セルフケアで消えない「ひどい茶クマ」へ。美容皮膚科の治療法

セルフケアで消えない「ひどい茶クマ」へ。美容皮膚科の治療法

コンシーラーを厚塗りしても隠しきれない目元の茶色い影は、多くの女性を悩ませる深刻な肌トラブルです。

市販のアイクリームやマッサージを続けても一向に改善しない「茶クマ」は、皮膚の深い部分にメラニン色素が定着しているか、摩擦による色素沈着が原因である可能性が高いと言えます。

自己流のケアで改善しない場合、それは皮膚科学的なアプローチが必要なサインです。

本記事では、ひどい茶クマの原因を解明し、美容皮膚科で行う専門的な治療法の選択肢、そして再発を防ぐための正しい知識を網羅的に解説します。

明るい目元を取り戻すための確かな一歩を、ここから踏み出してください。

目次

茶クマがひどくなる原因と皮膚内部の構造的変化

消えない茶クマの正体は、皮膚のターンオーバーの乱れと慢性的な刺激によって真皮層付近まで落ち込んだメラニン色素の蓄積です。

摩擦による色素沈着の蓄積

目元の皮膚は顔の中でも特に薄く、卵の薄皮程度の厚さしかありません。

このデリケートな部分に対して、日々のクレンジングや洗顔、アイメイクの際に無意識に行っている「こする」という動作が、微細な炎症を引き起こします。

炎症が発生すると、皮膚を守ろうとしてメラノサイトが活性化し、メラニン色素を過剰に生成します。その結果、排出されなかったメラニンが表皮に蓄積し、茶色くくすんだ状態が定着してしまいます。

これを炎症後色素沈着と呼びます。

角質肥厚による肌のくすみ

外部からの刺激が繰り返されると、皮膚は自らを防御するために角質層を厚く硬く変化させます。

本来透明感があるはずの目元の皮膚が厚くなると、光の透過性が低下し、全体的に茶色く濁って見えるようになります。

この状態は「苔癬化(たいせんか)」の一歩手前とも言え、通常の保湿ケアだけでは透明感を取り戻すことが困難になります。

肥厚した角質自体が茶色味を帯びているため、クマがより濃く、頑固に見える要因となります。

乾燥とターンオーバーの遅延

目元は皮脂腺が少なく、極めて乾燥しやすい部位です。乾燥した肌はバリア機能が低下し、外部刺激の影響をダイレクトに受けやすくなります。

さらに、加齢や乾燥によって肌の代謝サイクルであるターンオーバーが遅れると、生成されたメラニン色素が古い角質と共に剥がれ落ちず、肌内部に留まり続けます。

古い角質が滞留することで、新しい皮膚への入れ替わりが阻害され、色素沈着がさらに濃くなる悪循環に陥ります。

主な原因と肌への影響

原因要素具体的な行動例肌内部で起きている現象
物理的摩擦クレンジング時のゴシゴシ洗い、目の痒みで掻く微弱炎症の慢性化によるメラニン過剰生成
紫外線ダメージ日焼け止めの塗り忘れ、サングラス未使用真皮層へのダメージとメラノサイトの活性化
乾燥・代謝不良保湿不足、睡眠不足、冷えターンオーバー停滞による色素の定着

自分のクマのタイプを見極める方法と特徴

茶クマと他のクマを見分ける確実な方法は、目元の皮膚を優しく引っ張った際の色素の動きを観察することです。

皮膚を引っ張った時の変化を確認する

鏡を用意し、目尻の皮膚を優しく横に引っ張ってみてください。このとき、茶色い色が皮膚と一緒に動く場合は「茶クマ」であると判断できます。

一方で、色が動かずにその場に留まる、あるいは色が薄くなる場合は「黒クマ(影クマ)」や「青クマ」の可能性があります。

茶クマは皮膚そのものに色がついているため、皮膚の移動と共に色素も移動します。この見極めは、適切な治療法を選択する上で非常に重要です。

他のクマとの複合型に注意する

ひどいクマに悩む方の多くは、単一の種類のクマではなく、複数が混在しているケースが目立ちます。例えば、血行不良による「青クマ」の上に、色素沈着による「茶クマ」が重なっている場合です。

