鏡を見たときに目の下から頬にかけて斜めに走るラインが気になったことはありませんか。
それは単なるシワではなく、「眼頬溝(がんきょうこう)」と呼ばれる加齢による構造変化のサインかもしれません。
この溝が深くなると、疲れて見えたり実年齢よりも老けて見えたりする原因となります。
しかし、メスを入れる外科的な手術を行わなくても、現代の美容皮膚科領域では注入治療や機器を用いたアプローチによって、自然で若々しい目元を取り戻すことが十分に可能です。
本記事では、眼頬溝ができる原因を解明し、切らずに行う効果的な治療法について詳しく解説します。
眼頬溝の正体と顔の印象に与える影響
眼頬溝は、目袋の下縁から頬の中央に向かって斜めに伸びるくぼみであり、顔全体に影を落とし疲労感や老けた印象を与える最大の要因です。
この溝は単なる皮膚のシワではなく、解剖学的な構造の変化によって生じる深い「境界線」であることを理解する必要があります。
解剖学的に見る眼頬溝の位置と構造
眼頬溝は、医学的には眼輪筋と頬の脂肪層、そしてそれらを支える靭帯(リガメント)の境界線に位置します。若い頃は皮膚にハリがあり、皮下脂肪も豊富なためこの境界線は目立ちません。
しかし、年齢を重ねると皮膚が薄くなり、重力によって頬の脂肪が下垂することで、支えきれなくなった境界部分が溝として顕在化します。
特に、目の周りを囲む眼輪筋の下縁と、頬の脂肪(メーラーファット)の間の高低差が大きくなることで、溝はより深く刻まれます。
ティアトラフやゴルゴラインとの違い
目の下の悩みとして混同されやすいのが「ティアトラフ(涙の溝)」や「ゴルゴライン(ミッドチークライン)」です。これらは発生する場所や深さが微妙に異なります。
それぞれの特徴を整理すると以下のようになります。
主な溝の種類と特徴
| 名称 | 主な出現場所 | 見た目の特徴 |
|---|---|---|
| ティアトラフ | 目頭の下 | 目のクマのように見える半円状の影 |
| 眼頬溝 | 目の下から頬骨上部 | 目袋の下縁を縁取るような斜めのくぼみ |
| ゴルゴライン | 頬の中央 | 顔を斜めに分断するような直線的な溝 |
ティアトラフは目頭から斜め下に向かって伸びる溝であり、眼頬溝はそのさらに外側、あるいはティアトラフの延長線上に現れることが一般的です。
一方、ゴルゴラインはさらに下方、頬の中央部分を横切るように現れます。
それぞれの溝が単独で存在する場合もあれば、すべてがつながって一本の長いラインのように見えることもあり、複合的な治療計画が必要です。
影が作り出す「黒クマ」の原因
眼頬溝が目立つ最大の要因は「影」です。
これを美容用語では「黒クマ」や「影クマ」と呼びます。色素沈着による茶クマや、血行不良による青クマとは異なり、黒クマは皮膚の凹凸によって生じる物理的な影です。
そのため、コンシーラーやファンデーションで色をカバーしようとしても、光の当たり方で影が浮き彫りになるため完全に隠すことは困難です。
上を向いて光を正面から浴びると薄くなる場合は、この黒クマである可能性が高いと考えられます。
眼頬溝が深くなる主な原因と加齢のメカニズム
眼頬溝が目立つ背景には、皮膚のたるみだけでなく、骨格の萎縮、靭帯の拘縮、筋肉の衰えといった深部組織の複合的な変化が関与しています。
これら複数の要因が重なり合うことで、目元の構造が崩れ、深い溝が形成されていくのです。
眼窩骨の萎縮による土台の変化
加齢変化の中で見落とされがちなのが「骨の萎縮」です。頭蓋骨、特に眼球が収まっている穴(眼窩)の縁の骨は、年齢とともに吸収されて広がっていきます。
骨が後退することで、その上に乗っている皮膚や筋肉、脂肪などの軟部組織を支える土台が失われます。
テントのポールが低くなると布がたるむのと同じ原理で、骨のサポートを失った目元の組織が落ち込み、それが溝となって現れるのです。
支持靭帯(リガメント)のゆるみと拘縮
顔には皮膚と骨をつなぎ止める「リガメント」と呼ばれる強固な靭帯が存在します。目の下にある眼窩支持靭帯は、通常であれば皮膚や脂肪が垂れ下がらないように支える役割を果たしています。
しかし、加齢によりこの靭帯自体が弾力を失ってゆるむと、支えきれなくなった脂肪が下へ移動します。
一方で、靭帯が骨に付着している部分は強く引き込まれたままとなるため、膨らんだ脂肪とその下の動かない部分との間に段差が生じ、これが深い溝を形成します。
