クマ消しメイクのコツは?コンシーラーの色選びと塗り方

クマ消しメイクのコツは?コンシーラーの色選びと塗り方

鏡を見るたびに気になる、目の下のクマ。寝不足でもないのに「疲れてる?」と聞かれると、気分も沈んでしまいますよね。

クマを隠そうとコンシーラーを塗っても、時間が経つとヨレたり、かえって目立ったりして、メイクがうまくいかないと感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、そんな悩みを抱える方のために、クマを自然に隠すメイクのコツを詳しく解説します。

自分のクマタイプに合ったコンシーラーの色選びから、厚塗り感のない正しい塗り方まで、ポイントを押さえれば、クマ消しメイクは格段に上達します。

毎日のメイクで自信を取り戻し、明るい表情を手に入れましょう。

目次

まずは自分のクマタイプを知ろう

クマを上手に隠すための第一歩は、ご自身のクマがどのタイプなのかを正確に把握することです。クマには主に「青クマ」「茶クマ」「黒クマ」の3種類があり、それぞれ原因や適した隠し方が異なります。

自分のタイプを間違えてしまうと、どんなに丁寧にメイクをしてもクマを隠すのは難しくなります。まずは鏡を用意して、ご自身の目元をじっくり観察してみましょう。

青クマの特徴と原因

青クマは、目の下が青黒く、または紫色っぽく見える状態を指します。皮膚を軽く引っ張ってみても色は薄くならず、ファンデーションだけではなかなか隠れません。

主な原因は、目の周りの血行不良です。睡眠不足や疲労、ストレス、冷え、眼精疲労などが続くと、毛細血管の血流が滞り、皮膚の薄い目元からうっ血した血液が透けて見えてしまいます。

特に色白で皮膚が薄い人は目立ちやすい傾向があります。青クマは日によって濃さが変わることも多く、体調のバロメーターとも言えます。

茶クマの特徴と原因

茶クマは、目の下が茶色くくすんで見える状態です。青クマとは異なり、皮膚を引っ張っても色の濃さや範囲は変わりません。このクマの正体は、色素沈着です。

目をこする癖があったり、アイメイクを落とす際に強くこすったりするなど、物理的な摩擦が大きな原因となります。

また、紫外線を浴びることでメラニンが生成され、それがうまく排出されずに沈着してしまうこともあります。

アレルギーなどで目元にかゆみが出やすい人も、無意識にこすってしまいがちなため注意が必要です。

黒クマの特徴と原因

黒クマは、目の下が黒っぽく影のようになって見える状態です。これは色ではなく、実は「影」です。

主な原因は、加齢による皮膚のたるみや、生まれつき目の下の脂肪(眼窩脂肪)が多いことです。

年齢とともに目元のハリを支えるコラーゲンやエラスチンが減少すると、皮膚がたるみ、その下に段差ができて影が落ちます。また、むくみによって一時的に目立つこともあります。

上を向くとクマが薄くなる、または消える場合は、黒クマである可能性が高いです。このタイプは、メイクで色を隠すというよりも、影を目立たなくする工夫が求められます。

混合タイプの見分け方

実際には、クマは1種類だけではなく、複数のタイプが混在しているケースも少なくありません。

例えば、「血行不良による青クマ」と「加齢による黒クマ」が合わさっていると、より深刻に見えてしまいます。見分け方としては、まず上を向いて黒クマ(影)が消えるかを確認します。

その上で、残った色が青っぽいか茶色っぽいかを見極めます。青と茶の両方が混じっていることもあります。

混合タイプの場合は、それぞれの原因に対応したケアやメイクテクニックを組み合わせることが大切です。

クマ消しメイクに必須のアイテム

クマのタイプを把握したら、次はクマ消しメイクに必要なアイテムを揃えましょう。主役はもちろんコンシーラーですが、それ以外にも仕上がりを左右する重要なアイテムがいくつかあります。

クマを隠すだけでなく、目元を明るく自然に見せるためには、これらのアイテムをうまく連携させることが重要です。自分の肌質やクマの状態に合わせて、最適なものを選びましょう。