また、加齢によるたるみで生じる「黒クマ」の影が、茶クマの色味をより強調させていることもあります。

茶クマの治療を進めても改善が見られないと感じる場合は、他の要素が隠れていないか、医師による診断を受けることが大切です。

色素の深さと色味の違い

茶クマの中にも、比較的浅い層にある色素沈着と、真皮層近くまで落ち込んだ深い色素沈着があります。

明るい茶色であれば表皮層の色素沈着が主ですが、灰色がかった茶色や紫みを帯びた茶色は、真皮層へのメラニン滴落や、アミロイドというタンパク質の変性が関わっている可能性があります。

色が濃く、深みがあるほどセルフケアでの改善は難しく、医療機器を用いたエネルギー治療が必要となります。

茶クマの特徴チェックリスト

  • 皮膚を横に引っ張ると、色味も一緒に動く
  • 上を向いても色が薄くならず、そのまま残る
  • 日によって濃さが変わらず、常に一定の色がある
  • メイクを落とした直後でも目元がくすんでいる
  • 目元だけでなく、まぶたの上(アイホール)にも色味がある
  • 入浴後や血行が良くなっても色が変化しない

市販の美白ケアと医療機関の治療の違い

市販の化粧品は予防を主目的としていますが、美容皮膚科の治療はすでに定着した色素の破壊と排出を主目的としています。

化粧品が到達できる範囲の限界

日本の薬機法において、化粧品や医薬部外品が作用を及ぼせるのは原則として「角質層」までと定められています。

しかし、ひどい茶クマの原因となっているメラニン色素は、角質層よりも奥にある基底層や、さらに深い真皮層に存在することが多々あります。

したがって、市販のアイクリームは肌の潤いを保ちターンオーバーを整えることには役立ちますが、奥深くにある色素を直接分解することはできません。

これが、高価なクリームを使っても劇的な変化を感じられない大きな理由です。

有効成分の濃度と浸透技術の差

医療機関で処方される外用薬や使用される薬剤は、市販品とは成分の濃度が異なります。

例えば、強力な漂白作用を持つハイドロキノンや、肌の再生を促すトレチノインなどは、医師の管理下で使用することで高い効果を発揮します。

また、クリニックではイオン導入やエレクトロポレーションといった医療機器を使用し、有効成分を電気の力で肌の奥深くまで大量に浸透させることが可能です。

この浸透効率の圧倒的な差が、治療結果の差に直結します。

診断に基づく的確なアプローチ

セルフケアでは自分の肌状態を客観的に判断することが難しく、誤ったケアを続けてしまうリスクがあります。

例えば、摩擦が原因の茶クマに対して、マッサージを行ってしまうと、摩擦が増えて症状が悪化します。美容皮膚科では、ダーモスコピーや肌診断機を用いて色素の深さや分布を正確に分析します。

その診断に基づき、今現在の肌にとって必要な治療だけを選択できるため、無駄なく最短距離で改善を目指すことができます。

セルフケアと医療機関の比較

比較項目市販・セルフケア美容皮膚科の治療
作用範囲肌の表面(角質層)の保湿と保護基底層から真皮層の色素破壊・排出
使用成分低濃度の美白成分、保湿成分高濃度ハイドロキノン、医療用レーザー
即効性長期間の継続が必要、変化は緩やか数回の施術で目に見える変化を期待可能

