スネコスは目の下のクマ・小じわの救世主?期待できる効果と必要回数

スネコスは目の下のクマ・小じわの救世主?期待できる効果と必要回数

目の下のクマや小じわは、疲れて見える、老けて見えるといった印象に直結し、多くの女性が抱える深刻な悩みです。特にデリケートな目元は、スキンケアだけでは改善が難しいと感じている方も多いでしょう。

「スネコス 注射 目の下」や「スネコス 目の下」と検索してこの記事にたどり着いたあなたは、切らずに肌本来の力を引き出す治療法、スネコスに大きな期待を寄せているのではないでしょうか。

この記事では、スネコスが目の下のクマや小じわにどのように作用し、どのような効果を期待できるのか、そして効果を実感するために必要な治療回数について、詳しく解説します。

あなたの目元の悩みを解決するヒントとして、ぜひ最後までお読みください。

目次

スネコスとは何?目の下の悩みにどうアプローチするのか

スネコスは、非架橋ヒアルロン酸と6種類のアミノ酸(特許取得済みの独自のバランス)を配合した注入剤です。

皮膚の真皮層に直接注入することで、肌の土台となる成分の産生を促し、目元のハリや弾力を内側から立て直すことを目指します。

この治療は、切開を伴わないため、ダウンタイムを気にされる方や、異物を入れることに抵抗がある方に選ばれています。

スネコスの主要な構成要素

スネコスの効果の秘密は、ヒアルロン酸だけでなく、アミノ酸との独自の組み合わせにあります。この組み合わせが、肌本来の再生能力を呼び覚まします。

スネコスを構成する主な成分

成分特徴目の下への働き
非架橋ヒアルロン酸皮膚の水分を保持肌に潤いとボリュームを与える
アミノ酸(6種類)コラーゲン・エラスチンの原料真皮の線維芽細胞を活性化

真皮の細胞外マトリックスへの働きかけ

皮膚の真皮層には、肌のハリを保つコラーゲン、弾力を司るエラスチン、そしてそれらを支えるヒアルロン酸が存在します。

これらをまとめて細胞外マトリックス(ECM)と呼びます。スネコスは、このECMを生成する線維芽細胞に栄養と刺激を与えることで、コラーゲンやエラスチンの産生を促します。

これにより、薄く弱くなった目の下の皮膚を内側から強化します。

目の下のデリケートな肌への適性

目の下は、顔の中でも特に皮膚が薄く、デリケートな部位です。通常の硬いヒアルロン酸を注入すると、不自然な膨らみやチンダル現象(青みがかって見える現象)を引き起こす可能性があります。

スネコスが使用する非架橋ヒアルロン酸は、水のようにサラサラしており、皮膚に自然に馴染むため、デリケートな目元にも使用しやすい性質を持っています。

目の下のクマや小じわが発生する原因を理解する

目の下のクマや小じわは、単なる「疲れ」や「乾燥」だけでなく、複数の要因が絡み合って発生します。原因を正確に理解することが、適切な治療法を選ぶ上でも重要です。

目の下の小じわの主な要因

小じわのほとんどは、真皮層のコラーゲンやエラスチンの減少、および乾燥によって引き起こされます。

目の周りの皮膚は薄いため、表情の変化による皮膚の折りたたみが繰り返されることで、構造の脆弱化が進み、小じわが定着しやすくなります。

クマの種類とそれぞれの原因

目の下のクマは、主に青クマ、茶クマ、黒クマの3種類に分類できます。スネコスは、これらのうち特定のクマに対して特に効果を発揮します。

クマの種類と発生メカニズム

クマの種類主な原因スネコスの期待度
青クマ血行不良、皮膚の薄さによる血管透け★★☆(真皮強化で改善を期待)
茶クマ色素沈着(摩擦、紫外線)★☆☆(直接的な美白効果はない)
黒クマたるみ、脂肪の突出、影★★★(ハリ改善で影の軽減を期待)