コンシーラーの種類と選び方

コンシーラーには様々なテクスチャー(質感)があり、隠したい悩みや使用する部位によって使い分けます。

目元の皮膚は非常にデリケートで動きも多いため、クマ隠しには保湿力があり、伸びの良いタイプが適しています。

コンシーラーの主な種類と特徴

種類特徴クマへの適性
リキッドタイプ水分が多く伸びが良い。薄づきで自然な仕上がり。◎(乾燥しにくく、シワにもなりにくい)
クリームタイプカバー力と保湿力のバランスが良い。密着度が高い。○(やや厚塗りになりやすいため量に注意)
スティックタイプカバー力が高い。テクスチャーは硬め。△(目元には乾燥しやすく、ヨレやすい)

クマ消しメイクには、筆ペン型のリキッドコンシーラーや、パレットタイプのクリームコンシーラーが使いやすいでしょう。

カバー力を求めつつも、厚塗り感を出さないことが成功の鍵です。

コントロールカラーの役割

コンシーラーだけではクマの色が隠しきれない場合、コントロールカラー(カラーコレクター)の出番です。

コントロールカラーは、コンシーラーの前に仕込むことで、クマの色ムラを補正し、肌色を均一に整える役割を果たします。

コンシーラーの使用量を減らすことにもつながり、より自然な仕上がりを実現できます。

例えば、青クマにはオレンジ系、茶クマにはイエロー系といったように、補色(反対色)の原理を利用して色を打ち消します。

メイク下地とファンデーションの重要性

クマ消しメイクの土台となるのが、メイク下地とファンデーションです。目元は乾燥しやすいため、まずは保湿力の高いメイク下地で肌を整え、コンシーラーのノリや持ちを良くすることが大切です。

ファンデーションは、顔全体に均一に塗布しますが、クマの部分はあえて薄めに仕上げます。

なぜなら、この後コンシーラーを重ねるため、ファンデーションまで厚塗りしてしまうと、その部分だけが不自然に浮き上がってしまうからです。

ファンデーションはあくまで肌全体のトーンを整えるものと考え、クマのカバーはコンシーラーに任せましょう。

仕上げ用パウダーの効果

コンシーラーやファンデーションで整えた肌を、美しい状態でキープするために必要なのが仕上げ用のフェイスパウダーです。

特に目元はヨレやすいため、パウダーを軽く乗せることでコンシーラーを肌にしっかり密着させ、崩れを防ぎます。皮脂や汗によるテカリを抑え、サラサラとした質感に整える効果もあります。

ただし、パウダーをつけすぎると乾燥してシワが目立つ原因になるため、量は最小限に留めるのがコツです。粒子の細かい、保湿成分が配合されたパウダーを選ぶと良いでしょう。

【クマタイプ別】コンシーラーの色選び徹底解説

クマ消しメイクの成否を分ける最大のポイントが、コンシーラーの色選びです。自分のクマタイプに合わない色を選んでしまうと、隠すどころか逆にクマが灰色っぽく浮き出て、余計に目立ってしまいます。

ここでは、3つのクマタイプそれぞれに最適なコンシーラーの色を詳しく解説します。

青クマに効果的な色

血行不良による青クマには、その青みを打ち消す「オレンジ系」または「ピーチ系」のコンシーラーが最も効果的です。色の原理(補色)で考えると、青の反対色はオレンジです。

オレンジ色が青黒さを中和し、血色感のある健康的な肌色に見せてくれます。肌色が明るめの方はピーチ系を、標準から暗めの方はオレンジ系を選ぶと、肌から浮かず自然になじみます。

コンシーラーを塗る前に、オレンジ色のコントロールカラーを仕込んでおくのも良い方法です。

茶クマをカバーする色

色素沈着による茶クマには、茶色いくすみを飛ばして明るく見せる「イエロー系」のコンシーラーが適しています。イエローは肌なじみが良く、茶色い色素沈着を自然にカモフラージュしてくれます。

