そのコンシーラー、逆効果かも?たるみクマを目立たせるNGメイクと綺麗に消す方法

そのコンシーラー、逆効果かも?たるみクマを目立たせるNGメイクと綺麗に消す方法

目の下のたるみクマを隠そうとコンシーラーを重ねたのに、時間が経つと余計にクマが目立ってしまう。そんな経験がある方は、コンシーラーの選び方や塗り方そのものが原因かもしれません。

たるみクマは色素沈着タイプのクマとは構造が異なるため、同じメイク方法では対応できないケースが多いです。コンシーラーの厚塗りや色選びの誤り、パウダーの重ねすぎといったNGメイクは、影を強調して逆効果になります。

この記事では、たるみクマを悪目立ちさせるメイクの失敗パターンと、綺麗にカバーするための正しいコンシーラーの選び方・塗り方を解説します。メイクだけでは限界がある場合の医療的なアプローチについてもお伝えしますので、ご自身に合った方法を見つけてください。

目次

たるみクマにコンシーラーを厚塗りすると逆効果になる

コンシーラーの厚塗りは、たるみクマを隠すどころか悪化させる代表的な失敗パターンです。たるみによる影は平面的な色味の問題ではなく、皮膚の凹凸が生む立体的な陰影であるため、厚く塗るほど不自然さが増してしまいます。

厚塗りがたるみの影をさらに濃く見せるしくみ

目の下の皮膚は顔の中でも特に薄く、加齢とともに弾力を失いやすい部位です。眼窩脂肪(がんかしぼう=目の周りを支えている脂肪)が前方に押し出されると、その下に影ができてクマに見えます。

この影の部分にコンシーラーを厚く重ねると、凹凸の段差をかえって強調してしまいます。光を均一に反射できなくなるため、たるみの境目がくっきり浮き上がり、塗る前よりも目立ってしまうのです。

特にマットな質感のコンシーラーを厚塗りした場合、肌本来のツヤが消えて影が沈んで見えやすくなります。結果として、疲れた印象や老けた印象が強くなるという悪循環に陥ることも珍しくありません。

ヨレやシワへの溜まりが老けた印象を生む

まばたきや表情の動きによって、コンシーラーは塗った直後の位置からずれていきます。厚塗りしたコンシーラーは動きに追従しきれず、細かいシワの溝に溜まってラインを際立たせてしまいます。

こうしたヨレは朝のメイク直後には気付きにくく、数時間後に鏡を見て初めて違和感に気づくことが多いでしょう。シワにコンシーラーが溜まると実際の年齢よりも老けて見える原因になり、クマ隠しの意味そのものが薄れてしまいます。

肌色に合わない色選びがクマを際立たせる

コンシーラーの色が自分の肌色よりも明るすぎると、たるみの部分だけが白浮きして不自然に見えます。反対に暗すぎる色を選ぶと、影の部分がさらにくすんで見えて、クマの範囲が広がったような印象を与えてしまいます。

色選びの失敗見た目への影響
明るすぎる色白浮きしてたるみが強調される
暗すぎる色影が広がりくすみが増す
黄み・赤みが合わないグレーっぽいくすみが出る

たるみクマの影は青紫〜茶褐色と個人差が大きいため、ドラッグストアで「クマ消し用」として売られている一般的なオレンジ系コンシーラーが合わないことも珍しくありません。自分のクマがどの色味を帯びているかを見極めたうえで選びましょう。

なぜたるみクマは普通のクマ隠しメイクでは消えないのか

たるみクマは皮膚の構造的な変化が原因であり、色だけを補正するメイクでは根本的にカバーしきれません。色素沈着型や血行不良型のクマとは発生のしくみが異なることを理解すると、メイクの方針が変わります。

加齢で眼窩脂肪が前に出て影ができる

若い頃は眼窩隔膜(がんかかくまく)という薄い膜が脂肪をしっかり支えていますが、加齢とともにこの隔膜が緩むと脂肪が前方へせり出します。目の下がぷっくりとふくらみ、その下にくぼみができることで影が生じるのです。

この影はメイクの色補正だけでは消しにくく、光の当たり方で濃さが変わるのが特徴です。室内照明では気にならなくても、自然光のもとで鏡を見ると目立つことが多いでしょう。