加齢による各組織の変化と眼頬溝への影響は以下のようにまとめられます。
組織の変化と溝への影響
| 組織 | 加齢による変化 | 眼頬溝への影響 |
|---|---|---|
| 骨(眼窩縁) | 吸収されて後退する | 皮膚や脂肪の支えを失い、全体が陥没する |
| 眼窩脂肪 | 前方に突出する | 目袋となり、その下が影となって溝に見える |
| 支持靭帯 | ゆるみと拘縮 | 皮膚を引き込み、くっきりとした境界線を作る |
眼輪筋の衰えと皮膚の菲薄化
目の周りをドーナツ状に囲んでいる眼輪筋が衰えて薄くなると、その奥にある眼窩脂肪を押さえつける力が弱まります。その影響で脂肪が前に飛び出しやすくなり、目袋が強調されます。
さらに、加齢によって皮膚内のコラーゲンやエラスチンが減少して皮膚自体が薄くなると、下の組織の凹凸がダイレクトに表面に現れるようになります。
ハリのない皮膚は重力に逆らえず、溝の部分で折り畳まれるようにシワを深くしていきます。
切らない治療のアプローチとメリット
ダウンタイムやリスクを最小限に抑えつつ、自然な仕上がりを目指す「切らない治療」は、組織のボリューム補填、引き締め、肌質改善という3つのアプローチを組み合わせることで高い効果を発揮します。
組織のボリュームを補う「注入治療」
凹みが原因で影ができている場合、その凹みを物理的に持ち上げることで影を解消する方法が有効です。
ヒアルロン酸やベビーコラーゲンなどを溝の深部に注入し、失われたボリュームを補います。注入治療には以下のようなメリットがあります。
- くぼみを物理的に持ち上げフラットな状態に近づける
- 骨の萎縮によるボリュームロスを的確に補う
- 施術直後から変化を確認でき、微調整がしやすい
その結果、目袋と頬の間の段差が滑らかになり、光が均一に当たるようになるため、黒クマが目立たなくなります。即効性があり、処置直後から変化を実感しやすいのが特徴です。
皮膚と深部組織を引き締める「機器・糸治療」
皮膚のたるみや脂肪の下垂が強い場合は、組織全体を引き締める治療が適しています。
HIFU(ハイフ)やRF(高周波)などの熱エネルギーを用いて、緩んだリガメントや筋膜を引き締め、コラーゲンの生成を促します。
また、スレッドリフト(糸リフト)を用いて物理的に組織を元の位置に戻す方法もあります。
これらはボリュームを足すのではなく、土台を引き締めることで溝を目立たなくさせるアプローチです。
肌質改善による「再生医療的アプローチ」
皮膚が薄く、小ジワも併発しているような眼頬溝には、肌そのものの厚みや弾力を取り戻す治療が必要です。
スネコスやリジュランといった製剤は、細胞外マトリックスの再生を促し、自身の肌組織を若返らせる効果が期待できます。
異物で形を作るのではなく、自分自身の組織を強化することで、自然で健康的な目元を目指します。
注入による眼頬溝治療:ヒアルロン酸とコラーゲン
注入治療は症状や皮膚の厚みに応じた製剤選びが重要であり、深い層にはヒアルロン酸で土台を作り、浅い層にはベビーコラーゲンなどで繊細に仕上げる方法が一般的です。
ヒアルロン酸注入による土台形成
ヒアルロン酸は保水力が高く、ある程度の硬さを持つ製剤を使用することで、骨の代わりとなる「土台」を作ることができます。
眼頬溝の深い層に注入することで、下垂した組織を持ち上げ、段差を解消します。また、靭帯の根元を支えるように注入することで、リフトアップ効果も期待できます。
持続期間も比較的長く、アレルギーのリスクが低いのも特徴です。
ベビーコラーゲンによる繊細な修正
目の下の皮膚は非常に薄いため、硬いヒアルロン酸を入れると凹凸が出たり、チンダル現象(透けて青く見える現象)が起きたりすることがあります。
ベビーコラーゲンは、ヒト由来のコラーゲンで非常に馴染みが良く、乳白色をしているため、目の下の青黒い色味をカバーするコンシーラーのような効果も発揮します。
皮膚の浅い層にある細かい溝や、ヒアルロン酸では難易度の高い繊細な修正に適しています。
スネコス・リジュランによる自然な底上げ
これらは「埋める」というよりも「育てる」製剤です。スネコスは非架橋ヒアルロン酸とアミノ酸を配合しており、コラーゲンやエラスチンの合成を促進します。
