【クマ取り整形の失敗例】後悔する人に共通する5つの特徴

【クマ取り整形の失敗例】後悔する人に共通する5つの特徴

目の下のクマ取り整形を検討しているものの、「もし失敗したらどうしよう」「後悔する結果になったら怖い」と不安を感じていませんか。

目の下は顔の印象を大きく左右するデリケートな部分です。だからこそ、施術に踏み切る前に、どのような失敗例があり、なぜそれが起こるのかを知っておくことが非常に重要です。

この記事では、クマ取り整形で後悔する方に見られる共通の特徴を5つの観点から詳しく解説し、失敗を避けるための具体的なポイントを紹介します。

目次

クマ取り整形でよくある失敗例

目の下のクマ取りは人気の施術ですが、その分「思っていたのと違った」という結果になる可能性もゼロではありません。まずは、どのような失敗例が報告されているのかを具体的に見ていきましょう。

これらを知ることで、何を注意すべきかが見えてきます。

期待した効果が十分に得られなかった

最も多い後悔の一つが「クマが完全には消えなかった」「施術前とあまり変化を感じない」というものです。これは、クマの原因に対して適切なアプローチができていない場合に起こりがちです。

例えば、脂肪(眼窩脂肪)の突出が原因の「黒クマ」だと思い切除したものの、実際には皮膚のくすみである「茶クマ」や血行不良による「青クマ」の要素も強く、そちらへの対処が不十分だったケースなどが考えられます。

目の下が凹みすぎた・窪んだ

クマの原因となる脂肪を取り除く施術(脱脂)において、脂肪を取りすぎてしまうと、目の下が不自然に窪んだり、凹んだりすることがあります。

適度な膨らみは若々しさの証でもあるため、脂肪を単に取り除くだけでなく、適切な位置に移動(再配置)させたり、ヒアルロン酸や脂肪を注入したりするなど、バランスを考慮した施術が必要です。

特に痩せ型の方は、脂肪を取る量に細心の注意が求められます。

主な失敗例とその要因

失敗例主な要因考えられる対策
効果が薄い・残ったクマの種類の見立て違い複合的な治療の検討
凹み・窪み脂肪の過度な除去注入や脂肪再配置の併用
たるみが悪化皮膚のたるみへの対応不足皮膚切除の併用検討

たるみが悪化したように見える

膨らんでいた脂肪がなくなることで、その部分の皮膚が余り、新たなたるみやシワが目立つようになるケースです。これは特に、皮膚の弾力が低下している方や、もともとたるみが強い方に見られます。

脂肪を取り除くだけでなく、同時に余った皮膚を切除する施術や、レーザーなどで皮膚を引き締める治療を組み合わせる必要があったかもしれません。

術前に皮膚の状態を正確に診断することが重要です。

左右差が生じた・不自然な仕上がり

人間の顔はもともと左右非対称ですが、施術によってその差が強調されてしまったり、明らかに片方だけが凹んでいる、といった仕上がりになることもあります。

これは、医師の技術やデザイン力に左右される部分が大きいです。

また、術後の腫れが引いていく過程で一時的に左右差が出ることもありますが、それが長期間続く場合は、施術の精度に問題があった可能性も考えられます。

後悔する人に共通する特徴① カウンセリング不足

施術が成功するかどうかは、手術当日だけでなく、それ以前のカウンセリングで大きく左右されます。

ここで十分な意思疎通ができていないと、後悔につながる第一歩となります。

自分の希望をうまく伝えられなかった

「なんとなくクマをなくしたい」という曖昧な要望だけでは、医師も具体的なゴールを共有できません。

「どのような目元になりたいのか」「どこをどれくらい改善したいのか」を、できれば写真などを用いて具体的に伝える努力が必要です。

緊張してうまく話せないこともありますが、自分の理想のイメージを共有することは、満足のいく結果を得るためにとても大切です。

医師の説明を十分に理解していなかった

医師から施術方法やリスクについて説明を受けても、専門用語が多くて理解しきれないまま「はい」と返事をしてしまうケースです。

分からないこと、疑問に思ったことをその場で解消せず、曖昧なまま施術に進むのは危険です。納得できるまで質問し、自分でも説明内容を反芻(はんすう)する時間を持つことが求められます。