レーザー治療によるメラニン色素の破壊と排出

茶クマ治療の中核となるのは、低出力のレーザーを均一に照射し、メラニン色素を徐々に微細化して排出を促すトーニング治療です。

ピコトーニングの衝撃波による粉砕

ピコ秒(1兆分の1秒)という極めて短い時間でレーザーを照射するピコトーニングは、熱作用ではなく衝撃波によってメラニン色素を粉砕します。

従来のレーザーよりも粒子を細かく破壊できるため、体内のマクロファージという掃除屋細胞が色素を貪食しやすく、排出効率が高まります。

また、周囲の組織への熱ダメージが最小限に抑えられるため、炎症後色素沈着のリスクが低く、ダウンタイムがほとんどない点も大きな利点です。

Qスイッチヤグレーザーの熱作用

長年、肝斑や色素沈着治療のスタンダードとして用いられてきたのがQスイッチヤグレーザーによるレーザートーニングです。

こちらはナノ秒単位での照射を行い、熱エネルギーによってメラニンを少しずつ破壊します。

ピコレーザーと比較すると熱の発生はありますが、実績が豊富で、肌質や色素の状態によってはQスイッチの方が適している場合もあります。

穏やかにメラニンを減らしながら、肌のハリ感アップも期待できます。

治療回数と間隔の目安

レーザートーニングは、一度の照射ですべての色素を取り除くものではありません。肌への負担を抑えながら、回数を重ねて少しずつ肌のトーンを上げていく治療法です。

一般的には2週間から1ヶ月に1回のペースで照射を行い、5回目あたりから効果を実感する方が多い傾向にあります。ひどい茶クマの場合、10回以上の継続が必要になることもあります。

根気強く治療を続けることが、透明感のある目元への近道です。

主要なレーザー治療の特徴

治療機器名作用メカニズム痛みとダウンタイム
ピコトーニング衝撃波でメラニンを微粒子レベルに粉砕ゴムで弾かれる程度、直後の赤みのみ
QスイッチYAG熱エネルギーでメラニンを穏やかに破壊パチパチとした軽い刺激、数時間の赤み
ロングパルスYAG真皮層の血管とコラーゲンに熱を与える温かい感覚、ダウンタイムはほぼ無し

ピーリングと導入治療による肌代謝の促進

レーザー治療と併用することで相乗効果を生み出すのが、古い角質を取り除くケミカルピーリングと有効成分を深部へ届ける導入治療です。

ケミカルピーリングで排出ルートを確保

ひどい茶クマがある肌はターンオーバーが滞り、メラニンを含んだ古い角質が表面に張り付いている状態です。

ケミカルピーリングでは、酸性の薬剤を塗布して古い角質を化学的に溶かし、新しい皮膚の再生を促します。

そうすることで、肌の代謝サイクルが正常化し、レーザーで破壊されたメラニン色素が体外へ排出されやすくなります。

特に乳酸を用いたピーリングは美白作用があり、茶クマ治療に適しています。

エレクトロポレーションによる深部浸透

エレクトロポレーション(電気穿孔法)は、特殊な電気パルスを肌に与えることで一時的に細胞膜に隙間を作り、そこから有効成分を浸透させる技術です。

イオン導入の約20倍もの浸透力があると言われており、分子の大きなヒアルロン酸や成長因子なども肌の奥まで届けることができます。

美白効果のあるビタミンCやトラネキサム酸を大量に導入することで、メラニンの生成を抑制し、ダメージを受けた肌の修復を早めます。

マッサージピールによる真皮ケア

近年注目されているマッサージピール(PRX-T33)は、皮膚の剥離を起こさずに真皮層の線維芽細胞を刺激し、コラーゲンの生成を強力に促す治療です。

茶クマに加えて、皮膚の菲薄化(薄くなること)や小じわが気になる場合に有効です。

肌のハリが出ることで皮膚の厚みが増し、下の組織が透けにくくなるため、色味が改善して見える効果も期待できます。

補助的治療法の概要

治療法主な効果推奨頻度
ケミカルピーリング角質除去、ターンオーバー正常化2週間に1回〜月1回
エレクトロポレーション有効成分の真皮層への大量導入2週間に1回(レーザーと同日可)
マッサージピールハリ向上、コラーゲン生成促進2〜3週間に1回

