーラーの色がしっくりこない場合は、パレットタイプで色を混ぜたり、手持ちのリップ(赤やオレンジ系)を少量のコンシーラーに混ぜて色味を調整したりするなどして、工夫してみましょう。

自分の肌の上で最もクマが消える「マイベストカラー」を見つける探求心も大切です。

ベースメイクとの組み合わせでカバー力を高める

コンシーラー単体で頑張るのではなく、下地やファンデーション、パウダーとのサンドイッチ構造で目元を仕上げることで、崩れにくさとカバー力を最大化します。

下地で整える目元の土台作り

美しいクマ隠しは、コンシーラーを塗る前の下地(プライマー)から始まっています。

保湿力が高く、肌の色ムラを整えるコントロールカラー機能のある下地を目元にも薄く伸ばしておきましょう。

例えば、全体的にくすみが気になる場合は、ピーチ系やピンク系の下地を使っておくことで、コンシーラーの量を減らすことができます。

また、目元の細かいシワを埋めて肌表面をフラットにする部分用下地を使用するのも効果的です。土台となる肌が整っていれば、コンシーラーの伸びも良くなり、密着度が高まります。

下地を塗る際も、強く擦らず優しくなじませることを忘れないでください。

ファンデーションの前後どちらに使うか

コンシーラーを使う順番は、使用するファンデーションの種類によって異なります。この順番を間違えると、せっかく隠したクマがヨレたり、消えてしまったりする原因になります。

自分の使っているファンデーションに合わせて正しい順序で使うことで、コンシーラーの効果を最大限に引き出すことができます。

ファンデーション別の使用順序

  • リキッド・クリームファンデの場合
    ファンデーションの「後」に使用。隠しきれなかった部分のみをカバーし、厚塗りを防ぐ。
  • パウダーファンデの場合
    ファンデーションの「前」に使用。色ムラを補正後にパウダーで定着させ、自然な質感に。
  • BBクリーム・クッションファンデの場合
    基本的には「後」に使うが、薄付きを目指すなら「前」に仕込む方法もある。

仕上げのパウダーで崩れを防止する

コンシーラーでカバーした後は、必ずフェイスパウダー(ルースパウダーやプレストパウダー)で蓋をして固定(セッティング)します。

コンシーラーに含まれる油分をパウダーで抑えることで、時間が経ってもヨレにくく、マスカラなどのアイメイクが滲むのも防いでくれます。

ただし、パウダーの量には注意が必要です。大量に乗せると乾燥を招き、シワが目立ってしまいます。

小さめのブラシにパウダーを含ませ、手の甲で余分な粉を払ってから、ふわっと空気のように軽く乗せるのがポイントです。

粒子が細かい、保湿タイプのパウダーを選ぶと、乾燥崩れを防ぎながら美しい仕上がりをキープできます。

崩れ防止のためのNG行動リスト

  • 目の際(キワ)ギリギリまで厚塗りする
    まばたきや涙の影響で最も崩れやすい場所。キワは数ミリ空ける勇気を持つ。
  • パウダーをパフでグリグリ押し付ける
    せっかく綺麗にぼかしたコンシーラーがヨレてしまう。ブラシで優しく乗せる。
  • スキンケア直後にメイクを開始する
    スキンケアの油分が残ったままでは密着しない。ティッシュオフしてから始める。

日中のメイク直しとスキンケアの重要性

どんなに完璧にメイクをしても、時間の経過とともに乾燥や表情の動きで崩れることは避けられません。正しいリタッチ方法と日頃のケアが、クマを目立たなくさせる長期的な鍵となります。

乾燥による小ジワとクマの悪目立ち対策

夕方になるとクマが目立ってくる大きな原因の一つは「乾燥」です。目元の水分が奪われると、皮膚が萎んでハリがなくなり、黒クマの影が濃くなってしまいます。

また、コンシーラーが干割れて小ジワに入り込んでしまうこともあります。オフィスなどの乾燥した環境にいる場合は、日中もスティックタイプの美容液や、目元用クリームを使って保湿をチャージすることが大切です。