目の下の皮膚が薄くなり血管が透けて見える

目の下の皮膚の厚さはわずか0.5mm前後しかなく、加齢でさらに菲薄化(ひはくか=薄くなること)が進みます。皮膚が薄くなると、その下を走る毛細血管の色が青紫色として透けて見え、たるみによる影と重なってクマがいっそう濃く感じられます。

こうした血管由来のクマは、コンシーラーだけで完全に隠すのが難しいタイプといえます。血行促進のためのマッサージやアイクリームも補助的な対策になりますが、たるみが根本原因である場合は限界があります。

色素沈着型との見分けかたと対処の違い

色素沈着型のクマは紫外線や摩擦による茶色っぽい着色が主因で、皮膚を軽く引っ張っても色が薄くなりません。一方、たるみクマは皮膚を指で軽く引き上げると影が消えるのが特徴です。

タイプ見分け方メイクの方針
たるみ型皮膚を上に引くと消える光で影を飛ばす
色素沈着型引いても色が残る色で補正する
血行不良型温めると薄くなるオレンジ系で補色

このように原因が異なれば有効なメイク方法も変わります。自分のクマの種類を正しく把握することが、効果的なカバーへの第一歩です。

やりがちなNGメイク|たるみクマを悪目立ちさせる失敗パターン

日常のメイクの中で無意識にやってしまう癖が、たるみクマを余計に目立たせていることがあります。以下のような失敗パターンに心当たりがないか振り返ってみてください。

パール系ハイライトを下まぶた全体に広げている

「明るく見せたいからハイライトを広めに入れる」という方は少なくないでしょう。しかし、パール系のハイライトを下まぶた全体に広げると、光の反射が均一になりすぎて、かえってたるみの凹凸が浮き彫りになります。

パール粒子は凹凸の高い部分に集中して輝くため、ふくらみの部分だけがギラつき、くぼみの影との差がさらに開いてしまいます。ハイライトを使うなら、目頭のくぼみにだけ細くのせるのが効果的です。

コンシーラーで明るすぎるトーンを選んでいる

「クマを消すには明るい色で飛ばす」という情報は広く知られていますが、たるみクマの場合は注意が必要です。自分の肌色より2トーン以上明るいコンシーラーを塗ると、塗った範囲だけが浮き上がって見え、クマの境界線がはっきりしてしまいます。

たるみによる影をカバーするには、肌色と同じか半トーンだけ明るい色を薄くなじませるのがコツです。明るさではなく肌色との一体感を優先しましょう。

パウダーを重ねすぎて乾燥ジワが深くなる

メイク崩れを防ぐためにルースパウダーをしっかりのせる方がいますが、目の下は乾燥しやすい部位なので、パウダーの重ねすぎは禁物です。粉が水分を吸い取って乾燥が進むと、もともと細かかったシワが深く刻まれ、老けた印象が一気に強まります。

目の下にパウダーを使う場合は、大きめのブラシで余分な粉を払い落とし、ごく薄いヴェールを掛けるイメージにとどめてください。

アイシャドウで下まぶたの際を強調している

トレンドメイクで下まぶたに濃いアイシャドウを引くスタイルがありますが、たるみクマがある場合は逆効果になりやすいテクニックです。下まぶたの際に暗い色をのせると、視線がたるみの影と重なる位置に集中してしまい、クマが大きく見えやすくなります。

  • ダークブラウンやグレー系のシャドウを下まぶた全体に塗る
  • ラメやグリッターで下まぶたを強調する
  • 下まぶたにリキッドアイライナーを太く引く

上記のようなメイクは目元の立体感を強調するため、たるみクマが目立ちやすい方にはおすすめできません。下まぶたはなるべく引き算のメイクを意識すると、クマの印象が和らぎます。

たるみクマを綺麗に消すコンシーラー選びのコツ

コンシーラーの選び方を見直すだけで、たるみクマのカバー力は大きく変わります。テクスチャー・色味・仕上がりの3点を押さえて選ぶことが成功の鍵です。

テクスチャーはリキッドかクリームを優先する

たるみクマをカバーするなら、スティックタイプよりもリキッドタイプやクリームタイプのコンシーラーが適しています。リキッドやクリームは薄膜で肌に密着しやすく、ヨレにくいのが利点です。