リスクやダウンタイムの説明を軽視した

「人気の施術だから大丈夫だろう」「ダウンタイムは短いと聞いたから」と、リスクや術後の経過についての説明を軽く考えてしまう方もいます。

どんなに安全性が高いとされる施術でも、医療行為である以上、リスクはゼロではありません。

腫れ、内出血、感染、しこり、左右差など、起こり得るネガティブな側面についてもしっかりと説明を受け、それを許容できるか判断することが重要です。

後悔する人に共通する特徴② 医師・クリニック選びの誤り

カウンセリングと並んで重要なのが、実際に施術を担当する医師と、それを提供するクリニックの選び方です。

ここで安易な判断をすると、技術的な失敗に直結しやすくなります。

症例数の少ない医師を選んでしまった

目の下のクマ取りは非常に繊細な技術を要する施術です。解剖学的な知識はもちろん、個々人の骨格や皮膚の状態に合わせてデザインする美的センスも問われます。

その領域における経験、特に症例数が多い医師は、さまざまなケースに対応してきた実績があり、技術的な安定感が期待できます。

経験の浅い医師に任せることは、それだけ不確実な要素が増えることになります。

施術方法が自分に合っていなかった

クマ取りには、皮膚を切開する方法、切開しない方法(経結膜脱脂)、脂肪を再配置する方法、脂肪を注入する方法など、さまざまなアプローチがあります。

クリニックによっては、特定の施術方法しか扱っていない場合もあります。しかし、重要なのは「自分のクマの状態に最も適した方法」を選ぶことです。

選択肢が限られた中で無理やり施術法を決めると、最適な結果が得られない可能性があります。

主な施術方法の比較

施術方法主な特徴適応となりやすいクマ
経結膜脱脂まぶたの裏側から脂肪を除去。皮膚表面に傷がつかない。比較的軽度の黒クマ(膨らみ)
脱脂+脂肪再配置除去した脂肪を窪んだ部分に移動させる。膨らみと窪みが混在する黒クマ
皮膚切除(下眼瞼切開)まつ毛の下で皮膚を切開し、脂肪除去とたるんだ皮膚を切除。皮膚のたるみが強い黒クマ

アフターフォロー体制を確認しなかった

施術は終わったらすべて完了、ではありません。術後に不安なことがあった時、万が一トラブルが起きた時に、クリニックがどのような対応をしてくれるかは非常に重要です。

術後の検診はいつあるのか、追加費用なしでどこまで対応してくれるのか、緊急時の連絡先はあるのかなど、アフターフォロー体制を事前に確認していないと、いざという時に不安な思いをすることになります。

後悔する人に共通する特徴③ 費用・安さだけでの判断

美容医療は自由診療であり、費用はクリニックによって大きく異なります。しかし、価格だけを基準にクリニックを選ぶことは、大きなリスクを伴います。

安価なプランに惹かれて決めた

インターネット広告などで極端に安い価格が提示されている場合、注意が必要です。

その価格は最低限の施術のみで、実際には麻酔代や薬代、あるいは自分に必要なオプション施術が別途高額に設定されていることがあります。

提示された価格でどのような施術が受けられるのか、その内容を正確に把握することが大切です。

追加費用について確認を怠った

カウンセリング時に提示された見積もりが「総額」であるかを確認することは必須です。

前述の麻酔代や薬代のほか、術後の検診費用や、もし修正が必要になった場合の費用など、後から追加で請求される可能性のある項目がないかをクリアにしておく必要があります。

総額で比較検討する姿勢が重要です。

費用確認時のチェック項目

確認項目具体的な内容
見積もりの総額提示された金額以外に発生しうる費用はないか
含まれるもの施術代、麻酔代、薬代、検診代は含まれているか
修正時の費用万が一、修正が必要になった場合の保証や費用規定

モニター価格のリスクを理解していなかった

モニターとして安価に施術を受ける場合、症例写真の提供が条件となります。写真がどのように使われるのか(院内限定か、ウェブサイトやSNSにも掲載されるか)を正確に理解しておく必要があります。