リジュランはサーモン由来のポリヌクレオチドを主成分とし、皮膚の再生能力を高めます。繰り返し注入することで皮膚自体が厚くなり、ハリが出ることで自然に溝が目立たなくなります。
劇的な変化よりも、違和感のない自然な若返りを求める方に適しています。
各製剤の特性を整理すると以下のようになります。
注入製剤の比較
| 製剤名 | 主な特徴 | 適している症状 |
|---|---|---|
| ヒアルロン酸 | ボリューム形成力とリフト力 | 深いくぼみ、骨格的な段差 |
| ベビーコラーゲン | 馴染みが良く色が白い | 皮膚が薄い部分、浅い溝、細かいシワ |
| スネコス | 自然なハリと弾力回復 | 小ジワ、肌質の低下、軽度のくぼみ |
機器と糸による引き締め治療:HIFUとRF、スレッド
注入だけで改善が難しい場合や脂肪の膨らみが強い場合には、HIFUやRFといった熱エネルギーによるタイトニングや、糸リフトによる物理的な引き上げを併用することで、よりシャープで若々しい目元を実現できます。
HIFU(ハイフ)による深部タイトニング
HIFUは高密度焦点式超音波を用いて、肌の深層にあるSMAS筋膜や皮下脂肪層に熱エネルギーを届けます。
熱ダメージを受けた組織が修復する過程でコラーゲンが増生され、引き締め効果が生まれます。
特に目の周り専用のカートリッジを使用することで、眼頬溝の原因となっている緩んだ皮膚や脂肪層をピンポイントで引き締めることが可能です。
高周波(RF)による真皮層の強化
サーマニードルやサーマジェンといったRF機器は、真皮層に熱を与えてコラーゲン繊維を収縮させます。
この作用で皮膚のたるみが即時的に引き締まるとともに、長期的なコラーゲン産生が促されます。
皮膚がたるんで余っていることで溝が深く見えている場合、RF治療によって皮膚をタイトニングすることで、滑らかな目元を作ることができます。
特にサーマニードルは針を用いて深部に直接熱を届けるため、高い効果が期待できます。引き締め治療の効果的なターゲットは以下の通りです。
引き締め治療のターゲット層
| 治療法 | ターゲット層 | 期待できる主な効果 |
|---|---|---|
| HIFU | SMAS筋膜・脂肪層 | 土台からのリフトアップ、脂肪の引き締め |
| RF(高周波) | 真皮層・脂肪層 | 皮膚のたるみ引き締め、コラーゲン増生 |
| スレッドリフト | 皮下組織・真皮 | 物理的な支持、肌のハリ感向上 |
ショッピングリフトとジェンバー糸の効果
ショッピングリフトは、極細の吸収糸を皮下に多数挿入する治療です。糸の刺激によってコラーゲンの生成が促進され、皮膚にハリと弾力が生まれます。
眼頬溝周辺の皮膚を支えるネットのような役割を果たし、たるみを予防します。
また、ジェンバー糸のような特殊な形状の糸を使用することで、凹み部分を直接持ち上げたり、組織の癒着を剥離して溝を浅くしたりするアプローチも可能です。
複合治療の重要性とカスタマイズ
眼頬溝の治療において最も重要なのは、単一の施術に固執せず、患者様一人ひとりの骨格や肌質に合わせて「足す治療」と「引き締める治療」を最適に組み合わせるコンビネーション治療の視点です。
「足す」と「引き締める」の相乗効果
例えば、眼窩脂肪の突出(目袋)があり、その下に深い溝があるケースを考えます。この場合、ヒアルロン酸で溝を埋めるだけでは、目袋の膨らみが強調されてしまうことがあります。
そこで、まずはHIFUや脂肪溶解注射で目袋のボリュームをコントロールし、引き締めた上で、残った溝に少量のヒアルロン酸やベビーコラーゲンを注入します。
このように「マイナス(引き締め)」と「プラス(注入)」を組み合わせることで、よりフラットで美しい目元を実現できます。
肌質に合わせた治療計画の立案
皮膚が厚い人と薄い人では、適した治療が異なります。皮膚が厚く脂肪が多いタイプの方は、脂肪溶解注射やHIFUを中心とした引き算の治療が優先されます。
反対に、皮膚が薄く乾燥しているタイプの方は、スネコスやリジュランで肌質を改善しつつ、ベビーコラーゲンで優しくカバーする足し算の治療が中心となります。
個々の肌質と骨格に適したオーダーメイドの治療計画を立てることが、成功への近道です。
- 個々の骨格や脂肪量に応じた無理のないプランニング
- ダウンタイムの許容度に合わせた現実的な選択