スティックコンシーラーは硬いテクスチャーで厚塗りになりがちなため、たるみ部分のシワに溜まりやすいという欠点があります。伸びがよく水分を含んだタイプであれば、薄く広げても適度なカバー力が得られ、仕上がりが自然になるでしょう。

カラーコレクターで色味のくすみを打ち消す

たるみクマに伴う色味が気になる場合は、コンシーラーの前にカラーコレクター(色補正下地)を使うと効果的です。青紫っぽいクマにはオレンジ系、茶色っぽいクマにはイエロー系やピーチ系を薄くのせると、くすみを打ち消せます。

カラーコレクターで下地を整えておけば、コンシーラーは薄塗りで済むため、厚塗りによる逆効果を防げます。重ねるのはあくまで薄膜1層ずつが原則です。

カバー力より肌なじみを重視する

「しっかり隠したい」という気持ちからカバー力の高い製品を選びがちですが、たるみクマに関しては肌なじみのよさのほうが仕上がりに直結します。高カバーの製品は厚みが出やすく、たるみの凹凸を強調してしまう傾向があるからです。

選ぶポイントおすすめ
テクスチャーリキッド・クリーム
カバー力中程度(ミディアム)
色味肌色と同じ〜半トーン明るい

中程度のカバー力を持つコンシーラーを薄く重ねて、必要な部分だけピンポイントで足していく方法が、もっとも自然に仕上がります。

たるみクマを自然にカバーするメイクテクニック

正しいアイテムを選んだあとは、塗り方のテクニックで仕上がりに差がつきます。少量をこまめに重ねることと、適切なツールの使い分けがカバー力と自然さの両立につながります。

下地・コンシーラー・ファンデーションの順番を守る

ベースメイクの塗る順番を間違えると、コンシーラーが肌に定着しにくくなります。基本の手順は「スキンケア→化粧下地→カラーコレクター→ファンデーション→コンシーラー」です。

ファンデーションのあとにコンシーラーを使うと、ファンデーションだけではカバーしきれなかった影をピンポイントで補えます。先にコンシーラーを塗ってからファンデーションを重ねると、コンシーラーがよれたり薄まったりする原因になります。

指・スポンジ・ブラシを使い分ける

コンシーラーを塗るツールは部位や仕上がりによって変えると効果的です。まず薬指の腹で軽くトントンとたたくようになじませるのが基本の手法。薬指は力が入りにくいため、薄く均一に広がります。

細かいシワの溝にコンシーラーが溜まりやすい場合は、小さめのメイクスポンジで押さえるように余分な量を吸い取ります。目頭の三角ゾーンなどピンポイントの補正には、先が細い小筆タイプのブラシが便利です。

  • 薬指:広い範囲を薄くなじませる
  • メイクスポンジ:ヨレやすい部分の余分を取る
  • 細筆ブラシ:目頭や小鼻脇のピンポイント補正

フィックスミストで仕上げてヨレを防ぐ

メイクの最後にフィックスミスト(メイクキープスプレー)を軽く吹きかけると、コンシーラーの持ちが格段に上がります。ミスト状の細かい霧が肌表面に均一な膜を作り、ヨレや崩れを抑えてくれるからです。

顔全体から20cmほど離して2〜3プッシュが目安。あまり近くで吹きつけるとメイクがよれる原因になるため注意してください。夏場や長時間外出する日は特に活用すると、夕方のメイク崩れを軽減できます。

メイクだけでは限界を感じたときのたるみクマ治療

どれだけメイクを工夫しても、たるみクマの構造的な原因そのものを変えることはできません。影の原因となっている脂肪の突出や皮膚のたるみに直接アプローチする医療的な方法があることも知っておくと、選択肢が広がります。

ヒアルロン酸注入で影のくぼみを和らげる

目の下のくぼみ(ティアトラフ)にヒアルロン酸を注入する施術は、影を物理的に浅くすることでクマの見え方を改善します。注入量はごくわずかで、施術時間も短い傾向にある手軽な方法です。

ただし効果の持続期間には限りがあり、定期的な注入が必要になる場合があります。たるみの程度が大きいケースでは、ヒアルロン酸だけではカバーしきれない場合もあるため、医師と相談のうえで適応を見極めることが大切です。