また、場合によっては経験の浅い医師の執刀経験のためにモニターを募集しているケースも考えられます。安さの理由をきちんと確認することが求められます。

後悔する人に共通する特徴④ 自分のクマの種類を理解していない

「目の下のクマ」と一口に言っても、その原因は一つではありません。

自分のクマがどのタイプなのかを理解していないと、的外れな治療を選んでしまい、後悔につながります。

青クマ・茶クマ・黒クマの違い

クマには大きく分けて3つの種類があります。これらは原因が異なるため、当然ながら対処法も異なります。

自分のクマがどれに当てはまるのか、あるいは複数混在していないかを知ることが第一歩です。

クマの種類の見分け方(目安)

クマの種類主な原因簡単な見分け方(目安)
青クマ血行不良・皮膚が薄い皮膚を引っ張ると色が薄くなる
茶クマ色素沈着(メラニン)皮膚を引っ張っても色が変わらない
黒クマたるみ・脂肪による影上を向くと薄くなる・影が消える

複数のクマが混在しているケース

実際には、これらのクマが単独で存在することは少なく、「青クマと黒クマが混在している」「茶クマと黒クマの両方がある」という方が大半です。

例えば、黒クマ(膨らみ)の治療として脱脂を行っても、青クマ(血行不良)や茶クマ(色素沈着)が残っていれば、クマが完全になくなったとは感じられないでしょう。

自分のクマに適さない施術を選んだ

色素沈着が原因の「茶クマ」に対して、脂肪を除去する脱脂術を行っても効果はありません。この場合はピーリングやレーザー治療、美白外用薬などが適応となります。

血行不良が原因の「青クマ」も同様です。クマ取り整形(主に黒クマ治療)で全てのクマが解決すると思い込んでしまうと、「効果がなかった」という後悔につながります。

後悔する人に共通する特徴⑤ 術後の過ごし方と期待値のズレ

施術が無事に終わっても、その後の過ごし方や、施術結果に対する認識のズレが「失敗だ」という感覚を生んでしまうことがあります。

ダウンタイム中の自己判断

術後は必ず腫れや内出血が起こります。

このダウンタイム中に、不安になって施術箇所を強くマッサージしてしまったり、医師から指示された固定(テーピングなど)を自己判断で早く外してしまったりすると、仕上がりに悪影響を及ぼす可能性があります。

指示された過ごし方を守り、不安な点はすぐにクリニックに相談することが大切です。

術後の主な症状と期間の目安

症状ピーク落ち着くまでの目安
腫れ術後2〜3日1〜2週間程度
内出血術後1〜2週間2〜3週間程度(メイクでカバー可能)
痛み・違和感術後数日1週間程度

※上記はあくまで一般的な目安であり、個人差や施術方法によって大きく異なります。

完成までの期間を理解していない

術後1週間程度の大きな腫れが引いた状態を「完成」と誤解してしまうケースです。

実際には、むくみや内部組織の硬さ(拘縮)が完全に落ち着き、本当の仕上がりになるまでには、3ヶ月から半年程度かかると言われています。

「まだ左右差がある」「少し凹んでいる気がする」と感じても、焦らずに経過を見守る必要があります。

施術に対する期待値が高すぎた

「クマさえ取れれば、10歳若返るはず」「完璧にフラットな目元になるはず」といった過度な期待は、現実とのギャップを生みやすくなります。

美容医療は、現在の状態を改善するものであり、全く別人のように変えたり、加齢を完全に止めたりするものではありません。

カウンセリングで「できること」と「できないこと」の境界線を医師としっかり共有し、現実的なゴール設定をすることが、満足度を高める鍵となります。

失敗しないために重要なポイント

これまで挙げてきた「後悔する人の特徴」を踏まえ、クマ取り整形で失敗しないために、施術を決める前に必ず実行してほしい重要なポイントをまとめます。

クマ取りの経験豊富な医師を選ぶ

最も重要な要素の一つです。医師の経歴や所属学会(形成外科専門医など)を確認するだけでなく、その医師が実際に行ったクマ取りの症例写真をできるだけ多く確認しましょう。