また、茶クマが非常に濃い場合は、イエローで補正した後に、ご自身の肌色よりワントーン暗いコンシーラーを重ね、最後に肌色と同じ明るさのコンシーラーでなじませるというテクニックもあります。

ただし、厚塗りになりやすいため注意が必要です。

黒クマを目立たなくする色

たるみや凹凸による影である黒クマは、「色」で隠すのが難しいタイプです。この場合に必要なのは、影を「光」で飛ばすことです。

そのため、暗い影の部分を明るく見せる「ベージュ系」や「オークル系」のコンシーラーを選びます。色は、ご自身の肌色よりもワントーン明るいものを選びましょう。

パールやラメが入ったハイライト効果のあるコンシーラーも有効です。影になっている凹んだ部分にピンポイントで明るさを足すことで、ふっくらと見せ、影を目立たなくさせます。

肌色に合わせた微調整のコツ

クマタイプに合わせた色を選んでも、ご自身の肌色(イエローベースかブルーベースか、明るさなど)と合っていなければ、コンシーラーは浮いてしまいます。

例えば、同じ青クマでも、色白のブルーベース肌の方にはサーモンピンクに近いピーチ系、健康的なイエローベース肌の方にはコーラルオレンジがなじみやすいでしょう。

肌トーン別のおすすめ調整色

肌トーン青クマ(基本:オレンジ)茶クマ(基本:イエロー)
明るい(ブルーベース)ピーチ、サーモンピンクレモンイエロー
明るい(イエローベース)アプリコットライトイエロー
標準~暗めオレンジ、コーラルイエロー、オークル

店頭でテスターを試す際は、手の甲ではなく、フェイスラインや首に近い部分で色を確認するのがおすすめです。

可能であれば、クマの部分に直接試させてもらい、時間が経ってもくすんだり浮いたりしないか確認できると万全です。

厚塗り感ゼロ!コンシーラーの正しい塗り方

適切な色のコンシーラーを選べたら、次はいよいよ塗り方です。クマ消しメイクで最も避けたいのが、隠そうとするあまり厚塗りになり、シワが目立ったり、表情に合わせてヨレたりすることです。

目元の皮膚は薄く、動きが多いため、いかに「薄く、均一に、密着させるか」がポイントになります。

塗る前のスキンケアと保湿

メイクの仕上がりは、土台となる肌の状態で決まります。特に目元は乾燥しやすいため、メイク前の保湿ケアが非常に重要です。

化粧水や乳液で肌全体を整えた後、目元専用のアイクリームを使い、指の腹で優しくなじませましょう。

肌がしっかりとうるおっていると、コンシーラーのノリが良くなるだけでなく、乾燥によるメイク崩れやシワっぽさを防ぐことができます。

ただし、油分が多すぎると逆にヨレの原因になるため、クリームを塗った後は軽くティッシュオフするか、少し時間を置いて肌になじませてからメイクを始めると良いでしょう。

コンシーラーを乗せる範囲

コンシーラーを塗る範囲は、クマ全体にべったりと塗るのではなく、「クマの色が最も濃い部分」と「クマと肌の境界線」にピンポイントで乗せるのが正解です。

多くの場合、クマは目頭の下あたりから斜め下に向かって広がっています。その一番暗く見えるラインに沿って、コンシーラーを「線」で引くか、「点」で置いていきます。

涙袋(目の下のふくらみ)には塗らないように注意しましょう。涙袋まで塗ってしまうと、せっかくの立体感が消えてしまい、のっぺりとした不自然な印象になります。

指・ブラシ・スポンジの使い方

コンシーラーを肌になじませるツールによって、仕上がりが変わります。それぞれの特徴を知り、自分に合った方法を見つけましょう。

ツール別の仕上がり比較

ツール仕上がり特徴
指(薬指)自然、ツヤ感体温でコンシーラーが溶け、肌に密着しやすい。ピンポイントで調整可能。
コンシーラーブラシ均一、薄づき細かい部分にも正確に乗せられる。ムラなく薄く伸ばせる。
メイクスポンジふんわり、マット余分な油分を吸い取りながら密着させる。ポンポンと叩き込む。