加齢による真皮層の変化

年齢を重ねると、真皮の線維芽細胞の働きが鈍くなり、コラーゲンやエラスチンの生産量が減少します。

これにより皮膚の厚みや弾力が失われ、薄く弱くなった目の下の皮膚はたるみやすく、また、すぐ下に透けて見える血管や眼窩脂肪の影(黒クマ)が目立ちやすくなります。

スネコスは、この真皮層の加齢変化に直接働きかけ、土台から改善を目指します。

スネコスの主要成分と肌への働き

スネコスの独自の処方は、美容医療界で注目されています。特に、単なるボリュームアップ剤ではなく、肌の構造自体を再構築する「リジェネレーション(再生)」を促す点が大きな特長です。

アミノ酸の黄金比率が持つ意味

スネコスに含まれる6種類のアミノ酸は、コラーゲンとエラスチンの合成に必要不可欠なものです。

これらのアミノ酸は、ただ含まれているだけでなく、生体内でのコラーゲン合成を最大限に引き出すために特定のバランスで配合されています。

この黄金比率により、線維芽細胞への刺激が効率的に行われます。

コラーゲンとエラスチンに作用するアミノ酸

スネコスに含まれるアミノ酸の中には、特に皮膚の構造維持に重要な役割を果たすものが含まれています。

これらのアミノ酸がコラーゲンやエラスチンの鎖を形成する際の材料となり、質の高い組織作りを助けます。

  • グリシン
  • プロリン
  • リジン

これらは、肌の弾力と強度を保つために非常に重要な成分です。

非架橋ヒアルロン酸の肌馴染みの良さ

一般的なヒアルロン酸フィラーは、形を保つために化学的な処理(架橋)を施されていますが、スネコスが採用するのは非架橋のヒアルロン酸です。

この非架橋ヒアルロン酸は、周囲の組織に水分を供給し、肌の潤いを高める働きに優れています。

また、柔らかく広がりやすい性質があるため、皮膚の薄い目の下でも凹凸になりにくく、自然な仕上がりが期待できます。

バイオリジェネレーション(生体再生)効果

スネコスの作用は「バイオリジェネレーション」と呼ばれます。

これは、注入された成分が一時的なボリュームを出すだけでなく、細胞そのものの活性化を通じて、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の3つの主要な細胞外マトリックスの産生を促す作用です。

これにより、目元の皮膚を根本から厚く、強く、弾力のある状態へと導きます。

スネコス注射が目の下に期待できる具体的な効果

スネコスが目の下のデリケートなエリアにもたらす具体的な美容効果は多岐にわたります。特に、加齢や疲労によって目立ってきた「小じわ」と「クマ」の改善に強みを発揮します。

目の下の小じわ・ちりめんじわの軽減

目の下にできるちりめんじわや小じわは、乾燥と真皮の弾力低下が主な原因です。スネコスを注入することで、真皮のコラーゲンとエラスチンの密度が高まり、皮膚全体にハリが戻ります。

この内側からのハリは、皮膚表面の細かいしわを押し上げ、目立たなくする効果を期待できます。

黒クマと青クマに対するアプローチ

黒クマは、皮膚のたるみや目の下の脂肪の突出によってできる「影」が原因です。スネコスによる真皮層の強化とハリの回復は、このたるみを引き締め、影を軽減することで黒クマの改善に役立ちます。

また、青クマは皮膚が薄いために血管の色が透けて見える状態ですが、皮膚自体が厚く強くなることで、血管の透け感が目立ちにくくなる効果も期待できます。

スネコスが改善を目指す目の下の状態

症状期待できる改善点
目の下の小じわコラーゲン増加によるハリの回復
黒クマ(影)真皮の引き締めによるたるみの軽減
青クマ(透け感)皮膚の厚み増加による血管の目立ちにくさ