その際、自分と似たタイプのクマの症例が改善しているか、仕上がりが自分の好みと合っているかを見るのがポイントです。

  • 形成外科の専門知識
  • クマ取り施術の症例数
  • 自分と似た症例の実績
  • 仕上がりのデザインセンス

丁寧なカウンセリングを受ける

流れ作業のような短いカウンセリングではなく、時間をかけてじっくりと話を聞いてくれるクリニックを選びましょう。

医師自らが自分の目元の状態を丁寧に診察し、なぜその施術が必要なのか、他の選択肢はないのかを分かりやすく説明してくれるかが重要です。

複数のクリニックでカウンセリングを受け、比較検討することも強く推奨します。

カウンセリングでの比較ポイント

比較項目AクリニックBクリニック
医師の診察時間(例:5分程度)(例:30分じっくり)
提案された施術(例:脱脂のみ)(例:脱脂+脂肪注入)
リスク説明(例:簡単な説明のみ)(例:具体的な例を挙げて説明)

自分に合った施術方法を相談する

自分のクマがどのタイプ(青・茶・黒)で、どのような状態(脂肪の量、皮膚のたるみ具合、骨格)なのかを正確に診断してもらいましょう。

その上で、脱脂だけで良いのか、脂肪注入や再配置、皮膚切除も必要なのか、最適な方法を医師と相談して決定します。一つの方法を強く推すのではなく、複数の選択肢のメリット・デメリットを提示してくれる医師が信頼できます。

リスクと術後の経過を正しく理解する

良い面だけでなく、起こり得るリスクや合併症、そしてダウンタイムがどの程度必要かを現実的に理解します。仕事や学業のスケジュール調整も重要です。

術後に「こんなはずではなかった」と慌てないよう、最悪のケースも想定した上で、施術を受けるかどうかを最終判断しましょう。

  • 腫れ・内出血の期間
  • 仕事復帰の目安
  • 術後の禁止事項
  • 完成までの期間

クマ取り整形の失敗に関するよくある質問

最後に、クマ取り整形の失敗や後悔に関して、多くの方が抱く疑問についてお答えします。

もし失敗したり、結果に満足できなかったりした場合、修正は可能ですか?

施術内容や状態によりますが、修正手術が可能な場合は多いです。例えば、脂肪を取りすぎて凹んでしまった場合は、脂肪注入やヒアルロン酸注入で膨らみを持たせることが考えられます。

脂肪の取り残しがある場合は、再手術で追加除去することもあります。ただし、修正手術は最初の施術よりも難易度が上がることが一般的です。

また、修正が可能になるまでには、前回の施術から一定期間(半年程度など)空ける必要があります。

まずは施術を受けたクリニックに相談し、難しい場合は修正を得意とする他の医師のセカンドオピニオンを聞くことも検討しましょう。

傷跡は目立ちますか?「失敗」と感じるほど残ることはありますか?

まぶたの裏側から脂肪を取る「経結膜脱脂」の場合、皮膚の表面には一切傷がつかないため、傷跡の心配はありません。

まつ毛の下のラインで皮膚を切開する「下眼瞼切開(皮膚切除)」の場合、術後しばらくは赤みのある線が残りますが、非常に細い線であり、時間経過(数ヶ月〜半年)とともによく見ないと分からないほど目立たなくなることがほとんどです。

ただし、体質(ケロイド体質など)によっては傷跡が目立ちやすくなる可能性もゼロではありません。

ダウンタイムはどのくらい見ればよいですか?周囲にバレたくありません。

個人差が非常に大きいですが、大きな腫れや内出血(青紫色)が目立つのは、術後1〜2週間程度が目安です。内出血はその後、黄色っぽくなりながら徐々に吸収されていきます。

切開を伴わない経結膜脱脂の方が、皮膚切開を伴う方法よりもダウンタイムが短い傾向にあります。

周囲にバレたくない場合は、最低でも1週間、可能であれば内出血がメイクで隠しやすくなる2週間程度のお休みを確保すると安心です。

メガネやコンシーラーでカバーする方も多くいらっしゃいます。

カウンセリング当日に施術を受けるのは危険ですか?

当日施術が必ずしも悪いわけではありませんが、後悔を避けるためには推奨されません。

カウンセリングで説明を受けた内容を自宅に持ち帰り、一度冷静になって考える時間(クーリングオフ期間)を持つことが非常に重要です。

特に、初めてのカウンセリングで即決するのは避け、複数のクリニックを比較検討する中で、最も信頼できると感じた医師に任せるのが理想的です。

焦って決めると、後から「あちらのクリニックの話も聞いておけばよかった」と後悔する原因になります。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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