どのツールを使う場合でも、絶対にこすってはいけません。摩擦は色素沈着(茶クマ)の原因になるだけでなく、コンシーラーが剥げてしまいます。

指でなじませる場合は、力の入りにくい薬指の腹を使い、優しくトントンと叩き込むようにして、クマとの境界線をぼかしていきます。

ブラシやスポンジを使う場合も同様に、優しく押さえるようにしてなじませます。

崩れにくくする仕上げのひと手間

コンシーラーをなじませたら、最後にフェイスパウダーで固定します。まず、コンシーラーが目元のシワに入り込んでいないか鏡でチェックし、もし入り込んでいたら指で優しくならします。

その後、小さめのブラシやパフにフェイスパウダーを取り、余分な粉を手の甲で払ってから、目の下にふんわりと乗せます。

ゴシゴシとこすらず、上から優しく押さえるようにするのがポイントです。このひと手間で、コンシーラーの密着度が高まり、皮脂や汗によるヨレを格段に防ぐことができます。

メイクで隠しきれないクマへのアプローチ

クマ消しメイクは、あくまで一時的にクマを目立たなくする方法です。メイクを落とせば、もちろん元の状態に戻ってしまいます。

クマが非常に濃い場合や、メイクだけでは満足のいくカバーができない場合は、メイク以外の方法にも目を向ける必要があります。

根本的な原因にアプローチすることで、メイクの仕上がりも向上する好循環が期待できます。

メイク以外のセルフケア

日々の生活の中で取り入れられるセルフケアも、クマの改善には大切です。特に青クマや茶クマは、生活習慣と密接に関連しています。

クマタイプ別セルフケア

クマタイプセルフケアのポイント
青クマ目元を温める(蒸しタオルなど)、適度な運動、湯船に浸かる、鉄分を摂る。
茶クマ徹底した紫外線対策(日焼け止め、サングラス)、美白成分配合のスキンケア。
黒クマ目元の保湿(ハリを与える成分)、表情筋トレーニング、むくみ対策(塩分を控える)。

どのタイプにも共通して言えるのは、「目をこすらないこと」と「十分な睡眠」です。わかっていても難しいことですが、意識するだけでも変化は期待できます。

生活習慣の見直しポイント

クマは、体からのSOSサインであることも多いです。不規則な生活や偏った食生活は、血行不良や肌のターンオーバーの乱れを引き起こし、クマを悪化させます。

見直したい生活習慣

  • 睡眠時間と質
  • 食生活(ビタミンA・C・E、鉄分、タンパク質)
  • スマートフォンの使用時間(眼精疲労)
  • ストレス管理

特に長時間のデスクワークやスマホ操作は、まばたきの回数を減らし、目元の筋肉を緊張させて血流を悪くします。

1時間に一度は遠くを見たり、目を閉じたりして、意識的に目元を休ませることが重要です。

美容医療という選択肢

セルフケアや生活習慣の改善を続けても、なかなか改善が見られない場合、特に黒クマ(たるみや凹凸)のように物理的な構造が原因の場合は、美容医療に頼るのも一つの有効な手段です。

最近では、メスを使わずにヒアルロン酸を注入して凹凸をならす方法や、レーザー治療、高周波(RF)治療でハリを出す方法など、様々な治療法が登場しています。

「目の下のクマ取り」として知られる施術には、たるみの原因である眼窩脂肪を取り除くものもあります。

メイクで隠し続けることに限界を感じている場合は、専門のクリニックで相談し、ご自身のクマの状態に合った治療法について情報を集めてみるのも良いでしょう。

クマ消しメイクのよくある失敗と対策

クマを隠そうと頑張った結果、かえって不自然になってしまったという経験はありませんか。ここでは、クマ消しメイクで陥りがちな失敗例と、それを防ぐための対策を解説します。

ポイントを知っておけば、失敗は格段に減らせます。

時間が経つとヨレる・シワになる

朝は完璧に隠せたはずなのに、午後になるとコンシーラーがヨレてシワに入り込んでいる。これは最も多い失敗の一つです。原因は、塗る量が多すぎること、または目元の乾燥です。