肌全体のトーンと質感の改善

スネコスは、目の下の特定の悩みだけでなく、注入部位周辺の肌全体の質感や明るさにも良い影響を与えます。

ヒアルロン酸による潤いの向上と、細胞活性化によるターンオーバーの正常化が相まって、目元全体が健康的で若々しい印象になることが期待できます。

これは、ファンデーションのノリが良くなるなどの化粧効果にも繋がります。

効果を実感するための推奨される回数と頻度

スネコスは、肌の再生を促す治療であるため、一度の施術で劇的な変化を得るというよりも、回数を重ねることで徐々に効果を積み重ねていく性質を持ちます。

推奨される治療回数と頻度を守ることが、最大の効果を引き出す上で重要です。

基本的な推奨治療回数

一般的に、スネコス治療は4回セットを基本的な推奨回数としています。

これは、コラーゲンやエラスチンの産生を線維芽細胞にしっかりと促し、真皮の構造的な改善を定着させるために必要な回数と考えられています。

ただし、目元の状態や悩みの程度によって、必要な回数は変動します。

状態別のおおよその目安回数

目元の状態推奨回数の目安期待される効果のレベル
初期の小じわ・軽度の青クマ3〜4回十分な改善
中程度のたるみ・黒クマ4〜5回顕著なハリ感
予防的な目的2〜3回肌質の維持・向上

適切な治療頻度と間隔

スネコスの基本的な推奨頻度は、7日~10日に1回のペースです。この短い間隔で連続して注入することで、線維芽細胞に持続的な刺激を与え、細胞外マトリックスの生成を効率的に進めます。

この推奨間隔は、細胞の再生サイクルと、注入された成分が効果的に作用する期間に基づいて設定されています。この頻度で4回実施した後、一定期間を空けてメンテナンスへ移行します。

効果の持続期間とメンテナンス

4回の基本セットが終了した後、効果は一般的に約6ヶ月から12ヶ月程度持続すると言われています。これは、スネコスが作り出したコラーゲンやエラスチンが肌の構造として残るためです。

効果を持続させ、さらに肌状態を向上させるためには、この持続期間を目安に、数ヶ月に1回のペースでメンテナンス治療を行うことが大切です。

施術の流れとダウンタイムの目安

スネコス注射は比較的短時間で完了する治療ですが、施術の流れや、術後の経過を知っておくことで、安心して治療に臨めます。

デリケートな目元への注射であるため、特にダウンタイムについては詳しく理解しましょう。

スネコス注射の標準的な流れ

治療は、まずカウンセリングから始まります。医師が目の下のクマや小じわの状態を確認し、スネコスが適しているかを判断します。

その後、麻酔クリームを塗布し、施術部位を冷却するなどして痛みを軽減します。施術自体は、極細の針やマイクロカニューレを用いて行われ、通常10分から20分程度で終了します。

施術の流れは以下の通りです。

  • カウンセリングと診察
  • 洗顔・麻酔クリームの塗布
  • スネコス注射(極細針またはカニューレ使用)

ダウンタイムの主な症状と期間

スネコス注射のダウンタイムは、個人差がありますが、比較的軽度で短期間です。

ダウンタイムの主な症状

症状期間の目安対処法
内出血数日〜1週間程度メイクでカバー可能
腫れ・赤み数時間〜翌日まで冷却で軽減
軽度の凹凸数時間〜数日自然に馴染む

特に内出血は、体質や注入部位によって発生しやすい場合がありますが、メイクで隠せる程度のものがほとんどです。

内出血を避けるためには、血行を良くする行動(飲酒、激しい運動など)を控えることが重要です。

術後の過ごし方と注意点

施術を受けた当日は、過度な洗顔やマッサージを避けてください。メイクは、注入部位を避ければ施術直後から可能な場合が多いですが、クリニックの指示に従ってください。

また、術後数日間は、血行が良くなることで腫れや内出血が強く出ることがあるため、長時間の入浴やサウナ、飲酒は控えるように注意が必要です。

スネコス以外の目の下のクマ取り治療との違い

目の下のクマやたるみには、スネコス以外にも様々な治療法が存在します。スネコスが他の治療法とどう異なるのかを理解することで、ご自身の悩みに最も適した選択ができます。