経結膜脱脂術でたるみの根本にアプローチ

経結膜脱脂術(けいけつまくだっしじゅつ)は、下まぶたの裏側(結膜側)から余分な眼窩脂肪を取り除く手術です。皮膚の表面に傷をつけないため、ダウンタイムが比較的短く、傷跡が目立ちにくいという特徴があります。

脂肪の突出が主な原因であるたるみクマには、根本的な改善が期待できる方法です。手術を受けるかどうかは、クマの程度やご自身のライフスタイルに合わせて、専門の医師に相談してみてください。

日常のスキンケアでメイクの土台を整える

目元専用のアイクリームやレチノール配合のスキンケア製品を取り入れると、皮膚のハリや保湿力が向上し、メイクのノリが改善します。コラーゲンの生成を促す成分を含んだ製品は、長期的に使い続けることで皮膚の弾力を保つ助けになるでしょう。

成分期待できる働き
レチノールコラーゲン生成のサポート
ビタミンC誘導体色素沈着のケア・抗酸化
ナイアシンアミド肌のバリア機能強化

スキンケアで皮膚のコンディションを整えておくと、コンシーラーが密着しやすくなり、メイクの持ちもよくなります。治療とメイクの両面からケアすることで、たるみクマの印象を効率よく軽減できるでしょう。

よくある質問

たるみクマにおすすめのコンシーラーのテクスチャーはどれですか?

たるみクマには、リキッドタイプまたはクリームタイプのコンシーラーが適しています。これらは薄い膜状に伸びて肌に密着するため、目の下の細かいシワに溜まりにくく、自然な仕上がりを保ちやすい傾向があります。

スティックタイプは硬めのテクスチャーで一度に多くの量がつきやすいため、たるみによる凹凸を強調してしまうことがあります。水分を含んだ柔らかいタイプを選ぶと、少量でも適度なカバー力が得られるでしょう。

たるみクマと色素沈着クマはどうやって見分けますか?

たるみクマは、目の下の皮膚を指で軽く上に引っ張ると影が消えるのが特徴です。一方、色素沈着クマは皮膚を引っ張っても茶色い色味がそのまま残ります。両方が混在しているケースもあるため、判断に迷う場合は皮膚科や美容クリニックで診てもらうと正確に把握できます。

見分けが難しいときは、鏡の前で上を向いて光を当てながら確認してみてください。たるみ由来の影であれば、光の角度によって濃さが変わりやすい傾向があります。

コンシーラーの色はたるみクマの場合どう選べばよいですか?

たるみクマをカバーする場合は、自分の肌色と同じか半トーンだけ明るい色を選ぶのが基本です。明るすぎる色は白浮きして影との差を際立たせ、暗すぎる色はくすみを増幅してしまいます。

クマの色味に青紫系のくすみがある場合はオレンジ系のカラーコレクターを、茶色っぽい場合はイエロー系やピーチ系を先に薄くのせてから、肌色に近いコンシーラーを重ねると自然な仕上がりになります。店頭で試す際は、手の甲ではなく実際に目の下につけて確認することをおすすめします。

たるみクマのメイク直しはどのようにすれば綺麗にできますか?

メイク直しの際に、崩れた上からコンシーラーを足し塗りすると厚塗りになりがちです。まず乳液や保湿ミストを含ませた綿棒で、ヨレている部分の古いコンシーラーを軽く拭き取ってください。その後、指先で少量のコンシーラーを薄くたたき込むようにのせ直すと、厚塗り感を出さずにカバーできます。

仕上げにフィックスミストを軽くひと吹きすると、直した部分と周囲のメイクがなじみやすくなります。外出先ではコットンの代わりにティッシュで軽く押さえるだけでも、ヨレの改善に役立ちます。

たるみクマの経結膜脱脂術は何歳くらいから受けられますか?

経結膜脱脂術は、成長が完了している成人であれば年齢の下限は厳密に定められていません。実際には20代後半〜30代で眼窩脂肪の突出が気になり始め、相談される方が増える傾向にあります。40代・50代で受ける方も多く、年齢そのものよりもたるみの程度と皮膚の状態が適応判断の基準となります。

カウンセリングでは、眼窩脂肪の量や皮膚の弾力を診察したうえで、脱脂術単体で十分か、脂肪注入や皮膚の引き締め処置を組み合わせるかなどを医師が提案します。まずは専門のクリニックで状態を確認してもらうのがよいでしょう。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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