対策としては、まずメイク前の保湿を徹底すること。そして、コンシーラーは必要最小限の量を、クマの境界線にだけ乗せることを意識します。

塗った後は、スポンジなどで余分な油分をオフし、フェイスパウダーでしっかり固定しましょう。

お直しの際は、乳液をつけた綿棒で崩れた部分を優しく拭き取り、再度薄くコンシーラーを乗せると綺麗に仕上がります。

色が合わず逆に目立つ

クマを隠したい一心で、自分の肌色よりもかなり明るいコンシーラーを選んでしまうと、その部分だけが白浮きしてしまい、かえってクマの存在を強調してしまいます。

また、青クマにイエロー系を使うなど、クマタイプと補正色が合っていないと、色が混ざって灰色っぽくくすんで見えることもあります。

対策は、色選びの基本に立ち返ることです。青クマにはオレンジ系、茶クマにはイエロー系で色を補正し、その上から肌色に合ったコンシーラーを重ねます。

黒クマの場合は、ワントーン明るい程度に留め、光で飛ばすことを意識しましょう。

厚塗りになって不自然

カバー力を求めるあまり、コンシーラーを何度も重ね塗りすると、厚塗り感が出てしまいます。

目元は皮膚が薄いため、厚塗りは「メイクが濃い人」という印象を与えるだけでなく、表情の動きについていけずにひび割れやヨレを引き起こします。

対策は、「コンシーラーは薄膜で仕上げる」と心に決めることです。ファンデーションはクマの部分を避け、コントロールカラーで色ムラを補正し、コンシーラーはピンポイントで使う。

それでも隠れない濃いクマは、「完璧に消す」のではなく「目立たなくする」程度を目指すのが、自然な仕上がりのコツです。

クマを悪化させないためのクレンジング

クマ消しメイクをしっかり行うほど、重要になるのが毎日のクレンジングです。目元のメイクをきちんと落とせていないと、残った色素が沈着して茶クマの原因になります。

しかし、落としたい一心で強くこすってしまうと、その摩擦がまた新たな色素沈着や乾燥、シワを引き起こし、本末転倒です。

目元の皮膚はデリケート

顔の中でも、目の周りの皮膚は特に薄く、頬の1/3から1/4程度しかないと言われています。皮脂腺も少なく乾燥しやすいため、非常にデリケートな部位です。

アイメイクやコンシーラーはカバー力や密着力が高いものが多いため、落とす際には細心の注意が必要です。ゴシゴシこする行為は、目元のバリア機能を低下させ、あらゆる肌トラブルの原因となります。

クマを隠すためのメイクが、クマを悪化させる原因にならないよう、優しいクレンジングを習慣づけましょう。

摩擦を避けるクレンジング方法

摩擦を避けるための最大のポイントは、クレンジング剤をたっぷり使い、指と肌の間にクッションを作ることです。まず、アイメイクが濃い場合は、専用のポイントメイクリムーバーを使います。

コットンにリムーバーをたっぷりと含ませ、まぶたの上に数秒間置いてメイクを浮かせます。その後、優しくスライドさせるように拭き取ります。

この時も、決して左右に往復させてこすってはいけません。コンシーラーなど目元全体のクレンジングは、顔全体のクレンジング剤をなじませる際に、薬指や小指の腹を使って優しく円を描くように行います。

洗い流す際も、ぬるま湯で優しくすすぎましょう。

クレンジング剤の使用量目安

タイプ使用目安ポイント
オイル3~4プッシュ乾いた手でなじませる。乳化を丁寧に。
ジェルマスカット大厚みで摩擦を軽減。
ミルク・クリームさくらんぼ大肌に優しいが、濃いメイクは落ちにくい場合も。

おすすめのクレンジング剤タイプ

目元のクマ消しメイクをしっかりしている場合、洗浄力と肌への優しさのバランスが取れたクレンジング剤を選ぶことが重要です。

クレンジング剤の種類と特徴

種類洗浄力肌への負担
オイルタイプ高い中(乾燥しやすい場合も)
バームタイプ高い中(オイルを固形化したもの)
ジェルタイプ中~高
ミルクタイプ低い低い
クリームタイプ低い