メイクの上から使える保湿アイテムをポーチに忍ばせておき、乾燥を感じる前にこまめに塗布しましょう。

肌の柔軟性を保ち、美しい状態を持続させることができます。乾燥はクマ隠しの大敵であると認識し、保湿を最優先事項として捉えましょう。

リタッチ時の保湿とコンシーラーの足し方

崩れたメイクを直す際に、そのまま上からコンシーラーやファンデーションを重ねるのはNGです。汚れた層の上に新しい層を重ねても、厚ぼったくなるだけで綺麗にはなりません。

まずは、乳液を含ませた綿棒やスポンジで、崩れた部分やヨレた部分を一度優しく拭き取ります(オフします)。

これによって保湿とクレンジングを同時に行えます。その後、肌が潤った状態で、少量のコンシーラーやリキッドファンデーションを薄く指で馴染ませます。

最後にパウダーを軽くはたけば、朝のようなフレッシュな目元が復活します。「オフして保湿、それからカバー」という手順を守ることで、厚塗りを回避し、清潔感のある目元を取り戻せます。

夜のアイケアが翌日のメイク乗りを変える

クマ隠しのテクニックも大切ですが、そもそものクマを薄くし、メイクの乗りが良い目元を作るためには、夜のスキンケアが非常に重要です。

アイクリームを使ってマッサージを行い血行を促進したり、レチノールなどの有効成分が含まれた化粧品でハリを与えたりすることで、翌朝の目のむくみや色の沈みが大きく改善します。

また、十分な睡眠と目を休める時間を持つことも、青クマ対策には大切です。

ホットアイマスクなどで目元を温め、リラックスした状態で眠りにつく習慣をつけましょう。日々の積み重ねが、コンシーラーの量を減らし、よりナチュラルな美しさを引き出すことにつながります。

時間帯別ケアとリタッチ方法

時間帯状況推奨されるケア・リタッチ
朝(メイク前)むくみや血行不良がある状態。ホットタオルで温め、マッサージ。しっかり保湿。
昼(ランチ後)皮脂が出始め、少しヨレが見える。指やスポンジで軽く押さえて馴染ませる。
夕方乾燥ジワやクマの色が浮き出る。乳液でオフしてから保湿。コンシーラーを少量足す。

よくある質問

クマ隠しに関する読者の皆様からの疑問に対し、プロの視点から明確にお答えします。

コンシーラーを塗ると逆にシワが目立ちます?

はい、塗り方や選び方を間違えるとシワが目立つことがあります。主な原因は「乾燥」と「厚塗り」です。

カバー力の高い硬いコンシーラーを厚く塗ると、時間とともに水分が蒸発してひび割れ、シワに入り込んでしまいます。

対策としては、保湿力の高いリキッドタイプを選び、可能な限り薄く伸ばすことです。

また、シワができやすい部分にはコンシーラーを直接乗せず、その周囲からぼかして薄く馴染ませる程度に留めると、シワへの入り込みを防げます。

毎日コンシーラーを使うと色素沈着しますか?

コンシーラー自体が色素沈着の直接的な原因になることは稀ですが、塗る際や落とす際の「摩擦」が色素沈着を引き起こす大きな要因となります。

指で強く擦って塗ったり、クレンジングの際にゴシゴシと力任せに落としたりすることは避けてください。

正しいクレンジング剤を使い、優しくなでるようにメイクを落とし、しっかり保湿を行えば、毎日使用しても色素沈着のリスクを最小限に抑えることができます。

オレンジのコンシーラーだけでは隠れません?

頑固なクマの場合、オレンジのコンシーラー単体ではカバーしきれないことがあります。その場合は「色の重ね技」を使いましょう。

まず濃いオレンジで青みを打ち消し、その上から自分の肌色に合ったベージュやイエロー系のコンシーラーを重ねて、色味を調整します。

2層重ねることになるため、それぞれの層をごく薄くすることが重要です。

また、黒クマの影が原因である場合は、色だけでなくパール入りのハイライト効果があるものを併用して光で飛ばす工夫も必要です。

男性でもこのテクニックは使えますか?

もちろんです。最近では身だしなみの一環として、男性がクマをカバーするケースが非常に増えています。

男性の肌は女性より皮脂が多く、色が濃い傾向があるため、少し暗めのトーンのコンシーラーを選ぶと自然に馴染みます。

また、ラメやパール感が強すぎない、マットな質感のものを選ぶと、「化粧をしている感」が出ずに清潔感のある目元を演出できます。

点置きやぼかしのテクニックは男女共通ですので、ぜひ実践してみてください。

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Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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