ヒアルロン酸フィラーとの違い

一般的なヒアルロン酸フィラーは、架橋されており、主にボリュームを出し、形を整える目的で使用されます。

目の下のくぼみやゴルゴラインの改善に用いられますが、皮膚の質そのものを改善する作用は限定的です。

一方、スネコスは非架橋であり、ボリュームアップよりも皮膚の再生とハリの強化に重点を置いています。皮膚が薄い目の下において、自然な仕上がりと肌質改善を両立させたい場合にスネコスは良い選択肢となります。

PRP(多血小板血漿)療法との違い

PRP療法は、ご自身の血液から抽出した血小板に含まれる成長因子を利用して、組織の再生を促す治療法です。

PRPも自己再生を促す点でスネコスと共通しますが、スネコスは特定の比率のアミノ酸とヒアルロン酸という「決まった材料」を供給します。

PRPは個人の血液の質に効果が左右される可能性があるのに対し、スネコスは一定の品質と効果を期待できるのが特長です。

スネコスと他の注入治療の比較

治療法主な目的皮膚への働き
スネコス真皮の再生、ハリ改善コラーゲン・エラスチンの産生促進
ヒアルロン酸フィラーボリューム形成、凹み修正物理的な充填によるボリュームアップ
PRP療法組織の自然再生成長因子による細胞活性化

外科的なクマ取り(脱脂)との違い

外科的なクマ取り(経結膜脱脂術など)は、目の下のたるみの主な原因である眼窩脂肪を根本的に除去または移動させる手術です。これは黒クマの中でも脂肪の突出が強い場合に最も劇的な効果を発揮します。

しかし、皮膚を切開したり、脂肪を操作したりするため、ダウンタイムが長く、物理的な変化を伴います。

スネコスは、切らない治療であり、脂肪除去ではなく皮膚の質感を改善することで影を軽減するアプローチです。軽度から中程度の症状や、手術に抵抗がある方に適しています。

スネコスに関するよくある質問

スネコス治療を検討している方々がよく抱える疑問について、テキスト形式でお答えします。

スネコスはどのクマに一番効きますか?

スネコスが最も効果を期待できるのは、黒クマと青クマです。

黒クマは加齢による真皮の弾力低下やたるみが原因でできる影ですが、スネコスはコラーゲンとエラスチンの産生を促して肌にハリを回復させるため、たるみと影を軽減します。

青クマは皮膚が薄いために血管が透けて見える状態ですが、スネコスが皮膚を内側から厚くすることで、血管の透け感を目立ちにくくする働きを期待できます。

茶クマのような色素沈着が原因の場合は、他の美白治療の併用を検討する必要があります。

痛みや副作用はありますか?

注射による治療であるため、チクッとした痛みを感じることがあります。

多くのクリニックでは、麻酔クリームを使用したり、極細の針やカニューレを使用したりすることで、痛みを最小限に抑える対策を講じています。

施術後の副作用としては、一時的な赤み、腫れ、内出血などが挙げられます。これらの症状は通常、数日から1週間程度で自然に消失します。

重篤なアレルギー反応などは非常に稀ですが、もし異常を感じたらすぐに施術を受けたクリニックに相談してください。

スネコスは目の下以外にも使えますか?

はい、スネコスは目の下以外にも使用できます。特に、皮膚が薄く、小じわやハリの低下が目立ちやすい部位に適しています。例えば、額や眉間、首、手の甲などが挙げられます。

これらの部位も目の下と同様に、コラーゲンやエラスチンの減少による老化現象が現れやすいため、スネコスのバイオリジェネレーション効果は有効です。

他の治療と同日に受けられますか?

スネコスは他の注入治療やレーザー治療などと組み合わせることで、より高い相乗効果を期待できる場合があります。

特に、たるみが強い場合のHIFU治療や、色素沈着がある場合のレーザー治療などです。

ただし、同日に施術を受けることができるかどうかは、治療の種類や注入部位、クリニックの方針によって異なります。

必ず事前にカウンセリングで医師に相談し、安全性を確保した上で計画を立てることが大切です。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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