内服薬による身体の内側からのアプローチ

外側からの治療だけでなく、内服薬によってメラニンの生成をブロックし、排出を助けるインナーケアも治療の一環として非常に重要です。

トラネキサム酸の抗プラスミン作用

茶クマ治療において頻繁に処方されるのがトラネキサム酸です。本来は止血剤として使われる薬ですが、メラノサイト活性化因子であるプラスミンの働きを阻害する作用があります。

この作用によって、刺激を受けてもメラノサイトがメラニンを作りにくい状態を作り出します。特に、慢性的な炎症や摩擦が原因となっている茶クマに対して、鎮静化させる効果が期待できます。

ビタミンCとEの相乗効果

ビタミンC(アスコルビン酸)は、黒色メラニンを無色の還元型メラニンへと変化させる還元作用を持ちます。

また、ビタミンE(トコフェロール)は血行を促進し、肌のターンオーバーを整えるとともに、ビタミンCの働きを助ける抗酸化作用があります。

これらを併せて服用することで、新しいシミの発生を防ぎながら、今ある色素沈着の排出をスムーズにします。

L-システインによる代謝補助

L-システインはアミノ酸の一種で、皮膚の代謝に関わる酵素の働きを助けます。ターンオーバーを正常化し、過剰なメラニンの排出を促すほか、強力な抗酸化作用で紫外線などのダメージから肌を守ります。

食事だけでは不足しがちな成分であるため、医薬品として摂取することで、より確実な効果を狙います。

主要な内服薬リスト

  • トラネキサム酸:メラニンの生成命令をブロックし、炎症を鎮める。
  • シナール(ビタミンC・パントテン酸):色素の還元とコラーゲン生成補助。
  • ユベラ(ビタミンE):血流改善と抗酸化作用で肌代謝をアップ。
  • ハイチオール(L-システイン):ターンオーバー促進と倦怠感の改善。
  • グルタチオン:強力な抗酸化作用とメラニン抑制作用(タチオンなど)。

日常生活で気をつけるべき悪化因子の排除

高額な治療を受けても、日常生活で目元への刺激を続けていれば茶クマは再発します。日々の行動を見直し、摩擦ゼロを目指すことが美白への近道です。

クレンジングと洗顔の見直し

最も摩擦が起きやすいのがメイク落としの瞬間です。シートタイプのクレンジングで拭き取ったり、オイルクレンジングで強く擦ったりすることは、茶クマを悪化させる最大の要因です。

たっぷりの量を使って皮膚が動かない程度の力で馴染ませる、あるいは油脂系クレンジングやミルクタイプなど肌負担の少ないものを選ぶことが重要です。

洗顔後もタオルでゴシゴシ拭かず、優しく水分を押さえるように吸い取ります。

紫外線対策の徹底

紫外線はメラニン生成のスイッチを押すだけでなく、真皮のコラーゲンを破壊して皮膚を老化させます。目元は日焼け止めを塗り忘れやすい場所ですが、際までしっかりと塗布することが大切です。

また、UVカット機能のあるメガネやサングラスを使用することも有効です。

スマートフォンやPCから出るブルーライトも、長時間浴びることで色素沈着のリスクになると言われているため、対策を講じることが望ましいです。

目元の保湿とバリア機能の強化

乾燥した肌は外部刺激に弱く、少しの摩擦でも大きなダメージとなります。セラミドやヒアルロン酸などが配合された保湿力の高いアイクリームを使用し、常に皮膚のバリア機能を高く保つことが大切です。

ただし、塗布する際に薬指を使って優しくなじませ、絶対に皮膚を横に引っ張らないよう注意します。痒みがある場合は、決して掻かず、冷やすか皮膚科で痒み止めの処方を受けるようにします。