- 段階的な治療による周囲に気づかれにくい自然な変化
セルフケアと予防:日常生活でできること
美容医療の効果を持続させ、眼頬溝の進行を遅らせるためには、眼輪筋への過度な負担を避けつつ、徹底した保湿と紫外線対策を行う日々の積み重ねが不可欠です。
眼輪筋トレーニングの注意点
眼輪筋を鍛えることはたるみ予防に役立ちますが、過度なトレーニングは逆効果になることもあります。
無理に力を入れて目を細めたり、強くマッサージをしたりすると、皮膚に負担がかかりシワの原因となります。
また、皮膚を擦る行為は色素沈着(茶クマ)を悪化させ、眼頬溝をより目立たせる要因となります。トレーニングを行う際は、皮膚を動かさないように意識し、愛護的に行うことが大切です。
保湿と紫外線対策の徹底
乾燥は皮膚の菲薄化を招き、溝を深く見せる大きな原因です。目元専用のアイクリームなどで十分な保湿を行い、皮膚の柔軟性を保ちましょう。
レチノールなどの有効成分が含まれた化粧品を取り入れるのも一つの方法です。さらに、紫外線は真皮のコラーゲンを破壊し、たるみを進行させます。
日焼け止めやサングラスを使用し、目元を紫外線から守ることは、将来の眼頬溝予防にとって非常に重要です。
日常生活でのNG行動と対策
| NG行動 | リスク | 対策 |
|---|---|---|
| 目を強くこする | 色素沈着、皮膚の伸び | 痒みがある場合は点眼薬、メイク落としは優しく |
| スマホの長時間使用 | 眼精疲労、血行不良 | 定期的に目を休める、ホットアイマスクの使用 |
| 睡眠不足 | 肌の再生阻害、むくみ | 質の高い睡眠を確保し、枕の高さを調整する |
Q&A
- 眼頬溝の治療は痛みを伴いますか?
-
多くの治療において、痛みは最小限に抑えられています。
注入治療では極細の針や先端が丸いカニューレを使用し、麻酔クリームや冷却を併用することで、チクッとする程度の痛みに留めることが可能です。
RFやHIFUなどの機器治療も、熱感や響くような感覚はありますが、我慢できないほどの痛みではありません。痛みに敏感な方には、麻酔の調整などで対応可能です。
- ヒアルロン酸を入れると不自然に膨らみませんか?
-
適切な層に適切な量を注入すれば、不自然に膨らむことはありません。
眼頬溝の治療では、溝を完全に埋めて平らにしすぎると、笑ったときに不自然な盛り上がりになることがあります。
そのため、表情の動きを計算に入れ、あえて少し控えめに注入したり、柔らかい製剤を選んだりすることで、自然な仕上がりを追求します。
医師の技術と美的センスが重要になります。
- 治療後のダウンタイムはどのくらいですか?
-
切らない治療の最大のメリットはダウンタイムの短さです。
ヒアルロン酸やベビーコラーゲンなどの注入治療は、直後からメイクが可能で、腫れや内出血が出ても数日から1週間程度でコンシーラーで隠せる範囲に収まることがほとんどです。
HIFUやRFなどの機器治療は、直後に多少の赤みが出る程度で、すぐに日常生活に戻れます。
スレッドリフトやジェンバー糸の場合は、数日間の違和感や軽い内出血が生じることがあります。
- 一度治療すれば効果は永続しますか?
-
切らない治療の効果は永続的ではありませんが、定期的なメンテナンスによって良い状態を長く維持することは可能です。
ヒアルロン酸は1年から1年半程度、ベビーコラーゲンは半年から1年程度で徐々に吸収されます。HIFUやRFの効果は半年から1年程度続きます。
完全に元に戻る前にメンテナンスを行うことで、必要な注入量が減ったり、たるみの進行そのものを遅らせたりする効果が期待できます。
- 目の下の脂肪取り手術と迷っていますが、どう判断すれば良いですか?
-
脂肪の突出(目袋)が極端に大きい場合は、外科的な脱脂術が適応となることもありますが、くぼみや皮膚のたるみが主体の場合は、切らない治療の方が適していることも多くあります。
また、手術で脂肪を取りすぎると逆に目元がくぼんで老けて見えるリスクもあります。
切らない治療では、微調整が可能で、徐々に変化させていくことができるため、大きな変化を好まない方やリスクを避けたい方に適しています。
まずは医師の診察を受け、ご自身の状態に最適な選択肢を知ることが大切です。
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