コンシーラーやファンデーションをしっかり使っている場合は、オイルタイプやバームタイプ、洗浄力の高めのジェルタイプが適しています。

ただし、洗い上がりがつっぱる場合は、洗浄力が強すぎる可能性があります。

ミルクタイプやクリームタイプは肌に優しいですが、コンシーラーが残ってしまう場合は、ポイントメイクリムーバーの併用を検討しましょう。

ご自身のメイクの濃さと肌質に合わせて選ぶことが大切です。

よくある質問

コンシーラーはファンデーションの前に塗るべき?

使用するファンデーションの種類によって順番が異なります。パウダーファンデーションの場合は、ファンデーションの「前」にコンシーラーを使います。

先にコンシーラーでクマをカバーし、その上からパウダーを優しく乗せます。リキッドファンデーションやクリームファンデーションの場合は、ファンデーションの「後」が一般的です。

ファンデーションである程度肌色を整えた後、それでも隠れないクマの部分にだけ、コンシーラーを重ねます。この順番の方が、コンシーラーの使用量を最小限に抑えられ、厚塗りを防げます。

クマが濃すぎてどうしても隠れません?

非常に濃いクマの場合、無理に一色で隠そうとすると厚塗りになり、かえって不自然になります。

まずはコントロールカラー(青クマならオレンジ、茶クマならイエロー)でクマの色を補正(中和)することが重要です。補正した上から、肌色に合ったコンシーラーを薄く重ねます。

この2段階でカバーすることで、使用するコンシーラーの量を減らしつつ、色ムラを整えることができます。

また、パール感のあるハイライトをCゾーンや目頭に少し入れると、光で影が飛び、クマから視線をそらす効果も期待できます。

プチプラとデパコスのコンシーラーに違いはありますか?

価格帯によって、配合されている美容成分や保湿成分、粉体の細かさ、色持ちの良さなどに違いが出ることがあります。

一般的に、デパートコスメ(デパコス)の方が、デリケートな目元のために保湿成分にこだわっていたり、時間が経ってもくすみにくい処方になっていたりする傾向があります。

しかし、最近ではプチプライス(プチプラ)のコスメも非常に品質が向上しており、優れたアイテムがたくさんあります。

大切なのは価格よりも、ご自身のクマタイプや肌質に合っているかどうかです。色味やテクスチャーを実際に試して選ぶことをおすすめします。

男性でもクマ消しメイクはできますか?

もちろん可能です。クマに悩んでいるのは女性だけではありません。男性の場合、女性のように「メイクをしている感」が出ることに抵抗がある方が多いかもしれません。

その場合、色はご自身の肌色にぴったり合うものか、ごく自然なベージュ系を選びましょう。

塗り方も、クマ全体を覆うのではなく、最も濃い影の部分にだけピンポイントで乗せ、指でトントンと叩き込んで境界線をしっかりぼかします。

仕上げのパウダーも、無色透明のものをごく薄くはたくだけにすると、テカリを防ぎつつ、メイク感を出すことなくクマを目立たなくさせることができます。

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この記事を書いた人

Dr.寺井美佐栄のアバター Dr.寺井美佐栄 ミサクリニック 六本木本院 院長

日本抗加齢医学会認定専門医。日本美容皮膚科学会、日本レーザー医学会、日本産業衛生学会専門医。
複数の大手美容皮膚科で10年以上の院長経験を経て、2022年9月にMiSA Clinic(ミサクリニック)を開業。YouTube等でも発信してきた、メスを使わずに”ナチュラルなキレイ”を引き出す技術には定評があり、ありがたいことに「SNSを見ました!」という方や、紹介・口コミ経由でたくさんのご相談を頂いてきました。皆様と共に、MiSA Clinicスタッフ一同、共に年を重ね、末永くお付き合いできる関係を目指して参ります。

資格
アラガン社ボトックスビスタ認定医
アラガン社ヒアルロン酸注入認定医

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