日常のNG行動と改善策

日常のNG行動肌へのリスク推奨される改善アクション
ポイントメイクを擦って落とす強い摩擦による色素沈着の悪化専用リムーバーを馴染ませて浮かす
タオルで顔をゴシゴシ拭く角質層の剥離と炎症の誘発ティッシュや柔らかいタオルで押さえる
目元のかゆみを放置して掻く物理的刺激とバリア機能の破壊抗ヒスタミン薬や点眼薬の利用

信頼できるクリニック選びのポイント

茶クマ治療は長期戦になることが多いため、通いやすく、かつ正確な診断能力を持つクリニックを選ぶことが成功の鍵です。

正確な診断機器の有無

医師の目視だけでなく、肌画像診断機(VISIAやレビューなど)を導入しているクリニックを選ぶことをお勧めします。

この検査を用いることで、目に見えている色素だけでなく、隠れているシミや色素の深さを客観的なデータとして把握できます。

治療経過も数値や画像で比較できるため、効果が出ているかどうかの判断が正確に行えます。

複合的な治療提案ができるか

茶クマの治療は、レーザー単体よりも内服や外用、導入治療を組み合わせた方が効果的な場合が大半です。

特定の治療法しか行っていないクリニックではなく、複数のレーザー機器や豊富な薬剤の選択肢を持ち、患者の肌質や予算に合わせてカスタマイズしたプランを提案してくれるクリニックが理想的です。

リスク説明とアフターケア

どのような治療にも、少なからずリスクや副作用の可能性があります。

例えば、レーザーによる「白斑(色が抜けすぎて白くなること)」のリスクなどについて、事前に包み隠さず説明してくれる医師は信頼できます。

また、万が一肌トラブルが起きた際に、迅速に診察や処置を行ってくれる体制が整っているかどうかも、クリニック選びの重要な要素です。

クリニック選定のチェックポイント

確認すべき項目良質なクリニックの特徴避けるべき傾向
カウンセリング医師が直接肌を見て診断するカウンセラーのみが契約を迫る
治療の選択肢内服・外用・機器を併用提案高額なセット契約一択のみ提示
料金体系1回ごとの料金が明瞭不明瞭な追加料金が発生する

よくある質問

茶クマはレーザー治療で完全に消えますか?

肌の状態や色素の深さによりますが、完全に色を無くすことは難しい場合もあります。

しかし、適切なレーザー治療と内服薬、生活習慣の改善を組み合わせることで、ファンデーションで隠れるレベルや、素肌でも気にならない程度まで薄くすることは十分に可能です。

治療のゴールを医師と共有し、根気強くケアを続けることが大切です。

治療には痛みを伴いますか?

使用するレーザーの種類によりますが、多くのトーニング治療では「輪ゴムで軽く弾かれた程度」の痛みを感じることが一般的です。

痛みに弱い方や不安な方は、麻酔クリームを使用することで痛みを大幅に軽減できます。

治療を重ねるごとに毛が減ったり色素が薄くなったりするため、痛みを感じにくくなる傾向にあります。

仕事を休む必要はありますか?

茶クマ治療で用いられるピコトーニングや導入治療などは、ダウンタイムがほとんどないため、仕事を休む必要はありません。

施術直後はほんのりと赤みが出ることがありますが、数時間で引くことが多く、施術直後からメイクをして帰宅できるクリニックがほとんどです。

何回くらい通えば効果を実感できますか?

個人差は大きいですが、5回目くらいから「なんとなく明るくなった」と実感し始める方が多いです。ひどい茶クマの場合、10回から15回程度の照射が必要になることも珍しくありません。

肌のターンオーバーに合わせて通院する必要があるため、半年から1年程度の治療期間を見ておくことをお勧めします。

妊娠中や授乳中でも治療は受けられますか?

妊娠中はホルモンバランスの影響で色素沈着が起きやすく、レーザーの効果が出にくい上、痛みによるストレスが母体に良くないため、施術を控えるクリニックが一般的です。

授乳中に関しては、レーザー治療は可能な場合が多いですが、内服薬(トラネキサム酸など)の処方は制限されることがあります。必ず医師に相談してください。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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